1: 2011/08/29(月) 03:36:49.26
澪「なんだよ急に」

律「だってさぁ……4人の中で彼氏居ないの私だけじゃんか」

澪「まぁな……唯とか料理もなんでもできる彼氏できたしな。ムギは家で雇ってた若い執事さんで、
私は大学で知り合った普通の男の子だな」

律「か、解説すんなよ……余計空しいわ」

澪「気にしなくてもいいんじゃないか?」

律「澪は付き合ってるからそういうこと言えるんだよ!もう大学入ってから3年経ったし
21歳だよ!彼氏ぐらい欲しいよ……」

澪「んー……理想のタイプは?」

律「ん~……ないわ」

澪「帰るか」

律「なんでだよっ!」

2: 2011/08/29(月) 03:37:35.62
澪「私今日彼氏と行くとこあるんだよ……それじゃ」

律「うわぁぁぁぁぁ!クリスマスだからってチクショー!」

律「クソッ……今日はもうヤケ酒だ!」

澪「えっ!?……一人で飲む気?」

律「悪いか!」

澪「律酒癖悪いじゃないか……介抱できる人なんか居ないしやめとけば?」

律「ひでえええええ!さらっと酷い!もうこうなったら絶対行くかんなっ!」

澪「はぁ……知らないからな!」

5: 2011/08/29(月) 03:38:01.46
~居酒屋~

なんだか知らないうちに色んな店を一人で回っていたらしい。

体は火照るしボーっとする。

律「あぅ~……頭痛いよぉ……」

こんなとこ言っても慰めてくれる人いないんですけどねっ!

男「あの~……」

律(男の人に声かけられた!……まさかのモテ期到来か!)

男「よっかかられると邪魔なんですけど……」

律「へ?」

私はいつの間にか居酒屋のカウンターに居た。しかも隣の人に迷惑をかけていた。
ごめんなさい、今どきますという前につぶれてしまった。


男「なんだこれ…………どうしよ」

6: 2011/08/29(月) 03:38:26.17
男「はぁ……大丈夫ですか?」

律「んん……?」

律(どこここ……てか、この人誰?まさか……)

律「痴漢だぁぁぁぁ!降ろせぇぇぇぇ!」

男「うぇ!?は?!ちょ、ちょ、ちょ、背中で暴れないでください!」

律「……誰?」

男「アンタ酷いな…………」

7: 2011/08/29(月) 03:39:30.01
~律自宅~

男「ここですかね」

律「そーそーあんがとぉ~」

男「まだ酔っ払ってるんですか!」

律「よってきなしゃいよ。せっかくだからしゃ」

男(呂律回ってねえな……)

男「いや、結構ですよ。もう帰るんで」

律「やーだー!来いっ!」グイッ

男「痛いです!痛いです!たち悪っ!」

8: 2011/08/29(月) 03:40:55.78
~30分後~

律「なんか本当にごめんなさい……」

男「いや、いいですよ……もう」

男(聖夜になんてついてないんだ……酒癖悪い人に絡まれるし……)

