1: 2009/11/27(金) 19:44:22.76
11月のある日


和「え?嫌よ。なんでそんなことしなきゃいけないのよ」

唯「こないだね、りっちゃんが澪ちゃんの歌詞を、ラブレターと間違えたんだって」

唯「きっと男に飢えてるんだよっ」

唯「だから、和ちゃんが男装して、りっちゃんとデートしてあげてよ~」

和「なんで私が…」

唯「イケメンだから」

和「…」
けいおん!highschool (まんがタイムKRコミックス)
3: 2009/11/27(金) 19:45:58.37
和「律がそうして欲しいって言ってるの?」

唯「違うよ~サプライズ」

和「普通、そんなことされたら嫌がらせとしてしか思われないよ?」

唯「だって嫌がらせだし」

和「…」

6: 2009/11/27(金) 19:48:04.47

唯「男なんぞにうつつを抜かすりっちゃんなんか見たくないんだよ!」

唯「ボーッとして、ボケもツッコミも温くてさ」

唯「イケメンとデートしたら和だったでござる。ってなれば私のことだけ見てくれるもん」

唯「というわけでお願い♪」

和「嫌よ」

唯「あれ?じゃあ前に和ちゃんが澪ちゃんの真似して書いた歌詞、あれみんなに見せちゃうよ?」

和「やります」


唯(男役は確保っと…次はラブレターだな)


7: 2009/11/27(金) 19:50:32.15

唯「ういー!うーーいーー!う~~い~!!」

憂「どうしたのお姉ちゃん?」

唯「ラブレター書いて」

憂「えぇ!?」

唯「適当にでいいから、好きな人に出すつもりで書いて」

唯「あっ、デートに誘うっていう設定で」

憂「う、うん///」


唯(それを適当に名前変えれば大丈夫だよね、たぶん)


9: 2009/11/27(金) 19:52:55.40

唯「どう?書けた?」

憂「うん…でも、恥ずかしいよぉ///」

唯「別にいいじゃん、相手に見せるわけじゃないんだし」

憂「そ、それがね…好きな人は…」

唯「早く見せて~」バッ

憂「ぁぅ…」

唯「憂の好きな人どんなんだ~?」


11: 2009/11/27(金) 19:54:46.33

好き好き大好きお姉ちゃん

いつもお姉ちゃんのこと考えてる

これからもよろしくフォーエバー

次の日曜映画に行こう?



唯「ぬおーーーーっ!」バリバリ

憂「えぇーっ」

唯「なんで私が相手なのっ!」

唯「そういうのじゃなくて恋愛!男のこと書いて!」

憂「うう…やってみる」


13: 2009/11/27(金) 19:57:22.34

あなたのことをずっとみてました

最近、この気持ちが愛であると気づきました

あなたと恋をしたいです

急にこんなこと言って驚きますよね

まずはもっと一緒の時間を過ごして、私のことを知ってください

今度の日曜、一緒に遊園地に行って欲しいです










※ただしお姉ちゃんに限る


唯「どりゃーーーーー!」バリバリ

憂「やめて!これは自分でも気に入ってるから破らないで!」

14: 2009/11/27(金) 19:59:46.53

唯(あっでも、これなら普通に男が、女の子に書いたものにも見えるかも?)

唯(※を消して…っと)

唯(田井中律さんへ。え~っと、名前は…真鍋和(カズ)より、っと)





唯「憂、ありがとう!上出来だよ」

憂「えへへ///で、返事はくれるの?お姉ちゃん」

唯「じゃおやすみ」バタン

憂「oui…」

16: 2009/11/27(金) 20:02:56.16

翌朝6:30

唯(見られてないよね?)キョロキョロ

唯(下駄箱に入れてと…)



8:30

律「なっ…!なっ…!なっ…!」

律「なんだってーっ!」

20: 2009/11/27(金) 20:05:56.12

律「澪!てめぇ今度は下駄箱か!いい加減にしろよ!」グイグイ

澪「な、何の話だよ?」

律「惚けるな!今度は騙されないからな!これを見ろ」

澪「…。いや知らないぞ、本当に」

律「マジで?えっ、じゃあこれ、もしかして」

律澪「本物…!?」

22: 2009/11/27(金) 20:07:50.80

放課後

梓「律先輩に負けた…です…」

澪「嘘だと言ってよカズさん」

律「はっはっはー!今日はなんかお前らが幼く見えるわ!」

梓「くっ…!」

澪「落ち着け梓、これは罠だ。こんなことあるわけないって」

律「でもさ…マジな話、デートってどうしようこれ…不安なんだけど…澪隠れて見ててくれるよね…?」オドオド

澪梓(このギャップがまたムカつく)

24: 2009/11/27(金) 20:11:16.23

唯「遅くなっちゃった~」

紬「こんにちわ」

律「うむ。これを見てみろ」

唯「わー!ラブレターじゃん!りっちゃんすごーい!」

紬「…なんですかこれ…どこでもらったの?相手の顔は?」ゴゴゴゴゴゴゴ…

律「朝来たら下駄箱に入ってた」

紬「ほっ、なーんだ心配して損しちゃった」

紬「女子高なんだから、男が下駄箱にラブレター入れられるわけないもの」

律澪梓「!!!!」

唯(し、しまったぁ!)

25: 2009/11/27(金) 20:16:16.10

紬「これはイタズラか、偽名を使ったトゥルーラブ(♀×♀)ね」

澪「そういえばこれ、ルビ振ってあるけど、和と同じ名前だな」

梓「律先輩(笑)また勘違いですか。まぁ元気だして下さいよ」

律「(笑)を付けるなぁぁぁぁ!!!!」




唯(早くなんとかしないと…)

唯(そうだ!)


唯「違うよ!これ私が入れたの!カズさんに頼まれて!」

26: 2009/11/27(金) 20:23:01.37

律「唯の知り合いなのか!?」

唯「えっと違くて…そう!りっちゃんと同じ電車乗ってて好きになっちゃって、これ渡してくれって頼まれたの!」

律「同じ電車…いたか…?」ブツブツ

紬「りっちゃん、次から私も同じ電車に…」ゴゴゴゴゴ

唯「も、もうその電車乗ってないって!バスにしたって言ってた!」

28: 2009/11/27(金) 20:32:20.09

澪「どんな人だったんだ?」

唯「えーっと、中性的な雰囲気。黒髪で真面目そう」

梓「やっぱり和さんですよそれ!」

律「梓(笑)落ち着けって。ほら、千歳飴食うか?あ、まだ梓(笑)には早いか」

梓「にゃおおおぉぉぉぉぉ!!!」


ガラッ


和「失礼するわよ、予算委員会の日程だけど…」

梓「和さぁぁぁぁん!」

梓「これに見覚えはありますか!?」ドーン

29: 2009/11/27(金) 20:42:08.60

和「何これ…はぁ?知らないけど」

梓「ところがどっこい、同じ名前なんですよ!不思議!白状するです!」

和「本当だ…。まさか唯あんた…」

唯「みんな~、この詞どう思う?実はこれ、のど」

和「こんなもの知らないわ。たまたま名前の字が同じってよくあるわよ」

澪梓紬「そんな…」

律「わかったか、これは本物だ!」

律「新しい私、デビュー☆」

和「じゃあ私は忙しいからこれで…」そそくさ

31: 2009/11/27(金) 20:51:10.12

ガラッ


さわ子「話は聞かせてもらったわ!」

さわ子「りっちゃん。日曜まで時間はないけど、私が特訓してあげる!ついてらっしゃい!」

律「え…?い、いいよそんな大げさな。ちょっと誰かからアドバイスもらえれば」

律「えーっと、こんなかで恋のアドバイスをできる人は…」


32: 2009/11/27(金) 20:53:17.91


唯「ふんすっ」

澪「ぴゅあ☆ぴゅあ」

紬「女の子同士っていいよね」

梓「やってやるです」



律「さわちゃん、頼む!」

さわ子「よしきた!ついてらっしゃい!」

33: 2009/11/27(金) 20:56:25.25

シーン…


澪「なんで律は親友の私に頼らないんだ?」

梓「処O丸出しだからですよ」

澪「おいやめろ。つかお前が言うな!」

紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」



唯(舞台は整った…)

唯(さわちゃんがりっちゃんに何をするかわからないけど、私も和ちゃんを男にしなければ)

35: 2009/11/27(金) 20:58:13.91

ガラッ

和「唯、もう部活はいいの?一緒に帰ろう」



~~~~~~

和「ちょっと唯!どうなってるのよ!」

唯「明後日にりっちゃんとデートだけどいいよね?」

和「はぁ…もうこの子は」

和「どうなってもしらないよ?私が男役なんてできるわけが…」

唯「これからウチで特訓しようっ!」

36: 2009/11/27(金) 21:00:35.96

唯家

唯「まずは顔だね。ベタだけど眼鏡外してみよっか」

スッ

和「(33)<何も見えないわよ」

唯「はい。コンタクトレンズだよ」

唯「おおっ!眼鏡外しただけで全然イメージ変わるよ~」

37: 2009/11/27(金) 21:04:48.49

唯「次に服だね~」

唯「ほら脱いで脱いで」

和「ちょ、ちょっと!」

唯「ん?」

和「自分でできるから!」

唯「も~照れないでよ///私と和ちゃんの仲じゃん」

39: 2009/11/27(金) 21:07:22.77

唯「うんうんいいね」

唯「カーゴパンツとパーカーで男らしい感じをだしつつ、ピーコートをはおって上品さも出して…と」

和「なんでこんなもん持ってるのよ…」

唯「マルイの通販で買った」

唯「仕上げにワックスで髪を少しクシャクシャにして…」


唯「おおっ!」

唯「こ、これは予想以上のイケメンだよ和ちゃん!///」

40: 2009/11/27(金) 21:09:51.09

和「な…なんか、ダボダボでだらしない感じがするよ?」

唯「このくらい普通だよ~胸も目立たなくなるし」

唯「そうだ胸も少しキツメのブラに」


コンコン


憂「お姉ちゃん?入るよ~」

41: 2009/11/27(金) 21:12:20.97

憂「お菓子持ってき……誰?その男」ドドドドドドドドド…

唯「和ちゃんだよ~」

憂「ええっ!ご、ゴメンなさい。なんかカッコいい男の人がいると思って」

唯「ほら~やっぱりカッコいいんだよぉ」

和「うう…微妙な心境よ。そんなこと言われたって」


唯「あ、うい。ここでのことは見なかったことにしてね。オフレコだよ」

憂「え?うん、わかったよお姉ちゃん」

43: 2009/11/27(金) 21:18:02.32

唯「後は言葉遣いだね!今から会話は全部男になったつもりでね」

和「わかったわ」

唯「わかってないじゃん!」

和「簡単にはいかないわよ…いかないぜ?」

唯「頑張って練習しよ?はい、私の後に続いて」

唯「おれ」

和「おれ」

49: 2009/11/27(金) 21:22:43.17

唯「だぜ」

和「だじぇ。…だぜ」

唯「いいぜ」

和「いいぜ」

唯「てめえが何でも思い通りに出来るってなら」

和「てめえが何でも思い通りに出来るってなら」


唯和「「まずはそのふざけた幻想をぶち頃す」」


唯「なんだ、やればできるじゃーん」

54: 2009/11/27(金) 21:25:46.81

唯(とりあえず準備はできた…後は邪魔が入らなければ)

唯(りっちゃんとさわちゃん先生は、何してるんだろ)


~~~~~~~~~~


律「くそっ!何が特訓だよ…」

律(単に今までのダメ男との歴史を愚痴りたかっただけじゃんか)

律(何の参考にもならなかった…なんか自信無くなってきたぞ)

55: 2009/11/27(金) 21:27:19.75

律(や、やっぱ私にはデートとかまだ早いんじゃ…行くのやめるか)

律(あ~でも澪と梓のドヤ顔は見たくないし。ど~すりゃいいんだよぉ)


とぅるるるるるるるるるる


律(知らない番号?いや…これは…ラブレターに書いてあった)

律(か、カズくんだ///)

57: 2009/11/27(金) 21:30:35.67

律「も、もしもし…」

和「カズです。…初めまして」

律(すっげーいい声!奇麗な声!)

