3: 2011/01/09(日) 21:47:36.78 ID:0+wlykX40
――警視庁、組織犯罪対策部組織犯罪対策5課奥、警視庁特命係――


アナウンサー「本日9時より、学園都市親善大使の『御坂美琴』さんが学園都市の一般解放を記念して
    都内を回ります。御坂さんは学園都市内においてトップレベルの成績を収め・・・」




亀山「はー、こんな子供が親善大使とはねー。まるでアイドルのような扱いじゃないですか」

右京「そうですか亀山君、僕はアトム大使を思い出しますね」

亀山「アトムって・・・あの鉄腕アトムっすか?」


ガラッ

5: 2011/01/09(日) 21:48:25.50 ID:0+wlykX40
角田「よう特命係、暇か?」

亀山「その言葉、そっくりそのままお返ししますよ」

角田「俺だって忙しいんだよ。今はどこの管轄だって『学園都市』の話題でもちきりだっての」

亀山「へぇ・・・生活安全部薬物対策課の課長殿がそんな噂に右往左往・・・と」

角田「うるせぇな。正直って俺はあいつ等が外の世界に出てくるのは反対なんだよ。
   なんでも統括理事長がいなくなってから解放運動が活発になったらしいぜ・・・ったく何考えてるのやら・・・」

右京「珍しい。気さくな貴方がこれほど人に嫌悪感を示すとは思いませんでした」

角田「そりゃそうさ、ロシアやローマに喧嘩売って蹴散らしたような危ない集団だぜ。
   こんなパレードするなんて全く何考えてるのやら・・・狙ってくれとしか思えn――」



ッダーン!!



亀山・右京・角田「!?」

8: 2011/01/09(日) 21:49:10.85 ID:0+wlykX40
アナウンサー「た、大変です!御坂さんが・・・御坂さんが・・・狙撃されましたっ!
    なんという事でしょう!ピクリとも動きません!た、大変なことが起きてしまいました・・・!」

亀山「・・・・・・・まじかよ」

右京「これは・・・騒がしくなりそうですね・・・」




――数日後、同場所――



アナウンサー「では続いて御坂美琴狙撃事件』の続報です。ついに容疑者が逮捕されました。
    逮捕されたのは本名不詳、自称『一方通行』容疑者です。彼は学園都市で最高の頭脳を誇り・・・」


亀山「今頃捜査一課の連中が取調べしてるんだろうなあ・・・」

右京「学園都市との友好関係にも大いに関わりますからねぇ。警察はより厳しく捜査するでしょう」

10: 2011/01/09(日) 21:50:02.42 ID:0+wlykX40
――同時刻、警視庁内取調室――


伊丹「なぁ、いい加減教えちゃくれないか。どうやってお前は被害者を狙撃したんだ」

一方通行「あァ?さっきから言ってンだろォが。
     テメェらの言う『超能力』ってヤツであのクソアマのどでっぱらに穴開けてやったンだよ」

伊丹「だーかーらその『超能力』ってヤツを見せてみろってんだよ!」

一方通行「めンどくせェ。何でそンなことしなきゃいけねェンだよ」

伊丹「・・・・・・・」

11: 2011/01/09(日) 21:50:50.91 ID:0+wlykX40
――同取調室内、マジックミラー裏―

右京「大変そうですねぇ」

亀山「ざまあ見ろ!しかし・・・こんな子供が一体どうやって」

右京「被害者の身体には『火傷の痕』があったそうです。
   遠距離からの狙撃では出来るはずのない火傷具合だそうですから
   もしかしたら本当に超能力で狙撃したのかもしれませんよ?」

亀山「右京さんまでそんな・・・」

右京「とはいえ・・・気になりますねぇ」

亀山「やっぱりですか?いやーあの顔は頃してる顔ですよ。
   もしかしたら10や20じゃあ済まない数を殺ってますってアレ」

右京「亀山君はそう見ますか・・・ですが、私が見るに彼は何かを隠している・・・いえ、庇っていると言ったほうがいいのでしょう
   あくまで私の勘ですが、そんな顔をしています」

12: 2011/01/09(日) 21:51:39.54 ID:0+wlykX40
亀山「・・・・右京さん。俺なんだか嫌な予感がしてきました。どーせまた『気になることができました』
   とか言って調べるんでしょう?この事件を」

