シンジ「………」どよん

アスカ「あっ！で、でもＤ賞のクリエイティブなんちゃらは初号機じゃない！」

シンジ「……初号機じゃないか。母さんが中身って設定なんだろ。それに綾波も乗ってたんだ。綾波カウントなんだよ」

アスカ「ほら！Ｈ賞のビーズストラップはアンタが……」

シンジ「………僕ばっかり残ってるね。みんなあと一個ずつなのに」


アスカ（……めんどくせえ）

綾波「でもＩ賞ならきちんとした碇くんのフィギュアがあるわ」

シンジ「本当だ！」ﾊﾟｱｱ

アスカ「良かったじゃーん。」

シンジ「だけど中身がみえないんだよな………」

綾波「とりあえずＨ賞狙いはどうかしら。確実に碇くんのストラップは手に入るわ」

シンジ「う……うん」

シンジ「でもなんだか奇妙な気分だな……自分のグッズを自分で買うなんて」

アスカ「いいじゃん！目の前で変な男に買われるよかマシ……」

青なんとか「セカンドインパクト１０回」

店員「はい！ありがとうございます」

青なんとか「ﾌﾋﾋｯ…どこいっても無かったんだよな」

青なんとか「灯台もと暗しとはまさにこの事！！！！」

シンジ・アスカ（変な男きたあああああああああああああ）

ペリ………

店員「………」

青葉「………」

店員「あっ、おめでとうございます！Ｅ賞の２号機のクリエイティブモデルですね！！！！」

店員「それとＡ賞綾波レイ、Ｃ賞真希波・マリ・イラストリアスに…お客さん運がいいですね！」

青葉「うおおおおおおおおお！！！！」

店員「あとはＨが４つにＧが２つに……」

綾波「……」

シンジ「すごいや青葉さん、フィギュアがたくさん当たってる」

店員「Ｂ賞式波アスカラングレーですね」

アスカ「いやああああああああああああああああああ！！！！！！！！！」

店員「ありがとうございましたー♪」

アスカ「最悪よ……なんとしてでも残りの１つは………」

シンジ「や……やるの？」

アスカ「やるわよ！」

アスカ「セカンドインパクト、三回！！！！！！」

店員「ありがとうございます」


ペリ……ぺり……ぺり

店員「Ｆ賞のｽﾍﾟｼｬﾙｸﾘｴｲﾃｨﾌﾞﾓﾃﾞﾙ Evangelion Mark.06とＣ賞の真希波・マリ・イラストリアスフィギュアとＩ賞ですね」

アスカ「チッ！！」

シンジ「……アスカ、ちょっとリアクション間違ってない？」

アスカ「しかもＩ賞はホ〇野郎だし最悪だわ………」

アスカ「こんな時限って手持ちがないなんて信じらんないわ！！」

アスカ「シンジ！」

シンジ「へっ…僕？」

アスカ「やんなさいよ。いいわね。」

シンジ「いや……だけどさ」

アスカ「やりなさい」

シンジ「はい………」

アスカ「あたし、とりあえずそこのＡＴＭでお金降ろすから、その間やっときなさいよ。」
アスカ「もし私のフィギュアが当たったら売りなさいよね」

シンジ「わ……わかってるよ……」
シンジ「じゃ、じゃあ一回……」

アスカ「はあああああああ！？」

店員「では失礼しますね」


ペリ………


店員「！」
シンジ「？」


店員「おめでとうございます！」

シンジ「あ……えっ？」
アスカ「まさか！」

店員「Ａ賞綾波レイです！」

シンジ「あ……どうも…………」

綾波「………///」

アスカ「………チッ」

シンジ「ど…どうしよう……これ」

綾波「……///」

シンジ「あ…綾波、自分のフィギュアだしいる？」

綾波「いい……」

シンジ「えっ」

綾波「……いいの。碇くんにもっててほしい」

シンジ「綾波………」

綾波「碇くん………」


アスカ「ちょっと！！！！！さっさと動きなさいよこの機械！！！！！」ｶﾞﾝ!ｶﾞﾝ!

