1: 2011/04/15(金) 15:41:57.13
書いてみた。
上条「誰か御坂と恋人になってくんねーかな」ってやつの続き的な感じだけど、別に読まなくても大丈夫。

キャラ崩壊は少なめのつもりだけど、一部キャラはとことんぶっ壊れてる。

6: 2011/04/15(金) 15:52:19.23
とあるファミレス


美琴「なんとかアイツを振り向かせたい」

黒子「……は、はぁ」

美琴「最近は素直になれてると思うんだけどね~。あと私に何が足りないのかな?」

黒子「なっ、お姉様に足りないものなどございませんわ!!
   むしろあの類人猿の方がよっぽど色々足りなく……!!」キー!!

美琴「ちょっと! 当麻の悪口は許さないわよ!!」

黒子「うぐっ……! あの方を心の支えにしていたのは以前から分かっていたことですが、まさかここまで惚れ込む事になるとは……」

美琴「何言ってんのよ。当麻はカッコイイし優しいし頼もしいし、惚れない方がおかしいわよ///
   あ、でも黒子までアイツを好きになったりしたらダメよ?」アセアセ

黒子「それはありませんから、どうぞご安心を……」

イラッシャイマセー!

佐天「あ、御坂さん、白井さん!」

初春「すいません、お待たせしました~」

美琴「ううん大丈夫よ~。私達もさっき来たばかりだから」

7: 2011/04/15(金) 15:54:30.10
初春「あれ? 白井さん、どこか元気ない気がしますけど……」

白井「全然大丈夫ですわよ、うふふふふふふふふふふ」ズーン

佐天「……え、え~と。そうだ御坂さん! 最近上条さんとはどうなんですか!?」

美琴「ふぇ!? う、うん……あのね……///」

白井「ぐぅ…………!!」ガタガタ

初春(あ~白井さんが元気ない理由ってこれですか……)

初春「ほら白井さん。御坂さんと上条さんの事は応援するんじゃなかったんですか?」

白井「くっ、なかなか割りきれるものでもないんですの……」

美琴「それが、ちゃんと素直になれてると思うし、毎日好きとも言ってるんだけど……///」

佐天「おお! いいじゃないですか!」

美琴「でもなかなかアイツの態度は変わらないのよね……。なんか軽くあしらわれているというか……」ズーン

初春「う~ん、上条さんですからねぇ」

白井「お姉様のアプローチをそんな軽く扱うなんて信じられませんの!」

美琴「それで私に何が足りないのかな~って……」

8: 2011/04/15(金) 15:55:56.07
白井「強いて挙げるならば、もう少し大人の趣味を……。
   それと自販機は蹴らないといった常識も……。」

美琴「なっ、と、当麻はゲコ太とかは認めてくれてるわよ! それに自販機も最近は蹴ってない!」

初春「ハッキングとかもダメですよ~? 例えば衛星カメラから上条さんを探すとか」

美琴「えっ!? う、うん、分かった止める……かな」ショボン

佐天(し、してたんだ……)

佐天「えっと、そうだタイプ! 御坂さん、上条さんの好みのタイプって聞いたんですか?」

美琴「そ、そういえば聞いてない……!」

白井「お姉様、それはうっかりしすぎですわ……」ハァ

美琴「だ、だって……!!」

初春「まずはそこからですね」

佐天「御坂さん、がんばですっ!!」

10: 2011/04/15(金) 15:57:40.73
美琴「うん……! ちゃんと聞けるかな……///」モジモジ

白井「はぁ、結婚まで考えているのに、そんな事でそこまで動揺しなくても……」

美琴「そ、それは……ってええ!? ちょ、黒子がなんでそんな事知ってんのよ!?///
   もしかしてアンタ、あの告白の時、どっかで全部聞いてたのね!!」

白井「へっ? い、いえわたくしはお姉様が寝言で、その様な事をおっしゃっているのを聞いただけで……」

美琴「…………え?」

初春「え、えっと御坂さん……?」

佐天「もしかして告白の時、結婚したいって言ったんですか……?」

美琴「//////」

美琴「ふ」

三人「ふ?」

美琴「ふにゃー///」バチバチ!!

初春・佐天「うわわわわわわわ!?」

白井「お、お姉様お止めになってええええええ!!!!!」

12: 2011/04/15(金) 15:59:33.23
次の日・とある高校


美琴「昨日は色々と弁償させられるわ、初春さん達はすっかり怯えちゃうわ、散々だったわね」ハァ

美琴「それにしても……アイツ遅いなぁ……」

青ピ「おっ、美琴ちゃんやないか~」

美琴「あ、黒……じゃなくて青髪さん!」

青ピ「もしかしてまたカミやん待ち? けど残念やな~カミやんは居残りでかなりかかるで?」

美琴「えっ、そうなんですか……」ガクッ

青ピ「何か伝えることあったら行ったるで? どうせカミやん、今はケータイも切っとるやろ」

美琴「い、いえいえ! そこまでしてもらわなくても……あ」

青ピ「うん? どうしたん?」

美琴「あ~その、青髪さんってアイツの好みとかって分かります……?」

青ピ「おっ、美琴ちゃんも積極的になってきたやないか!」ニヤニヤ

美琴「あぅ……///」カァァ

13: 2011/04/15(金) 16:01:33.24
青ピ「あはは、相変わらず可愛いね~。
   え~と、カミやんのタイプね、確か『寮の管理人のお姉さん。代理でも可』だったで!」

美琴「お、お姉さん……」ガクッ

青ピ「あ~、み、美琴ちゃん? 別にそこまで落ち込まんでも、まだ……」

美琴「い、いえ、ありがとうございました……。ではまた……」トボトボ

青ピ「あ、あぁ、元気出してな~……。って大丈夫なん、あれ?」

ザワザワ、ザワザワ

青ピ「うん? なんや周りが騒がしいなぁ……ってクラスの奴等やん!」

『おい……上条ならともかく、なんで青ピまで女の子と仲良く話してんだよ……』

『しかも最近良くここに来る、常盤台の子じゃねーか……』

『まさか青ピまで……青ピまで……!!!』

『アイツだけは永遠にこっち側だと思っていたのに……!!!』

青ピ「ど、どうしたん、みんな? なんやえらい目が怖いで……?」アセアセ

『氏刑!!!!!』ギラッ

青ピ「うおああああああ!!! 不幸やあああああああ!!!!!」ダダッ!!

14: 2011/04/15(金) 16:03:51.62
夜・常盤台中学寮


美琴「…………はぁ」ズーン

白井「お、お姉様? どうかされました?」

美琴「……別に」

白井「え、え~と。そうですわ! 上条さんの好みのタイプは聞き出せたんですの?」

美琴「…………うっ」ウルッ

白井「え、ええええ!? ちょ、お姉様、急に泣き出さないでくださいまし!!」

美琴「だって……だってぇ……」ヒック

白井「と、とにかく泣き止んでくださいまし! はい、ハンカチですわ!」オロオロ

15: 2011/04/15(金) 16:04:51.40
数分後


美琴「…………ゴメン」グスッ

白井「いえいえ、落ち着きになられて何よりですの」ホッ

白井「それで何がございましたの?」

美琴「う、うん……それがね……」

白井(もしお姉様に酷いことを言ったのならば……あの類人猿、抹頃しますわ!!)


少女説明中


白井「え、え~と。つまりあちらの好みが年上だという事にショックを受けたと……?」

美琴「な、何よその顔!! 年上なんて、どうしようもないじゃないのよぉ……」グスッ

白井「お、お姉様! だからお泣きになるのは止めてくださいまし!
   そんなもの一度好きになってしまえば、関係ありませんわ!」アセアセ

美琴「ふぇ……?」

16: 2011/04/15(金) 16:06:08.25
白井「ですから、わたくしから見ても、お姉様は子供趣味で、ケンカっ早くて、
   自販機に蹴りを入れるなどという粗暴さもあって、わたくしの理想から離れている所もありますが……」

美琴「うぅ…………」ガクッ

白井「それでもお姉様が大好きである事には変わりませんわ。人間、そういうものなんですの」ニコッ

美琴「黒子……」

白井「ほらほら、泣いてるだけなんてお姉様らしくありませんわよ?
   あちらが年上好きなら、こっちも大人っぽくなるなど、やり方は色々ありますわ」

美琴「うん……ありがとね」ニコッ

白井(黒子はこんなお姉様の笑顔を見れるだけで幸せですの……)

美琴「でも大人っぽくって、どうしたらいいのかしらね……」ウーン

白井「まぁとりあえずゲコ太ゲコ太言うのをお止めになって、あとは短パンも……」

美琴「そ、そうね……。てかそれアンタの願望も入ってない?」

白井「えっ、おほほほほほ。お姉様ったら、いきなり何を……」ドキドキ

美琴「怪しいわね……まぁいいわ。それにしても……」ジー

白井「ど、どうしましたの? そんなに見つめられると、黒子はそれだけで……!」ビクビク

美琴「気色悪い反応すな!! いや、なんかアンタ髪下ろすと大人っぽくなるなぁと思ってさ」

18: 2011/04/15(金) 16:07:41.30
白井「えっ、そうですの? あまり気にした事ありませんでしたわ」キョトン

美琴「うーん、やっぱり髪長い方が大人っぽく見えるのかしらね……」

白井「まぁそんな事も聞いた事はありますけど……」

美琴「よし、決めた! 髪伸ばす!!」グッ

白井「え、えぇ!? ですが伸ばすと言っても、その長さからとなると、それなりに時間が必要なのでは……?」

美琴「ふふふ、学園都市の科学力を舐めちゃいけないわよ? 超強力育毛剤を使えばすぐよ!」


三日後の朝


美琴「伸びた伸びた!! どうよ、黒子!」フサァー

白井(長髪のお姉様……アリ……アリですわ!! ぐへへへへへへへへ)ユラー

美琴「しっかし、慣れないわね~。いつもは肩を越えたら切ってるし……。
   って黒子!? 何アンタ、ヨダレ垂らしながら近づいてきてんじゃコラァァ!!」

20: 2011/04/15(金) 16:09:27.27
寮監「朝からうるさいぞっ!」バタン!

美琴「りょ、寮監!? いえこれは、この変態がですね……!」アセアセ

白井「ぐへへ、お姉様ぁぁあああああ!!」スリスリ

寮監「………………」スタスタ

ゴキッ!! バタッ……!

美琴「く、黒子っ!?」

寮監「御坂、お前は早く支度をしろ」

美琴「は、はいいい!! …………うん?」ジー

寮監「……なんだ? 私の顔に何かついているか?」

美琴(そういえば寮の管理人のお姉さんって、この人ドンピシャじゃない。
   む~、なんかイライラしてきた……)

22: 2011/04/15(金) 16:10:51.79
寮監「? 変なヤツだな。ではくれぐれも遅刻などはしないように」サッ

美琴「えいっ!」バシッ!

寮監「………………」ギロ

美琴「え、えっと、虫ですよ! 寮監様の綺麗なお髪に虫が……!!」アセアセ

寮監「…………そうか、わざわざ悪いな」

美琴「い、いえいえ、当然の事ですよ!!」ホッ

寮監「ところで……お前のその自慢の髪にも虫がとまっているな」ゴゴゴ

美琴「……え、あはは、気のせいですって! ほ、ほら何もいない何もいない」ビクビク

寮監「いや、私には見えるな。どれ御坂、先程の礼だ。私が取ってやるから……動くなよ?」ゴゴゴゴゴ!!

美琴「ひ、ひいいいいぃぃぃぃ!!」ガクブル

23: 2011/04/15(金) 16:12:41.02
昼休み・とある高校


上条「相変わらず旨そうなモンばっかりだな」

姫神「もちろん。タダではあげない。やるならトレード」

上条「うーん、じゃあこの里芋とは?」

姫神「……もうその手には引っ掛からない」

上条「??」

青ピ「お二人さーん! ボクらも混ぜてやー!!」

土御門「おっ! 旨そうなハンバーグだにゃー!」ヒョイパク

上条「あっ、コラァァああああああああああ!!! いきなり人のメインディッシュに手を出すなあああああ!!!」

青ピ「こちらさんもおいしそうやで!!」

姫神「トレード品を示しなさい」

青ピ「じゃあこのハンバーグでどうや!?」ヒョイ

上条「人の食いモンで勝手にトレードしてんじゃねええええええ!!!」

24: 2011/04/15(金) 16:14:00.39
吹寄「まったく、相変わらず賑やかね」

土御門「おっ、吹寄か! 遅かったが、なんかあったのかにゃー?」

吹寄「えぇ、そろそろ期末試験でしょ? だから先生から勉強用の課題を貰ってきたの」

上条「えっ、マジで!? もうそんな時期か!?」

吹寄「二週間後よ」

上条「ほっ、なんだ驚かせるなよ……まだ慌てる必要もねえじゃねえか」ホッ

姫神「そのセリフ。前はテスト三日前にも言ってた」

青ピ「でも二週間前から勉強とはさすがやで~」

土御門「まぁカミやんの場合、補習の課題でそれどころじゃないけどにゃー」

上条「そうなんだよなー。テスト勉強とかマジでどうするか……」

吹寄「一週間前になったら、あたしの寮に来なさい。教えてあげる」

上条「マジですか!?」

吹寄「どうせ貴様の事だ。欠席の大半は何か訳の分からない事に巻き込まれて……って事でしょ?
   それにこのクラスから留年者を出すってのも嫌だし」

25: 2011/04/15(金) 16:15:17.69
土御門「おぉ~カミやんの救世主あらわる! にゃー」

青ピ「でも女の子の部屋でお勉強なんて……ついでに保健体育とかも゛っ!?」ボゴォ!!

吹寄「まったく!!」プイッ

姫神「…………でも心配だから私も行く」

上条「ちょ、どういう意味ですか!?」

姫神「上条君と女の子を二人っきりにすると。何が起こるか分からない。
   というより何も起こらない方がおかしい」

吹寄「な、何かって……/// そんな事ある訳ないでしょ! よりによって上条相手に!!」

土御門「あはは、カミやんだからこそ信用ならないにゃー」

26: 2011/04/15(金) 16:16:49.74
青ピ「ってかカミやん、美琴ちゃんとは最近どうなん?」ニヤニヤ

上条「はい!? いや別に何もないですけど!?」

姫神「………………」ムカッ

吹寄「えっと確か最近校門の所で見かける常盤台の子よね?」

土御門「そうだにゃー! 青ピとデートさせて、くっ付けようとしたのに、
    バレて逆に告白されたんだっけか?」ニヤニヤ

上条「お、おい! そんな事言わなくても……」

吹寄「上条……貴様という奴は……!!」ゴゴゴ

姫神「それで。返事は?」ジロ

上条「こ、断ったよ!」

姫神「…………そう」ホッ

青ピ「ボクも美琴ちゃんがカミやんの事が好きってのは気付いてたで?
   その上でちょっと頑張ってみたんやけどな~。やっぱカミやんには敵わないわ~」

土御門「まぁ可愛い子と知り合えて良かったと考えるぜよ!
    それにしてもカミやん、この前ちょっと気になるモノを見たんだが……」

上条「なんだよ?」

土御門「…………あの子、薬局でコンドーム買ってたぜよ」

27: 2011/04/15(金) 16:18:20.99


「「………………」」


姫神「…………そう」ウルッ

青ピ「カ、カミやん…………」

上条「待て!!! 待てって!!!!!
   俺はそんな事してねーし、第一、他の奴が相手かもしれねえだろ!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!