律「はははは初めました!!!」

和「…日曜だけど、VIPランドに10時、来てくれるかな?」

59: 2009/11/27(金) 21:32:18.56

律「は!はい!私なんかで良ければ!」

和「…ありがとう。待ってるよ」




律(うわー!///うわー!///)

律(もうこれで行くしかなったからな!わかったか私!)

63: 2009/11/27(金) 21:37:15.22

唯「グッジョブ」

和「…」

唯「デートもシナリオ通りにやればいいだけだから安心して」

和「…」

68: 2009/11/27(金) 21:40:16.31

この日は金曜日

土曜日は各々がドロドロした思いを胸に過ごした

唯と和は仮想デートを繰り返す

澪と梓と紬は謎の密会

律は鏡の前でおかしーしと叫び続ける

そして日曜日が来るのであった

74: 2009/11/27(金) 21:44:14.97

律(昨日は色々髪型とか服とか考えてみたけど、結局いつもと変わらないな…)

律(人間そんなに急には変われないって!)

和「田井中さん?」

律「!」

和「待たせてゴメン。先に着いてたんだけど、…緊張して中々声かけられなかったんだ」

律(うわ///カッコよすぎだろ!)



~~~~~~

澪(まぁお約束通り尾行してる訳だが)

梓(カズくん超カッコいい件)

ドカッ

紬(また木を殴ってしまったわ…)

唯(いいよ和ちゃん、台本完璧だよっ)

77: 2009/11/27(金) 21:51:36.95

和「突然あんなラブレター送っちゃって、気味悪くなかった?」

律「ぜんぜん///そんなこと///」

和「よかった。何から乗ろうか」

律「えぇぇぇと、、コーヒーカップ///」

78: 2009/11/27(金) 21:53:02.09

澪(コーヒーカップ!?いやいや律、お前あんなの退屈だって言ってただろ!)

梓(イケメンの隣にいると律先輩が可愛く見えてくる件))

ドカッ

紬(まぁもうほんと…)

唯(いい感じいい感じ)

84: 2009/11/27(金) 21:59:17.30

和「やる夫の海賊乗らない?」

律「うん…///」

和「あれさ、最後にちょっと坂があるけど、怖くない?」

律「平気です…///」

和「同い年だから、タメ口でいいよ」

律「うん…///」

85: 2009/11/27(金) 22:00:48.37

ジーッ


澪(あれ本当に律か?カチューシャ付けた憂ちゃんじゃないのか?誰だアレ)

梓(女同士が仲悪くなる理由がわかってしまった件)

メリッ

紬(私の中の黒い犬が…)

唯(もうすっかりりっちゃんの心を掴んでるね)

87: 2009/11/27(金) 22:02:39.13

和「ちょっと休憩しようか。何か食べる?」

律「チュロス///」

和「はい、買ってきたよ。ところで、今日まだ俺のこと名前で呼んでくれてないよね?呼んで欲しいな」

律「カズくん///」

和「呼び捨てでいいよ」

律「でもカズくん///」

和「俺は律ちゃんて呼んでいい?」

律「りっちゃん///」

和「でも、律ちゃん」

律「///」

94: 2009/11/27(金) 22:13:20.04
ジーッ

澪(律が…律が…)

梓(ちょっ!あんまり近づきすぎないでください!)

ドガッ ドガッ

紬(…)

唯(なんか、上手くいきすぎてて怖いくらい)

97: 2009/11/27(金) 22:14:53.40

和「もうこれで、あと乗ってないのは観覧車だけだね。どうする?」

律「のる///」

和「うん。でもパレード見れなくなっちゃうかも」

律「のる///」


スタッフ「はい足元気を付けてくださいね~」

99: 2009/11/27(金) 22:16:57.83

スタッフ「はい足元気を付けてくださいね…」


澪(こんなに悲しい観覧車は初めてだ…)

梓(幸せって相対的なものですね)

紬(2 ・ 3 ・ 5 ・ 7 ・ 11 ・ 13 ・ 17 ・ 19 ・ 23 ・ 29 ・ 31 ・ 37 ・ 41 ・ 43 ・ 47 ・ 53 ・ 59…)

唯(観覧車では次の約束を取り付けてね、和ちゃん)

103: 2009/11/27(金) 22:18:56.29

律「キレイ///」

和「律ちゃん、今日は付き合ってくれてありがとう」

和「もし嫌じゃなかったら、またこうして遊ぼうよ」

律「///」コクン

ヒュ~  ドォ~ン

和「あっ、花火がいいタイミングで見れたね」

律「キレイ///」

105: 2009/11/27(金) 22:20:12.73
ジーッ


唯「何話してるんだろうね~あの二人。花火キレイだね~」

紬「花火より君の方が奇麗だよ、とか言っちゃって」ブツブツ

澪「やめろ」

梓「今日はウチに泊まりなよ。朝までお互いのことを知りあおう。とか言っちゃって」ブツブツ

澪「おいやめろ!」

112: 2009/11/27(金) 22:24:41.88

~~~~~~~

和「じゃあまた電話するよ。メールも」

律「送ってくれてありがと///」

和「…」



律(はぁ…なんか夢みたいだったし、私も私じゃないみたいな感覚だったな)

律(こういう感じなのか。デートって。漫画で見てもわかんないことってたくさんあるな…)

律(あんまり顔見れなかったし…、全然喋れなかった)

律(変な子だと思われてないか心配になってきたぜ…)

117: 2009/11/27(金) 22:30:56.99

ジーッ


澪「良かった…。さすがに泊まりはなかったな」

梓「私たち、一体なんでこんなことしたんですかね…虚しいだけってわかってたのに」

紬「帰りましょう…」



唯(パーフェクトだよっ和ちゃん!)

唯(あと、2、3回デートしてから…フッてもらうか…)



唯(そうすれば、男なんか嫌いになって、またけいおんメンバー一筋なりっちゃんが帰ってくるよね?)

121: 2009/11/27(金) 22:33:54.22
次の日

部活


ヴィーン

律「」ポチポチポチポチ


澪梓紬「…」


ヴィーン

律「」カチカチカチカチ

澪梓紬「…」


唯「りっちゃん、昨日デートだったんでしょ。どうだった~?」

123: 2009/11/27(金) 22:37:35.96

律「うん、まぁ楽しかったぜ」ポチポチポチポチ

梓「さっきからずーっとメールしてる相手はカズくんですか?」

律「まぁなー」カチカチカチ

紬「りっちゃん、お茶いかが?」

律「いまいいや」ポチポチ

126: 2009/11/27(金) 22:40:10.10

澪「なぁ律、新しい歌詞書いてみたんだけど…」

律「後で見る」めるめる

澪「律、そんなこと言うなよ律ぅ」

律「澪、ウザい」めるめる

澪「な…!う…」

132: 2009/11/27(金) 22:43:41.61
ピピピピ

律「で、電話キタ!カズくんだ///」

律「も、もしもし!///」

ガラッ




唯紬「…」

澪「律…、なんで外で話すんだ…?なんで昨日のこと、詳しく私に話そうとしないんだよ…」

梓「デートの話はともかく。普通、ああいう会話は聞かれたくないと思います」

139: 2009/11/27(金) 22:55:53.43

澪「今まで、私たちの間に、隠し事なんてなかったのに…」

梓「おかしくないですよ。気になる人できたらあーなりますって」

澪「そんなことない!私は今までどんなフラグが立っても、律を優先してきたぞ!」

澪「彼氏だって、私にだってその気になればできたかもしれない!でも友情を優先してきたんだ!」

梓「律先輩のことそんな風に見てたんですか?見下してたんですね」

澪「はぁ!?」

紬「やめて…」

147: 2009/11/27(金) 23:01:08.46

梓「だってそうじゃないですか!律先輩がモテなかったから、自分も遠慮してたってことでしょ!」

澪「違うぞ!」

梓「何が違うんですか!」

澪「フラグすら立たない梓には、わからないだろうな!」

梓「なっ!私だってフラグぐらい立つもん!3丁目のタマとか、魚屋さんのミケとか…」

澪「それ猫じゃないか!実は冷静に見えて凄いテンパってるだろ!」

紬「静かにして…頭痛が痛いの…」

唯(…)

150: 2009/11/27(金) 23:02:44.60

唯(うんうん…みんな荒れてるね)

唯(澪ちゃんの気持ち、凄くわかるよ)

唯(間違ってるのはりっちゃんだよ。私たちを優先すべきなのにさ)

唯(みんな、この気持ちをちゃんと覚えておいてね)

唯(もしまた誰かが、同じ状況になっても…)

唯(私を裏切っちゃダメだよ…?)

156: 2009/11/27(金) 23:05:47.13

唯家

唯「次は、水族館デートにしよっか」

和「まだやる気なの…?あ、またメールが」

唯「よく来るね~。どんなメールか見せてよ~」バッ

和「あっ…ちょ…」

162: 2009/11/27(金) 23:11:37.24

件名
ぉ願ぃ♪

本文
次のデートは、ぉ弁当作ってこょぅかな!!
ぅんと、ぉ腹空かしてきて↑↑
ぃぃ??




