1: 2012/12/10(月) 18:49:31.18
美琴「追いかけてって訳じゃないんだけどね、その…高校は堅苦しい所って嫌だったからさ、うん」

美琴「……今アイツは三年生よね……校内でばったり出くわしたりするかしら…?」

美琴「………帰り道一緒なら一緒に帰ろうぜー!! とか言われたり」

美琴「散々言われてた中学生はアウトー!! って言い訳も効かないし…いや気にしてた訳じゃないけど、うん」

美琴「………えへっ」ニヨニヨ

3: 2012/12/10(月) 18:50:22.40
よかろう、続けたまえ

6: 2012/12/10(月) 18:52:47.97
………入学式終了後

美琴「…と、ここが私の教室か…やっぱり常磐台に比べるとちょっと狭いかしら?」ガラッ

ガヤガヤ

美琴「うーん、知り合いが居ないってなんか新鮮ね……えーと、あった私の席」

美琴「………ふぅ、さーて…終わったらどうしよ、一応三年生も今日来てたし多分居るわよね、探してみよっかな」

美琴「…って、いきなり三年のクラス行くのもあれか、むぅ…」

10: 2012/12/10(月) 18:54:37.96
ガヤガヤ

美琴「……けっこうグループ作ってる人居るわね…中学一緒だったとかかしら?」

ワイワイ

美琴「………うっ…一人で居る奴のが少数派じゃん…つか私と隣で寝てる奴くらいだ集団に入ってないの」チラッ

上条「…………………」

美琴「………えっ、なんか見覚えがあるウニ頭だよくみたら…え?」

上条「…スー………スー…」

美琴(………めっちゃバレバレの寝たふりだしかも)

上条「……スー……スー……」

11: 2012/12/10(月) 18:56:06.02
なんで上条さん1年生なん?

14: 2012/12/10(月) 18:59:37.59
上条さん…

15: 2012/12/10(月) 19:00:06.28
美琴「……………おいコラ」

上条「っ!?」ビクッ

美琴「…なんでアンタ居るの?」

上条「…み、御坂?」ムクリ

美琴「うん、つかここ一年の教室よ?」

上条「……ああ、うんそうだね」

美琴「三年生がなんで居るのよ?」

上条「………ああ、うんそうだね、すまん」ガタッ…トボトボ

美琴「…………何考えてんのかしらアイツ?」

35: 2012/12/10(月) 19:43:17.47
小萌「はーい新入生の皆さんこんにちはー!! 高校生活第一回目のホームルームを初めますよー!!」

美琴(あ、あのちっちゃい先生が担任なんだ、つか聞いてはいたけど本当に教師なのね)

小萌「……あれ? 上条ちゃんが居ませんねぇ、何処行きやがったんですかねぇ?」

美琴「え? アイツなら自分の教室に戻ったと思いますけど?三年生だし」

小萌「はい?」

美琴「いやだから、何故か一年生の教室に居ましたけどもう戻りましたよ?」

小萌「上条ちゃんのクラスはここですよ?」

美琴「え?」

小萌「仕方ない子ですねまったく上条ちゃんはもう…」ハァ

37: 2012/12/10(月) 19:44:50.55
美琴「すいません…………どういう事?」

小萌「上条ちゃんですか?上条ちゃんはバカだからダブり×2なんですねーこれが」

美琴「えっ、マジで?」

小萌「マジです」

41: 2012/12/10(月) 19:48:04.57
……屋上

上条「………」ションボリ

美琴「……居た、探したわよアンタ」

上条「………御坂か」

美琴「………その…なんて言えばいいのか…えーと」

上条「…なんでお前この学校入学してきてんだよ………不幸だ」

美琴「それは!! ……その……」シュン

上条「……すまん、これは本人の自由か…まあ、なんでお前がこんな普通の高校来たのかは知らんけど…はぁ」

44: 2012/12/10(月) 19:56:24.66
美琴「…ていうかさ、アンタ普通にダブったとか言ってなかったじゃないのよ」

上条「言える訳ねーだろ恥ずかしい…」

美琴「ああ…まぁそっか…ごめん」

上条「………ふふふ…上条さんはとことん不幸だね!! 隠しても結局バレるしね!! あははははは…はぁぁぁ…」ズーン

美琴(………き、気まずい…)

