1: 2013/02/25(月) 15:49:17.77 ID:HhKgV0dM0
~都内・某マンション~

P「うぃ~す」

律子「あ、お疲れ様です」

小鳥「お疲れ様です、プロデューサーさん」

P「お、やってますね」

小鳥「懐かしくないですか、これ」

律子「結構難易度が高いんですよね」

P「元からそうだけど、二人でやると余計難易度上がるんですよねー、っと」

律子「あ、お菓子ですか?」

P「おう。お茶入れるわ」

律子「あ、私やりますよ。一回休憩しましょう」

P「じゃあ任せていいかな?」

律子「来たばかりですしね。休んでてください」

P「あんがと。いやー、しっかし」

P「……どうしてこうなった」

3: 2013/02/25(月) 15:54:11.56 ID:HhKgV0dM0
律子「はい、どうぞ」

小鳥「ありがとうございますー」

P「……なぁ、ちょっと確認しても大丈夫かな」

律子「何がですか?」

P「俺ってなんだっけ」

小鳥「プロデューサーさんですよね」

P「律子は?」

律子「プロデューサーですよ」

P「音無さんは」

小鳥「765プロが誇る敏腕事務員!……なんちゃって?」

P「ですよね。プロデューサー二人と事務員、要するに俺たち裏方が……」

P「なんで番組持ってるんでしょうか……」

律子「さぁ……」

小鳥「わかんないですね……」

P「しかもただゲームするだけの……」

6: 2013/02/25(月) 16:00:24.80 ID:HhKgV0dM0
P「うわ、ていうかこういう事言って大丈夫なのかな!?」

律子「大丈夫じゃないですか?スタッフ大爆笑ですし」

小鳥「もう、メインはプロデューサーさんなんですからしっかりしてくださいよ?」

P「だって、俺こんな風に撮られるのとか初めてで……言っていいこととか悪いこととかわかんないし」

律子「あ、大丈夫だと思います。編集利きますよね?」

P「そうですか?俺、スポンサー気にした話とか出来ないですよ」

小鳥「いいんじゃないですか?なんか、空気がゆるーい感じですし」

P「じ、じゃあまぁ、適当に……やっていきましょうか」

律子「もう、説明受けたでしょう?この番組は、普段の感じを撮りたいって話なんですから」

P「わかってる、わかってるよ」

小鳥「ふふふ、珍しくオタオタするプロデューサーさんが見れてちょっと面白いです。それじゃ再開しますか」

律子「そうですね。だらーっといきましょう、だらーっと」

P「だらーっとな、だらーっと。えっと、それで、このゲームの話もした方がいいのかな」

律子「まぁ、一応はやっとかないとまずいんじゃないですか」

P「だよな。えーと、これファミコン?だよな。ファミコンのバトルトードです」

7: 2013/02/25(月) 16:06:25.64 ID:HhKgV0dM0
小鳥「ドンキーコングのレア社が作ったゲームなんですよね」

律子「ファミコンなのに協力プレイがあるとか面白いですよね」

P「うん。レア社らしくて良いゲームだと思うよ。一人プレイはな」

小鳥「ですよね」

律子「これ、だって二人でやって得な事無いですもんね」

P「二人プレイなのに同士討ちアリ、片方がゲームオーバーになるともう片方もステージの最初からっていうな」

小鳥「しかも落ちなかった方の残機はそのまま。一機残しで相棒がゲームオーバーになると……」

律子「むしろそっちも落ちて残機調整しないと面倒になりますね」

P「ま、でもBGMはレア社らしく良曲揃い、コミカルなアクションもいい」

P「ステージの演出もバリエーションも豊富でやってて飽きない。一人プレイなら歯ごたえのある良い難易度だ」

律子「みたいですね。音無さんが妙に協力にこだわるかたどういうことかと思ったら」

小鳥「こっちのほうが面白いかと思って!」

P「まぁ、ウケ的にはそうかもしれませんね」

小鳥「あ、バイク面」

律子「これ難しくないですか?」

9: 2013/02/25(月) 16:11:07.33 ID:HhKgV0dM0
~30分後~

P「……まだ続けます?」

律子「も、もういいかな……と」

小鳥「で、ですね……」

P「バイク面は難しい事で有名ですしね。覚えゲーだし、二人プレイだと手間も二倍」

律子「これ駄目ですね、仲のいい二人でも下手すると険悪になりますよ」

小鳥「お、怒ってます?」

律子「いや、そんな事ないですけど。同じ所で落ちられたらちょっとキますし」

小鳥「ごめんなさい……うぅ」

P「はいはい終わり終わり。今日紹介したかったのそれじゃないんですよ」

律子「あ、そうでしたね。何やるんです?」

