1: 2012/09/15(土) 23:08:07.30
アムロ「はぁ?」

シャア「だから彼女が欲しいんだが」

アムロ「突然屋上に呼び出したかと思えばそんな事か」

シャア「そんな事ではない!!とても重要な事だ、アムロ!!」



https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1347718087

2: 2012/09/15(土) 23:09:12.44
ハマーン「聞き捨てならんな、シャア。彼女ならここに居るではないか」クイックイ

シャア「お前はただの幼なじみだっ!!」

ハマーン「……その言葉、忘れるなよ!」ダッガチャンバタバタ

アムロ「おい。いいのか、あれ」

シャア「気にするな。いつもの事だ。しかもあいつは呼んでないしな」


3: 2012/09/15(土) 23:11:52.94
シャア「さてそれよりも、私の願望についてなんだが」

ガチャン

カミーユ「クワトロ大尉、アムロさん居ますかー?」スタスタ

シャア「やっと来たか」

アムロ「遅かったじゃないか、カミーユ」

カミーユ「ちょっとカツの修正が忙しくて。それよりハマーンが泣き叫びながら走り去って行きましたけど、あれ良いんですか?」

シャア「構わん。放っておけ」

カミーユ「『赤い口Oコン、シャア・アズナブル』とか色々叫んでましたけど」

シャア「ええーいっ!」ダッガチャンバタバタ


4: 2012/09/15(土) 23:15:51.95
アムロ「赤い彗星も噂を気にするんだな」

カミーユ「本当の事だから噂には入らないんじゃないですか?」

アムロ「それもそうだな、ハッハッハッ」

ダッダッダッ

シャア「全くっ!!」ガチャン

カミーユ「あ、帰ってきた」

5: 2012/09/15(土) 23:17:16.73
シャア「世話のかかる女だな、貴様はっ!!」

ハマーン「う、うっ~……」グスグス

シャア「こんな女を誰が彼女にすると言うんだ!こんな女をっ!!」

ハマーン「う……ぐすっ…ふえぇぇ……!!」


6: 2012/09/15(土) 23:19:31.29
アムロ「泣かせるなよ、シャア」

シャア「くそ……!!泣くな、ハマーン!!さっきのは言い過ぎた!!」

シャア「お前を彼女にしたい男も居るかもしれん」

ハマーン「……例えば?」

シャア「マシュマーとか……」

ハマーン「ふえぇぇぇえんっ!!」

アムロ「シャア!!」

シャア「ええいっ!めんどくさ過ぎるぞっ!!」

7: 2012/09/15(土) 23:22:37.14
カミーユ「で、いったい何の話をしていたんですか?」

シャア「そうだ!ハマーンのせいですっかり話題が飛んでいた。彼女を欲しているのだよ、この私がっ!!」

シャア「この眉目秀麗、優秀、秀才のこの私に彼女が居ないのはおかしいではないか!!」

カミーユ「じ、自分で言うか、この人は……」フツフツ

アムロ「カミーユ、抑えろ」

8: 2012/09/15(土) 23:23:44.25
シャア「アムロ!貴様だって昔は根暗で機械ばかりをいじり、女の気など全く無かったくせに、高校に入ってから取っ替え引っ替えに彼女を作りよって!!機械いじりから女いじりが趣味になったか!!」

「それが世間でいう高校デビューというものだよ。というかその言い方は下品だよ、シャア」

シャア「カミーユ!貴様もだっ!!」ビシッ

シャア「他県の彼女と駆け落ちまでしたのに、遠距離に堪えられず別れ、それからというもの学校中の女と関係を持ち、今や我が校の大半の女子は貴様に喰われているという噂だぞ!!」

