1: 2013/11/10(日) 21:30:44.30
――――――



春香「プロデューサーさんの……浮気者っ!」




春香「……」




春香「いきなり何なんだ、って顔ですね……。何って、最近のプロデューサーさんのお仕事のことですよ」




https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1384086644

2: 2013/11/10(日) 21:33:41.19
春香「確かにプロデューサーさんが忙しいのは知っています。……というか、働きすぎですよ! プロデューサーさんは」

春香「私たちのプロデュースだけでなく、CGプロのプロデューサーまでやっているんですから……しかたないかもしれないですけど……」


春香「でも! もっと765プロに顔を出してくれてもいいじゃないですかっ!」

春香「いつもいつも凛ちゃんたちばっかり……ずるいです……」

3: 2013/11/10(日) 21:35:13.24

春香「……え? 浮気って言い方はおかしい? 俺はプロデュースしているだけだ?」


春香「……ふーん……そうですか……」



春香「……」



春香「……まあ、いいです。そういうことにしておきます」

春香「こうやって忙しい中、私たちの様子を見に来てくれたんですから。ふふっ♪」

4: 2013/11/10(日) 21:36:55.46
春香「どうなんですか? CGプロの方は?」



春香「……はい……はい……えっ、温泉!? 凛ちゃんたちと行ってきたんですか!?」



春香「……混浴じゃない? 別々に入った? そ、そんなの当り前ですよ! 何言ってるんですかっ///」


春香「もうっ! 変なこと言ってると、美希たちに教えちゃいますよ? CGプロのみんなと温泉旅行に行ってきたみたいだよー、って」

5: 2013/11/10(日) 21:38:22.01

春香「……じょ、冗談ですよ? そんなにあわてなくても……」




春香「と、とにかくっ! あんまりおかしなことはしないでくださいっ!」


春香「事務所が違うといっても、凛ちゃんも、卯月ちゃんも、未央ちゃんも、みんな大切な後輩ですし。しっかりプロデュースしてあげてくださいね? プロデューサーさん!」




春香「……」





春香「……プロデュース、だけですからね?」


6: 2013/11/10(日) 21:39:14.23

――――――




春香「プロデューサーさん……やっぱり浮気者ですね」




春香「何のことだ……って? とぼけないでください! この写真! 何なんですかこの娘はっ!?」ピラッ


7: 2013/11/10(日) 21:40:54.10


春香「……初音、ミク。いやっ、名前を聞きたいんじゃなくてっ! というか知ってますよ、ミクちゃんのことは! 前、いっしょにフェスしたじゃないですか!」


春香「そういうことじゃなくて、なんで一緒に写ってるんですか! しかもツーショットって!」




春香「……一緒に……お仕事? ミクちゃんと? ……プロデューサーさん、ボーカロイドのプロデュースまで始めたんですか? さすがに倒れちゃいますよ……」


春香「……ん? そういえばプロデューサーさんって、作曲とかできましたっけ? ボーカロイドのPさんは、音楽の知識がないとダメなんじゃ……」


8: 2013/11/10(日) 21:42:15.17


春香「え? 知識がなくても大丈夫?」



春香「……ディーバ計画? な、なんだかすごいプロジェクトに関わってるんですね……。あ、だからまた最近忙しかったんだ」



春香「……」



春香「……ごめんなさい。お仕事の写真だったんですね。せっかく会えたのに、嫌なこと言ってしまって……」


9: 2013/11/10(日) 21:44:39.85


春香「……許してくれますか? ……え? やきもち焼いてもらえるなんて……うれしい!? なっ、また変なこと言わないでくださいっ!///」



春香「……ふふ♪ やっぱり、やさしいですね。プロデューサーさんは」




春香「あ、もう行くんですか? ……またお仕事? へえ、ミクちゃんの新曲PVですか。きっとすごくカワイイんでしょうね! それともカッコいい曲かな? 私も楽しみですっ!」




