2: 2014/05/03(土) 15:06:23.95
タカトシ「なんですか、藪から棒に」

ウオミー「家族になったんだから、交友関係を知っておくのは必要かと」

コトミ「えっとねータカ兄の好きな人は」

タカトシ「お前は黙ってなさい」

ウオミー「それでどうなんですか?」

タカトシ「あ、これ言わないと話進まないパターンですね」

3: 2014/05/03(土) 15:07:08.28
タカトシ「急に好きな人と言われても……」

ウオミー「じゃあ100マンポ譲って気になる人でもいいです」

タカトシ「その表示は悪意がある気が」

ウオミー「それは置いといて」

タカトシ「気になる人……、うーん……」

ウオミー「わかりました、じゃあ明日一日考えてきて」

タカトシ「え、あ、はい、って今日も泊まるんですか?」

ウオミー「ダメ?」

タカトシ「いや、いいですけど…・・」

ウオミー「わーい、お風呂ハイッテコヨー」

タカトシ「はぁ……」

5: 2014/05/03(土) 15:08:03.40
翌朝

タカトシ(うーん、気になる人と言われてもなー、必然的にうちの学校の人になるんだろうけど)

ムツミ「タカトシ君、おっはよー!」

タカトシ「あぁ、おはよう」

タカトシ(三葉か、まあ仲はいいし、良い子だけど)

ムツミ「ん?どうかしたの?」

タカトシ「いや、なんでもないよ」

ムツミ「そう?」

タカトシ(そういう対象としてみたことないもんなぁ、それに)

タカトシ「三葉って誰とでも仲良いよね」

ムツミ「んー、まあそうだね!」

タカトシ(これだしなぁ……)

6: 2014/05/03(土) 15:08:30.78
校門前

タカトシ「あ、五十嵐さん、おはようございます」

カエデ「ひっ、急に後ろから声をかけないで!」

タカトシ「あ、すみません」

タカトシ(この人は……、いや色んな意味で無理だろうな、まともに近づけないし……)

カエデ「なに?早くしないと遅刻よ?」

タカトシ「あー、はい」

タカトシ(でも下ネタもないし、俺の周りではまだ普通の女の人な気がするんだけど……)

カエデ「ちょっ、なにジロジロ見てるの!!」

タカトシ「す、すみません」

タカトシ(俺の感覚が麻痺してるのかな……)

7: 2014/05/03(土) 15:08:56.41
教室

タカトシ「はぁ……」

ムツミ「なんか今日のタカトシ君疲れてない?変だよ?」

タカトシ「あー、まあいろいろとね……」

ネネ「津田君疲れてるの?いいものあるけど試す?」

タカトシ「結構!」

タカトシ(……ないな、俺の周りでもかなり危険人物な気がする)

ネネ「ん?……あ、スイッチ切れてた」カチッ

タカトシ「いれんな」

8: 2014/05/03(土) 15:09:23.73
昼休み

タカトシ「さて、と」

スズ「あれ?津田、今日はお弁当なの?」

タカトシ「あー、うん、ちょっとね」

スズ「珍しい、まあその方がバランスはいいけどね」

タカトシ(萩村かー、面倒見がいいし、今みたいに気を遣ってくれる)

スズ「なによ?」

タカトシ(普通に考えて良い子なんじゃ……欠点も特に……)

スズ「ちょっと、ボーっとしてんじゃないわよ!」

タカトシ(まあ口は悪いけど)

9: 2014/05/03(土) 15:10:00.12
タカトシ「萩村ってさ、好きな人とかいるの?」

スズ「な、な、何よ、それっ!!」

タカトシ「いや、なんとなく」

スズ「い、いない、わよ……」

タカトシ「そりゃそうだよね、なんか想像つかないし」

スズ「くっ……ふんっ!!」ゲシッ

タカトシ「いってえええええ」

スズ「飲み物買いに行く!」

タカトシ(うーん、やっぱ違うかな……)

10: 2014/05/03(土) 15:10:26.26
放課後 廊下

タカトシ「遅くなったな、生徒会室急がないと」

ナルコ「お、津田、ちょうどいいところに」

タカトシ「なんでしょう?」

ナルコ「ちょっとさ、手伝ってほしいんだけど来てくれない?」

タカトシ「密室以外ならいいですよ?」

ナルコ「えーダメー?」

タカトシ「さようなら」

タカトシ(ない)

11: 2014/05/03(土) 15:11:00.23
生徒会室

タカトシ「こんにちは」ガラッ

シノ「遅いぞ!津田!!」

アリア「おつかれー」

タカトシ(この二人か……)

スズ(私もいるわよ)

タカトシ(心の声で会話するんじゃありません)

