1: 2013/02/14(木) 21:13:34.04 ID:0IrSYWdN0
杏子「チョコを貰えるカンペキな作戦を考えた!」キッ

さやか「……」

杏子「今日はバレンタインだろ?これをやれば間違いねえ」

さやか「うん、まあ、それはいいんだけど……あんたあげる側じゃん」

杏子「細かいことは気にすんなよ」

さやか「一応聞いたげるけどさあ」

杏子「おう、これでチョコを渡したくなるはずさ……!」


杏子「トリックオアトリート!」

2: 2013/02/14(木) 21:19:18.64 ID:0IrSYWdN0
さやか「……」

杏子「……」

さやか「ごめん、あたしの耳には届いたんだけど心には届かなかったみたい……もっかい言ってくれる?」

杏子「トックリオアトットリー!」

さやか「全然違う!日付も違うしさっきと言ってることも違う!!」

さやか「トックリと鳥取の二択なんてないよ!」

杏子「細かいことは――」

さやか「いやそこは気にしようよ、大事なとこだよ」

杏子「さあ寄こせ!」

さやか「おう、間違ったくせにねだるとはなんたる図太いやつ……」

さやか「まあ後でみんなにあげるつもりだったし、先に杏子にあげるよ」

杏子「流石さやか話が分かる!」

5: 2013/02/14(木) 21:23:35.21 ID:0IrSYWdN0
杏子「フフフッ……これで今日はチョコに困らないな」

杏子「早速マミ達にもトリックしてくる!」

さやか「それはいいけど、あたしもみんなもこれから学校なわけで」

杏子「ッ!じゃあ、今日のチョコはこんだけ……?」

さやか「知らん!じゃあねー」

杏子「ちょっ待っ」

さやか「じゃあーねー」

6: 2013/02/14(木) 21:29:24.28 ID:0IrSYWdN0
―学校―

早乙女「バレンタインデーに渡されるチョコレートは手作りがいいですかそれとも既成品がいいですか、ハイ中沢君!」

中沢「女の子から貰えるなら何だって!」

早乙女「その通り!なんだってよろしい!」

早乙女「男子の皆さんは、やっぱり手作りがいいよねーとか乙女チックなことを抜かす男にだけはならないように!」

早乙女「そして女子の皆さんは!くれっぐれも、そういう男子にチョコを渡したりしないように!」

まどか「こんな日にまで……なんてついてないんだろう……」

さやか「可哀相過ぎる……」

7: 2013/02/14(木) 21:33:08.54 ID:0IrSYWdN0
まどか「ほーむーらーちゃん!」

ほむら「まどか?今日は宿題やって来た?」

まどか「やっ、やったよ!うん……それより!」

ほむら「それより?」

まどか「はい、これ」

ほむら「これは……?」

さやか「ほむらー、これあたしからねー」

仁美「私からもどうぞ」

ほむら「え?え?ちょっと待って!」

まどか「何?」

ほむら「いや、だから……なんで私にチョコを渡すの…?」

8: 2013/02/14(木) 21:38:20.99 ID:0IrSYWdN0
まどか「……?」

仁美「なんでと言われましても……」

さやか「友チョコだし」

ほむら「友…チョコ……?」

まどか「さやかちゃんと仁美ちゃんにも!」

さやか「サンキューまどか!」

仁美「ありがとうございます。では私からも」

ほむら「話を進めないで!」

まさ仁「……?」

ほむら「だから、今日は女子が男子にチョコを渡す日でしょ!なんで私に渡すの!?」

さやか「……うん?さっき言ったじゃん、友チョコだって」

9: 2013/02/14(木) 21:44:12.42 ID:0IrSYWdN0
ほむら「――ッ!まさか……」

仁美「……ひょっとして今までそういうことされたことは?」

ほむら「知らないわ……」

さやか「まあ、簡単に言えば友達に渡すチョコだよ」

ほむら「そ、そうよね……びっくりしたわ……」

ほむら(みんなして私にラブってるのかと……もしそうだったらどうすればいいのかと……)

