1: 2014/04/01(火) 21:12:56.69
真涼「いよいよ。エイプリルフールになったわ」
真涼「私は決して忘れない!去年のエイプリルフールのミスを!」
※一年前にVIPに投下した
姫香「エイタの心が読めるようになった」
を参照
真涼「今日は4月1日!携帯のカレンダーの確認もしたわ」
真涼「というわけで騙されなさい!鋭太!」
鋭太「…今、何時だ?」
真涼「何を言ってるのかしら?4月1日の0時よ?」
鋭太「帰れ。以上」
ガタン
真涼「…閉め出されてしまったわ」
真涼「…」
真涼「寒い…」ガタガタ
真涼「私は決して忘れない!去年のエイプリルフールのミスを!」
※一年前にVIPに投下した
姫香「エイタの心が読めるようになった」
を参照
真涼「今日は4月1日!携帯のカレンダーの確認もしたわ」
真涼「というわけで騙されなさい!鋭太!」
鋭太「…今、何時だ?」
真涼「何を言ってるのかしら?4月1日の0時よ?」
鋭太「帰れ。以上」
ガタン
真涼「…閉め出されてしまったわ」
真涼「…」
真涼「寒い…」ガタガタ
2: 2014/04/01(火) 21:21:01.96
ガララッ
鋭太「はぁ…」
真涼「鋭太?」
鋭太「ったく何でこんな時間に来たんだよ。女子が一人で危ないだろ…」
真涼「ふふっ、心配不要よ。だって私はずっと庭に隠れていたんだから」
鋭太「こえーよ!自分自身の身が心配になってきたぞ!」
真涼「そうよ。常にあなたを監視しているの。というか私を監視して頂戴、鋭太」
鋭太「もう僕には意味が分からないよ!真涼さん!」
真涼「そうね。わかりやすく説明すると…」
鋭太「もうそれはいいから、泊まってけ」
真涼「…え?」
鋭太「こんな時間に彼女を帰らせるわけには行かないしな」
真涼「本当にいいの?」
鋭太「いいって言ってるだろ」
真涼「朝までジョジョ談義するかもしれないわよ?」
鋭太「まあ、まだ春休みだし多少はOKだ」
真涼「ついつい間違えて、鋭太のノート談義しちゃうかもしれないわよ?」
鋭太「うわあああああ!急に泊める気無くなってきたぞ!?」
3: 2014/04/01(火) 21:24:57.23
真涼「ふふっ。夜中なのに元気ね?…ありがとう鋭太」
鋭太「ったく、最初から素直に言えってーの。面倒な彼女を持つと本当に疲れるな」
真涼「ええ、私はとても面倒なのよ。常に構ってね。私の偽恋人(フェイク)さん♪」
鋭太「『面倒なのよ』って自覚ありかよっ!!!」
真涼「それにしても『俺のベッドで寝ようぜ』なんて、鋭太って積極的なのね」
鋭太「どんなに台詞を見直しても『俺』も『ベッド』も『寝よう』もまったく言ってないぞ!」
真涼「まったく鋭太ったら照れ屋さんね」
鋭太「お前はリビングな!絶対に俺の部屋には来るなよ!」
真涼「ふふふっ。冗談よ。ありがとう鋭太」
鋭太「…」
鋭太(何で嬉しそうなんだよ…)
鋭太「ったく、最初から素直に言えってーの。面倒な彼女を持つと本当に疲れるな」
真涼「ええ、私はとても面倒なのよ。常に構ってね。私の偽恋人(フェイク)さん♪」
鋭太「『面倒なのよ』って自覚ありかよっ!!!」
真涼「それにしても『俺のベッドで寝ようぜ』なんて、鋭太って積極的なのね」
鋭太「どんなに台詞を見直しても『俺』も『ベッド』も『寝よう』もまったく言ってないぞ!」
真涼「まったく鋭太ったら照れ屋さんね」
鋭太「お前はリビングな!絶対に俺の部屋には来るなよ!」
真涼「ふふふっ。冗談よ。ありがとう鋭太」
鋭太「…」
鋭太(何で嬉しそうなんだよ…)
6: 2014/04/01(火) 21:35:17.94
■昼
鋭太「ぐー」Zzzzz
トントントン
鋭太「ん…」
鋭太(あれ?包丁の音が聞こえる…)
鋭太(そうか…真涼か…)
鋭太「ふわぁ~」
鋭太「もう朝か…そろそろ起きるか」
「鋭太ー。昼ごはんが出来てるわよー」
鋭太(…って、もう昼!?)