吹寄「上条」ガタッ

上条「ッ!?」ビクッ!!

土御門(この殺気、まるで暗部の人間だにゃー)

上条「お、俺は無実だぁぁああああああああああああああ!!!!!」ダダッ!!

吹寄「廊下にっ!! この、待ちなさい最低男!!!!!」ダダッ!!

上条「待ったら氏にますからね!?」

吹寄「頃しはしないわよ!!!
   そのぶら下がってる汚らわしいモノを、青髪の時と同じ様に処理するだけよ!!!」

上条「それ=氏ですから!!!!!」

28: 2011/04/15(金) 16:20:07.94
素甘「ちょ、コラ!! 高校の廊下で追いかけっこなどという幼稚な事をするのは止めなさい!!
   それとも、それを正当化するもっともな事情でもあるのですか!?」

キキーッ!!

吹寄「あります!! なぜならコイツは……むぐっ!?」

上条「だあああああああ!!! 何でもないです!!! 全てにおいて俺達が悪いです!!!」

素甘「まったく、そんなに体力が有り余ってるのなら、そこの教材を職員室まで運んでくれないかしら?」

上条「は、はい!! 喜んで!!!」

吹寄「むぐー!?」ジタバタ


数分後


吹寄「まったく、なんであたしまでこんな事を……」ブツブツ

上条「あははは、まぁしょうがないじゃないですか!!」アセアセ

吹寄「ていうか上条。貴様本当に手を出していないんだな?」

上条「あ、当たり前だろ!!」

吹寄「……まぁ貴様にそんな度胸もないか」ハァ

上条「うぐっ…………!」グサッ

29: 2011/04/15(金) 16:21:39.26
吹寄「…………ねぇ上条。貴様なんでその子の告白を断ったの?」

上条「え、意外だったのか?」

吹寄「ええ。上条だって他の男共みたいに恋人は欲しいでしょ?
   それでも、あんなに可愛い常盤台のお嬢様の告白を断るっていうのは相当珍しい男だと思うわよ」

上条「うーん……俺さ、まだガキだから、そういう好きっていう気持ちが分からねえんだ」

上条「そして気持ちが向いてないのに、アイツと付き合って傷つける事なんて出来ない。そんだけだよ」

吹寄「……そう。それならまだマシな方ね。
   世の中には『とりあえず確保しておくか』なんて感じで、好きでもないのに付き合っている最低な男もいるわ」

上条「さ、さすがにそんな人間じゃないですよ上条さんは……」ガクッ

吹寄「…………後あたしもね、まだ分からないんだ。その気持ち」

上条「うん、そんな感じする」

吹寄「ふん!!!」ゴン!!

上条「いってえ!!!」

30: 2011/04/15(金) 16:22:51.15
吹寄「まったく、そんなに貴様はあたしを怒らせたいか!」

上条「す、すいません!! でも吹寄は男見る目は厳しそうだよな~。
   確か好みのタイプは俺と正反対の人だっけ?」ハハ

吹寄「それは冗談。上条は大嫌いだけど、結構好きよ?」

上条「いやまったく意味が分からないのですが……おっ、やっと着いたな」ガラガラ

小萌「あっ、上条ちゃんに吹寄ちゃん! ご苦労様ですー、教材はそこに置いといてくださいー」

上条「はいよっと。ふぅ、じゃあ早く戻って昼飯の残りを……」

小萌「ちょっと待ってくださいー。上条ちゃんは補習の事で先生とお話なのですー」

上条「えっ!? ちょ、昼飯は!?」

小萌「潔く諦めやがれなのですー!」

31: 2011/04/15(金) 16:24:58.97
上条「ですよねー!!! ちくしょう、予想通りだよ!!!
   じゃあ吹寄は先に戻って、楽しい昼食タイムを再開してくださいよ……」

吹寄「…………う、うん」ガラガラ

スタスタ……

吹寄「意味が分からない……か」

スタスタ……ピタッ

吹寄「…………あたしだって分からないわよ」

32: 2011/04/15(金) 16:26:35.26
放課後・とある高校前


美琴「あ~まだ痛いわ……! もう、あの寮監、思いっきり殴りやがって……まぁ私が悪いんだけどさぁ」ズキズキ

上条「あれ、もしかして御坂……か?」キョトン

美琴「ふにゃ!?」ビクゥ

上条「うおお! ビ、ビビり過ぎだろ!?」

美琴「なっ、誰がビリビリですってええええ!?」ビリビリ

上条「ちげえよ!! とりあえず落ち着けっての!! それ、ヒッヒッフー!!」アセアセ

美琴「え……それってもしかして……その時の為に練習しておけって事?///
   うん、分かった! 私も当麻の赤ちゃん欲しい!///」

上条「御坂さん!? あなたは一体何をおっしゃっているんでせう!?」

33: 2011/04/15(金) 16:27:24.08
ザワザワ……

『また上条か……!!』

『あの子、赤ちゃん欲しいとか言ってるぞ?』

『まさか上条、中学生に手を出したんじゃ……!!』

上条「お、おいおい待てってお前ら!! これにはきっと何か深いわけが……!!」

『上条頃す!!!!!』ギロ

上条「うおああああああ!!!」

美琴「ちょっとアンタら、私の当麻に何やってんのよおおおお!!!!!」ビリビリ!!

『ぎゃあああああああああああ!!!』

上条(あはは~、これは俺、明日のHRで氏んだな~)シクシク

34: 2011/04/15(金) 16:28:37.89
帰り道


上条「そういえば、お前さ……」

美琴「うん?」

上条(な、何て聞く!? 『コンドーム買ったか?』とかか!?
   いやいやいや!! 女子中学生に何言ってんだよ!!!)

上条「い、いや、やっぱ何でもないです!! あははは!!」アセアセ

美琴「??」

上条「えーとそれで、一体その髪はどうしたんだ?」

美琴「えっ、その……イメチェンよイメチェン!! ど、どうかな……?」オドオド

上条「う~ん、インデックスは困るだろうな。短髪って呼べなくなるし」アハハ

美琴「な、何よそれ……」ショボン

上条「でもいいんじゃね? なんか大人っぽい感じがしてさ」

美琴「えっ、本当!?」パァァ

35: 2011/04/15(金) 16:30:09.98
上条「あぁ、カワイイし、キレーな感じもするぞ」ニカッ

美琴「あ、ありがとう///」カァァ

美琴(ヤバイ、嬉しすぎてどっか飛んでっちゃいそう!!)

上条「まぁでもこれならどんな男でもイチコロだな! がんばれよ!!」グッ

美琴「…………は?」

上条「ん? お前他にいい男見つけたから、イメチェンとかしたんじゃねえの?」キョトン

美琴「……ふ、ふふふふふふふふふ」バチバチ

上条「み、御坂さん……? なにやら体中バチバチいっておられますけど……」ビクビク

美琴「やっぱりアンタはアンタなのねコラァァああああああああ!!!!!」ビリビリ!!

上条「うおおおお!? ちょ、御坂落ち着け!!」ソゲブ!

美琴「うっさいわよ!! アンタが……!! アンタがぁ……」ウルッ

上条「なぜ泣くんですか!? ほ、ほら電撃でせっかくの髪が逆立ってんじゃねえか」ナデナデ

美琴「!?」ビクッ

36: 2011/04/15(金) 16:31:31.86
上条「ってあり? お前タンコブ出来てんじゃん。大丈夫か、これ?」ナデナデ

美琴「……ふみゅ///」ポテ

上条「お、おい? そんなに寄りかかられると、歩けないんですが……」

美琴「う~ん、当麻ぁぁ……好き~」スリスリ

上条(どうすんだ、これ…………)


上条宅


禁書「つまり短髪に抱きつかれて、身動きがとれなくてスーパーの特売を逃した。
   だから今日もモヤシ炒めにモヤシ汁……って事なんだね?」

上条「さ、さすがインデックスさん、理解が早い! じゃあさっそく上条さんは夕飯の準備を……!」

禁書「その前に当麻の頭を噛み砕く!!!!!」ガブッ!!

上条「うぎゃああああああああああああああああ!!!!!!」

37: 2011/04/15(金) 16:33:20.40
数分後


上条「まったく、勘弁してくださいよ姫……。モヤシのどこが嫌なんですか……」ボロボロ

禁書「モヤシっていうより、短髪の事の方で怒ってるかも!」プンプン

上条「い、いやだって仕方ないだろ……。無理矢理引き剥がすのも可哀想だしさ……」

禁書「そうやってとうまが中途半端な反応をするのが悪いんだよ!」

上条「あの鉄橋で結構ハッキリ言ったつもりなんだけどなぁ……」

禁書「つまりそれだけ短髪はとうまが好きって事なんだよ……」ハァ

上条「けどアイツもまだ中学生だろ? たぶん感謝の気持ちとかをそういうのと勘違いしてんだろ……。
   アイツそういうの気にするやつだからなぁ」

禁書「命がけで助けてもらったら、好きになるのも仕方ないかも」

上条「う~ん、そういうもんなのか? でもインデックスはそうでもねーじゃん」キョトン

禁書「…………ばかとうま」

38: 2011/04/15(金) 16:34:21.41
夜・常盤台中学寮


白井「あら、結局お髪は切ってしまわれましたの?」

美琴「ええ、なんかあんまり効果ないっぽいし、やっぱり邪魔くさいのよね~」

白井「お姉様らしいですわね……」

美琴「それで、次はどういう作戦でいこうかな~」

白井「う~ん、何かあの殿方の好みをつくような……」

美琴「あっ、じゃあアイツの寮の管理人をやっつけて、成り代わるってのはどう!?」

白井「ジャッジメントですの」

美琴「うぐぅ、ダメか……じゃあやっぱり大人っぽさを出す方向で……」

白井「ではやはり色気では? お姉様、まだ短パンをお召しになっていらっしゃいますわよね?」ハァ

美琴「そ、それは……だって履かないとなんかスースーするし……」

白井「どこの女装男子の台詞ですの……。それにその下のゲコ太パンツも問題ですわ!」

美琴「そこもダメなわけ!?」

白井「当たり前ですわ! それでは小学生ですの! ここはやはりこのような紐パンなどが……!」グヘヘ

美琴「……分かったわ」

39: 2011/04/15(金) 16:36:21.55
白井「!? お姉様がこれをお召しに!?」

白井(冗談のつもりでしたのに……!!)

美琴「ええ、そういうのって……男子は喜ぶんでしょ……?///」モジモジ

白井「」

白井(は、初めからあの類人猿に見せるおつもりですわぁぁあああああ!!!
   黒子はどうすればいいんですの!? もちろん、これをお召しになっていただけるのならば、それはこの上ない喜び!!
   しかしそれではお姉様の貞操があああああああ!!!)

白井「……お姉様」

美琴「? どしたの?」キョトン

白井「やはり最初はこちらの大人しめのものをお召しになってくださいましぃぃいいいい!!!!!」クワッ

美琴「わっ!? 分かった分かった!!」

白井「まさに苦渋の決断ですの……!」ガクガク

美琴「何言ってんのよ……。それで他には何か大人っぽく見える事ってないかしらね~」

白井「……あるにはありますが……」ジー

美琴「ん? アンタどこ見て……って胸ぇ!? いやいや無理だから! そんな簡単にデカくなるなら苦労しないわよ!」

白井「ですわよね。ほんの冗談ですの」ハァ

40: 2011/04/15(金) 16:37:35.40
美琴「……いや、待って黒子。あるわよ! すぐに胸を大きくできる方法!!」

白井「パッドを重ねまくるとか言わないですわよね?」

美琴「なっ、そんな醜い真似しないわよ!! そうじゃなくて、『巨O御手(バストアッパー)』を使うのよ!!」

白井「ばすとあっぱー?」

美琴「何よ、忘れちゃったの? 前に佐天さんがそんな物があるって言ってたじゃない!」

白井「う~ん、そういえば聞いた事があるような……」

美琴「じゃあさっそく明日、佐天さんに詳しい話を聞きましょう!」

白井「……何か嫌な予感がしますわ」


次の日・ファミレス


佐天「よくぞ聞いてくれました、御坂さん! この佐天涙子、それについては結構調べてたんですよ~!」

美琴「おおおおおおおおおおお!!!!!」

初春「ちょ、またそんな得体の知れないものに手を出しちゃダメですって!」

白井「もうなるようになれ、ですの」ハァ

41: 2011/04/15(金) 16:39:07.48
佐天「それでバストアッパーというのはですね、どうやら音楽ソフトみたいなんです!」

初春「いやいやいや、それ明らかにダメでしょう!! 似たようなもので痛い目見たの忘れたんですか!?」

美琴「……これは前と同じ展開! もしかして製造者は……!!」ハッ

白井「木山春生……ですの?」ハァ

佐天「それだああああああ!!! 今すぐ会いに行きましょう!!!」ダダッ

初春「ちょ、佐天さん!?」

美琴「ふふふふふふふ、もう少しで勝ち組の体がこの手に!!!!!」

白井(もう帰りたいですの)


とある研究室


木山「あぁそうだ、バストアッパーを作ったのは私だ」

美琴「ビンゴォォおおおおおおお!!!」グッ

初春「うっそぉ!?」

佐天「ほら、やっぱりそうじゃん!!」

42: 2011/04/15(金) 16:40:10.83
白井「……何故あなた程の科学者が、そのようなくだらないものを?」ハァ

美琴「な、何言ってんのよ黒子!! バストアッパーは私達の希望よ!!!」

木山「実は例の子達の中で、女の子達が胸の成長を気にしていてな。おそらく長い間昏睡状態だったのが原因だろう。
   それで簡単に胸を大きくできるモノを作ってくれと頼まれたんだ。まったく、迷惑な話だよ」ハァ

初春(それで本当に作っちゃうってのはどうなんですか……)