右京「君にも超能力が目覚めたのですか?ご名答です」

亀山「やっぱり・・・でも一般開放される予定とはいえ、こんな事件起きちゃいましたし
   まだ学園都市はそう簡単には入れないんじゃあ・・・」

右京「任せてください。実はアポイントメントは取ってあります。
   古い知り合いの部下が学園都市で生活しているらしいので」

亀山「うそだろ・・・」

13: 2011/01/09(日) 21:52:29.53 ID:0+wlykX40
――学園都市――


亀山「なんてさっきは言いましたけど、実は俺楽しみなんですよー」

右京「浮かれるのは良いですが、ここは私達の常識は通用しません。あまりハメを外さないように」

亀山「世に出ない最新モデルの携帯とか置いてあるのかなー・・・・え?常識?」

右京「そうです。ここはただの教育機関ではありません。
   一説には超能力開発もカリキュラムの一環として行なわれているそうですよ」

亀山「超能力・・・ってスプーン曲げたりするアレですか?」

右京「どうでしょうね。一説には改造手術を行なうなどという話もありますよ。あくまで噂に過ぎませんが」

亀山「一気に胡散臭くなりましたね」

右京「そう思うのならあまりキョロキョロしないことです。ほら見えましたよ、彼が協力者です」




土御門「どーもー。あんたらが『特命係』さんかにゃー?」

14: 2011/01/09(日) 21:53:12.55 ID:0+wlykX40
――同時刻、学園都市内――


右京「ローラから聞いていましたが、これほど若い子だとは思いませんでしたよ」

亀山「っていうか高校生じゃねーか!」

土御門「堅いことは言いいっこなしだぜい。っていうかびっくりしたのはこっちだにゃー。
    いきなり『私の友人がきたりけるので、そそうのなきようにすることよー』なんて
    あんた、一体何者なんだ?」

右京「ロンドン時代の古い友人ですよ」

亀山「右京さんに友達がいたとは驚きましたねー」

右京「何か言いましたか亀山君」

亀山「ごめんなさい」

土御門「それで、調べに来たことってのは?」

右京「ええ、『容疑者が彼女を狙う理由』と言う点を調べに」

土御門「うにゃー・・・思い当たる節はいくつかあるんだがにゃー」

亀山「本当か!?」

15: 2011/01/09(日) 21:54:08.56 ID:0+wlykX40
土御門「でもほら、俺だって一方通行と喧嘩したくねーし、俺の口からは言えないんだにゃー」

亀山「はぁ!?人ひとり氏に掛けてるんだぞ?なにをふざけたことを・・・」

右京「まあ調べればわかることですよ。それに、土御門君が言いたいことはそういうことではありませんね」

亀山「へ?」

右京「いいですか亀山君、僕達は招かれたとはいえ、あくまで外部の人間です。
   そして、この学園都市は元々外部の人間を遠ざけていた組織です。この会話も筒抜けでしょう。
   もし何か僕たちの知らない事実があるとして、それを彼が話してしまってはどうなるでしょう
   学園都市での彼の生活は大変なことになります。最悪、この学園都市から出て行く必要があるかもしれません。
   それはできない、彼には彼の仕事があるから。
   ローラに命じられて学園都市に潜入しているのだからそれくらいのリスク管理はしたい、違いますか?」

土御門「・・・・これが噂のワンカット長台詞だにゃー。ちょっと感激」

亀山「まあ否定も肯定もできない・・・と」

右京「それで十分ですよ。さて、そろそろ行きましょうか、最初は『常盤台中学』です」

18: 2011/01/09(日) 21:54:56.37 ID:0+wlykX40
――同時刻、常盤台中学学生寮――


亀山「うーん・・・なんだか背中がむず痒くなってきますね」

右京「女の園、ですからねぇ。彼も『ここに一般人の俺は入れないんだにゃー。
    それに頼まれたのは道案内だけだし』って退散してしまいましたし」

亀山「何のための案内人なんだか・・・」



黒子「あら?ここは女子寮ですわよ?なにゆえに殿方がいらっしゃるのですか?」



亀山「うげ、いきなり見つかった」

右京「これは失礼、僕達は警視庁特命係です。今回の御坂美琴狙撃事件についてお伺いしたいことが・・・」

黒子「お、お姉さま・・・」

亀山・右京「・・・?」

黒子「おねえさまああああああああ!!うわあああああああん!!わたくしが御側におりましたらこんなことにはああああああああ!!」

亀山「な、泣き始めた・・・」

19: 2011/01/09(日) 21:55:43.95 ID:0+wlykX40

生徒1「あーあまた発作が始まった」

生徒2「アレ以来ずっとこんな調子なんですよ。ちょっと邪魔なんで部屋まで運んでもらえますか?」

亀山「えっと・・・この子は?」

生徒1「御坂先輩のルームメイトですよ。もう尋常じゃないくらい御坂先輩のことが好きみたいです」

生徒2「寮監には私達から許可とっておきますので部屋まで運んでもらえますか?本当に邪魔なので」

右京「わかりました。ではお嬢さん、行きましょうか」

黒子「・・・うぅ・・・ひっく・・・おべえざばぁ・・・・ぐすん」

21: 2011/01/09(日) 21:56:45.21 ID:0+wlykX40
――同女子寮、御坂美琴の部屋――


亀山「こんなに広いのに二人暮らしとは贅沢だな」

右京「・・・・・」

黒子「ふぅ。収まりましたわ。お恥ずかしいところをお見せして申し訳ありません」

亀山「いやいや、仲のいい先輩があんな目にあったら誰だって取り乱すさ」

右京「そうですねぇ・・・むしろここの生徒さんの方が淡白すぎるくらいです。
   外では大騒ぎになっているのに、ここではいつもの日常のようです。
   この広い部屋を二人で使ってるのも『そういう理由』ですか?」