鋭太(そういえば、朝までジョジョ談義で寝かせてくれなかったんだよな…)
鋭太「はぁ…」
「鋭太ー?起きてるのかしらー?」
鋭太「おう!起きてるぞー」
鋭太(起きたら飯が出来てるか…こんな目覚めもいいよなっ)
鋭太「朝飯同様だし、味噌汁とかかな~♪卵焼きも欲しいよな~♪」
鋭太「ぐー」Zzzzz
トントントン
鋭太「ん…」
鋭太(あれ?包丁の音が聞こえる…)
鋭太(そうか…真涼か…)
鋭太「ふわぁ~」
鋭太「もう朝か…そろそろ起きるか」
「鋭太ー。昼ごはんが出来てるわよー」
鋭太(…って、もう昼!?)
鋭太(そういえば、朝までジョジョ談義で寝かせてくれなかったんだよな…)
鋭太「はぁ…」
「鋭太ー?起きてるのかしらー?」
鋭太「おう!起きてるぞー」
鋭太(起きたら飯が出来てるか…こんな目覚めもいいよなっ)
鋭太「朝飯同様だし、味噌汁とかかな~♪卵焼きも欲しいよな~♪」
7: 2014/04/01(火) 21:46:17.24
………
真涼「ウイダーインゼリーよ。なんと新発売のトマトヨーグルト味よ」
鋭太「おいぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
真涼「起きてから一発目に発声練習をするなんて、さすが鋭太ね」
鋭太「意味がわかんねーよ!というか包丁の音が聞こえたのに、何でウイダーインゼリーなんだよっ!」
真涼「…」
鋭太「おい!」
真涼「台所は見ない方が…身の為よ」
鋭太「……………ああ」
鋭太(そうだった。こいつ料理できないんだった…)
真涼「ちなみに証拠隠滅の為、台所は数秒後に爆発します」
鋭太「すんな!」
9: 2014/04/01(火) 21:56:41.79
真涼「冗談よ。包丁は鋭太が喜ぶかな?って、ちょっと頑張って『トントン』させただけよ」
鋭太「何やってんだよ…そんなんで喜ぶわけないだろ…」
鋭太(喜んでました。ごめんなさい)
真涼「…」
鋭太「…」
真涼「その反応。本当にあなたはわかりやすい人ね」
鋭太「うっ…悪かったな」
真涼「ねえ、鋭太?やっぱり料理って出来た方がいい?」
鋭太「ん?出来ないよりは出来た方がいいと思うぞ?」
真涼「…ふ~ん」
鋭太「?」
鋭太「何やってんだよ…そんなんで喜ぶわけないだろ…」
鋭太(喜んでました。ごめんなさい)
真涼「…」
鋭太「…」
真涼「その反応。本当にあなたはわかりやすい人ね」
鋭太「うっ…悪かったな」
真涼「ねえ、鋭太?やっぱり料理って出来た方がいい?」
鋭太「ん?出来ないよりは出来た方がいいと思うぞ?」
真涼「…ふ~ん」
鋭太「?」
11: 2014/04/01(火) 22:06:40.80
………
鋭太「ご馳走様でした」
真涼「お粗末さまでした」
真涼「ねえ鋭太?」
鋭太「ん?」
真涼「料理は美味しかったかしら?」
鋭太「あ?」
真涼「まったくダメダメね。そこは『彼女が頑張って作った料理なら何でも美味いぜ!』ぐらい言いなさいよ」
鋭太「じゃあ、頑張って作って見せろよゴラァ!!」
真涼「へぇ~、鋭太は私が頑張って作れば食べるというのね?」
鋭太「お、おう」
真涼「あああああああなた正気なの?私は絶対に食べないわよ」
鋭太「うわあああ!騙したなーーーー!」
真涼「ふふっ。冗談よ」
真涼「食べると言ってくれてありがとう鋭太。嬉しかったわよ」クスッ
鋭太「…………なんだよそれ」
12: 2014/04/01(火) 22:16:01.26
………
■夕方
鋭太「んー。とりあえず勉強は休憩だ」
真涼「…」
鋭太「なあ?どこまで読んだんだ?」
真涼「ちょうどジョジョの4部が読み終わったところよ」
真涼「きりもいいし。そろそろお暇しようかしら」
鋭太「おう、送っていくぜ」
真涼「あら?今日の鋭太は優しいのね?」
鋭太「俺はいつも優しいんだよ」
13: 2014/04/01(火) 22:21:44.89
………
スタスタスタ
真涼(今日ももう終わるわね…)
真涼(夜中から鋭太と一緒だったし、ジョジョも1部~4部まで読み返せたし、悪くない一日だったわ)
真涼「…」
真涼(なにか…忘れて…)
真涼「…」
真涼(って、今日は4月1日エイプリルフール!?)
