1: 2015/05/03(日)16:42:29
エリク専用ザクⅠ「お前のせいで!」ポカポカ

イフリート・シュナイド「ちょっと、何ですか!?」

エリク専用ザクⅠ「うるさい! お前のせいで俺は捨てられたんだ!」

イフリート・シュナイド「いやいや、僕はあなた知らないですよ」

2: 2015/05/03(日)16:49:22
エリク専用ザクⅠ「ウソつけ! その濃紺の機体……色……」

イフリート・シュナイド「僕が濃紺だと?」

エリク専用ザクⅠ「あれ、もしかしてイフリート・ナハトじゃない?」

イフリート・シュナイド「イフリート・シュナイドです」

4: 2015/05/03(日)17:59:08
エリク専用ザクⅠ「うわ、すみません」

イフリート・シュナイド「いえいえ」

エリク専用ザクⅠ「いやあ、僕両肩スパイクなので」

イフリート・シュナイド「あー、結構しんどいですよね」

5: 2015/05/03(日)18:29:31
ビッター専用ザク「おーす、お疲れ」

エリク専用ザクⅠ「お疲れっす」

イフリート・シュナイド「あれ、そのロケットブースター……」

ビッター専用ザク「ん、なに?」

イフリート・シュナイド「先輩が着けてましたよ! お知り合いですか?」

ビッター専用ザク「あれお前デザートゲルググの後輩?」

6: 2015/05/03(日)18:35:26
イフリート・シュナイド「はい、最近先輩を見ないのですが」

ビッター専用ザク「あいつ実家帰ったんだよ」

エリク専用ザクⅠ「あれ、どうしたんですか?」

ビッター専用ザク「それがさ」

7: 2015/05/03(日)18:50:08
回想

ビッター専用ザク「いやあ、今日もロケットブースターが調子いい」

デザートゲルググ「あのさロケットブースターはいいんだけどさ」

ビッター専用ザク「ん?」

デザートゲルググ「俺の潜望鏡って意味あんの?」

ビッター専用ザク「え?」

8: 2015/05/03(日)19:48:42
デザートゲルググ「いやさ、俺の全高知ってる?」

ビッター専用ザク「確か20mくらいだよな?」

デザートゲルググ「そんな俺が砂漠に潜れるか?」

ビッター専用ザク「うーん、まあギリギリ……」

デザートゲルググ「仮に潜れてもさ、砂漠でそんなじっとできるか?」

ビッター専用ザク「うん、まあ……」

11: 2015/05/03(日)20:06:38
デザートゲルググ「俺の存在意義はなんだろう」

ビッター専用ザク「ロケットブースターあるじゃん」

デザートゲルググ「それで跳躍したらバイアランカスタムに斬られたんだぜ」

ビッター専用ザク「……」

デザートゲルググ「どうせ俺は」

回想終わり

ビッター専用ザク「というわけだ」

13: 2015/05/04(月)00:42:43
エリク専用ザクⅠ「あー、存在意義ですか。気持ちわかります」

ビッター専用ザク「お前捨てられたもんな」

イフリート・シュナイド「辛いですね」

エリク専用ザクⅠ「お前は結構、長く使われたらしいな」

14: 2015/05/04(月)11:41:11
イフリート・シュナイド「そうなんですよ。ガンダリウム合金も使われてますよ」

エリク専用ザクⅠ「いいなあ」

ビッター専用ザク「そういやお前ザクⅢ倒したって本当か?」

イフリート・シュナイド「ええ、まあ……」

エリク専用ザクⅠ「マジで!?」

15: 2015/05/04(月)23:03:27
イフリート・シュナイド「でも僕はベースジャバー乗っていて、相手は母艦落ちた直後で戸惑っていましたからね」

エリク専用ザクⅠ「いや、それでもすげえよ」

ビッター専用ザク「まあ、飛べるって結構なアドバンテージだからなあ」

イフリート・シュナイド「ですね。あれ、あの人は!?」

グフフライトタイプ「あれ、なにしてんのお前ら?」