黒子「・・・・・お姉さまには、『敵』が多かったですから。この学校の皆様でさえ煙たがっていたくらいですの」

亀山「なるほど、誰が彼女を狙ってもおかしくない動機はあるってことか」

黒子「そんな・・・もう犯人は捕まったのものだとばかり・・・!」

23: 2011/01/09(日) 21:57:40.31 ID:0+wlykX40
右京「そうですねぇ。まだ証拠がない状態ですからなんとも、といったところでしょうか」

亀山「う、右京さん!部外者にそんな情報言っていいんですか?」

右京「亀山君、ここでは私達が部外者です。誰も咎める人はいませんよ」

黒子「つまり・・・まだ事件は解決していない・・・ということですの?」

右京「そのとおり、協力してくださいますか?」

黒子「も、もちろんですの!この手で犯人を八つ裂きにしてやりますわ!」

亀山「とんでるお嬢さんだなあ」

25: 2011/01/09(日) 21:58:33.61 ID:0+wlykX40
――同時刻、学園都市――


亀山「なるほど、君はこの学園都市の自警団ってことか」
    ジャッジメント           アンチスキル
黒子「『風紀委員』ですの。ここには『警備員』もいますが、きっと協力は得られないと思いますの」

亀山「やっぱり俺たちがヨソモノだから?」

黒子「それもありますが、学園都市全体に『御坂美琴事件』について触れたがらない空気がある
   というのが正直なところですの」

亀山「チッ腐ってやがる・・・君たちジャッジメントはともかく、アンチスキルの方は大人の集まりじゃないのか?」

右京「だからこそ、ですよ。この学園都市中にいる大人の誰も、被害者と加害者の二人には逆らえない、情けない話です」

黒子「だから、私の行為はあくまで個人的な行動ですの。まあ始末書には慣れていますわ」

亀山「おっ、親近感沸くなー」

黒子「あまり良い気はしませんわね・・・着きましたの」

26: 2011/01/09(日) 21:59:26.84 ID:0+wlykX40
――同時刻、風紀委員活動第一七七支部――


初春「あ、元気になったんですか?今までずっと泣き明かしてたって聞いてましたけど・・・あれ?後ろのお二人は?」

黒子「この方々は警察ですの。お姉さまの事件を担当してますわ。
   調子のほうはまあそれなり、ですの。久しぶりに歩いてきましたし、ちょっぴり疲れましたわね」

??「これくらいで疲れてたら将来メタボになるの!ってミサカはミサカはちょっぴり毒を吐いてみたり」

黒子「って小さな子がいますの!?一体どこから誘拐してきたの初春!」

初春「そ、そんな・・・原作15巻で一緒になってからの友達ですよ~」

打ち止め「最近家に誰もいないから遊びに来たの!ってミサカはミサカはぷくーって膨れてみたり」

黒子「まあ追い出しはしませんから仕事の邪魔はしないでくださいまし」

打ち止め「やったー!ってミサカはミサカは喜びを身体全体で表現してみる!」



亀山「ほんとに・・・子供ばかりなんですね」

右京「ええ、この光景はなかなか異質です」

27: 2011/01/09(日) 22:00:18.35 ID:0+wlykX40
黒子「まあお座りくださいな。今からお姉さまと・・・えーっと『一方通行』さんですわね。
   この方との接点を調べますわ。心当たりがないわけではないのですが・・・」

亀山「さっきの土御門って奴も同じ事を言ってたな。一体何があったんだ?」

黒子「8月21日のことですの・・・原作で言えば3巻・・・いえ、何でもありませんわ
   とにかく、8月21日に当時無敗だった『一方通行』に初めて黒星が付きましたの
   その場にお姉さまがいた、という情報があります」

亀山「なるほどー。そのおねーさまに負けた意趣返しってことか!」

黒子「いえ、倒したのはレベル0の無能力者ですの。むしろお姉さまは巻き込まれた被害者です!」

亀山「うーん・・・となるとわからないな。なぜ一方通行は御坂美琴を殺そうとしたんだ?」




打ち止め「あの人はそんなことしないの!!ってミサカはミサカは義憤に駆られてみる!」

28: 2011/01/09(日) 22:01:08.07 ID:0+wlykX40
亀山・黒子「!?」

右京「おや・・・君は何か知っているのですか?一方通行のことについて」

打ち止め「もちろん!だってあの人はアレからもう私達を殺さないって誓いを立てたんだから
     何があってもそんなことしないの!ってミサカはミサカは大人相手にお説教してみる」

亀山「そんなことしない、っていわれてもなぁ」

打ち止め「本当だもん!一緒に暮らしてる私が言うのだから間違いない!ってミサカはミサカは無い胸を張ってみる。
     ・・・最近ミカサネットワークがぜんぜん繋がらないから、どこにいるかまったくわからないけど」