シノ「よし、揃ったところで始めようとするか、来月の目標だが……」

タカトシ(天草会長かー、いや、普通にお世話になってる先輩だし、一緒にいることも多い)

タカトシ(尊敬はしてるし……)

シノ「どうした?津田?イッたのか?」

タカトシ「あー前言撤回」

12: 2014/05/03(土) 15:11:28.33
シノ「前言ってなんのだ?」

タカトシ「いえ、こっちの話です」

アリア「今ずっとシノちゃんのこと見てたよね?」

シノ「なっ!?」

タカトシ「み、見てないですよ!!」

アリア「あれー?そうかなー?」

タカトシ(七条先輩、仕草とか色々と色っぽい、男子の中でも人気がある……)

アリア「視姦してるのかと思ったよー」

タカトシ(ただ下ネタがひどいんだよなぁ……)

13: 2014/05/03(土) 15:11:56.67
シノ「む、なんだ今度はアリアのことをずっと見て」

タカトシ「い、いえ!」

アリア「津田君?そんなに見ても穿いてなから下着は濡れないぞ?」

タカトシ「だから視姦じゃない!」

スズ「津田さいてー」

タカトシ「なんでそうなるの!?」

シノ「まったく、今日の津田は変だぞ」

ランコ「そうですね」

タカトシ「は、畑さん!?」

シノ「何か知ってるのか?」

ランコ「ええ、今日の副会長は朝から数名の女子をじっと見つめてましたから」

シノ「て、手当たり次第か!?」

タカトシ「待ていいいいいいい」

14: 2014/05/03(土) 15:12:25.74
アリア「津田君?じゃあどうして?」

タカトシ「そ、それは……」

ランコ「答えなくてもいいですよ、勝手に書きますから!」

タカトシ「待った!!」

ガラッ

スズ「ん?」

ウオミー「こんにちは、皆さん」

シノ「ウオミー!」

ウオミー「シノっち、元気でしたか?」

シノ「どうしたのだ、今日は」

ウオミー「いえ、タカ君?」

タカトシ「はい?」

ウオミー「鍵忘れちゃったから、一緒に帰ろ?」

ビキッ

ランコ「おや、何か血管が切れるような音が……」

15: 2014/05/03(土) 15:12:57.57
シノ「ど、ど、どどどど」

タカトシ「こ、これは、そのお姉ちゃんが泊まってて!」

スズ「……まさかあのお弁当」

シノ「ベントー!?」

ウオミー「おいしかった?タカ君?」

タカトシ「あ、はい、おいしかったです」

シノ「ぐぬぬ……」

アリア「シノちゃん、落ち着いて?」

シノ「わ、私は落ち着いてる!」スパー

スズ(なぜタバコを吸うポーズを?)

16: 2014/05/03(土) 15:13:24.54
アリア「あれ?今日も津田くんのおうちへ?」

ウオミー「はい、着替えもありますし」

シノ「い、いったいどれだけ出入りしてるのだ!!」

スズ「待ったー!!」

シノ「どうした!萩村!」

スズ「そ、その津田がずっと女子を見ていたという話に戻りましょう!!」

シノ「そ、そうだったな」

タカトシ「あ、忘れてた」

スズ「ふぅ……」

アリア(スズちゃんも変な貧乏ゆすりしてるなぁ)

ウオミー「タカ君?もしかして好きな人を決めていたんですか?」

シノ「!?」ガタッ

スズ「!?」ガタッ

17: 2014/05/03(土) 15:14:24.40
ランコ「ほほー」

アリア「それ詳しく聞きたいな?」

タカトシ「あ、いえ、お姉ちゃんから好きな人はいるのかと聞かれまして…・・」

ウオミー「一日猶予をあげたんです」

タカトシ「それで俺の周りの女性から考えていたんですが……」

アリア「なるほどねー、それでいたのかなー?その人は?」

シノ「!?」ガタッ

スズ「!?」ガタッ

タカトシ「あ、いえ、それがやはり好きというと……」

アリア「なーんだ」

シノ「くっ……」

スズ「ちっ……」

アリア「じゃあ現状で津田君には好きな人はいないんだね?」

タカトシ「まあ、そうなるんですかね……」

アリア「じゃあ私が立候補したらどうなるのかな?」

シノ「!!!!」ガタッガタッ

スズ「!!!!」ガタッガタッ

ランコ「面白い」パシャ

18: 2014/05/03(土) 15:14:54.74
タカトシ「な、何を言ってるんですか!?」

アリア「んー?何って好きな人候補になれるかなーって」

タカトシ「え、えっと……」

シノ「ガタッってやってる場合じゃない!!な、何を急に!」

アリア「これだけ長いこと一緒にいるから急でもないよー」

スズ「で、でも、そういうのは……」

アリア「どうなのかな?私は候補になれる?」グイッ

タカトシ「そ、それは七条先輩は魅力的ですし、気には……」

アリア「♪」

ウオミー「待った」

アリア「どうしたの?」

ウオミー「タカ君も男の子、そんなわがままボディで迫られたら頷いてしまいます」

19: 2014/05/03(土) 15:15:22.85
シノ(おぉ、ウオミーナイスだ!)