カミーユ「フォウと別れてから解ったんです。自分の本当にしなければならない使命が…」


9: 2012/09/15(土) 23:25:31.39
シャア「貴様らのような奴らがモテるというのに、何故私がモテんのか!?」

アムロ「口Oコンだからさ」

カミーユ「マザコンだからさ」

ハマーン「ハマコンだからさ」

シャア「最後は何があろうと断じて違うぞっ!!」


10: 2012/09/15(土) 23:26:51.89
シャア「まぁ、そんな訳だから貴様らに良い人を紹介して貰おうと思ってだな…」

アムロ「結局そこかよ」

ハマーン「……」クイックイ

アムロ「ん?何だ、ハマーン。あ、そういう…」

アムロ「よし、シャア。俺が良い子を紹介してやるよ」


12: 2012/09/15(土) 23:32:14.10
シャア「何!?本当かっ!?」

アムロ「ハマーン・カーンという素敵な女性をな!!」

ハマーン様バーンッ

シャア「」

13: 2012/09/15(土) 23:35:44.80
>>11 半角なってなかったなスマソ


ハマーン「(シャアめ、嬉し過ぎて固まっているのか)」フフンッ

シャア「カミーユ!行くぞ!!」ガシッダダダダ

カミーユ「えっ!?」ダダダダ

ハマーン「待て!逃げるのかシャア!!シャアァァァ!!」

アムロ「やれやれ……」


15: 2012/09/15(土) 23:38:30.66
(廊下)
シャア「よし、ここまで来れば大丈夫だ」

カミーユ「離してください、クワトロ大尉!痛いです!」ブンブン

シャア「あっ、すまん」パッ

カミーユ「くそ、跡が付いてる……どれだけ嫌いなんですか、ハマーンの事が」

シャア「い、いや。別に嫌いという訳では……」

16: 2012/09/15(土) 23:40:41.37
カミーユ「だったら受け入れてやればいいじゃないですか。あんなにあからさまなんですから」

シャア「それは無理な話だ。あいつは高圧的過ぎる。しかも幼馴染みという私の嫌いな属性だからな」

カミーユ「……歯ぁ食いしばれっ!そんな大人、修正してやるー!!」

シャア「グハッ!(これが若さか……)」キラキラッ


17: 2012/09/15(土) 23:43:09.79
カミーユ「そんな風に女を見てるからっ!あんたなんかには一生恋人なんか出来ずに金で女を買うか、右手が恋人になるしかないんだっ!!」

アムロ「言い過ぎだぞカミーユ!」

シャア「ア、アムロ!?いつ逃げて来た!?」

アムロ「逃げてきたってなんだよ。ハマーンにお前以外の男と二人で居るつもりは無いと屋上を追い出されたよ」


18: 2012/09/15(土) 23:44:58.42
アムロ「全く、彼女は本当にお前の事が好きだよな」

カミーユ「ほら!やっぱり変な理屈こねてないであの人とくっ付けば良いんだっ!それが出来ないならあんたは只の意気地無しだっ」

シャア「ぐぬぬ……。なんと言われようとあの女と付き合うのは解せんのだよ!!」

アムロ「やっぱり幼女か」

シャア「ああ……。あの属性に勝てる者を私は今までに出会った事がない」

アムロ「お前、まさか未だにララァの事を」

シャア「アムロ!その話はするな!!」

カミーユ「(昔好きだった子がいつの間にかアムロさんとデキてたって話か)」

19: 2012/09/15(土) 23:48:10.04
シャア「ともかくお前達の知り合いに居ないのか?」

カミーユ「居ませんね。アムロさんは?」

アムロ「そうだなぁ。そう言えばお前の友達にガルマとか居なかったか?」

シャア「ああ。あいつがどうかしたのか?」


20: 2012/09/15(土) 23:50:05.91
アムロ「かなりお前好みの幼女の写真を持ってたぞ。身内の写真だとか…」

シャア「何!?あいつの身内にそんな子が居たのか!?」

アムロ「親戚か何かなんじゃないか?」

シャア「……そんなに可愛かったか?」

アムロ「ああ。俺が見た感じでも上位に入る口リじゃないか」

カミーユ「アムロさんが言うなら相当ですね。女性を見る目だけは流石ニュータイプですよ」

アムロ「そういうこと言われるとイメージ下がるから止めてくれないか、カミーユ」

シャア「……ええい、ままよ!アムロ、カミーユ!ガルマの所へ行くぞ!!」


21: 2012/09/15(土) 23:53:53.33
ガルマ「シャア!久し振りだな!クラスが変わってから全く遊びに来ないじゃないか!私は寂しかったぞ!!」キャッキャッ