亀山「今ね、その一方通行君は捕まっているんだよ、警察に」

打ち止め「え~!でもでも」

右京「・・・・・・・・妙ですねぇ」

29: 2011/01/09(日) 22:02:08.30 ID:0+wlykX40
亀山「どうかしましたか?」

右京「ラスト・オーダーといいましたか、君の先程の口ぶりからすると、彼、一方通行は以前に殺人を犯したことのあるかのように聞こえるのですが、違いますか?」

打ち止め「!?な、なんでもないのとミサカはミサカは」

右京「それともう一つ、先ほどの言葉に『アレから』と言う言葉がありました。アレ、と言うのは8月21日のことでは無いですか?
   君はそれについて何か知っているのですね?違いますか?」

打ち止め「し、しらないもん!」

右京「お願いします。彼が過去の犯罪に付いて悔やんでいると言うのなら、私達はそこに踏み込みはしません。
   今大事なのは、御坂美琴が何者かの凶弾に倒れたということです。
   君の証言で状況は変わります。お願いです、知っていることを話してください」



打ち止め「・・・・・わかったの、ってミサカはミサカはしょぼんとうなだれてみたり」

31: 2011/01/09(日) 22:03:14.85 ID:0+wlykX40
――同時刻、学園都市内の公園――


右京「にわかには信じられません・・・量産型能力者計画に絶対能力進化・・・常軌を逸しているっ!!」

亀山「・・・胸糞悪い!子供を何だと思ってやがる!2万人を2万通りで頃すと進化だと!?
   ゲームのやり過ぎじゃないのかよその科学者どもは!」
                              ツリーダイアグラム  
初春「残念ながら事実のようです。今は破棄されていますが、『樹形図の設計者』の残骸から計画が発見できました」

黒子「貴方はその生き残り・・・と言うわけですのね」

打ち止め「正確には違うけど、そんな考え方で大丈夫だと思う。まだ妹達も1万人弱はいるし・・・」

亀山「そういう問題じゃねぇ!奴は・・・一方通行はお前の妹達を何千人と・・・」

右京「亀山君そこまでです。私達はそこに踏み込んではいけない。そして、『だからこそ、一方通行は御坂美琴を殺さない』
   そういうことですね、ラスト・オーダー」

打ち止め「うん。でも今あの人がどこにいるかわからないの・・・ネットワークが繋がらないなんて・・・
     先生のところもう一回行こうかなーってミサカはミサカは自分の身体を心配してみる」

亀山「まあ捕まってるからな。電波の類はシャットアウトだろう」

右京「しかし、これでハッキリしたことがあります。一方通行には、御坂美琴を殺そうとする動機が無い。
   そして、動機の無い殺人を犯す人間でもない。つまり彼を犯人と断定することはできない」

亀山「・・・要するに振り出しか。参りましたね右京さん」

土御門「いやーお困りのようですにゃー・・・げっほげっほ」

32: 2011/01/09(日) 22:04:03.41 ID:0+wlykX40
亀山「あ!テメェ勝手に逃げやがって!よくもノコノコ戻って来れたもんだ!・・・ってどうしたその怪我」