11: 2013/02/14(木) 21:48:18.78 ID:0IrSYWdN0
まどか「でも、二人は私達以外にも渡すんだよね~」

さやか「あはは、まあそれはその……」

仁美「厳選に厳選を重ねました」

さやか「ふ、フン!こういうのは気持ちだもんね!値段は関係ないからね!!」

仁美「勿論気持ちも込めてますわ!」

さやか「ぐぬぬ……」

仁美「今日の放課後でよろしいのですね」

さやか「おう!負けらいでか!」

ほむら「……ひょっとして上条君に?」

まどか「抜け駆けは無しにして二人でチョコ渡すんだって…羨ましいよねえ」

12: 2013/02/14(木) 21:52:28.59 ID:0IrSYWdN0
さやか「おやおや~?そういうまどかは男子にチョコあげないのかな~?」ニヤニヤ

まどか「うぇ!?だって、私そういう人いないし!!」

仁美「あらあら、クラスのみんな楽しみにされてましたのに可哀相ですわ」

さやか「まどかのファンはさぞかし悲しむだろうなぁ」

まどか「そんなこと言われても、私男子に渡す分なんて用意してないよ……」

仁美「お可哀そうに」

さやか「お可哀そうに」

ほむら(なんて上からな発言……)

13: 2013/02/14(木) 21:58:36.04 ID:0IrSYWdN0
ほむら(……いえ、それよりここで一つ重大な問題に気付いてしまったわ……)

ほむら(私だけ友チョコ用意してないじゃない!)

ほむら(どうせ男子に渡す予定なんかなかったから、安くなったチョコでも買えばいいとか考えてたけど……)

ほむら(まどか達に渡すならそういう訳にはいかないじゃない!)

ほむら(ホワイトデー?そんなものきっと三人だってまた用意してくるに違いない…私だけ後手に回ることになるわ)

ほむら(ならば私も友チョコを今日中に用意する……それが友達としての務め…!!)

ほむら(そう、友達として……)

さやか「ところでほむらさんは誰にもあげたりしないわけ?」

ほむら「ッ!」ギクッ

15: 2013/02/14(木) 22:03:53.56 ID:0IrSYWdN0
まどか「そういえば、ほむらちゃんってよくラブレター貰ってるよね……もしかして、誰かにあげたり…?」

ほむら「ないない!そういうのホントに無いから!キュゥべえに誓ってもないから!!」

さやか「他に誓える奴いないのかよ」

仁美(誰…?)

まどか「よかった……」ホッ

男子一同(マジかよ……)ハァ

ほむら「……あの、それで謝らないといけないんだけど……」

まどか「何を?」

ほむら「まさか今日がそんな行事の日にクラスチェンジしてたなんて知らなくて、みんなの分用意してないの……」

さやか「いいってそんなの!来月四倍にして返してくれればいいからさ!!」

ほむら「……4?」

16: 2013/02/14(木) 22:10:23.39 ID:0IrSYWdN0
ほむら(汚い流石さやか汚い)

さやか「いや冗談だから、マジになんないでいいから」

まどか「入院してて知らなかったんなら仕方ないよ」

ほむら「あなたは、優しすぎる……忘れないで、その優しさがもっと大きな悲しみを呼び寄せることもあるのよ」

まどか「どういう意味!?」

ほむら「用意するわよ!今からでも買いに――」

キーンコーンカーンコーン

早乙女「はい授業始めまーす」

ほむら「チチィ」

早乙女「いつの間にか義理が本命になってることだってあるわよね」シミジミ

一同(何の話だ……)