小鳥「バトルトードはこっちに……っぽーい!」

P「粗末に扱わない!今日はニンテンドー64のソフトですね」

小鳥「ジャンルは?」

P「STGです。タイトルは罪と罰 地球の継承者です」

10: 2013/02/25(月) 16:16:15.92 ID:HhKgV0dM0
小鳥「んー、やったことないです」

律子「同じく」

P「とりあえずやってみよう。これも二人プレイ出来ますけど」

小鳥「遠慮します」

律子「同じく」

P「じゃあどっちかコントローラー握って」

律子「最初はグー」

小鳥「じゃんけんぽんっ!」

P「勝った方が?負けた方が?」

律子「罰ゲームじゃないんですから。勝った方がプレイで」

小鳥「というわけでよろしくお願いします」

P「はいはい。えーと、じゃあまずコントローラー握ってみてもらえます?」

小鳥「え、下ネタでしょうか」

P「いや俺のじゃなくて64の。そういうのいいんで」

小鳥「……えへっ♪」

11: 2013/02/25(月) 16:21:18.33 ID:HhKgV0dM0
律子「カメラあるとはしゃぎますね、音無さん」

小鳥「ついつい……で、握ったんですけど、これでいいですか?」

P「律子、今の状況を解説」

律子「はぁ?えーと、音無さんは今右手でコントローラーの右側のバーを、左手で中央のバーを握っています」

小鳥「64はいつもこの持ち方でしたけど、間違ってますか?」

P「いえ、間違いではないです。ただご存知ですか?64のコントローラー、握り方は二種類あるんです」

律子「え、そうだったんですか?」

小鳥「……あー、思い出しました。最初の頃はそう言ってましたね」

P「音無さんが持ってる持ち方、3Dスティックを左手で操作してCボタンを右手で操作する。それをライトポジションといいます」

律子「右側握ってますからね」

P「けどこのゲームのおすすめは左側を握るレフトポジションです」

小鳥「こ、こうですか?」

P「そうそう、左側のバーを左手で持って、十字キーを操作できるように。右手は中央のバーを握って3Dスティックです」

小鳥「なんだか違和感がすごいです」

P「これがレフトポジション。64のゲームでも採用しているのは数本という稀有な持ち方ですね」

14: 2013/02/25(月) 16:26:16.96 ID:HhKgV0dM0
律子「公式が出した持ち方なんですよね?」

P「勿論」

律子「じゃあどうしてライトポジションばかりなんです?」

P「簡単に言えば、最初に倣ったから、じゃないか?」

小鳥「あー、マリオがライトポジションでしたもんね」

P「そういう事です。本当かどうかはわからないんですが」

律子「3Dスティックと十字キーって役割被ってますしね」

P「このゲームだとCボタンと十字キーが被ってるからどっちでもいいんだけど……音無さん」

小鳥「はい?」

P「Zトリガーを引きやすいのはどっちの持ち方ですか?」

小鳥「えーと……あー、確かにレフトポジションが微妙に……」

P「このゲームはそこを頻繁に使うので、そっちの方がいいかと思いまして」

律子「最終的には……?」

P「好みの問題だけど。せっかくだからレフトポジションでやってもらいたくてさ」

小鳥「じゃあこの持ち方でやってみますね」

15: 2013/02/25(月) 16:31:18.31 ID:HhKgV0dM0
P「よし、それじゃスタート。最初はトレーニングです」

小鳥「うわ、なんか変な生き物が……主人公は女の子ですか?」

P「アクションしてみてください」

小鳥「声低っ!」

P「見た目は女の子みたいですが立派な男です」

律子「近未来っぽいですね」

P「トレーニング中にストーリーを解説しておこうか」

律子「お願いします」

小鳥「あれ、私無視される流れですか?」

P「まずこれは律子の言う通り近未来の話だ。ま、発売当時はって話だが。その時代、人類は圧倒的平和を手に入れている」

律子「なら戦う必要は無いんじゃないですか?」

P「そこからが問題なんだよ。平和を手に入れた結果、人口が爆発的に増えてしまった」

律子「人口問題ですか……」

P「結果として深刻な食糧難に陥る。そこで日本とアメリカは競合して新たな食料を生み出すんだ」

小鳥「……ライン移動型のアクション・シューティングなのね。ふーん……」

16: 2013/02/25(月) 16:38:47.89 ID:HhKgV0dM0
P「そして新たな食料……現在の環境・生態系に干渉しないように共食いと擬態化を本能に刷り込まれた生物、ルフィアンが生まれる」