16: 2015/05/05(火)10:30:49
ビッター専用ザク「おう、空飛べるっていいなあって話してた」

グフフライトタイプ「え? お前ロケットブースターあるじゃん」

ビッター専用ザク「俺は跳躍が出来るってだけだからな。お前みたいに滞空は出来ないよ」

エリク専用ザクⅠ「あの、すみません」

ビッター専用ザク「ん、どうした?」

エリク専用ザクⅠ「よく考えたら俺、スパイク左肩だけでしたわ」

イフリート・シュナイド「え? あ、本当だ」

17: 2015/05/05(火)10:36:55
ビッター専用ザク「なんだお前その告白!?」

エリク専用ザクⅠ「いやなんか、思い込んでまして、すみません」

イフリート・シュナイド「気を付けてくださいね」

グフフライトタイプ「まあ、話を戻そうか」

ビッター専用ザク「うん、それで空飛べるっていいよな」

グフフライトタイプ「それなんだけどさ」

ビッター専用ザク「なに?」

グフフライトタイプ「俺って飛ぶ必要ある?」

ビッター専用ザク「え?」

18: 2015/05/05(火)10:50:26
グフフライトタイプ「ちょっと俺のコンセプトと武装言ってみて」

ビッター専用ザク「えっと、お前グフだろ? グフは白兵戦に特化していて、装甲を上げると共に機体の軽量化が図られているんだっけ?」

グフフライトタイプ「そうそう」

ビッター専用ザク「それで、お前の武装は確かガトリングシールドだよね?」

グフフライトタイプ「……地上での白兵戦で飛ぶことってあるのか?」

エリク専用ザクⅠ「ああー」

19: 2015/05/05(火)19:42:40
イフリート・シュナイド「で、でも僕もどちらかというと格闘戦向きですが、ドダイ乗って飛んでましたよ」

グフフライトタイプ「お前ジャイアントバズ持ってたよな? それなら飛ぶのはわかるよ。だって遠距離でも有効な武器だもん。でも俺はガトリングしか持ってないぜ」

イフリート・シュナイド「まあ……」

ビッター専用ザク「相手も飛んでたらいいんじゃないか? 俺の時みたいに」

グフフライトタイプ「俺の時相手が飛んでなかったし、スナイパーに撃ち落されたよ……」

ビッター専用ザク「……」

エリク専用ザクⅠ(まずいな、このままだとグフフライトタイプさん実家帰っちゃうぞ)

20: 2015/05/05(火)19:49:17
グフフライトタイプ「じゃあ、俺はこれで……」

エリク専用ザクⅠ「あの、グフフライトタイプさん。こういうのはどうですか?」

グフフライトタイプ「ん?」

エリク専用ザクⅠ「ガトリングガンの代わりにロケットランチャーを装備するというのは……」

ビッター専用ザク「ああーなるほど。それなら、爆撃機みたいな活用になるわけだな」

エリク専用ザクⅠ「そうです」

イフリート・シュナイド「いいですねえ、そうしましょう!」

グフフライトタイプ「……飛べるかな?」

21: 2015/05/05(火)19:55:08
オデッサ鉱山基地近郊――

ビッター専用ザクⅠ「おーし、じゃあロケットランチャー装備したな?」

グフフライトタイプ「うん」

エリク専用ザクⅠ「じゃあ、飛んでみてください」

グフフライトタイプ「……」フワー

イフリート・シュナイド「おお、飛んだ飛んだ」

エリク専用ザクⅠ「よっしゃ、これで爆撃機みたいな活用が出来ますね」

グフフライトタイプ「……そうかー。これで爆撃機みたいな活用かー」

ビッター専用ザク「あのさ」

エリク専用ザクⅠ「なんですか?」

ビッター専用ザク「もうあいつ、グフって呼べるのかな……」

エリク専用ザクⅠ「……」

イフリート・シュナイド「……」

……グフとは何だろうか。彼らは明日も考える。


引用元: エリク専用ザクⅠ「あっ、お前!」 イフリート・シュナイド「え?」