1: 2011/07/25(月) 00:05:05.18 ID:PMZiH1M70
梓「あー・・・あめ降ってきちゃった」

梓「傘…持ってきてないのに…」

梓「…」



あーあ・・・



ザー・・・・・・・

2: 2011/07/25(月) 00:06:57.41 ID:PMZiH1M70
唯「うーいー傘あるー?」

憂「あ、雨降ってきちゃったんだー」

唯「せっかく憂と久しぶりに一緒の登校なのにねぇ」

憂「うん・・・ちょっとざんねんだね・・」

唯「うーん・・そうだ、一緒の傘でいく?」

憂「えっ!・・・で、でも・・・大学生にもなって、ちょっと恥ずかしいな」

唯「えぇーっ、そんなこといわずにさぁ」

憂「うーん・・じゃあ一緒にいこっか」

唯「おぉー!それでこそ憂だよぉ」

憂「おねえちゃんったら・・・フフ」

唯「ほら、はやくいかないと遅刻だよ!」

憂「そうだね、いこっか」

ザー・・・

3: 2011/07/25(月) 00:09:27.35 ID:PMZiH1M70
律「みーおー!」

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン・・・

ガシャ

律「あ、みお、遅いぞ!」

澪「わるいわるい、今いくからー」

律「どうしたんだよ、珍しいなー澪が遅刻なんて」

澪「律にかりたあのDVD、夜遅くまでみてたんだよ」

律「おおーっ!あのお誘い、受ける気になった?」

澪「いや、まだまよってってさー」

律「えー?まだ迷ってんのかー」

澪「だってまさかあんなえらいプロデューサーがライブみにきててくれていたなんて・・・」

律「そうだぞー、すごいことなんだぞー、だから雑誌の記者なんてもーいーじゃんかー・・・」

澪「うーん・・・」

ザー・・・・

4: 2011/07/25(月) 00:10:56.22 ID:PMZiH1M70
梓「あれ?あれは唯先輩?」

唯「あ、あずにゃん!」

梓「あれ?憂も一緒?相変わらずなかいいなぁ」

唯「あずにゃん!こっちこっち!」

梓「あ、はい、いまいきます」ダッ

唯「あずにゃーん一年ぶりだねぇ」

梓「先週卒業式で会いましたし、毎週の様に部室に来てたじゃないですか!」

唯「あれれ?毎週いってたっけ?」

梓「来てました!大学生ってどんだけ暇なんですか!?」

唯「えへへー」

梓「もう・・・」

5: 2011/07/25(月) 00:11:45.86 ID:PMZiH1M70
憂「あずさちゃん、またよろしくね!」

梓「あ、憂、よろしく!」

唯「あ、てことは憂と一緒にライブにでれるってこと!?」

憂「あ、いや、私はお姉ちゃんたちのレベルじゃないから・・」

梓「そんなことないよ!憂はどんな楽器もできるし!」

憂「そ、そうかなあ?」

唯「そうだよ!憂も一緒にやろーよ!」

憂「じゃ・・・じゃあ・・・・」

唯「やったー!憂も一緒だよー!」ダキッ

梓「な、なんで私に抱きつくんですか!」

憂「えへへ・・・おねえちゃんうれしそう///」

ザー・・・

7: 2011/07/25(月) 00:12:58.67 ID:PMZiH1M70
紬「斉藤、このあたりでいいわ」

斉藤「さようでございますか」

紬「今日から梓ちゃんたちも・・・///」

斉藤「傘はいかがなさいますか?」

紬「自分でさしていくから、気にしないで」

斉藤「さようでございますか、では、ドアをあけますので」ガチャ

紬「…それにしても、なんか久しぶりの雨ね…」

ザー…