ウオミー「そのようなやり方は適してないと思います」

アリア「んーそうかな?」

ウオミー「はい、……タカ君、私はどうでしょうか?」

シノ&スズ「お前もかい!!」

シノ「わ、私としたことが思わず突っ込んでしまった……」

タカトシ(会長が下ネタを言わない……)

シノ「ウオミー!!」

ウオミー「はい?」

シノ「はい?じゃなーーーい!!なんでウオミーまで津田に迫っているんだ!!」

20: 2014/05/03(土) 15:15:55.39
ウオミー「気になるからです」

アリア「気になるね♪」

シノ「じゃ、じゃあ私は、私はどうなんだ!津田!!」

タカトシ「えええ……」

スズ「……そうよ!津田!私はどうなのよ!」

津田「お、お前もか萩村……」

ランコ(リア充氏ね)

アリア(面白くなってきた♪)

タカトシ「そ、そういわれても……そりゃまったく気にならないといえばウソですが……)

ウオミー「全員気になると」

シノ「ごごご、5Pか!?」

タカトシ「やっぱりそうなるの!?」

スズ「そ、そんなのダメよ!絶対!!」

アリア「じゃあ津田君?この中だと誰が一番気になる?」

タカトシ「な……」

タカトシ(なんだ、この状況は……)

ウオミー「それいいですね、聞きましょう」

シノ「そ、そそそそそうだな」

スズ「い、いいいい考えですね」

21: 2014/05/03(土) 15:16:23.00
タカトシ(どうしよう、これ答えないといけないのかな……)

タカトシ(でも、誰が一番とかは……)

シノ「さあ!早く答えろ!!」

タカトシ「あ、あの……、皆さんのこと気になるのは確かなんですが、その……」

タカトシ「俺の中で皆さんに順位みたいなものをつけることは出来ないです……」

シノ「津田……」

タカトシ「正直まだ好きとかそういうのかはわからないです、でも全員魅力があって……」

ウオミー「ふぅ、わかりました、タカ君、もういいですよ?」

アリア「ちょっとからかいすぎたかな、ごめんね」

スズ「……反省」

22: 2014/05/03(土) 15:16:55.87
タカトシ「い、いえ、すみません、なんか」

シノ「なに、こちらが悪かった、こんなこと無理やり聞くことじゃないな」

ウオミー「そうですね、シノっち。あと皆さんも……」

シノ「なんだ?」

ウオミー「抜け駆けはダメですよ?」ボソッ

シノ「なななな!」

アリア「はーい♪」

スズ「そそそんな私は別に!」

タカトシ「どうしたんですか?」

ウオミー「いえ、なんでも」

23: 2014/05/03(土) 15:17:27.10
シノ「ま、まあもう今日は解散だ!解散!」

タカトシ「あ、もうこんな時間ですか」

アリア「何もしてない気がするけど」

スズ「疲れた……」

ランコ(これ記事になるかしら)

ウオミー「それでは、お疲れ様です」











ウオミー「タカ君、帰りに歯ブラシ買いに行っていいかな?」

シノ「まてええええええええええええい!!!」

24: 2014/05/03(土) 15:17:55.76
ウオミー「どうしたました?」

シノ「今抜け駆けは禁止と……」ボソッ

ウオミー「ええ、言いましたけど?」

シノ「いや、どう考えてもおかしいだろ!」

ウオミー「タカ君の家用の歯ブラシがダメになったんで、買うだけですよ」

スズ「どれだけ泊まってるの……」

アリア「同棲?」

タカトシ「い、いや、ほらお姉ちゃんは家族ですから、うちも両親いないこと多いんで!」

シノ「でも結婚できるぞ!!」

タカトシ「ふぁっ!?」

25: 2014/05/03(土) 15:18:24.26
ウオミー「皆さんは学校は同じですから、これくらいはハンデとしてありですよ」

シノ「認めんー!認めん、認めんー!」ポカポカ

タカトシ「今日帰れるのかな、これ……」

26: 2014/05/03(土) 15:18:54.64
終わりです

27: 2014/05/03(土) 15:26:24.11
乙面白かった!

役員共が終わって寂しいんだよ…
もっと役員共SSが増えればいいのに(ボソッ

引用元: ウオミー「タカくん、好きな人はいるの?」