1: 2015/11/11(水) 20:34:35.498
ハマーン「おーい、シャアすまんがオムツを取り替えてくれー」

ハマーン「…ん?いないのか?おーい!シャア!!」

シャア「ええい!聞こえている!!いまいくからちょっと待っていろ!」

5: 2015/11/11(水) 20:35:41.914
ベッドの上でパソコンをいじりながら横になっているこのハマーン・カーンと結婚してからすでに30年近くになる。
お互いけっこうな歳となってしまい、数ヶ月前ハマーンが腰を悪くしてしまってからはこの私シャア・アズナブルが一人で身の回りの世話を見ている。

ハマーン「はやくしてくれ、風邪を引いてしまう」カタカタ

シャア「ああ、腰を上げるぞ…せーのっ!」

ハマーン「ふっ!!」

6: 2015/11/11(水) 20:36:02.710
平和な世界だと思ったのに

9: 2015/11/11(水) 20:36:12.041
子供のオムツじゃねえのかよ

11: 2015/11/11(水) 20:37:12.884
シャアとハマーンの老々介護か

12: 2015/11/11(水) 20:37:32.605
ハマーンは施設に入ることを望んだが、私が責任を持って面倒を見ると押しきったのだった。
だが、思っていた以上に介護というものは大変なものだった…。


シャア「どこか痛いところはないか?」フキフキ

ハマーン「大丈夫だ、それよりもシャア」カタカタ

シャア「ん?」

ハマーン「今日は天気もよさそうじゃないか、散歩にでも行かないか?」

シャア「外に出るのか?……分かった、そうしよう」

14: 2015/11/11(水) 20:39:10.313
―公園グワジン

ハマーン「外は気持ちがいいな、シャア」キコキコ

シャア「そうだな…家にばかりいると気持ちが滅入ってくるからな」

ハマーン「ふ…やはり私の世話ばかりでは気持ちも滅入るか…」

シャア「い、いや!そういう意味で言ったわけでは…」

ハマーン「冗談だよ、それより喉が渇いてきたな」

シャア「そうだな、向こうに自販機があったからちょっと買ってこよう」

ハマーン「すまんな」

16: 2015/11/11(水) 20:40:57.233
シャア「ふぅ…外に出るのは疲れるがハマーンも喜んでいたようだしよしとするか」チャリン…ガコン!!


シャア「おーい、買ってきたz…なに!?」

カツ「おいw婆さんwwそこいられると邪魔なんだよw」ガシガシ

カミーユ「俺たちサッカーしてんだから隅っこ行けよw車椅子w」ガシガシ

ハマーン「や、やめろ!俗物共が!!」

17: 2015/11/11(水) 20:41:58.742
シャア「おい、やめろ!!お前たち!!」

カミーユ「ちっ!行くぞカツ」

カツ「二度とこの公園に来るなよババア!」ガシッ!

ハマーン「んぁっ!」

シャア「おい!大丈夫かハマーン!あの子供達今度みかけたら修正してやらねば…」

ハマーン「……いや、」

18: 2015/11/11(水) 20:41:59.148
ハマーンのオムツだと思ってた開いたら別の意味でハマーンのオムツだった

19: 2015/11/11(水) 20:43:09.239
ハマーン「たしかに車椅子で公園などにいれば遊び盛りの子らからすれば邪魔なのだろう」

ハマーン「新しい時代を作るのは老人ではない、ふっ…俗物は私のほうだったいうわけか」

シャア「ハマーン…」

―あれから1ヶ月ハマーンはすっかり塞ぎこんでしまった。
部屋から出ることはほとんどなく、唯一の楽しみにしていたテレビ番組「ミネバ様のブランチ」にも見向きもしなくなってしまった。

22: 2015/11/11(水) 20:44:20.178
シャア「ハマーンたまには外で飯でm」

ハマーン「黙れ俗物!!また私に恥をかかせる気か!」

シャア「ええい!このままではどんどん体を悪くするというのがわからんのか!」

ハマーン「だったら私を老人介護ホームに入れたらいいだろう!」

シャア「貴様!私の苦労も知らずに!もう勝手にしろ!」

24: 2015/11/11(水) 20:45:16.973

――
―――
居酒屋ロンドベル

アムロ「シャア、はっきり言わせてもらうぞ」焼酎グイッ

シャア「…言ってみろ」ビール グイッ

アムロ「エゴだよ!それは!」

26: 2015/11/11(水) 20:46:15.086
シャア「では施設にいれろというのか!」

アムロ「本人がそう望んでいるのにお前が頑なに断っているのだろうが!」

アムロ「…いや、お前はよく頑張ったよ、ハマーンも感謝しているはずだ」

シャア「・・・」

アムロ「もうこれ以上はお互いにとって良くない、お前が一番分かっているはずだろう」

シャア「しかし、それではあまりに奴が救われない…まるで道化じゃないか」

28: 2015/11/11(水) 20:47:15.005
アムロ「そう考えるお前が一番ハマーンのことを考えられてないんじゃないのか?」

アムロ「ハマーンの気持ちを一番に考えてやれよ」

シャア「…帰ってもう一度話し合ってみるか……」

29: 2015/11/11(水) 20:48:06.760
―話し合った末、隣町の介護施設に世話になることとなった。

そしてあっという間に施設入居の日がきたのだった。

ハマーン「思ったよりも住みやすそうないいところじゃないか」

ハマーン「なにももう会えなくなるという訳じゃないのだからそんな顔をするなよシャア」

30: 2015/11/11(水) 20:49:05.970
ハマーン「最後くらい笑ってくれ」

シャア「ハマーン!やっぱり駄目だ!ハマーン!帰ろう!」

ハマーン「馬鹿を言うな、子供かお前は」

シャア「駄目だ!ハマーン!ハマーン!!」

31: 2015/11/11(水) 20:49:47.243
――――
―――
――

シャア「…ハマーン!ハマーン!!帰るぞ!ハマーン!」ガバッ!

ハマーン「ええい!やかましい俗物が!どこへ帰るというのだ!ここは家だろう!」

シャア「なっ!ハマーン?顔のしわがない!?」

ハマーン「当たり前だ!寝ぼけ過ぎだ!馬鹿者が!」

シャア「夢…だったのか?……ハマーン!!」ガバッ

ハマーン「まったく、いきなり盛りおって…ふっいいだろう」

シャア「ハマーーーーン!!」

――――
―――
――

シャア「これが若さか・・・」


35: 2015/11/11(水) 21:11:01.473
何も考えずに老々介護とか書いたけどいい小噺乙

引用元: ハマーン「シャア、オムツを取り替えてくれ」