春香「がんばってください! プロデューサーさんっ!」


10: 2013/11/10(日) 21:45:52.57


――――――




春香「プロデューサーさん……今度は言い逃れできませんよ……」




春香「……違いますよっ! 今度は勘違いじゃありませんっ! しっかり現場を目撃したんですから!」




春香「何の現場って……プロデューサーさんが告白されてる所ですよ! 私、しっかり見てたんですから!」


11: 2013/11/10(日) 21:48:01.61


春香「し……しかも……一人じゃなくて何人も……それに全員、女子高生だったじゃないですかっ! そんなのだめです! 高校生となんてっ!」




春香「……え? 私?」



春香「……い、今は私のことはいいじゃないですかっ! そんなことより答えて下さいよっ、誰ですかあの娘たちは!? 緑のジャージの娘は!? 赤いカーディガンの娘は!? ツインテールの娘は!? 帽子の娘は!? どこ高なんですかっ!?」


13: 2013/11/10(日) 21:56:23.11

春香「……仲間? 仲間って何の……。 へ? 自称特別捜査隊? な、何なんですかそれ?」



春香「……連続で、変氏体? この辺でそんな物騒な事件ありましたっけ。……稲羽市?」



春香「そこで事件の真相を突き止めた……一緒に戦った? ……それってもう、プロデュース業と全然関係ないですよね……」




春香「……でも……なるほど……それなら……」


14: 2013/11/10(日) 21:57:08.87


春香「……って、ちょっと待ってください! 仲間だってことと、告白されてたことは関係ないですよねっ!? ……絆を深めてたら……つい親密に!? ついじゃないです、当り前ですよ! それ確信犯じゃないですかっ!!」


春香「どういうことなんですかっ! ちゃんと説明をっ……」


春香「……? プロデューサーさん?」




春香「……!? な、なんで泣いて……」


15: 2013/11/10(日) 21:58:09.49



春香「……本当は、奈々子を攻略するコミュも欲しかった?」




春香「……」




春香「……コミュってなんです?」



17: 2013/11/10(日) 21:59:53.49


――――――




春香「あっ、プロデューサーさ……っ!?」



春香「ちょ、ちょっとどうしたんですか!? 傷だらけじゃないですか!? 包帯までして……今度はどんなお仕事を……」




春香「……格闘大会? プロデューサーさん、格闘技もやってたんですか!? ……知らなかった……」



18: 2013/11/10(日) 22:01:12.87



春香「ちなみにどんな格闘技を? 空手とかですか?」



春香「……風間流、古武術? す、すごそうな名前ですね。あんまり聞いたことはないですけど……え!? 他にもやってるんですか!?」



春香「……柔道に……草薙流古武術に……暗器を使った我流剣術に、短刀の暗殺術に、『剣の望むがまま』に、愛の鉄拳ぱんちに、波紋に、ガイアメモリに、Cグルーヴに……昔は太陽学園にも入学してた?」



春香「……プロデューサーさん、結構鍛えてたんですね」


20: 2013/11/10(日) 22:02:43.30


春香「……意外か? 意外ですよー。全然気づきませんでした」


春香「その、なんというか……プロデューサーさんって、そんなに鍛えてなさそうというか……正直、体格もあまり強そうじゃないというか……ああっ!? へこまないでください! ちょっと言い過ぎました!」



春香「そっ、それに……私はそんなプロデューサーさんが……っ。や、やっぱりなんでもないですっ! ……なんでもないですってば!!」




春香「……っ!///」




春香「……いじわる。えへへ///」


21: 2013/11/10(日) 22:04:17.99



春香「……」




春香「……ところでこの、金髪の女の子が二人でクレープ食べてるポスターはなんです? なんだかちょっと……え、Hなポスター……///」




春香「……予約特典? 意味がわからないんですけど……あっ!! なんで逃げるんですかっ!! ……新作が出たばかりだから許してくれ? どういうことですかっ!? ちょっと!! プロデューサーさんっ!!」