白井(生徒に甘い教師はいますけど、これは甘いどころではないですわ……)ガクッ

佐天「それでそれで!? 例のブツはどこなんですか!?」

初春「佐天さん、言い方が物騒ですよ……」

木山「あぁこれだよ。レベルアッパーと同じく、音楽を聞くだけでいい。
   しかしこれはまだ開発段階で、レベルアッパー程ではないが、副作用が……」

美琴「…………」ガシッ

白井「ちょ、お姉様!? 副作用があると言っておりますが!?」

43: 2011/04/15(金) 16:41:52.15
美琴「聞いてもやる事は同じよ。私は止まらない……ううん、止まる訳にはいかないの」キリッ

木山「…………そうか」フッ

佐天「御坂さん…………!!」


初春「…………え、なんでちょっといい雰囲気になってるんですか?」

白井「わたくし帰りますわね」


とある学生寮


美琴「こ、ここがアイツの寮よね……! ちょっと緊張してきた……!」ドキドキ

美琴「とりあえず今日は短パンも履いてないし、胸もある!
   そして管理人っぽさを出すために寮の前で、掃除をして待つ!! 完璧ね!!」

44: 2011/04/15(金) 16:43:15.13
ヒソヒソ……

『なんであの子掃除してるんだ……?』

『さぁ……なんか常盤台の制服を超着てますけど……』

『ていうかあの子どっかで見たような……』

『滝壺さんに報告超決定です』

『やめて!!!!!』

美琴「なんか言われてる気がする……。そんなに変かな~。
   でも制服は校則があるからどうしようもないし……」

上条「げっ、御坂……」

美琴「あ、やっと来たわね!! てか人の顔見るなりその台詞は酷いんじゃない!?」バチバチ

上条「わ、悪い悪い!! だから電撃は止めてください!!」

美琴「し、仕方ないわね……」

美琴(あ~そうじゃなくて!!
   よ、よし、じゃあここで、しゃがんでチリトリを取るふりをして……)

上条「大体なんでこんな所で掃除なんか……っておい!? お前短パンは!?」ビクゥ

45: 2011/04/15(金) 16:44:48.04
美琴「きょ、今日は履いてないの……///」カァァ

美琴(み、見られちゃった/// でも当麻になら……)

上条「なっ、それなら体勢に気を付けろって!! 御坂妹かよ!!」

美琴「へっ? アンタ……妹のパンツも見た事あるわけ……?」ゴゴゴ

上条「え、いやそれはその……」アセアセ

美琴(迂闊だったわ!! まさかあの子がそこまで進んでいたとは!! そ、それなら……)

美琴「じゃ、じゃあアンタ私の胸揉みなさいよ!!!!!」

上条「意味が分からないんですが!?」

美琴「さすがにそんな事は誰にもやってないでしょ!? いいから揉みなさい!!」グイグイ

上条(実は事故だけど、インデックスにはやった事あるなんて氏んでも言えねえ……ってそれより!!)

上条「ま、待て待て!! これはアレですか!? 無理矢理揉ませてから通報というコンボですか!?」

美琴「そんな事しないわよ!! 私が揉んでほしいの!!」グイグイ

上条「ちょ、何を言ってるんですか、このお嬢様は!?
   てかその胸もなんだよ! いくらなんでも詰めすぎだろそりゃ!!」

美琴「し、失礼ね!! 正真正銘の生Oよ!! そう言うなら揉んで確かめてみなさいよ~!!」グイー

46: 2011/04/15(金) 16:46:15.16
バサッ!!

上条「!?」

上条(しまった、青ピから借りたやつが!!)

美琴「あら、何か落ちたわよ? マンガ?」ヒョイ

上条「ちょ、待てっ!」

美琴「何よ、そんなに慌てて。まさかえOちいのとか?
   ふんふん、『らき☆すた』?」

“貧Oはステータスだ! 希少価値だ!”

美琴「」

47: 2011/04/15(金) 16:47:26.31
夜・常盤台中学寮


白井「まさかの貧O好きだった……と」ハァ

美琴「……うん。せっかくバストアッパーなんてものまで使ったっていうのに……」ガクッ

白井「それよりお姉様、何かお体に変化は? 副作用も聞かなかったのでしょう?」

美琴「今のところはないわね……たぶん。しっかし我ながら見境がなかったというか……」

白井「あの時のお姉様は目が凄かったですわよ……」

美琴「ま、まぁレベルアッパー程じゃないって言ってたし、そんな酷いモンでもないでしょ!」

白井「だといいのですが……」





美琴「ううーん、良く寝た~。休みの日のお寝坊はいいわね~」

美琴「黒子はジャッジメントの仕事だったかしら。私もどっか出掛けようかな~。
   そ、そうだ、じゃあアイツを誘ってデートとか……///」

美琴「…………あれ? このパジャマこんなにブカブカだったっけ?
   つかベッドもやたら大きくなってるような……」

美琴「…………これなんてバーロー?」

49: 2011/04/15(金) 16:48:59.38
風紀委員一七七支部


初春「これで十件目ですね」カタカタ

白井「まったく、訳が分かりませんの。いくら学園都市とはいえ、いきなり子供になるなんて……」

初春「原因も不明ですしね~。被害者の関連性もなし。強いて挙げるとすれば全員女性という事でしょうか」

白井「そんなもの、何のヒントにもなりませんわ。本人達に聞いても何故か言いたくないようですし」ハァ

初春「まぁ半日程で元に戻るらしいですからね~。あっ、十一件目です」

白井「しかし放っておく訳にもいかないでしょう。せめて原因くらいは……」

初春「分かってますって~。ですからこうやって被害者一人一人を調べて……え!?」

白井「あら? どうしましたの?」

初春「……十一件目の被害者なんですが……佐天さんです」

白井「………………」

白井「初春、昨日佐天さんは?」

初春「……えぇ、確かに佐天さんも“使っていました”」

白井「決まりですわね、これはバストアッパーの副作用ですの。
   ではまずは木山春生から話を…………はっ!!」

50: 2011/04/15(金) 16:49:49.90
初春「白井さん?」

白井「と、という事はお姉様も今ごろ……」ワナワナ

初春「あ~そういえば真っ先に使ってたのは御坂さんでしたね……」

白井「初春! 木山の方は任せますわ! わたくしはお姉様の元に!!」ヒュン

初春「はいは~い、了解です」

白井(小さくなったお姉様など、どんな変態に襲われるか分かったものではありませんわ!
   とにかく保護! そしてその後は……ぐへへ、ぐへへへへへへへへへへへへ)


とある自販機前


美琴(はぁはぁ……! ちょっと走っただけなのに、こんなにキツいなんて……!
   でもあのまま寮に居るわけにはいかない! こんな姿黒子に見られたら、何されるか分かったもんじゃないわ!!)

美琴(てか寒いっ!! 小さい頃の服なんて寮にはワンピースくらいしかなかったとはいえ、この季節にこれはナイ!!
   パンツは黒子の変なやつでなんとかなってるけど……。てか今日はアイツ、補習の帰りでここ通るはずなのに~)ブルブル

上条「ふふふん、ふふふん、ふっふっふ~ん♪」

美琴(き、きたあああああ!! 遅いのよ、あのバカ!!)

美琴「ちょ、ちょっと!」グイッ

上条「おぉ? なんだ打ち止め(ラストオーダー)じゃねえか。どうしたんだ一人で?」

51: 2011/04/15(金) 16:51:00.31
美琴「ち、ちがっ!!」

上条「てかなんでワンピース一枚!? しょうがねえな。俺、今日は珍しくワイシャツ着てっからさ……」ヌギヌギ

美琴「な、何脱ぎ始めてんのよ!? そんな、初めてなのに外でなんて……それにまだ心の準備も……///」

上条「ほら、これ着ろよ。それでいつも通りだろ!」ニカッ

美琴「ふ、ふぇ!? う、うん、ありがと……///」

美琴(このワイシャツ……当麻の匂いがするよぉ……///)

??「見つけたぜ、このクソガキィィ!!」

美琴「なっ、一方通行(アクセラレータ)!?」

上条「おぉ、ちょうど良いとこに来たな。まったく、しっかり見とけよ?
   ワンピース一枚ですげー寒そうだったぞ?」

一方「はァ? おいおいクソガキ、最初着てたコートはどこにやったンだよ?」

美琴「だから私は打ち止めじゃ……!!」

一方「まァいい。悪かったなァ三下。これは後で洗濯して返すからよォ」

上条「あぁ、別にすぐじゃなくてもいいぞ~。俺、普段はあんまりワイシャツ着ねーからさ。
   じゃあな打ち止め、あんまり走り回って心配かけんなよ~?」スタスタ

美琴「ま、待って! だから私は……!」

52: 2011/04/15(金) 16:51:50.94
一方「ハイハイ、お前はこっちだっつーの」ヒョイ

美琴「わっ、ちょっと!! アンタ何、気安く抱き上げてんのよ!!!」

一方「あァ? ンだァその口調はよォ? オリジナル風ってかァ?」

美琴「だからオリジナルだって言ってんでしょうがぁぁああああ!!!」ジタバタ

一方「おォ、うめェもンだなァ。意外と役者の才能あるンじゃねェの、オマエ」

美琴「ちょ、話を聞けええええええええ!!!!!」ジタバタ

美琴(こうなったら電撃で……ってあれ!? の、能力が使えなくなってる!?)


とあるマンション


黄泉川「おぉ、今回はすんなり捕まったじゃん」

芳川「さすがに慣れてきたのかしら、親御さん?」

一方「うっせェな」チッ

番外個体「…………あり?」ピクッ

美琴(き、気付いた!? さすが番外個体《ミサカワースト》!!)

53: 2011/04/15(金) 16:53:48.52
番外「う~ん……」ジー

一方「テメェは何クソガキをガン見してやがる」

芳川「最終信号(ラストオーダー)に何か異常でもあるの?」

番外「……やっぱなんでもないや~」ニヤ

美琴「ちょ、コラァァあああああああ!!!!! アンタ絶対気付いてんでしょ!?」

黄泉川「うん? 随分言葉遣いが変わってるじゃん」

一方「なンかオリジナルの真似をしてるみてェだぞ」

芳川「へぇ、なかなか上手いわね」

番外「うんうん、ミサカも感心だね!」

美琴「このっ、妹の分際でお姉様に楯突くかぁぁああああああ!!!」

黄泉川「ほらほら打ち止め、そんなに暴れて汗だくじゃんか。お風呂でも入ってくるじゃん」

芳川「そうね、じゃあ一方通行。たまにはあなたが入れてあげなさいよ」

一方「あァ? 面倒くせェなァ……」

美琴「えっ!? い、いや何言って……!!」

54: 2011/04/15(金) 16:54:40.64
番外「いいねいいね、さいっこうだねぇ!!」ニヤニヤ

美琴「アンタは黙れええええええええ!!!」

黄泉川「何今更照れてんのさ。お風呂なんて何回も一緒に入ったじゃん」

美琴「なっ、アンタうちの妹に何してくれちゃってんのよ、この口リコン!!」

一方「何訳分かンねェ事言ってやがる。しょうがねェなァ……ほら、行くぞ」グイッ

芳川「ほら最終信号、そんなに暴れないの」

美琴「ちょっと……ちょっと待って!! その、私には好きな人がいるの!!」

一方「…………なンだと?」ピタッ

番外(食いついたああああ!!)

黄泉川「へぇ~それってコイツじゃないのか?」

美琴「違うわよ!! 私の好きな人は当麻、上条当麻よ!!
   だから他の男とお風呂なんて入れないの!!!」

芳川「あら、確かその子って例のレベル0の少年よね?」

黄泉川「ウチの学校の生徒じゃん」

番外「へぇ~じゃあお姉様とライバルだね! がんばりなよっ!!」ニコ

美琴「だ、だからアンタはいい加減に……!!!」

56: 2011/04/15(金) 16:57:21.52
一方「…………悪かった」

美琴「はい??」

一方「オマエにそンな奴がいるとは思わなかった。風呂は他の奴に入れてもらえ」

美琴「え、うん……てか私は……」

一方「…………」スタスタ

黄泉川「あれ、どこ行くじゃん?」

番外「聞かないであげなよ。男には避けられない戦いってのがあるのさ」ギャハ

芳川「なにそれ?」

美琴(よし、今の内に私も……!!)


夕暮れ時・とある操車場


一方「…………よォ」

上条「急にこんなとこに呼び出したりして、どうした? ワイシャツだったらそんな急がなくても……」

一方「懐かしいよなァ、ここ。最初にテメェと戦った場所だ。あン時は夜だったがなァ」

上条「無視かよ! でもまぁそうだったな、あの時はマジで氏ぬかと思ったぜ」

57: 2011/04/15(金) 16:58:13.23
一方「…………じゃあ気ィ入れていかねェと、今度こそ氏んじまうかもなァ?」ゴゴゴ

上条「いっ!? ちょ、ちょっと待てよ!! もう俺達が戦う理由なんてねえだろ!!」

一方「大アリだ。テメェがあのガキを守りきれるかどォか、俺は確かめねェといけねェ」

上条「はい? いや、それは俺じゃなくてお前の役目……」

一方「あァ、そのつもりだった。だがあのガキはテメェを選んだ!!」

上条「ウソォォ!?」

一方「第三ラウンドだ。頼むぜ、ヒーロー。俺にオマエを殺させるなよォ……」バサッ

上条「し、白い翼……!! 本気かよ一方通行!!!」

一方「当然だろォ……この状況で手ェ抜ける程、俺は器用な人間じゃねェよ。だからよ……」

一方「テメェも竜王の顎(ドラゴンストライク)だかホルスの力だか知らねェが、全力できやがれ!!
   その色んなモンを守ってきた力で、あのガキも守れることを証明しろ!!!」

一方「俺はそれを全力で叩き潰す!! 頃すつもりでだ!!!
   それでもテメェは堂々と立ち続け、俺は無様に地に沈む!!! そォだろヒーロー!!!!!!」

上条「……ちっ、分かった。いいぜ、テメェの訳分かんねえその幻想、ぶち頃してやるよ!!!」

一方「がァァああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」ゴォ!

58: 2011/04/15(金) 17:00:42.06
とある街中


美琴「い、いた!! 打ち止め!!」ハァハァ

打ち止め「えっ、ミサカが二人!? ってミサカはミサカは混乱してみたり!!」

美琴「私はオリジナル! 探れば分かるわ」

打止「うーん、ホントだ、お姉様だ!! ってミサカはミサカは驚いてみる!!」

美琴「とにかくアンタ、早く一方通行のとこ帰んなさい。アイツなんか勘違いしてるから」

打止「ミサカもそろそろ帰るつもりだったよ。でもあの人、なんか今能力使ってるみたいってミサカはミサカは報告してみる」

美琴「え? 戦ってるって事?」

打止「うん、それも全力だよってミサカはミサカはブルブルしてみる」ブルブル

美琴(そういえば番外個体は避けられない戦いがどうのこうのって……まさか!!!)

