21: 2011/05/28(土) 01:08:33.93
唯「えー、皆さん。本日は私と憂の結婚披露宴にお越しいただきありがとうございます!」

広い会場に私の声が響いた

今日は私と憂の晴れ姿をお世話になった人に披露する大切な日だ
会場は都内にあるコトブキロイヤルホテル

唯「えーと……」

まずい、昨日の夜に精一杯考えたウェルカムスピーチの内容を忘れてしまった
緊張でマイクを持つ手が震え沢山の視線がチクチクと突き刺さる

唯「ごめん憂!パス」

会場の沈黙に耐えられなくなった私は隣に座る憂にマイクを手渡した

憂「えっ!?困るよ……えーと」

憂「今まで私達を支えていただいてありがとうごさいます」

憂「どうぞ、これからの料理をお楽しみ下さい」

ふぅ、なんとか憂が綺麗に纏めてくれた

23: 2011/05/28(土) 01:15:09.63
唯「えへへ、ごめんね。ど忘れしちゃった」

憂「ふふ、やっぱりお姉ちゃんには私がついてないとダメだね」

純白のウェディングドレスに身を包んでもいつも通りの笑顔を浮かべる憂に一層の愛しさを覚えた

唯「憂、似合ってるよ」

憂「お姉ちゃんも似合ってるよ」

今日の私は便宜上新郎役を務めている
フロッグコートの裾を汚さないように気をつけなければ

和「それでは、平沢姉妹の披露宴を始めます」

和「司会進行を務めさせていただく真鍋和です。よろしくお願いします」

26: 2011/05/28(土) 01:21:07.31
和「皆さん会場右手側をご覧下さい」

暗幕とカーテンが閉められ会場が暗転し
スクリーンにムービーが映し出された

和「平沢姉妹の生い立ちビデオです」

今まで憂と歩んだ道のりを五分間に収めたビデオだ
本当に懐かしい

私達はいつだって一緒だったんだ

まだ始まったばかりなのに憂は涙を浮かべている
会場が暗くなった今、どうしてもあの頃の記憶が蘇る

30: 2011/05/28(土) 01:28:26.59
────

大学に進学して私は寂しい思いを募らせていた

物思いに耽ることも多くなり良くりっちゃんにつっこまれたものだ

当然電話やメールを欠かさなかった

しかし憂に触れることができない
寮に戻っても憂の姿を見ることができない

そんな事実が私を蝕んで行ったのだ

それからは二人の時間を大切にしようと努力した
今までのように隣にいることが当たり前では無くなったから

手元から離れてしまったから

31: 2011/05/28(土) 01:29:29.38
ん?