17: 2013/02/14(木) 22:15:02.26 ID:0IrSYWdN0
~昼休み~

ほむら「巴さん」

マミ「ッ!」ビクッ

ほむら「……なんで怯えてるの?」

マミ「いえ、なんでもないの…それで、何か用事?」

ほむら「チョコを持ってないかしら!」

マミ「へっ!?」

ほむら「あなたなら持ってるでしょう!」

マミ「人をいつもチョコ持ってるキャラみたいに言わないでくれる!?」

ほむら「まさか……持ってないの……!?」

マミ「持ってるわよ!いやいつもは持ってないけど!!今日はたまたまなんだからね!!」

19: 2013/02/14(木) 22:20:36.32 ID:0IrSYWdN0
ほむら「まさか、友チョコ…!?」

マミ「……ひょっとして欲しいの?」

ほむら「人を杏子みたいに言わないでくれる?」

マミ「言ってないわよ!」

ほむら「この際はっきり言うわ……」

ほむら「私にチョコを分けて下さいませんでしょうか」

マミ「えぇっと……」

ほむら「?」

20: 2013/02/14(木) 22:25:23.77 ID:0IrSYWdN0
マミ「持ってるには持ってるんだけど渡せないというかなんというか……」

ほむら「それはもしかして……本命?」

マミ「ちがっ、違うわよ!そうじゃなくて……なんていうか、友達にもらった物しかないというか……」

ほむら「え?」

マミ「友チョコなんて慣習がいつの間にか芽生えてて……貰ってばっかりというか」

ほむら「うぅっ……」ブワッ

マミ「なんで泣くのよ!?」

ほむら「巴さん、あなたの気持ち分かるわ……」

マミ「――っ!!!まさか、暁美さんも…?」

ほむら「まどか達にチョコを貰ったんだけど、私全然返せなくってどうしようもなかったの」

マミ「同士!」ガシッ

ほむら「そういうことね!」ガシッ

22: 2013/02/14(木) 22:31:10.44 ID:0IrSYWdN0
マミ「実は授業中に私なりに研究してたの」

ほむら「友チョコを?」

マミ「まあそんなところね。今日はバレンタインデーでしょ」

ほむら「えぇ」

マミ「ヴァンアレン帯」

ほむら「はぁ……は?」

マミ「聞いたことない?」

ほむら「ないわよ」

マミ「ヴァンアレン帯というのは――」

ヴァン・アレン帯

地球の磁場にとらえられた、陽子、電子からなる放射線帯。
地球を360度ドーナツ状にとりまいており、内帯と外帯との二層構造になっている。
赤道付近が最も層が厚く、極軸付近は層が極めて薄い。
内帯は赤道上高度2,000~5,000kmに位置する比較的小さな帯で、陽子が多い。
外帯は10,000~20,000kmに位置する大きな帯で、電子が多い。
太陽風などからの粒子が地球の磁場に捕らわれて形成されると考えられている。
地球以外にも磁場を持つ惑星である木星、土星で存在が確認されている。

(Wikipwdiaより)

23: 2013/02/14(木) 22:35:44.92 ID:0IrSYWdN0
ほむら「はぁ……は?」

マミ「ヴァンアレン帯ん」

ほむら「何度も言わなくてもいいから!言いたいことはなんとなく分かったから!」

マミ「つまり!バレンタインとヴァンアレン帯には密接な関係があったのよ!!」

ほむら「へぇ……」

マミ「あれ?反応薄いわね」

ほむら「いやだって、どこら辺がどう関係してるのかさっぱり分からないもの…名前だけじゃない」

マミ「それよ!」

ほむら「えっ?」

マミ「その名前が関係しているということよ!」

ほむら「……続けて」

25: 2013/02/14(木) 22:43:10.90 ID:0IrSYWdN0
マミ「いい?バレンタインデーはチョコを渡すでしょ?」

ほむら「そうね」

マミ「チョコと言えばチョコドーナツ」

ほむら「異議あり!」

マミ「はいどうぞ」

ほむら「その前提がおかしいわ!チョコと言えば板チョコとか、もっとそういう、チョコメインでしょ!」

ほむら「それだとドーナツメインじゃない!」

マミ「ふふ、そう言いたいのも分かるわ。そこが狙いなのよ!」

ほむら「?」

28: 2013/02/14(木) 22:50:35.53 ID:0IrSYWdN0
マミ「ヴァンアレン帯は放射線帯…?が地球の周りでドーナツ状になってるじゃない」