美琴「打ち止め!! アンタの力で一方通行の能力って抑えられない!?」

打止「ううん、ダメ。あの人は代理演算を切っても、不思議な力で戦い続けるよってミサカはミサカは首を振ってみる」

美琴「それなら……!!」バッ

打止「PDA? も、もしかして、あの人暴走中? ってミサカはミサカは心配してみる……」

美琴「おそらくね。そして“不幸にも”巻き込まれいる奴もいる」ピコピコ

60: 2011/04/15(金) 17:02:02.39
打止「これは……衛星カメラ? ってミサカはミサカは確認してみる」

美琴「えぇ、ちょっと貸してもらったわ。無許可だけど。
   これで探せば……でもどこを……」

打止「第十七学区だよ! ミサカの一人がそこであの人を見てる! ってミサカはミサカは報告してみる!!」

美琴「十七学区? まさか……あの操車場!?」

美琴「…………いた!! 走るわよ、打ち止め!!」ダダッ

打止「うん!! ってミサカはミサカは全力ダッシュ!!」ダダッ

美琴「ていうか一方通行のあの白い翼はなんなのよ? どんな力使ってるわけ?」

打止「それはミサカも良く分からない……でもあれを使ってるって事は、ホントに全力って事だよ!!ってミサカはミサカは焦ってみたり!!」

美琴「ったくアイツら!! 何マジ喧嘩してんのよ……ってわぁ!?」

キキーッ!!

美琴「何よこの車!! 人が急いでるって時に!!!」

打止「あれ、番外個体!? ってミサカはミサカは思わぬ登場に驚いてみる!!」

番外「はぁ~い、お二人さん。乗ってくかい?」ニヤニヤ

61: 2011/04/15(金) 17:03:33.77
操車場


一方「おらァ、どうしたァ!? 全然おっせェぞ、ヒーローォォ!!!」ゴォ!

上条「はぁはぁ、くそっ!」ガガッ!

上条(ちくしょう、なんつー力だ!! 何とか逸らすので精一杯じゃねえか!!!)

一方「あァ? コンテナの裏に隠れやがったか?
   まさかそンなモンで防ぎきれるとでも思ってンのかァァあああああ!?」

ドゴォ!!

上条(木っ端微塵かよ!!)

一方「さァて、どこにいるのかねェ……まァ飛ンじまえば一発かァ?」バサッ

上条(今だ!!)

上条「うおおおおおおおおおおお!!!」ダダッ

一方「!?」

62: 2011/04/15(金) 17:04:30.74
上条「これで……どうだ!?」グイッ

一方「しまっ……!」グラッ

一方(コイツ、俺が飛ぶ瞬間を狙って翼を掴みやがった……!! くそっ、バランスが!!)

上条「歯ぁ食いしばれ最強おおおお!!」ブン!

バキィ!!

一方「ぐっ……ぁ……!!!」ズシャァァ!!

上条「勝負……あったな!!」ハァハァ

一方「……まだ、だ……!!」ガクガク

上条(おいおい、あんなモロ食らって立つのかよ!?
   もう奇襲は通用しねえだろうし……どうする!?)

一方「……俺は……俺はァァあああああああ!!!」ゴォ!

上条「くっ、まだこんな力が……!!」


美琴「待ちなさい、一方通行!!」

63: 2011/04/15(金) 17:06:33.62
上条「打ち止め!?」

一方「テメェは下がってろォォ!!! これは必要な戦いなンだよォ!!!」

美琴「それはこの子の言葉を聞いても言える!?」

打止「一方通行……!」

一方「!?」

上条「あれ!? 打ち止めが二人!?」

美琴「だから私は御坂美琴だっつてんでしょうが!!」

一方「一体どォなって……!!」

打止「一方通行、あなたは戦わなくていいんだよ! だってミサカは……ミサカは……!!」


打止「あなたの事が大好きだから!!」


一方「なっ…………!!」

美琴「今のアンタなら分かるはずよ。どっちが本物かくらいね」

64: 2011/04/15(金) 17:07:36.83
一方「………………」

一方「…………打ち止め」ガバッ

打止「わっ、いきなり抱き締められると、ちょっと照れるかも……ってミサカはミサカは頬を染めてみる///」

一方「俺も好きだ……大好きだ」ギュッ!

打止「…………嬉しいってミサカはミサカは……」


上条「…………なぁ、御坂」

美琴「なに……?」

上条「これスレタイ全然関係ねーよな?」

美琴「何も聞こえないわね」

81: 2011/04/15(金) 18:30:58.93

番外「メデタシメデタシ……と。
   いや~でもミサカ、あんなの見せられると引き裂きたくなっちゃうよ☆」ギャハ

美琴「止めなさいっての。まったく、アンタのせいで危うく大惨事よ」

番外「だから今回は悪かったって~。反省してま~す」

上条「てかお前はその姿どうしたんだ? またイメチェンか?」

美琴「明らかにイメチェンどころの話じゃないでしょ……。
   ちょっと面倒事に巻き込まれて……というか自分から突っ込んだんだけど……」ハァ

番外「そういえば、お姉様達もあの二人みたいにイチャイチャしないの~?」ニヤ

美琴「ふぇ!? そ、そうね……ねぇ当麻……私もあんな感じに抱き締めてもらいたいな~なんて///」

上条「げっ!? もうこんな時間じゃねえか!! いつの間にか日も沈んじまってるし!!
   あーまたあの暴食シスターが騒ぎ始める!!!」

美琴「ちょ、ちょっと?」

上条「悪い、二人とも!! 後の事は任せた!! じゃあな!!」ダダッ

美琴「あっ、コラァァ!!!」

番外「ギャハハハ、お姉様フラれた~!」


83: 2011/04/15(金) 18:32:09.80
夜・常盤台中学寮


美琴「はぁ……なんかどっと疲れる一日だったわ……。
   まぁでも体も元に戻ったし、良しとしますか」クタッ

白井「お姉様、今日は一体どちらにおられましたの!?
   この黒子、お姉様のお体に何かございましたらと、それはそれは心配して……!!」

美琴「……何かあるとしたら、アンタのせいって可能性が一番高いと思うんだけど」ジロ

白井「そ、そんなお姉様、何をおっしゃいますのやら、おほほほほほほほ」ギクゥ!

美琴「やっぱり狙ってたか、この変態め。それにアイツはなんなのよ!!!」バン!!

白井「アイツ……上条さんの事ですの?」

美琴「そう!! アイツに助けてもらおうと思ったのに、まったく私だと気付かないし!!
   挙げ句の果てに、私にイチャイチャしてる二人任せて、とっとと帰りやがってえええええ!!!」

白井「まぁまぁ、それはいけませんわね! やはりお姉様のパートナーはこの黒子の方が……!」

美琴「よし、じゃあそれを理由に明日はデートしてもらうわ!!」ポチポチ

白井「聞いてませんの……」グスッ

84: 2011/04/15(金) 18:33:20.21
プルルルルルル、ガチャ!

上条『もしもし、御坂か? どうした、こんな時間に。
   てかお前体は戻ったのか?』

美琴「えっ? う、うん。もしかして心配してくれてたの……?///」

上条『当たり前だろー。まぁ大丈夫そうなら良かったわ。それじゃあなー』

美琴「ちょ、ちょっと待てコラァァあああああああああ!!!!!」

上条『うおお!? いきなり大声出すなよ!! 耳がキーンってなるだろうが!!』

美琴「アンタが開始数秒で、いきなり切ろうとするからでしょうが!!!
   なに!? そんなに私と話したくないわけ!?」

上条『わ、悪かったよ! それで、何の用でしょうか?』

美琴「え、えっとね! アンタ、私にあの後の事任せてとっとと帰ったでしょ?」

上条『あーそうだったっけ?』

美琴「か・え・っ・た・わ・よ・ね?」

上条『はいはい、帰りましたー!!』

美琴「それで、そのお礼って事で、私の言う事一つくらい聞いてほしいなーてさ♪」

上条『…………不幸だ』

86: 2011/04/15(金) 18:34:22.64
美琴「という事でその……あ、明日私に付き合いなさい!!!!!///」

上条『はいはい、分かったよ。けど午前中は補習だから、その後な』

美琴「……え? い、いいの??///」

上条『あぁ、確かに全部任せて帰ったのは悪かったしさ。
   それでお前の気が済むなら、全然いいぞ』

美琴「あ、ありがと……/// じゃあ場所とか時間はメールするから………」

上条『了解。じゃあまた明日なー』

美琴「う、うん、オヤスミ……」

ピッ!

美琴「……なんか上手くいっちゃった」

白井「へっ? 何か問題でも?」

美琴「い、いやそんなの全然ないんだけどさ、アイツの事だから上手くかわされると思ってて……」

白井「まぁでも良かったではありませんの。明日はどのようなプランで?」

美琴「えーと、とりあえずご飯食べたら、最近できた温室公園とかをのんびりお散歩しようかな……///
   その、ゆっくり話したいし、くっつきたいし……」

白井「確かに冬に外の公園は寒いですものね」

87: 2011/04/15(金) 18:38:09.52
美琴「その後は服見たり、ゲーセン……とか? ヤバイ、よく分かんない……」

白井「お姉様らしいですし、いいと思いますわよ」

美琴「それで最後にはホテルとか……えへへ///」

白井「はい、ストップですのぉぉぉおおおおお!!!!!」クワッ!

美琴「わっ、何よ急に大声出して!」

白井「なんで中学生のデートで、ホテルなんてものが出てくるんですの!?」

美琴「い、いいじゃない! それに向こうは高校生だし!」

白井「高校生でもダメですの!! ジャッジメントとして、そのようなものを見過ごすわけにはいきませんわ!!」

美琴「くっ、正直アンタにだけは言われたくないけど、仕方ないわね……」

白井「当たり前ですの。そういえばお姉様。
   上条さんの好みを突く、というのはもうお止めになられましたの?」

美琴「うーん、そういう訳じゃないんだけどさ~。なんかアイツ全体的に効果薄いのよねぇ」ハァ

白井「確かに元々あまり女性に関心がなさそうな感じですものね」

美琴「せめてアイツが反応するような人がいれば分かりやすいんだけど…………あ」

白井「どうしましたの?」

88: 2011/04/15(金) 18:39:01.19
美琴「そうよ、何で気付かなかったの……アイツはあのシスターの事が好き、つまり……」

白井「つまり?」

美琴「あのシスターを手本にすれば、私も好きになってもらえるはず!!!」

白井「……あー、どうでしょう?」

美琴「これしかないわっ! そうと分かれば、シスターにはあって、私にはないものを見つけていくわよ!
   まずは修道服よね、あと胸……はお互いないからいいとして……」ブツブツ

白井(何かお姉様がどんどん変な方向に行っている気がしますわ……)

美琴「それに腹ペコキャラ……完全記憶能力も重要なのかしら。記憶力なら私だって……。
   そういえばあのシスターって実はかなりの強キャラなのよね……でも私も本気出せば……」ブツブツ


とあるマンション


黄泉川「それで、晴れて結ばれた二人はさっそく同じ部屋にしたい……と」

打止「その通りってミサカはミサカは力強く主張してみる! ねぇ~?」ニコッ

一方「…………あァ」

芳川「あらあら、今まで以上に仲良しになったようね」ニコニコ

番外「ミサカのお陰だよ、ミサカの!!」

89: 2011/04/15(金) 18:40:35.21
黄泉川「しかし、年頃の男女を同じ部屋で寝かせるってのはやっぱり不安じゃん。
    何か過ちが起きないとも限らないし、アンチスキルの自宅でそんな事が起きたらシャレにならないじゃんか」

打止「ん? もしかしてその“過ち”っていうのは、男性器と女性器を結合させる行為。つまりセッ……もがっ!?」

一方「テメェは笑顔で何口走ってやがる!!!」

芳川「まぁまぁ愛穂。一方通行はともかく、最終信号(ラストオーダー)はまだまだ子供よ?
   それに今までだってお風呂とか一緒に入ってたじゃない」

黄泉川「でも今は恋人同士なんだろ? そうなると色々と話が違ってくるじゃん」

番外「うんうん、たぶん毎日パコパコうるさくなるって!! ギャハハハハ!!」

一方「おいコラ、まずはテメェの口から塞いでやろォか?」

番外「キャー! 第一位に犯されるぅぅ!!」

打止「ダメ! えOちい事はこのミサカ以外には禁止なんだよってミサカはミサカは恋人の立場を主張してみる!!」

黄泉川「すでに危ない会話してるじゃん」

芳川「…………はぁ」ガクッ

90: 2011/04/15(金) 18:41:40.50
数分後


黄泉川「という事でまだ同じ部屋はダメ。一緒にお風呂もこれからはダメ。これでいいじゃん?」

打止「は~いってミサカはミサカは不満を噛み締めながら答えてみる……」

一方「諦めろ、冷静に考えりゃ当然の事だ」

芳川「その内愛穂も許してくれるわよ。じゃあ最終信号、今日は私とお風呂に入りましょう」

打止「うん! 今日もたくさん走り回ったから、汗だくだよ! ってミサカはミサカはやんちゃっぷりをアピールしてみたり!」

スタスタ……ポロッ……!

番外(……ん? ニートのポケットから何か落ちたけど……音楽プレイヤー?)ヒョイ

一方「しっかし、オリジナルのやつは、どうしたらあンな事になるンだかなァ」

黄泉川「バストアッパーってやつの副作用みたいじゃん。一発で胸を大きくしてくれるって代物らしい」

一方「くっだらねェ。なンで女ってやつは、どいつもこいつもンなモンに拘るンだか」

黄泉川「口リコンで貧O好きのお前には分からないじゃん」

一方「ンだとコラァァあああああ!!!」

番外(へぇ~バストアッパーねぇ~)ニヤニヤ

92: 2011/04/15(金) 18:43:05.39
番外「ねぇねぇ一方通行! ホルモンの新譜手に入ったよ! 聞いてみなよ!」スッ

一方「おォ、マジか! 珍しく気が利くなァ!」ガシッ

一方「…………ってただの電子音じゃねェかァ!!!」

番外「ギャハハ! ごめんごめん、エイプリルフールって事で許してよ!」ニヤニヤ

一方「今は十二月だろォがァァあああああ!!!!!」

番外(くくくっ、もう今から笑いを堪えきれないよ!)


芳川「はいはい、あまり動かないで。上手く拭けないわ」

打止「うん! それでねそれでね、あの人はミサカを抱き締めて、
   『好きだ、大好きだ』って言ったんだよ! ってミサカはミサカは興奮気味に報告してみる!!」

芳川「へぇ、あの子がねぇ……」ニッコリ


??「うぎゃァァああああああああああああああああああああああああ!!!!!」


打止「わっ、ビックリした! ってミサカはミサカは目を丸くしてみたり」

芳川「今の声、一方通行? まったく、また何か番外個体のイタズラかしら」

93: 2011/04/15(金) 18:44:09.78
スタスタ……。

芳川「もう、大声あげてどうし………!!!」

打止「あれじゃ近所迷惑なんだよってミサカはミサカは彼氏にも厳しい姿勢を…………え?」

一方「………………」ボイン!!

黄泉川「……私と良い勝負じゃん」ビックリ

番外「ギャハハハハハハハハハハハハハ!!!!! お腹痛い!!! ミサカ氏んじゃう!!!!!」ヒーヒー!!

