1: 2012/11/10(土) 02:22:28.73
P「なんで…四条さんがウチの事務所にいるんだ?」

千早「なんでしょうか、どっきりか何かですか?」

P「だって、彼女は961プロだろ?」

千早「言ってることがよく分かりません」

P「俺にも分からないんだ…」

2: 2012/11/10(土) 02:24:06.98
P「まず確認だ」

P「千早は俺の担当アイドルだよな?」

千早「そうですよ。今更何を言ってるんですか」

P「だよな…よかった」

千早「変なプロデューサー…」

P「それで、だ」

4: 2012/11/10(土) 02:26:56.62
P「我那覇さんもいるな」

千早「我那覇は動物番組のロケで出ていますよ」

P「そうか…」

千早(我那覇さん…それに四条さん…?)

P「ところで千早。何で律子の予定表が無いんだ?」

千早「え?」

5: 2012/11/10(土) 02:28:09.51
P「律子もアイドルだろ?なら…」

千早「……本当にどうかしたんですか?」

P「どういうことだよ」

千早「はぁ…一度病院に行かれてはどうですか」

千早「律子はプロデューサーになって竜宮小町をプロデュースしていますよ」

P「なんだって!?」

6: 2012/11/10(土) 02:29:52.93
P(竜宮小町…伊織、亜美、あずささん…)

千早「本当に大丈夫ですか?」

P「あ…あぁ、最近疲れが溜まってるのかもな…ハハハ」

千早「…なんでもいいですけど」

P(何がどうなっているんだ…)

8: 2012/11/10(土) 02:31:54.61
次の日

P「おかしい。一体どうなっているんだ」

P(律子がプロデューサーになっていて、961プロの四条さん、我那覇さんがうちにいる)

P「ん?じゃあ美希もか…?」

ガチャ

美希「ハニー!おはようなの!」

P「お、おはよう…(やっぱりか)」

美希「どうかしたの?何か変なの」

P「何でもない…何でもないんだ…ハハハ」

10: 2012/11/10(土) 02:35:42.49
P「うーん、手帳を見てもさっぱりだ」

P「とにかく仕事をしないとな…」

P「千早はレコーディングか」

冬馬「よう、久しぶりだな」

P「え?」

冬馬「なんだよ、そんな顔することねえだろ」

P「いや、誰?」

冬馬「は?」

12: 2012/11/10(土) 02:37:12.72
冬馬「まさか、また鬼ヶ島羅刹とか言い出すんじゃないよな?」

P「失礼ですが、初対面では?」

冬馬「ジュピターの天ヶ瀬冬馬だよ!!」

P「ジュピター?新しくデビューされる方でしょうか」

冬馬「おまえ、俺に喧嘩売ってるだろ…」

P「???」

13: 2012/11/10(土) 02:40:11.79
P「ジュピターの天ヶ瀬冬馬…調べてみるか」ポチポチ

P「961プロ所属大人気アイドルグループジュピター…」

P「嘘だろ…961プロって言ったらProject Fairyのはずじゃ…」ポチポチ

P「フェアリーのフェの字もない…」

P「本当にどうなってるんだ」

14: 2012/11/10(土) 02:42:06.41
P「ただいま戻りました」

真「あ、おかえりなさいプロデューサー!」

P「あぁ、ただい…真?」

真「はい?どうかしましたか?」

P「真だよなぁ…すっかり女の子らしくなって…」

真「え…きゅ、急になんですか!」ドキッ

P「顔つきも変わって…」

真「わ、急にほっぺた触らないでくださいよー!」ドガッ

16: 2012/11/10(土) 02:44:00.67
P「真にキツイ一発をもらってしまった…」

律子「何やってるんですかプロデューサー」

P「律子…律子!?」

律子「な、何ですか!?大声出さないでくださいよ」

P(あの律子がスーツ姿で…しかもお下げじゃない…)