ほむら「それが何の関係があるの?」

マミ「つまりドーナツを意識してるのよ!バレンタインデーはチョコを意識してるでしょ!」

マミ「名前が似てるしどちらも甘いという共通点があるわ!」

ほむら(駄目だわ、この人は当てにならないわ……)

マミ「だから二つを合わせたチョコドーナツがベストな贈り物になるのよ!」

ほむら(意味がさっぱり分からない)

マミ「だからチョコドーナツを一緒に作りましょう!」

ほむら「……」

30: 2013/02/14(木) 22:55:36.31 ID:0IrSYWdN0
ほむら「……」ビヨーン

ほむら「えい」バシン

マミ「痛ッ!」

マミ「髪を引っ張らないで!」

ほむら「ごめんなさい、つい……それより、他のみんなはチョコレートなのに、なんで私達はドーナツなのよ」

マミ「そこが特別って感じでいいじゃない!……多分」

マミ「暁美さんこそ、どんなものを送るか決まってるの?」

ほむら「それは……まだだけど」

マミ「決まりね!放課後に材料を買いに行くわよ!」

ほむら「オ、オー……」

34: 2013/02/14(木) 23:03:05.68 ID:0IrSYWdN0
~放課後~

杏子「トリックオアトリート!」

マミ「あ、あけましておめでとう……?」

ほむら「二人とも全部間違ってるから」

杏子「菓子をくれ!」

ほむら「直球すぎるわよ」

杏子「朝からさやかに貰ったチョコしか食ってないんだ……」

ほむら「どうしてそこで我慢するのよ!」

マミ「残念だけど、私達は友チョコ持ってないの」

杏子「なんだとーーッ!?」

杏子「あ――」フラッ バタッ

ほむら「杏子!?その程度で倒れないで!!」

マミ「今から材料買ってくるから!」

杏子「それを早く言えよなー」フゥー

36: 2013/02/14(木) 23:09:25.73 ID:0IrSYWdN0
まどか「ほむらちゃーん!」

ほむら「まどか?どうしたの?今日は用事があるって言ったのに

まどか「だってさやかちゃんも仁美ちゃんも凄い顔して帰っちゃったから……なんか急激に成長したハンターみたいな感じの」

ほむら「それ精神的に相当ヤバいんじゃないの……?」

まどか「よかった、マミさんと杏子ちゃんも一緒なんだ!」

マミ「ど、どうも」

杏子「トリトリ!」

ほむら「略しすぎ」

まどか「あはは、それハロウィンの言葉でしょ」

ほむら「!?」

38: 2013/02/14(木) 23:12:53.65 ID:0IrSYWdN0
まどか「はい、これ杏子ちゃんの分のチョコだよ!」

杏子「マジか!サンキューまどか!!!」

まどか「マミさんにもどうぞ!」

マミ「いいの…?ありがとう鹿目さん!」

まどか「いえ、いつもお世話になってるんで」

マミ「……」

まどか「……?」

マミ「……ごめんなさい鹿目さん!明日必ず渡すから!!」

まどか「えぇ!?何の話ですか!?」

マミ「鹿目さんはチョコファッション好き?それともゴールデンチョコレートの方がいいかしら!?」

まどか「本当に何の話ですか!」

40: 2013/02/14(木) 23:17:12.65 ID:0IrSYWdN0
かくかくしかじか

まどか「そんなの気にしなくていいのに」

マミ「いえ、私の気が済まないわ!ホワイトデーまで悶々と過ごすわけにはいかないの!」キリッ

ほむら「同じく……きっと最高のチョコドーナツを作ってみせるわ」キリッ

まどか「そ、そう……」

杏子「お前ら盛り上がってんな」

マミ「何でいきなり余裕なのよ……」

ほむら「杏子はあげないの?」

杏子「知るか、あたしは貰う専門なんでな」

マミほむ(その性格が羨ましい……!)