シャア「ああ。少しばかり忙しくてな(相変わらずうっとおしい奴だ…)」

シャア「ところでアムロから聞いたのだが、お前が持っている少女の写真が見たことも無い程の可愛さだと聞いてな」

シャア「別に興味は無いが、アムロが素晴らしいと絶賛していたからどのくらいの者か気になって来てみたのだ」


22: 2012/09/15(土) 23:55:38.12
カミーユ「(……この人、口リコンだって知られてないと思って平静を装って)」

アムロ「(抑えろ、カミーユ)」キュピーン

カミーユ「(ア、アムロさん!?)」

アムロ「(学食一ヶ月分で手を打ってあるんだ。もちろんカミーユの分もな)」

カミーユ「(あ、あなたって人は……)」キラキラ

23: 2012/09/15(土) 23:58:55.33
シャア「見せてもらう事は出来るだろうか?」

ガルマ「もちろんだよ!親友の頼みを聞けない訳無いからな!!」

シャア「(くそ、大袈裟な……)よろしく頼む」

ガルマ「ちょっと待ってくれよ」ガサガサ

ガルマ「あったぞ!はい、どうぞ」

シャア「すまないな。……!?こ、これは……!!」

24: 2012/09/16(日) 00:00:20.57
ガルマ「どうだ、可愛らしいだろう!」

シャア「あ、ああ……(なんということだ……!)」フルフル

シャア「(吸い込まれる様な輝く瞳!写真からでも解る透き通るすべすべな肌と、柔らかく弾力のあるであろうぷにぷにほっぺ!子どもらしい満面の笑み!)」

シャア「(極めつけは、猫耳を模したかのような髪型…!!これなら猫耳を装備するという工程を常に省き、そして日常的に猫耳を楽しめるという…最高だ…最高の幼女だよ、君は!!)」フルフルフル


カミーユ「大丈夫ですか、あの変態」

アムロ「理想の子をみつけたんだよ」


25: 2012/09/16(日) 00:13:07.47
シャア「なぁ、ガルマ……。一つお前に頼みがあるのだが……」

ガルマ「なんだい、シャア」

シャア「この幼女……いや少女にあって見たくなった」

ガルマ「ええ!?」

シャア「頼む、ガルマ!!」ガシッ

シャア「友としての頼みだ!!是非この少女に会いたいのだよっ!!頼む、ガルマ!!この通りだ!!」

ガルマ「で、でも……」

シャア「この少女に会えるならなんでもする!!だから会わせてくれ!!ガルマ!!」土下座


カミーユ「(取り乱し過ぎですね、大尉)」

シャア「(理性を失っているんだよ)」

26: 2012/09/16(日) 00:21:01.50
ガルマ「シャ、シャア!?そんな事はやめてくれ!!……解った、会わせよう」

シャア「すまない、ありがとう!!」ガシッ

ガルマ「親友の頼みだからな。今日の放課後、家に来るといい」

シャア「ああ!!是非行かせてもらう!!(幼女幼女!!ハァハァ)」


28: 2012/09/16(日) 03:40:24.56
ルー・ルカはもらってっても構わんのだろう?

29: 2012/09/16(日) 04:39:28.76
ひょっとするとZZのない世界なのでは

30: 2012/09/16(日) 09:06:17.05
(放課後・ガルマ宅)