唯「尽くすタイプだね~りっちゃん。わかるよ」

唯「いい加減で大雑把に見えて、実は一番人を喜ばせることを考えてるんだよね」

唯「でもこの文体は意外だったな~まるで別人だよ」

唯「案外本人も、和ちゃんといる時は、私は別人だとか思い込んでるのかもね」

和「…」

169: 2009/11/27(金) 23:14:57.19

和「ねぇ唯、わかってる?」

和「これバレたら、律に嫌われるのは、男じゃなくて唯だよ?」

和「こんなこといつまでも続くわけが…」

唯「大丈夫だよ~。あと2、3回で終わりにするから」

和「終わりって、どうするの?」

唯「りっちゃんを、フッて」

和「!?」

173: 2009/11/27(金) 23:16:21.72

唯「セリフは、そうだな~」

『見た目と性格が全然違くて幻滅した。君を好きになる男なんていないだろうね』

唯「こうかな」

唯「そうすればりっちゃんは、もう一生恋なんてする気なくなるだろうから」

唯「私と毎日遊んでくれるよね♪うんたん♪」

和(この子…)

175: 2009/11/27(金) 23:18:01.88

唯「和ちゃんだってもう共犯だよ。大丈夫だよバレなきゃ!」

唯「さ、電話でもメールでもいいから、誘って。水族館」

和「…」めるめる

唯「グッジョーブ」



10分後



ピンポーン


憂「はーい!」

182: 2009/11/27(金) 23:24:39.06

憂「あっ、律さん。どうぞ上がって下さい」

律「おじゃまします!」

唯「り、りっちゃん!?どうしたの?私いま和ちゃんと勉強してるから…」

律「いいよ。私は憂ちゃんに料理習いに来たんだ///へへ///」

唯「え?料理…?そんなの…」

律「なんだよ?私のキャラじゃないって?べ、別にいいじゃん///」

憂「律さんはね、男の子にお弁当に作ってあげたいんだって!」

律「ちょ、バラさないでくれよ!///」

唯「…………ふ~ん…」

185: 2009/11/27(金) 23:26:30.27

そして次の日曜日に二週続けてのデート!


律「水族館なんて小学校以来///楽しみ///」

和「…良かった。子供っぽいって思われないか、心配してたんだ」

律(今日もカッコいいな///スタジャン似合ってる///)

和「なんか律ちゃんの服、先週とはちょっとイメージ違うね」

律「変かな…?」ショボーン

和「可愛いよ。俺は好きだな」

律「///」


191: 2009/11/27(金) 23:28:27.32

ジーッ

澪「私の律が、どんどん遠いところに行ってしまう…」

梓「また隠れて付いてきてしまった…」

紬「見たくないのに目が離せません…」

唯(今日も服のチョイスは当たったみたいだね)フンスッ

192: 2009/11/27(金) 23:29:51.21

ざわざわ

和「けっこう中暗いね…混んでるし。離れないようにね」

律「こうしよーよ///」

ギュッ

和「!………うん」

195: 2009/11/27(金) 23:32:06.34

ジーッ

澪「梓!離れないようにな!」ギュウウウウウウウ

梓「痛い痛い!痛いです澪先輩!やめて!」

ドガッ ゲシッ

紬(…)

スタッフ「ちょっとお嬢ちゃん!水槽にそんなことしたら危ないよ!」

唯(りっちゃん、だんだん積極的になってる?)