43: 2013/02/14(木) 23:24:06.27 ID:0IrSYWdN0
マミ「そういうわけだから、また明日ね!」

ほむら「一日遅れちゃうけど絶対に渡すから!」

まどか「うん、よく分かんないけど、楽しみにしてるね」

杏子「作るんならマミん家に来ればいいじゃん」

三人「!!!」

杏子「ん?」

マミ「それ採用!」

ほむら「今日一番のビッグアイデアよ杏子!あとで角砂糖三個恵んであげるわ」

杏子「いやチョコくれよ」

まどか「お邪魔していいのかな……?」

マミ「是非!」

48: 2013/02/14(木) 23:34:23.67 ID:0IrSYWdN0
マミ「これで生地の完成ね」

ほむら「チョコを練り込んだものも出来たわ」

まどか「チョコは溶かし終わったからいつでも大丈夫だよ!」

マミ「じゃあ……揚げるわよ!」

ジュゥゥゥーー

ほむら「昼はまさかと思ってたけど、ドーナツ作れるのね」

マミ「ちょっと昔作ったことがあったのよ」

杏子「まーだー?」

マミ「もう少しよ」

まどか「さやかちゃんと仁美ちゃんはチョコ渡せたかな?」

ほむら「学校終わって随分経ってるけど……案外まだだったりするかもしれないわね」

まどか「上条君も羨ましいよねえ、両手に花だよ!」

51: 2013/02/14(木) 23:41:30.36 ID:0IrSYWdN0
一方その頃さやか達は―――

―恭介宅―

恭介「今日は確か……ジェームス・ヴァン・アレンが――」

仁美「地球の周りの放射線帯は関係ありませんわ」

さやか「……?」

恭介「元々はヴァレンチノ司祭が処刑された日だというのにきっとお菓子会社の陰謀で――」

さやか「もうそういうのいいから」

仁美「どういうことですの?私達を避けるように帰られるなんて」

さやか「あたしらは抜け駆けしないっていったし、恭介がどうしても考えたいって言ったからずっと待ってるのに」

さやか「いつまで経ってもいつまで経っても一向に返事は返ってこないし……」

恭介「あの、バイオリンに集中したいっていうか――」

さや仁「言い訳無用」

54: 2013/02/14(木) 23:46:22.36 ID:0IrSYWdN0
さやか「まあ、別に?今日無理に返事しろって言うんじゃないんだよ?」

さやか「ただあたしらの気持ちは受け取ってほしいっていうかさ」

仁美「どうぞ受け取ってください」

恭介「あぁーっと……いただきます」

さやか「さあ、食べたまいよ」

恭介「今…?」

仁美「嫌なのですか……?」

恭介「い、いただきます……」ゴソゴソ

56: 2013/02/14(木) 23:51:27.97 ID:0IrSYWdN0
さやか「いよし」グッ

仁美「チィッ」

恭介「え、なに……」

仁美「どうぞお食べ下さい」

さやか「さあ、いざゆかん」

恭介「うん、ありがとう……」

恭介(なんでこんなプレッシャー感じながら食べなきゃならないんだ……)パクッ

恭介「ん?普通に美味しい…これはイケるよさやか!」

さやか「そうでしょそうでしょ!このあたしの自信作なんだから当然!」

仁美「……」ジトッ

恭介「……じゃあ、次は志筑さんのを……」パクッ

恭介「ッ!?こ、これは……!」

仁美「日本酒ボンボンですわ」

さやか「待て」

57: 2013/02/14(木) 23:55:13.66 ID:0IrSYWdN0
仁美「普通のウィスキーボンボンではつまらないかと思いまして日本酒を使ってみました」