P「そこまでは問題無かったんだが……ある会社の陰謀により、ルフィアンの進化はおかしな方向に向かってしまう」

律子「おかしな方向?」

P「ああ。人に安定して食べられる事を至上とするルフィアンは、今の自分達の繁殖力じゃ安定して供給できないと考える」

律子「ふむ」

P「ルフィアンは考える。どうすれば安定して食料となる事が出来るか。ルフィアンは結論を出す。人口を減らせばいいと」

律子「人口統制ですか。それも人の手によって作られた生物による」

P「それが罪と罰のタイトルの由来だな。キャッチコピーは『コレハ ジンルイガオカシタ罪ヘノ 罰ナノダロウカ?』だ」

律子「そのルフィアンから逃げる為に戦っているんですか?」

P「そういうこと。ルフィアンの巨大牧場として選ばれたのは日本、北海道だった。ルフィアンの暴走が始まり、日本は壊滅したんだが……」

P「政府も無くなったその国に、二つの勢力が残っている。アメリカからやってきた武装ボランティアと呼ばれる組織。そして主人公属する救済グループだ」

律子「うわ、なんかややこしいですね」

P「どっちが主人公かぱっと聞いてわからないだろ」

律子「怪しいですもんね、救済とか。かと言って武装ってついてる時点で主人公らしくないし」

小鳥「操作の感じは独特だけど……案外気持ちいいかもしれないわね……」

17: 2013/02/25(月) 16:43:26.93 ID:HhKgV0dM0
律子「救済グループっていうのはやっぱり教祖的な人がいるんですか?」

P「アチと呼ばれる少女がそれにあたる。彼女の血を受けると、瀕氏の重傷もたちどころに治癒するんだが」

P「そんな奇跡のような力がありながら、好戦的かつ奔放な性格から神格を見る者はグループにも少なかった」

律子「あ、もしかして……その血を受けたら傷が治ると同時に身体能力が上がったりとか」

P「察したか。そうなんだ。主人公サキはその中でも特に顕著にその能力が現れたから、ルフィアンと戦う部隊を率いている」

律子「なるほど、なんとなく見えました」

P「ストーリーはそんなとこだ。さて、音無さんは……」

小鳥「トレーニングもそろそろ終わりですよ」

P「流石手馴れてますね。あ、出ますよ」

小鳥「うわ、大っきいコーチ出てきた」

P「これがコーチのお父さんです。娘はやらんと言って襲いかかってきます」

律子「あ、コーチ女性なんですか」

小鳥「お父さん!娘さんはいりません!」

P「また失礼な」

小鳥「倒しちゃおう」

19: 2013/02/25(月) 16:48:20.02 ID:HhKgV0dM0
P「それじゃ本式に初めてみましょう」

小鳥「はーい」

律子「今度はシステムの紹介ですか」

P「うん。といっても難しい事はない。弾撃って、攻撃避ける。これだけだ」

小鳥「移動とドッヂロール、それからジャンプで回避ですね」

P「弾の撃ち方はいくらかあって、通常の赤い照準がマニュアル操作」

小鳥「青い照準がオートロックオンです」

律子「違いは?」

P「マニュアルの方が格段に威力が高い。それから近くに敵がいる時にショットボタンで斬撃」

小鳥「これが気持ちいいですよね」

P「そうですね。近付いてくる敵をずばっと斬るのが爽快です。それに……」

小鳥「はっ!」

律子「あ、弾を打ち返したんですか?」

P「そういう事も出来る。打ち返し弾は大ダメージでロックしている敵をホーミングするぞ」

小鳥「落ちろっ!蚊トンボ!」

21: 2013/02/25(月) 16:53:31.16 ID:HhKgV0dM0
律子「敵の数すごいですねー」

P「64のスペックを全力で使ってる感あるだろ」

小鳥「群れを撃ち落とすの楽しいですよこれ」

P「ですね。スムーズにいけば一時間もあればクリア出来るんですけど……」

律子「まぁシューティングですからね」

P「難易度毎に開放されるおまけがあったり、そもそもステージが一切使いまわされてなかったりと飽きは中々こない」

小鳥「毎度演出が凝ってますねー。大きい敵も小さい敵も個性的というか」

P「これは女の人に理解されるかどうか不安ですが、ルフィアンの無機物的でありながら生物のフォルムを残したデザインが大好きなんですよ」

小鳥「あー、わかります。かっこいいですね、敵キャラ」

P「武装ボランティアの兵士も装備が未来っぽくてかっこいいし。サキの持ってるガンブレード、ドルフィンっていうんですけど……それも素敵です」

律子「前もそんな事言ってたらしいですね」

P「かっこいいクリーチャーやメカメカしい武器は男の浪漫だからな」

小鳥「私すごい上手くないですか?」

P「初見の割には良いと思います。ただちょっとオート使うすぎかと」

小鳥「むむ、手厳しいですね」

22: 2013/02/25(月) 16:58:27.65 ID:HhKgV0dM0
P「今は敵も柔らかいんですけど、中盤以降マニュアルじゃないと火力が足りなくなる場面が出てきますよ」