真涼(今年は絶対に騙すって去年から計画していたのに忘れていたわ!)
真涼(鋭太!私を幸せにして、エイプリルフール作戦を台無しにしようとしたわね!?)
真涼「ぐぬぬぬ」
鋭太「ん?なんだ?」
15: 2014/04/01(火) 22:29:08.86
真涼「ねえ、鋭太…その、あのね?」
鋭太「ん?」
真涼「私、偽恋人(フェイク)とか関係なしに、本当は鋭太の事が大好きなの」
鋭太「………え?」
鋭太(なっ…なっ!?)
真涼「ふふふふふふふふふ♪何て顔をしているのかしら?」
鋭太「え?だって、お前…」
真涼「嘘よ。全部嘘。忘れたのかしら?今日はエイプリルフールよ」
鋭太「何だ…嘘かよ」
鋭太(一瞬本当なのかと思ってしまった…だって…)
真涼『本当は鋭太の事が大好きなの』
鋭太(と言った時のこいつ…顔真っ赤だし、少し涙目だったし…)
鋭太「…」
鋭太(ずっと一緒にいたけど、本当に本気でこいつが可愛いと…)
鋭太「ん?」
真涼「私、偽恋人(フェイク)とか関係なしに、本当は鋭太の事が大好きなの」
鋭太「………え?」
鋭太(なっ…なっ!?)
真涼「ふふふふふふふふふ♪何て顔をしているのかしら?」
鋭太「え?だって、お前…」
真涼「嘘よ。全部嘘。忘れたのかしら?今日はエイプリルフールよ」
鋭太「何だ…嘘かよ」
鋭太(一瞬本当なのかと思ってしまった…だって…)
真涼『本当は鋭太の事が大好きなの』
鋭太(と言った時のこいつ…顔真っ赤だし、少し涙目だったし…)
鋭太「…」
鋭太(ずっと一緒にいたけど、本当に本気でこいつが可愛いと…)
16: 2014/04/01(火) 22:37:56.37
鋭太「…」
真涼「悔しい?や~い、騙されてやんのー。いい気味だわ~。このガリ勉野郎~♪」
鋭太「…」イラッ
鋭太「真涼!真剣な話をするから…一度しか言わないからよく聞けよ!」
真涼「何よ?急に真面目な顔になって…」
鋭太「俺、季堂鋭太は夏川真涼が世界で一番好きだ!愛してる!俺と真剣に付き合ってくれ!」
鋭太(どうだ!俺の渾身の偽告白(フェイク)は!)
真涼「っ//」ボンッ
鋭太「え?」
真涼「なななななななっ何を言っているのかしら?さすがに嘘ってバレバレよ」
真涼「私の真似なんて本当に鋭太ったら、猿知恵ね。ええ、サル真似しかできないお猿さんだわ」
鋭太「はいはい。そうですか。真似で悪かったですね」
真涼「悔しい?や~い、騙されてやんのー。いい気味だわ~。このガリ勉野郎~♪」
鋭太「…」イラッ
鋭太「真涼!真剣な話をするから…一度しか言わないからよく聞けよ!」
真涼「何よ?急に真面目な顔になって…」
鋭太「俺、季堂鋭太は夏川真涼が世界で一番好きだ!愛してる!俺と真剣に付き合ってくれ!」
鋭太(どうだ!俺の渾身の偽告白(フェイク)は!)