P「アリだな」

律子「何言ってるんですか」

P「あ、いや、律子が可愛くて、つい」

律子「」

18: 2012/11/10(土) 02:45:00.76
SP序盤のPってことでよろしいか

20: 2012/11/10(土) 02:46:15.45
千早「律子が顔を真っ赤にして出て行きましたけど…」

P「あ、あぁ…」

千早「また何かしたんですか?」ジトー

P「何もしてない!」

P「……そうだ、千早もいるし。状況を整理しよう」

千早「?」

22: 2012/11/10(土) 02:48:05.99
P「聞いてくれ。まず、俺は社長にスカウトされてこの事務所に来た」

千早「そうですね。そう聞き及んでいます」

P「で、だ。そこで当時候補生だった千早をプロデュースすることにした」

千早「はい」

P「だが、社長と美希の間でトラブルが発生した」

千早「なんですかそれは」

P「その結果、美希は事務所を飛び出して961プロからデビューしてしまったんだ」

23: 2012/11/10(土) 02:48:22.44
世界線を越えてしまったか

24: 2012/11/10(土) 02:52:15.67
千早「…冗談にしても酷いと思うのですが」

P「とにかく聞いてくれ。それで、俺達はIUを目指して活動始めた」

P「そこに立ちふさがったのが961プロのProject Fairyだ」

千早「Project Fairy?ジュピターではなくて?」

P「あぁ。四条さん、我那覇さん、そして美希の3人だ」

千早「………」

P「そして、律子はまだアイドルだった。竜宮小町なんて無かった」

P「あぁ、俺の知ってるあずささんの髪は長かったな」

26: 2012/11/10(土) 02:57:24.89
P「それに、さっきあった真で気になって宣材写真を見たが」

P「伊織、亜美、真美、真が俺の知らない間にイメチェンをしてる」

P「信じてくれ…なんて言っても信じられないかも知れないが…本当なんだ」

千早「…プロデューサー、あなたの記憶では私のアイドルランクは?」

P「Aだ。そしてIUの本戦を控えていた」

千早「私はプロデューサーに…その、何か家族のことを話していませんですか」

P「家族…両親が不仲、というのは聞いている」

千早「はい」

P「あぁ、それから事故で亡くなった弟さんの墓参りに一緒に行ったな」

千早「!?」

27: 2012/11/10(土) 02:59:58.33
千早「弟の名前は?」

P「優…如月優くんだ」

千早「……分かりました。にわかには信じがたいですが」

千早「プロデューサーを信じます」

P「本当か!」

千早「弟の話は誰にもしたことがありません」

千早「それを知っていると言うからには何かしらの原因があるはずです」

P「千早…」

29: 2012/11/10(土) 03:03:26.32
千早「でも、不思議ですね。記憶の中ではAランクアイドルなのに、現実ではまだDランクですよ」

P「え?」

千早「それに、私達が目指してるのはIUではなくIAです」

P「え?」

千早「そうですね、私の方からもお話しした方が良いかもしれませんね」

P「頼む」

35: 2012/11/10(土) 03:10:14.77
千早「プロデューサーが私を選んでくださったのは変わりませんが」

千早「ソロではなくトリオ、私と春香、萩原さんでアイドルグループを組んでいます」

P「そうだったのか…」

千早「律子ですが、プロデューサーが入社してくる前からプロデューサーとして竜宮小町をプロデュースしています」

千早「その前はアイドル活動もしていたんですけどね」

P「なるほど…」

千早「そして、アイドルグループとしてスタートした私達の前に立ちはだかったのがジュピターです」

千早「天ヶ瀬冬馬、伊集院北斗、御手洗翔太の3人」

千早「その実力は本物です。竜宮小町も彼らの前に敗れています」

38: 2012/11/10(土) 03:14:22.34
P「なんてこった…」

千早「私達は活動を続け現在Dランク」

千早「竜宮小町が負けたときなんて律子、よっぽどショックだったのか普段飲まないお酒なんて飲んで…」

P「ちょっと待ってくれ。律子はまだ未成年だろ?」

千早「何言ってるんですか、律子はもう20歳ですよ?」

P「…OK、千早。おまえ、今何歳だ」

千早「16歳ですけれど」

P「俺の記憶ではおまえは15歳のはずなんだが…」

39: 2012/11/10(土) 03:16:37.90
千早「今年は○○年ですよ」

P「俺が入社したのは○×年のはずなんだけどな…」

千早「テレビで確認してください」ピッ

『○○年秋、今年は例年と比べて寒気が―』

P「どういうことなんだよ…ますますわけが分からなくなってきた」

40: 2012/11/10(土) 03:21:54.86
千早「考えにくいことですが」

千早「プロデューサーは、タイムスリップで未来に来てしまった…のでは無いでしょうか」

P「そんな馬鹿な…」