ガルマ「やぁ、シャア。よく来たな」

シャア「ああ。友達も一緒なのだが、良いだろうか?」

ガルマ「アムロと、確かカミーユだったな、大歓迎だよ」

カミーユ「なんで僕の名前……」ザワッ

アムロ「落ち着け、カミーユ。学園の理事長の名前を忘れたか……?」

カミーユ「た、確かデキン・ザビ……あっ……!」

アムロ「そういう事だ。彼はいつだって生徒の情報が見放題だという事だよ」

カミーユ「くそっ……プライバシーってものは無いのか……」

アムロ「お偉いさんからしたら下々の人権なんてもの関係無いさ」

カミーユ「くそっ……くそっ……」

アムロ「カミーユ、抑えろ。学食の為だ」

カミーユ「くっ……解りました」


31: 2012/09/16(日) 09:09:30.94
シャア「さて、ガルマ。あの少女は……」

ガルマ「まぁ待てよ。部屋に行こう、すぐに来るから」

シャア「う、うむ(幼女幼女幼女……)」

32: 2012/09/16(日) 09:11:29.47
シャア「さぁ、ガルマ!!部屋に来たぞ!!あの幼じ…少女は!?」

ガルマ「まぁ、待て」

コンコン

ガルマ「ああ、来たみたいだ」

ガチャ

キシリア「入るぞ、ガルマ。ジュースを持ってきた」

シャア「!!??」

33: 2012/09/16(日) 09:13:14.65
ガルマ「うん。姉さんありがとう」

シャア「……ど、どこだ!幼女はどこだっ!!言え!ガルマ、言うんだっ!!」ガシッユサユサ

ガルマ「な、何を言うんだ。目の前に居るだろう?」

シャア「目の前……?」ジィー

キシリア「何だ?」

34: 2012/09/16(日) 09:15:01.87
シャア「……ど、どこにも居ないぞぉー!この写真の少女はぁぁーー!!」バンバン


アムロ「やばい!シャアが発狂し始めた!!」

カミーユ「しかも既にあの写真のコピー持ってますよ!」

アムロ「幼女の事になると行動が三倍速いからな、あいつ」


35: 2012/09/16(日) 09:17:50.55
ガルマ「居るじゃないか。この写真はキシリア姉さんの小さい頃の写真だからな」

シャア「何!?」

シャア「……は、謀ったなガルマァァ!!」

アムロ「それお前のじゃないだろ」


36: 2012/09/16(日) 09:19:59.76
シャア「な、なんて事だ……あのいたいけな幼女がこんな紫ババ……」

キシリア「何か言ったか、キャスバル坊や?」ギンッ

シャア「紫の似合う素敵な女性に変わっているなんて……」しくしく

アムロ「シャア、こればっかりは仕方ないじゃないか。月日というものは過ぎていくものだ」

シャア「ア、アムロ!!元はといえば貴様が幼女の写真の話を持ち出したのだっ!!」

アムロ「俺のせいだと言うのか!?お前の為に少しでも力になろうとした人間に対して、お前はそんな事言うのか!?」

ギャーギャー


43: 2012/09/16(日) 14:10:08.78
ハマーン「うるさい!!静かにしろっ!!」バダンッ

全員「!!??」

ハマーン「シ、シャア!?」

シャア「ハマーン!?」

シャア「何故お前がここに!?」

ハマーン「き、貴様こそ……!!」

44: 2012/09/16(日) 14:11:34.09
ミネバ「ハマーン、どうしたのだ?」ひょこ

ハマーン「ミ、ミネバ様!出てきては駄目です!!」

シャア「……?こ、これは……!!」

ミネバ「ん?ガルマお兄様のお友達か?」

ハマーン「違います!!さぁミネバ様、部屋へ戻りましょう!!」

ミネバ「何故お前が答えるのだ?」

ハマーン「そんな事は良いですから、さぁ!!」

シャア「待てハマーン!!」

45: 2012/09/16(日) 14:14:48.59
シャア「ミネバ様、と申しましたか?」

ミネバ「うむ、私はミネバ・ラオ・ザビだ」


カミーユ「なんで敬語なんですか?」

アムロ「多分あの少女の高貴さを本能的に感じて敬語になったんだろう」


シャア「私はシャア・アズナブルと申します。是非あなた様とお近づきになりたい」

ミネバ「おお!!貴様がハマーンがよく話してくれるシャア・アズナブルか!!うむ!!良いだろう!!」

シャア「有り難き幸せです」

46: 2012/09/16(日) 14:18:21.35
ハマーン「ええい!!私を抜きに勝手に話を進めるな、シャア!!」

シャア「黙れ、ハマーン!!これは私とミネバ様の問題だ!!」


キシリア「状況がよく掴めないのだが……」クラッ

ガルマ「姉さん!!」

カミーユ「シャア・アズナブルは口Oコンだというだけです」

アムロ「そういう事だ。シャア、学食一ヶ月分忘れるなよ!!帰ろう、カミーユ」

カミーユ「そうですね!!あんな痴話喧嘩に付き合ってられません」