土御門「・・・そこで電柱にぶつかったにゃー。それにしてもひどい言われようだぜぃ。せっかく御坂美琴関連の新しい証人をつれてきたのに」

右京「そうですか。で、その証人と言うのは君の隣にいる少年のことですか」

土御門「そうだぜぇ!御坂美琴のカレシ、上条当麻そのひとだにゃー」



上条「い、いやいやいやいやいや俺カレシでもなんでもねぇよ!ただちょっと遊びに行ったりしただけだって!」

35: 2011/01/09(日) 22:05:01.43 ID:0+wlykX40
――同時刻、同場所――


上条「えー非常に後ろからの目線が痛いのですが」

黒子「ギリギリギリギリギリ」

右京「なるほど、君はたいしたプレイボーイですね。それで、証言というのは一体?」

土御門「そうだぜぇ俺にまで黙って『ビリビリはどこだ!』って何だっていうんだよ
    お前の意中の相手は今頃外の病院で治療中じゃないのか?」

上条「そうじゃない・・・そうじゃないんだよ土御門、俺が言いたいのは」

亀山「まだるっこしいな。だから撃たれた御坂美琴について何か知っているんじゃないのか?」

上条「そこだよ。『そこから間違っているんだ』。撃たれたのはビリビリなんかじゃあない。
   アイツは俺の渡したネックレスを付けていたんだから」





上条「アイツは・・・・御坂妹だ」

36: 2011/01/09(日) 22:07:30.10 ID:0+wlykX40
――同時刻、某場所――


美琴「・・・・・・・」

??「どうやら計画は順調のようだ。二人邪魔が入っているが・・・」

美琴「・・・あの子の容態は?」

??「外の病院で絶対安静だが、今のところ命に別状は無い」

美琴「・・・・よかった・・・」

??「一方通行が絡んでしまったことは予定外だったが、彼も私の意図を汲んでいるようだ
   これなら作戦に支障はきたすまいよ」

美琴「・・・そうですか」

??「だが、君はこれ以上動かない方がいい」

美琴「・・・・!うぅ・・・・」バタン

??「これでよし・・・最悪の場合は・・・」

38: 2011/01/09(日) 22:09:25.93 ID:0+wlykX40
――同時刻、学園都市内の公園――


亀山「ネックレス・・・ねぇ」

右京「やはり君はプレイボーイですね、しかも筋金入りの」

土御門「カミやん・・・お前は何人の女を落とせば気が済むんだにゃー」

上条「な、なんだよみんなして俺のこと睨みやがって!」

右京「先ほど米沢さんに確認してきました。確かに彼女の衣類の中に、君のプレゼントのペンダントがありました。
   さらに、今分かったことですが、設定上、御坂美琴には狙撃の類は効果がない。つまり、撃たれた御坂美琴は『御坂美琴』ではない」

亀山「と、いうことは被害者は御坂美琴ではなく、そのクローン・・・クローンって・・・はぁ」

右京「どうしましたか?亀山君」

亀山「いや、なんだかだんだん世間の常識って奴が分からなくなってきました」

40: 2011/01/09(日) 22:10:08.42 ID:0+wlykX40
右京「今更そんなことを。ここに来た時点で常識は通用しないと言ったではないですか」

亀山「そりゃまあそうですが」

右京「ところで、被害者の『御坂妹』さんでしたか、彼女に一番詳しいのはどなたになるんですか?」

上条「まあこの中なら俺、だろうけど多分一番知ってるのはあの先生じゃないかな」

亀山「先生?」

上条「そう、カエル顔のセンセイ。あの人にかかれば病気も怪我も一発なんですよこれが」

右京「ほう、それは興味がありますね。ぜひ行ってみましょう」

42: 2011/01/09(日) 22:11:28.45 ID:0+wlykX40
――同時刻、第七学区内、病院入り口――



ゲゴ太「やあ、今日は怪我で来たわけじゃあないんだね?」

上条「いつも怪我して来てますからね」

ゲゴ太「そして、後ろの方々はお客様かい?」

右京「こんにちは、警視庁特命係です。今回はとある少女のお話を伺いに来ました」

亀山「御坂美琴のクローンっすよ。何かご存じないですか?」

ゲゴ太「・・・・・・君達は、どこまで知っている?」

右京「いえ、まだ何も。だからこそお話してください。今彼女はどこにいるのか」

ゲゴ太「知らないねぇ?退院してそれ以来会ってないんだからわからないよ?
    確かにあの子は前にこの病院で入院してたことはあるけどね?」

右京「・・・随分と薄情ですねぇ」

ゲゴ太「そんなことはないよ?それにしても彼女がクローンだなんて驚きだったでしょ?」

亀山「そうっすね。俺自身まだ信じられません」


ゲゴ太「そう思うのも無理はない。しかし彼女達はクローンだ。今はそんな情報が流れてないからみんな知らないのだけど
    知ったら民衆はどうする?彼女達を『科学の結晶』として持ち上げるかい?それとも『生命の冒涜』として弾圧するのかい?」

43: 2011/01/09(日) 22:12:15.86 ID:0+wlykX40
右京「・・・今度は饒舌になりましたねぇ」

ゲゴ太「私は彼女達が心配なだけなんだけどなぁ?」

右京「そうですか。ではもう一つだけ」

ゲゴ太「なんですか?」

右京「もし貴方が学園都市の一般開放を止めることができる立場であった場合、貴方はどうしますか?」

ゲゴ太「もちろん、止めるよ?それが僕に出来る償いだからね」

亀山「償い?」

ゲゴ太「質問は一つだけと聞いていたけど?」

右京「失礼しました。では私達はこれで」

44: 2011/01/09(日) 22:13:38.83 ID:0+wlykX40
――同時刻、学園都市内の公園――


上条「どういうことだよ!アンタ等先生を疑ってるのかよ!」

黒子「私も、申し訳ありませんが信じられませんわ・・・」

右京「いえ、そこまでは言っていません。しかし、気にある点がいくつかあります。
   まず一つは彼が御坂妹の動向を知らないはずがない。
   クローンだからと言うだけでは片付けられない執念と言うものが言葉の節々に感じられました。
   クローンが世間に出ることを恐れていると言うのなら、決して自分の目から離したりはしませんからねぇ。
   そしてもう一つ、亀山君も気になっていたでしょう、『償い』と言う言葉です。
   しかしそれが分からない。何に対する『償い』なのか、誰に対する『償い』なのか
   量産化能力者計画に彼の名前は入っていなかった。いったい彼は何を『償い』たいのでしょうか」