P「けど、これだけの記憶の食い違い…そうとでも言わないと説明できない…」

千早「それで、なんですけれど」

千早「これから、プロデューサーは一体どうなさるつもりなんですか?」

P「おまえたち…いや、千早をプロデュースするよ」

P「例えここが未来でも、俺はおまえのプロデューサーだからな…」

41: 2012/11/10(土) 03:23:13.59
千早「プロデューサー…」

P「これからもっと迷惑を掛けることになると思うが…よろしく頼む」

千早「はい!」

P「早速もっと詳しい話を聞かせてくれ」

千早「そうですね、まずは――」

43: 2012/11/10(土) 03:28:10.97
P(こうして時間は流れていった)

P(戸惑うことも多かったが、千早がそばにいて支えてくれた)

P(俺のプロデューサーとしての腕は通用したらしく彼女たちをIA大賞へと導くことが出来た)

P「どうにかなったな…」

千早「プロデューサーのおかげですよ」

P「まさか、みんなの力さ。それに千早のおかげでもある」

P(結局、色んなコトで千早に世話になりっぱなしで。気付けば俺達は付き合っていた)

千早「そうかも知れませんね」

P「そうだな」

P(千早もよく笑うようになったもんだ)

P「これからもよろしくな」

千早「はい、喜んで♪」



44: 2012/11/10(土) 03:29:46.34
え??









え?

45: 2012/11/10(土) 03:30:25.00
おまけ

P?「あれ、律子。おまえ、アイドルに戻るのか、竜宮小町はいいのか?」

律子「はぁ?一体何言ってるんですか…それに竜宮小町って」

55: 2012/11/10(土) 03:41:09.71
逆にこっちが消化不良になりそうなんで
思いついたらまた何書くよ

56: 2012/11/10(土) 04:07:50.61
千早「あれから数日が経ちました」

千早「プロデューサーもどうにか状況を受け入れているようです」

千早「ですが…」

響「……」

貴音「……」

P「……」

千早「事務所の空気が悪くなりました」

57: 2012/11/10(土) 04:09:45.14
P「俺が悪かったって。ま、しじょ…いや、貴音」

貴音「……」プイッ

P「我那覇さ…響も何か言ってくれよ」

響「別に…自分も何とも思ってないから」

千早「まさかこんなことになるなんて」

美希「なんだかハニーが変なの」

千早「そうなるわよね」

60: 2012/11/10(土) 04:13:17.52
P(どうもこの二人を下の名前で呼ぶのに抵抗が…)

P(距離感が分からないんだよなぁ…)

P(特に我那覇さんはクールキャラだったのに今では沖縄元気娘って感じ)

千早「二人ともプロデューサーが変なのは今に始まったことじゃないでしょう?」

貴音「千早…」

響「別に我那覇さんは気にして無いさー」

62: 2012/11/10(土) 04:17:19.53
千早(なんでこうなるんですか)ヒソヒソ

P(だって、俺からすれば急に来た転校生みたいなもんだから)ヒソヒソ

千早(普通に名前で呼べばいいじゃないですか)ヒソヒソ

美希「千早さんとハニーがあやしいの」

P「いや、そんなことは無いぞみ…星井さん」

美希「え」

P「如月さんも我那覇さんも四条さんも、そろそろお仕事の時間ですよ」

響「え、もうそんな時間?」

貴音「貴方様…」

P「送っていくから、みんな用意してくれ」

63: 2012/11/10(土) 04:19:51.07
P「さて」

やよい「うっうー!プロデューサー、どうかしたんですか?」

P「何でもないよ高槻さん」

伊織「高槻さん?」

P「変かな水瀬さん」

伊織「…あんた、また何か企んでるでしょ」

P「失礼な」

伊織「全く、響と貴音が変だったのはそのせいね」

P「面目ない」

やよい「うー?」

65: 2012/11/10(土) 04:22:48.20
伊織「女の子は繊細なのよ」

P「ああ、分かったよ」

P「でも、今日一日くらい良いだろ?」

やよい「名字で呼ぶんですか?」

P「たまにはそんな日があってもいいと思ってな」

P「…失敗してしまったが」

やよい「うー、駄目ですよプロデューサー、めっです!」

P「ですよねー」

66: 2012/11/10(土) 04:25:58.79
律子「伊織から聞きましたよ。何やってるんですか」

P「自分でもそう思うよ秋月さん」

律子「…気色悪いんでやめてもらえません?」

P「グサッと言うな」

律子「あなたって人は」ブツブツ

P(しかし、どうしても拭いきれないんだよ…これが)

律子「聞いてますか?」

P「聞いてるよ」

P(律子は竜宮小町のプロデューサーなんだよなぁ…)

P(竜宮小町…そうか…)

P「それだ!」

律子「わっ!急に叫ばないでください!」

P「す、すまん…」

67: 2012/11/10(土) 04:27:52.00
P(一か八かだがやってみるしかない!)