47: 2012/09/16(日) 14:23:41.36
ガルマ「ちょっと!?君達はこの状況で置いていくのか!?」

アムロ「だって俺達の仕事はシャアの目に叶う彼女候補を見付ける事で……」

ガルマ「ミ、ミネバを彼女候補に!?それはいけない!!」

アムロ「なんでだ?」

ガルマ「ミネバの父親は私の兄上、ドズル・ザビだ」

アムロ&カミーユ「……!?」

ガルマ「兄上は異常なほどにミネバを溺愛している……。そんな兄上にミネバが付き合っている人が居るなんて伝えたら……」

ガルマ「……私もまだ親友の血だるまになる姿は見たくない……」

48: 2012/09/16(日) 14:25:23.19
アムロ「仕方ない……。シャア帰るぞ!!」がしっ

シャア「なっ!?離せ、アムロ!!まだ話は済んでな」

アムロ「なんでもいいから帰るんだ!!血だるまにはなりたくないだろう!!」

シャア「血だるま!?何故血だるまに!?」

ハマーン「隙あり!!」シュバッ

シャア「がっ……」グタリ

49: 2012/09/16(日) 14:33:03.78
ハマーン「さぁ、早く連れて帰れ。キシリア様、ガルマ様失礼致しました。さぁミネバ様、お部屋へ」

ミネバ「あ、ああ……。シャアは大丈夫か……?」

ハマーン「あれぐらいじゃあ問題ありません。あいつの生命力はゴキブリ並みですから。ささ」キィー

ミネバ「う、うむ……」スタスタバタン

アムロ「さぁ、俺達も帰ろう。カミーユ、そっち持ってくれ」ズルズル

カミーユ「あ、はい。それじゃあ、お邪魔しました」ズルズル


キシリア「……結局なんだったんだ、奴等は……」

ガルマ「すみません、姉上……」

キシリア「いや……もうよい。それよりも、あの写真は……?」

ガルマ「あれはギレン兄上が持っていたのをいただきまして。『可愛い身内の写真を持たぬ者がどこにいるか』と仰っていました」

キシリア「あ、兄上が……?」ポッ


50: 2012/09/16(日) 14:35:32.58
(数時間後・シャア宅)

シャア「む……ここは私の家……?いつの間にか帰ったんだ」ムクッ

シャア「確かガルマの家でミネバ様と会ってハマーンが……」

キュピーン

シャア「んっ!?このプレッシャー」

ハマーン「シャア!?目は覚めたかっ!?」バタンッ

シャア「ハマーン!何しに来た!」

ハマーン「お前が目覚めたと感じたから……大丈夫か?」

シャア「貴様がやったんだろう!!」

51: 2012/09/16(日) 14:37:33.53
ハマーン「す、すまない……。だが、お前がミネバ様と仲良くするのが……」

シャア「許せないとでも?お前は私のなんなのだ!?勝手に私を好いているだけだろう!ただの幼馴染みの分際で!」

シャア「そんな奴に私の恋を邪魔される筋合いはない!!」バンッ

ハマーン「……そうだな。私は好き勝手し過ぎた。出過ぎた真似をしてすまなかったな。もうやめるよ」

シャア「ああ。これでせいせいする!心置きなく幼女達と付き合えるというものだ」

ハマーン「そう……だな……じゃあな、シャア」キラッ

バタンッ

シャア「(ハマーンの頬から水滴?)涙……か」


53: 2012/09/16(日) 17:01:12.75
(数分後)

コンコン

シャア「……ん…?」

セイラ「兄さん、入っていいかしら?」

シャア「ああ、アルテイシアか。いいぞ」

ガチャ

セイラ「兄さん、ハマーンさんと何かあったの?」

シャア「……何もない」

セイラ「そう……。言いたくないならいいわ。二人の問題だから」

シャア「……」

54: 2012/09/16(日) 17:02:05.06
セイラ「けれど、女性を泣かせるのは男としてどうかと思うわよ」

シャア「……」

セイラ「それだけよ。もうすぐ夕食だから降りてきなさいね」バタンッ

シャア「……」

シャア「……私にどうしろと言うのだ」ボスッ


55: 2012/09/16(日) 17:04:02.28
(翌日・教室)

アムロ「おい、ハマーン!おい!」

ハマーン「……」

アムロ「聞こえてないのか?ハマーン!おい、ハマーン!」ユサユサ

ハマーン「!?(ビクッ)ア、アムロか。何か用か?」

アムロ「用か、って次移動だぞ」

ハマーン「あ……そうか。すまないな」ガタッ、フラフラ


シャア「……」ジイッ


56: 2012/09/16(日) 17:05:37.40
アムロ「おい、ハマーンはどうしたんだ?」

シャア「なぜ私に聞くんだ?」プイッ

アムロ「いや、だって……」

シャア「もう私には関係ないんだ。奴の話はするな」ガタッ

シャア「私は先に行くぞ」スタスタスタ

アムロ「……あんなに見ていたくせに。関係ない、か」

57: 2012/09/16(日) 17:09:58.92
(廊下)