土御門「そういやあ他の妹達はどこに言ったんだにゃー?」

初春「えっと・・・世界中に、ですね。治療のためと言うことで各地の研究所に行っています。
   ここだけの設備では数千人規模の治療は出来ないという先生の判断だと思われます」

右京「だとすると御坂妹さんの居場所だけ知らないと言うのはやはり不自然ですね」

45: 2011/01/09(日) 22:14:25.01 ID:0+wlykX40

打ち止め「せんせいはそんなことする人じゃないもん!ってミサカはミサカは前と同じ台詞を言ってみる」

亀山「そうは言ってもな、一方通行を無罪だっていう嬢ちゃんを信じるなら、一番怪しいのはあのカエル顔だぜ?」

土御門「うーん・・・わからんにゃー・・・・」

打ち止め「・・・このまま離れ離れなのかなぁ」

上条「だ、大丈夫だって。きっとすぐ戻ってくるから。こんなにみんなで考えてるんだから・・・さ」ポン



パリィン!



一方通行「・・・・・!!」

46: 2011/01/09(日) 22:15:11.51 ID:0+wlykX40
――同時刻、警視庁内取調室――


伊丹「おいどうしたよ急に驚いた顔しやがって」

一方通行「うっせェ黙ってろこの三下!・・・無事そうだな。ならこンな所にゃァ要はねェ」

伊丹「はぁ?お前は何を言って――」

一方通行「・・・言ってたよな?『超能力がみたい』ってよォ・・・?お望みどおりご披露してやるぜェ!!」




一旦休憩

49: 2011/01/09(日) 22:17:48.16 ID:0+wlykX40
――同時刻、学園都市内、公園――

右京「なんと!容疑者が逃げた!そうですか・・・わかりました」

亀山「どうしたんですか?」

右京「容疑者の一方通行が逃走したようです」

打ち止め「あ、そういえばさっきミサカネットワークが通じるようになったから・・・かなあ、とミサカはミサカは問題を解決してみる」

亀山「なんだそりゃ、つまり『ねっとわーく』ってやつが通じるようになれば能力が使えるのか?」

打ち止め「そういうこと」

右京「それはいつから通じていなかったのですか!?」

打ち止め「え?いきなりダンディーなおじさんの方が急に大きな声出したからびっくりしたってミサカはm――」

右京「重要です!・・・僕としたことが・・・!
   取調室では超能力を使わなかったのではなく、『使えなかった』と言うことに早く気づいていれば・・・・!」

51: 2011/01/09(日) 22:18:44.88 ID:0+wlykX40
亀山「それがどうかしたんですか?」

右京「あなたも量産化能力者計画と絶対能力進化の結末を聞いたでしょう!計画は頓挫。
   その後の『事故』により障害を負った一方通行は巨大な並列コンピューターの補助無しには高度な演算を行なうことが出来なくなった。
   彼にその『巨大コンピューター』とリンクさせる補助装置を渡したのは誰ですかっ!
   その人物なら一方通行への通信妨害は容易に行なうことができるはずです!」

土御門「ちょっと待て。一方通行自身にはムリだぞ?以前に電磁妨害が起きてから奴自身の杖には・・・・あ!」

右京「そうです、だからこそ、コンソールの役割を持つ彼女を封じたのです。
   例の計画を始めて聞いた時、ラスト・オーダー、君は『また先生のところに行こうかなー』と言っていましたね?
   前回先生のところに行ったのはいつですか!」

