1: 2010/11/05(金) 21:32:09.99
米だけ食ってると太るんだぜ

5: 2010/11/05(金) 21:36:16.06


上条「…まぁ、ちくわしか持ってなかった頃よりはマシか」

インデックス「どうしたのとーま?ごはんはまだかな?」

上条「…すまんインデックス、ちょっと待っててくれ」

インデックス「早くするんだよ!」

上条「もしもし、子萌先生ですか」

6: 2010/11/05(金) 21:42:45.80
子じゃなくて小だったな


上条「インデックス、今日は小萌先生の家に行くことになった」

インデックス「こもえ?どうしたのいきなり」

上条「いや…ちょっとな」

インデックス「こもえはお腹いっぱい食べさせてくれるから嬉しいんだよ!はやく行こうとーま!」

上条「お、おう」


10: 2010/11/05(金) 21:51:56.32
小萌「いらっしゃい上条ちゃん、インデックスちゃん」

インデックス「おじゃましますなんだよ!」

上条「先生ホントすいません…」

小萌「いえいえ、急でびっくりしましたけど困ってる生徒を助けるのが先生のつとめですからね」

上条「助かります…この埋め合わせはいつかします!」

小萌「それじゃあちゃんと学校にきて、赤点とらずに帰ってくださいねー?」

上条「うっ…善処します」

インデックス「こもえー、あわきはどうしたの?」

小萌「結標ちゃんはお仕事だそうですよー」

14: 2010/11/05(金) 22:01:28.55
小萌「それじゃあご飯にしましょうか」

3人「「「いただきます(なんだよ)」」」


小萌「それにしても今日は急でしたねー、何かあったんですか?」

上条「実は…食料が切れてしまいまして…」

小萌「あらら…電気代、水道代とかは大丈夫ですかー?」

上条「それは一括前払いなので問題ないんですけど、今月の仕送りもう全部使ってしまって…」

小萌「それはピンチですねー。どうしてそんなにお金使ったんですか?」

インデックス「とーま無駄遣いはいけないんだよ! そんなことするくらいなら食費に回して欲しいかも!」

上条「インデックス…ほとんどお前の食費だよ…」



15: 2010/11/05(金) 22:10:49.91

上条「あと今月は色々ありまして…主に割れたガラスの弁償とか」

小萌「ガラスですか?」

上条「その…路地裏で不良からカツアゲか何かされてた子を助けようとしたら、不良と喧嘩になって」

上条「近くの家の窓が割れたら不良が逃げていったので、ワタクシが弁償するハメに…」

小萌「あららー…それは災難でしたね」

上条「まったく不幸ですよ」

インデックス「それもだけど、喧嘩は危ないんだよとーま」

小萌「そうです。確かにその子を助けたいのは分かりますが
   それで上条ちゃんが怪我したらインデックスちゃんにも迷惑かかるんですよー?」

上条「いやぁ考える前に体が動いちゃいまして」

インデックス「馬鹿なんだねとーま」

小萌「上条ちゃんは馬鹿ですねー。そこが良いところでもありますけど」

16: 2010/11/05(金) 22:17:47.41


小萌「まぁその話は置いておいて、ですね」

上条「え? 何かあるんですか?」

小萌「上条ちゃんは本当に馬鹿ですねー、明日からどうするんですか?」

上条「あっ…」

インデックス「ご飯食べれないのは大問題なんだよ…」

小萌「…幸いお米だけはあるんですし、今月いっぱいの食材くらいは買ってあげましょう」

上条「こ、小萌先生…!」

インデックス「こもえが天使に見えるんだよ…!!」

小萌「大事な生徒のためですからねー。でもこれだけじゃいけません」

19: 2010/11/05(金) 22:27:26.38


上条「そ、そうですよね…そのうち絶対お金は返します!」

小萌「そのうちって言うと説得力が欠けますねー。 でもそうじゃなくてですね」

小萌「ガラス代を弁償するくらいでお金がなくなるのが問題なんです」

上条「えっ?」

小萌「こういった緊急の事態でも、ある程度の余裕があれば食費くらい出せるはずです」

小萌「普段からギリギリなんじゃないですかー?」

上条「うっ…正直、かなりきついです…」

小萌「まぁインデックスちゃんの分は出てませんからねー」




21: 2010/11/05(金) 22:35:53.89


小萌「とにかく、今後この事態になることは避けたいですねー」

上条「でも、どうすれば…もう削るところなんてインデックスの食費くらいしかありませんよ」

インデックス「それは困るんだよ!とーまは私を餓氏させる気かな!?」

小萌「じゃあインデックスちゃんの食費を削りましょう」

2人「「えっ」」

小萌「そこしか削れないならそうしなきゃどうしようもないですよー」

インデックス「で、でもそれは私が辛いんだよ!」

小萌「そんなことはありません」

23: 2010/11/05(金) 22:43:40.81



小萌「インデックスちゃんと私の体格はほとんど変わりませんが、食事の量にはすごい差があります」

小萌「これは、インデックスちゃんも私と同じ量で暮らしていけるってことじゃないですかー」

上条「た、確かに…でもなんでインデックスはこんなに食べるんでしょうか」

インデックス「こ、こもえが少食すぎるだけなんだよ! わたしが普通かも!」

小萌「確かに私は少食ですが、インデックスちゃんが普通ってことはありません」

小萌「インデックスちゃんがいっぱい食べるのは、働いていないからじゃないでしょうか」

2人「えっ?」

24: 2010/11/05(金) 22:50:47.86
小萌「例えば休日に、お昼前に起きてご飯をゆーっくり食べて、おやつを食べながらゴロゴロして、
   そのまま夜になってご飯を食べて、っていうときに」