P「と言うわけで企画書を作らないとな…」

P(社長なら多分OKしてくれるだろう)

P(問題は俺があの二人にどこまで打ち解けられるかだな)

P「俺がプロジェクト・フェアリーのプロデュースなんて…皮肉なもんだよな」

69: 2012/11/10(土) 04:30:50.97
翌日

P「重大発表があります」

美希「分かった。ついにミキと結婚してくれるんだね」

響「それはないと思うぞ…」

貴音「一体何なのですか?」

P「星井美希、四条貴音、我那覇響の3人でユニットを組む!」

3人「!?」

P「その名もプロジェクト・フェアリーだ」

美希「まさか」

響「自分たちが」

貴音「なんと…」

73: 2012/11/10(土) 04:34:01.93
P(そうだ、いっそのことプロデュースしてしまえばいいんだ)

P(そうすれば距離も近くなるだろう…)

春香「プロデューサーさん、私達はどうなるんですか?」

雪歩「そうです、私達もようやく人気が出てきたところじゃないですか」

P「心配しなくていい。平行してプロデュースする」

千早「大丈夫なんですか?」

P「社長からもOKはもらってるよ」

美希「ハニーにプロデュースしてもらえるなんて…ミキがんばっちゃうから☆」

響「自分もがんばるさー!」

貴音「私も精一杯やらせていただきます」

77: 2012/11/10(土) 04:38:54.74
P「と言うわけで、プロジェクト・フェアリーだが」

P「もう衣装とかは発注してあるんだ」

響「流石プロデューサー!」

貴音「しかし、プロデューサーいくら何でも早過ぎやしませんか」

美希「美希としては早くキラキラしたいから問題ないかな」

P(プロジェクト・フェアリーは強敵だった…だから衣装なんかばっちり印象に残ってるんだよな)

P「デビュー曲も用意してあるぞ」

P「オーバーマスターだ」

79: 2012/11/10(土) 04:43:09.38
響「これは」

貴音「良い曲ですね」

美希「カッコイイの!」

P「おまえたち3人のために用意した曲だからな」

P(黒井社長が…だけど)

P「で、こっちがダンスの振り付けだ」

P「これからのレッスン、厳しくなるから覚悟しろよ?」

三人「はい!」

80: 2012/11/10(土) 04:48:58.43
P(プロジェクト・フェアリーは順調なスタートを切った)

P(それのおかげか俺自身、貴音や響とも打ち解けることが出来た)

P(千早のアドバイスあってこそだが)

P「そろそろお昼だな」

貴音「そうですね」

P(確か千早に聞いた話だと…)

P「ラーメンでも食べに行くか」

貴音「お供致します!」

P(貴音がラーメン好きなんて…意外だ)

83: 2012/11/10(土) 04:52:12.55
P「貴音はホントにラーメンが好きだな」

貴音「そうですね…今までに味わったことのないものでしたので」

貴音「らぁめん…奥が深いです」

P(意外な一面とでも言うべきか)

貴音「あなた様?」

P「あぁ、思わず見とれちゃったよ…」

貴音「まぁ…//」ポッ

P(ギャップ萌え…有りだな)

84: 2012/11/10(土) 04:56:48.13
響「はいさーい」

P「お、響か。おはよう」

ハム蔵「じゅ!」

P「ハム蔵もおはよう」

響「ようやく元のプロデューサーに戻ってくれたさー」

P「あぁ、そのことは悪かったよ。ちょっとみんなをからかおうと思っただけなんだ」

響「全くプロデューサーは悪ふざけしすぎさ」

P「ごめん…」

P(俺の知る響はクール路線で売っていたが、こっちの方が可愛くて良いな…)