ハマーン「……」フラフラ

シャア「何故あいつはあんなにふらついて……ん?」

ハマーン「あっ……」ガクッ

シャア「!?危ない!」ガシッ

ハマーン「シャ、シャア……?」

シャア「……」

58: 2012/09/16(日) 17:11:21.40
ハマーン「あ、ありがとう、シャ」

シャア「当て付けもそこまで来たら本物だな」

ハマーン「……!?」

シャア「迷惑だから止めてくれ。解ったな」スタスタ

ハマーン「ふっ……ふぇぇん……」

アムロ「シャア……」

59: 2012/09/16(日) 22:42:41.20
(屋上)

カミーユ「で、ハマーンと喧嘩してそのままなんですか!?」

シャア「喧嘩ではない!!」

シャア「ハマーンが身の程を知って、自ら私に近付くのを止めた!それで解決したんだ!!」

アムロ「解決したのにハマーンが気になるみたいじゃないか」

シャア「そ、それは奴が!奴が嫌がらせの様に具合が悪そうにしているからで」

アムロ「心配なんだろ、ハマーンが」

シャア「ち、違……」

60: 2012/09/16(日) 22:46:50.63
カミーユ「そういえば最近大尉も元気ないですよね」

アムロ「二人揃って上の空だぞ」

シャア「私とハマーンを一緒にするな!」

アムロ「もう認めろよ。最近は全く幼女の話もしないじゃないか。口リコンが聞いて呆れるよ」

シャア「そ、それは幼女を見ていてもハマーンの事を思い出すからで……あっ……」

アムロ「やっぱり。お前、本当はハマーンが好きなんだろ」

カミーユ「それを認めたくなくて、口リコンに走ったんですか?」

シャア「違う!断じて違うぞ!私は……口リコンだっ!!」

カミーユ「自分で言ったよ、この人……」

61: 2012/09/16(日) 22:52:56.10
アムロ「まぁ、口リコンの件は置いといて」

アムロ「ハマーンが好きだというのは間違いないな」

シャア「アムロ!もしや貴様、またハマーンと組んで……!!」

アムロ「シャア!もう認めろ!!」

カミーユ「そうですよ!認めた方が良いです!大人になってください!!」

シャア「嫌だ!!」

アムロ「強情を張るなっ!!」

62: 2012/09/16(日) 22:53:55.46
シャア「嫌なものは嫌だ!!お前達がそういう輩だったとは!私は幻滅したよ!!」バッ

カミーユ「あ!どこ行くんですか!?」

シャア「お前達の居ない所だ!!」ダッダッバタン

カミーユ「くそ、強情っぱりめ!もう知らないからなっ!!」

アムロ「もう後はシャア本人に任せるしかないな……」

63: 2012/09/16(日) 22:55:56.30
(中庭・渡り廊下)

シャア「くそ、どいつもこいつも……。私は口リが好きなのだ……。あんな女……」スタスタ

ハマーン「……」フラフラ

シャア「くそ、ハマーンか。またこれ見よがしにフラフラして」

シャア「むな糞悪い……。早く教室に……」スタスタ

ドンッ!