小萌「お腹は空かないけど、お腹いっぱいにもならず、いつもより多く食べてることってありませんかー?」

上条「あぁ…ありますね」

小萌「インデックスちゃんは毎日がそんな感じなんじゃないでしょうかー」

上条「なるほど…」

インデックス「なんかプライドを傷つけられるんだよ…」

26: 2010/11/05(金) 23:01:52.35



小萌「なので、インデックスちゃんは働いてみるといいのですよ!」

上条「で、でもインデックスは…」

小萌「なにもお外でアルバイトしろというわけじゃありません」

小萌「たまに上条ちゃんたちが話してるのを聞きますが、インデックスちゃんは家事とかしてないんじゃありませんかー?」

インデックス「うっ…し、してないことは……なく…ないんだよ…」

小萌「やっぱりしてないんですねー、それじゃあいけません」

上条「い、いやインデックスがしてないんじゃなくて、俺がしてるだけなんです」

小萌「いいえ、インデックスちゃんがしてないんです。家事なんて上条ちゃんが学校行ってる間にできますよー?」

2人「「うっ…」」

27: 2010/11/05(金) 23:10:48.23
小萌「まぁ色々事情はあるんでしょうけど」

小萌「インデックスちゃんは上条ちゃんに養われてるんだから、少しは恩返しもするべきなんじゃないでしょうかー」

上条「小萌先生、ちょっと言いすぎじゃないですか!?」

上条「俺は別にそんなの期待してないっていうかこっちがやりたくてやってるだけだからなインデックス?」

インデックス「………うん…そうだよね」

上条「小萌先生の言うことなんて気にするなよ」

インデックス「…こもえにそんなに言われて何もしないなんて、わたしのプライドが許さないんだよ!」

上条「い、インデックス?」

インデックス「明日から、わたしが家事やってみるんだよとーま!」

小萌「ふふっ…インデックスちゃん、分からないことがあったら何でも聞いてくださいよー?」

32: 2010/11/05(金) 23:26:51.31
小萌「それじゃあご飯も食べ終わりましたし、さっそく食器洗いからやってみましょうか」

インデックス「臨むところなんだよ!」

小萌「まずはテーブルのお皿を大きくて平なのを下に、小さいのを上に重ねていきます。そうそう、そっちを下にするといいです」

小萌「重さ、運びやすさの効率が良いくらいのところで流し台に運んで」

小萌「ぬるま湯を張ります、水よりもちょっと汚れが落ちやすいんですよー」

インデックス「なるほどなんだよ」

小萌「スポンジにちょっとお湯を含ませて、洗剤をこれくらいつけて」

小萌「上にあるお皿から順番に洗っていきましょうー。はい、スポンジです」

インデックス「こもえの説明わかりやすいんだよ」

小萌「ふふっ先生ですからねー。泡があまり出なくなったら、また洗剤をつけてくださいねー」

インデックス「わかったんだよ!あとはわたしだけでできるかも!」

小萌「終わったら言ってくださいねー」

33: 2010/11/05(金) 23:33:03.65


上条「小萌先生…さすがですね」

小萌「なんのことですかー?」

上条「あのインデックスが真面目に家事をするなんて…」

上条「あ、さっきは言いすぎとか言ってすみませんでした」

小萌「いいんですよー。それだけ上条ちゃんがインデックスちゃんを大切に扱ってるってことですから」

上条「あ…いや、その…」

小萌「ふふっ…」

小萌「それに、ちょっと説得しただけで食器洗ってもらえるんですから楽なものです」

上条「小萌先生…さすがですね」

小萌「ふふふー」

35: 2010/11/05(金) 23:40:14.44


インデックス「こもえー、終わったんだよ!」

小萌「さて、綺麗になってるでしょうかー」

インデックス「ぴっかぴかなんだよ」

小萌「んー…」

小萌「合格です! ぴかぴかですねー!」

インデックス「このわたしにかかればこんなものなんだよ!」

小萌「さすがインデックスちゃん、やればできる子なのですー」

小萌「それじゃあ次は、お風呂掃除やってみましょうか」

インデックス「臨むところなんだよ!」

上条「小萌先生…さすがですね」

37: 2010/11/05(金) 23:47:36.85


小萌「さて、お風呂も綺麗になってお湯も張れましたねー」

小萌「それじゃ、インデックスちゃん一緒に入りましょうか」

インデックス「わかったんだよ」

上条「ちょ、ちょっと待てインデックス。お前着替え持ってきてないだろ!」

インデックス「あ、そうだったんだよ」

小萌「あら、そうでしたねー。それにもうこんな時間」

小萌「上条ちゃんまた明日ですー。インデックスちゃんもまた今度です」

インデックス「またねこもえ! 今度は一緒にお風呂入るんだよー!」

上条「小萌先生、ありがとうございましたー」

小萌「おやすみなさいー」

38: 2010/11/05(金) 23:59:04.07


インデックス「………」

上条「………」

インデックス「……とーま」

上条「なんだ?」

インデックス「…その…えっと、」

上条「……」

インデックス「…今まで、ごめんなさい」

上条「…えっ何が?」

インデックス「やっぱり、迷惑かけてたよね」

上条「い、いやいやそんなことはないぞ? 確かに食費はきつかったが」

インデックス「その時点で迷惑かけてるんだよ」

44: 2010/11/06(土) 00:09:47.45
インデックス「わたしにはお金はどうしようもないけど、とーまの元を離れたくはないんだよ」

上条「インデックス…」

インデックス「だから、家事くらいはちゃんとするから…食費は減らせないかもだけど」

インデックス「まだ…一緒に居てもいいかな…?」

上条「インデックス…」

上条「さっきも言ったが、俺は迷惑だなんて思ってないし、やりたくてやってることだからお前が気にすることはないぞ」

インデックス「とーま…ありがとう、なんだよ」

上条「じゃ、おやすみ」

インデックス「おやすみなさい」



47: 2010/11/06(土) 00:16:47.70
上条「ふぁ~あ…」

インデックス「んぅ~…おはようとーま」

上条「おぅ、お早うインデックス。朝飯できてるから顔洗ってこいよー」

インデックス「わかったんだよー…」


2人「「いただきます(なんだよ)」」

上条「今日は寝坊しなくて良かった…」

インデックス「そういえばそうだね」

上条「目覚ましがちゃんと機能するのは当たり前だけど良いものだな」

インデックス「あ…」

上条「ん? どうした?」

インデックス「朝とーまを起こすのも、家事なのかな」

上条「え? …う~ん…まぁ、家事、なのかな?」

49: 2010/11/06(土) 00:23:48.67

インデックス「今日は起きれなかったけど、明日はちゃんと起きてごはんも作るんだよ!」

上条「おう! その意気だ!」

インデックス「今日はとーまが学校に行ってるあいだに洗濯と掃除をやってみるんだよ」

上条「インデックス…!」

インデックス「わたしにまかせておくといいかも!」

上条「よし、それじゃ俺はそろそろ準備しないとな。食器洗い任せてもいいか?」

インデックス「もちろんなんだよ!」

上条「じゃあ行ってきます」

インデックス「いってらっしゃいなんだよ!」

51: 2010/11/06(土) 00:34:18.24

インデックス「よし、食器洗いおわりなんだよ! ぴっかぴか!」

インデックス「次は洗濯をやってみるんだよ」

インデックス「この、洗濯機っていうのがむずかしいんだよ…」

インデックス「えっと、確か前とーまは…ここの粉…洗剤?を入れてたんだよ」

インデックス「それで、この洗濯機のふたをしめて…」

インデックス「…む、むむむ」

インデックス「この、一番おっきなボタンにスタートって書いてあるから…これでいいのかも」

インデックス「…おぉ…動いてるんだよ…」

インデックス「正解だったみたいなんだよ」

インデックス「ボタンを押せば、洗濯する」

インデックス「決まった行動に対して結果が決まってるのは、魔術に似てるんだよ」

インデックス「これが止まったら、干せばいいんだよね」

54: 2010/11/06(土) 00:46:21.30

インデックス「掃除の前に、カナミン再放送見るんだよ」


インデックス「やっぱりカナミンはすごいんだよ!」

インデックス「あ、洗濯おわってるかも」

インデックス「やっぱり止まってる…ふた開けてもいいよね…?」

インデックス「ん…問題なさそうなんだよ。ちょっとせっけんの香りがするけど、たぶん大丈夫だよね」

インデックス「えっと…このカゴに入れて…んっ…意外と重いんだよ…」

インデックス「…ベランダの竿が高いんだよ…」

インデックス「なんとか、干せるけど…腕が、疲れるんだよ…」

インデックス「…ふぅ…なんとか干せたんだよ…」

インデックス「力も背もないから疲れるんだよ…早く大人になりたいかも」

インデックス「疲れたから、掃除の前にちょっと休むんだよ」

56: 2010/11/06(土) 00:56:24.96
インデックス「あ、もうお昼なんだよ」

インデックス「ごはんごはんー♪」

インデックス「あ、スフィンクスのもだね…はい、ごはんだよー」

スフィンクス「にゃー」

インデックス「いただきますなんだよ」


インデックス「ごちそうさまなんだよ」

インデックス「いつもならここでおしまいだけど…今日からは、食器を洗うんだよ!」

インデックス「っていうかこれくらい普通やるんだよ…昨日までのわたしはダメダメかも」

インデックス「あ、スフィンクスもおわった?じゃあお皿洗っちゃうんだよ」

57: 2010/11/06(土) 01:08:02.63
インデックス「よーし、食器洗いもすんだし」

インデックス「食後の休憩なんだよ」

インデックス「ごはんのあとすぐに動くと、お腹痛くなるもんね」

インデックス「昼ドラでも見るんだよ」

インデックス「昼ドラがおわったら掃除するんだよ」


インデックス「まさか、マキがあんな子だったなんて…!」

インデックス「昼ドラはある意味ホラーよりこわいかも」

インデックス「そろそろ掃除はじめるんだよ!」

59: 2010/11/06(土) 01:14:22.74

インデックス「えっと…高いところの掃除はできないし、テーブルの上には何もないし」

インデックス「この掃除機っていうので、床を掃除するだけでいいかな」

インデックス「ここのボタンを…」

インデックス「…あれ?」

インデックス「なにも起きないんだよ…」

インデックス「えっと…じゃあここのボタンかな? …ひゃっ!」

インデックス「横が開いたんだよ……これは…ゴミ、かな?」

インデックス「………なるほどなんだよ!」

インデックス「ここのボタンで、まとめてたゴミを出してゴミバコに捨てるのかも!」

インデックス「ふふふ…このインデックスに理解できないことなんてないんだよっ!!」