打止「えっと、これはまさかヨミカワの凄まじい程のOパワーによるもの!? ってミサカはミサカは仮説をあげてみる!!」

黄泉川「人をそんな化け物みたいに言わないでほしいじゃん!」

芳川(こ、これってもしかして……!)チラッ

番外「ハーハー、もうざっと一年分は笑ったかな。あれ、ヨシカワ何見てんの?」ギャハ

芳川「!? な、なんでもないわよ!?」ギクッ!

黄泉川「ん? 音楽プレイヤーじゃん。おいおい、まさか……」ヒョイ

打止「音楽なんて聞いてる場合じゃないんだよ! ってミサカはミサカは彼氏の異常事態に戸惑いながら主張してみる!!」

黄泉川「……なるほど、バストアッパーじゃん。番外個体、これどこで手に入れた?」

番外「ミサカはヨシカワが落としたのを拾っただけだよ!」

99: 2011/04/15(金) 19:04:58.14
黄泉川「はぁ……桔梗」

芳川「そ、それは知り合いの研究員から調べてみてくれって頼まれたのよ!
   決して私が使うためなんかじゃ……!!」アセアセ

打止「むむっ、何やらバストアッパーなんていう魅力的な単語が聞こえた!!
   ミサカはミサカは今すぐ情報の開示を求めてみたり!! さぁ早く!!!」

黄泉川「ダメじゃん。アンチスキルとして、これはこっちで預かっておく」

芳川「なっ、ダメよ愛穂!!!
   あなたがそんなものを使ったら、おそらくこの世の仕組みが大きく変貌してしまう!!!」

打止「またもやこの世で最も必要としない人間に、希望の光を奪われた!! ってミサカはミサカは嘆いてみる!!!」

黄泉川「私は使わないっつーの。これは明日にでもしかるべき所に引き渡すじゃん」

番外「ってか、そこの巨O第一位は、いつまで部屋の真ん中で呆然と立ち尽くすなんていうシュールな状況を維持してんのさ?
   まさかミサカを笑い氏にさせるつもり? ギャハハハハ、それなら結構いい線いってるよ!!」

一方「………………!!!!!」フ゛チッ!!

一方「番外個体ォォおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」タ゛タ゛ッ!!

番外「うぉぉおおおおおおおおおおお!!!!! すっげぇ!!! 走るとボインボイン揺れてるよ第一位!!!
   ギャハ、ギャハハハハハハハハハハハハハハハ、ゲホッ、や、やば、笑いすぎて上手く走れない~!!」ヒーヒー!!

100: 2011/04/15(金) 19:06:47.46
次の日の朝・とある自販機前


美琴「よ、よし……いつも通り二時間前行動ね。さすが私!
   髪はばっちり整えてきた! まぁ服は制服だけど、仕方ないわよね……」

美琴「でも、当麻も補習の帰りだし、制服よね?
   制服デートなんて学生の特権なんだし、今のうちに楽しんでおかないと!」

美琴「作戦としては、とりあえずあのシスターの特徴をパクる! いや、真似する!!
   具体的に言うと、修道服、腹ペコ、記憶力、強さ辺りね!」

ヒソヒソ……

『ねぇ……さっきからあの子ブツブツ言ってるけど……』

『あ、あんまり見ちゃダメだって!』

『でも顔は可愛いよな……』

『やめとけ! 明らかにヤンデレの類だぞ!』

美琴「な~んか周りがうっさいわねぇ。まぁいいや、当麻早く来ないかなぁ~///」

102: 2011/04/15(金) 19:07:57.47
二時間後


上条「おっすー、悪い、待ったか?」

美琴「ううん! 今来たとこよ!」

上条「じゃあまずメシ行こうぜ! 俺腹減っちまってよ~」

美琴「うん! ちょうどお昼時だし、行きましょう!」

美琴(まずは大食いっぷりからね!)


ファミレス


上条「へぇ~意外とお前も普通のファミレスとか来るんだな~」

美琴「ん? 変かな?」

上条「いや、一応お前ってお嬢様じゃん。
   イメージ的には、もっと高そうなとこって感じだけどな」

美琴「一応って何よ一応って。それなら今から常盤台御用達のお店とかに行きましょうか?」ニヤ

上条「そんなとこにレベル0のビンボー学生が言ったら一発で破産します……」

104: 2011/04/15(金) 19:09:49.89
美琴「アハハ、冗談よ冗談! ってか別に私が払ってあげてもいいんだけど」

上条「それはそれで、高校生としての無け無しのプライドが傷ついてしまう訳で……」

美琴「ん~面倒くさいわね~。アンタって夫婦で妻の方が稼いでるのとか許せないタイプ?」

上条「うーん、許せないって訳じゃねぇけど、まぁカッコ悪い……よな。
   たぶん俺とお前が結婚とかしたらそうなるだろうな~」

美琴「ぶっ!? けけけけけ結婚!?///」

上条「いや、例えばですよ!?」

美琴「へっ? そ、そうよね!! 私まだ14だし、あと二年待たないとね!///」

上条「い、いや、なんで結婚するという事で話が進んでいるのかが分からないのですが……」

美琴「子供は二人でいいかな? 一人が男の子でもう一人が女の子! 名前は……そうねぇ……」

上条「もしもし御坂さ~ん? 帰ってきてくださ~い」

美琴「はっ! ご、ごめん! 私ったら勝手に暴走しちゃって……///」

上条「おお、良かった良かった、戻ってきたか!」

美琴「ご両親への挨拶が先よね!」

上条「そうじゃない!!!」

美琴「??」キョトン

105: 2011/04/15(金) 19:10:39.25
上条「ちょ、そこで本気で分からないような顔をされても困りますよ!?
   まず俺と貴女様は婚約者でもなければ、恋人でもありません! ここまでオーケー?」

美琴「うん。でも恋人じゃなくても結婚は出来るよね?」

上条「はい!? えっと、あー出来る……な」

美琴「じゃあ結婚しましょう」

上条「やっぱそれはおかしいって!! あーもう、この話おしまい!!」

美琴「??」

上条「よし、注文しましょう! そうしましょう!!」

美琴「私はもう決まってるわよ?」

上条「はやっ!? うーん、じゃあ俺はこれでいっか」

ピンポーン!

店員「ご注文をどうぞ!」

上条「ドリンクバー二つ。あと俺は学園都市風ドリアで。御坂は?」

御坂「このページお願いします」

店員・上条「…………はい?」

御坂「このページ全部お願いします」

106: 2011/04/15(金) 19:12:14.98
店員「か、かしこまりました!」

上条「……ちょ、もしもし御坂さん?」

御坂「なに?」

上条「いやいや、絶対食べきれませんよね!? 食べ物を粗末にするのはダメですよ!?」

御坂「失礼ね、そんな事しないわよ。お腹減っちゃったの」

上条「どんだけ腹減ってんの!? お前ってそんなインデックスみたいな大食いキャラだっけ!?」

御坂「!? そ、そうよ!!」

上条「うーん、まぁそう言うなら……」

107: 2011/04/15(金) 19:13:12.12
数分後


御坂「きたきた、やっと全部ね!」

ズラーッ

上条「……なんなんですかこれは。店員さんも腕さすってたぞ……」

御坂「成長期は大変なのよ!」

上条「そ、そうなのか……」

上条(レベル5ってのは燃費が悪いのか……?)

御坂(たぶん当麻にとって大食いキャラはプラス! あとはこれを食べきるだけよ!)グッ


数十分後


御坂「ぐっ…………!!」ガクッ

御坂(も、もうダメッ……!! くっ、あのシスターには勝てないっていうの!?)

上条「……あー御坂? やっぱ無理だろ?」

御坂「ッ……!!」ブンブン

110: 2011/04/15(金) 19:14:14.88
上条「あのなぁ……お前せっかくスタイルいいのに、太っちまうぞ?」ハァ

御坂「えっ、ありがと/// で、でも当麻って大食いキャラが好みなんでしょ……?」ウルウル

上条「はい!? 何ですかその謎情報は!?
   むしろあの暴食シスターが冷蔵庫を空にしていく悪夢が甦りますよ……」

御坂「え、えええええええ!?」ガーン

上条「……それよりどうするよ、これ」

御坂「うっ……た、食べるわよ! このくらい、どうってことないわ!!」ガツガツ

上条「お、おい。そんな急いで食ったら……」

御坂「…………むぐっ!?」

上条「……言わんこっちゃねえ。背中さすった方がいいか?」

美琴「…………!!」コクコク

上条「しょうがねえな……なんかこんな状況、前にもあったような……」サスサス

美琴「…………!!」プルプル

上条「もっと強くか?」サスサス

プツン!!

美琴「!!!!!??????」

113: 2011/04/15(金) 19:15:41.02
上条「ん? なんだ今の感じ」

美琴「//////」バチバチ

上条「み、御坂さん!? なんかバチバチいってますよ!? ちょ、ここで漏電はやめてぇぇえええええ!!!」


とある街中


美琴「…………ゴメン」シュン

上条「あーいいって、なんとかこの右手でそこまで大惨事にはならなかったしさ」

美琴「それに、私が食べきれない分も食べてくれたし……」

上条「ははは、あのくらい男子高校生にかかれば……うっぷ。
   やっぱりどこかで休ませていただけませんか……?」

美琴「う、うん! この先に温室公園があるから、そこで休みましょ!」


温室公園


美琴「あっ、あのベンチでいいわよね? えっと、大丈夫?」

上条「……だ、大丈夫です」フラフラ

114: 2011/04/15(金) 19:18:54.69

美琴「ほ、ほら着いたわよ! 横になった方がいい?」

上条「そ、そうだな……」ゴロン

ムニュ

上条「…………御坂さん? な、何をしていらっしゃるんでせう?」

美琴「何って……膝枕///」

上条「……あー、これはこれで、とても気まずいのですが……」

美琴「い、いいじゃない! 大人しく中学生の生足を堪能しなさいよ!///」

上条「おい!? その言い方だと俺が果てしなく変態みたいなんですけど!?」

美琴「ああもう、いいから黙って寝てなさいー!」

上条「は、はい……!」

美琴「………………」

上条「………………」

美琴「な、何か話なさいよ。気まずいじゃない……///」

上条「お前、言ってることムチャクチャだぞ……」

121: 2011/04/15(金) 20:03:37.78
美琴「うぅ…………」

上条「…………なんつーか、あの時の事を思い出すな、これ」

美琴「あの時って……」

上条「ほら、鉄橋でお前が俺をボロ雑巾みてーにした事あったじゃん」

美琴「わ、分かってるわよ! あの時は、その、ゴメンって!」

上条「いや別に謝らなくてもいいと思うけどな。俺が勝手に邪魔しただけだしさ」ハハッ

美琴「でもあの時アンタが来てくれなかったら、あの子達も、一方通行も、私も……誰も救われなかった」

上条「俺だけの力じゃねーだろ。お前や御坂妹が来てくれなかったら俺はやられてた。
   お前には来るなって言っときながら、カッコわりーけどな」ハハ

美琴「それでも、あの絶望の流れを変えてくれたのはまぎれもなく当麻だよ。
   私やあの子達にとってはまぎれもない“ヒーロー”なのよ」ニコ

上条「ヒーローって……一方通行といい、買い被りすぎだって」

美琴「だって本当の事だもん。本当に感謝してる……ありがとう」

上条「御坂……」

122: 2011/04/15(金) 20:04:38.41
美琴(……あれ、この感じって……)ピク

御坂妹「まぁあの件のヒロインは私ですけどね。とミサカは一番重要な所を強調します」

上条・美琴「!?」

御坂妹「どうも。何やら良い雰囲気でしたのでぶち壊しに来ました。とミサカはニヤリと不敵な笑みを浮かべます」

美琴「くっ、やっぱりアンタか。なかなかやるわね……!!」

上条「えーと、御坂妹だよな? 体の方は大丈夫か?」

御坂妹「はい、検体番号(シリアルナンバー)10032号のミサカです。
    まだまだ調整は必要ですが、日常生活程度なら問題なく送れます。とミサカは報告します」

御坂妹「ところで、何故お姉様はこの方に膝枕などをしているのですか、とミサカは敵意を押し頃しながら尋ねます」

美琴「押し殺せてないっつーの。
   なんでこんな事をしているのかっていうと、デート中だからよ!」フフン

御坂妹「本当ですか? とミサカは鋭い目付きで今度はこちらに尋ねます」

上条「はい? えっと、一応デート……なのか?」

美琴「なんで疑問系なのよ!! どう考えたってデートでしょうが!!!」

123: 2011/04/15(金) 20:05:42.74
御坂妹「……そうですか、それではここは一度引きましょう。とミサカは潔さを見せます」

美琴「え? アンタにしてはやけに大人しいわね」

御坂妹「はい、ですからお姉様も、ミサカとこの方のデートの時は大人しくしていてください。
    とミサカはお互いの足を引っ張らない事を提案します」

美琴「そ、そういう事ね……! いいわよ!」

御坂妹「ありがとうございます、お姉様。
    ですが、一線を越えるような行為は、ミサカネットワークを駆使して全力で阻止しますので、そのつもりで。
    とミサカは念のため忠告しておきます」

上条「そんな事しねーって……」ハァ

美琴「そ、そうよ! まったく何言ってんのかしら!」アセアセ

美琴(くそぉぉおおお!! 何とかホテルに連れ込む作戦も考えてたのに!!)

御坂妹「では、思う存分幸福な時間をお楽しみくださいお姉様。
    ですが、最後に笑うのはこのミサカです。とミサカは勝利を確信しつつ立ち去ります」スタスタ

美琴「上等よ! 私だって負けないわよ!!」

上条「いや、何の勝負をしてるんですか……。
   あー御坂、俺もう大丈夫そうだから、そろそろどっか行こうぜ」

美琴「えっ、ちょ、ちょっと待って!」ガシッ

上条「?? あの、起き上がれないのですが……」

125: 2011/04/15(金) 20:14:18.07
幼女佐天さんは超電磁砲2巻、長髪美琴は4巻の長髪妹達を参考にすればいいと思うけど、画像の貼り方とか分かんないわ


美琴「え、えとその……。ほら、前に膝枕した時は頭撫でてくれたじゃない?
   だから……えと……また撫ででほしいなって……///」

上条「……こ、ここでですか!?
   いや、あの時はその、お前があんまりボロボロ泣くからさ……」アセアセ

美琴「じゃ、じゃあまた泣けば撫でてくれる?」ウルウル

上条「ちょ、待て待て! 泣くのはナシ!! ほ、ほら、これでいいだろ!!」ナデナデ

美琴「えへへ……ふにゃ……///」

上条(やべ、やっぱ御坂の髪、すげーサラサラだ……。って中学生相手に何考えてんだ俺は!?)