46: 2012/12/10(月) 20:04:14.13
美琴「……てか、なんで留年したの? いや言いたくないなら聞かないけどさ」

上条「………この街さ、けっこう平和になっただろ?」

美琴「…そうね、アンタが頑張った結果じゃないのかなそれは」

上条「自分が正しいって思う事をやっただけだけどな」

美琴「うん…それで、それがどうかしたの?」

上条「………必氏になり過ぎてね、単位が全く足りなかったの…しかも二年連続で」

美琴「…………それは……えーと」

上条「そっちのさ世界だの裏だの闇だのにはきっちりと結果出した訳、結果論だけど、でもね……いざ元の生活を振り返ったらそっちが暗黒面に墜ちてたってオチなのよ、落第だけに…ふふふ…」

美琴「…………うわぁ…」

53: 2012/12/10(月) 20:13:37.22
…帰り道

上条「………」トボトボ

美琴「………」スタスタ

上条「………」トボトボ

美琴(…せっかく一緒に帰ってるのに気まずい……ああもうなんなのよホント…)

上条「……そういや御坂もこっちなのか、帰り道」

美琴「え、あっうんそうよ?」

上条「……そっか、じゃあ近くの女子寮か」

美琴「そ、そうね…」

上条「………」トボトボ

美琴「…………」

上条「………」トボトボ

美琴(…そんだけ!? ただ聞いただけで会話終了!?)

55: 2012/12/10(月) 20:22:56.61
上条「……どうした?」

美琴「………いや…なんでもない…」

上条「……そっか」

美琴(………想像してたのとちがう……なんか暗い…)

56: 2012/12/10(月) 20:25:23.37
………翌日

上条「……おはよう」

美琴「お、おはよう…」

上条「……ふぅ、今日も一日苦行が始まるぜ…」トボトボ

美琴「………」

上条「多分俺がダブりってのはもうクラスに知れ渡ってるんだろ? 良いですよ別に去年に経験済みですもんこのくらいの不幸なら慣れっこですよええ…」

美琴「……はぁ」

57: 2012/12/10(月) 20:30:13.59
上条「案外ね、年下からの見下されるような冷たい目って効くんだよね、まあそういう白い目を全力でスルーするスキルは絶賛上昇中だけど」

美琴「………ねぇ」

上条「なんでせう御坂さん? ダブルダブりと居るの恥ずかしいの? そうなら無視しても良いですよええ俺の存在なんて視界から意図的に消して貰って構いませんですよ?」

美琴「あーもう鬱陶しいわねうじうじしてんじゃないわよ馬鹿!!」

60: 2012/12/10(月) 20:36:52.55
上条「………すいません…俺が離れるのが筋ですよね…はは」ジワッ

美琴「いや私に怒鳴られたくらいで泣かないでよ年上でしょあんた!?」タジッ

上条「ええ…年上ですよ…同級生だけどね!!」ウルウル

美琴「ちょ…」

上条「俺だって留年したくて留年した訳じゃねーもん!! 頑張る所が人とちょっと違っただけだもん!!」ポロポロ

美琴(…しまった年上はNGワードか!!)

上条「笑えよ!!見下して笑えば良いじゃん!!はははははははははははははは不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

美琴「あーもうわかったから!! 謝るから落ち着きなさいよマジで!?」オロオロ

63: 2012/12/10(月) 20:44:44.50
土御門「おーカミやんおはようだぜぃ!!」

青ピ「お? いきなり新入生と仲良く一緒に登校かいな!!相変わらずやねぇ~」

上条「………お…お前ら」

美琴「あ…確かこいつの友達の」

土御門「“元”同級生だせぃ?」

上条「………」

青ピ「せやね、“同い年の下級生”やね」

上条「………」プルプル

美琴「……ちょっと、やめてよ」

65: 2012/12/10(月) 20:52:52.65
土御門「大丈夫大丈夫、いつものやりとりだからにゃー?」

青ピ「カミやんのフラグは可能な限り折らんとね、そのうち人類のほとんどが傘下に入りかねんしねぇ?」

美琴「……それでコイツが嫌がってたら世話ないでしょ? やめてよ」

上条「……良いんだ御坂」

美琴「…なんでよ」

上条「……まともに会話してくれんのなんてコイツらと姫神と吹寄くらいなんだ……あんまり無下にしたくない」

美琴「…………なによそれ」

67: 2012/12/10(月) 20:57:18.20
上条「友達は大事にしねーと、な」

土御門「………」

青ピ「相変わらずカミやん暗いなぁ…昔のカミやんに戻って欲しいわ」

美琴「………」

70: 2012/12/10(月) 21:02:41.28
……教室

ザワザワ

上条「………」

美琴(…教室着いてから一言も喋らないわね、ずっと狸寝入りしてる)