60: 2010/11/06(土) 01:24:30.09
インデックス「じゃあそろそろこの掃除機でゴミを吸い取ってやるんだよ!」

インデックス「…このボタンなんだよ!」

インデックス「………」

インデックス「…何もおきないんだよ」

インデックス「…むぅ…やっぱり科学はよくわからないんだよ」

インデックス「う~ん…でも、洗濯機はわかったし…これも同じ感じだとは思うんだけど…」

インデックス「魔術で考えたら……」


インデックス「そっか! わかったんだよ!」

インデックス「力の源が必要なのかも!」

インデックス「じゃあ、どこかから力を引っぱり出すものがあるはずなんだよ」

インデックス「………」

インデックス「ここが伸びるんだよ」

63: 2010/11/06(土) 01:32:44.58

インデックス「この、2つの突起の形…」

インデックス「壁にある、コレと同じ形なんだよ」

インデックス「ここに差さってるこのコードは、テレビにつながってるんだから」

インデックス「これを差したら、動くようになるはずなんだよ」

インデックス「それから、このボタンで…わっ」

インデックス「動いたんだよ」

インデックス「この下のところで、ゴミを吸うんだよね」

インデックス「…こう、かな?」

インデックス「おぉ…吸ってるんだよ…!」

インデックス「これで、部屋全体を周ればいいんだね」

インデックス「じゃあ、こっちから」

インデックス「……ひゃっ!」

インデックス「び、びっくりしたんだよ…コードが足に絡んだだけなんだよ」

64: 2010/11/06(土) 01:38:45.24
インデックス「…あれ?コードの長さが足りないかも」

インデックス「あっちの方まで届かないんだよ…」

インデックス「………」

インデックス「あ、あっちにも差すところあるんだよ!」

インデックス「これで大丈夫なんだよ」

インデックス「スフィンクス、ちょっとどくんだよ」


インデックス「よーし、全部できたんだよ」

インデックス「じゃあコードを壁から抜いて……あれ?」

インデックス「これどうやってしまうのかな?」

インデックス「う~ん……あ、スフィンクス、コードで遊んじゃダメなんだよ」

インデックス「う~ん………」

インデックス「あ、そういえばここにボタンあったんだよ」

インデックス「ひゃぁああっ!?」

インデックス「ま、まさかこんな早さで入っていくとは思わなかったんだよ…」

67: 2010/11/06(土) 01:48:04.77
インデックス「科学おそるべしなんだよ…」

インデックス「でも」

インデックス「掃除も、洗濯もできたんだよ!」

インデックス「わたしはやればできるんだよ」

インデックス「………結構、疲れたんだよ」

インデックス「とーまはこれと、ごはん作るのもやってるんだよね」

インデックス「…ごめんね、とーま」

スフィンクス「なぁー」

インデックス「ん…スフィンクス、遊ぶ?」

68: 2010/11/06(土) 01:56:33.53
上条「インデックスの奴、問題起こしてねぇだろうな…」

土御門「どうしたカミやん、何かあったのかにゃー?」

上条「あぁ、インデックスが家事するって言い出して」

土御門「なんだと…!?」

青ピ「あれー? 2人とも真剣な顔してどうしたん?」

土御門「あぁ…カミやんに寄生してるニートな女の子が家事をやりだしたらしい…」

青ピ「な…なんやて!?」

土御門「何が起こったと思う?」

青ピ「それは…カミやんと結ばれた自覚を持ったとか、そういうイベントがあったとしか思えへん…!」

土御門「やはりそうか…」

上条「え、ちょっとおいお前ら何を…えっ痛っちょっやめろぎゃああああぁぁ!!」

小萌「はーいそこの3人静かにしてくださいねー」

69: 2010/11/06(土) 02:04:57.22
小萌「あと上条ちゃんは授業終わったら残っててくださいねー」

上条「あ、はい」

青ピ「カミやんまた小萌てんてーと2人っきりの補習か~うらやましいわぁ~」

小萌「補習ではありませんよー」

青ピ「なん…やて…」

土御門「おい、青ピ! …返事をしろ! 青ピいいぃぃぃぃ!!!」

小萌「土御門ちゃんうるさいですー」

土御門「あ、すみません」

71: 2010/11/06(土) 02:16:12.56
小萌「さて上条ちゃん」

上条「はい、なんでしょう」

小萌「買い物ですよー。昨日言ったこと忘れたんですかー?」

上条「あぁ! …お世話になります」

小萌「ふふー良いんですよこれくらい」

小萌「それよりインデックスちゃんはどうですか?」

上条「今朝は起きる時間はいつもどおりでしたけど、掃除と洗濯するって自分から言ってきました」

小萌「おぉー良い傾向ですね」

上条「あいつがそんなのしてるところ見た事ないから不安なんですけどね…」

小萌「昨日の食器洗いとお風呂掃除は、綺麗にしてましたよー」

上条「そうですね…アイツを信じるのは俺の役目でした」

小萌「ふふっ上条ちゃんちょっとカッコイイですよー」

72: 2010/11/06(土) 02:25:06.40
小萌「1ヶ月分全部買い置きでいいですよね?」

上条「ま、まぁ…インデックスが勝手に食べなければ…」

小萌「多分大丈夫ですよー」

小萌「それじゃあ長持ちするもの選んでいきましょうか」

上条「はい」


御坂「ん…? アイツも買い物中かしら…」

御坂「…一緒にいる女の子は何よ…誰なのよ…」

御坂「ハッいやいや、アイツが誰といようがあたしにはカンケーないし、うん」

御坂「ただの迷子案内とかそんなのよね、うん」

御坂「あたしは今ゲコ太カード選ぶのに忙しいから、今日だけは見逃してあげるわ」

75: 2010/11/06(土) 02:35:44.35
インデックス「あ、もうこんな時間なんだよ」

インデックス「そろそろとーま帰ってくるかも」

インデックス「おなかすいたんだよ!」

インデックス「まだちょっと時間あるかな…」

インデックス「あ、そうだ! お風呂も洗っておくんだよ!」


上条「ただいま~」

インデックス「おかえり、とーま」

小萌「お邪魔しますよー」

インデックス「あ、こもえ。いらっしゃいなんだよ!」

小萌「うふふー良い子にしてましたか? インデックスちゃん」

76: 2010/11/06(土) 02:46:36.24
インデックス「えっと、洗濯と、掃除と、お風呂洗いやったんだよ」

上条「お、風呂もやってくれたのか」

インデックス「うん、お湯はまだ張ってないけど」

小萌「これは嬉しい誤算ですね、上条ちゃん」

インデックス「ところでこもえは何しにきたの?」

小萌「上条ちゃんと1ヶ月分の食材の買出しついでに、ごはんを作りにきたのですよー」

インデックス「こもえの手作り! これは美味しい予感がするんだよ!!」

小萌「ふふー。インデックスちゃん一緒に作りますかー?」

インデックス「臨むところなんだよ!」

上条「じゃあ俺はインデックスの成果の確認でもしてきますかねー」

77: 2010/11/06(土) 02:55:33.64
上条「風呂場よし、ちゃんと洗ってある」

上条「洗濯機…異常なさそう」

上条「部屋…特に変わったところはなし。まぁ掃除機かけただけとかなのかな」

上条「ベランダ…」

上条「これは……」

インデックス「こもえ、むいてもむいても皮なんだよー」

小萌「玉ねぎですからねー。これは外のカサカサしたのをむくだけでいいんですよー」

インデックス「へぇー」

上条「…まぁ、明日にするか」

78: 2010/11/06(土) 03:08:05.07

小萌「インデックスちゃんは物覚えが良いですねー」

インデックス「わたし、1回見たことは忘れないんだよ!」

小萌「おぉ、それはすごいですねー」

インデックス「昨日の食器洗いも、お風呂掃除もこもえが1回やってくれたから綺麗にできたんだよ」

小萌「なるほどー……あれ? それじゃあ今日の洗濯と掃除は」

インデックス「洗濯物を干すところは見たことあるし、掃除してるところも見たことあるからできたんだよ」

小萌「それなら安心ですねー あ、そっちの切り分けたにんじん取ってください」

インデックス「洗濯機の使い方も、掃除機の使い方も覚えたんだよ!」

小萌「ふふっじゃあこれからは掃除と洗濯はインデックスちゃんのお仕事ですねー」

インデックス「うん、私がやるんだよ!」

80: 2010/11/06(土) 03:17:23.44
3人「「「いただきます(なんだよ)」」」

上条「おぉー…」

小萌「私とインデックスちゃんで一緒に作った肉じゃがと」

小萌「長持ちはしませんが、今日のご飯用に買ってきた秋刀魚と」

インデックス「野菜サラダなんだよ!」

上条「じゃあ、肉じゃがから……ん…美味い」

インデックス「………」

小萌「インデックスちゃん、どうですかー?」

インデックス「…美味しいんだよ! 自分で作ったからかな? すっごく美味しいんだよ!!」

小萌「ふふっ…これが、働いた後のご飯の味ですよー」

インデックス「美味しいんだよ! 今までで一番なんだよ!!」

83: 2010/11/06(土) 03:29:27.66

インデックス「本当に美味しいんだよ…! これは新たなる発見かも…!」

上条「お、おい…インデックス」

インデックス「どうしたのとーま?」

上条「お前…泣いてるのか?」

インデックス「えっ? ……あ…」

小萌「……」

インデックス「あれ? どういうことかな? 美味しいのに、なんで、涙が、で、るのか、な?」

上条「…インデックス…」

インデックス「ふ、うぅっ、ひっ、うぇ、ぇええぇえええんん!!」

上条「お、おい!」

86: 2010/11/06(土) 03:40:57.44

小萌「…多分ですけど、インデックスちゃんは…今までの自分に後悔してるんじゃないでしょうか」

上条「そ、そうなのか?」

インデックス「ひぅ、っく、ぅん…っいま、まで、っひ、わた、し、何、もっ、ひっく、うぅぅっ」

上条「……」

小萌「…上条ちゃん、泣いてる女の子を慰めるのは、男の子の役目ですよー?」

上条「…インデックス」

インデックス「っひっく、ん、、な、何?」

上条「済んだことは仕方ないんだ。今までがダメだったんなら、それに気がついたんなら、これからそこを直していけばいいじゃないか。
   インデックスは昨日それに気がついて、今日、それを直すために自分から色々したんだろ? なら、それをそのまま続けりゃいいじゃねぇか。
   今までの分は取り戻せないかもしれないけど、お前はそれを覚えているかもしれないけど、周り中がそんなこと忘れるくらい頑張ってみろよ。
   大事なのはこれからだろ? 過去を振り返って泣いてるだけじゃ未来は良くならないぜ。それなら何も考えないで笑ってる方がマシだ。
   笑ってりゃどんな不幸にも立ち向かっていけるんだ。ほら、涙拭けよ。せっかくの顔と、今日の料理が台無しになっちまうぜ?」