8: 2011/07/25(月) 00:13:48.38 ID:PMZiH1M70
律「お、あれムギの車じゃないか?」

澪「あ、ほんとだ」

律「それにしてもムギはあいかわらずお嬢様だなー」

澪「本当は徒歩で登校したいらしいけど、パパが許してくれないらしいな」

律「ふーん・・ムギも大変だなぁ」

澪「あ、ムギもこっちに気づいたみたい」

紬「澪ちゃーん、りっちゃーん!」

律「元気だなー」

澪「ふふっ」

ザー・・・・

13: 2011/07/25(月) 00:20:06.22 ID:PMZiH1M70
唯「あ、りっちゃんきた!!」

律「おっす!梓も憂ちゃんもいるな」

澪「そっか、梓は今日からなんだよな、ずっとバンドにいたから気づかなかった」

律「そうだなーっ、そういえば、憂ちゃんは、梓がバンドに来てたときなにしてたんだ?」

憂「私は親が海外に移住してからずっと家事がありましたから。」

律「うわー、大変だな、唯、おまえもちゃんと家事やれよ」

唯「えへへへ、憂の優しさについ甘えちゃった」

憂「でも、お姉ちゃんもちゃんとやってくれてましたよ!ちょっとだけど・・」

律、澪(憂ちゃん不憫だ・・・)

15: 2011/07/25(月) 00:25:46.42 ID:PMZiH1M70
紬「あれ?じゃあ軽音部には入れないの?」

唯「うぅん、今年からついに、憂も参戦なのです!」

律「おお!憂ちゃん加入でパワーアップか!」

憂「そ、そんなことないですよ///」

律「でも、家事はどうすんだ?」

唯「私が半分やるよ!」フンス

律「ほんとに大丈夫か?」

唯「うん!できるよ!」

憂「ま、まぁ、おねぇちゃんもこう言ってますし!」

澪律(やっぱり不憫だ…)

16: 2011/07/25(月) 00:26:38.67 ID:PMZiH1M70
澪「ま、まぁ憂ちゃんが来てくれるのはたのしみだな。

律「あれ、そういえば憂ちゃんのパートってどこだっけ?」

唯「なんと憂はアコースティックギターをやってくれることになりました!」

律「おおっ!」

唯「ほかにもベース、ギター、バイオリン、オルガン、ピアノ、キーボード、ハーモニカ、そのほか状況に応じて!」

律「おいおい・・・多才にも程があるぞ」

憂「で、でも、キーボードとアコースティックギター以外はあんまり自信ないです」

律「それだけでも大したもんだよ」

紬「憂ちゃんと二人でキーボードとかもやってみたい!」

澪「夢がひろがるな」

18: 2011/07/25(月) 00:27:56.99 ID:PMZiH1M70
唯「そういえばさー、澪ちゃん、どうするか決めた?」

澪「えっ…何の話?」

律「例のお誘い、だろ?」

澪「あぁ、あれ・・・か。」

律「私が部長とはいえ、やっぱりこういうことは澪に決めてもらいたいんだ」

澪「お、重荷を背負わせるなよ・・・」

律「ていうか、まだ迷ってるの澪だけなんだよ」

澪「え、そうなの!?み、みんなはこの件どうおもってるんだ?」

律「ま、私はお察しのとおり。肯定派だけど」

唯「私も、りっちゃんに賛成!仕事におわれず、ずっとギー太と一緒にいれるなんて、幸せだよ~」

澪「でも、成功するかはわからないんだぞ・・・?」

唯「それをいっちゃあおしめぇですよ!」

律「そうだぞ!虎の穴にはいらずんばだぞ!」

23: 2011/07/25(月) 00:36:35.00 ID:PMZiH1M70
澪「ま、まぁそうなのかもしれないけどさ・・・梓とムギ、憂ちゃんはどうなんだ?」