ワイワイ

美琴「……ねぇ」

上条「………」ゴソゴソ

美琴「…ん、メールだ」ヴー…ヴー…

from上条当麻

学校ではなるべく話しかけない方が良いぞ、お前までバカにされるし

美琴「………」イラッ

72: 2012/12/10(月) 21:05:17.04
美琴「いい加減にしなさいよアンタ、うじうじうじうじ鬱陶しいったらないわね」

上条「………」ゴソゴソ

美琴「メールで会話しようとすんな、目の前に居るんだから口で言いなさいよ!!」

上条「…………」

美琴「……ちょっと来なさいバカ」ガシッ

上条「っと!? おい御坂!?」バタバタ

美琴「誰も居ない所なら話せるんでしょ? なら来なさいよ」

77: 2012/12/10(月) 21:12:09.92
…屋上

上条「…ああもうまったく…人がせっかく善意でやってるのに」

美琴「そんなひんまがったいじけた善意クソ食らえよ、いい加減にして」

上条「………だってよ、普通は俺の事避けるぜ? 去年なんか教室で一言も話してねーし…」

美琴「関係無い、私が誰と話そうと勝手じゃないの」
上条「………余計なお節介すると痛い目見るぞ御坂」

78: 2012/12/10(月) 21:16:06.76
美琴「迷惑だって言いたいのアンタ?」

上条「………そうだよ」

美琴「…ふーん?」

上条「……わかったら学校では俺の事無視しろよな、一緒に居ても良い事なんかねーだろ」

美琴「………」

上条「…わかったのかよ御坂?」

美琴「嘘つき」

上条「……っ…」

81: 2012/12/10(月) 21:22:08.21
美琴「アンタホントは迷惑だなんて思ってないでしょ、賭けても良いわよ?」

上条「………なんでそう思うんだよ」

美琴「だって、アンタが私と居ても評判が下がるとは思えないし、今現在最底辺な訳でしょ? それより下には下がんないわよ」

上条「………御坂さんキツい事言ってる自覚ある?」

美琴「あるわよ、言いたくないけど言わないと納得しないでしょアンタ」

上条「………」

83: 2012/12/10(月) 21:28:40.88
美琴「それにさ、アンタの性格からして私を巻き込むの絶対躊躇ってるの分かるし」

上条「…当たり前だろ」

美琴「…ん、ようやく本音が出たわね、よし」

上条「今から楽しい高校生活を棒に振る事ないからな、俺と仲良くしてたら友達出来ないかもしれねーぞ」

美琴「関係ないわよそんなの」

上条「……あるだろ、お前自身の事だぞ?」

美琴「知らない、出来ないなら出来ないで構わないわよ、アンタを腫れ物みたいに扱う奴なんてこっちから願い下げよ」

87: 2012/12/10(月) 21:37:11.56
上条「そう言ってもな……はぁ」

美琴「ぐだぐたうるさいわね、黙って普通にするって言え!! 変な気を使うなバカ!!」

上条「…………御坂」

美琴「………アンタがそんなんじゃさ、楽しみにしてたのが無くなっちゃうのよ」

上条「………すまない」

美琴「わかってくれた? もうつまんない事でうじうじしないって約束出来る?」

上条「ああ、約束するよ……ちょっと挫けそうになってたんだな俺…ありがとう御坂」

美琴「…うん」

92: 2012/12/10(月) 21:46:51.01
……翌日

上条「………うーす、おはよう!!」

美琴「おはよう、今日は遅いじゃないの」

上条「あーちょっと居候がだだこねてな?」

美琴「ふーん、あまりに遅いから先来てたけどさ、一言言ってよそういうの」
上条「……なんで? いやそもそも何故待つ事前提?」

美琴「…え、いや…なんとなく?」

上条「まあいいか、それより一限なんだっけ?」

美琴「んー、現国だけど」

95: 2012/12/10(月) 21:53:56.48
上条「……げっ、マジかよ…ノート忘れた…」

美琴「…ノート? 予備は?」

上条「…持ってると思うのか?」

美琴「威張るな、まあ私も今日は予備持ってないのよね…」

上条「……はぁ、書き取りだけはキチンとやっとかないとダメなのに…不幸だ…」

女生徒「…あの」

上条「ん?」

美琴「……む」

女生徒「予備のノートなら私持ってるんで良かったら…」

上条「え、良いの!? サンキュー!!」

女生徒「い…いえ…」テレッ

美琴「………」ムカッ

96: 2012/12/10(月) 21:57:41.30
上条「後でお礼するからな!!ありがたやありがたや~」

美琴「………」

女生徒「いえ、気にしないで下さい上条先輩!!」

上条「」ビクッ

美琴「あ…」


翌日から上条は不登校になった

103: 2012/12/10(月) 22:02:53.19
………

美琴(………アイツが学校に来なくなって3日、いい加減来ないといろんな不味い気がする)