インデックス「っく、とー、ま、とーま、とーまぁ、とーまぁぁ…」

小萌「あらあらー、先生お邪魔だったかもしれませんねー」

87: 2010/11/06(土) 03:49:10.40
インデックス「…ん、もう大丈夫。ありがととーま」

上条「ん、そっか」

小萌「はい、じゃあ続き、食べましょうかー」

小萌「美味しいですねー」

インデックス「うん、美味しくできたよ。こもえありがとう」

小萌「ふふー、教師ですからねー」


3人「「「ごちそうさまでした(なんだよ)」」」

インデックス「ふー、お腹いっぱいなんだよ」

上条「俺もだー……っ!?」

90: 2010/11/06(土) 03:56:51.94
上条「お腹いっぱいなのか?」

インデックス「うん、いっぱいなんだよ」

インデックス「あ、食器洗いは私がやるんだよ!」

上条「お、おう頼む……」

上条「き、聞きましたか小萌先生」

小萌「聞きましたよー、お腹いっぱいみたいですね。先生もです」

上条「い、いや先生には普通かもしれないですけど、インデックスがお腹いっぱいになるなんて滅多にないんですよ!」

上条「一般人より多いとは言え、今日の料理はインデックスには少なめだったはずなのに…」

小萌「先生昨日言ったじゃないですかー」

上条「働いてないからってやつですか」

小萌「そうです。まぁ今日の場合は泣いたっていうのもあるでしょうけどー」

92: 2010/11/06(土) 04:06:54.87
小萌「初日でいきなり効果がでましたねー」

上条「こ、このまま続けば我が家の食費は…」

小萌「少しずつ減って行って、上条ちゃんに余裕もできるんじゃないでしょうか」

小萌「そうしたら上条ちゃんもタイムセールに気をとられずに補習できますねー」

上条「っ! …小萌先生、そこまで考えて…」

小萌「それくらいで上条ちゃんの成績が良くなってくれたら良いんですけど…ねー…」

上条「えっ俺先生が落ち込むくらい悪いんですか!?」

小萌「うぅっ…可愛い教え子ちゃんにはこれ以上は…」

上条「えええぇぇぇ!?」

93: 2010/11/06(土) 04:17:04.88
インデックス「こもえ、お風呂入ろう!」

小萌「そう言うと思って着替えもちゃんと持ってきたのですよー」

インデックス「とーま、覗いちゃダメなんだからね!」

小萌「あらあら、上条ちゃんはそんな悪い子なんですかー?」

上条「し、しませんよそんなこと! インデックスも何言ってんだ!」

インデックス「えーでもとーまわたしと出あったとき、」

上条「いいいいから風呂行ってきなさい!」

インデックス「とーま、面白いね」

小萌「インデックスちゃん、あまり上条ちゃんをからかっちゃいけませんよー」

上条「うぅ…くそぅ…」

94: 2010/11/06(土) 04:28:07.19
インデックス「こもえ、昨日と今日、本当にありがとうなんだよ」

小萌「いえいえー、私はちょっとおしゃべりしただけで、実際に動いたのはインデックスちゃんですよー」

インデックス「こもえとのおしゃべりがなかったら、わたしはまだ気付かないところだったんだよ」

小萌「ふふー、まぁ教師ですからこれくらいは当たり前ですよー」

インデックス「教師ってすごいんだね」

小萌「嬉しいこと言ってくれますねー」

インデックス「…こもえ、お願いがあるんだけど、いいかな?」

小萌「なんですかー?」

インデックス「わたし、外の図書館とか行けないし、お金がないから本が買えないんだよ」

インデックス「だから、できればこもえに本を借りてきて欲しいなーって」

小萌「良いですけど、上条ちゃんじゃいけないんですかー?」

96: 2010/11/06(土) 04:36:56.12

インデックス「その、料理の本が良いから…」

小萌「あらあらー、それじゃあ上条ちゃんには頼めませんねー、うふふー」

インデックス「うん…わたしは食べてばっかりだし、料理でお礼するのが一番かなって思ったんだよ」

小萌「その気持ちだけで上条ちゃんには充分だと思いますよー」

小萌「まぁ私は女の子の味方なので、出来るかぎりはお手伝いしますよー」

インデックス「こもえ…ありがとうなんだよ」

小萌「うふふー」

インデックス「あ、あとひとつお願いがあってね」

小萌「なんですかー?」

99: 2010/11/06(土) 04:43:53.72

小萌「今日はお邪魔しましたのですー」

上条「いえいえ、食材とか、他にも色々とありがとうございました!」

インデックス「今度はわたしがこもえの家に行くんだよ!」

小萌「はい、ではまたー。おやすみなさいー」

2人「「おやすみなさい(なんだよ)」」

インデックス「……」

上条「……」

インデックス「こもえ、すごく優しいんだね」

上条「あぁ。あんなに沢山の食材買ってくれた上にご飯まで作ってくれて…」

インデックス「今日は色々あって疲れたんだよ」

上条「ん、俺もだ。…風呂行くか」

インデックス「うん…わたしはもう寝るんだよ、おやすみとーま」

上条「おやすみインデックス」

101: 2010/11/06(土) 04:53:15.60
インデックス「おはようとーま」

上条「おぉインデックスおはよう。今日は早いんだな」

インデックス「うん。昨日早めに寝たから目覚めすっきりなんだよ」

上条「そりゃ良かった。今から朝飯作るから待ってなー」

インデックス「手伝うんだよ」

上条「お? じゃあ米砥いでくれるか?」

インデックス「わかったんだよ」


2人「「いただきます(なんだよ)」」

インデックス「ん、美味しいね」

上条「そうか? いつも通りだと思うけどな」

インデックス「うん、いっつもこんなに美味しかったんだね」

102: 2010/11/06(土) 05:03:33.70
上条「今日は学校休みだからこんな早く起きる必要なかったなー」

インデックス「日本には早起きは3文の得っていうことわざがあったかも」

上条「そうだなー。よし、今日はインデックスのために色々しよう!」

インデックス「えっ?」

上条「とりあえず食器洗い終わったら洗濯機の前な」

インデックス「え? …うんわかったんだよ」


インデックス「あれ…? これ、昨日わたしが洗濯した服?」

上条「そうだ」

インデックス「わたし、洗濯のやり方間違ってたの?」

上条「あぁ。だから今ここで正しいやり方を教えよう」

104: 2010/11/06(土) 05:12:38.75

上条「まず昨日のインデックスの家事についてだ」

インデックス「うん」

上条「風呂洗い、食器洗いは完璧だった」

上条「掃除については、掃除機しか使ってないのか?」

インデックス「そうだよ」

上条「そうか、まぁとりあえず置いておこう」

上条「で、問題の洗濯だが…まず洗濯機の使い方から覚えてもらう」

インデックス「昨日は、ここのボタン押して洗剤入れたんだよ」

上条「おぅ、普通の服の場合はそれで良いぞ」

上条「というか上条さんは普通の服しか持ってないのでそれで良いです、他のボタンは基本的に使いません」

上条「あ、ここのボタンは倍速って言って、少なめの量に限るが時間を短くできるものだからたまに使うな」

インデックス「なるほどなんだよ」

105: 2010/11/06(土) 05:21:19.70
上条「で、昨日のインデックスは普通にやったわけだ」

インデックス「うん、そのはずなんだよ」

上条「それなら昨日は、洗剤の量を間違えてたんだな。昨日はどれくらい使った?」

インデックス「うっ…多ければ綺麗になるかなーって思って、そのカップに山盛りだったんだよ」

上条「なるほど……このスタートボタンを押して少しの間は、洗濯機が中の服の量をはかってるんだ」

上条「それで、ここのランプが点灯するだろ? これが一番上だとカップすりきり1杯、一番下だとカップ4分の1、
   カップの内側についてるメモリとランプのメモリを見比べるんだ」

インデックス「あ、じゃあ今はカップ半分の洗剤でいいのかな?」

上条「そう、それでいいんだ。で、その洗剤を満遍なくかけたら、あとはふたをして待つだけ。簡単だろ?」

インデックス「うん、覚えたんだよ」

上条「よし、じゃあ洗濯してる間に、今日は晴れてるし布団干そうか」

インデックス「お布団も洗濯するの?」

上条「いや、布団は天日干しするだけでいいんだよ」

108: 2010/11/06(土) 05:31:23.67

インデックス「お布団重たいんだよぅ…」

上条「あはは、押しつぶされそうだなー」

インデックス「助けて欲しいんだよ…」

上条「はいはい。…布団は、ベランダの手すりにこうかけて…っと」

上条「あとはしばらく放置だな」

インデックス「毛布はどうするの?」

上条「ん~毛布も干せたらいいけどスペースないし…ベッドの上に広げておこうか」

上条「…よし、こんなもんか」

上条「じゃあ洗濯おわるまで休憩にするか…っと、ちょっとホコリっぽいな」

上条「こういう時は部屋の窓を全開、換気扇もまわして換気しよう」

インデックス「なるほど…冬は寒そうなんだよ」

上条「そうだなー…」

109: 2010/11/06(土) 05:42:09.31
上条「よし、洗濯おわったし干そう」

インデックス「ここ、洗濯機から服を取り出すのが結構疲れるんだよ」

上条「水吸って重いし、絡まってたりするからなぁー。なるべくほどいて、かごに入れるんだ。そうじゃないと伸びちゃうからな」

インデックス「なるほど、なんだ、よっ」

上条「よし、それでベランダに干すわけだが」

上条「服を干す前は、こう、服を振って、シワを減らすんだ」

上条「こうやってから干さないと、乾いたあとすごいシワができて、直すのが面倒なんだ」

インデックス「へぇ~…昨日わたしはしてなかったんだよ」

上条「まぁそれは洗濯しなおしたから大丈夫。今日からちゃんとやろうな」

インデックス「うん! っこんな、感じかな?」

上条「そうそう。固めの服だと、ちょっと回数増やした方がいいかな」

インデックス「わかったんだよ!」

110: 2010/11/06(土) 05:50:52.69
上条「でも…アレだな」

インデックス「何?」

上条「竿が高くて干し辛そうだなー」

インデックス「うん…腕と首が疲れるんだよ」

上条「足場になるような台あったかなー…買おうにもお金ないしなぁ」

インデックス「うぅ…早く大人になりたいんだよ…」

上条「まぁこればっかりはしょうがないかなぁ」

上条「あ、くつ下とかは、枚数が少ないときはなるべく間隔を空けるようにしろよ。その方が風通しも日射も良くなるから」

インデックス「なるほどなんだよ」

上条「あと、もし雨が降ってきた場合は、すぐに取り込めば部屋干しでいいけど、結構濡れた場合は一応洗濯し直した方が良い」

インデックス「どうして?」

上条「空気中にもホコリとか結構あるらしいから、雨に濡れたら汚れるんだよ」

111: 2010/11/06(土) 06:02:04.45
インデックス「よし! 全部干せたんだよ!」

上条「はい、おつかれー」

上条「じゃあ俺は宿題してるから、適当に時間潰しててくれ」

インデックス「ん、わかったんだよー。スフィンクスー」

スフィンクス「にゃーご」


上条「うぉ…この問題難しすぎるだろ…意味わかんねぇ…」

上条「くそっ教科書にも載ってないじゃねーか…これテストに出るかもって言ってたよな…」

112: 2010/11/06(土) 06:14:40.89
上条「…ん? もうこんな時間か」

インデックス「あ、とーま宿題おわったの?」

上条「残念ながらまだ終わってませんよー…とりあえず昼飯作ろうと思ってな…」

インデックス「手伝うんだよー。何作るの?」

上条「う~ん…作るのが楽で、晩にも食べれるようなのが良いけど……カレーかな」

インデックス「やったぁ! カレー大好きなんだよ!」

インデックス「野菜の皮むきは任されるんだよ! カレーだから、ジャガイモ、にんじん、玉ねぎでいいよね」

上条「そうだなー…よし、茄子カレーにしようか」

インデックス「ナス? ナスの皮むきはやり方わからないかも」

上条「茄子の皮は向かなくていいんだよ、あと玉ねぎ多めで、にんじんとジャガイモなしでトマト用意して」

114: 2010/11/06(土) 06:26:59.42

上条「よーし、じゃあ温まった鍋にバターを溶かして、薄切りの玉ねぎを入れて、炒める。ニンニクとかショウガはさすがにないかー」

インデックス「バター溶けたら玉ねぎ」

上条「玉ねぎが狐色になるまで焦げないように炒めるんだ」

インデックス「狐色になるまで焦がさないように」

インデックス「とーま、これくらいかな?」

上条「うん、これくらいだな。じゃあ水入れよう」

インデックス「お水ー…このルーの箱に書いてある量でいいの?」

上条「あぁ、それでいいぞ……よし、じゃあそれはちょっと置いておいて、次はフライパンでこの合挽きミンチを炒めるんだ」

インデックス「どれくらいまで炒めるのかな?」

上条「ん~…そんなに炒めなくもいいよ、だいたい火が通ったなー、くらいで出来たら鍋に入れる」

117: 2010/11/06(土) 06:39:11.07
上条「インデックス、面白いもん見せてやるよ」

インデックス「え、何々?」

上条「ここにお湯があります。そしてヘタの反対側に十字に切れ目を入れたトマトがあります。このトマトをお湯につけます」

インデックス「………おぉ…!! 皮がめくれてきたんだよ!」

上条「ここでトマトを取り出して、皮を引っ張ると…ホラ、綺麗に剥けました~。これをトマトの湯むきって言うんだ」

インデックス「すごいんだよ! とーますごい!」

上条「このトマトの種をとって、適当に切って、フライパンで軽く炒める」

上条「ここでさっきの鍋を加熱…コンロもう1個欲しいなぁ……で、煮立ったらトマトとこの市販のルーを入れる」

インデックス「入れたんだよ! もうすぐ完成?」

上条「まだまだ。そもそも茄子まだ何もしてないぞ?」

118: 2010/11/06(土) 06:48:01.11

上条「じゃあ煮てる間に茄子の下ごしらえしておこう」

インデックス「下ごしらえ?」

上条「調理の準備みたいなもんだ。魔術でも色々準備あるだろ?」

インデックス「なるほどなんだよ」

上条「茄子を1cm幅くらいに輪切りする。輪切りってのはこう、な」

上条「ちなみにこう切ったら半月、こうだとイチョウ、こうだと短冊、こうだとみじん切りって言う…はず」

インデックス「色々あるんだね」

上条「上条さんが知らないものも多いと思いますよー。で、切った茄子に小麦粉をまぶす」

上条「ちなみに小麦粉には強力粉、中力粉、薄力粉ってのがあって、強力粉はパン、餃子の皮なんかに、
   中力粉はうどん、お好み焼きなんかに、薄力粉は天ぷらとかお菓子に向いてるらしい。今回は薄力粉な」