33: 2011/05/28(土) 01:37:42.40
てす

36: 2011/05/28(土) 01:48:26.16
憂「お姉ちゃん、お姉ちゃん」

唯「おっと」

憂に揺さぶられ意識を取り戻した
すでにムービーは終了していて会場は明るくなっていた

和「続いてケーキ入刀に移ります」

和「カメラをお持ちの方は高砂までお集まり下さい」

沢山の人が椅子を引いてケーキ台まで集まって来る

黒服を来た会場の責任者からケーキナイフを受け取り握りしめた
そして私の手を憂の手が優しく包み込む

唯「……」

黒服が合図を出したのを確認してウェディングケーキにナイフを押し込んだ

カメラのフラッシュとシャンパンのコルクを抜く音で会場が包まれる
私は沢山の人に祝福されているんだ

眩しくて隣にいるはずの憂が見えない
しかし私の手に添えてある憂の手からは確かに温もりが伝わってくる

唯「憂」

38: 2011/05/28(土) 01:52:23.16
憂「なぁに?」

煩いほどの喧騒の中憂の声ははっきりと私に届いた
ゆっくりと間を置いて今の感想を述べる

唯「幸せだね」

憂「そうだね」

───

39: 2011/05/28(土) 01:59:56.55
唯「ふぅ」

あんなに写真を撮られることは生涯もう無いだろう
ずっと笑顔を保っていたので顔が疲れてしまった

憂「お姉ちゃん、お料理が来るよ」

唯「やったぁ、待ってました!」

黒服「ホタテ貝のマリネと魚介類のジュレ仕立てでございます」

唯「美味しそー!」

聞き慣れない単語の羅列に戸惑った
料理は全て憂に任せてあったから初見である

憂「お姉ちゃん、あんまり食べないようにね」

唯「わかってるよぉ、一口だけね」

オードブルを口に運ぶと高級な味が口の中に広がった
グルメリポーターではないのでうまく伝えられないがとにかく美味しい

41: 2011/05/28(土) 02:04:42.05
唯「もう一口だけー」

しかし私の食事は友人によって中断させられた

紬「唯ちゃん、おめでとう」

顔を上げると馴染みの軽音部メンバーがいた

律「飯食ってる場合じゃないぞー、写真撮ろうぜ!」

唯「まっふぇー」

まだ咀嚼の途中だ
しかしあずにゃんはこちらにカメラを向けている

梓「はーい、取りますよー」

唯「まっふぇっふぇばー」

パシャ

43: 2011/05/28(土) 02:14:32.14
私の努力も虚しく頬を膨らませた酷い顔のまま写真を撮られてしまった
その後も交代で写真をとってゆく

結局、オードブルを食べ終わる前田にスープがやってきた

黒服「冷静ポタージュでございます」

ブイヨンスプーンを手に取りスープをいただこうとするも
やはり中断させられてしまう

和「続いて新郎友人代表のスピーチです」

律「唯ー、聞いてるかー?」

唯「聞いてるよー!」

りっちゃんはマイクを手に取り饒舌に喋り始める

りっちゃんには本当に世話になった

私の恥ずかしいエピソードを暴露したことも水に流そう

和「続いて新婦友人のスピーチです」

梓「えーと、新郎の後輩で新婦の友人にあたる中野梓です」

りっちゃんの背の高さに合わせたマイクでは高すぎてあずにゃんの顔が隠れてしまっている
ホテルの人が慌ててマイクの位地を下げた


44: 2011/05/28(土) 02:15:58.69
失礼、訂正をば

>結局、オードブルを食べ終わる前田にスープがやってきた

>結局、オードブルを食べ終わる前にスープがやってきた

姫子「前田は関係ありません」

47: 2011/05/28(土) 02:20:29.78
梓「えっと、唯先輩には高校時代本当にお世話になりまして……」

唯「ふふ、あずにゃん緊張してるね」

憂「そうだね、しょうがないよ」

まぁ、緊張するのもわかる
この広い会場にぎっしり百名ほどの人間が詰まっている
その視線を向けられているのだから

主賓卓に座るさわちゃんに目を向けると意味深な表情を浴びせられた

唯「さわちゃん……いい人が見つかるといいね」

私はボソッと呟いた

48: 2011/05/28(土) 02:27:48.21
梓「──唯先輩、憂、これから幸せな家庭を築いて下さい!」

唯「ありがとー!」

憂「お姉ちゃん、静かにー」

唯「えへへ、ごめんごめん」

あずにゃんが席についた

和「それではお色直しに移ります」

和「新郎はお父様と新婦はお母様と一緒に会場を一時離れます」

お父さんとお母さんが席を立ち高砂に歩いて来る

父「唯、行こうか」

唯「うん」

母「憂」

憂「大丈夫、立てるよ」

燕尾服を着たお父さんはいつもとは違った
お父さんと手を繋ぐなんていつ振りだろうか

49: 2011/05/28(土) 02:33:56.12
沢山の拍手で見送られ会場を後にする
静かなホワイエまで歩ききると不思議な浮遊感から解放され気が抜けてしまった