律「なんか頭がボーっとしちゃってですね……はい……」

男「そうですか……まぁ気をつけてくださいね。じゃあこれで」

律「体がね……もう動かな……い……」ドサッ

男「え?……え?ええええええええええええええっ!」

10: 2011/08/29(月) 03:41:26.14
~朝~

男「大丈夫ですか~」

律「んん……?」

律(誰だ……?ここは……ベッドか……ってまさか!)ガバッ

男「待った!違いますから!襲ったとかアレじゃないですから!」

律「な、なんだと!じゃあなんで男がここにいるんだ!」

男「何なんだこの人ーーーー!酔いつぶれた挙句、熱だしたくせにいいい!」

律「え?」

11: 2011/08/29(月) 03:42:23.28
男「……というわけでもう寝てませんよ……」

律「看病してくれてたのか……ありがとう。おかげで体は楽だよ」

男「もう一人で飲まないでくださいよね……つーか飲まないでください」

律「禁止令!?」

男「禁止です」

律「うぅ……頭痛いなぁ……」

男「熱と二日酔いじゃないっすか?まだ寝ててくださいよ。お粥つくるので」

律「やったー!卵いれてね!」

男「さりげなく要望を入れないでください!」

12: 2011/08/29(月) 03:43:07.25
男「はい、できました」コトッ

律「うぅ~たまご~……zzzzzzz」

男「寝てやがるこんちくしょー!!」

~お昼~

律「んにゃ?……今何時だ?」

男「もう12時なんだけど!どんだけ迷惑かけてんだ!」

律「ありゃ!まだいたのか!」

男「……泣きたい」

律「う、嘘だよ嘘!」ぐぅ~

男「お腹鳴ってるし……お粥暖めてて来ます」

律「ご、ごめんなさい」

14: 2011/08/29(月) 03:44:08.55
~昼食~

律「お腹一杯だぁ……眠くなってきた」

男「はぁ……もう熱もなさそうだしそろそろ帰りますね」

律「ま、待ってよ」

男「まだなんかあるんですか……?」

律「何歳?」

男「いきなりかい。20です」

律「1つ下だったのかー。面倒見いいなぁ……」

男「いやいや、もう大変でしたから本当やめてください!」

律「そんなに酷かったの!?まぁとりあえず、さ」

15: 2011/08/29(月) 03:44:29.78
男「なんですか?」

律「ご飯作るから、食べていけよ!」

男「嫌です嫌だ断る断りますだが断る」

律「断りまくり!?なんで!」

男「あなたが作ったら凄いことになりそうで……」

律「カチン」

16: 2011/08/29(月) 03:45:18.56
律「そこまでいうなら作ってやるよ!」

男「本当に出来るんですか?」ニヤッ

律「な!一番得意なハンバーグつくっちゃうから!」

男「えっ……マジでか……。これはヤバイな」

律「失礼なやつだなぁ本当」

男「まぁせっかくだし食べて見ようかな」

律「うますぎてビックリするぜ……へへっ!」

17: 2011/08/29(月) 03:47:28.26
~夕食~

男「なんだ……これはっ……」

律「ど、どう……かな」

男「凄いうまいです!流石に驚きです!」

律「な、なんだよ。そんないきなり言われたら照れんだろ!」

男「25日に手料理が食えてうれしいですわ」

律「……あ、そうか……昨日24日だもんな……一人暮らしなのか?」

男「そうですよ。家帰ってもどうせ一人だし飲んでたらあなたが……」

律「あぐっ……そ、それはもう言うなよ!」

男「あー……はいはい」

律「むぅ……」

19: 2011/08/29(月) 03:49:27.83
男「じゃ、そろそろ帰りますね。ご馳走様でした」

律「えぇ!もう帰んの?」

男「もう帰りますよ流石に……疲れたんで家で寝たいです」

律「じゃあ寝てけよ!」

男「アホか。寝れるわけないじゃないですか」

律「だよなぁ~……」

律「じゃあ連絡先教えてよ!」

男「嫌ですよ」

律「ええええええ!こんな可愛い子が言ってるのにぃー」

男「自分で言うなよ……」

律「そっか……じゃあな……」