梓「私は、親がJazzで食べてることもありますし、やれるところまでやってみたいと思ってます」

澪「そ、そうか・・・ムギは?」

紬「私はずっとみんなでやれるならそれに越したことはないとおもうの」

澪「それは、確かにそうだけど・・・憂ちゃん、は・・?」

憂「私はどっちでもいいんですけど・・・」

唯「えぇー、憂も一緒にやろーよー」

憂「う、うん・・お姉ちゃんがそういうなら、やろうかな?」

澪「え、いいのか!?それで!?」

律「とまぁ、こんな感じであとは澪ちゅわぁん次第なんですよぉ」

澪「う・・・うん・・・でも、私一人のせいでバラバラにはやっぱりできないからな・・・」

澪「わかった、じゃあ、やれるとこまでやってみよう!」

律「よし、決まりだな!」

26: 2011/07/25(月) 00:43:05.25 ID:PMZiH1M70
・・・・・・・
つぎのひ

唯「でさー、ここのソロはもっとばぁーんっ!としたほうがー」

律「えぇー?ドラムをもっとぼぉーんっと!」

ガチャ

澪「みんなー、あのプロデューサーさんから返事きたぞー」

律「うそ?はええなあ」

唯「これもしかして、すごく期待されてる?」

律「お、なになに?天才美少女ドラマーあらわるっ!ってとこか?」

唯「りっちゃんばっかりずーるーいー!」

澪「おいおい、冗談はそこまでにして、早速来週の金曜日、音楽関係者を集めて発表ライブをやるらしい」

紬「ず、ずいぶん急な話ね・・・」

澪「うん・・・でも、業界への売名も兼ねてるから、最も重要なライブだろうって・・・」

梓「な、なんか生々しいですね・・・」

29: 2011/07/25(月) 00:47:53.10 ID:PMZiH1M70
律「それなら早速、セットリストきめちゃうか!」

唯「おぉー!セットリスト決めるの、楽しいんだよねぇ~」

梓「そうですね、そっちの方が練習もしやすそうですし」

澪「そうだな、じゃ、紙とペン・・・」

紬「そうと決まったら、早速お茶を・・」

梓「なんか、思ったより緊張感ないですね」

唯「それでこそ私たちなのです!」

律「そのとーり!」

澪「ほらほら、ふざけてないで、早くやるぞ!」

30: 2011/07/25(月) 00:53:11.99 ID:PMZiH1M70
唯「セットリストかー・・・最近はあんまりつくってなかったよね」

律「そうだな、だいたい、ごはん→カレーで入って、あとは適当にぐだぐだぁっとやってたもんな」

梓「・・・そう考えると結構すごいことやってたんですね、私たち・・・」

紬「憂ちゃんなんて、まだ音楽はじめて一年なのに、アコースティックギターにエレキギター、琴にキーボードに・・・」

律「うわぁ・・・なんと・・」

唯「さすが憂だね!」

律「しかも、憂ちゃんがミスしたとこみたことないぞ・・・」

梓「憂・・・恐ろしい子」

32: 2011/07/25(月) 00:57:33.94 ID:PMZiH1M70
澪「ま、まぁ今はそれよりセットリストだろ?」

唯「はいはーい!最初はふわふわ時間がやりたいです!」

律「えっ!ふわふわ!?」

澪「おいおい、ふわふわ時間よりテンポの速い曲の方が・・・」


唯「いや、ふわふわ時間は譲れません!」

梓「い、いつにもなく頑固ですね」

唯「だって考えてもみてよ、私たちのこと。」

律「んー?」

40: 2011/07/25(月) 01:05:49.93 ID:PMZiH1M70
唯「最初のライブ、私たちはいったい何をした?」

律「最初のライブ・・・唯が声からしたな・・・」

唯「それでそれで?」

律「澪がパンt」

澪「ちょ、やめろ!違うだろ!ふわふわ時間一曲で挑んだんじゃなかったか?」

唯「はい、澪ちゃん正解、10点差し上げます!」

澪「な、なんの点数だよ!」

唯「一億点でうまいぼうさしあげます!」

澪「い、いらないし、一億点もたまるか!」

唯「えぇー…」

律「ふむ、つまり唯は、自分たちの原点、始まりはふわふわ時間であり、その原点にもう一度立ち返りたいと・・・。」

唯「そのとおり!りっちゃん、一万点!」

律「はっはーこれが私の実力!」

澪「なんでだろう、なんか悔しいぞ」

41: 2011/07/25(月) 01:12:00.44 ID:PMZiH1M70
澪「ま、まぁ、言いたいことはだいたいわかった。私たちの始まりの曲は、プロになったとしてもかわらない、と。」