まるで夢のような時間だった

唯「はぁぁぁ……」

心に溜まった物を吐き出す様に
大きなため息をつく

憂「まだ披露宴はこれからだよ」

唯「二次会もあるんでしょ?今日は寝れないね」

50: 2011/05/28(土) 02:35:51.53
すみません手元が覚束ないので休憩させて下さい

52: 2011/05/28(土) 02:59:49.34
憂「じゃあ私、着替えてくるね」

唯「うん、いってらっしゃい」

ウェディングドレスを擦りながら憂はエレベーターに乗り上階へ消えてしまった

唯「はぁ、可愛いなぁ……」

この感情に気付いたのはいつ頃だっただろうか
中学生の頃から、いやもっと前からかもしれない
それこそ憂が生まれたその日から私は憂に恋していたのかも

今となってはどうでもよいことだ

憂を妻にもらったのだから

しかし、結婚はゴールでは無いスタートだ

あずにゃんも言っていた

『幸せな家庭を築いて下さい』と……

53: 2011/05/28(土) 03:04:19.99
唯「私は憂を幸せにできるのかな……」

父「幸せにするって約束しただろう」

唯「うわっ!まだいたの?」

お父さんとお母さんに独り言を聞かれてしまった

確かにあのときは憂を幸せにすると約束したが
どうしても一抹の不安が脳裏に焼き付いて離れない

今日、披露宴に来てくれた沢山の人は私と憂の結婚を祝ってくれたが
世間は……

社会の反応は……


54: 2011/05/28(土) 03:11:34.81
唯「……」

母「唯、あなたがそんなに悩んでたらダメでしょ?」

母「憂の未来はあなたに任せたのだから、あなたが憂を先導しなきゃね」

唯「……わかってるよ、わかってるケド」

父「唯、もう一度言葉にしてごらん。憂への気持ちを」

唯「私は……憂が好き」

そうだ、憂が他の人に取られたく無くて憂と結婚したんだ

絶対に私の手で憂を幸せにしたくて……

私以外の人に憂を任せたく無くて……

55: 2011/05/28(土) 03:15:16.72
唯「ありがとう、もう大丈夫だよ」

父「お父さん達はずっと味方だからな」

母「中で待ってるからね」

唯「うん!」

お父さんとお母さんは会場へ戻った
これからの人生、悩んでいる暇なんてないんだよね

私がしっかりしないと

─────

57: 2011/05/28(土) 03:28:59.30
暫く待つと憂がお色直しを終えて戻ってきた
先程のドレスから緑のカクテルドレスに着替え少しは歩きやすくなったようだ

唯「おかえり、憂は緑が似合うね」

憂「ふふ、ありがとう」

緑のドレスは中学の頃の制服を彷彿とさせた

憂「準備できてる?」

唯「大丈夫だよ」

ソファから立ち上がり憂の手を取る

唯「新郎らしいことしないとね」

憂「お姉ちゃんかっこいい!」

唯「てへへ、じゃあ行こうか」

再び会場の扉の前に立つ
高い天井まで伸びる荘厳な扉からは中の雑音が漏れていた

和ちゃんとアナウンスが聞こえた

和「皆さんお待たせしました。お色直しを済ませた二人が再入場します。カメラの準備をどうぞ」

ドアが開かれる
相変わらずフラッシュの嵐、各卓のキャンドルに火を燈しながら高砂まで進んでゆく

59: 2011/05/28(土) 03:36:48.52
みんな酔っ払っているようだ
絡んで来る友人達を振り払い再び席についた

黒服「おかえりなさいませ。舌平目のパイ包みでございます」

魚料理が運ばれてきた
少々進行が押しているようだ

和ちゃんはサクサク式を進める

和「新郎の高校時代の友人によるバンド演奏です」

りっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃん、あずにゃん、ステージに立っていた
楽器の準備もできている

律「今日は唯と憂ちゃんの為に曲を作って来ました。食事を進めながら聞いて下さい」

唯「え?そんなの聞いてないよ?」

憂「サプライズだね」

まさか私達の為に曲を作ってくれたなんて……
思わず涙腺が緩んだ

60: 2011/05/28(土) 03:41:26.81
─────

唯「うぅ……みんなありがどゔ……」

曲が終わるまで終始涙が止まらなかった

律「なに泣いてるんだよ。次は唯の番だぞ!」

唯「えっ?」

律「キース!キース!」

キス?
嘘、みんなの前で?