打ち止め「うーん・・・多分一週間くらいまえ。そのときにこのお守り貰ったの!
     ってミサカはミサカは霊験あらたかなお守りを誇らしげに掲げてみたり」

右京「開けても?」

打ち止め「だめだよせっかくのご利益がなくなっちゃうもんってミサカはミサカは」

上条「一方通行が今度連れてってくれるってさ。恋愛の神様が祭ってある神社に」

打ち止め「はいこれ!とミサカはミサカは何の躊躇もなく渡しちゃったり」

53: 2011/01/09(日) 22:19:55.30 ID:0+wlykX40

右京「どうも・・・・・・これは、小型アンテナ・・・ですか?」

黒子「そうですわね。これが電磁波の役割を果たしていたとすれば・・・」

土御門「可能性はあるが・・・この子だってレベル3の強能力者だ。生半可な電磁波なんて効果ないぞ?」

亀山「ならすんごい強いんじゃないんですか?ほら、レベル5がいるんでしょ?電撃使いの・・・誰だったっけ・・・」




右京「・・・・・まさか」

54: 2011/01/09(日) 22:20:52.25 ID:0+wlykX40
――同時刻、第七学区内、病院入り口――


一方通行「あンのクソ医者がァァァァ!どこにいやがる!」

ゲゴ太「なんだい?いきなり来て何の用だい?」

一方通行「てめェ俺をよくもハメやがったなァ!」

ゲゴ太「まさか君があの場にいるとは思わなかったな?
    打ち止めに渡したあの妨害電波は君に計画を邪魔されてたくなかっただけなんだけどねぇ?」

一方通行「俺が止めると踏ンでいやがったのか」

ゲゴ太「そうだ、妹達を最悪犠牲にするこの計画に、君は反対するだろうからね」

一方通行「さっきから訳わかンねェな!なンなンだよその計画ってのはよォ・・・時と場合によっちゃあテメェを・・・」



右京「やめなさい!」

56: 2011/01/09(日) 22:22:06.55 ID:0+wlykX40
一方通行「ァン?誰だテメェ」

土御門「なんとかギリギリセーフ・・・かにゃー」

上条「これからアウトになるかもしれないけどな」

打ち止め「はやまっちゃダメー!ってミサカはミサカは大騒ぎしてみる!」

一方通行「オメェらまで・・・一体なンのお祭り騒ぎって奴ですかァ?」

右京「一方通行!妨害電波を入れた先生の犯行は、決して彼女を傷つけようとしたものではありません!
   あくまで君を今回の計画の外に置くためのものだったのです!」

一方通行「いきなり説教たァ笑わせる。いいぜ、聞いてやる」

右京「計画とは、学園都市の一般開放の頓挫。
   そのために学園都市の象徴である『御坂美琴』を外の世界において狙撃する必要があったのです。
   実行犯は・・・御坂美琴その人です。詳しいことはまだですが、
   先ほど鑑識に確認したところ、火傷の痕はほぼ間違いなく『電撃による火傷』であると断定できました。
   どうやら落雷によって出来る傷と酷似していることが決め手になったそうです」

57: 2011/01/09(日) 22:23:35.29 ID:0+wlykX40
一方通行「はァ?テメェが言ったンだぜ?撃たれたのはあのクソビリビリだってよォ」

右京「影武者です。御坂妹というクローンが代わりに撃たれました。クローンについては僕より君のほうが知っているでしょう?」

一方通行「・・・・・・」

右京「そしてこの計画の肝は『学園都市から情報を出さない』ことにありました。
   一般人の僕達にさえ助力があればこれほどの秘密を知ることが出来たのです。
   もし一般開放された時にはどれほど非人道的な行いが行なわれてきたか、明るみに出るのは時間の問題でしょう」

土御門「だが一般開放自体は大覇星祭でも行なわれている。ここまでして守らなきゃいけないモノは一体なんだったんだ?」

右京「それはこれでしょう。『量産化能力者計画』です。他の荒唐無稽とも言っていい計画とは違い、この計画はそれこそ世界中の科学者が欲しがるものです。
   もちろん倫理的な問題は伴いますが、クローン羊やクローン牛で四苦八苦している現状において、クローン人間を生み出した研究成果があれば・・・
   と思う人間がいてもおかしくはないでしょう。世界中に散らばる妹達もどうなるか分からない。もうチャンスは今しかなかったのです」

一方通行「まだ弱ェな。それなら別に俺をのけ者にする必要はねェ」

土御門「のけ者にしたんじゃなく、巻き込まないようにしたんだろう。
    御坂が犯人でも、クローン人間が認知されてない今なら、御坂妹を御坂美琴だと勘違いしている今なら色々と裏工作が可能だしな。
    お前が最初打ち止めのことを庇ったように、この先生もお前を庇ったんだよ」

一方通行「・・・・・・ちっ」

右京「先生、教えてください。貴方の言う『償い』とは結局なんだったのですか?」

58: 2011/01/09(日) 22:24:24.94 ID:0+wlykX40
ゲゴ太「僕と、もう一人で作った『学園都市』のことさ。いま、学園都市では一般開放に向けて準備が進められている。
    なぜだか分かるかい?『閉鎖的な空間による独裁政権の所為でローマやロシアと戦闘させられる羽目になった』
    『統括理事長がいない今、我々がすべきことは囚われている生徒達の解放である』だってさ?
    おかしな話さ、アレイスターがいたときはみんなして秘密を隠そうとしていたくせに、いなくなった途端聖者面ときたもんだ。
    上層部は世間に対していい顔をしたかっただけだ。その行いでどれだけの犠牲を生むか、それすら奴らは知らない。
    僕にはこの学園都市を作った責任がある。学園を生み出した償いをしなければならない」

亀山「そこに御坂美琴が相談に来たってわけか、妹達のことで」

ゲゴ太「そう。もう時間はないのだと思った。御坂美琴から相談を受けてミサカ10032号、御坂妹のことだけど、僕の2人でこの狂言を思いついた。
    でも射程距離的に考えて、御坂美琴にしかできなかった。一方通行と同じく彼女がこの犯行に賛成するわけがなかった。
    だから、理由を捏造して離れた場所から最大出力で撃ってもらうことだけしてもらったよ。10032号に避雷針の役目をお願いしたのは私だ」