唯「そのとおり!はい、澪ちゃんにも一万点!」

澪「いや、いらないから」

律「てことで、じゃあ一曲目「ふわふわ時間」っと。」キュッ

紬「あれ、そういえば、ライブってどのくらいの長さなの?」

澪「あ、言い忘れてたっけ?ソロライブだから・・・うそ!」

律「ど、どうした!」

澪「に・・・二時間だって!?」

唯「うそ!二時間もあるの!?」

梓「な、なんか厳しい現実を急に目の当たりにしましたね・・」

律「ま、なんとかなるっしょ」

梓「切り替えはや!?」

45: 2011/07/25(月) 01:18:06.67 ID:PMZiH1M70
律「だってプロだったら二時間どころじゃないぜ?」

梓「ま、まぁそりゃそうですけど・・・」

紬「な、なんかそういう話になると急に実感がわかなくなるわね・・・」

澪「そもそもそんなに実力があるのか・・・とか」

唯「大丈夫だよ!私たちならできるって!」

律「そうだぞ!五人集まれば!あ、今は六人だけど、みんなでいれば私たちは最強なんだぞ!ま、ちょっと唯がいっても説得力ないけど。」

唯「え~、ひどいよりっちゃん」

律「だって二年前の夏フェスでもノリでそんなこといってたじゃんかー」

唯「え~、あれは本気だったんだよ!」

律「だからこそ、当てにならないんだって・・」

紬「で、でも、実際あのころより格段にうまくなってるし、なによりプロデューサーさんが誘ってくれたんだから、大丈夫よ!」

澪「そ、そうだな、いまそんな心配しても、意味ないしな!」

律「じゃ、時間もあんまりないし、セットリストちゃっちゃと決めちゃおうぜ!」

46: 2011/07/25(月) 01:18:49.91 ID:PMZiH1M70
>>43
大学の部室です

48: 2011/07/25(月) 01:25:57.79 ID:PMZiH1M70
澪「じゃあ、二曲目。」

梓「一曲決めるだけでずいぶん時間かかっちゃいましたね・・」

澪「ペースアップしないとな。意見ある人、挙手!」

紬「はいはい!」

澪「はい、ムギ」

紬「二曲目はぜひテンポの早い曲、できればふわふわと対極的な奴がいいです!」

澪「そうだな、会場のテンションをあげる必要もあるだろうし・・」

唯「じゃあ、Genius!?とかいいんじゃない?」

律「えぇ、それはちょっと・・」

澪「はい、律、反対意見をどうぞ」

律「いや、Genius!?の歌詞思い出してみろよ、もしかして私達ってGenius!?だぜ?自惚れてるように聞こえないかな?」

梓「あぁ、確かにそれは一理あるかもですね」

唯「あ、あともう一ついいですか?一曲目にもどっちゃうけど」

澪「はい、どうぞ唯」

49: 2011/07/25(月) 01:28:35.33 ID:PMZiH1M70
>>47
寮もありますが、みんな家から近いので家から通ってます。
学校には、部室が必要な部活のために、ある程度おっきな部活棟があり、
そこにティーセットを持ち込んでます