上条「で、煮てる鍋をちょっと避けてフライパンに交代。油をひいて熱したら茄子を入れて焼く」

120: 2010/11/06(土) 06:56:22.47
インデックス「ナスを入れて…熱っ!」

上条「おいっ大丈夫か!?」

インデックス「ちょっと指にはねただけだよ…」

上条「とりあえず水で冷やすんだ!」

インデックス「う、うん…」

上条「痛いか?」

インデックス「…結構ヒリヒリしてるかも」

上条「茄子は俺が焼いておくから、救急箱からやけど用の薬出して使っておけ。あと絆創膏も」

インデックス「わかったんだよ…ごめんね、とーま」

上条「何言ってんだ、謝るのは監督が出来てなかった俺の方だよ、怪我させてすまんインデックス」

インデックス「ううん…救急箱とってくるね」

上条「あぁ、茄子は任せておけ」




122: 2010/11/06(土) 07:06:24.59
上条「ん…ちゃんと治療したか?」

インデックス「うん、ほら絆創膏」

上条「よし…茄子はもう焼けたから、あとはこれを鍋に入れて5分くらい煮たら完成だ」

インデックス「やっと完成! なんだね」

上条「結構時間はかかるけど、そんなに難しいわけじゃないさ。さて、お皿出してくれ」

インデックス「はーい!」

上条「よし! じゃあ早速」

2人「「いただきまーす!」」

124: 2010/11/06(土) 07:15:58.96

2人「「ごちそうさま(なんだよ)!」」

上条「指やけどしてるんだし、洗い物は俺がやるよ」

インデックス「うん、ありがとうとーま」

上条「いいって、先に歯磨きしてな」

インデックス「うん」


上条「よーし、美味いカレーも食ったし、宿題の続きでもやりますかー!」

インデックス「とーま、頑張るんだよ!」

上条「とは言ったものの…こいつは強敵だぜ…!」

上条「…ん? これ、もしかしてこの公式で………おぉ! 解けた!」

126: 2010/11/06(土) 07:23:18.89
上条「あ、そうだインデックス」

インデックス「どうしたの?」

上条「この布団叩きで、布団叩いておいてくれ」

インデックス「布団叩き?」

上条「おぅ、これで干してる布団をこう叩くとだな…」

インデックス「わっ! ボフッってしたんだよ!」

上条「こんな感じにホコリが出るから、これが少なくなるまで叩いててくれないか」

インデックス「わかったんだよ!」

上条「ゆっくりでいいからなー」

128: 2010/11/06(土) 07:31:30.31
インデックス「やっ! たっ! はぁーっ!!」

上条「インデックス、楽しいのは分からんでもないが、そこ外だから周り中に声聞こえてるぞー」

インデックス「えっ? あっ!!」

上条「あとホコリいっぱい出るから、マスクしておいた方がいいな。救急箱に入ってたはずだから」

インデックス「うぅ…とーま意地悪なんだよ…」

上条「たまには仕返しもしたくなるんですー」

インデックス「うぁ、外の人と目が合った…恥ずかしいよぅ…」

130: 2010/11/06(土) 07:39:55.15
上条「…ふぅー…やっと宿題終わったぁ…」

インデックス「とーまお疲れさまなんだよ、はい牛乳」

上条「…ありがとうインデックス、ここで牛乳チョイスなのは謎だけど」

インデックス「疲れたときは牛乳がいいってテレビでやってたんだよ!」

上条「テレビが絶対に正しいとは限りませんことよー…牛乳は寝る前にいいって聞いたことあるな」

インデックス「へぇー」

上条「あ、そろそろ洗濯物取り込むか」

インデックス「あ、そうだねお布団もベッドに敷かないと……叩きすぎて腕が疲れたんだよ」

上条「なるなる。ホコリが出るのがなんか楽しいし、いつまでもなくならないからずっと続けるんだよなー」

131: 2010/11/06(土) 07:46:55.21
上条「あれ、小萌先生から着信がきてる…気付かなかったな、なんだろ、とりあえずかけ直すか」

上条「もしもし、小萌先生ですか?」

小萌「あ、上条ちゃんですかー、インデックスちゃんに代わってもらえますか?」

上条「インデックス、小萌先生から電話ー」

インデックス「こもえ? もしもし! うん、うん、さすがこもえ、仕事が早いんだよ! …うん、わかった今から行くんだよ!」

インデックス「とーま、ちょっとこもえの家行ってくるんだよ! ごはんまでには帰るから!」

上条「はいよー、行ってらっしゃい」

上条「………」

上条「…何の用なんだろうな」

スフィンクス「なー」

133: 2010/11/06(土) 07:54:07.16

インデックス「こもえ! おじゃましますなんだよ!」

小萌「いらっしゃいインデックスちゃんー」

結標「あら、インデックスじゃない。久しぶり」

インデックス「あわき! 久しぶりなんだよ!」

結標「今日もご飯たかりにきたのかしら?」

インデックス「全く酷い言い草なんだよ! 今日は違うんだよ」

小萌「今日は料理の本を貸すんですよー」

結標「へぇ、アンタが料理ねぇ…想像できないわね」

インデックス「あわきも料理なんてしそうにないんだよ!」

結標「私は良いのよ、人には向き不向きってものがあるわ」

小萌「あらあら、結標ちゃんは良いお嫁さんになれそうにありませんねー」

結標「私は良いのよ、人には向き不向きってものがあるわ」

インデックス「それを使いまわすのはどうかと思うんだよ…」

134: 2010/11/06(土) 08:01:15.58
小萌「それと…はい、コレです」

インデックス「おぉ…可愛いデザインなんだよ! ありがとうこもえ!」

小萌「いえいえ、気に入ってもらえたなら良かったですー」

インデックス「本当にこもえにはお世話になりっぱなしなんだよ」

小萌「ふふふー、可愛い教え子ちゃんのためでもありますからねー」

インデックス「とにかくありがとうなんだよこもえあああぁぁぁあぁあ!!!」

結標「ちょっと…! いきなり何ようるさいわねぇ…」

インデックス「こ、この料理の本持って帰ったらとーまに見つかっちゃう!」

小萌「…あー…そういえばそうですねー。気付きませんでした」

インデックス「こうなったらこの場で全部覚えるしか…!」

結標「…イヤ、無理でしょ」

インデックス「わたしの記憶力に常識は通用しないんだよ!」

135: 2010/11/06(土) 08:12:53.26
インデックス「おじゃましましたなんだよ! またねこもえ、あわき!」

小萌「はい、また本借りたら連絡しますねー」

結標「じゃあねー」

結標「……ホントに覚えたのかしらねぇ…」

小萌「一度見たことは忘れない、とか言ってましたよー」

結標「へぇー。それが本当ならすごいわね」

小萌「もしかしたらその辺に色々と事情があるのかもしれませんけど」

結標「ま、他人の事情なんて興味ないわ」

小萌「ふふー」

結標「何よー」

小萌「料理しませんか?」

結標「しないわよ」

138: 2010/11/06(土) 08:24:16.02

上条「さて、晩御飯はどうしようかなー」

上条「予想外なことに、カレーがちょっと余ってるし適当にアレンジしてカレースープにでもするかな」

上条「んー…鶏肉と、茄子とトマトを足す感じかな」

上条「鶏肉はー…レンジで火を通したら良いかな、手抜き万歳だー」

上条「トマトを湯むきしてー茄子切ってーまぜてーこねてーみずーたーしてー♪」

スフィンクス「にゃぁ」

上条「ハッ何を歌ってたんだ俺は…そんなに浮かれるようなことあったっけ……あるな、うん」

上条「インデックスが家事をする、しかも食事の量が減るなんて…浮かれてもしょうがないよな」

139: 2010/11/06(土) 08:34:24.44
インデックス「ただいま、とーま」

上条「おかえりー、ご飯の準備できてるぞ」

インデックス「ちょうどおなか減ってたんだよ! すぐ手洗ってくる!」

上条「はいよー」

2人「「いただきます(なんだよ)」」

上条「おっ…自分で作って言うのもなんだが、美味いな」

インデックス「美味しいんだよ! とーまは料理上手いね」

上条「上条さんも今自分に隠された料理の才能に驚いてますよ」

インデックス「わたしも負けられないんだよ! ……あ、今は負けてるけど、そのうち勝つんだよ!」

上条「はい、期待して待ってますねー」

141: 2010/11/06(土) 08:46:25.66


2人「「ごちそうさまでしたー(なんだよ)」」

インデックス「じゃあわたし食器洗うんだよ」

上条「やけど、まだ治ってないんじゃないか? 俺がやっておくよ」

インデックス「あ、そうだったんだよ……じゃあ、お風呂洗ってくるね!こっちは片手で出来るし大丈夫!」

上条「おー、任せた!」

上条「……よく気がつく、本当に良い子だ…ってなんかオッサン臭いな」

上条「よし、ちゃっちゃと終わらせますかー」


インデックス「やけどのことしっかり覚えてた…とーまは本当に優しいんだよ」

インデックス「今までそれに甘えすぎてたんだよ…………とーまは、ここで寝てるんだよね」




143: 2010/11/06(土) 08:55:16.30
上条「よし、そろそろ寝るかー」

インデックス「あ、うん…とーま」

上条「ん? 何だ?」

インデックス「あ、えっと…なんでもないんだよ、おやすみ」

上条「あぁ、おやすみ」

上条「………何だったんだ?」


インデックス「うぅ…なんで言えないんだよ…わたしのバカぁ…」

145: 2010/11/06(土) 09:03:55.18

インデックス「とーま、朝だよ…とーま、起きて」

上条「ん…うぅん…ぬわ!? インデックス!?」

インデックス「ひゃっ! …とーま驚きすぎなんだよ…」

上条「あ、あぁすまん…おはよう」

インデックス「おはよう、とーま。朝ごはんできてるから、顔洗ってきて?」

上条「えっ? …えっご飯?」

インデックス「うん、朝ごはん作っておいたんだよ。ほら顔洗って」

上条「あ…うん…」

2人「「いただきます(なんだよ)」」

148: 2010/11/06(土) 09:12:03.64
上条「ん、いつもどおりの朝ごはんだ」

インデックス「うん。とーまが作ってるの見て、覚えたんだよ」