199: 2009/11/27(金) 23:36:29.27

和「そろそろお昼にしようか」

律「うん///」サッ

和「…ありがとう。本当にお弁当作ってきてくれたんだね」

律「はい///」

和「…?」

律「あ~ん///」

和「あ、あーん」パク

律「…」

和「お、おいしいよ」モグモグ

律「///」

200: 2009/11/27(金) 23:37:38.77

ジーッ

澪「みんな!私も、お弁当作ってきたぞ!はい梓、あ~ん?」

梓「あ、たい焼き持ってきたんで、いらないです」

紬「食欲ないから…」

唯「憂のお弁当おいしいな~」

210: 2009/11/27(金) 23:44:39.42

~~~~~

和「今日はどうだった?」

律「楽しかった///」

和「そう。…じゃあ…」

律「あ、あの…!」

和「ん…」

律「わ、私なんか好きになってくれて、ありがとう!!」

律「ずっと言いたくて、あの、先週言いそびれちゃって、あんまりあの…今日も喋れなくて!」

律「ほ、ほんとはもっと面白い子だから、嫌いにならないでくれぇ!」

律「じゃあまた!」

ダッ


和「…………」


224: 2009/11/27(金) 23:51:28.16

ジーッ


澪「19:30帰宅。今日はここまでか。なかなかボロを出さないな!悪魔め!」

梓「…もう認めましょうよ。悪い人じゃないですよ」

紬「なお悪いわ…悪いところがないというのは、最悪ってこと…」




唯(う~ん。りっちゃんは反応はまぁわかるんだけど…)

唯(なんかテンション低い?和ちゃん。どうしたんだろ)

235: 2009/11/27(金) 23:58:02.72

数日後

部室

律「♪~♪~♪~」


カチャカチャ

澪「あっ、4にいたぞ。来てくれ」

梓「待ってください。2にも来ました」

澪「タイマンでイケるよな?」

梓「えっ、それはちょっと…。あ、秘薬忘れました。下さい」

239: 2009/11/27(金) 23:59:22.95

澪「またかよ!あ、氏んだ…」

梓「私も…。やっぱ二人じゃ無理ですよ…モンハンは」

澪「う~ん」

澪「でも唯は弱いし、律は鏡しか見てないし、ムギは…」

紬「シャランラ~…シャランラ~…」ゲッソリ


澪(ムギ…なんか、やつれたな)

245: 2009/11/28(土) 00:04:33.02

澪(律は幸せそうだから放っておくことにした。でも私たちにあまり構ってくれなくなった)

澪(問題はムギだ。痩せ衰えていく。ご飯が喉を通らないらしい)

澪(唯もやはりどこかおかしい。うわの空だ)

澪(私と梓は慣れてきたが、もうけいおん部はバラバラだった)


梓「限界ですよ…もう」

澪「わかってる、でも私たちだけではどうすることも…」



コンコン


和「失礼します…」

260: 2009/11/28(土) 00:17:36.30

澪「おっ和」

律「おっ、和じゃん」

澪「私が話しかけてもスルーするくせに…」

和「唯は来てる?」

律「まだ来てないよ掃除当番だし。どうかした?」

和「そう…あのね」


和「話があるの」

262: 2009/11/28(土) 00:18:20.42

唯(掃除当番ダル~い)


ピンポンパンポーン


さわ子『平沢唯さん、至急音楽準備室まで来てください』


クラスメイト1「音楽準備室に呼び出しって珍しいよね?」

クラスメイト2「なんか、さっき誰かが暴れてるって騒ぎになってたよ…」



唯「えっ…?」


269: 2009/11/28(土) 00:24:08.67

唯「し、失礼します…。えっ、なにこれ、ぐしゃぐしゃ…」


部室は物が壊れたり跳び散らかったりしていた


さわ子「来たわよ。じゃあ私は戻るけど、りっちゃん、落ち着いてね。乱闘騒ぎにでもなったら停学よ」

唯「りっちゃん…?」

律「……唯は知ってたのか…?」

274: 2009/11/28(土) 00:25:51.72

唯「な、なにが?」

律「惚けるなよ!!!!!!」バン

紬「りっちゃん…暴力はやめて…」

梓「そ、そうですよ」

澪「…」

和「…」

律「カズくんは、和なんだよなぁ?」

唯「!言っちゃったの!?あ、や…」

280: 2009/11/28(土) 00:28:22.10

律「もういいよ隠さなくて。唯はずっと知ってたんだろ?」

律「それどころか、一緒になって私を騙してた」

律「影から、騙される私を見て笑ってたんだ」

律「面白かった?なぁ唯?そんなことして面白かった?満足した?」

唯「違うよ…私…」

律「何が違うんだよ!!!」バン

律「嘘をつくな!私の目を見ろ!」

唯「うぅ」ポロポロ

287: 2009/11/28(土) 00:31:14.29

律「和から全部聞いたよ。一つ除いてな」

律「これだけは唯から聞きたかった。正直に言ってくれ。私の目を見て」

律「これをやろうって言い出したのは、唯と和、どっちなんだ?」

唯「…」



唯「………わたし…」

288: 2009/11/28(土) 00:32:45.66

律「そうか、いいぜ行って。もうここには来ないでくれ」

唯「そんな…謝らせてよりっちゃん…」

律「早く…行けっ…」フルフル

唯(りっちゃん、泣いてる!?)

唯「あ…あ…ほんとに…ごめ…」

律「出てけ!!!!!!」

ドン

295: 2009/11/28(土) 00:36:58.34

唯家

唯(ど、どうしようどうしようどうしよう)

唯(りっちゃんが泣いてるのなんて初めてみた)

唯(取り返しのつかないことになっちゃった)

唯(どうしようどうしよう)


ガチャ

憂「あれー?お姉ちゃん、もう帰ってたんだ。今日は早いんだね」

唯「うい…」ポロポロ

憂「ど、どうしたの!?」

唯「私、とんでもないことしちゃった…」

303: 2009/11/28(土) 00:43:10.99

唯「………というわけなの」

憂「…お姉ちゃん、本当にそんなことしたの?」

憂「それは律さんが怒るのも当たり前だよ…」

唯「私どうかしてたよ…」

唯「前にりっちゃんが澪ちゃんの歌詞をラブレターと勘違いした時、全然構ってくれなくて…」

唯「勘違いだったけど、あれがもし本物だったらって考えたら…不安で…」ポロポロ

憂「お姉ちゃん…」

308: 2009/11/28(土) 00:45:02.78

唯「それでりっちゃんが、もうけいおん部に来るなって…」

唯「…どうしよう憂。けいおん部に行けなくなるなんて嫌だよ…」

憂「謝るしかないよ。明日みなさんのところに行こう?私も一緒に行くから」

憂「きっと許してくれるよ!」

唯「ありがとう…、ありがとう憂」ポロポロ

313: 2009/11/28(土) 00:48:40.73

次の日

教室

唯「あ、ムギちゃんりっちゃん、おはよう…」

紬「う、うん…」

律「…」

唯「あの、りっちゃん。私、ちゃんと謝らないと…」

律「ムギ、トイレ行こうぜ」

紬「うん…」


唯「うぅ」

316: 2009/11/28(土) 00:51:45.57

1年の教室

憂「梓ちゃん、お姉ちゃんのことなんだけど…」

梓「あ、聞いたんだ?ってそりゃそうか…。唯先輩どうだった?」

憂「凄く落ち込んでて…」

梓「だよね…律先輩怖かったよ。私も」

319: 2009/11/28(土) 00:54:43.13

憂「お姉ちゃん、ちゃんと律さんに謝りたいんだって」

憂「放課後、お姉ちゃんと一緒に部室に行きたいんだけど、いいかな?」

梓「だめ、かな。ごめん憂」

憂「どうして!?お願い梓ちゃん!お姉ちゃんを許してあげて!けいおん部に戻してあげて!」

梓「う、憂…?落ち着いて」

憂「お願い…そのためなら私、何でもするから…」

324: 2009/11/28(土) 01:00:36.94

梓「本当に?わかった。とりあえず放課後一人で部室に来て?」

憂「…ありがとう梓ちゃん」

憂「みなさんにも事情があるよね。まずは一人で行くね」

328: 2009/11/28(土) 01:05:14.69

放課後

唯「うい…」

憂「お姉ちゃん、とりあえず私が先に行って、みなさんにお姉ちゃんの気持ちを伝えてくるから!」

憂「そうしたら二人でもう一回行こう?律さんに謝って、許してもらおう?」

唯「うん…、わかった…」

憂「お姉ちゃん!元気出して!大丈夫だよ!」

唯「う、うん…!」

憂「じゃあちょっと行ってくるね!待ってて」

335: 2009/11/28(土) 01:12:05.86

どのくらい待ったかはわからない
唯には永遠とも思えるような時間だった

唯(…)


ガラッ


唯「憂、どうだった!?」

憂「ごめんね…お姉ちゃん」

唯「え…?」

憂「お姉ちゃんは、まだけいおん部に戻らない方がいいと思う…」

唯「そんな…うい…」

337: 2009/11/28(土) 01:15:43.11

部室

澪「律、これで良かったのか?」

律「問題なーし!」

紬「唯ちゃん可哀そう…」ゲッソリ

律「私だって可哀そうだ!」

梓「っていうかムギ先輩、ご飯食べてくださいよ…、どんだけ食べてないんですか」

339: 2009/11/28(土) 01:19:31.94

紬「一週間…くらいかな」

斎藤「お嬢様、焼肉弁当でございます」

紬「いらないわ…元のけいおん部に戻るまでは…」

斎藤「御意。栄養剤を注射致します。失礼」


澪梓(何気に一番可哀そうなのはムギ(先輩)かもな…)

澪(律の件と唯の件ダブルでダメージ受けてるからな…)

345: 2009/11/28(土) 01:33:17.30
1ですけど
ちょっとだけ寝るって言っても怒りませんよね
朝方なんで辛いです
予定では0時までに完結させるつもりだったのに
眠すぎです

今俺が尊敬しているSS読み返したら二晩で完成させてたんで
これも二晩でいいですよね

397: 2009/11/28(土) 11:42:36.25

唯家

憂「あのね、お姉ちゃん。律さんはお姉ちゃんの事、そんなに怒ってなさそうだったよ」

唯「ぅ…うっく…ヒック…」シクシク

憂「恥ずかしい所を見られたから、意地になっちゃってるだけだと思うんだ」

唯「謝りたいよぉ…」シクシク

憂「怒ってる訳じゃないから、謝っても無駄だよ…」

398: 2009/11/28(土) 11:44:00.64

憂「少し時間が経つのを待とう?絶対に元通りになるから」

唯「ック……ヒック」シクシク

憂「律さんの気持ちが落ち着くのを待つだけでいいんだよ。頑張ろう?お姉ちゃん」

唯「うぅぅぅぅぃぃぃぃぃ…うぃぃぃぃぃぃ」シクシク

402: 2009/11/28(土) 12:07:48.07

唯(時間が経てば元通りになる。憂が示してくれた道は「唯一」の希望だった。唯だけに)

唯(けいおん部を失った私は、その希望だけが生きる活力だった)

唯(しかし、時間が経つほど、むしろ状況は悪くなっていった)

唯(行動力のあるりっちゃんはクラスの人気者、人気者の敵は、クラスの敵)

唯(クラスの友達も段々私から離れていく感じがした。りっちゃんに嫌われるのが怖かったんだろう)

405: 2009/11/28(土) 12:10:10.21

唯(私は一人になった。学校で一言も喋ることなく帰った日もあった)

唯(休み時間に突っ伏して寝たふりをする日もあった)

唯(時間が経ってもまったく状況は良くならなかった)


唯「うい!今日はどうだった!?」

憂「え、えーっとね、紬さんがぐったりしてて…」


唯(憂にお願いをして、けいおん部の様子を聞くのだけが楽しみだった)

420: 2009/11/28(土) 12:56:26.71



唯「ういー今日は寒いね」

憂「うん、そうだね…」

唯「手繋いでいこっか」

憂「あのね…お姉ちゃん。実は…」


梓「ういーおはよう。唯先輩もおはようございます」

421: 2009/11/28(土) 12:57:29.78

唯「あずにゃん!?お、おはよう!!あずにゃんと話すの久しぶりだよぉ///」

梓「…はいそうですね」

梓「じゃいこっか、憂」

唯「え…?」



憂「ごめんねお姉ちゃん…今日から少しの間、梓ちゃんと登校するから…ごめんね」

428: 2009/11/28(土) 13:11:57.97

唯「え…」

梓「…」


唯(その日から、憂は帰りが遅くなった)

唯(それに話していても、目を合わせてくれない。避けられているのかもしれない)

唯(…これで本当に一人ぼっちかぁ…)

436: 2009/11/28(土) 13:25:46.12

学校

さわ子「はい、二人組作って~」

唯「…」オロオロ

律「ムギー!…は保健室だったな。じゃあうーんと…」キョロキョロ

唯「あ、あの…」

律「クラスメイト1!組もうぜー!」

唯「あぅ…」

和「唯、一緒に組もう?」

唯「和ちゃん!?なんでいるの?」

和「音楽は二クラス合同だよ?」

唯「良かった…」

444: 2009/11/28(土) 13:37:13.55

唯(和ちゃんは、あの日からそんなに変わった様子はなかった)

唯(私と違って、クラスで居場所を失わなかったし、生徒会という居場所もある)

唯(でもその生徒会が忙しいらしくて、あんまり一緒にいてくれない…)


唯「そういえば、澪ちゃんは?」

和「保健室に紬を連れていったわ」

唯「ムギちゃんどうしたんだろう…」

和「…さぁ」

451: 2009/11/28(土) 13:53:02.76

保健室

澪「ムギ!頼むから食べてくれ!」

紬「イヤです…」

澪「もうすぐ二週間になるぞ!氏んじゃうぞ!」

紬「唯ちゃんはもっと辛いもの…このくらい平気…」


ガラッ


梓「買ってきました!焼肉弁当です!」

澪「なんで焼肉弁当なんだよ!」

梓「意地になって食べない人でも、これなら食べるって店員さんが」

澪「…」

461: 2009/11/28(土) 14:28:24.93

澪「さぁ食べるんだムギ」

梓「何としてでも食べてもらいますよ」

紬「イヤ…」

紬「あ、でも、これやってくれたら食事するって約束するわ」

澪「何だ!?」

梓「何ですか!?」

紬「耳をこっちに…」


ゴニョゴニョ


澪「…」

梓「…」

463: 2009/11/28(土) 14:31:41.27

ギュ

澪「梓って、小さくて、守りたくなるよな…」

梓「澪先輩に包まれていると安心するです…」

澪梓「…」チラッ

紬「続けて」

464: 2009/11/28(土) 14:32:45.02

澪「保健室に付いてきたってことはOKなんだよな?」

梓「待ってください。心の準備が…」

澪「が、我慢できない!梓の初めてを私にくれ!せ、責任は取るから!」もみもみ

梓「に、にゃぁぁ///」

澪梓「…」チラッ

紬「続けて」

470: 2009/11/28(土) 14:44:30.12

澪「いや、もういいだろ。食べてくれ」

紬「食べるわ。食べるけど、時と場所の指定はしなかったわ」

紬「つまり…私がその気になれば食事をするのは10年後、20年後ということも…」

梓「何の意味も無かったじゃないですか!!」

澪「わ、私に言うなよ…」

梓「澪先輩のおっOいも揉まれるべきです」ワキワキ

澪「やめろ!」

471: 2009/11/28(土) 14:46:08.43

数日後

放課後


唯「…」

クラスメイト1「ねぇ唯…元気出してね」

クラスメイト2「1、早く行こうよ」

クラスメイト3「じゃ、じゃあね」

唯「…友達のいない学校がこんなに辛いと思わなかった」

スタスタ

唯「あっ、音楽準備室」

唯「無意識に歩いてきちゃったんだ…」

唯「誰もいないのかな…ちょっとだけ入っても…」

473: 2009/11/28(土) 14:47:54.42

ガラッ

唯「えっ、何これ…」


天井、壁、窓には布が被せてあり、何も見えない
床には段ボールが山ほど積まれていた


唯「な、なんか変…どうしたんだろ」

唯「えーっと、アルバムは棚の上に…あった」

唯「あ~、これ丁度、去年の今頃だ」

唯「この写真…この時、来年はもっとちゃんとするからって言われて…」

唯「あったなぁ…こんなことも」

唯「う…、うぅ…」ポロポロ

唯「戻りたいよぉ…」

474: 2009/11/28(土) 14:52:05.32

澪「いよ…だなっ!」

律「おーう!」

ガラッ

梓「唯先輩?」

紬「唯ちゃん?」

和「…」

唯「みんな…りっちゃん…」

律「な、なんでいるんだよ!」

480: 2009/11/28(土) 15:11:52.76

唯「りっちゃん、ごめん!!!私が悪かったの!!」

律「なんで来たんだよ!何か見たのか!?」

唯「謝らせて!私の話を聞いて!!」

律「あ、謝らなくていいよ!早く出てけって」

唯「どうして!私悪いことしたんもん!りっちゃんを傷つけた!」

律「謝る必要なんてないんだってば!」

律「いいから出てけ!」ドン

ガンッ

唯「うっ…!」

澪紬梓「!!」

和「…」

481: 2009/11/28(土) 15:16:12.08

律「あ…唯…?あ…」

澪「おい律!なんてことするんだ!」

梓「唯先輩!?大丈夫ですか!?唯先輩!」

紬「唯ちゃん…血が出てる…」

律「あ…唯…ごめ…わたし……そんなつもりじゃ…」

唯「う…う…あやま…う…」

紬「唯ちゃん、一緒に保健室行こう?」

紬「唯ちゃんは私に任せて、二人はりっちゃんを」

澪「わかった」

梓「わかりました」

律「あ……あ…」

和「…」

489: 2009/11/28(土) 15:25:42.99

保健室

紬「先生はいないみたいだね…応急処置くらいなら、私でもできるかも」