さやか「おいこら未成年!」

仁美「どうですか上条君?」

恭介「ごほっごほっ……美味しいけど…けっ、結構クルね……」

仁美「良かったですわ」

さやか「まあ、どっちが美味しかったとか聞くのは野暮だから聞かないけど……」

さやか「待ってるからねー」

仁美「お待ちしていますわ―」

恭介「……」

ガシッ

さや仁「えっ?」

60: 2013/02/15(金) 00:03:39.60 ID:ctbzUNe10
さやか「何?どうしたの……?」

恭介「さやか」

さやか「っ!」ドキッ

恭介「仁美」

仁美「名前で…!」ドキッ

恭介「二人とも俺と付き合って俺の女になれや―――――ッ!!!!」

さや仁「」

恭介「そんで三人でくんずほぐれつ工口ゲ―みたいに乱れようじゃねえか!!!」

恭介「ひゃっほーー!!今夜はロックンロールでブギウギな夜になるぜ――――!!!!」

さやか「右平手打ち左平手打ち右平手打ち平手振り上げ平手振りおろし」ベチィッ

恭介「へぶぅ」

63: 2013/02/15(金) 00:09:22.93 ID:ctbzUNe10
さやか「フゥ……絶招こども煉獄……!幼馴染舐めんな!!」

仁美「酔っ払ったと……そう好意的に解釈してよろしいのでしょうか?」

さやか「全然好意的じゃねー……だとしてもあれでいいのかと」

仁美「駄目ですわね」

さやか「流石に三人でっていうのはねえ……」

恭介「痛つ……僕は一体何を?」

さやか「うん、まあ……一人でゆっくり食べることをお勧めするよ」

恭介(無理矢理食べさせる雰囲気を作っておいて…!?)


さやかと仁美  <進展なし>

その後恭介は酒を飲んだ時だけロッカーとしての血が騒ぎ伝説となるのだがそれはまた別のお話し

65: 2013/02/15(金) 00:14:48.74 ID:ctbzUNe10
~マミの家~

マミ「できたわ!」

ほむら「チョコでコーティングして」

まどか「トッピングすれば」

杏子「チョコファッションもゴールデンも超うめー」モシャモシャ

まどか「ありがとう二人とも!なんだか私のあげたチョコより凄いもの貰っちゃって」

マミ「そんなことないわよ!鹿目さんのこのチョコレートも凄く美味しいわ!」

ほむら「手作りっていいわね……」

まどか「あはは、それ早乙女先生に言ったら怒られるよ」

杏子「いやー、トリックオアトリートってほんと便利な言葉だよなあ」

ほむら「使い所間違えてるけどね」

杏子「これ言えば貰えねー貰えねーっつってる男共もチョコ貰えるんじゃねーの?」

ほむら「それは多分……度胸が無いのよ」

67: 2013/02/15(金) 00:19:42.24 ID:ctbzUNe10
『トリックオアトリート』

お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ

ハロウィン限定の言葉かと思いきや意外な広さを発揮するこの言葉

皆さまも是非使ってみてはいかがだろうか?


QB「マミ、これはなんだい?」

マミ「ヴァンアレン帯を模したドーナツよ」

QB(普通のドーナツじゃないか)



68: 2013/02/15(金) 00:20:13.71 ID:ctbzUNe10
オチが行方不明
ヴァンアレン帯は何の関係もありません

69: 2013/02/15(金) 00:25:58.27 ID:XWGzgK8E0
おつ

70: 2013/02/15(金) 00:26:56.80 ID:iINkZCEY0

みんな仲良さそうでいいな

引用元: マミ「ヴァンアレン帯ん」