美琴「と、当麻ぁ……///」スー

上条「はい!? ちょ、なんで顔近づけてくるんですか!?」

美琴「チュー……///」

上条「ま、待て! ってちゃっかり腕ホールドしてやがる!!」ジタバタ

美琴「ん~……///」

上条(抜け出せねぇ!! こっちの体勢が悪いとはいえ、女子中学生の力じゃねえだろこれ!! このままじゃ……)ジタバタ

126: 2011/04/15(金) 20:15:54.04
御坂妹「そこまでです。とミサカはさっそく行き過ぎた行為を阻止します」ガシッ

上条「御坂妹!? どっから出てきた!?」

美琴「ちっ、電磁波の警戒を怠ったのが失敗だったわ」

上条(何この姉妹コワイ……)ガクブル


セブンスミスト


上条「はぁ……結局あの後も、ずっとお前の頭を撫で続けることになるとは。上条さん、腕痺れちゃってますよ……」

美琴「ご、ごめんって……! だって気持ち良くって……///」

上条「てかお前って子供扱いされるの嫌うくせに、頭撫でられるのは好きなんだなぁ。
   それならいつも一緒にいる白井とかに頼めばいいじゃん」

美琴「アンタに撫でられるのが嬉しいのよ、この鈍感!!」ビリビリ!!

上条「うおお!? わ、分かったって!!」ソゲブ!!

美琴「まったく……。あっ、ここよ! ちょっと服見てもいい?」

上条「別に構わねぇけど……でも常盤台って校則で制服着用義務ってのがあるんだろ?」

美琴「バレなきゃやってないのと同じよ! ほらっ、行こ行こ!」グイグイ

上条「完全にお嬢様の言う事じゃねえぞ、それ……」ズルズル

127: 2011/04/15(金) 20:17:04.82
数分後


美琴「じゃあこれ試着してくるから待ってて!」

上条「あぁ、けどなんで後ろに隠してんだ?」

美琴「ふふふ、見てからのお楽しみって事よ! あっ、それと……」

上条「ん?」

美琴「覗くのはコッソリ隙間からにしてね?///」

上条「んな事するかぁぁあああああああああああ!!!」


少女着替え中


美琴「……んしょ」パサッ

上条(やばい、なんか布の音だけってのも、滅茶苦茶工口くないか!?
   いやいやいや!! 相手は中学生中学生中学生……)

美琴「当麻~いる~?」

上条「はいはい、いますよ~」

128: 2011/04/15(金) 20:17:50.94
美琴「……覗かないの?」

上条「いいから早く着替えなさい!!!」

美琴「む~つまんないわね~」

美琴(ホントはこっちに引き込みたいところだけど、どうやら妹共が近くにいるみたいね……)

美琴「よしっ、着替え終わったわよ!」

上条「……とかいって下着姿で出てきたりするのはナシだからな?」

美琴「んな事しないわよ!! どこの黒子だそりゃ!!
   それに、そういうのはほら……しかるべき場所でさ……///」

上条「な、何を言ってるんですか!? ああもう、いいから着替えたなら出てこいって!!」

美琴「う、うん……///」

ガチャ!、シャー……。

美琴「ど、どうかな……///」

上条「」

美琴「……ちょ、ちょっと当麻? 何か言ってよ……///」

上条(な、何で修道服なんか着てるんですかこの子は!?)

129: 2011/04/15(金) 20:19:06.04
上条「あー、うん、カワイイカワイイ」

美琴「むっ、何よそれ。なんか投げやりな感じなんだけど?」

上条「いや、なんていうかもう訳分かんなすぎて、頭がついていけてないというか、
   ついていく事を放棄したというかですね……」

美琴「ふ、ふえぇ……ダメなの……?」ウルッ

上条「な、泣くなよ!?
   可愛いって! いや~これはもう、あの暴食シスターなんて目じゃないな~!!」オロオロ

美琴「うぅ……目が泳いでるじゃないのよぉ……」ヒック

ヒソヒソ……

『なぁ、あそこのカップル、女の子泣いてるぜ』

『たぶん、あんなコスプレを強要されたからだろうな……』

『うわぁ、最悪……』

上条「ちょ、違いますよ!? てか御坂さんも泣き止んでくださいいいいいいい!!!!!」

130: 2011/04/15(金) 20:20:05.68
同じくセブンスミスト


一方「あァ? なンか騒がしいなァ……」

一方「まァいい。それよりも今はこの状況をどうにかしねェとな。まさかこの俺がガキになっちまうとは」

一方「とりあえず服はここで調達できたが、元に戻るまでは番外個体の奴に合うわけにはいかねェ。
   あいつの事だ、俺のこンな姿見たら何してくるか分からねェ」

一方「お、アイツは…………おい」

御坂妹「はい、なんでしょう……一方通行ですか。とミサカは声をかけられた事に若干驚きながら返答します」

一方「よく俺だって分かったなァ」

御坂妹「上位個体が、ダボダボの服を引きずって無様に逃げ出すあなたを目撃していますので。とミサカは簡潔に説明します」

一方「ぐっ……!! 例のネットワークか。だがそれなら話は早い。
   俺は番外個体の奴に追われてる、オマエらでアイツの居場所とか分からねェか?」

御坂妹「居場所までは分かりません。それに分かったとしても教えるわけにはいきません。
    とミサカは怪しげな笑みを浮かべます」ニヤリ

一方「お、おい……テメェまさか!!」

御坂妹「ふふふ、宿敵セ口リに仕返しするチャンスを棒に振る訳ないじゃないですか。
    とミサカは番外個体に現在位置を漏洩(リーク)しながら宣言します」

一方「テ、テメェ!!!!! つーかあのガキは何してンだよ!?」

131: 2011/04/15(金) 20:23:16.69
御坂妹「上位個体はお昼寝中です。それを確認してから動き出しました。
    本当ならば、ミサカが直接手を下したいのですが、それをやると後で上位個体にBANされたりしそうなので止めておきます。
    とミサカは唇を噛み締めながら、悔しさに震えてみます」

一方「クソったれがァァあああああああ!!!!!」ビュン!!

一方(とにかく逃げるしかねェ!! そうだ、あの医者のとこまで行けば……!!)

ドンッ!!

??「わっ!!」

一方「くっ、わりィな! 急いでンだ!!」ダダッ

??「ちょ、ちょっと待って!」ガシッ

一方「あァ!? 一体なンの用……結標!?」

結標「…………ぐふふ」ジュル

一方「……お、おい待て!! 俺は一方通行だ!!!」ゾクッ

結標「一方通行……? 変わったお名前ねぇ……ぐふふ。
   迷子ならお姉さんと一緒に行きましょうねぇ? ぐふふふふふふ」

一方「や、やめろォォおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

ブチュ!! ヌチャ!! ……シーン

御坂妹「…………番外個体、残念ながら一方通行は既に再起不能です。とミサカは目の前の光景からそう判断します」

138: 2011/04/15(金) 21:03:28.35
とある街中


美琴「…………えへへ///」

美琴(結局修道服は上手くいかなくて買わなかったけど、手を繋いでもらえるなんて!///)

上条「あー、も、もうだいぶ落ち着いたな! じゃあそろそろ離しても……」

美琴「えっ……?」ウルッ

上条「わ、分かった分かった!! このままでいいから泣くのは止めてください!!!」

美琴「えへ、ありがとう///」ギュ

上条(おいおい、こんなのクラスの誰かに見られでもしたら、明日から『中学生に手を出した凄い人』じゃねえか!!
   なんとかして手を繋いでる状態だけでも……そうだ、そういえばこの前なんかのドラマの台詞で……!)

上条「……なぁ、御坂。やっぱり手を離してくれ」

美琴「え、えぇ……なんでぇ……?」グスッ

上条「それはな……両手できちんとお前の事を守りたいからだ」キリッ

美琴「!?///」カァァ

上条(……おっ、離してくれた! あ、あれ? なんか御坂の様子が……)

美琴「……えへ、えへへへへへへへへへ///」

139: 2011/04/15(金) 21:04:22.04
上条「も、もしもし御坂さん? 大丈夫ですか~?」

美琴「とうまあああああああああああ!!!///」ガバッ

上条「うおっ!?」

ザワザワ……

『うひゃー抱きついたぜあの子!!』ヒューヒュー

『アツアツだね~!』ニヤニヤ

『クリスマスはまだだぞ~』ニヤニヤ

『リア充爆発しろ!!!』

上条「ちょ、御坂さん!? こんな公衆の面前で何やってるんでせう!?」

美琴「好き好き好きー!!!///」スリスリ

??「随分楽しそうですねー上条ちゃん♪」

上条「こ、小萌先生!?」

小萌「補習の後はデートですかー上条ちゃんらしいですー」

上条「いやいや、どういう意味ですか!?」

140: 2011/04/15(金) 21:05:19.22
美琴「ちょっと! アンタ当麻の何なのよ!」ギュー

上条「み、御坂さん、絞まってる絞まってる!!」

小萌「私は上条ちゃんの担任の月詠小萌ですー。よろしくなのですよー」

美琴「担任!? す、すいません!!
   えと、私は上条さんとお付き合いさせていただいている、御坂美琴という者で……」

上条「こらこらこら、さらっと嘘吐くんじゃありません!」

小萌「おー! あのレベル5の御坂さんですか! まぁ恋愛にレベルは関係ないですけどー?」ニコニコ

上条「小萌先生! 言っておきますけど、俺と御坂は別に……」

小萌「ですです、分かってますよ~上条ちゃん! つまりクラスの子達には黙っててくれ! って事ですよねー?」

上条「そうなんだが、なんか違う気がする!! いやもう面倒だからそれでいいです!!!」

美琴「そういえば、当麻って出席日数足りてませんよね? その、進級とかは……」

小萌「もちろんこのままだとアウトなのですよー。でもそこは補習でなんとかなりますー!」

上条「あはは、どうもすいません……」ペコペコ

小萌「ところで上条ちゃん? 先生、今日の補習で結構な量の課題を出したつもりなんですけどー?」ニッコリ

上条「…………あ」

美琴「……ちょっと、もしかして忘れてたわけ?」

141: 2011/04/15(金) 21:06:33.97
小萌「ふふふ、そうですか。あの量では上条ちゃんにはまだ物足りないですかー」ニッコリ

上条「や、やります!! 明日までには必ず!!!」

小萌「うーん、今からやっても微妙な感じですけどねー。まぁせいぜい頑張ってくださいなのですー」スタスタ


上条「……という事で御坂様!!」ドゲザ

美琴「はいはい、見るだけ見てあげるわよ。とりあえずそこのファミレス行く?」ハァ

上条「ホント助かります!! このお礼は必ずします!!!」

美琴「お礼なんていいわよ。当麻にしてもらった事に比べれば小さな事よ」

上条「……その割には罰ゲームは容赦なかった様な……」

美琴「あ、あれはまた別よ!」

上条「けどホントに悪いからお礼はするって。別に前の事なんて気にすることねーって」

美琴「もう、私がいいって言ったらいいの! ほら、行くわよ」スタスタ

上条「お、おう……!」

142: 2011/04/15(金) 21:07:41.04
ファミレス


美琴「だからこの判別式では、ルートの中が負の値だから虚数解って事になって……」

上条「……ふんふん、それって確かAIMなんたらってやつの集合体なんだとさ~」

美琴「って何の話をしてんのよアンタはぁぁぁあああああ!!! 授業を真面目に聞いてないからこうなるのよ!!」

上条「聞いてますよ!! でも理解できないんだよ!! レベル5の天才にはこの気持ちはわかるまい!!!」

美琴「私、中学生なんだけど!?」

上条「ウチの学校と常盤台を比べんなっての!! お前、今数学なにやってんだよ!?」

美琴「えっ、ラプラス変換」

上条「…………あぁ、あれだろ。水タイプでサトシが乗ってたヤツ」

美琴「それポケモン」

上条「……確かPCのソフトにそんなもんが」

美琴「それLhaplus」

143: 2011/04/15(金) 21:08:43.26
上条「ほら、もう何やってんのかすら分かんねえ!!!!! それだけ出来が違うんですよ出来が!!!」

美琴「何変な方向に威張ってんのよ!! まったく、私の彼氏なんだからしっかりしてよね!!!」

上条「だから勝手に彼氏認定するなよ!?」

美琴「じゃあ恋人!!!」

上条「同じですけど!?」

客((このバカップルうるせぇ……!!!!!))


二時間後


美琴「うん、合ってる合ってる! これで結構進んだわね!」

上条「………………」チーン

美琴「もしも~し、生きてる~?
   はっ!! こ、これはチャンス……!!」ソロー

御坂妹「………………」ギラッ

美琴「ちっ、この感じ、やっぱいるわね……! 電磁波で丸分かりだっつーの」ハァ

美琴「ほら起きて当麻。あれ、なんかこれ夫婦っぽい///」ユサユサ

145: 2011/04/15(金) 21:11:32.38
上条「う、ん? …………はぁ」

美琴「起きた途端溜め息とかつかないでよ……」

上条「いや、起きたらここが寮のベッドで、課題なんてなかったとしたら、どんなに幸せだったかってさ……」ガクッ

美琴「なに愉快に現実逃避してんのよ……。
   しょうがない、じゃあ気分転換に美琴センセーの膝枕でリフレッシュする?」

上条「こんなとこでそれやったらリフレッシュどころではありません」

美琴「じゃあ二人きりの時ならいいって事?///」

上条「違います!!」

美琴「ぶーぶー! あっ、それなら雑誌の占いとかどうよ?」ガサゴソ

上条「上条さんは占いが一位の週に、車にはねられた事があります」

美琴「いいからいいから! ほら、アンタ何座よ?」

上条「水瓶」

美琴「ふんふん、ありゃ、“勉学は上手くいかないでしょう”だってさ」ハハ

上条「まぁ上手くいってる日がねえからな」

美琴「金運も酷いわね~食費は抑えましょうですって」パラパラ

上条「それは俺じゃなくてアイツに言ってください……」

146: 2011/04/15(金) 21:12:53.95
美琴「? それで恋愛運は…………あ゛!?」ビリビリ!!

上条「み、御坂さん!? 雑誌が黒焦げですよ!?」

美琴「……AB型の女に気を付けろって……ケンカ売ってんのかコラァァああああああ!!!」ビリビリ!!

上条「ちょ、店内でビリビリは止めろって!! てかお前AB型だったの!?」

美琴「な、なによ!? そんなに意外!?」

上条「あぁ、てっきりB型かと……」

美琴「どういう意味だぁぁぁあああああああああ!!!!!」ビリビリ!!

上条「どわぁぁああああ!!! ストップストップ!!!」ポン!