50: 2011/07/25(月) 01:35:05.57 ID:PMZiH1M70
唯「一曲目のふわふわ時間澪ちゃんボーカルを希望します!」

澪「えっ!?急にどうした、唯!?なんで!?」

律「澪、時に落ち着け。さっき唯が言ってただろ、私たちの原点は「あの」ライブなんだよ」

紬「なるほど、あのとき唯ちゃんは歌えなかったから、澪ちゃんがボーカルやってたのよね、」

澪「そ、そんなところまで気にするのか!?」

唯「その通りなのです!はい、りっちゃんに1ジンバブエドル」

律「すくなっ!」

梓「ま、まぁ、どうせ拘るならいっそそれくらいしてもいいかもですね。」

澪「じゃ、じゃあ二曲目は唯が歌えよ?」

唯「そういうことならおまかせあれー」


52: 2011/07/25(月) 01:41:43.22 ID:PMZiH1M70
唯「じゃあ、いちごパフェなんてどうでしょう!?」

律「い、いちごかぁー・・」

澪「ま、まぁある意味私たちを象徴するような歌ではあるけど・・・・」

梓「うーん・・・まぁ、曲調的には乗りやすい曲ですけど・・」

唯「じゃあきまり!」

澪「え、ちょ、ちょっと」

紬「あら?わたしも賛成よー」

澪「うそ、でもいちごか・・・」

律「まぁ・・いいんじゃないか?唯らしいし」

澪「ま・・まぁみんなが言うなら・・・」

律「じゃ、二曲目きまりな」キュッキュッ

唯「あれ?そういえば、全部で何曲歌うの?」

澪「えぇと、120分でMCそのほかを30分として、90分・・・一曲6分でも、15曲かな?」

律「15!?私たちの曲総動員じゃん!」

唯「ちょ、ちょっと曲名書き出してみよ!」

54: 2011/07/25(月) 01:52:27.98 ID:PMZiH1M70
律「まず、今書いてある、ふわふわ、いちご・・・」

澪「あとはホッチキス、ぴゅあぴゅあ、ふでぺん・・」

唯「ごはん、honeysweet、カレー」

紬「あとは、天使に、冬の日、えぇと、U&Iに…」

梓「あ、あと校歌なんかもやりましたね、ロックバージョンの。」

律「あー、あったなそんなの」

澪「高校生の時の曲はこんなもんかな?」

唯「あ、あと、comewithme!とレッツゴー!は?」

澪「ああ、懐かしいな、純ちゃんとか、和とかさわちゃんにも協力してもらったっけ?」

律「本人達はすごく恥ずかしがってたけどなっw」

澪「とりあえず、高校のやつだけで12曲か。」

律「いがいと多いなー」

55: 2011/07/25(月) 02:01:51.07 ID:PMZiH1M70
紬「あ、あと、ときめきシュガーとか、五月雨20ラブとかやってたような」

梓「あ、あのカセットテープに収録したやつですね!」

律「おぉ!それだけで結構いったんじゃないか?」

律「これで、1、2、3・・・あれ?これでまだ14曲か」

澪「ちょっとまて、ふでぺんとホッチキス書いてないぞ、」

律「あれ?あ、ほんとだわりぃわりぃ」キュッ

唯「これで16曲だね!」

澪「それに、大学に入ってから作った曲もあるよな。」

紬「大学はいってすぐみんなで作った、「放課後ティータイム」とか」

唯「あれ?それと、今澪ちゃんとムギちゃんが新曲作ってるんじゃなかったっけ?」

律「あ、そういえば澪の、完成したってきいたけど」

澪「あ、あれか・・今までとはちょっと趣向をかえてロックな感じにしてみたんだけど・・・」

唯「楽譜とか、歌詞とかないの?」

澪「あ、一応歌詞は…ほら、携帯に」

唯「わぁー!見せて見せてぇ!」

57: 2011/07/25(月) 02:09:47.90 ID:PMZiH1M70
律「まーたロックとかいって、動物シリーズじゃないだろうな?」

澪「ちがうって!あるいみ恥ずかしいくらいロックにしてみた」

律「ゆい?だまってどうしたんだー?」

唯「うーん・・・難しくてよくわからないや」


律「む・・難しい!?どれ、みせてみろぉ!」バッ

律「ふむ・・・・こ・・・これは!?」

律「これは・・・いいんじゃないか!?」

澪「ほ・・ほんと?」

律「うん、いままでの放課後にはこういうヘビーな曲なかったし。」