小鳥「あちゃあ、やっぱりですか」

P「ネタバレになりますけど、砲弾撃ち落とすのが境になってますね」

小鳥「ほ、砲弾」

P「どうします?調子いいならもうちょっとやります?」

小鳥「うーん、今が1面のどのへんですか?」

P「終盤です」

小鳥「いけるとこまで行っていいですか?」

律子「なんで泣きそうな顔で私見るんですか。いいですよ、好きにやって」

小鳥「やった!」

P「律子が仕切りなのかな、やっぱり」

律子「任された覚えはないですけど」

小鳥「あたしのお通りよ!道を開けなさい!ってきゃあ!」

P「おーラダンだ」

小鳥「急に降ってくるからびっくりした……」

23: 2013/02/25(月) 17:03:13.42 ID:HhKgV0dM0
小鳥「でかいのも倒しました!ところでさっきから妙に絡んできた女の人がいたんですけど、あれ何ですか?」

P「武装ボランティアの幹部です。さっき倒した大型ルフィアン、ラダンの捕獲任務を仕切っていた人です」

小鳥「へー。超能力者みたいでしたけど、カウンターで一閃!沈めてやりましたよ!」

律子「あの演出かっこよかったですね」

P「ボス戦はただ撃つだけじゃなくてイベント戦闘みたいになるのも面白い所だな」

小鳥「さーて次の敵は……!?」

律子「ちょ、新宿沈んでますけど!?」

P「さっきの女幹部……カチュアの血の海だ。彼女が理性を失い、本気の姿で襲ってくる」

小鳥「と、東京が氏んで、僕が生まれた」

P「別のゲームです」

小鳥「ってデカい!デカすぎですよ流石に!」

P「安心してください、こっちもデカくなりますから」

律子「これ、サキですか?」

P「あれ、律子は驚かないな」

律子「多少予想はしてましたから」

25: 2013/02/25(月) 17:08:14.04 ID:HhKgV0dM0
小鳥「何か、事態は飲み込めないけど燃える!」

P「でしょう」

律子「緊急回避が瞬間移動に、ショットが銃じゃなく自分の手から出るようになるんですね」

P「うん。ネタバレしちゃうとアチの血の副作用みたいなもんだ。武装ボランティアのトップもアチの血を受けていて」

律子「カチュアはその人の血を受けたと」

P「そういう事。あ、でもマジで上手いですね音無さん」

小鳥「嘗めてもらっちゃ困りますね。この程度朝飯前ですよ」

P「ダメージもらってもリカバリが速い。ゲーム慣れしてる人の動きだなぁ」

律子「シューティングは大事ですからね。とにかくパターンを見切るっていう作業が」

P「だな。体力型の場合、多少食らっても慌てず攻撃を理解する事が大事なのを良くわかってる」

小鳥「もっと褒めてもいいんですよ!」

P「上手いです」

律子「上手いですね」

小鳥「やだ、なんか空気が冷たい。あ、でも撃破出来ました!」

P「ここで主人公交代です」

26: 2013/02/25(月) 17:13:23.21 ID:HhKgV0dM0
小鳥「ほんと、視点位置がぐりぐり変わりますね」

P「ステージ毎に本当に色々と変わるんで、既視感みたいなのが一切無いんですよこのゲーム」

律子「これは軍艦の中が狭いから上からなんでしょうか」

P「カメラ的な事情はないと思うぞ、流石に」

小鳥「小動物いじめるのは心が痛むわぁ」

律子「とかいいながらしっかりブレード当ててるじゃないですか」

小鳥「敵ですから。可愛くても」

P「たまに音無さんが怖い」

小鳥「艦内に普通にルフィアンいますけど、これ大丈夫なんですか?」

P「さぁ……」

小鳥「だがしかし、あたしの敵では無かった……」

律子「セルフナレーションとか……余裕ですね」

小鳥「ま、このくらいだったらなんとか」

P「シューティングは三面から。今はまだ二面ですから」

小鳥「油断出来ないと」

27: 2013/02/25(月) 17:18:15.28 ID:HhKgV0dM0
P「武装ボランティアのボス、ブラット戦です」

小鳥「攻撃当たらないんですけど」

P「まず横の小動物をですね」

小鳥「ぐしゃー」

律子「容赦ないですね」

P「すると彼がお怒りになるので」

小鳥「びっくりした!でも止めましたよ!」

P「そしてこのチャンバラである」

律子「あ、かっこいい」

小鳥「はっ!とうっ!てやぁっ!」

P「楽しそうでなによりです」

小鳥「くらえっ!」

律子「あっ……これ、確か戦艦でしたよね」

P「真っ逆さまだと思うだろ?」

小鳥「……戦闘機に乗って帰ってくるとは、小癪な」

28: 2013/02/25(月) 17:23:57.69 ID:HhKgV0dM0