会場からはキスコールが湧き上がる

憂「お、お姉ちゃん……」

61: 2011/05/28(土) 03:52:07.96
憂は真っ赤な顔をこちらに向けた

唯「あぅ……りっちゃんめ……!」

今はりっちゃんを恨んでもしょうがない

憂「どうするの?」

唯「う……やるよ。サプライズで曲を作ってくれたんだから……」

尚も止まないコールをどこか遠くで聞いていた
今は憂の姿にだけ集中する

唯「憂、するよ」

憂の肩に手をかけ最後の確認をすると
無言で私の手に腕を絡め目を閉じた

唯「……」

乾燥する唇を潤わせ私は憂の唇に自分のそれを重ねた

62: 2011/05/28(土) 03:59:52.31
柔らかくて甘い
そして憂の匂いが鼻腔をくすぐった

唯「……ん」

黄色い声が響き
恥ずかしさが込み上げて来た

そろそろ離していいかな

憂「……!」

しかし、憂は腕に力を込め更に唇を押し付けて来た

私は半ば仰け反るような体制になっていたが憂は構わず長いキスを続ける

76: 2011/05/28(土) 08:32:50.66
唯「はぁ……はぁ……」

長いキスが終わり会場は微妙な空気に包まれた

唯「えっと……」

憂「……ごめん」

理性を取り戻しシュンしてしまった憂
なぜこんなにも可愛いのか

私はそっと頭を撫でてやった

それてりっちゃんに目配せをする

律「えと、新婚夫婦の熱いキスでしたー!」

律「見せつけやがって、コノヤロー!」

りっちゃんの言葉を受け更に顔を沸騰させる憂

77: 2011/05/28(土) 08:41:14.46
和「えっと進行に戻ります。続いてはご来賓による祝辞です」

憂の元担任の先生だ
私とはあまり面識は無いが来ていただいただけで有難い

憂「先生の話すごく長いと思うよ」

唯「えー……」

祝辞は一人五分ほどの予定で組んであるが
その先生はゆっくりと十分かけて憂の優秀さを説明した

まぁ、憂のいいところを挙げたらキリがない
良く十分に収めたと思う

その後も祝辞は続き
いよいよメインディッシュの肉料理が届いた

黒服「牛フィレ肉のグリエ、フォアグラ添えでございます」

唯「わー!美味しそう!」

湯気を立てる牛フィレ肉に視覚、嗅覚を刺激され
否が応にも食欲をそそられる

80: 2011/05/28(土) 08:58:05.19
唯「憂!食べてみなよ!」

憂「うん、美味しそうだね」

憂はミートナイフ、フォークを持ち肉を切り分ける
なんというか手馴れているな

憂の手捌きに見惚れていると
憂がこちらを向いた、そして

憂「あ、あーん」

唯「ぶふっ」

思わず吹き出してしまった

唯「き、今日の憂は積極的だねぇ」

憂「いいから!私も恥ずかしいんだよ!」

いつもの模範的行いを徹底する憂からは想像もできないことだ
私は口を小さく開き身を寄せる

唯「あ、あーむ」

憂「美味しい?」

唯「ふふ、おいひい!」

81: 2011/05/28(土) 09:03:32.78

次は私があーんをしてあげる番だ
憂はとびっきりの笑顔で私が切り分けた肉を口に含んだ

憂「コレ凄く美味しい♪」

確かに高級な肉を使用したビィアンドは美味しかった
しかし同時に、一番美味しいのは憂の手料理だと確信した
ホテルの料理長には申し訳ないが、憂の料理を再現するなんて不可能だろう