アスカ「もうまだなの！？」

カラン

店員「いらっしゃいませー」

「………」


店員「あ……！」


シンジ・綾波「？」

店員「い……いらっしゃいませ……」

ゲンドウ「……ああ」

シンジ「と……父さん！？」

綾波「碇司令………」

アスカ（また邪魔が………）

シンジ「父さん！どうしてくじなんか引きに来たんだよ！！」

シンジ「今回は……父さんのフィギュア………」

ゲンドウ「皆までいうな」

シンジ「えっ」

ゲンドウ「シンジとレイと初号機のフィギュアがある」

シンジ「父さん……」

ゲンドウ「例えＡ賞が消え失せたとしても私にとってそれは十分なことだ」

シンジ「……どうして」

ゲンドウ「ケータイのストラップをシンジだらけにしたい、部屋にシンジのフィギュアを飾りまくりたい」

ゲンドウ「ただそれだけのことだ。問題はない」


一同（………キモッ）

ゲンドウ「まあ、初号機が手に入れば言うことはない」

冬月「………そうは行かない、碇」

ゲンドウ「冬月！」

冬月「初号機は私が手に入れる。最初から初号機しか見えてはいなかったのだよ」

ゲンドウ「……ふんまあいい。どちらがユイへの想いが強いか…試してみるか冬月」

冬月「受けてたとう」



シンジ（……なんか、話の流れがおかしな方向に）

アスカ「はやく！はやく！」
アスカ（あのオヤジ共に私のフィギュアがとられるなんて屈辱よ！）


ゲンドウ「１０回」
冬月「わたしも１０回」


ペリ………
ペリ…………


店員「碇司令はＪが５のＩが４のＧのアスカが１つですね」

ゲンドウ「中身は」

店員「えっと…Ｊはマリが３つのアスカ１のシクレ１」
店員「Ｉはカヲルくんが４つですね」


ゲンドウ「廃棄だ」


アスカ・店員「へっ！？」
店員「いや、しかし……」

司令「シンジと初号機とレイ以外に興味はない。廃棄だ」

店員「はあ……」
アスカ（………チッ）

冬月「ふん。いつもの行いだ。私がいくぞ」

ペリ………


店員「あっ、おめでとうございます！」


冬月「何！」

ゲンドウ「………まさか初号機が」


店員「Ｂ賞式波アスカラングレーですね！」

冬月「廃棄」

アスカ・店員「へっ」

冬月「聞こえなかったか、廃棄だ」

ゲンドウ「そうか、ならば普段使い用に私が貰おう」

冬月「ああ…私は年だからな」

シンジ「ふ…普段使いって父さん……………」
ゲンドウ「普段使いは普段使いだ」


アスカ「いやああああああああああああああああああ！！！！！！！」

その後、言わずもがな冬月の戦績もボロボロだった

アスカ、マリ、シークレット


冬月にしてはゴミそのものに過ぎなかったが

「廃棄」と言うたびアスカは発狂しかけた

シンジ「父さん……そんなにほしいなら買い占めたら？」

ゲンドウ「ライブ感がなくなる。感動が薄れるだろう」

冬月「そうだ。己の実力が試されるのだよ、一番くじというものは」

冬月「もう一度か」

ゲンドウ「ああ」

店員「あ、その前にお客様が……」

一同「？」

カヲル「やあ」

シンジ「か……カヲルくん！」

カヲル「僕も１０回、頼むよ」

一同（………ﾁｯ）

カヲル「とりあえずね、寄ってみたら…すごいなぁ上位賞はみんななくなってるよ」

店員「残りはＨ賞４つに、ＤとＪとＩですが……」

カヲル「いいよ。１０回頼むね」

店員「かしこまりました」


ペリ………


店員「あっ」

カヲル「どうしたの？」

店員「Ｄ賞です」

カヲル「初号機のスペシャルクリエイティブモデルか…シンジくん、やったね」