P「で、名ステージが来ますよ」

小鳥「え?え?」

律子「うわ、床板で……」

P「ここは演出、ステージ、シチュエーションとあらゆる物が超熱いステージです」

小鳥「あ、アチの超能力でさっきの戦艦の床板を飛ばしてるんですね」

P「ついでに言うと重力も操作してます。武装ボランティアが誇る艦隊にドルフィン一丁で立ち向かうわけです」

小鳥「なにそれ燃える」

律子「視点は背後固定ですけど、床がぐるんぐるん動きますね」

P「無闇にアクロバティックだろ」

小鳥「ああ!すごく弾が!弾が飛んでくる!」

P「艦隊ですから」

小鳥「このっ……ちょ、ルフィアンも来た!待って待って待って!」

律子「危ないっ!」

小鳥「あ……あぁああ……」

P「ゲームオーバー、ですね」

30: 2013/02/25(月) 17:28:22.20 ID:HhKgV0dM0
小鳥「急に難易度上がりすぎじゃないですか?」

P「ま、そんなもんです。この辺りからオートじゃ敵の数が多すぎて間に合わない時が増えて来ます」

律子「頼ってばかりもいられないと」

P「そういうこと。どうでした、音無さん」

小鳥「やー、面白かったです。なんで知らなかったんだろう?」

P「んー……発売時期に大型タイトルが重なった事と、まぁこう、ね?」

律子「一般向けとは思えませんね、デザインから何から」

小鳥「惜しいですねー」

P「ちなみにWiiで続編が、更にVCで配信もされてます」

小鳥「ほうほう」

P「続編は前作を引き継いで、コントローラーを活かすって事に重点を置いて作られたそうですよ」

律子「あー、ガンブレードの操作とか楽しそうですね」

小鳥「ヌンチャクぶんぶん系ですか」

P「ですね。さて、律子もやるか?」

律子「あ、はい。少しだけやってみていいですか?」

32: 2013/02/25(月) 17:33:32.02 ID:HhKgV0dM0
P「勿論。って、いいのかな。尺とか」

小鳥「オッケーだそうですよ」

P「本当にゆるい現場ですね」

小鳥「まぁそういう番組ですし……」

律子「ん、見辛い。メガネ外そうかしら」

P「お、貴重なメガネ無し律子」

律子「別に貴重ってわけでもないでしょう」

小鳥「可愛いわー」

P「ねー」

律子「……怒りますよ」

小鳥「えーそれではエンディングに」

P「いやいやもう一本ありますって。律子がプレイしてる間に準備しときますから」

小鳥「そうですか。じゃあ私はきゅーけーしつつ監修を」

律子「ほんと、ブレード気持ちいいですね」

……。

33: 2013/02/25(月) 17:38:25.86 ID:HhKgV0dM0
15分ばかし休憩した後、後半いきます。

>>31
いや、あれは無闇矢鱈とアクロバティックだと思う
実際めちゃくちゃだからいいかなって使っちゃった

36: 2013/02/25(月) 18:00:17.97 ID:HhKgV0dM0
P「えー、なんか対決するらしいです」

律子「あの箱に入ってる何かで戦って、勝った人に100Pと」

小鳥「三人なんですけど、大丈夫なんでしょうか」

P「さぁ、大丈夫じゃないですか?」

律子「あ、私と音無さんがチームみたいです」

P「あれ、まさかの俺アウェー?」

小鳥「とりあえず開けてみませんか?」

P「それじゃ開けてみますか。おっと、これは……」

小鳥「べ、ベイブレード」

律子「えーと、三人同時にシュートして、最後まで残った人が勝ち、らしいです」

P「でも律子と音無さんはどっちが残っても勝ちだろ?」

律子「みたいですね」

P「ずるくない?」

小鳥「まぁ、ハンデですよハンデ」

P「釈然としないが仕方ない……」

37: 2013/02/25(月) 18:06:14.19 ID:HhKgV0dM0
P「じゃあ俺ウルボーグで」

律子「私は……ドラシエルで行きます」

小鳥「私はやっぱりドラグーンですかね」

P「ていうかスピンギア時代って。今はメタルファイトだろうに」

律子「ウルボーグってロシア代表でしたっけ」

P「うん。好きだったんだ」

小鳥「この狭い空間に大人三人でベイブレード。シュールな絵ですね」

P「ま、まぁとにかく勝負ですよ。行きますよー、ゴー……」

小鳥「シュート!!」

パッカーン

律子「……えー」

小鳥「ドラシエルとドラグーンがシュート直後に空中でぶつかって空中分解したので」

P「俺のウルボーグの勝ちみたいですね。俺が100Pと」

P(……でもこのポイントって何の意味があるんだろう?)