~~~~

紬「よかった、そんなに酷い傷じゃなくて」

唯「ありがとう…ムギちゃん」

唯「ムギちゃんと話すの、久しぶりな気がする……痩せた?」

紬「ええ。…あのね、唯ちゃん。」

紬「実は…」

唯「…ムギちゃん。私、久しぶりにムギちゃんのお菓子が食べたいなぁ」

492: 2009/11/28(土) 15:39:10.49

紬「えっ?」

唯「ダメ?」

紬「い、いいけど。じゃあ持ってくるから寝ててね」


~~~~~~

紬「唯ちゃん、持ってき」

紬「いない…!?」

497: 2009/11/28(土) 16:04:04.05

トボトボ

唯(やっと気付いたよ)

唯(もう元通りにはならないんだね)

唯(怒ってたんじゃなくて、私のこと嫌いになっちゃったんだね)

唯(でも、しょうがないよね)

唯(私が悪いんだもん)

唯(なんで私はあんなことしちゃったんだろう)

唯(なんであんなにいい友達だった人を、騙そうとしたんだろう)

唯(今反省しても…もう遅いよね)

498: 2009/11/28(土) 16:05:31.95

部室

律「うぅ…」

澪「いつまでも落ち込んでても仕方ないだろ。働け働け!」

梓「和さん、これはどこですか?」

和「あ、高い場所だから私がやるわ」

さわ子「がんばってるわねぇ~」

梓「先生も少しは頑張ってください…」


ガラッ


紬「た、たいへん!唯ちゃんが保健室からいなくなったの!」

澪律梓「えぇ!?」

和「…」

499: 2009/11/28(土) 16:07:25.99

律「わ、私が探しに…」

澪「いまお前が行っても逆効果だ!私が…」

紬「い、いえ私が!………はふぅ」ガックリ

澪「ムギ!?2週間以上も何も食べてないの無茶するなよ。斎藤さん頼む!」

斎藤「御意。栄養注射でございます」


梓「私が探してきますから、みなさんは準備をお願いします」

508: 2009/11/28(土) 16:33:41.56

梓「ケータイに電話を…」

アナウンス(電波が届かないか、電源が入っておりません)

梓「ダメか」

梓「一体どこを探せば…」きょろきょろ


あずにゃん2号「にゃあ~」

梓「え、よく似てる…。いや、あれあずにゃん2号だよね?」

梓「なんでここに?」

あずにゃん2号「にゃお」ダッ

梓「ちょ!待ってよ!」

509: 2009/11/28(土) 16:36:52.96

近所の橋

唯(りっちゃん、私自頃するよ!)

唯(そうすれば、嫌いな子がいなくなって、りっちゃんは幸せだよね!)

唯(りっちゃんは幸せになるし、私が自頃すれば…)

唯(私が本当に反省してるってこと、きっと伝わるよね!)

唯(そうだ、初めからこうすればよかったんだ…)

唯(どうせ、もう生きていたって楽しいことないもん)

唯(…ここなら凄く高いから確実に氏んじゃうよね)

512: 2009/11/28(土) 16:50:35.02

唯(憂…ごめんね。迷惑かけちゃったよね)

唯(和ちゃんも、巻き込んじゃってごめん)

唯(でもみんなと一緒にいたから嫌われてないんだよね、良かった)

唯(けいおん部のみんなとの時間は人生で一番楽しかったよ)

唯(りっちゃん…ごめんね…)

唯(さようなら…)フラッ



ガサガサッ


あずにゃん2号「にゃう!」

514: 2009/11/28(土) 16:58:24.16

梓「あれー?この辺に来たよね」ガサガサ

梓「もーっ。居なくなったなんて言ったら純ちゃんに顔向けできないよ…」

あずにゃん2号「にゃあ~~」

梓「あっちか…、あ、いた」

唯「」


梓「え…?」

梓「…」





梓「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

525: 2009/11/28(土) 17:14:26.83

梓「イヤッ!いやぁぁぁぁぁぁ…」ボロボロ

梓「ウソだよぉぉぉぉ!なんでぇぇぇっぇ」

梓「いやぁ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」ボロボロ






唯「………ん」

梓「!」

527: 2009/11/28(土) 17:16:41.23

梓「唯先輩!!生きてるんですか!?唯先輩!!!」パシパシ

唯「………はは、…天使さんって……あずにゃんみたいな顔してるぅ…」

梓「私です!梓ですよ!唯先輩!わかりますか!?」

唯「う、うん?」

唯「あれ、生きてるの?」

唯「私、飛び降りたのに…」

梓「やっぱり飛び降りたんですね」

唯「う、うん」

梓「唯先輩のバカッ!」

530: 2009/11/28(土) 17:25:11.40

梓「唯先輩のバカッ!バカッ!バカッ!」

唯「あ、あずにゃん…?」

梓「バカッ!貧乳!天然!シスコン!」

唯「だって私が氏んじゃえばみんな幸せに…」

梓「だからバカって言ってるんです!」

梓「はっ!と、とりあえず病院です!救急車を…」

唯「わ、私ほんとうに何ともないよ?自分でも不思議だけど…」

梓「ダメです!電話を…」

ピピピピ

531: 2009/11/28(土) 17:27:35.87

梓「…もしもし」

律『おーっす。こっちはOKだけど、そっちどうだ?』

梓「律先輩の馬鹿!」

律『はっ!?な、なんだよ一体』

梓「律先輩のせいですよ!こんなことになったのは!バカ!」

律『な、なんでいきなりそんなに怒ってるんだよ?』

梓「律先輩の馬鹿!不人気!汗臭い!デコビXチ!レズ!ヒステリー!貧乳!貧乳!」

律『なっ…!なっ…!』

536: 2009/11/28(土) 17:36:35.41

律『それより、唯は見つかったのか?』

梓「…今隣にいますよ」

律『じゃあ部室に連れてきてくれよ』

梓「ダメです!唯先輩どうしてたと思うんですか!?今から一緒に病院に…」

律『えっなにちょっと聞こえなかった』

唯「待って!!あずにゃん!!」

唯「私、部室に行っていいの!?」

唯「けいおん部に行っていいの!?」

梓「…はい。でも今はまず病院に」

唯「私は本当に無傷だよ!ほら。」

唯「お願いあずにゃん!けいおん部に行きたいの!!!!」

538: 2009/11/28(土) 17:42:52.79

スタスタ

梓「ちょっとでも身体がおかしいと思ったらすぐ言ってくださいね?」

唯「うん…肩貸してくれてありがとう。あずにゃん」

唯「私、もうあずにゃんに嫌われちゃったと思ってたよ」

唯「また話せてよかったよぉ」

梓「…唯先輩、本当にすみませんでした…」

541: 2009/11/28(土) 17:45:14.50

唯「どうしてあずにゃんが謝るの?悪いのは私だよ?」

唯「一度だけしか入れてくれないかもしれけど、りっちゃんに謝れるよね」

唯「もう、戻れるかどうかはいいんだ、りっちゃんと一度だけお話しできれば」

唯「もうけいおん部に戻る資格は私にはないんだ…」

梓「…」

543: 2009/11/28(土) 17:49:30.54

唯「着いた!」

梓「ちょっと待ってください…私が先に入ります」

~~~~~

梓「どうぞ」

唯「うん」


ガラッ


547: 2009/11/28(土) 18:00:49.67


パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ パンッ


「「「「「「「「「「「「「「「唯、誕生日おめでとう!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」



律「誕生日おめでとう!唯!!」

澪「おめでとうな!唯」

紬「おめでとう唯ちゃん♪…頭の傷は平気?」

さわ子「おめでとうね唯ちゃん、早くお料理食べましょうよ~」

憂「お誕生日おめでとう!お姉ちゃん♪」

梓「…おめでとう、です」

クラスメイト1「おめでとう!」

クラスメイトその他「「「「「「おめでとう」」」」」


和「…おめでとう、唯」

553: 2009/11/28(土) 18:06:00.81

天井や壁一面には手作りの飾り付け
テーブルには御馳走
大きく建てられたプレートには唯の誕生日を祝う言葉が書いてあった


律「ほーら、主役の帽子だぞぉ。ほらほら」

律「はっはー!大成功だなみんな!」

唯「…」

和「固まってるわね…」

紬「今までのショックが大きすぎるもの」ゲッソリ

澪「現状が理解できてないんだな…」

律「ゆ、唯!ゴメンな!実はさ…」


律「全部、唯の誕生日を、サプライズにするための、ドッキリだったんだ!」

555: 2009/11/28(土) 18:08:08.56

唯「え…ウソ…そんなはず…」

紬「辛かったよね、唯ちゃん」

憂「ごめんねお姉ちゃん…」

澪「やりすぎなんだ!律は!」ゴツン

律「あいたっ」

梓「まったくです!最低です!唯先輩はさっき…」

唯「待って!あずにゃん」

梓「…」

唯「私、こんなことしてもらう資格ないよ…」

559: 2009/11/28(土) 18:10:00.15

律「な、なんでだ?…って、やっぱり怒ってるよな、私のこと」

律「ごめん!本当にごめん!許してくれよ!」

律「面白半分でやったら、後に引けなくなっちゃって…」

律「あっ…、突き飛ばした傷、大丈夫か…?」

律「…もしかして私のこと、嫌いになったか?当然だよな…」

律「もし殴って気が済むならいくらでも…」

唯「どうして?謝るのは私だよ!」

律「ええっと…話がかみ合ってないな…」

律「どこから話そうか…」

564: 2009/11/28(土) 18:12:22.63

>>68らへんの真実

~~初デートの前夜~~

律「うう…カチューシャ外していくべきか…?」

プルルル

律「カズくんじゃん!」

律「も、もしもし」

和「和だけど」

律「え?!ちょ、なんで和がこの番号からかけてくるんだよ!」

和「カズは私、あの手紙を書いたのは私じゃないけどね」

律「ほぇ…?じゃああれは」

和「悪戯ね」

律「…」

566: 2009/11/28(土) 18:14:20.04

律「…あと誰が絡んでるんだよ…」ショボーン

和「唯だけよ」

律「唯か…意外だな」

和「怒んないの?」

律「怒るっていうかさ」

律「私バカみたいじゃん…またはしゃいで。恥ずかしいぜ…」

律「澪に知られたら…」

和「いい案があるわよ。他のみんなには内緒で、騙されたふりして男装した私とデートするの」

和「しばらくカップルごっこして、みんなを騙すの」

和「そうすれば、騙されたのは律じゃなくて、みんなじゃない?」

568: 2009/11/28(土) 18:16:14.76

律「なるほど。悪くない…」

律「あいつらなら、明日のデート尾行しかねないからな…」

律「羨ましがる澪を尻目にデートか。面白いかもな!」

和「偽ラブレターを唯が知らないふりしてるのは本当に怒らないの?」

律「んー、別に怒ってはないな。恥ずかしいからやめろ!とは言いたい」

律「てか和はなんでこんな悪趣味な遊びしてんだよ」

和「私も唯を騙したいの」

570: 2009/11/28(土) 18:17:40.06

律「なるほど。悪くない…」

律「あいつらなら、明日のデート尾行しかねないからな…」

律「羨ましがる澪を尻目にデートか。面白いかもな!」

和「偽ラブレターを唯が知らないふりしてるのは本当に怒らないの?」

律「んー、別に怒ってないな。恥ずかしいからやめろ!とは言いたい」

律「てか和はなんでこんな悪趣味な遊びしてんだよ」

和「私も唯を騙したいの」

572: 2009/11/28(土) 18:19:16.66

律「なんで?」

和「今月末、唯の誕生日じゃない?」

律「あ~、そうだな」

律「去年は軽音部メンバーは誕生日知らなくて、当日まで唯が言わないから、なーんにも用意できなかったんだよな」

和「今年はサプライズにしようと思うの」

和「唯には可哀そうだけど、私と一緒に律を騙した気になってもらおう?」

和「途中で律がカズの正体を見抜いて、唯に怒る芝居をするの」

和「そして、部室から何日か締め出す」

和「その間に、飾りつけたり、準備をするの」

律「ず、ずいぶん手の込んだサプライズだな…」

和「唯は毎年誕生日絡みにだけは鋭いのよ。これくらいやらないとバレるわ」

577: 2009/11/28(土) 18:23:33.28

律「う~ん、でも前半のは面白そうだけど、後半のは唯にイジメみたいなことするんだよな」

律「気が引けるな…」

和「ならいいわ。澪にあのラブレターのことを話してドヤ顔されるのね」

律「わ、わかった!やるってば!」

581: 2009/11/28(土) 18:27:06.83

>>74らへんの裏側

~~一回目のデートの日~~

律(あいつら本当に来てる…あれで隠れてるつもりかよ…バカだ…)

律(和が見当たらないけど、まだ来てないのか?)