シンジ「う……うん」


ゲンドウ・冬月「ちいいいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！！」

店員「えっと……のこりはＨ２つのＩが８つになりますね」

カヲル「じゃ、開けてみようか」

ﾊﾟｺｯ……

カヲル「あっ、僕だ。あとはシンジくんに……シンジくんに……シンジくんに……シンジくんに………」

カヲル「いや、３つ僕で５つシンジくんだったよ！」

シンジ「う……うん………」


アスカ・綾波・ゲンドウ（ちいいいいいいいいいいいいいいいい！！！！！！）

カヲル「じゃあＨはシンジくんで……僕としては満足だ。じゃあね。」

店員「ありがとうございましたー」

冬月「………帰るか」

ゲンドウ「………ああ」

シンジ「じゃ、もう上位はなくなったし、僕らも……」

アスカ「ちょいまち！！」

シンジ「？」

アスカ「……三回」

店員「へっ」

アスカ「三回引くわ」

店員「い……いいんですか？」

アスカ「いいのよ」


綾波・シンジ「？」

ペリ………

店員「えっと……」

アスカ「結果は？」

店員「Ｈ２つのＪ１つ………」

アスカ「じゃ、Ｈはシンジを頂戴」

店員「はい！」

シンジ「あ……アスカ？」

アスカ「ほれ」

綾波「………えっ」

アスカ「２つあるからやるわ」

綾波「私に……くれるの？」

アスカ「きっちり600円貰うけどね」

綾波「あ………」

綾波「ありがとう………///」

アスカ（のこりはＪだけど）

アスカ（単純に封入率が低い上に引かれまくっちゃったものね）

アスカ（だけど……奇跡を信じるしかないわ）

アスカ（でろでろでろでろデロデロデロデロデロデロデロデロデロデロデロデロ）


アスカ「デロ！」


シンジ「？」

綾波「………」






アスカ「で………」


アスカ「でた…………」

シンジ「あ、アスカのフィギュアじゃないか」
シンジ「よかったね。アスカ欲しがってたし……」

アスカ「ほい」

シンジ「えっ？」

アスカ「やるっていってんのよ」

シンジ「えっ……」
シンジ「だ！だけど………」

アスカ「大切にしないとぶん殴るわよ」

シンジ「いや……あの……」
シンジ「あ……ありがとう」


アスカ「はい、600円」

シンジ「って、はいいいいいいいいい！？」

綾波（大きさは違うけど愛情はおなじなのね）
綾波（上位賞も下位賞も私は私……碇くんは碇くん…）
綾波（一番くじ、ぽかぽかする…）

アスカ「ほら！寄越しなさいよ！！」
シンジ「やだよ！明日の昼御飯が………」

ミサト『一番くじ８月３１日に再販決定！！！みんな買ってね♪サービスサービスぅ♪』

ネルフスタッフ「はい、ご苦労様でしたー」

リツコ「完璧なナレーションだったわ。声優でも目指したら」

ミサト「それはどーも！」
ミサト「ま、本来の業務じゃないけどネルフ財政難脱出の一歩だものね。ＰＲしてかないと」

マヤ「……でも今回の一番くじ」
マヤ「……私たちラインナップされてないんですよね」


ミサト・リツコ「………」

リツコ「騒げるだけうらやましいわね」

ミサト「というよりヒロインの座、完全に真希波・マリ・イラストリアスに奪われた私の身にもなってよ……」


というわけで一部ローソンにて
８月３１日に再販決定！！！！！

一番くじって、楽しすぎじゃない？


―終劇―

お付き合い、ありがとうございました。
上位コンプリートしました。
それが自慢したかっただけです

ありがとうございました

乙
よかったです