……。

38: 2013/02/25(月) 18:10:22.33 ID:HhKgV0dM0
P「いやぁ、いい天気だなぁ」

小鳥「ですねぇ」

律子「あの、ゲームやるんですよね?」

P「当たり前だろ?」

小鳥「そうそう、たまには外に出ないとキノコ生えちゃいますよ?」

律子「いや、それはいいんですけど。外でゲームやる事ないんじゃ」

P「そんな事ないだろ。外でしか出来ないゲームだってある」

小鳥「そうそう。今回のタイトルは私の知ってるゲームだから、律子さんやってくださいね」

律子「あ、はい」

P「……いやー、こんなに天気がいいとやっぱりアレがやりたくなりますね!」

小鳥「そうですね、やっぱり天気の良い日はアレですよね!」

律子(カンペで『アレって?』って出てる……微妙に面倒くさいわね)

律子「……アレってなんですか?」

P「アレと言ったらアレだろう!ゲームボーイアドバンスの太陽アクションRPG!」

小鳥「ボクらの太陽!」

40: 2013/02/25(月) 18:15:15.28 ID:HhKgV0dM0
律子「……タイトルコール取られたからって拗ねないでくださいよ」

P「……楽しみだったのに」

小鳥「うまい棒あげますから、はい」

P「わーいやったー」

律子「随分安いですね」

P「うまい棒はコスパ最強だろ。ってうわ納豆味じゃないですか!」

小鳥「あら、お嫌いでしたか」

P「いや、前にうまい棒箱買いした時に納豆味だけ残って。めちゃくちゃ処理したから飽きちゃって」

小鳥「じゃあスタッフさんにお願いしてサラミ味と交換してもらいましょう」

P「マジすか。いいんですかスタッフさん」

律子「あの、ゲームの話はどうなってるんですか。屋外で大の大人がうまい棒に一喜一憂してるの見たくないです」

小鳥「屋内でも微妙ですしね」

P「あ、そうだったな。えーと、ボクらの太陽。ジャンルは太陽アクションRPGだ」

小鳥「KONAMIから発売、小島秀夫さんプロデュースの作品ですね」

律子「あれ?それって……」

41: 2013/02/25(月) 18:20:21.04 ID:HhKgV0dM0
P「さすがに知ってるか。スニーキングアクション、メタルギアシリーズのプロデューサーだな」