律(本物っぽく見せるデートで男が遅刻はマズイだろ…いや、漫画で見ただけだけどさ)

和「田井中さん?」

律「!」

律(え?な、ナンパ?!いや、これが和か!?)

律(うわ、カッコよすぎるだろ!)

587: 2009/11/28(土) 18:29:58.34

和「何から乗ろうか」

律「えぇぇぇと///」

和(ちょっと律、いくら唯たちが見てるからって、キャラ作りすぎよ)ヒソヒソ

律(うわっ!あ、あんま顔近づけるな!ドキドキするだろ!)

和(そんなんじゃ逆に疑われるわよ、もっと自然体でいてよ)

律(わざとじゃねーし!)

590: 2009/11/28(土) 18:45:23.44

観覧車

和「ふぅ…疲れるわ」

和「あの子たち、あれで隠れてるつもりなのかしら。乗ってるの隣のゴンドラじゃない…」

律「…なぁ。まだデート中だろ。男口調で喋ってくれよ」

和「今は聞こえてないからいいじゃない」

律「で、デート中なんだからダメだ!最後まで気を抜かないと危ないだろ!?」

律「私も、女モードに戻るから!和も戻ってくれよ」

和「…あんたのデートしてる女のイメージ絶対間違ってるわ…」

594: 2009/11/28(土) 18:49:31.05

律家前

律(送ってくれてありがとな…あいつらも最後までついてきたな)ヒソヒソ

和(じゃあね律)


律(はぁ…なんか夢みたいだったし、私も私じゃないみたいな感覚だったな)

律(すっごくドキドキした)

律(でも和…なんだよな。てかそもそもデートのフリなんだし)

律(和は冷静だったな…経験豊富なのかな)

律(唯の誕生日まで、あと2回しか日曜日はない)

律(あと多くて2回か…いや土曜日も入れれば4回…平日だって部活サボって)

律(って、何考えてんだ私は!)

597: 2009/11/28(土) 18:57:14.71

>>121らへんの裏側

~~~二回目のデートまで~~~

律(デートのことから頭が離れない…)

澪「なぁ律…」

律「ウザい」

澪「…」

律(そうだ…メールしよう)

律(これは芝居なんだもんな、女の子っぽく…小文字を使って…)

律(よし…)

599: 2009/11/28(土) 19:00:49.84

ピピピピ

律(え、和から電話!?)

律「か、カズくんだ!」

ガラッ

律「び、びっくりしたぁ。なんだよ」

和「驚いたのはこっちよ。なにあのメール。もしかして誰かにバレたの!?」

律「な!?正真正銘私が出したメールだ!」

和「この女の子女の子したメールは何よ…」

律「別にいいだろ!メールも気を抜いたらダメだぞ!」

律「もし誰かにメール見られた時の、対策にもなるし!」

和「…とりあえず、あんたの女のメールのイメージが変ってることはわかったわ」

611: 2009/11/28(土) 19:51:44.47

唯「それで~次は水族館デートで~」

和(さっきからメールの頻度が凄くて疲れる…)

唯「メール見せてっ」

和「あっ…ちょ…」

唯「りっちゃん恋する女になりきってるね~」

和(危なかった…確かに対策にはなったわね)

612: 2009/11/28(土) 19:52:45.66

唯「それでね、りっちゃんをこっぴどくフッて、男恐怖症にして…」

和(この子…)

唯「そうすればりっちゃんは私と仲良しうんたん♪」

和(律への嫉妬で完全にネジ狂っちゃってるわ)

和(律の相手も疲れるし、次で最後にした方が良さそう)

和(それに、この唯には少しキツいおしおきが必要ね)

唯「さ、メールして」

613: 2009/11/28(土) 19:55:58.90

律「お、メール」

和(日曜に水族館デート。それで最後)

律「えっ…最後?もう?」

律「…」

律「は!?なに落ち込んでるんだよ私は!芝居だぞ!これはフリだぞ!」

律「と、とりあえずお弁当作るって約束したし、憂ちゃんに料理でも習うか~!ははは」

律(くそっ、どうしちゃったんだ私は)

617: 2009/11/28(土) 20:22:46.76
1ですけど
頭の中ではちゃんと展開できてたのに
文章として書く、文章で筋道立てることが
こんなに難しいとは思わなかった…
SS作家みんなすげぇ

完成させてから投稿するべきだった
唯の誕生日が昨日だったから焦った

624: 2009/11/28(土) 20:35:59.96

唯「りっちゃんどうしたの?私いま和ちゃんといるんだ」

律「えっ?」

律(あ…そっか、和は唯とデートのこと考えてるんだもんな)

唯「憂に料理を?そんなのりっちゃんのキャラじゃ…」

律(和は唯の誕生日のために私とデートしてるんだ)

律「なんだよ~いいだろ」

律(幼馴染だもんな…)

627: 2009/11/28(土) 20:42:34.80

>>185らへんの裏側

~~~デート二回目~~~

律(やっぱカッコいいな…普通にモテそうな男の子に見える…)

律(今日はちょっと服装いつもと変えてみたけど気付いてくれるかな)

和「律ちゃんの服、先週とはちょっとイメージ違うね。可愛いよ。俺は好きだな」

律「///」

律(ヤバい。素で嬉しい…)

律(は、待て待て。これはあいつらが尾行してるから聞こえるように言ってるだけなんだよな)

律(でも、私の変化に気づいてくれた事には違いないよな…)

631: 2009/11/28(土) 20:50:23.82

和「けっこう中暗いね…混んでるし。離れないようにね」

律「こうしよーよ///」

ギュッ

和(ちょっと、何してんのよ)ヒソヒソ

律(いいじゃん、自然体じゃん)

和(はぁ…まぁいいけど)

632: 2009/11/28(土) 20:54:48.82

律「はい、あ~ん」

和「あ、あ~ん」パクッ

和(ちょっと!)

律(いいじゃんいいじゃん)

和(澪暴れてるわよ…)チラッ

律(あいつら、あれはあれで楽しそうじゃん)

律(…ねぇ、なんで今日で最後なの?)

律(まだ唯の誕生日までけっこうあるじゃん)

636: 2009/11/28(土) 21:03:32.51

律「まだもう一回ぐらいやってもよくね?」

和(ちょ!声デカイわよ!)

和(ほら、唯首傾げてるじゃない)

律(唯唯ってさ、なんで?)

律(今デートしてる相手は私じゃん)

律(私とはデートしてて楽しくないの?)

641: 2009/11/28(土) 21:13:21.76

和(ちょっと…言ってる意味がわからないんだけど)

和(私は唯の誕生日のためにこうしてるし)

和(律は澪たちに見栄を張るためにこうしてるんでしょ)

律(じゃあそれだけ?目的のためだけ?)

和(…もう行きましょう。唯たちが聞き耳立ててくるから)

643: 2009/11/28(土) 21:22:36.37

和「今日はどうだった?」

律「楽しかった///」

律(あの、さっきはごめんな!)

律(あのっ…あれは冗談だから!困らせようとしたんだ~ははは)

律(あんまりにも和がポーカーフェイスだから、からかいたくなっちゃってさ~)

和(…来週も続けるかだけど、一応検討してくわ)

律(!)

律「ほ、ほんとはもっと面白い子だから、嫌いにならないでくれぇ!」

律「じゃあまた!」

ダッ

律(…今の本気で言ってたかも、私)