20: 2011/08/29(月) 03:50:11.88
男「お、落ち込み過ぎですよ。教えるからテンションあげてください」

律「はよ」

男「立ち直りはええええええ!何だこの人!」

律「よし、暇なとき呼ぶからな、こーはいっ!」

男「勘弁してくださいよ……」

21: 2011/08/29(月) 03:51:53.74
~数日後~

律「ということがあってだな……」

澪「良い人じゃんか。良かったな」

律「別に付き合ってないから!つーか私なんか無理だから!」

澪「大丈夫だってば。十分いけるって」

律「だ、だけどさぁ……メールとか凄い素っ気無いし……」

澪「例えば?」

律「チャーハンが食べたいですって送ったんだ……そしたら作ったらいいじゃないですかってきた
……」

澪「普通だよっ!それ以上何があるというの!」

律「それにまだあるよ……トイレなうって書いたらそんなこと言われても…ってきた」

澪「今分かった、律はメールする気がないんだな」

律「なんで!?」

22: 2011/08/29(月) 03:55:05.18
澪「私だったらトイレなうでドン引きだよ……」

律「うぅ……」

澪「とりあえず飲みに誘えば?」

律「来てくれるかなぁ……」

澪「メールの返事律儀に来てるんだから大丈夫だよきっと」

律「じゃあ……誘って見ようかな……」

澪「頑張れ、律」

律「うん!よっしゃ、やるぞ!」

24: 2011/08/29(月) 03:57:37.34
男「で、何の用でしょうか」

律「いや、だから飲みに行こうよ!」

男「勘弁してくださいよ……もう介抱したくないっす……」

律「うぅ……そんなに私が嫌なのかよぉ……」

男「え?あ、そういうわけじゃ……」

律「いいよ……無理しなくて……」

男「や、やっぱ飲みに行きましょう!つーか行きたいです!むしろ律さんじゃないと無理です!」

律「本当……?」

男「ほ、本当ですよ!」

律「やったぁ!」

25: 2011/08/29(月) 04:00:32.27
~数時間後~

律「づかれたぁ~……もう歩きたくないよぉ……」

男(案の定酔いつぶれてしまったか……はぁ……)

律「おんぶしろよぉ~……」

男「はいはい」

律「うはぁい!やった!」

男「はぁ……」

律「暖かいなぁ……寝ていい?」

男「勘弁してくださいよ……」

律「こうしてると安心して寝たくなっちゃうんだよなぁ……」

男「そ、そうっすか」

26: 2011/08/29(月) 04:02:01.62
律「なぁ……男よ」

男「はい?」

律「その……好きな人とか居るのか?」

男「え……いや……別に居ませんけど……」

律「そっかぁ…………」

なんとなく沈黙してしまった。

男「……そういう律さんは居るんですか?」

律「え!?わ、わ、わ、私はべべべべ別に!」

男「奇跡的なぐらい舌回りましたね」

30: 2011/08/29(月) 04:05:03.00
~律自宅~

男「さて、着きましたよ~」

律「んにゃ……」

男「寝ちゃったのか……どうすっかな……」

律「いつ言おうかなぁ……んにゃむにゃ……」

男(激しく何を言うのか気になるなぁ…)

律「zzzzzzz」

男(完全に熟睡してるな……つーかこの距離顔が近い!そして酒臭い!)

31: 2011/08/29(月) 04:08:10.95
~男自宅~

男(とりあえず来てしまったが……)

律「zzzzzzzz」

男「相変わらず寝てるなぁ……。寝かしておくか」

男「布団しいて……最近買った布団あってよかったよ、全く」

男(部屋……汚いな……つーか俺も眠気が……」

男「zzzzzzzzzz」

33: 2011/08/29(月) 04:10:37.85
律「おっはよぉ!起きろい!朝だぞぉ~!」

男「うわああああああ!なんだなんだ!?」

律「全く、全然起きないから困ったよぉ~」

男「もう起きてたんですか……二日酔いは?」

律「栄養剤飲んできた!はいこれ!」

男「あー……ありがとうございます」ゴクゴク

男(そういえば……部屋綺麗になってるな)