美琴「ふぇ!?///」

上条「ほらいい子いい子……」ナデナデ

美琴「……えへへ……ふみゅ///」ポー

上条(ふぅ、とりあえず頭撫でればなんとかなるのか……)

上条「そ、そろそろ落ち着いたか……?」ビクビク

美琴「う、うん……ありがと///」

147: 2011/04/15(金) 21:14:32.65
美琴「そういえば当麻って、まだ誕生日きてないから15歳なのよね?」

上条「あぁ、それがどうかしたか?」

美琴「ん~今は私と一つしか変わらないのに、年の差気にしすぎじゃない?」

上条「高校生と中学生の差は大きいんです!」

美琴「む~!! じゃあ私が高校生になったら結婚してくれるわけ!?」

上条「もちろん無理ですよ!? 色々すっ飛ばしすぎだ!!」

美琴「何よ何よ!! JCよJC!! 未発達の体を思う存分楽しめるのよ!?
   もしかしてアンタもう枯れてんじゃないの!?」

上条「枯れてねえよ!!! てかこんなとこで何言ってんだテメェは!?」

スタスタ……

店員「あの~お客様? 他のお客様のご迷惑になりますので……」

上条・美琴「「す、すいません……」」


数分後


上条「はぁ……リフレッシュどころか、さらに疲れたんですが……」グッタリ

美琴「私も……」グテッ

148: 2011/04/15(金) 21:15:41.75
上条「まったく、もう騒ぐのは止めような。次やったら追い出されるぞ」

美琴「分かってるわよ…………あ」

美琴(そ、そうだ、ここらへんで記憶力を見せとかないと!)

上条「ん? どした?」

美琴「えっとね、これから息抜きに私の記憶力の凄さを見せてあげるわ!!」ビシッ!

上条「……いや、意味がよく分からないのですが……」

美琴「い、いいから!」

上条「んーでも、俺はインデックス見てるからそんなに驚かないと思うぞ?」

美琴「ふん、あのシスターなんて目じゃないわよ!! じゃあ今から今週の当麻の事を全部言ってあげるわ!!」

上条「はい??」

美琴「まず月曜日! 当麻は食パンくわえて遅刻ギリギリに登校! 帰りは途中まで青い髪の奴とサングラスの奴と一緒!
   特売で、卵とキャベツを購入!」

美琴「火曜日! その日は完全に遅刻で校門の所でゴリラみたいな先生に捕まってた!!
   帰りに自販機でザクロコーラを購入!」

美琴「水曜日! この日はHRの一時間前に登校して、掃除の罰を受けてた!
   帰りはコンビニで雑誌と菓子パン一つ購入!」

美琴「それから……!」

160: 2011/04/15(金) 22:07:43.87

上条「ちょ、待て待て! 驚いた! すっげえ驚いたよ!!」

美琴「ホ、ホント!?///」

美琴(やったやった!! これは確実に好感度アップよね!?)

上条「だってよ……お前…………」ガクブル


上条「何でそんな事知ってんだ?」


美琴「……え、あ…………」

上条「………………」

美琴「………………」

上条「え、えっと! そろそろ勉強再開すっか!!」アセアセ

美琴「そ、そうね! あははははは」

客((こ、こええええええええええええ!!!!!))ガクブル

161: 2011/04/15(金) 22:11:19.97
夕暮れ時・とある鉄橋


上条「いや~あんだけあった課題も、美琴センセーのお陰で後は自力でなんとかなりそうだ! 本当にありがとな!」

美琴「別にいいわよ、あれくらい。それより、ここで見せたいものがあるんだけどさ……!」

上条「見せたいもの? ここじゃないとダメなのか?」

美琴「う、うん。ほら最近強さのインフレが進んで、私ってすっかり大した事なくなっちゃったじゃない?」

上条「い、いやそんな事は……」

美琴「だから、ここで私の力を見せようと思うのよ!」

上条「はい!?」

美琴(これはあのシスターの事だけじゃない……戦えるって事を見せないと当麻は私を頼ってくれない!)

美琴「じゃあ、ちょろっと下準備するわね~!」パチン!

上条「お、おい、一体何を……!」


ゴゴゴゴゴゴゴ!!! ザバァ!!!


上条「いっ!? 川からなんかでっけぇモンが……!!! あれは……パラボラアンテナ!?」

美琴「ふふふ、その名も『太陽の蛇(シウコアトル)』よ!!!」

163: 2011/04/15(金) 22:12:07.80
鉄橋近くの河川敷


ショチトル「……おいエツァリ」

海原「なんでしょう?」ニッコリ

ショチトル「子機のパラボラアンテナを中心に、衛星軌道上に存在する本体から、
      1000発以上の光線が降り注ぎ、周囲10㎞を爆撃する。
      それが我らの組織の最終兵器、『太陽の蛇(シウコアトル)』だ」

海原「えぇ、知っていますよ」ニッコリ

ショチトル「それでは、あそこにプカプカ浮かんでいるのは何だ!?」ビッ

海原「太陽の蛇の子機ですね」ニコ

ショチトル「学園都市を滅ぼす気か貴様はぁぁあああああああああ!!!!!」

164: 2011/04/15(金) 22:13:32.67
海原「あはは、そんな事しませんよ。威力は十分に抑えてあります。光線も陸地までは届きませんよ。
   あの子機だって、通常の全長100mを超えるものと比べれば小さいものでしょう?」

ショチトル「では何故あんなものを起動する!? 学園都市への威嚇のつもりか!?」

海原「それが、自分の想い人に頼まれてしまって……。どうにも断れなかったんですよ」ニコ

ショチトル「こ、このストーカー男が…………!!!!!」プルプル

海原「ス、ストッ!? 何を言っているんです!?」ビクゥ!!

ショチトル「くそっ、とにかくそんなふざけた理由であんなものは使わせないぞ!!!
      幸いにも、まだアンテナも開ききっていないようだし、今からなら……!!!」

海原「あーいえ、あれはサイズが小さいので、アンテナもあれで全開です」

ショチトル「…………という事は?」

海原「そろそろ来ますよ。大丈夫ですって、安全ですから。たぶん」

ショチトル「貴様今、“たぶん”と言ったな“たぶん”と!!!!!」

165: 2011/04/15(金) 22:14:32.63
鉄橋


上条「し、しうこあとる……? 何なんだよそれ?」

美琴「まぁ見てれば分かるわ。くるわよ……!!」


ピカッ、ズガァァァァアアアアア!!!!!


上条「うぉぉおおおおおお!? な、なんだよこれ!? 空からビーム!?」

美琴「うん、これでも一応力を弱めてるのよ? でも私が見せたいのはこれじゃない」

上条「はい? まだ何かあるんですか!?」

美琴「ほら、さっきの光線のせいで川の水がジュージューいってるでしょ? これが重要なの」スタスタ

上条「お、おい、御坂。お前いったい何をするつもりなんだよ……?」

美琴「ん? 飛び降りだけど?」ヒュオー

上条「ま、待てって!! 危ねえし、今は明らかに川が熱湯だろ!!!」ダダッ

美琴「あはは、心配ご無用よっ!」ピョン!

上条「なっ、御坂あああああああああ!!!!!」

167: 2011/04/15(金) 22:15:55.90
バチバチ……ザバァァアアアアアア!!!


上条「!?」

美琴「……ねっ、大丈夫でしょ?」ザバァ!!

上条「み、水の翼……!? お前、飛べたのか?」

美琴「そっ、空気中の水分子を経由して川の水を操ってるの。スゴいでしょ?
   まぁでも色々条件が厳しいから、太陽の蛇を使って、前に出した時と同じ様な状況を作ったって訳」フフン

上条「は、ははは……すげーよ。さすがレベル5、なんでもアリだな」

美琴「これだけで驚いてもらっちゃ困るわ!
   今度は私の新しいレールガンを見せてあげる!!!」ジャラ

上条「なっ、そんな大量のコインをどうやって…………まさか……」

美琴「そうよ。さすがにこんな量のコインは指では撃ち出せない……それなら」チャリーン!

ジャララララララ……

美琴「このデカイ翼で撃ち出せばいい!!!!!」

168: 2011/04/15(金) 22:17:50.46
ドガアアアアアアアアアアアアア!!!!!


上条「うっ……わ…………!!」ゾクッ

美琴「名付けてガトリングレールガン!!!」


浜面「…………ん!?」ゾクッ

滝壺「どうしたの、はまづら?」

浜面「い、いや、何でもない」

浜面(なーんか悪寒が……)


上条(……や、やべえ、まさか御坂のやつ、全力で俺と決着つけようとしてやがるのか!?)

美琴「ね、ねえ当麻……どうかな……?///」

170: 2011/04/15(金) 22:19:08.11
上条(あんなの撃たれたらアウトだし、そもそも空飛ばれたらどうにもできねえ……!!)

上条「えっとだな…………」

美琴「うん…………///」

上条「お、俺の敗けだぁぁああああああああ!!!!!」ダダッ

美琴「えっ、ちょ、ちょっと待ってよ!!!」ビュン

上条「は、はやっ!?」ビクゥ

美琴「当たり前よ! てかなんで逃げるのよ!!」

上条「生き残るためだよ!! なんだよ翼って!! 天使の真似事ですかコラァァ!!!」

美琴「て、天使って……当麻ったら…………///」ポッ

上条「いや、たぶん貴女様の頭の中の天使と、俺の中の天使ではだいぶ違いますからね!?」

上条(それにしても、なんて速さだよ!! これじゃ振りきれねぇ!!)

美琴「いい加減、観念しなさい! 走って逃げ切れると思ってんの!?」

174: 2011/04/15(金) 22:20:47.05
ビー! ガガッ……!

『あーあー。そこの能力者!! 直ちに能力の使用を止め、降りてくるじゃん!』

美琴「ア、アンチスキル!? 私何かやった!?」

『この近くで巨大な爆発音あった上に、強力な能力者が少年を追い回しているっていう通報があったじゃん』

美琴「だってアイツが急に逃げ出すんだもん! っていないし!!!」

『いいから早く降りてくるじゃん!』

美琴「当麻ぁ……どこぉ……?」グスッ


河川敷


海原「翼……彼女はあんな事まで出来るんですか……。
   水の翼とは、神の力(ガブリエル)を連想させますね」

ショチトル「まさしく彼女は天使の様だ! という事か? なかなかに気持ちが悪いな貴様は」

海原「酷い言われようです……」ガクッ

175: 2011/04/15(金) 22:21:41.24
ショチトル「それでアイツが貴様の想い人とやらか?」ゴゴゴ

海原「え、えぇ。でもなんでそんな顔を……」アセアセ

ショチトル「アイツは学芸都市で見事に邪魔してくれた宿敵だ。私はその時にあの翼も見ている」ギロ

海原「はい!? 知り合いなんですか!?」

ショチトル「あぁ。だがまぁ胆は据わっているからな。貴様が惚れるのも、何となくは分かる。
      しかしその為だけに組織を抜けるというのはやはり納得できないな、この口リコンストーカー」

海原「………………」ズーン


風紀委員一七七支部


白井「はぁ、報告書というのも面倒なものですわね……。
   バストアッパー事件自体は割と早く収束して良かったのですが」

初春「まぁまぁ、今回はそれほど書く事もないですし、ちゃっちゃと済ませちゃいましょう」

佐天「いやー上手い話には裏があるって事だね!」

初春「佐天さんは少し反省してください……」ハァ

佐天「してるってー。私だって大変だったよ、いきなり口リ化するなんてさ。
   街で会った青ピさんは、いきなり鼻血吹き出してぶっ倒れちゃうし」

183: 2011/04/15(金) 23:01:04.32
白井「……ちょっと休憩させてくださいの。
   これから観たいドラマが始まりますので」ピッ

佐天「あーあれですよね! 女と女が絡み合う、ちょっとえOちい感じの……」

初春「ちょ、白井さん!? こんな所でそんなもの観ないでくださいよ!!」

『では最後のニュースです。第七学区の某鉄橋にて、翼を生やしたとても珍しい能力者が発見されたそうです』

初春「翼を生やした能力者ですか……何か嫌な記憶がありますね…………って御坂さん!?」

佐天「あっ、ホントだ! いいな~御坂さん、テレビに映るなんて~」

白井「お、お姉様……!? あの翼は一体……!!!」ガクブル

佐天「あれ、白井さん知らないんですか? 確か学芸都市でも使っていましたよー」

初春「そういえば白井さん、あの時は気絶していたみたいですからね」

白井「…………ぐふふ」

初春「し、白井さん……?」

白井「まさに女神!!!
   その神々しいお姿を見ただけで黒子は……黒子はぁぁああああああ!!!!!」ビクビクゥ!!

佐天「ちょ、白井さん!? 体中から色んな汁が吹き出してますけど!?」

初春「しかも報告書にぶちまけないでくださいよ!!!!! 書き直しじゃないですかああああああ!!!!!」

185: 2011/04/15(金) 23:02:25.77
アイテム隠れ家


浜面「うおっ、すげえな……マジで翼で飛んでるじゃねえか。ホント超能力って何でもありだよな」

絹旗「まぁ、超無能の浜面には関係の無い話ですね。
   しかしこれはレベル4の『水流操作(ハイドロハンド)』とかですかね?」

麦野「いや、コイツは『電撃使い(エレクトロマスター)』。レベル5の第三位だ」

滝壺「思い出した。確か研究所のインベーダー。
   だからむぎのは、あんなにムキになってたんだね」

浜面「この子が『超電磁砲(レールガン)』なのか……」

絹旗「電撃使いであれだけの水を超操作できるとは。さすがレベル5といったところでしょうか」

麦野「ちっ、大した事ねーよ、あんなガキ!」

滝壺「という事は私は、『未元物質(ダークマター)』、『超電磁砲(レールガン)』、『原子崩し(メルトダウナー)』のAIM拡散力場を記憶してるから……。
   レベル5コンプリートまで後四つ」フフフ

浜面「そんなもんコンプしなくていいですからね!?」

187: 2011/04/15(金) 23:03:56.91
とあるマンション


打止「わああ!! お姉様スゴい!!! 天使みたい!!! ってミサカはミサカは飛び跳ねてみる!!」

芳川「へぇ、こんな事も出来るのね。さすが応用力が高い第三位ね」

番外「おいおい第一位! 翼キャラの立場的にあれはどうなのよ?」ギャハ

一方「………………」チーン

番外「あちゃー。こっちはこっちで天に召されちゃってるね」

打止「あ、ヨミカワも映ってるよ!! ってミサカはミサカは指差してみる!」

芳川「本当だわ。愛穂も仕事熱心ね~」

番外「ニートに比べればねぇ!!」ギャハ

打止「……むっ!? 待って番外個体!!
   学校に行ってないって事はミサカ達もニートに区分されるのでは!? ってミサカはミサカは驚愕の事実に気付いてみる!!」

番外「……そうかも。で、でもでも、まだミサカ達には学校っていう逃げ道があるもんね!!」アセアセ

芳川「ふふ、それを言うなら女には結婚という逃げ道もあるのよ!」

打止「な、なるほど! ニートから専業主婦へのランクアップを狙うという訳か!! ってミサカはミサカは感心してみる!!」

番外「い、いや、働くのが嫌だから結婚するってのはどうよ……。それに子育てだって凄い大変だし……。
   ってこのポジションはミサカじゃなくて一方通行でしょ! ねえ、起きてよー!!」ユサユサ

188: 2011/04/15(金) 23:05:00.60
夜・とある学生寮


上条「はぁはぁ……なんとか逃げ切れたか……。何故か御坂が途中から追ってこなくなって助かったぜ」ガチャ

禁書「とうま」

上条「うおお!? ちょ、ドアのすぐ近くで待ち構えてるなよ!! 危ねえし、ビビるだろ!!」

禁書「私をあいさの所に預けて、短髪とデートしてたって本当?」ジー

上条「ッ!? あ、あははははは、まったくこの子は何を言ってるんだか……」アセアセ

禁書「誤魔化しても無駄なんだよ。偶然会ったこもえから話は聞いてるんだよ」

上条「小萌せんせぇぇええええええ!!!!! いきなり暴露しまくりじゃないですかぁぁああああああ!!!!!」

禁書「とうま、ちゃんと説明してほしいかも……でもその前にカミクダク!!!!!」ガブッ!!