シャア「ん!なんだ!?」クルッ

64: 2012/09/16(日) 22:57:29.07
ハマーン「す、すまない」

ガイア「すまないで済んだら警察は要らないんじゃないかぁ?」

オルテガ「そうだぜ。ぶつかっておいて謝るだけかよ」


シャア「留年三連星か……。あれぐらい、ハマーンの手にかかれば大丈夫だろう」

65: 2012/09/16(日) 23:01:50.07
ハマーン「本当にすまなかった」ペコッ

マッシュ「おいおい、さっきから言ってるだろ?謝るだけじゃ駄目だってよー」

ガイア「おい!こいつ裏に連れてくぞ」ガシッ


シャア「……!何故抵抗しないのだハマーン!……まさか!!」


ハマーン「やめっ!」

オルテガ「そんな弱い力じゃ振りほどけねぇよ」

ガイア「よし、連れてくぞ」グイッ


66: 2012/09/16(日) 23:03:33.33
ダッダッダッ

シャア「待て、お前達!」

ハマーン「!!シャア!?」

マッシュ「なんだ、てめぇ!」

オルテガ「いきなり来てなんだってんだ!なんでてめぇなんかに渡さなきゃなんねぇんだよ!」

シャア「やはり口で言っても解らんか……。だったら武力行使するしかないなっ!」

バキッ

オルテガ「がッ!?」

67: 2012/09/16(日) 23:05:38.78
マッシュ「て、てめぇ!やりやがったな!!」

ガイア「おい!こいつから先にやっちまうぞっ!!」

バコッボコッドガッ


シャア「(何故……何故私はハマーンのために、こんな事をしているのだ……?何故…)」

シャア「(私は……もしや本当にハマーンの事が……)」


69: 2012/09/17(月) 02:10:33.14
シャアよ、これが青春なのだ…。

70: 2012/09/17(月) 02:24:04.01
「……ァ……シャ……シャア!!」

シャア「……!?」ビクッムクッ

ハマーン「シャア!!」ポロポロ

シャア「ハ、ハマーン……ここは……?」

ハマーン「保健室だ。三連星を倒した後、お前もすぐ倒れて……。だからアムロとカミーユを呼んで、一緒に運んだんだ」グスッ

シャア「そうか……。ぐっ……」ズキッ

ハマーン「まだ動くな」

シャア「ああ……」

71: 2012/09/17(月) 02:25:21.17
ハマーン「……」

シャア「……」

ハマーン「なぁ、シャア……。何故私を助けたんだ……?」

シャア「……」

シャア「……ハマーン、私はどうしたんだろうな」

ハマーン「……シャア」

72: 2012/09/17(月) 02:26:09.86
シャア「ハマーン……私はお前が心配らしい。毎日考えるのがいつの間にかお前ばかりになっていた」

シャア「さっきもお前なら簡単に倒せる相手なのに、どこか心配で場を離れられなかった」

シャア「なぁ、ハマーン。この気持ちはなんなのだろうな」

ハマーン「シャア……」

シャア「なぁ、教えてくれ。この気持ちは……」

73: 2012/09/17(月) 02:29:07.10
ハマーン「それはな、シャア」ギュッ

ハマーン「恋だよ。お前は私が好きなんだ」

シャア「そうか。私はお前が好きなんだな」ギュッ

ハマーン「……ふっふぇぇ」グスッ

シャア「ハマーン!?何故泣く!?」

シャア「だってシャアが私を……ふぇぇぇっ」グスグス

74: 2012/09/17(月) 02:30:36.04
シャア「……ハマーン、すまなかったな」なでなで

ハマーン「……?」

シャア「お前にはとても辛い思いをさせた」

ハマーン「シャア、いいんだ。そんなの」

シャア「もうあんな思いはさせない。ハマーン、私の彼女になってくれるか?」

ハマーン「シャア……」


ハマーン「わたしは、その言葉をずっと待っていたよ」にこっ


78: 2012/09/17(月) 13:42:11.27
(屋上)

アムロ「で、ハマーンと付き合うことになったのか」

シャア「ああ」

カミーユ「やっぱり結局はそこに落ち着くんですよね、こういうのって」

シャア「何か言ったか、カミーユ?」

カミーユ「い、いえ。良かったですね、彼女が出来て」

シャア「ハマーンは本当に可愛くてな。昨日なんか……」

ハマーン「い、言うな!シャア!!///」

79: 2012/09/17(月) 13:42:57.35
アムロ「ノロケもすごいな。あんなに嫌だ嫌だって言ってたのに」

シャア「あの時の私はどうかしていたのだよ、アムロ」

シャア「それでは、私達は帰る」

カミーユ「デートですか?」

ハマーン「そんな所だ。早く行くぞ、シャア」グイグイッ

シャア「解った、解った。それじゃあアムロ、カミーユ、また明日」

アムロ&カミーユ「また明日」


81: 2012/09/17(月) 13:46:24.33
カミーユ「大尉変わりましたね。愛の力ってやつですか?」

アムロ「そうだな。まさかシャアがそういう類いだとは思わなかったが……」

カミーユ「今まで気付かなかった分、実感したんじゃないですかね」

アムロ「近いからこそ気付かないが、大切なものはきっと近いところにあるんだよ」

アムロ「俺達もそれに早く気付かなきゃ、な」




82: 2012/09/17(月) 13:53:38.60
初SSで書き終えるかも解らなかったけど、無事書き終えられて良かった
拙い文な上、短くてスマソ
こんなグダグダな内容でも読んでくれた人たちありがとう!!



それじゃあ最後に

ハマーン様ばんざああああああああい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



84: 2012/09/17(月) 17:10:25.27
プル13人が登場してたらまた違った結末だっただろうなw

88: 2012/09/18(火) 01:37:07.34
おつおつ!
カミーユの学食もちゃんと手配してくれるアムロさんマジイケメン。
シャアとハマーン様に栄光あれ。

引用元: シャア「彼女が欲しいんだが」