響「どうしたのプロデューサー?」

P「いや、響が可愛いなって思って…」

響「ななな、そ、そりゃ自分は完璧だからな!///」

P(可愛い…)

88: 2012/11/10(土) 05:00:55.60
美希「こっちの服とそっちの服だとは…プロデューサーはどっちが良いと思う?」

P「美希ならどっちでも似合うからなぁ…」

美希「アハ☆やっぱり?」

P(美希にはやはり光る物がある…ビジュアル面に関しては問題が無いもんな)

美希「じゃあ、両方とも買っちゃうね」

P「まだ買うのか」

美希「オフなんだし、これくらいいいでしょ?」

P「分かったよ」

美希「この後はおにぎり屋で一休みするの!」

90: 2012/11/10(土) 05:06:43.86
美希「やっぱりおにぎりは最高なの!」

P「思ってたより美味い…凄い」

美希「ハニーももっとおにぎりの良さを知るべきなの。ミキのおすすめは…」

P「おいおい、外でハニーは駄目だって言ってるだろ?」

美希「ここなら誰にも聞こえないから大丈夫なの。ハニーは心配すぎなの」

P「スキャンダルなんて書かれたら大変なんだぞ」

美希「分かってるの。でも、今はこのミキのおすすめを」

P「これは…塩むすびか」

美希「シンプルイズベストなの」

P「確かに美味い…今までで一番だ」

美希「あはっ☆ハニーも分かってくれたの」

P「あ、美希、米粒付いてるぞ」パクッ

美希「あ…//」

P「?」

92: 2012/11/10(土) 05:12:22.30
千早「最近、美希達と仲が良いみたいですね」

P「千早のおかげだよ」

千早「そうですか」

P「正直、千早がいなかったら俺は途方に暮れてたからな…」

千早「そうですか」

P「…最近構ってやれなくてすまん」

千早「何のことですか?」プイッ

P「フェアリーは始まったばかりで忙しくて中々プライベートな時間作れなかったからな」

千早「……」

P「そのお詫びとしてなんだが…これからドライブに行かないか?」

千早「え?」

P「千早がよければなんだが…」

千早「分かりました」

93: 2012/11/10(土) 05:17:45.72
P「こうして二人だけなのもいつ以来だろうな」

千早「本当にそうですね」

P「悪かったよ」

千早「……そう思うならもっと構ってくれても」ボソッ

P「何か言ったか?」

千早「何も」

P「そうか」

P・千早「………」

P「なぁ、千早」

千早「なんですか」

P「正直、これはプロデューサーが言うべきことじゃないってのは重々承知してるんだけどさ」

千早「はい」

P「俺と付き合ってくれないか?」

95: 2012/11/10(土) 05:20:53.39
千早「え?」

P「あの日、千早がいなかったら俺はきっと駄目になってたと思うんだ」

P「それからずっと支えてもらってばっかでさ」

P「今更な気もするけど…」

千早「…ずるいですよ。そういうの」

P「駄目か?」

千早「…ホントに私でいいんですか?」

P「千早じゃなきゃ駄目だ」

千早「私なんかで、よろしければ…」

96: 2012/11/10(土) 05:22:53.47
P「家まで送っていくよ」

千早「はい」

P「ありがとう」

千早「そんな、私こそ…」

P「あ、でもみんなには内緒だからな?」

千早「分かっていますよ」ウフフ

P「やっぱり笑ってる千早は可愛いな」

千早「もう…//」

98: 2012/11/10(土) 05:31:24.18
P「IA大賞…フェアリーは間に合いそうに無いが、ジュピターが強敵だな」

P「千早達に問題は無いが…」

P「竜宮小町が敗れたときよりも勢いを増している」

P「一体何があったんだ」



961プロ

冬馬「まさかあんたがそんなことになってたなんてな」

?「俺もビックリさ」

冬馬「こっちとしちゃ、ジュピターが頂点目指すためにちょうどいいけどな」

?「当然だ。おまえ達にはなんとしてもIA大賞を獲得してもらわないと」

?「俺の居場所を奪ったあいつへの復讐にならないからな」

101: 2012/11/10(土) 05:39:22.09
P「いよいよ最後のフェスだ」

P「ジュピターは強敵だが今のおまえ達なら問題は無いと思ってる」

三人「はい!」

P「よし、それじゃあ行ってこい!」




P「遂にここまで来たか…」