22: 2013/11/10(日) 22:05:21.33


――――――




春香「……プロデューサーさんの初恋の人って、どんな人です?」




春香「……そんなに驚かなくてもいいじゃないですか。ちょっと気になっただけですっ。教えてくださいよ」


24: 2013/11/10(日) 22:05:55.64


――――――




春香「……プロデューサーさんの初恋の人って、どんな人です?」




春香「……そんなに驚かなくてもいいじゃないですか。ちょっと気になっただけですっ。教えてくださいよ」


25: 2013/11/10(日) 22:07:42.51



春香「……小学生の時? へえ、同級生の子だったんですか?」



春香「……ちがう? ……学校も違ったんですね。どんな子でした?」



春香「運動神経がよくて、チアリーディング部で、インラインスケートが得意で……お菓子も作れる……すごく一生懸命で……。無敵の、呪文……武蔵丸の悲劇?」




春香「最後のはよく意味がわかりませんけど……でも、どういう子かはわかりました。ありがとうございます。……ふふっ」


26: 2013/11/10(日) 22:09:29.07


春香「なんで笑うのか、って……その子の話をしてる時のプロデューサーさん、すごく楽しそうでしたよ。自分で気づかなかったんですか?」 



春香「……ふふ。すごく好きだったんですね~」




春香「今はその子はどうしてるんですか? ……ちょっと前にBD-BOXが出た? ……すみません、やっぱり意味がわかりません」



27: 2013/11/10(日) 22:11:43.14



春香「まあでも……プロデューサーさんの好みのタイプを探るのには役立ちそうですね」



春香「……そんなの調べてどうするんだ、って? なんでもいいじゃないですか♪」



春香「ええと、今までのリサーチでわかったのは……」




春香「……放課後ティータイムのキーボードの娘に、銀髪のホムンクルスの娘に、エンジェル隊の黒髪の子に、紅い吸血鬼に、ウラノス国テンペスト領第19代当主に……論理・非論理認識装置……」




春香「……なんだか、調べてたら余計にわからなくなってきました……なんです? 好みのタイプが装置って……」



29: 2013/11/10(日) 22:12:47.07



春香「……あれ? もう行くんですか? もうちょっとお話……お仕事? そうですか。残念です……」




春香「……いえ、大丈夫ですっ! プロデューサーさんは765プロの事以外にも、色々忙しいんですから!」





春香「またお仕事がんばってきてくださいね♪」



30: 2013/11/10(日) 22:15:10.38



――――――




春香「お久しぶりです! プロデューサーさんっ! 今日はどうしたんですか?」



春香「……へえ! 他のお仕事はひと段落ついたんですか! じゃあ久々に私たちのプロデュース、お願いしますね!」



春香「……な、なまってなんてないですよっ! しっかりアイドルしてましたっ! 私よりもプロデューサーさんこそ、だいぶ腕がなまってるんじゃないですかぁ?」




春香「……あ、ちなみに昨日まではなんのお仕事してました?」


31: 2013/11/10(日) 22:18:59.88



春香「……」



春香「……また宇宙に行ってたんですか。こんどはどんなことを? ……宇宙海賊の、ロボットに乗って……2対2でロボットファイト?」



春香「プロデューサーさんって、いろんな運転免許持ってますよね。大抵の乗り物は運転できるみたいですし」




春香「……え? 驚かないのか、って? もう慣れましたよー。ちょっと前なんて、サイボーグになって刀で戦うお仕事してたじゃないですか」


32: 2013/11/10(日) 22:21:07.44



春香「その次はアメリカの隔離地域で女の子とサバイバルしたり、銃を使って時空越境作戦に参加したり……」



春香「運転のお仕事の方だって、傭兵になってロボットで戦ったり、蒼い氏神っていうのに乗ったり、熊本城攻防戦に、百年戦争に、封印戦争、オペレーション・ムーンゲート……」




春香「……」



春香「……プロデューサーさんって本当に、ただの日本人ですか? 経歴が謎過ぎるんですけど」



33: 2013/11/10(日) 22:21:54.48






春香「……? 実は……王国民? どこですか、王国って……」




34: 2013/11/10(日) 22:25:18.62



――――――




ガチャ



春香「あ、プロデューサーさん! 来てたんですね!」



春香「本当に久しぶりですね! 元気にしてましたか? こんどのお仕事は長かったみたいなので心配しましたよ」




春香「……え? はい! 私は元気ですよっ! ……でも、ちょっとさびしかったかな? なんて……えへへ」



春香「……そうですね! 久しぶりなんですから、いっぱいお話しましょう!」

35: 2013/11/10(日) 22:27:25.19




春香「……という感じで、765プロは変わりないです。他のみんなプロデューサーさんに会いたがってましたから、あとで会いにいってあげてくださいね!」



春香「……え? それは浮気にならないのか、って? それは……みんな仲間ですから! 私だけっていうのは、ちょっとずるい気がするので……」


春香「プロデューサーさんのほうは、変わりなかったですか? 最近は何を? プロデュース業……じゃないですよね、やっぱり」


36: 2013/11/10(日) 22:29:16.09




春香「……高校生になって? ……はい……学園に、閉じ込められて……えっ!? コロシアイ学園生活!? た、大変じゃないですかっ!? ……しかもそのあと、南の島でも!?」