美琴(…つか、どんだけメンタル弱いのよ…豆腐か)

美琴「………もううじうじすんのやめるって約束した癖に…まったくもう」

110: 2012/12/10(月) 22:11:09.53
美琴「と、言う訳で…私からの連絡も不通だからアイツの部屋に説得に来た訳だけど」

美琴「………なんて説得すればいいだろ」

美琴「………困ったわね」

ガチャ

禁書「入り口で何をぶつぶつ独り言言っているのかな?」

美琴「おっす、あのバカは?」

禁書「とうまはお風呂なんだよ」

美琴「お風呂入ってんの?」

禁書「ううん、俗に言う引きこもりってやつかも」

113: 2012/12/10(月) 22:16:10.68
美琴「…何故引きこもるのに風呂場?」

禁書「んー、なにやら一番落ち着くのがお風呂場らしいんだよ」

美琴「……まあいいか、アイツの事説得しに来たんだけど」

禁書「あ、そうなんだ? お願いしますなんだよ短髪」

美琴「あいよ、任されるわ…お邪魔しまーす」

114: 2012/12/10(月) 22:20:27.77
………

美琴「おーい、居るんでしょ?」コンコン

「………御坂か」

美琴「…はぁ、なにしてんのアンタ?」

「…………」

美琴「…学校、来ないの?」

「…………」

美琴「………こんなんじゃまた留年するわよアンタ…良いの?」

「……………」

美琴「……なんか言いなさいよバカ…」

118: 2012/12/10(月) 22:28:43.21
美琴「…………」

「………悪いとは思ってんだ…約束したのにさ…」

美琴「…だったら…」

「………辛いんだよやっぱり…何気ない事で傷つくのも…もう嫌なんだ…」

美琴「……でも…」

「……自分が悪いのはわかってんだ、色々な事に巻き込まれたとかそんなのも言い訳にしかなんねーし」

美琴「……それは!! その…アンタは絶対悪くないよ…」

「………そっちの事は別に後悔なんてしてない、只な…一つ上げるなら…変な意地張ってコネとかそういうの突っぱねなきゃ良かったなぁってな…はは…」

120: 2012/12/10(月) 22:34:53.85
美琴「…コネとかあったの?」

「うん」

美琴「……いや、なんで使わなかったのよ」

「……………自分が良かれと思ってやった事のオマケにすがりつくのがなんかカッコ悪くねーのかなーって………ふっ」

美琴「…………」

「……良く言うじゃん? 後悔先に立たず、若気の至りってね?」

美琴「………潔よ過ぎね、つかやっぱりバカねアンタ」

「…………耳が痛い」

121: 2012/12/10(月) 22:40:10.54
美琴「……きっかけはわかったわよ、それで…どうするのよアンタ」

「……………さぁ…な」

美琴「……出て来てよ」

「…………」

美琴「……別に良いじゃない、誰に何言われたって…そんな事で挫けないでよ」

「…………」

美琴「………」

「…………ごめん…」

123: 2012/12/10(月) 22:44:28.48
美琴「…謝らないでよ」

「…………」

美琴「……もう来ないの?」

「…………すまない」

美琴「……どうしても?」

「………俺、お前が思うほど強くねーよ…」

美琴「……学校辞めたら…この街に居られなくなるのよ?」

「……はは、父さんと母さん怒るよな……はは」

美琴「…………」

129: 2012/12/10(月) 22:48:24.85
美琴「…………」ジワッ

「…………御坂?」

美琴「……せっかくあの学校来たのに…」

「…………」

美琴「……同じクラスだって知った時…びっくりしたけど、私は嬉しいって思ってた」

「…………」

美琴「………来てよ、お願いだから」

「………御坂」

133: 2012/12/10(月) 22:52:55.42
禁書「…とうま、ホントに学校行かないの?」

「……………」

美琴「………」グスッ

禁書「みことは泣いてるのに?」

「………どうして…」

禁書「とうまがにぶいからかも、わたしにもそうだけれどもね!!」

「…………」

美琴「………」

137: 2012/12/10(月) 23:02:20.00
「…………どうすりゃ良いんだよちくしょう…」

美琴「………」

禁書「えと、じゃあ選んで欲しいかも」

「……………?」

禁書「一つ目、わたしとみことに嫌われてとうやとしいなのすねをかじる惨めな人になる。
二つ目、十字清教に入信して必要悪の教会に所属して涙を血の涙で洗うようなお仕事を真面目にやる。
三つ目、頑張って学校へ行く。
さあ選ぶんだよとうま」