?「来てもらわなくちゃ困るんだけどな」

P「誰だあんたは」

2P「俺か、元765プロダクションプロデューサー、現961プロダクションプロデューサーだよ」

P「なんだって!?」

102: 2012/11/10(土) 05:43:56.12
P「まさか…そんな…」

2P「俺は気がつくと見知らぬ場所にいたよ」

2P「そう、過去へタイムスリップしたんだ」

P「俺と入れ替わったって言うのか…」

2P「入れ替わりか…だったらよかったんだがな」

2P「気づいた時、俺は756プロのプロデューサーじゃなかった」

P「!?」

2P「おかげで俺は苦労したぜ…そしてようやく戻ってきたと思ったらおまえがいた」

2P「分かるか!自分の居場所を奪われた俺の気持ちが!」

2P「千早、春香、雪歩…ようやく波に乗ってきたところだったのに!」

P「そんな…なんで961プロに…」

2P「復讐だよ。俺の居場所を奪った奴らへのな…」

105: 2012/11/10(土) 05:47:46.95
2P「ジュピターには俺の持てる力を全て叩き込んである」

2P「俺のプロデューサーとしての全てをあいつらに注いだ」

P「俺への復讐のために、か」


ワアアアアアアアアアアアアアアアアア

2P「会場からの喚声が聞こえるだろ?ジュピターの勝利だ」

P「…………」

ミンナーアリガトー ワアアアアチーチャーンユキポーカッカー!!!

2P「何だと」

2P「ジュピターが負けたというのか!?」

2P「そんな馬鹿な!」

108: 2012/11/10(土) 05:52:03.90
P「確かにあなたのプロデューサーとして優れている」

P「けど、アイドルはみんなに夢や希望を与えるもんだろう?」

P「それをプロデュースする人間が復讐なんて正反対の気持ちを持ってちゃ駄目なんだ」

P「多分、千早達が勝てたのはその差だと俺は思うよ」

2P「馬鹿な…そんなことがあって…」

P「2Pさん…」

2P「寄るな!俺は認めないからな!」


ダダダダッ

P「………」

千早「プロデューサー…?」

P「千早」

109: 2012/11/10(土) 05:54:25.20
千早「今の人って…」

P「ジュピターのプロデューサーだよ」

千早「え、でもあの人は…」

P「あの人は今、自分を見失ってるんだ。いつかきっと戻ってくるよ」

千早「そうですか…」

春香「やったよー千早ちゃん!雪歩!」

雪歩「私、もうドキドキして…穴掘って埋まりそうです!」

P「みんなよくやったよ!」

三人「はい!」

110: 2012/11/10(土) 05:58:58.91
社長「それでは、IA大賞を祝して」

みんな「かんぱーい!!

P(こうしてIA大賞を獲得することが出来た)

P(あれ以来、2Pさんとは会っていない)

P(ジュピターのプロデューサーを続けてはいるらしい)

P(また彼とはぶつかることになるかも知れない)

千早「プロデューサー?」

P「あぁ、何でもないよ」

千早「折角の席なんですから、楽しまないといけませんよ」

P「千早は嬉しそうだな」

千早「IA大賞をとって嬉しくないアイドルなんていませんよ」

P「そりゃそうだ」

アハハハハ

112: 2012/11/10(土) 06:04:06.55
P「千早はよく笑うようになったよな」

千早「そうですか?自分ではよく分かりません」

P「ああ、間違いないよ。千早は笑ってる方が可愛い」

千早「もう、プロデューサーったら…//」

P「照れてるのも可愛い」

千早「////」

P「これからまた忙しくなるぞ」

千早「たまにはデートにも連れて行ってくださいね」

P「言うようになったな」

千早「そうですか?」

P「そうだよ」

113: 2012/11/10(土) 06:05:55.84
P(フェアリーも順調だし、本当に忙しくなるな)

P「千早がいるならそれもいいかな」

千早「プロデューサー?」

P「改めてこれからもよろしくな」

千早「はい。こちらこそ」

おしまい

118: 2012/11/10(土) 06:12:14.07
補足すると
P=アイマスSPのP
2P=アイマス2のP

あと、SPだと響は黒井社長の指示でクールキャラを演じてるの

119: 2012/11/10(土) 06:12:48.36
おつ

引用元: P「あ、あれ…?」千早「どうしました?」