上条「おぉ…なるほど………記憶能力すげぇな。ただそれよりびっくりなのが」

上条「よくこんな朝早く起きれたなぁ」

インデックス「昨日いっぱい動いたからかな、ぐっすり眠れて目がパッチリなんだよ」

上条「なるほど…でもアレだな。俺が朝ごはん作る時間に食べてるから、朝なのに時間が余るな」

インデックス「そうだね。ちょっと早すぎたかも」

上条「…ま、たまには早めに学校行きますかー」

インデックス「それが良いと思うんだよ」

上条「行ってきます」

インデックス「行ってらっしゃいなんだよ」

150: 2010/11/06(土) 09:21:42.82
上条「こんなに早く学校着いたのって初めてじゃないか?」

上条「誰か来てるんだろうか…」

姫神「あ。上条君。…上条君?」

上条「あ、姫神! おはよう」

姫神「おはよう。上条君が。こんな時間に来るなんて。今日は霰でも降るの?」

上条「その心配はしておいた方がいいかも知れないな…なんせ自分でも信じられない時間だから」

姫神「やっぱり。ただの傘じゃ。破れるかな?」

上条「ビニール製は危ないかもしれないなー」

姫神「ふふっ。布製で。良かった。」

上条「そっか、それなら安心だな」

151: 2010/11/06(土) 09:31:13.20
インデックス「とーま起こすの、すっごい緊張したんだよ…」

インデックス「…………」

インデックス「やっぱりあそこで寝るのは、私でも狭いかもなんだよ…」

インデックス「どうにかしないといけないんだよ」

インデックス「食器洗いおわり……ふぁ…ぁ」

インデックス「眠いんだよ……こもえに買ってもらった目覚まし時計がないと、この時間に起きるのはきついんだよ」

インデックス「洗濯物干したら、ちょっと寝ようかな…」

インデックス「干す前に、振ってシワをのばす……隙間を多めにとって、風通りと日当たりをよくする…」

インデックス「ん…今日はあまり天気が良くないんだよ。雨に気をつけないと」

インデックス「ふぁ…ちょっとだけ寝るんだよ…」

153: 2010/11/06(土) 09:41:42.16
土御門「カミやんカミやん…ちょっといいかにゃー?」

上条「ん? なんだ?」

土御門「インデックスはどうなったぜよ?」

上条「あぁ、今朝は起こしてくれた上に朝ごはんも作ってくれてたなぁ」

青ピ「な…なんやって…!? 朝起こしてくれるどころか、朝ごはん完備とは…幼馴染属性すら超えとる、
   まさにお嫁さんやないか…!!」

土御門「なぁ…カミやん…? インデックスに何したぜよ…? 場合によっては…」

上条「いやいや待て待て! 俺は何もしてないからな! したとしたら小萌先生だ!」

上条「小萌先生と話して、考え方が変わったとかそんな感じなだけだから!」

土御門「それにしても、言い方は悪いがニート同然からその行動は納得できんぜよ…」

青ピ「さすが小萌先生やぁ…」

154: 2010/11/06(土) 09:50:12.12
姫神「あ。雨。降ってきたね」

上条「ん、あー…」

姫神「どうしたの?」

上条「インデックス、洗濯物取り込んでるかなーって心配になってな」

青ピ「その子はもうお嫁さん同然なんやろ? それやったらそんぐらい朝飯前やわぁ。ドジっ子属性がついとったら
   話は別やけどな~」

上条「ん~…あいつは知らないことは出来ないけど、知ってることは大抵出来る気がするなぁ…ドジではないと思う」

青ピ「それなら心配いらんなぁ」

上条「そんなものですかね…」

155: 2010/11/06(土) 10:00:24.99
スフィンクス「にゃ~ぉ」

インデックス「ん~…何かなスフィンクス……ん……あ! 雨!?」

インデックス「せ、洗濯物取り込まないとなんだよ!」

インデックス「んしょ、よいしょっ! っと!」

インデックス「…ふぅ…降ってきたばっかりだったみたいなんだよ。これくらいなら多分大丈夫だよね?」

スフィンクス「なぁ~ぉ」

インデックス「…あ、そろそろお昼ごはん作ろう」

インデックス「とーまは何食べてるかな………あぁ!!」

インデックス「とーまお昼ごはんのお金もないんじゃ…」

157: 2010/11/06(土) 10:12:03.68

上条「…お腹が空きました…」

姫神「上条君。朝ごはんは。食べてないの?」

上条「いえ食べましたよ食べましたとも! でも今は昼じゃないですか!」

青ピ「カミやん財布忘れたん?」

上条「まぁそんなところだ…」

姫神「私のお弁当。分けてあげようか?」

上条「あぁ…姫神サンが女神様に見えます……ってもう食べきってるじゃねーか!!」

青ピ「中々のノリ突っ込みやなぁ。あ、ボクは自分の分しか買っとらんよ?」

姫神「うん。今のは。84点くらい」

上条「くそっ友達甲斐のない鬼どもめ! …土御門サンはどうでしょうか?」

土御門「舞夏の手弁当を他人に食べさせるはずがないにゃー」

上条「うぅ…」

158: 2010/11/06(土) 10:22:21.37

上条「結局水道の水だけでしのぎました…」

上条「もちろん授業をまともに受けられる腹状況じゃなかった…」

上条「この帰り道でビリビリなんかに出会ったらかなりヤバイ気がします」

上条「そういえば雨の日にビリビリしたらどうなるんだろうか」

上条「被害すごそうだし、雨の日は自重してるのかな」

上条「そうであってくれ…! じゃないと上条さんの腹具合では電撃ひとつ防げるか怪しいものです…!」

上条「な…なんとか寮までたどり着いた…なんだか今日は異様にお腹が空いてるぜ…」

上条「ただいま~…」

インデックス「おかえり、とーま」

159: 2010/11/06(土) 10:31:52.57
インデックス「とーま、お昼何食べたの?」

上条「………てません」

インデックス「えっ?」

上条「何も…何も食べてないんだ…何か食べるものを…」

インデックス「…心配してた通りなんだよ…濡れてるくつ下脱いで、座ってるんだよ」

インデックス「もしかしたら食べてないんじゃないかなって思って、おやつを作っておいたんだよ!」

上条「…インデックス…!」

インデックス「雨も降ってたし暖かめにしておいたんだよ、はいどーぞ」

上条「ありがとう…! ありがとうインデックス!」

インデックス「その…バニラエッセンスが無かったから、かなり甘さ控えめなんだけど、大丈夫?」

上条「いや、もう、なんていうか…美味しい。すごく美味しいよインデックス!」

インデックス「そっか、良かったんだよ」

161: 2010/11/06(土) 10:41:59.00
上条「ところでこのおやつ…プリン、いや、ムース、なのか? なんか斬新な食感なんだけど」

インデックス「ライスプディングっていうんだよ」

上条「名前からしてごはん使ってそうだな」

インデックス「うん、ごはんと黒ごまと、豆腐とかハチミツとか使ってるんだよ」

上条「へぇ~…こんなおやつもあるんだなぁ。結構好みかも」

インデックス「材料さえあれば5分くらいで作れるから、いつでも作ってあげるんだよ!」

上条「それにしても、よくこんなの知ってたなぁ」

インデックス「ちょっと前に、偶然作り方を見かけたんだよ」

上条「へぇ~…こりゃ料理の腕もすぐ抜かれそうだな」

インデックス「早く抜けるように頑張ってるんだよ」

162: 2010/11/06(土) 10:52:40.24

上条「あ、そういえば洗濯物濡れなかったか?」

インデックス「ん…ちょっとだけ濡れたけど、問題ないかなって」

上条「そっか…………」

インデックス「何してるのとーま、洗濯物のにおい嗅いでると変態みたいだよ?」

上条「あぁ、雨に濡れたあと放っておくとひどい臭いになるんだよ、だからその確認」

インデックス「そっか。でも変態みたいだったよ? ……それで、大丈夫かな?」

上条「あぁ、多分大丈夫だよ。よくやったインデックス。あと変態言いすぎ」

インデックス「ふふっ……あ、そうだ気になってたことがあるんだよ」

上条「なんだ?」

インデックス「雨に濡れるのがダメなら、最初から部屋の中に干したらいいんじゃないの?」

上条「あぁ、部屋干しも同じような臭いになるんだよ。洗剤の種類とか部屋の環境で和らげることはできるけど、
   やっぱり天日干しの方がいいからなぁ」

インデックス「なるほどなんだよ」

164: 2010/11/06(土) 11:01:44.09
インデックス「あ、とーまよく見たら服も濡れてるね。シャワー浴びた方がいいんじゃないかな」

上条「そうだな、そうするよ。プリンありがとな」

インデックス「うん。…そうだ、晩御飯何がいいかな? わたしが作ってみたいんだけど」

上条「……シャワー浴びながら考えておくよ」

インデックス「うん、お願いするんだよ」


上条「……インデックス、頑張りすぎじゃないか…?」

上条「…まぁ、やりたいって言ってるんだし尊重しよう。ご飯考えないとな」

上条「こういうときってだいたい思い浮かばないものだけど…まだ腹減ってるせいか、思いつきすぎて逆に悩む

166: 2010/11/06(土) 11:12:30.67
インデックス「食べたいもの思いついた?」

上条「あぁ……今シャワー浴びたとはいえ雨で冷えたし、暖かいキノコのシチューが良いな」

インデックス「分かったんだよ、やってみるね。他には何かある?」

上条「他には…腹が減ってるから、ボリュームのあるものが食べたい」

インデックス「ボリュームがあるものは私も大好きなんだよ! やった!」

インデックス「それじゃとーまは休んでて! わたし頑張るんだよ!」

上条「おう、任せた! …いつでも手伝うからな、手伝いが欲しかったら呼べよ」

インデックス「わかったんだよ!」

上条「じゃあ呼ばれるまで宿題でもやってますかねー…」

167: 2010/11/06(土) 11:22:27.77

インデックス「よーし! 頑張るんだよ」

インデックス「まずはシチューからかな…こういうものはいっぱい煮たほうがおいしくなるらしいし」

インデックス「ん~…舞茸、ベーコン、ジャガイモ、コンソメ……は手抜きすぎかも」

インデックス「ベーコンをとーまがカレースープに使った鶏肉の残りにして、玉ねぎ、にんじん、ブロッコリー、
       マッシュルームはあるけど気分じゃないから舞茸」