真涼「っ//」ボンッ
鋭太「え?」
真涼「なななななななっ何を言っているのかしら?さすがに嘘ってバレバレよ」
真涼「私の真似なんて本当に鋭太ったら、猿知恵ね。ええ、サル真似しかできないお猿さんだわ」
鋭太「はいはい。そうですか。真似で悪かったですね」
17: 2014/04/01(火) 22:42:44.25
ギュウウッ
鋭太「って、急に抱きつくなよ!」
真涼「いいでしょ?私達は恋人なんだから」
鋭太「偽恋人(フェイク)だろっ」
真涼「鋭太、大好きよ」
鋭太「何言ってんだよ。俺の方がもっと好きだ」
真涼「いいえ、私の方がもっともっと好きなんだから」
鋭太「…………嘘だよな?」
真涼「もちろん嘘よ。ええ、全部嘘(フェイク)よ」
鋭太「…」
真涼「ねえ、鋭太。もう一回『好き』って言って」
鋭太「はぁ…。はいはい、俺は真涼さんが『好き』だよ」
真涼「ふふっ。騙されたわね。今のお願いは嘘よ」
鋭太「意味がわかんねーよ」
19: 2014/04/01(火) 22:52:01.68
真涼「今度は『愛してる』って言って」
鋭太「言わねーよ」
真涼「じゃあ、私が言うわ。鋭太…私は世界で…いいえ宇宙で二番目に鋭太が好きよ」
鋭太「って、二番目かよっ!」
真涼「嘘よ。本当は鋭太が一番なの。ええ、一番好きよ」
鋭太「ぐっ…」
真涼「あら?赤くなったわ。そういう反応嬉しいわ」
鋭太「…」
鋭太(テメーはずっと真っ赤だろうが!)
鋭太(この後も、真涼さんの嘘告白(フェイク)が続いた)
鋭太(真涼はとっても嬉しそうだった…)
鋭太(年相応…いやそれ以下の無邪気な笑顔に俺は…)
真涼「鋭太、大好きよ」スリスリ
鋭太(何が本当か嘘かわからなくなってきてしまった…)
鋭太「言わねーよ」
真涼「じゃあ、私が言うわ。鋭太…私は世界で…いいえ宇宙で二番目に鋭太が好きよ」
鋭太「って、二番目かよっ!」
真涼「嘘よ。本当は鋭太が一番なの。ええ、一番好きよ」
鋭太「ぐっ…」
真涼「あら?赤くなったわ。そういう反応嬉しいわ」
鋭太「…」
鋭太(テメーはずっと真っ赤だろうが!)
鋭太(この後も、真涼さんの嘘告白(フェイク)が続いた)
鋭太(真涼はとっても嬉しそうだった…)
鋭太(年相応…いやそれ以下の無邪気な笑顔に俺は…)
真涼「鋭太、大好きよ」スリスリ
鋭太(何が本当か嘘かわからなくなってきてしまった…)
20: 2014/04/01(火) 23:00:06.14
真涼「ふふふっ♪」
鋭太「なあ、真涼?」
真涼「なぁーに?鋭太?」
鋭太「これからもよろしくな」
真涼「おかしな鋭太ね。あたりまえじゃない」
真涼「だって、私は彼女。あなたは彼氏なんだから、ずっと一緒よ」
鋭太「………そうだったな」
鋭太(今の日常が、このフェイクが…)
鋭太(とてもすごく居心地良いと思うのはダメだと思う)
鋭太(だって、全部嘘(フェイク)なんだから)
鋭太「…」
鋭太(でも、もっと今の日常(フェイク)が続けばいいなと思ってしまった)
鋭太(本当に思ってしまったのだった)
終わ り
鋭太「なあ、真涼?」
真涼「なぁーに?鋭太?」
鋭太「これからもよろしくな」
真涼「おかしな鋭太ね。あたりまえじゃない」
真涼「だって、私は彼女。あなたは彼氏なんだから、ずっと一緒よ」
鋭太「………そうだったな」
鋭太(今の日常が、このフェイクが…)
鋭太(とてもすごく居心地良いと思うのはダメだと思う)
鋭太(だって、全部嘘(フェイク)なんだから)
鋭太「…」
鋭太(でも、もっと今の日常(フェイク)が続けばいいなと思ってしまった)
鋭太(本当に思ってしまったのだった)
終わ り
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