ガチャ

上条「三番でお願いします」

禁書「お帰りなさいとうま、あんまりうじうじしちゃダメなんだよ?」ニコリ

美琴「えっ、ちょろっ!?」ガーン

141: 2012/12/10(月) 23:10:25.51
禁書「ぶっちゃけるとね、二回目の一年生の時に休んでたのの大半はさっきのようなとうまのいじけて引きこもりしてたのが原因なんだよ」

美琴「えっ、なにそれ」

上条「………」フイッ

美琴「目ぇ反らすな!! 心配して損したわよバカ!!」
上条「…すいません」シュン

禁書「どうどう、落ち着いて欲しいんだよ」

美琴「あーくそなんかムカつく!!」

上条「………いや、その…ごめん」

美琴「何回も謝るなら心配掛けんなっつーの!!」

145: 2012/12/10(月) 23:20:16.28
禁書「とりあえずみことにはとうまを学校へ無理矢理にでも連れて行ってほしいかも、油断するとすぐ引きこもるからね」

上条「……ご迷惑をお掛けします…」ションボリ

美琴「えっ…そ、それは別に構わないけど」

禁書「とうまが引きこもるたんびにわたしはお風呂を求めていろんな所へ借りに行かなくてはならないんだよ!! おかげさまでごはんは自分で作れるようになったけれどね!! 最近とうま作ってくれないし!!」

上条「…インデックスが出来るならお前が作るのが筋だろが…」ボソッ

禁書「わかっているからそうしてるの!!とうまのばか!!」

美琴(………仲良いわねやっぱり…)

148: 2012/12/10(月) 23:25:40.88
美琴「…まあとりあえず依頼は引き受けるわよ、私もほっといたら気分悪いし」

禁書「うん、お願い」

上条「………はぁ、やっぱりこの苦行からは逃げらんねーか…不幸だ…」

美琴「真面目に行けば必ず終わるでしょ、がんばんなさいよ」

禁書「ぶつくさ言ってるとホントに必要悪の教会に引っ張りこむかも」

上条「……はいはいわかったよ…不幸だ…」

152: 2012/12/10(月) 23:32:23.89
………翌日

禁書「じゃあ行ってらっしゃいとうま、それとみこともね」

上条「…行ってきます…」
美琴「引き渡し完了ね、じゃあ行ってきます」

禁書「とうま真面目に勉強してくるんだよ、じゃあね」

上条「…はいはい」

美琴「…まったく、女の子と登校出来るシチュなんだからもうちょい嬉しそうにしたら?」

上条「……嬉しいけどね? その先にあるもんが嫌過ぎてね、はぁ」

155: 2012/12/10(月) 23:37:19.62
美琴「つべこべ言わない、頼まれたからには意地でも一緒に行くからね、もちろん卒業出来るまで!!」

上条「卒業か…先は長いな」

美琴「良いじゃない、長くても、私は嬉しいわよ?」

上条「……なんで?」

美琴「自分で考えなさいそんなの、簡単でしょ?」

上条「……うーん?」

美琴「……やれやれね」

158: 2012/12/10(月) 23:43:32.06
上条「……ま、今年は不幸な事ばっかりじゃないとは思うけどな」

美琴「ふーん? 珍しく前向きな意見じゃないの、理由は?」

上条「ん? お前が居るからだよ」

美琴「えっ」

上条「なんだかんだでな、お前が居たら頑張れそうだし、そこだけはラッキーですよっと」

美琴「……そ、そっか」

上条「どうした?」

美琴「…なんでもないわよバカ」


美琴「………えへ」


おわれ

159: 2012/12/10(月) 23:47:21.63
>>158
よく頑張った

160: 2012/12/10(月) 23:47:26.89
最後が見えない

引用元: 美琴(16)「あいつが居る高校に入学した」