60: 2011/01/09(日) 22:26:04.25 ID:0+wlykX40
右京「そうですか。そして、もう一人の共犯者の御坂美琴さんは?」

ゲゴ太「いや、共犯者ではないよ。私が、私の目的のために彼女をだまして利用したのだから。
    彼女のしたことは、打ち止めと一方通行を無力化させるための装置作りと、あさっての方向に電撃をぶちかましただけさ。
    今はその役割を果たしたから睡眠薬で眠らせたよ」

右京「そうですか・・・亀山君」

亀山「了解っす!っじゃあ行こうか上条君、お前も来るんだよ!」

上条「え?お、俺もっすか?」

亀山「当然だろ?眠り姫には王子様のキスって相場が決まってるんグハァ!」

黒子「させませんわっ!!」

打ち止め「わーい久しぶりな気分がするーってミサカはミサカは不意に抱きついてみたり」

一方通行「や、やめろ恥ずかしいじゃねェか・・・」




ゲゴ太「・・・今のうちに、行きましょうか?」

右京「お供しましょう。私にこの空気は合わないようですからねぇ」

土御門「・・・・・・・・」

61: 2011/01/09(日) 22:27:08.42 ID:0+wlykX40
――数日後、某場所――


小野田「それで?お前の持っているこのデータを僕に渡して一体どうする気?」

右京「いいえ、ただこの書類を見せたかっただけですよ、その後どうするかはご随意にどうぞ」

小野田「ふぅん・・・量産化能力者計画・・・ねぇ。何をさせたいのか、わかっちゃったんだけど、僕」

右京「物分りの良い方で助かります」

小野田「普通に頼めばいいのに・・・天邪鬼な奴だよ、お前は」

62: 2011/01/09(日) 22:28:36.60 ID:0+wlykX40
――さらに数日後、警察庁長官官房室――


理事1「そ、そんな!約束が違う!一般開放に『能力者の外出制限』が条件に加えられるなんて聞いていません」

小野田「そりゃそうでしょう。あれほどの事件が起き、さらに取調べ中の容疑者は能力で刑事に怪我を負わせた挙句逃走。
    我々としては治安維持の名目上、彼らを野放しって訳にはいかないんですよ」

理事2「か、彼らだって力の使い方くらい承知しています。今の彼らに必要なのは自由なんでs――」

小野田「だーかーら、彼らが一般社会で受け入れられないくらい、貴方達も知ってるでしょ?
    そういう風に育てたのは自分たちなのに、今更何を言っているんですか。動物園の動物は、檻の中にいるからみんな見に来るんですよ?
    まあどうしてもって言うなら、今までの研究データ、全部破棄してくださいね。危ないですから」

理事1「そ、それは・・・・」

小野田「できない、あっそ。やっぱり宝の山はどぶに捨てられませんか。そんなことだろうと思いました。人間、いつだって動くのは欲ですからね」

理事2「・・・・・・」

小野田「まあ容疑者の『いっぽうつうこう』君だっけ?彼の容疑はもみ消しといてあげるから。よかったね。彼、自由の身だよ。貴方達の欲しがった・・・ね」

65: 2011/01/09(日) 22:30:35.56 ID:0+wlykX40
――同時刻、ロンドン、某場所――


ローラ「さすがはウキョウでありけるわー。このくらいの謎はなんともならざるのねー」

土御門「・・・本当に良かったのか?」

ローラ「貴方はよく働きたもうよ。あの『一方通行』を犯行現場に誘い出し『打ち止め』に通信妨害の呪詛を張りたるのは貴方にしかできぬことなりよー?」


(土御門「いやーお困りのようですにゃー・・・げっほげっほ」)
(亀山「あ!テメェ勝手に逃げやがって!よくもノコノコ戻って来れたもんだ!・・・ってどうしたその怪我」)


土御門「わざわざ一方通行を犯人に仕立て上げた理由・・・何かあるのか?」

ローラ「なんにもなかろうよー。しいて申せば『挑戦』かしらー。人を袖にしたりける意趣返しが近いと思わるよー」

土御門「なるほど、むかし振られた腹いせか」

ローラ「・・・・また会いたりけるわねー」

66: 2011/01/09(日) 22:31:55.22 ID:0+wlykX40
――同日夜、花の里――


亀山「それにしても、不思議なところでしたね。まるで夢みたいでした」

右京「夢みたい、とは随分とロマンチックなことを言いますねぇ」

たまき「あら?今回はどちらに行ってきたのですか?」

亀山「すごかったんですよ!見たことのない携帯電話やパソコンがわんさか」

右京「手で画面を触る携帯電話には驚きました。数年後に実用化されるそうです」

亀山「すごいですよねー。いつか本とか読めるようになってたりして」

右京「実用化される頃まで亀山君、君がいるといいですがねぇ・・・なんだかいない気がします。代わりの相棒がいるかも・・・」

亀山「そ、そんなあ・・・・・」
                                        
                                             END

67: 2011/01/09(日) 22:32:25.10
おもろかったわ

69: 2011/01/09(日) 22:33:48.90

引用元: 右京「ほう・・・学園都市ですか・・・」