律子「へぇ……じゃあ結構硬派なゲームですか?」

P「対象年齢的には小学生向けくらいだ。漢字のセリフには全部読み仮名が括弧書きでついてるくらい」

律子「意外です。メタルギアの印象が強いからですかね」

小鳥「まぁ間違ってないんですけどね。ま、やってみましょうよ」

P「はいこれアドバンス」

律子「懐かしいですね。据え置きの古いゲームはよくやりますけど」

P「携帯機はあんまりだったりするよな」

小鳥「任天堂の携帯機は特に、後継機が互換性持ってる事が多いですしねー」

P「アドバンスとかDS出て以来ほとんど触ってませんね」

律子「ゲームボーイカラーは意外と使うんですけどね」

小鳥「主に赤外線辺りでね」

P「そうそう。ちっちゃいエイリアンとかやったなー」

小鳥「また微妙なとこ出しますね……」

律子「じゃあ、スタートしますよ」

43: 2013/02/25(月) 18:26:38.44 ID:HhKgV0dM0
P「えー、ストーリーを解説するとだな。太陽が闇に覆われてしまった世界だ」

律子「だから妙に荒廃してるんですね」

小鳥「イモータルと呼ばれる闇の一族と、その手下のようなアンデッドが色んな所を徘徊しているの」

P「主人公はそんな世界に生きる少年、ジャンゴ。彼の父は最強と呼ばれたヴァンパイア・ハンター、紅のリンゴ」

律子「……林檎?」

P「漢字変換するな。そういう名前なんだ。だが、最強と言われたリンゴもとあるヴァンパイアに倒されてしまう」

小鳥「そして行方不明になった父を探して、ジャンゴ君は太陽銃ガン・デル・ソルを手に氏の都を訪れるのよ」

律子「はぁー……また王道な感じですね」

P「そうだな、ストーリー的には王道だろう。だがこのゲーム、色んな意味で異色な作品なんだ」

律子「今のところ普通のアクションRPGですけど」

P「今にわかるよ。とりあえず進んでいこう」

小鳥「ちなみに声優はほとんどマウスプロモーション所属よ」

律子「それは別に言わなくてもいいんじゃ……」

P「まぁ、後々出てくるキャラの声がな。見た目と合わないというかなんというか」

律子「へぇ……」

44: 2013/02/25(月) 18:30:50.25 ID:HhKgV0dM0
律子「あ、ひまわり……じゃない、何ですかこれ」

P「彼こそ、かつてジャンゴの父リンゴと共にイモータルと戦う旅をした太陽の精霊」

P「その名もおてんこ様だ」

律子「太陽の精霊ですか。だからひまわりなんですね」

小鳥「無駄に鼻が高いですけどね」

P「あ、あれって口らしいですよ」

小鳥「え!?」

律子「で、このおてんこ様が……うわっ!喋った!声渋っ!」

P「声優はマウスプロモーション所属、大塚明夫氏です」

律子「どっかの戦場で蛇とか食べてそうな声ですよね」

小鳥「ちょっと具体的すぎてもう名前言っちゃった方がいいレベルじゃないかしら」

P「で、じゃあこのゲームの何が異色か。ちょっと説明していくか」

律子「なんとなくわかってきましたけどね」

小鳥「ふふふ……太陽アクションRPGの名前は伊達じゃなくてよ律子さん!」

P「そう、屋外に出たのは理由があるんだ」

45: 2013/02/25(月) 18:35:40.03 ID:HhKgV0dM0
P「ジャンゴの武器、ガン・デル・ソルは太陽の力をチャージして弾丸に変える」

律子「なるほど、太陽の銃ですからね」

P「そして……カートリッジのここを見てくれ」

律子「何か飛び出してますけど」

小鳥「この部分こそ、ボクらの太陽のキモ、太陽センサー!」

P「ってわけで、右下注目」

律子「このゲージがどうかしましたか?」

P「日照ゲージなんだ、これ。どのくらい太陽が照ってるかを表してる」

律子「あ、確かに手で隠すと減りますね」

P「だろ。そして今ジャンゴは屋外にいる。俺たちと同じだけの日光を浴びているんだ」

律子「そのためのセンサーですか」

P「そういうこと。さ、Aボタンを押してみてくれ」

律子「はい。これでチャージですか」

P・小鳥「太陽ぉおおおおおおおおおお!」

律子「ひっ!?」

47: 2013/02/25(月) 18:40:10.90 ID:HhKgV0dM0
律子「なんですか急に!」

P「ご、ごめんごめん。今度は黙っとくからもっかいやってみろ」

律子「もう……えっと、Aボタン」

ジャンゴ「太陽ぉおおおお!」

P・小鳥「太陽ぉおおおおお……」

律子「小声で言ってるじゃないですか」

小鳥「言わないわけにもいかないかなって……」

P「このように、現実の太陽の光量によってジャンゴのチャージ出来る速度が変わるんだ」

律子「夜とかだとどうなるんですか?」

P「夜は無理だ。だけど進んでいくと夜用のレンズとかも手に入るぞ」

小鳥「夜プレイ派には厳しいゲームでしたよね」

P「パイルドライバー起動出来ないからボスまで行って翌日ボスだけやったりしましたね」

小鳥「あるある」

律子「でも、これだけじゃ異色っていうには弱くないですか?」

P「まだまだあるぞ。こっから先は極端に異色ってわけじゃないがな、小島的に考えて」

49: 2013/02/25(月) 18:45:18.11 ID:HhKgV0dM0
小鳥「このゲーム、アクションなのに潜入するのがメインみたいな所があるんですよ」