春香「……あ、あいかわらず、すごい目にあってますねー……ここにいるってことは、無事に戻ってこれたってことなんでしょうけど……」



春香「でも無事でなによりです! それに765プロに戻ってきたということは、しばらくはここでプロデュースのお仕事してくれるってことですよね!」




春香「……え? ちょっと事務所に寄っただけ? また次の仕事に行かなきゃならない? あ……そうなんですか……」




春香「……謝らないでくださいよ。プロデューサーさんが忙しいのは昔からですもんね。仕方ないです」



37: 2013/11/10(日) 22:31:03.45




春香「……」




春香「……ふっふっふっ……でーもー……」




38: 2013/11/10(日) 22:32:14.26




春香「―――じゃじゃーんっ! なんとプロデューサーさんに重大発表がありまーすっ! 聞きたいですか!? 聞きたいですよねっ!?」


春香「なんとっ! また私たちの新しい舞台が決定しましたっ!」



春香「さあ、お聞きください! その名もー……『アイドルマスター ワンフォーオ……へ? し、知ってたんですか!?」




春香「なーんだ……せっかく驚かせてあげようと思ったのに……」



39: 2013/11/10(日) 22:34:18.89



春香「……ふふっ。まあサプライズは失敗しちゃいましたけど、やっぱりうれしいですね! また前みたいに……いえ! 前以上にたくさんお仕事がんばりましょうね! いっしょにっ!」



春香「……はいっ! そう言ってもらえるとうれしいです! 今から楽しみだなー……」





春香「……あ、でも……」



春香「……それまでは、またしばらくお別れですね」



40: 2013/11/10(日) 22:36:55.17



春香「ちなみにプロデューサーさんの次のお仕事ってなんです?」



春香「……神様を、食べる仕事? それってどういう……か、怪物退治ですか!? またロボットを運転して……ちがう? 生身で戦う!? またすごいお仕事を……」




春香「……」



春香「でも、そんなお仕事なら、浮気の心配はなさそうですね。そこは安心……」


41: 2013/11/10(日) 22:37:51.72


春香「あ。今、目をそらしましたね? あやしい……そのお仕事、同僚に女性って……」



春香「……いるんですね。……アリサはそういうのじゃない? アリサって誰です?



春香「……あ。今、余計なこと言っちゃった、って顔してましたよ」




春香「隠してもだめですよ~。プロデューサーさんのことならなんでも分かっちゃいますから」


42: 2013/11/10(日) 22:38:59.44



春香「……」




春香「……はあ。分かりました。そういうことにしておいてあげます」



春香「……同僚の方と仲良くするのはいいことですけど、あんまり仲良くしすぎないでくださいね?」



春香「あと、もちろん無事に帰ってきてくださいね? 新しい舞台が待ってるんですから! 約束ですよっ、約束っ!」


43: 2013/11/10(日) 22:40:04.50



春香「……? あ、そろそろ帰るんですか?」




春香「……あの、プロデューサーさん……もうひとつ約束してほしいんですけど……」




春香「……ちょっとだけ。ちょっとだけの時間でもいいんです。その……やっぱり次の舞台まで待ちきれないので……ちょっとだけでも時間が空いたら……」




春香「また、会いにきてくださいね。プロデューサーさん♪」


44: 2013/11/10(日) 22:41:08.71




春香「それじゃあ……」





春香「―――おつかれさまでした!」




45: 2013/11/10(日) 22:42:23.77





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  おわり

46: 2013/11/10(日) 22:44:29.43
放置されたどうぶつの森ネタ思い出した


引用元: 春香「プロデューサーさんのお仕事」