インデックス「ん~……コンソメはシチューっていうかスープな気がするんだよ。クリームシチューにするんだよ」

インデックス「鶏肉鶏肉~……とーま! 鶏肉どこかな?」

上条「冷凍室の右端手前!」

インデックス「あった! ありがと!」

上条「鶏肉か~…ボリュームあるのが鶏肉かな? でもシチューにも使えるしな…楽しみだ」

インデックス「えっと…まず鶏肉の下準備からかな」

169: 2010/11/06(土) 11:32:41.46

インデックス「ん~シチューの下準備はだいたいすんだかも」

インデックス「メインのボリュームあるものを考えないと……シチューに鶏肉使ってるから、鶏肉はナシ」

インデックス「何か良いものないかなぁ~」

インデックス「……ん~どれもイマイチなんだよ…」

インデックス「…………あっ!」

インデックス「…これは、いけるかも」

インデックス「とーま! 楽しみにしてて! 今夜はキノコ祭なんだよー!」

上条「おぉ! わかったー!」


上条「…キノコ祭…? ボリュームなくないかそれ…?」

インデックス「やっぱりシチューにはマッシュルームも入れるんだよ!」

170: 2010/11/06(土) 11:42:18.26

インデックス「とーま! ごはんできたよー!」

上条「結構時間かかったな」

インデックス「うん、ごめんね? 寒いからあったかいのにするって言ったのに、待たせちゃったらダメだよね」

上条「美味しければ良いんですよー」

インデックス「シチューはおいしいけど、もう1つは味見してないからちょっと不安なんだよ」

上条「まぁまずはその料理を見てみたいな」

インデックス「うん! 今持ってくるね」

インデックス「じゃーん! わたしの渾身のシチューなんだよ!」

上条「おぉ…! オーソドックスなホワイトシチューに、マッシュルームと舞茸というキノコ2種!」

インデックス「お金ないのにちょっと贅沢しちゃった」

上条「1日ぐらい問題ありません!」

インデックス「じゃあ、次もって来るんだよ!」

上条「さて…メインはどんな料理なのか…」

172: 2010/11/06(土) 11:52:11.31
インデックス「じゃじゃーん! 今日のメインディッシュはこれです!」

上条「おぉ…これは! アルミホイルに包まれた…」

インデックス「あえてのお肉じゃなくて、鮭にしてみたんだよ!」

上条「鮭のホイル焼きか! 確かに見た目のボリュームはある料理!」

上条「これは意外だったな…! こっちはえのき茸とシメジと舞茸か!」

上条「確かにキノコ祭だな!」

インデックス「お好みでこちらのタルタルソースをどうぞ、なんだよ!」

上条「タルタルソース!? ってことはこの鮭にすでにかかってるのも…」

インデックス「うん、タルタルソースなんだよ! これでヘルシーから一気にボリュームのある味わいになるんだよ!」

上条「なるほど…この組み合わせを思いつくとはやるなインデックス!」

上条「それじゃあ早速…!」

2人「「いただきまーす!」」




174: 2010/11/06(土) 12:02:45.58

2人「「ごちそうさまでした(なんだよ)」」

インデックス「ふぅ…おなかいっぱいなんだよ!」

上条「美味かったぜ、インデックス。最後にまたライスプディングを出してきたのも良かった」

インデックス「喜んでもらえたなら何よりなんだよ! じゃあ食器洗ってくるんだよ」

上条「おう頼んだ、俺は風呂洗ってくる」

インデックス「もう洗ってあるから、お湯張っておいて欲しいんだよ」

上条「了解ー」

上条「はぁー…ホント美味かったなぁ。アイツは良いお嫁さんになるぞ」

上条「ってシスターだからそういうのはないのか」

175: 2010/11/06(土) 12:11:56.81
上条「しかしもったいないなぁ…可愛いし、最近はすげー性格良いし、頑張りやさんだしってこれは性格か」

上条「上条さんがお嫁にしたいくらいですよ」

上条「って何言ってんだ俺。ちょっとテンションおかしいぞ」

上条「お湯張っておいたぞー」

インデックス「はーい」


インデックス「じゃあ先風呂行くんだよ」

上条「はいよー」

上条「……ま、俺バカだし考えごとするだけ時間の無駄か」

176: 2010/11/06(土) 12:21:51.26
インデックス「あがったよー」

上条「わかったー」

上条「ふぅー……」

上条「…さて、上がるか」

上条「しっかり拭いておかないとなー…」

インデックス「ねぇ、とーま」

上条「ぅわう!? い、インデックスか驚かすなよ…」

インデックス「普通に話しかけただけなんだよ…ちょっと傷ついたかも」

上条「あ、す、すまん」

インデックス「じゃなくて、話があるんだよ。いいかな?」

上条「ここじゃなくてもいいだろー。とりあえず戻ろうぜ」

インデックス「ううん、ここだからいいんだよ」

178: 2010/11/06(土) 12:32:26.56
上条「えっ?」

インデックス「とーまの寝る場所について話があるんだよ」

上条「上条さんの寝る場所ですか? それはインデックスさんが来てからはずっとここですが」

インデックス「とーまこんなところで寝れるの? 無理してない?」

上条「今は別に無理してるわけじゃないぞ」

インデックス「今はってことは、前は無理してたんだよね」

上条「もう過ぎたことだし、気にする必要もないぞ?」

インデックス「ううん、わたしは気にするんだよ。それに、今でもベッドで寝るのとは大違いのはずだよ」

上条「だからといって、インデックスをここで寝かせるわけにもいかないでしょうが」

インデックス「同じ部屋で寝たらいいんだよ! なんでとーまは嫌がるの?」

上条「そりゃあうら若き男女が同じ部屋っていうのはまずいでしょう」

インデックス「もし本当にまずいことが起こるなら、とーまにはもう何回もチャンスはあったはずだよ?それこそ毎日。
       大丈夫だから今ここにわたしは居るんだよ」