律子「え、それってメタルギア……」

P「まぁ、小島さんだから。例えば壁貼り付き、音を立てるなんかのアクションがある」

律子「完全にメタルギアじゃないですか」

小鳥「ついでに言うと背後から撃つとクリティカル扱いになったりするんです」

P「だから、相手を誘導したりひっそり潜入したりが重要になるな」

律子「はー、なるほど」

P「通常ショットで気絶させてその隙に通り抜けたり、音を立てて誘導して通路を開けたり」

小鳥「ぶっちゃけほぼメタルギアですね」

律子「急にぶっちゃけますね」

小鳥「今更隠す事でもないかと……」

P「ま、その辺が異色な部分だな。携帯機だから出来た屋外プレイ前提のシステムと」

小鳥「メタルギアの如く敵を倒すより避ける事に重きを置いたシステム。子供向けアクションRPGとは思えないですけど」

律子「なるほど、ここで壁を叩いてこっちを走り抜けると」

P「そう、そういうプレイが面白いゲームだな。勿論無双プレイも面白いが」

50: 2013/02/25(月) 18:50:54.44 ID:HhKgV0dM0
P「ひと通り触ったか?」

律子「ええ、ひと通り。面白いですね、これも」

P「子供向けとは思えないやり込みがいのあるゲームなんだ。いい歳して外で遊ばないといけないのが難点っちゃ難点」

小鳥「公園でやるわけにはいかないし、窓から入る光でなんとかするしかありませんかねー」

P「ひたすら窓際でゲームやるわけですか」

小鳥「それは……シュールの極みですね」

律子「さて、このままエンディング入っちゃいますか?」

P「ゲーム番組とは思えない健康的な絵面だな」

小鳥「燦々と降り注ぐ日光の下ですからね」

律子「公園で終わる事になるとは思わなかったです」

P「あ、このゲームも続編が出てるぞ。最新作はDSで、世界観やシステムは大幅に変わってるが」

小鳥「太陽センサー無くなってるんでしたっけ」

P「ええ。でも面白いですよ、あっちも」

律子「暇を見てやってみます」

P「……とりあえず、部屋に戻るか」

51: 2013/02/25(月) 18:55:22.01 ID:HhKgV0dM0
P「あ、言い忘れてた」

律子「何ですか?」

P「太陽センサー、あれはすごいぞ」

律子「何故です?」

P「日光の強い弱いにゲーム内の色んな所が連動してるんだ」

小鳥「日光が弱くないと抜けられない仕掛けとかありますしね」

P「そこが面白いですよね。フルに生かしてる感じで」

律子「へぇ……まだまだいろいろやれそうですね」

P「ああ。やってみるといいよ」

律子「アドバンス毎借りられないですか?あ、オッケー?じゃあ次の収録に持ってきます」

P「スタッフさんがおおらかすぎる」

小鳥「そういう番組ですから」

P「ていうか忘れてたけど普通に次回もあるんですよね。どうしよう」

律子「どうもこうもあるんですか?」

P「いや、だって……こんなので番組になるか?」

53: 2013/02/25(月) 19:00:19.79 ID:HhKgV0dM0
律子「なるそうです」

小鳥「むしろ本家よりゲーム紹介してる分まともかもしれませんよ」

P「本家とか言わないでくださいよ、危ない」

律子「ただゲームするのを見てるだけで面白いって人、結構いるらしいですよ?」

P「気持ちはわかるけど。人のやってるゲームって三割増しで面白そうに見えるんだよなー」

小鳥「FPSとか特にそうじゃないですか?」

P「俺はアクションとかが特に気になりますね」

律子「ありますよね、そういうの。次回なんですけど、ゲストとか呼んだらどうですか?」

P「いや、俺に言われても。え?一任する?おおらかすぎじゃありませんかスタッフさん」

小鳥「まぁ、確かに私達はそこそこゲームやってますし、淡々としちゃう所はありますよね」

P「じゃあうちの誰かを順番にとか……あ、いいんですか。いや本当にいいんですか?」

律子「いいじゃないですか、いい宣伝にもなりますし。素のアイドル達を見せてみましょうよ」

P「確かに面白そうではあるけど……いいのかなぁ……」

小鳥「スタッフさんが良いって言ったら良いんですよね?」

律子「良いみたいですね。一体何の権限が……」

54: 2013/02/25(月) 19:06:08.90 ID:HhKgV0dM0
P「まぁ……じゃあ適当に……」

律子「もう、一応撮ってるんですからもっと元気よく行きましょうよ」

小鳥「そうですよ。地上波ですよ地上波」

P「そこが一番現実感無いな!これ衛生とかでマニア向けに流すべきだろ!?」

律子「当たらなかったらプロデューサーの地位が危ういだけですって」

P「ひいっ!」

小鳥「番組プロデューサーさんの事じゃ……あ、いらしてる?どうもー」

P「あ、お世話になってます。今回こんな感じになったんですけど……あ、大丈夫なんですか?」

律子「……さて、それじゃそろそろエンディングですかね」

小鳥「今週は番組プロデューサーさんにペコペコする我らがプロデューサーさんをバックにお別れですね」

律子「プロデューサー殿じゃないですけど、私も不安になってきましたよ。こんなの放送していいんですかね」

小鳥「いいんじゃないですか?ねぇプロデューサーさん?」

P「はい、良ければ新曲の……はい、ありがとうございます!」

律子・小鳥「……帰りましょうか」

おわり

55: 2013/02/25(月) 19:07:16.11 ID:HhKgV0dM0
よくよく考えたら罪と罰紹介したかったのにやってない事に気付いて立てた
64が動かなくなって久しいけどやりたいです

付き合ってくれてありがとうございました。

引用元: P「765エンカウント」