そんな考察をしていると和ちゃんが祝電披露を読み上げ始めた

まずはお祖父ちゃんとお祖母ちゃん

お祖母ちゃんはどうしても来たいと言っていたが
足を悪くしてしまい、さらに病気を患ってしまった
現在は田舎の病院で療養中、お祖父ちゃんは病院でつきっきりだ

唯「……」

82: 2011/05/28(土) 09:08:47.84
お祖父ちゃん達にとって私と憂は孫だ

憂「お姉ちゃん」

そして私は……
お父さんとお母さんに孫の顔を見せられない親不孝だ

憂「またあのこと考えてるの?」

唯「大丈夫、大丈夫だよ」

お父さんとお母さんは私達の味方だってさっき言ってたから……

唯「私はね、憂がいてくれたらそれでいいんだよ」

83: 2011/05/28(土) 09:14:53.59
唯「憂とずっと一緒にいられたら……それだけで私は幸せなの」

憂「私もだよ」

さて披露宴もいよいよ佳境を迎えた
デザートが配られ最後の歓談に入る

お父さんとお母さんは相変わらず瓶ビールを持ち
来賓に注いで回っている

84: 2011/05/28(土) 09:21:17.97
唯「はぁ、もう二時間も経ってる」

憂「楽しい時間は過ぎるのが早いね」

唯「そだね」

これからの生活も楽しすぎて
あっという間に過ぎ去ってしまうのだろうか

憂と永遠の別れを告げる日が来るのだろうか

唯「あぁ、なんかネガティブだよ」

憂「お姉ちゃん、しっかりしてよ」

唯「私達さ、いつか氏んじゃうんだよね……」

憂「縁起でもないこと言わないでよ」

85: 2011/05/28(土) 09:28:21.67
唯「だって、幸せ過ぎて……」

憂「じゃあ、天国に行ったらもう一回結婚しよ?」

憂は周りから見えないようにそっと手を重ねる
心がじんわりと熱を帯びた
今はその暖かさだけを信じればいいのかな

唯「うん!約束だよ!」

私達は少しだけ手を動かし
指切りをした

87: 2011/05/28(土) 09:44:43.66
ウェイターさんがコーヒーを注ぎ回り始めた

あぁ、いよいよか……

和「皆様、宴もたけなわではございますが、新郎新婦の退場の準備に取り掛かります」

和「平沢家、ご両親は会場後方の扉の前までお願いします」

唯「私達も行こうか」

憂「うん」

憂と腕を組み、精一杯背筋を伸ばし扉へ向かう

和「花束贈呈です」

唯「お父さん、お母さん今日はありがとう」

母「ありがとう」

花束を受け取ったお母さんは既に涙目だった

和「新郎からご両親へ、手紙の朗読です」

私は目を閉じ呼吸を整えた
マイクを受け取り、手紙をポケットから取り出し心の準備を終えた

唯「ふぅ……ふぅ……よし!」

88: 2011/05/28(土) 10:00:00.46
唯「お父さん、お母さん!今まで本当にお世話になりました」

唯「今日を以って私達姉妹は夫婦となり、互いに協力し、
お父さんとお母さんの元を離れ強く生きてゆきます。
私達を養う為に何年も働き続けてくれたお父さん。
私と憂を産んでくれたお母さん。
青春時代を共に過ごしたみんな。
私が困ったときに傍で支えてくれた皆さん。
今日披露宴に来れなかった人達にも本当に感謝の気持ちを伝えたいです。
たくさんの人に支えられ無事、最愛の人と結ばれることができました。
これからも私達夫婦を暖かい目で見守って下さい」

90: 2011/05/28(土) 10:11:07.50
唯「そして、憂。
私の妹に生まれてくれてありがとう。
私の妻になってくれて本当にありがとう。
私を人生のパートナーに選んでくれて本当の本当に……ありがとう。
ずっと好きでした。
……貴女と結婚できるなんて夢みたいです。
これからの長い人生、喧嘩することもすれ違うこともあるだろうケド、
神様と仏様と会場の皆様に誓います!
絶対に貴女を幸せにすると。

貴女に会えて本当に良かった……
ずっと笑って共に歩んでいこう」

91: 2011/05/28(土) 10:16:45.42
憂を見つめ最後まではっきりと伝えた

憂は感動の涙を流しただ一向に頷いていた

これからどんな苦難が待ち受けているのだろうか

壁にぶつかる度、今日のこの日を思い出せば
きっと乗り越えられる

愛し過ぎる貴女を守る為、私は今日から新郎として生きる

92: 2011/05/28(土) 10:17:49.63
おわり

93: 2011/05/28(土) 10:19:51.25
えっ
おわり?

94: 2011/05/28(土) 10:23:51.00

95: 2011/05/28(土) 10:44:02.94

憂視点がほしかったな

引用元: 唯「憂と結婚した」