律「へへっ、綺麗だろ?私が掃除しといたんだ!」

男「ま……まさか……」

律「…………押入れ、な」

男「ああああああああ!俺の工口本が全部捨てられとる!」

律「あ、当たり前だろっ!あんなのあったら目のやり場に困るよ……」

男「す、すいません……」

34: 2011/08/29(月) 04:15:23.26
~朝食後~

男「なんか意外と律さんって家庭的なんですね」

律「な、何言ってんだよ!そんなことねぇよ!」

男「いや、ありがたいです。ご飯もおいしかったですし、最高ですよ」

律「ほ、本当か?よかったぁ~」

男「ま、工口本は失いましたが」

律「うるさいなぁもう……大体あんなの何に使うんだよ……」

男「何ってそりゃあ……ナニ……ですかね」

律「馬鹿っ!い、イキナリ何言ってんだよ!」

男「ナニ?」

律「…………」

男「すいません、律さん」

36: 2011/08/29(月) 04:20:04.37
男「う~ん……なんか頭痛いなぁ……」

律「なっ!だ、大丈夫か?薬買ってくるか?」

男「いや、大丈夫ですよ。ただの二日酔いでしょう」

律「そうか……気をつけてくれよ……なんかあったら私……」

男「え?」

律「な、なんでもないっ!それより買い物行かないか?この家何もないよ」

男「そうですねぇ~……行きましょうか」

律「まだボーっとしてるみたいだなぁ……」

男「大丈夫ですって。行きましょう」

律「……本当かなぁ……じゃあ行こっか」

男「はい!」

47: 2011/08/29(月) 04:43:24.08
~スーパー~

律「これとこれとぉ~……」

男「後これも買わないとな~……」

律「あっ!コラッ!勝手に変なの入れんなよぉ~」

男「あぅ……いいじゃないですか一つぐらい……」

律「ダーメだ!お金かかっちゃうだろっ!」

男「うぅ……」

律「むぅ……じゃあ一つだけな」

男「やった!じゃあこれで!」

律「全くこういう時は子供っぽいんだよなぁ~」

48: 2011/08/29(月) 04:44:25.46
男「ふぅ……結構買いましたね」

律「ふぅ……って……まぁいいけどさ」

男「律さん……」

律「なんだー?」

男「俺……律さんのこと……」

律「えっえっ!?こ、こんな道端で何を」

男「見直しました!」

律「…………え?」

男「いやぁ……最初はもっとガサツな人なのかなって思ってたんですけどね、
凄く良い人でしたよ」

律「嬉しいんだけど嬉しくないよぉぉぉ!うわぁぁぁぁ」ダッ

男「えっ!?ちょ、ちょっとどこへ行くんすか!」

49: 2011/08/29(月) 04:44:56.98
律「うっうっ……どうせ私はガサツで大雑把だもんな……」

男「律さん……そんなことないですよ」

律「だってさっき言ってたじゃんか……私じゃ駄目なんだよ……」

律「いっつも無愛想で私のこと嫌がってるし……」

男「好きですよ」

律「そうだよ……どうせ好きなんだよ…………………え?」

男「律さんの事が、好きです」

律「えっえっ」

男「大雑把なとこも一杯ありますけど、それを含めて俺は律さんが大好きです」

律「え……あぅ……」

50: 2011/08/29(月) 04:45:28.69
男「だから……その……一緒に住んでください!」

律「えっ……えええええええええええええええっ!」

男「……やっぱ嫌ですよね……」

律「……いいよ」

男「へ?」

律「私で良ければずっと男と居たいよ」

男「えっえっ」

律「初めて……好きになったんだからな……」

男「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」

律「な、何言ってんのかわかんないよ!」

男「じゃあ……帰りままままましょうか」

律「何動揺してんだよっ!えへへっ!」


こうして俺たちは付き合うことになり、幸せに暮らしたとさ。

終 わ り  

58: 2011/08/29(月) 05:01:11.15
その後、ついに俺たちは結婚を迎えた!

あれからもう五年も経つだなんて信じられないくらいはやかった。

そして俺は警察官となり、ついに始めての事件の調査に入る事になった。

男「さて……と、行ってくるか!」

律「手帳は?持った?」

男「持ったよ……ってありゃ」

律「ほら、忘れてる!これは警察の証なんだから忘れちゃ駄目だぞ!」

男「はいはい。じゃ、行ってくるぞ」

律「気をつけてね……?」

男「大丈夫だよ、夕方には帰るよ」

律「うん……行ってらっしゃい!」

元気よく見送る姿に今日も背中を押され、幸せな日々を送っているのであった。

 
             -true end-

59: 2011/08/29(月) 05:02:40.59
俺的にこんな家庭になってたらいいなと思って書いてみたわ。
気づくか分からないけど警察なのは確実にアマ○ミ。

それじゃあ俺は満足したぜ!お休み乙!

61: 2011/08/29(月) 05:05:36.43
とりあえず乙

引用元: 律「彼氏欲しいなぁ~」