上条「うぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!」


少年説明中


禁書「つまりそんなこんなで、とうまは何とか逃げ帰ってきた……って事だね?」

上条「は、はい……」ボロボロ

189: 2011/04/15(金) 23:06:13.32
禁書「…………」

禁書「……とうま、やり直し」

上条「は、はいいい!? また最初から説明しろと!?」

禁書「そうじゃないんだよ。
   デートの終わりっていうのは、お互い別れを惜しみながらも、『今日は楽しかった』って笑顔で分かれるものなんだよ」

禁書「だからそんな別れ方はダメ。やり直し。
   もう一度短髪に会って、ちゃんとデートを終わらせてきてほしいんだよ」

上条「えっ!? い、いや……でもアイツ、能力全開でやべえって!!」

禁書「きっと短髪はとうまに勝とうとか、そういうつもりじゃないんだよ」

上条「じゃあ何で……」

禁書「短髪はとうまにもっと頼ってもらいたいんだよ。だから自分の力を見せた。
   とうまはいつもいつも一人で突っ走っちゃうからね」ハァ

上条「……でも本当に勝負のつもりって可能性も……」

禁書「確かにその可能性もあるかも。あくまで私の想像だし。
   それに短髪との付き合いはとうまの方が長いし、私の方が間違っているのかもしれない」

上条「だ、だろ?」

禁書「でもどっちにしろ、そんな別れ方はナシなんだよ。
   どうしても行かないって言うなら、ちょっと実力行使に出ちゃうかも」

190: 2011/04/15(金) 23:07:15.44
上条「なっ、実力行使って……また噛み付きですか!?」ビクゥ!!

禁書「ううん、魔術」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!

上条「う、うわっ!! 空間に亀裂!?」

禁書「『聖ジョージの聖域』だよ」

上条(なんだ!? なんかよく分かんねぇけど、すげえ嫌な感じがする!!
   まさか、体が覚えてるのか!?)

上条「で、でもどうやってお前が魔術を……!!」

禁書「最大主教(アークビショップ)にお願いしたんだよ。
   とうまにお仕置きしたいっていったら、許してくれたんだよ」

上条「イギリス清教何やってんの!?」

禁書「さぁとうま、選ぶんだよ。
   今から短髪に会いに行くか、それとも竜王の殺息(ドラゴンブレス)を受けるか」

上条(ドラゴンブレスって……確かステイル達によると、ツリーダイアグラムをぶち抜いたスーパービームじゃなかったか!?)

上条「つまりガトリングレールガンorドラゴンブレスって事ですか!?
   何ですかそのデッドオアデッドの選択は!!!」

191: 2011/04/15(金) 23:08:05.10
禁書「いいから早く選んだほうがいいかも。そろそろ撃っちゃうよ?」

上条「撃っちゃうよ? じゃねえええええええ!!!
   分かった、分かりましたよ!! 行けばいいんだろ!!」

ゴゴゴゴゴゴ……シュン

禁書「うん! 分かってくれて嬉しいんだよ!!」ニコ

上条(完全に脅迫じゃねえか……)ガクッ

禁書「あ、でも……その……」

上条「ま、まだ何か……?」

禁書「えと……別れのキ、キスとかはしないでほしいかも……」チラッ

上条「……はい?? いや、そんな事しねえって」

禁書「そ、それならいいんだよ!」ホッ

上条「??」

192: 2011/04/15(金) 23:08:51.56
鉄橋


黄泉川「悪いな、少年を追い回しているっていうのは誤解だったみたいじゃん。
    でも混乱を避ける為にも、不必要に強力な能力を使うのは止めてもらいたいじゃん」

美琴「は、はい、すいません……」シュン

黄泉川「うんうん、分かればいいじゃん! じゃあ暗くなってきたし、真っ直ぐ帰るんだぞ~」スタスタ

美琴「…………はぁ」

美琴「そりゃ当麻も逃げるわよね……。
   今まであれだけ勝負勝負って言ってきた相手が、いきなりあんな事したら当然じゃない……」

美琴「……どうしよう……嫌われたかなぁ……。
   やっぱりこんな私じゃ頼ってくれないのかなぁ……」グスッ

上条「んな事ねーよ」

美琴「ッ!? と、当麻!?」

上条「あー悪かったな、逃げたりしてさ。そんな風に思ってくれてたなんて知らなかったんだ」

美琴「……ふ、ふぇぇぇん!!!!」ガバッ

上条「う、うおっ!?」

美琴「うぅ……わたっ、わたし……嫌われたと思って……」ヒック

193: 2011/04/15(金) 23:10:01.18
上条「ははは、そんな訳ねーだろ!
   それに頼りにだってしてるぞ? ほら、良く電話かけたり……」ナデナデ

美琴「でも本当に危ない時は一人で行っちゃうじゃないのよ……」

上条「あ、あーいやそれは……巻き込む訳にはいかねーしさ……」

美琴「な、何よそれ! 待ってる人間がどんな気持ちなのか分かってんの……!?」

上条「え、えっと……ごめん」

美琴「もっと頼ってよ……私だって戦えるんだから……!!」

上条「…………分かったよ」

美琴「ホントに?」ジロ

上条「ほ、ホントホント!!」ギクゥ

美琴「……それならいいっ♪」ギュ

上条「…………なぁ御坂」

美琴「なぁに?」

上条「俺は……やっぱり好きとかそういう気持ちは分からねぇ。
   だからお前の気持ちに応えてやることも出来ない」

美琴「……うん」

195: 2011/04/15(金) 23:11:16.53
上条「御坂はそんな男をいつまでも待つつもりなのか?
   男なんざたくさんいるんだし、その中にお前が惚れる様な奴もいると思うぞ?」

美琴「……ふふふ、ばーか」

上条「は、はい?」

美琴「当麻がそういう奴だって事はとっくに知ってるわよ。その上でベタ惚れなの。
   だからまだ可能性がある内は、何十年でもアタックし続けるわよ!」

美琴「…………でもまぁ確かに他に良い人はいるかもしれないわね」

上条「だろ? だから俺にそこまで固執する事も……」

美琴「でも今は当麻しか見えない! それは事実よ!
   だから他に当麻よりもいい人が見つかるまでは覚悟しておきなさい!!」

上条「えっ……あ、あぁ……」

美琴(……そんな人なんていないと思うけどね。
   これは勘だけど、私は一生当麻だけを愛すると思うわ)

上条「……俺はお前を選ばないかもしれない。他の人をとるかもしれない」

美琴「その時は潔く諦めるわ。どうせメチャクチャに泣いちゃうんだろうけど。
   でも応援したい。心の底からっていうのが無理でも」

上条「御坂…………」

203: 2011/04/16(土) 00:00:17.55
美琴「私はね、当麻を追っかけて、こうして一緒にいるだけで幸せなの。
   例えこれが、いつかは壊れてしまう幻想であってもね」ニコ

上条「…………俺も幸せだ」

美琴「えっ……?」

上条「こんなに想ってくれる人がいる。他にも危なくなったら助けてくれる人達がいる。
   普段の不幸なんざ小さすぎて見えねえくらい、俺は幸福者だ」

美琴「当麻……」ギュ

上条「……ったく、小さい子供かっつーの、お前は」ナデナデ

美琴「えへへ……子供だもーん!」スリスリ

上条「まぁでもそろそろ解散しようぜ? もういい時間だしさ。ほら、寮までは送ってくからよ」

美琴「……そうね!」スッ

上条(あれ、少しはゴネると思ったけどな……。まぁすんなりいって良かった良かった)

上条「えーと、じゃあバスまで行くか」

美琴「……その前にちょっと両手出してくんない?」

上条「両手? 手を繋ぐなら片手だけでいいだろ?」

美琴「い、いいから、いいから!!」

204: 2011/04/16(土) 00:01:36.68
上条「?? じゃあ、ほら……」スッ

ガチャ!!

上条「…………ガチャ?」

美琴「……えへへ///」

上条「あの、御坂さん。この両腕についてるのは何でせう?」

美琴「ジャッジメントの手錠よ。黒子からパクったの」

上条「い、いやそうじゃなくて……。何でそんなモンが上条さんの腕に……?」

美琴「……ねぇ、当麻」

上条「は、はい」

美琴「心で繋がるのはまだまだ無理みたいだけどさ…………か、体なら平気よね?///」チラッ

205: 2011/04/16(土) 00:02:34.53
上条「……もしもし?」ダラダラ

美琴「だから……その……い、行こ?」

上条「ど、どこに?」

美琴「…………ホテル///」カァァ

上条「ッ!!!!!」ダダッ!

ガシィ!!

美琴「に、逃げないでよぉ……」

上条「ま、待て、落ち着け御坂!! まずこの手錠を外そう!! 話はそれからだ!!!」

美琴「外したら右手使って、結局逃げちゃうじゃない!
   でもこれなら……私の能力は防げないよね?」

上条「学生のデートの終着点がホテルって明らかにおかしいだろ!!!
   普通にあのまま別れて、イイハナシダナーで終わりでいいじゃないですか!?」

美琴「体まで繋がればもっといい話よ!」

上条「全然良くありませんよ!? むしろ一気に色々と終わりますからね!?」

美琴「もう、とにかく行くの!!」グイグイ

上条「い、行かねえからな!!! ぜってえ行かねえぞ!!!
   まだ足は自由なんだ! これなら……ってなんか勝手に動いてるんですが!?」テクテク

206: 2011/04/16(土) 00:04:21.55
美琴「生体電気を操って、私が動かしてるの。
   今はまだこれくらいしかできないけど、もっと練習すれば筋ジストロフィーの治療にも役立つはずよ」ニコ

上条「す、凄いし、偉いぞ御坂! でもこれは明らかに使い方間違ってますよ!?」テクテク

美琴「当麻ってその、貧O好きなのよね……? だったら私のこの胸でも喜んでもらえるかなぁ///」

上条「ちょ、だから何ですかその謎情報は!?
   てかまずいって!! お前まだ中学生だろうが!!!」

美琴「だ、大丈夫だよ! ちゃんとゴムは持ってきたから!!」アセアセ

上条「そういう意味じゃねぇぇえええええええええ!!!!!」

美琴「えっ、じゃあもしかして当麻のって凄く大きかったり?///
   それなら、ちゃんと濡らしてから入れないと……ね?///」キャッ

上条「もうダメだこの子!!!!! ていうかそろそろ誰か来るタイミングじゃないの!?
   白井とか、御坂妹とかさ!!!」

美琴「黒子はジャッジメントの仕事が長引いてるみたいだし、妹は気配がないからたぶん病院に戻ったのよ」

上条「た、頼みの綱が!!!」

美琴「それよりさ……当麻って好きなプレイとかってある? 何でも言ってね///
   あ、でもいきなりハード過ぎるのは……でもそれも逆に……///」

上条「止まれ、止まってくれ俺の足いいいいいいい!!! そっちは社会的に氏亡ルートだああああああ!!!!!」テクテク

美琴「あと私、初めてだから……優しくしてね?///」

207: 2011/04/16(土) 00:05:13.06
上条「優しくも何も自分で動けませんからね、俺!?
   てか本当に誰かこの子止めてくれええええええええええ!!!!!」


禁書「そこまでなんだよ」


美琴「ッ!?」

上条「インデックス!!!!!」

禁書「まったく、気になって来てみて良かったかも!」

美琴「うそっ……! 常に辺りは電磁波で警戒してたのに!!」

禁書「10万3千冊の魔道書を持つ禁書目録(わたし)には不可能はないんだよ!」

美琴「くっ……! そ、それで、なんの用よ!? 邪魔する気!?」

禁書「当たり前なんだよ! シスターとして、こんな行為は見逃す訳にはいかないんだよ!!!」

上条「インデックスさんがまともな事を言っている!!!」

美琴「好きな人とえOちするのが悪い事だって言うの!?」

上条「いや、無理矢理はどう考えても悪い事ですからね!?」

禁書「まったく、言っても分からないんなら、ちょっと痛い目みてもらうんだよ!!」ゴゴゴゴゴ!!

209: 2011/04/16(土) 00:08:45.30
美琴「上等よ! 当麻をかけて勝負よ!!」バチバチ!!

禁書「と、当麻を……!/// 分かったんだよ! 当麻の貞操は私が守るんだよ!!」

ドガァァァアアアアア!!!!!

美琴「ちっ、さすがね!!」

禁書「ふん! まだ本気の一割も出してないかも!!」

上条「ちょ、こんな所でバトルはやめてぇぇぇぇええええええええええええええ!!!!!」

210: 2011/04/16(土) 00:09:55.36
窓のないビル

土御門「今回は幻想頃しと一方通行の戦い。それに太陽の蛇の発動。
    さらに禁書目録と超電磁砲の戦いでは、橋が一つ落ちたらしい」

アレイスター「そうか、賑やかなものだな」

土御門「しかもお前はこれらを全てスルーときたもんだ。
    お前、実は学園都市を潰そうとしているんだろ?」

アレイスター「いやいや、それなりに手間をかけて作った街だ。そんな事はしないさ。
       それにスルーなどしていない。きちんとモニターを眺めてニヤニヤしていたぞ」

土御門「…………滞空回線(アンダーライン)で女学生の恋路を眺めてニヤニヤか。
    趣味が悪いってレベルじゃないな」

アレイスター「……ふむ、義妹に手を出してアンチスキルを呼ばれたお前に言われるという事は、私も相当なのだな……」

土御門「ぐっ……! とにかく、いい年して女学生を盗撮するのは止めることだな」

アレイスター「……ふん、善処しよう。そして君は一つ勘違いをしている様だから言っておくが……」

土御門「……何だ」

アレイスター「私は男もイケるぞ」

土御門「黙れ」


おしまい。

212: 2011/04/16(土) 00:12:47.15
ここまで読んでくれた人はありがとう!
読み直してみると、明らかに下ネタ入れすぎた。割と反省してる。

220: 2011/04/16(土) 01:15:10.44
うーん、じゃあ後日談的な感じで書いてみようかな

252: 2011/04/16(土) 12:09:48.57
>>212
ID被り

引用元: 美琴「なんとかアイツを振り向かせたい」