181: 2010/11/06(土) 12:42:59.05
上条「いやいや、男は狼ですよ? 昼は羊の皮を被ってるけど夜は別ものですよ」

インデックス「どうしてもここから動かないつもり?」

上条「まぁ、そうですね」

インデックス「わかったんだよ、とーまがそこまで頑なならわたしは説得しないんだよ」

上条「やっとわかってくれたか」

インデックス「だから、今夜はわたしもここで寝るんだよ」

上条「…………えっ?」

インデックス「わたしが自分でここの寝心地を確認するんだよ」

上条「いやいやいや、冗談ですよね?」

インデックス「冗談だと思うならそれで良いんだよ、わたしは勝手に寝るから」

上条「待て待て待て、インデックス落ち着け」

インデックス「わたしは落ち着いてるんだよ」

183: 2010/11/06(土) 12:50:20.55
上条「うら若き乙女がこんなところで寝ちゃいけません!」

インデックス「将来有望な男子がこんなところで寝るのも問題なんだよ」

上条「上条さんは頑丈だから問題ありません!」

インデックス「頑丈ならいつもボロボロになって帰ってくるはずがないんだよ」

上条「くっ、ああ言えばこう言う…」

インデックス「話し合い、ううん、説得にきてるんだから当たり前なんだよ」

インデックス「わたしはとーまに普通の生活を送って欲しいだけなんだよ」

インデックス「わたしと関わったことで色々迷惑かけてるけど」

インデックス「…特に、食費に関してはすごく迷惑かけてるだろうけど」

インデックス「一緒に住んでるだけで風呂場に寝させるほどの迷惑はかけてるつもりはないんだよ」

インデックス「これ言うのは卑怯だけど、とーまのその行動自体が、わたしを傷つけるんだよ」

インデックス「わたしのことが嫌いならそれもしょうがないけど、そうじゃないと信じてるから」

インデックス「とーまには寝るときくらいは迷惑かけずにいたいんだよ」

186: 2010/11/06(土) 12:59:36.28
上条「インデックス…」

インデックス「………」

上条「…………」

上条「…俺が悪かった。インデックスをこんなに傷つけていたなんてな」

インデックス「じゃあ、」

上条「あぁ、同じ部屋で寝よう」

187: 2010/11/06(土) 13:03:16.56
インデックス「とーま……」

上条「なんだ?」

インデックス「どうしてそんな壁際で、壁の方を向いてるのかな?」

上条「そりゃ、万が一の事態が起こらないように」

インデックス「…はぁ…とーまは、わたしが言ったこと理解してる?」

インデックス「…そんなにわたしが嫌いなのかな?」

上条「いや、そんなことはない! ただ、その、やっぱり不安で…」

インデックス「何が不安なの?」

上条「そりゃあ上条さんが下条さんになってインデックスさんを襲ってしまわないかですよ」

インデックス「そこに何の問題があるの?」

上条「いやいやいや、問題だらけですよ。インデックスも嫌だろ?」

インデックス「ううん、むしろ歓迎だよ? …あっ!」

上条「えっ!?」

189: 2010/11/06(土) 13:05:11.25
インデックス「………なんでもないんだよ」

上条「そ…そうですか」

インデックス「うん…」

上条「は、ハイ…」

インデックス「…………」

上条「…………」

インデックス「………」

上条「………」

インデックス「…ねぇ、とーま」

上条「…なんでしょう」

インデックス「………」

上条「………」

インデックス「…一緒に、寝よう?」

190: 2010/11/06(土) 13:07:01.84

インデックス「とーま、とーま、とーま」

上条「ん…インデックス…」

インデックス「朝なんだよ、起きて?」

上条「あぁ…朝か…」

インデックス「もうごはんの用意できてるんだよ」

上条「そっか、今行く」

インデックス「おはよう、とーま」

当麻「おはよう、インデックス」

2人「「いただきます(なんだよ)」」

インデックス「美味しいね、とーま」

当麻「あぁ、美味しいなインデックス」

2人「「ごちそうさまでした(なんだよ)」」

当麻「行ってきます」

インデックス「行ってらっしゃいなんだよ」

193: 2010/11/06(土) 13:11:50.31



おしまいなんだよ



195: 2010/11/06(土) 13:13:50.18

196: 2010/11/06(土) 13:16:42.97


223: 2010/11/06(土) 20:21:29.62
当麻「インデックスがご飯以外の家事を全部やってくれるようになった」

青ピ「ご飯はカミやんが作っとるん?」

当麻「ご飯は2人で一緒に作ったり、気が向いたほうって感じかな。朝は作ってもらってる」

青ピ「なんてことや…新婚さんやないか…」

土御門「カミやん…前から聞こうと思ってたけど、そのインデックスは俺の知ってるインデックスでいいのかにゃー?」

当麻「何言ってるんだ、他にインデックスなんていないだろ」

土御門「どうにも信じられんぜよ…」

当麻「あ、そうだそれなら今晩にでも飯食いに来ないか? インデックスも喜ぶと思うぞ?」

土御門「わ、わかったぜよ…」

225: 2010/11/06(土) 20:32:15.78
当麻「ただいまー」

インデックス「おかえり、とーま」

当麻「今日のご飯もう作った?」

インデックス「まだなんだよ。そんなにおなかすいてるの?」

当麻「いや、それならいいんだ。今日は土御門も呼んで楽しく食べようって思ってさ」

インデックス「もとはる? まいかも呼ぼう! わたしがもてなすんだよ!」

当麻「あぁ、そうだな。舞夏も来るよう伝えておくー」

インデックス「なに作ろうかなー?」

232: 2010/11/06(土) 20:47:27.57
インデックス「食材は……いっぱいあるんだよ! そうだ、とーま! もとはるとまいかはいつ来るの?」

当麻「あと1時間くらいって言ってたな」

インデックス「そっか…じゃあ、シーフードドリアにしてみるんだよ」

当麻「難しいのやって失敗するなよ」

インデックス「大丈夫なんだよ。でも、とーまにも手伝ってほしいな」

当麻「よしきた! なんでも手伝うぞ」

インデックス「うん、それじゃあとーまにはもう1品の方をお願いするんだよ」

当麻「シーフードドリアか……それじゃあ、オニオンスープなんてどうだ?」

インデックス「それは良いアイデアなんだよ!」


237: 2010/11/06(土) 21:01:25.62

インデックス「えっと…玉ねぎとピーマンをみじんぎり…うぅ、目にしみるんだよ」

インデックス「玉ねぎは火を通したらあんなに甘くなるのに、どうしてこんなに目にわるいんだよ」

インデックス「あ、シーフードミックス解凍しないとなんだよ」

当麻「インデックス、先にフライパン使っていいか?」

インデックス「いいんだよー」

当麻「よし、じゃあ薄切りの玉ねぎをいっぱい」

当麻「これ時間かかるんだよなー」

インデックス「間に合うかな?」

当麻「間に合わないかもだけど、まぁ待ってもらえばいいだろ」

インデックス「それもそうなんだよ」

239: 2010/11/06(土) 21:13:44.35
当麻「よし…水気なくなってきたかな? …弱火にしてっと。ここからが長いんだよなー」

インデックス「コンロ1つじゃちょっと不便だね」

当麻「そうだなー。まぁ学生寮だししょうがないか」

インデックス「待ち時間長いし、必要な材料を今のうちに用意しておくんだよ」

インデックス「そういえばとーま、この食材の中にブイヨンとか白ワインとかあるんだけど、普段こんなの使わないんだよ」

当麻「小萌先生がまとめ買いしたもんだからなー。細かいことは気にしなくていいだろ」

インデックス「なるほどなんだよ」

インデックス「そうだ、ポテトサラダ作っておくんだよ」

インデックス「鍋は使えないから、電子レンジでやるんだよ」

インデックス「電子レンジの使い方もばっちりなんだよ」

241: 2010/11/06(土) 21:24:47.61

インデックス「この間に野菜とハムを切っておくんだよ」

インデックス「じゃがいもできたかな」

インデックス「ほくほくなんだよ! このまま食べたいくらいかも」

当麻「食べるなよー」

インデックス「わかってるんだよ、一緒に入れてたにんじんも良いかんじなんだよ。とりあえず熱々のの皮むくんだよ」

インデックス「とーま、ボウルとってほしいかも」

当麻「はいよ。ほら木べらも」

インデックス「ありがと、とーま…んしょ、よいしょ」

インデックス「できあがりなんだよ!」

243: 2010/11/06(土) 21:36:13.09
土御門「お邪魔しますにゃー」

舞夏「邪魔するぞー」

インデックス「いらっしゃいませ! なんだよ」

土御門「お、いいにおいだにゃー」

当麻「おー、まだ出来てないから待っててくれないか?」

土御門「了解だにゃー」

舞夏「スフィンクス、久しぶりだなー」

スフィンクス「にゃぁ」

土御門「カミやんとインデックスのことだからあまり期待していなかったが…これは期待できるにおいぜよ」

インデックス「その言い草はどうかと思うんだよ! でも期待しておいていいんだよ!」

244: 2010/11/06(土) 21:44:34.25
上条「よし、こんなもんか」

上条「次は鍋でお湯を沸かして…」

上条「ブイヨン、月桂樹、すりおろしたにんにく、炒めた玉ねぎを入れて強火、アクをとったら弱火で10分」

上条「この間にフランスパンを切ってトースト」

上条「………よし!」

上条「月桂樹とって容器に入れて、パン浮かべて、チーズをのせてオーブンに入れる」

上条「インデックス、コンロあいたぞ」

インデックス「わかったんだよ! やっとわたしの出番かも」

インデックス「フライパンにバターを溶かして、玉ねぎを炒める」

インデックス「ピーマンも入れて炒めるんだよ………そろそろごはんも入れるんだよ」

インデックス「ここで白ワインの出番なんだよ! …入れすぎるとひどい味になるから気をつけないと」

245: 2010/11/06(土) 21:53:51.31
インデックス「それから、このブイヨンを加えて……塩、こしょう」

インデックス「ピラフ部分完成なんだよ」

インデックス「お皿にいれておいて、ホワイトソースの方をやるんだよ」

インデックス「バターを溶かして、玉ねぎの残りを入れて」

インデックス「色がかわってきたらシーフードミックスを加えるんだよ」

当麻「よーし、こっちは完成だ」

インデックス「こっちはまだ10分くらいかかるかも」

当麻「そっか、やけどだけはするなよ?」

インデックス「うん、ありがととーま」

246: 2010/11/06(土) 21:57:54.31
このssに出てくるブイヨンは固形だったりスープだったりあらゆる料理に対応できる
市販製品の中でもトップクラスのブランド、垣根印の未元ブイヨンです

あとお皿は耐火耐水耐衝撃性にすぐれたものだそうです

248: 2010/11/06(土) 22:04:22.52
インデックス「また白ワインの出番なんだよ」

インデックス「それから薄力粉……と牛乳を3回にわけて加えて」

インデックス「チーズを加えるんだよ……チーズって何にでも合って美味しいんだよ」

インデックス「塩、こしょうをふって、生クリームを加えて、混ぜる…生クリーム美味しいんだよ」

当麻「こらっ」

インデックス「バレたんだよ」

インデックス「ホワイトソース完成なんだよ! これをピラフの上にのせて、粉チーズまぶして」

インデックス「トースターで7分! これで完成なんだよ」

土御門「いいにおいのレベルが上がったぜよ」

舞夏「何がでてくるんだろうなー」

255: 2010/11/06(土) 22:16:17.28

インデックス「できたんだよ! さっそくごはんにしよう!」

舞夏「待ってましたー!」

土御門「はてさて、一体どんな料理がでてくるかにゃー」

当麻「まず俺が作ったのはコレ! オニオングラタンスープだ!」

2人「「おぉー!」」

当麻「ただのオニオンスープじゃ手抜きっぽいから頑張ってみた」

土御門「これは美味そうだにゃー」

舞夏「これ、かなり手間かかってるぞー」

インデックス「やっぱりとーまは料理上手なんだよ!」

当麻「はっはっは、そんなにほめると上条さん照れてしまいますよ。でもまぁこれ以上の評価は、食べてからってことで」

258: 2010/11/06(土) 22:26:47.57
インデックス「次はわたしが作ったものなんだよ!」

土御門「ここからが本番だぜい…あのインデックスが一体何を作ったのか」

舞夏「なんだろなー」

インデックス「わたしが作ったのはこれ! ポテトサラダ!」

2人「「おぉー!」」

舞夏「まぁ料理始めたばかりなら無難だなー」

土御門「なるほど…これなら失敗もしないぜい」

インデックス「と!」

2人「「と?」」

インデックス「この! シーフードドリアなんだよ!」

2人「「お、おぉぉお~!!」」

土御門「予想外にすごいのが出てきたぜい! ポテトサラダだけかと思ってたら…!!」

舞夏「食欲をそそられるぞー!」

259: 2010/11/06(土) 22:35:19.07
4人「「「「いただきまーす!」」」」

土御門「おぉ! これすごく美味いぜよ!」

舞夏「オニオンスープの甘みとチーズのとろけ具合がすごく好みだー!」

インデックス「美味しいんだよ! 全部美味しいんだよ!」

当麻「このドリア、そこらのファミレスなんだよりも圧倒的に美味しいな!」

土御門「カミやん、インデックス…疑ってすまんかったぜよ!」

当麻「気にすんなよ! もうそんなことありえないだろ?」

土御門「ありえん! このドリアに誓ってありえんぜよ!」

インデックス「???」




264: 2010/11/06(土) 22:56:43.91

舞夏「そーいえば、インデックスのご飯の量が私らとほとんど一緒だなー」

土御門「何っ!? 本当だ…どういうことぜよ」

インデックス「最近わたしもこれくらいで満足するようになったんだよ」

インデックス「ごはんが美味しくて美味しくて、味わって食べてたらすぐ満腹になるんだよ」

当麻「おかげで食費が大幅に減って、タイムセールに追われる日々ともおさらばですよ!」

インデックス「以前のわたしはおかしかったかも。これくらいが健康的でいいんだよ!」

土御門「そうか…喜ばしきことだにゃー!」

インデックス「そーだまいか! 今度料理と裁縫教えてくれないかな?」

舞夏「おー、いつでも教えるぞー」

インデックス「ありがと、まいか! その時はよろしくね!」

265: 2010/11/06(土) 23:05:30.56
しまった…茄子カレーのときにニンニクないのにオニオンスープのときにはニンニクがある…
何日かたってるつもりではあるけど、相変わらず金はないはずだから矛盾しちまってますね

268: 2010/11/06(土) 23:11:44.33
4人「「「「ごちそうさまでした(なんだよ)」」」」

土御門「いやー…すごい美味かったぜよ! 2人とも料理上手いんだにゃー」

舞夏「私も料理はできるぞ兄貴ー」

当麻「この場だと、土御門だけできないってことだな」

土御門「くっ…なんか悔しいぜよ!」

インデックス「あはは! じゃあわたしは片付けしておくんだよ」

土御門「よし、それじゃこっちもそろそろ帰らせてもらうぜい」

舞夏「じゃーなー」

当麻「おう、またな」

インデックス「今日は楽しかったんだよ! いつでも歓迎するんだよー」

2人「「お邪魔しましたー」」

当麻「……」

インデックス「………じゃ、わたしは片付けしてくるんだよ」

273: 2010/11/06(土) 23:21:21.27
当麻「おー頼んだ、じゃあ俺は風呂にお湯張ってくる」

インデックス「はーい」


当麻「インデックス」

インデックス「なぁに? とーま」

当麻「これからも、ずっとよろしくな」

インデックス「うん、こちらこそよろしくなんだよ」



おしまい

引用元: 上条「こ、米しかない…」