647: 2009/11/28(土) 21:37:34.36

>>245らへんの裏側

~~~誕生日10日前~~~

律(カチューシャ取ったらどんな反応してくるんだろ…)


コンコン


和「失礼します…」

澪「おっ和」

律「おっ、和じゃん」

和「唯は来てる?」

律「まだ来てないよ掃除当番だし」

和「そう…あのね、律、みんなに話そう?」

648: 2009/11/28(土) 21:38:44.06

律「え…そ、そんな、まだって言ったじゃん」

和「考えるって言ったのよ。でももう限界」

律「限界って何だ!?私が嫌なのか?」

律「何か悪いとこがあったなら言ってくれよ!直すから!」

和「律が悪いわけじゃ…」

澪「なんの話だ?」

和「けいおん部のみなさんに、頼みがあるの。その前に言っておくけど、実は」

律「やっ…!待ってくれ…!」

和「カズは私なの」

654: 2009/11/28(土) 21:46:57.13

律「あ…」

澪「えぇ!ほ、本当か!」

梓「!最初の私の推理合ってるじゃないですか!」

澪「ほらムギ、しっかりしろ!」

梓「カズくんは和さんです、男じゃなかったんです!」

紬「……むぎゅううううううううう」シュゥゥゥゥゥゥ

梓「おお…みるみる力が蓄えられていくです」

澪「それにしても律!私たちを騙してたな!やってくれたな」

657: 2009/11/28(土) 21:51:54.93

律「…」

澪「律?」

律「…。はっは!騙されたな!澪!最初っから全部芝居だよん!」

律「まったく、ちょっとからかって反応見たかっただけなのに、尾行まですんだもんなー」

澪「し、知ってたのか!?」

律「バレバレだっつの。あー面白かった~」

澪「ぐぅ…」

660: 2009/11/28(土) 22:02:55.97

梓「でも、和さんまでこんな遊びに付き合うとは、とても思えないんですけど…」

和「私だけじゃなくて、唯も知ってるわ」

和「唯は私と一緒に律を騙してると思ってて、律と私はすべてを知ってる。ややこしくてごめんね」

和「来週、唯の誕生日なの。ちょっと律にひと芝居してもらって、唯を謹慎処分にする」

和「その間に飾りつけやらなんやらして、サプライズパーティーってわけ」

梓「ずいぶん手が込んでますね…」

661: 2009/11/28(土) 22:09:59.75

紬「謹慎…唯ちゃんが謹慎…はぁ…」フラッ

澪「ムギ、パン買ってきたぞ。先週から律に男いる間は食べないとか言ってただろ」

紬「いらないわ…唯ちゃんをけいおん部から締め出すなんて…サプライズのためとはいえ…」

紬「唯ちゃんが戻るまで食べない…」

澪「…」

梓「ちなみに、あのラブレターは誰が書いたんですか?律先輩ですか?」

律「いや違う…私が知ったのはラブレターもらった後日だから…もうどうでもいいよそれは…」

梓「じゃあ初めは普通に律先輩も悪戯されてたんじゃないですか…酷いですね」

662: 2009/11/28(土) 22:13:51.76

梓「ラブレターは和さんが?」

和「いえ、唯よ」

梓「うわ…ちょっとショックです。けっこう酷いじゃないですか。こういう悪戯って」

梓「発案者は?言いだしたのどっちなんです?」

律「どっちでもいいじゃんそんなの…」

澪「律…?」

梓「いえ、ちゃんと追求するべきですよ」

和「…知りたい?」

666: 2009/11/28(土) 22:26:26.51

和「私よ」

梓「…まぁそうですよね。唯先輩がこんなこと考えるわけないし」

梓「和さんが唯先輩を誘って、すぐに律先輩に種明かしをした。サプライズのためにそうしたんですよね」

梓「でもそうなると、ちょっと唯先輩が可哀そうじゃないですか?」

梓「和さんに無理矢理付き合わされたのに、律さんに怒られて、けいおん部謹慎処分ですよ?」

梓「サプライズとはいえ…まだ10日とかあるのに、さすがに可哀そうですよ」

澪「確かにな…」

紬「ええ…」

律「…いいじゃん…和がそうしろって言ってるんだから正しいんだよ…」

669: 2009/11/28(土) 22:35:26.51

和「そろそろ唯がくるかもしれないから、よろしくね。律」

律「へーへー、やりますよー」

澪「律…?さっきから何かおかしいぞ…どうしたんだよ」

律「和がわざわざ、唯の誕生日のために、やろうって言ってることなんだからさ」

律(私のしたいことは、してくれないのに)

律「頼まれてもいないことを進んでする、和の幼馴染に捧げるイベントなんだからさ」

律(私が頼んでも、平気で断るのに)

672: 2009/11/28(土) 22:38:32.16

スッ

梓「モップなんか持ってどうするんですか…?」


律「みんなでやろうよ!唯のためにさっ!」


ガシャーン!

ドカッ

バサッ

紬「きゃあ!りっちゃん!?」

澪「何してるんだ!」

675: 2009/11/28(土) 22:42:15.44

律「何怒ってんだよぅ~唯に迫真の演技を見せるための下準備だって♪」

ガシャーン

梓「ちょ…やめ…」

律「アハハッ、こういうのって、一回やってみたかったんだよな~!」

ドカッ 

律「澪もやれよ!気持いいぞぉ~?」

バタン

澪「やめろっ!やめろって!」



ガラッ


さわ子「ちょっと、何やってるの!?」

681: 2009/11/28(土) 22:50:52.68

ポイッ

律「何でもなぁ~い♪」

さわ子「何でもないわけないでしょ…これが」

律「けいおん部による、唯バースデーパーティーの下準備ですわん♪」

さわ子「あなたたち一体…」

澪「すみません先生、もう大丈夫ですから」

澪「律も謝れ!」

律「あっ、さわちゃん、校内放送で唯を呼んでよ」

708: 2009/11/28(土) 23:15:09.73

梓「律先輩怖いです…」

紬「あの、唯ちゃんに知らせるの、今日はやめた方が…」

律「なんで?秘密がバレて怒ってる臨場感出すためにこうしたんじゃん」

さわ子「…ちゃんと片づけておきなさいよ。外の生徒たちには私から上手いこと言っておくから」

さわ子「唯ちゃんは呼ぶの?」

澪「や、やめ…」

律「呼んで」

さわ子「りっちゃん、私あなたのこと信じてるからね」

897: 2009/11/29(日) 18:31:32.08

唯「し、失礼します…。えっ、なにこれ、ぐしゃぐしゃ…」

さわ子「来たわよ。じゃあ私は戻るけど、りっちゃん、落ち着いてね。乱闘騒ぎにでもなったら停学よ」

唯「りっちゃん…?」

律「……唯は知ってたのか…?」

律(いいな。和と秘密を共有できて。和から誘ってもらえて)

唯「な、なにが?」

律(さっきまで私にも、私と和だけの秘密があった)

律「惚けるなよ!!!!!!」バン

律(でもそれは、唯と和の秘密を守るためのものでしかなかった!)

898: 2009/11/29(日) 18:32:15.10

律「カズくんは、和なんだよなぁ?」

律(私には面倒そうな顔しかしないのに唯には…)

唯「!言っちゃったの!?あ、や…」

律(やっぱり私と違って唯は幼馴染だからなのか)

律「もういいよ隠さなくて。唯はずっと知ってたんだろ?」

律(私にはどんなに頑張っても近づけない距離なんだ…)

899: 2009/11/29(日) 18:34:34.79

律「面白かった?なぁ唯?そんなことして面白かった?満足した?」

律(なんで唯なんだよ…)

唯「違うよ…私…」

律「何が違うんだよ!!!」バン

律(なんでその場所にいるのが私じゃないんだよ!!)

唯「うぅ」ポロポロ

900: 2009/11/29(日) 18:35:23.65

律「これだけは唯から聞きたかった。正直に言ってくれ。私の目を見て」

律(唯、震えてるな。怖いんだろ?私が。許してほしいだろ?嘘ついてでも)

律「これをやろうって言い出したのは、唯と和、どっちなんだ?」

律(和だって言ってくれ、唯)

唯「…」

律(和を幻滅させてくれ)



唯「………わたし…」

901: 2009/11/29(日) 18:36:21.96

~~~~~~~~

澪「律、なんだよさっきの」

律「何って?予定通りじゃん」

澪「やりすぎだろ!唯泣いてたぞ!」

紬「唯ちゃん…」

梓「これ…本当に元通りになるんですか…何か取り返しのつかないことになってるような…」

澪「本当にこれが予定通りなのか?こんなことしたかったのか?和」

和「迫真の演技だったわね、律」

902: 2009/11/29(日) 18:37:35.54

律「……そうだな」

澪「ふざけるなよ!何がサプライズだ!お前たち唯に何か恨みがあるとしか」

紬「やめて!もうこれ以上友達が喧嘩するの見たくないの!」

紬「あっ…」ふらっ

梓「ちょ、しっかりして下さいムギ先輩!」

澪「…全部終わったら、ちゃんと話聞かせてもらうからな、律」

律「…」

905: 2009/11/29(日) 18:39:28.06

>>313らへんの裏側

~~唯追放の翌日から誕生日まで~~

律(終わった後に…澪になんて話せばいいんだろ…)

律(そもそも私はどうしたいんだよ。和ともっとデートして、それで、どうなりたいんだ?)

紬「りっちゃん…おはよう…」

律「…おーっす、ムギ」

906: 2009/11/29(日) 18:40:57.45

唯「あ、ムギちゃんりっちゃん、おはよう…」

紬「う、うん…」

律「…」

律(唯、元気ないな…当たり前か。目が腫れてるぞ)

唯「あの、りっちゃん。私、ちゃんと謝らないと…」

律(…悪いのは私なのに。手が震えるほど怯えてる癖にそれかよ)

律「ムギ、トイレ行こうぜ」

紬「うん…」

律(今はまだ唯の顔まともに見れそうにないよ…)

915: 2009/11/29(日) 19:40:29.90

憂「お願い…私、何でもするから…」

梓「わかった。とりあえず放課後一人で部室に来て?」


~~~~~~


憂「律さん!お姉ちゃんを、許してあげて下さい」

憂「私、何でもしますから!」

律「許すも何も…怒ってないよ…唯の誕生日には戻すしな」

梓「サプライズのために、来ないでもらってるの。和さんのアイデアで」

憂「えぇ!?」

澪「ごめんな…憂ちゃん」

916: 2009/11/29(日) 19:45:41.68

憂「何ですかそれ!そんなことのためにお姉ちゃんにあんな酷いこと…」

紬「そう思うのが自然だわ…」

憂「お姉ちゃんの誕生日パーティーにそんなサプライズなんて要りません!」

憂「私、お姉ちゃんに本当のこと言います!」

梓「待って憂!ここにくるとき、約束したでしょ。なんでもするって」

梓「唯先輩には言わないで、それが約束して欲しいことだよ」

918: 2009/11/29(日) 19:49:55.47

憂「…梓ちゃんはお姉ちゃんの味方だと思ってたのに…」

梓「味方だよ、だから今戻すの良くないって言ってるの」

澪「それでいいんだろ?律。お前唯を変に意識してるもんな」

澪「ごめんな憂ちゃん、今は律がなんかおかしくてさ。今戻しても、前みたいにはいかないと思うんだ」

澪「だから少し我慢してほしい」

紬「辛いよね…私も辛い…」ゲッソリ

梓「わかってくれるよね?憂」

憂「……お姉ちゃん…」

920: 2009/11/29(日) 19:58:22.45

唯「憂、どうだった!?」

憂「ごめんね…お姉ちゃん」

憂「少し時間が経つのを待とう?絶対に元通りになるから…時が経てば…」



~~~~

紬「みなさんこれを」

『けいおん部主催、唯サプライズ誕生日パーティーのお知らせ』


クラスメイト1「へーっ!こんなことしてたんだ!」

クラスメイト2「だから、りっちゃん、最近唯とあんまり話してなかったんだ?」

律「うん、まぁな…」

922: 2009/11/29(日) 20:03:49.12

クラスメイト3「そうだったんだ…良かった。ほんとに仲悪くなっちゃったのかと思って心配したよ」

クラスメイト4「唯最近、ほんと元気なかったもんね…見てて辛くて、あんまり話しかけられなかった…」

クラスメイト4「あ、でもこれで私たちも唯に、当日まで隠し事しなきゃいけないのか!」

クラスメイト5「私隠し事苦手だから、あんまり話さないようにしよう…ごめんね、唯」


律(唯ってけっこう、みんなから好かれてるんだな…)

925: 2009/11/29(日) 20:12:05.87

部室

さわ子「もう、それならそうと言ってくれればいいのに~水くさいわね~」

澪「隠してたわけではないんですけど全然部室来ないし…あ、そこどいてください。邪魔です」

さわ子「だって最近お菓子が出ないんだもの~。当日は御馳走が出るんでしょう?食べるの手伝うわよ~」

梓「いや飾りつけを手伝ってください…」

和「クラスメイト1~その他達も手伝ってくれてありがとうね」

クラスメイト達「唯のためだもん!お安い御用だよ!」

律「…なぁ、和」

和「何?」

律「ちょっと抜け出さない?」

928: 2009/11/29(日) 20:26:00.12

和「どうしたの?」

律「なぁ…次のデート…いつにしよっか」

和「…あんた、何言ってるの?」

律「続けようよ…そうじゃないと、唯を戻せないかもよ」

和「ちょっと律…それ本気で…」

和「どうしたの?本当はカズなんていなかったんだよ?」

律「カズでも和でもなんでもいいよ!」

律「私も自分の気持ちの整理がまだつかないけど、和ともっと一緒に居たいんだ!」

律「唯は和と幼馴染で、二人とも私なんか眼中にないくらい仲良くて…」

律「こんな気持ちのままじゃ元になんか戻れないよ!」

932: 2009/11/29(日) 20:36:24.23

律「う…う…」

和「…なるほどね。唯がああなっちゃうわけね」

律「…?」

和「律、あなただけに教えるけど」

和「本当はね、これ唯がやりたいって言いだしたことなの」

律「え…?だから別にそれはどっちでもいいし怒ってないし…」

937: 2009/11/29(日) 20:47:38.29

和「怒らないのはありがたいけど、理由も考えてみて。あのね、それは澪の歌詞をラブレターと勘違いした時の反応なんだって」

和「全然構ってくれなかったのが嫌だったんだって」

和「律が自分達以外の誰かを好きになって、離れていくのが怖かったんだって」

和「今のあんたを見てるとよくわかるわ。一途過ぎて、周りが見えてないもの」

和「気付いてる?あんたここ最近、澪たちにもかなり冷たいわよ」

律「それは…それでも私は…」

941: 2009/11/29(日) 21:25:16.65

和「唯は私の事より、けいおん部の事の方がずっとよく考えてるし、好きだと思うわよ」

和「私は律の方が羨ましいわよ。私は入っていけないもの」

律「唯がけいおん部が好きなのはわかったよ…」

律「それでも私は、和の事が好きなんだと思う…」

律「和は誰が一番好きなの?唯なの…?」

和「…」


和「ええ、唯が好きだし、これからも唯のそばに居たいわ」

946: 2009/11/29(日) 21:27:54.70

律「…そっか!わかった!ありがとな!」

律「もー大丈夫!すっきりしたし、唯の誕生日祝って、ちゃんと元通りにしようぜ!」

律「あー…すっきりした…ほん…と。……あれ…あれ…おかしいな…」

律「…く…ぅ…」ポロポロ

和「律…」

ぎゅっ

和「私なんか好きになってくれて、ありがとう」

律「…うん…うん」ポロポロ

952: 2009/11/29(日) 21:31:41.02
現在
~~誕生日当日~~

「「「「「「「「「「「「「「「唯、誕生日おめでとう!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」


律「だから、とにかくドッキリだし、私は怒ってないから、細かいこと気にせず楽しめ楽しめ!」

唯「えっ、あの、いや」

紬「唯ちゃん!頑張ったね!おめでとう!」ゲッソリ

唯「あ、ありがとうムギちゃん…って大丈夫…?顔色悪いけど」

澪「律!もう今度こそ何もないよな!?」

律「お、おう」

梓「聞きましたね!?ムギ先輩!斎藤さん、お願いします!」

斎藤「焼肉弁当でございます」

紬「いただきます」

955: 2009/11/29(日) 21:33:35.16

紬「ハム!ハフハフ!…むぎゅうううううう」シュウウウウ

澪「やった!ついに食べたぞ!」

梓「やりましたね!」

クラスメイト達「「「黙秘のために断食してたなんて、紬さんカッコいい///」」」

さわ子「おいしいわ~」


律「唯、ちょっといいか」

唯「りっちゃん…」

956: 2009/11/29(日) 21:36:27.75

唯「りっちゃん、ごめんなさい。もうしません」

律「唯ももう意地だな。わかったよ。聞いた。許すよ」

律「私のことも許してくれよな!けいおん部に戻ってきてくれるか?」

唯「うん!よかった…」


律「…なぁ唯、ラブレターなんだけど、言いだしたのは、本当は和なんだろ?」

律「唯は和を庇ったんだよな…和にちゃんと聞いたんだぜ。そうだって言っていいぞ?」

律「…」


唯「ううん、言いだしたのは私だよ。馬鹿だった。和ちゃんの事も許してあげてね」

963: 2009/11/29(日) 21:40:19.87

律「そっか…ふふ。そうだよな」

律「最近ぜんぜん練習してなかったから、明日からはちょっと頑張ろうな!」

唯「うん!目指せ武道館だよ!」

律「遊びも一杯しような!」

唯「おお!青春だねりっちゃん♪」

律「ほら、あっちに和もいるぞ、行ってこいよ!」

唯「うん!」

律(和のこと、よろしくな…)


澪「りーつー!」

977: 2009/11/29(日) 21:47:40.45

律「よ~澪」

澪「お前また唯に何か…は無さそうだな。やっと元の律に戻ったか…」

律「はは、あのさ澪、私フられちった!」

澪「は!?あ、相手は誰だよ!」

律「ん~?カズくん?」

澪「いや…カズくんは居なかったから」

律「は~あ、やっぱ幼馴染とかには勝てないよな~」

律「私も幼馴染とか欲しかったな~」

澪「私は違うんかい!」

律「ん~そうだな、じゃあ澪で我慢するわ♪」

澪「おい!」ゴツン

律「あいたっ!…アハハハ」

澪「な、何で笑う…」

律「な~んでもない♪」

18: 2009/11/29(日) 22:15:07.96

唯「和ちゃん!」

和「戻れて良かったね。唯」

唯「うん!…でもね。私、ほんとうに悪い子だったし…」

唯「なんか、みんな怒ってないって言うけど、おかしいよね」

唯「でも、ドッキリって、一体なんで…」

唯「私が始めたことなのにいつの間にか私が…」ブツブツ

和「実はね…」

22: 2009/11/29(日) 22:20:09.93

唯「えぇ!?和ちゃん始めっからバラしちゃってたのぉ!?」ガーン

和「そういうこと」

唯「うぅ~騙されてたのは私かぁ…」

和「でもね、唯」

和「多分、すべて唯の言うとおりにして、律に気付かれないようにしても、似たようなことになってたよ?」

和「ドッキリで済んでよかったじゃない」

唯「そ、そうだねっ和ちゃん!」

24: 2009/11/29(日) 22:22:33.32

和「反省してる?」

唯「してます!」キリッ

和「じゃあ…はい、出して」スッ

唯「?」

和「詞」

唯「あっ、ああ、はい」

和「よろしい」

32: 2009/11/29(日) 22:32:10.23

唯「和ちゃん、みんなには全部話したんだよね?」

唯「でもさっきりっちゃん、言いだしっぺは和ちゃんだって言ってたよ?」

和「言いだしたのは私って伝えてあるわ」

唯「えっダメだよ。今からでもちゃんと私だってみんなにも言わなきゃ!」

唯「和ちゃん誤解されちゃうじゃん!」

和「私は大丈夫だよ。それに今言っても唯が罪被ろうとしてるようにしか思ってもらえないよ?」

唯「で、でも」

和「いいんだって、ね?」

34: 2009/11/29(日) 22:38:17.14

唯「和ちゃんのためだけじゃないの。…私やっぱり悪い子なのかも」

唯「みんなに私の悪いとこ全部知ってもらわないと、いつか私の部分知られた時に嫌われるかもって、怖いんだぁ…」

唯「絶対にしたくないけど、また今回みたいなこと抑えられなくなったら、私嫌われちゃううよね」

唯「本当の私を知られたら…」

和「唯、私は全部知ってるけど、唯のこと嫌いになってないよ?」

唯「あっ…うん…」

和「私じゃダメ?私はいつでも唯のこと見てるから」

和「また危なくなった時はいつもそばにいるよ」

唯「和ちゃん…和ちゃぁぁぁん」

だきっ

37: 2009/11/29(日) 22:42:30.58

和「ずっと一緒だよ…唯…」

唯「うん…一緒…」


~~


ジーッ


憂「…」

あずにゃん2号「にゃお、にゃう」

憂「そうだったんだ…ありがとう、あずにゃん2号」

憂「良かったよ。もしもの時のためにお姉ちゃんについててもらって」

ガラッ

梓「憂、何やってるの?」

44: 2009/11/29(日) 22:47:25.39

憂「ちょっと風に当たってただけだよ、梓ちゃん!」

梓「そうなんだ。あっ、唯先輩と和さん…」

梓「…………唯先輩…」

憂(心配そうだね、梓ちゃん)

憂(それもそうだよね、梓ちゃんはお姉ちゃんが自頃しようとしたところを見ちゃったんだもんね)

憂「お姉ちゃんは大丈夫だから安心していいよ、梓ちゃん」

梓「えっ、な、何が?」

憂「ううん、けいおん部に戻れるからって意味だよ」

48: 2009/11/29(日) 22:59:50.46

憂(和さん、私があずにゃん2号の力を使ってお姉ちゃんを助けようとしなかったら、お姉ちゃんは氏んでるんだよ)

憂(それでどうやってこれから先お姉ちゃんを守っていくなんて言えるの?)

憂(ぜんぜんダメだよそんなの…任せられない)

憂(それどころかお姉ちゃんを苦しめて…最低だよ)


唯「和ちゃん…♪」

和「唯…」チラッ


憂(こっちを見てる?)

和「…」ニヤァ


憂(!まさか!)

52: 2009/11/29(日) 23:09:03.65

憂(やられた!和さんはすべて計算の上で事を運んでいたんだ…)

憂(自作の詩という弱点を握られ、お姉ちゃんには逆らえない)

憂(お姉ちゃんの事を好きだけど、お姉ちゃんの心はけいおん部のみなさんの物)

憂(この劣性の中で、お姉ちゃんの計画を利用し、二つととも自分の物にする)

憂(最初からそうすることが目的だったんだ!)

憂(私すらも、和さんのゲームの駒の一つにされていたんだ!)

59: 2009/11/29(日) 23:19:24.30

憂(普段なら、律さんやけいおん部のみなさんがお姉ちゃんを傷つけるわけがない)

憂(でも、お姉ちゃんの誕生日のためだと言えば、律さんは必ずサプライズに協力する)

憂(芝居のデートで自分を好きにさせれば、律さんは必ず一途な性格が災いして暴走し、お姉ちゃんを突き放し傷つける)

憂(普段ならフォローするであろう澪さんたちも、サプライズを盾にすれば手を出せない)

憂(万が一、お姉ちゃんが自傷行為に走っても、私がきっとそれを阻止する)

憂(そして最後に傷ついたお姉ちゃんをフォロー…)

憂(詩もちゃっかり回収…)

憂(偶然じゃない。それぞれの性格を把握して計算してやっている…)

71: 2009/11/29(日) 23:32:35.73

憂(…今さら皆さんにこのことを話したところで、何にもならない)

憂(律さんは傷ついて心を壊してしまうかもしれない)

憂(お姉ちゃんに自殺を思い起こさせた負い目でけいおん部ももう元通りにはならないだろう)

憂(梓ちゃんは芯が強い子だから一人で抱えていくだろうけど、澪さんや紬さんに知られたらどうなるか…)



唯「和ちゃ~ん♪」ゴロゴロ

和「もう、甘えんぼね、唯」


憂(お姉ちゃんにとっても、もう和さんは生きていくのに必要な人間になっている…)

憂(打つ手が…ない…)

75: 2009/11/29(日) 23:43:36.14

和(憂ちゃん、気付いたようね。まぁ気付かせてあげたんだけど)

和(唯は私のものよ。そしてけいおん部の信頼も完全に掴んだも同然)

和(唯の周辺のバランスは、もう私の自由に調節できる)



憂(そんな…私のお姉ちゃんが…)

78: 引用元: 唯「和ちゃ~ん、男の子の格好してよ~」