紬「えぇ!?ちょっと私もみていい?」

梓「わ、私もみたいです!」


58: 2011/07/25(月) 02:13:48.52 ID:PMZiH1M70

澪「…は、はい//」

梓・紬「ふむ・・・・おぉ!」

梓「す、すごいです!哲学的でいいです!」

紬「これ、ライブでやってみたらおもしろいかも!」

唯「ねぇねぇ、タイトルはなんていうの?」

澪「た、タイトルは一応サビの歌詞の、don’t say lazyっていうんだけど・・・。


唯「わぁ、かっこいいね!」

律「わかっていってんのかぁ?」

唯「む、りっちゃんひどい!」

律「で、ムギの方はどうなんだ?」

紬「え、あ、一応できてるけど・・・」

59: 2011/07/25(月) 02:21:33.13 ID:PMZiH1M70
紬「はい、これ」

唯「こ、これ・・・が・・・楽譜だよね・・・?」

律「なんだこの楽譜・・狂気にみちているぅ!」

紬「ちょっと張り切っちゃった///」

唯「りっちゃん退院、えぇと・・かがやけがーるず?と書いてあります!」

律「な、なんだって!?」

紬「ま、まぁそんなにあせらなくても、練習したらたぶんすぐ弾けるようになるとおもう」

律「ほ・・ほんとかぁ?」

澪「よ、よし、じゃあそろそろセットリストにもどるぞ」

62: 2011/07/25(月) 02:50:58.22 ID:PMZiH1M70
澪「早くしないと三時・・じゃない、下校時間になっちゃうから、急ぐぞ」

律「三時・・・?まぁいいか」

澪「一曲目、ふわふわ、二曲目、いちごときて、三曲目だけど・・」

律「ここであえてテクニカルな曲いっちゃう?こうはっと息をのむような、観客をいい意味でだますような。」

唯「それなら、カレーのちライスとかどう?最初の二曲はキーボード活躍する曲じゃないし。」

律「お、いいかもな、カレー。」

梓「まぁ、妥当なところですね」

紬「私もさんせーい!」

澪「確か、高校の時も三曲目にカレーもってきてたりしてたな。」

律「よし、じゃあ満場一致でカレーの地ライスっと」キュッキュッ

澪「よし、どんどんいくぞ!」


63: 2011/07/25(月) 02:56:21.61 ID:PMZiH1M70
唯「なんだか突然ハイペースだねぇ」

澪「ま、まぁいいじゃないか!」

律「さてと、四曲目かぁ・・・」

澪「四曲目が一番大変なんだよな」

梓「たしか、高校時代から最近のライブまで・・・・勢いでふでぺんボールペンとかやってましたよね」

律「じゃ、ふでぺんいっちゃう?」

唯「ちょっとまったあ!」

律「お!?なんだなんだ!?」

唯「みんな!焦るあまり盲目になっちゃだめだよ!」

澪「お、なんか唯が今までになく知的に!」

唯「ま、まぁ今のは言ってみたかっただけだけど・・・」

唯「よーく考えて、今回の観客はいつもとはちがうんだよ!勢いで通じる相手じゃないんだよ!」

律「な・・・なんだってぇええええ!?」

64: 2011/07/25(月) 03:00:27.93 ID:PMZiH1M70

澪「ま、律はオーバーすぎるけど・・・確かにそうだよな・・・」

梓「なんだか、目が覚めた気分です・・」

紬「で、でも、それなら・・・何の曲にする?」

梓「そうですねえ・・・・」

唯「うーん・・・想像力を働かせようよ!」

澪「三曲目、イチゴ→カレーのちライスときて、たぶん会場は乗ってきてると思うんだよな」

律「なるほど、そ・・・それで?」

梓「どうせなら、これからもっと盛り上げていきたいですね・・・」

唯「じゃ、ここでごはんはどう?」

律「な・・・なんだってぇええええ!?

65: 2011/07/25(月) 03:08:41.02 ID:PMZiH1M70
澪「確かにカレー・・・ありかもしれないな」

紬「いがいと、カレーのちライスと相性いいものね!」

律「音楽に携わる人のなかには5~60才くらいの人もいるだろ・・・その人たちにむかって1・2・3・4ごはん!か・・・」

梓「ライブに強いところ、見せるチャンスじゃないですか!」

澪「いいね、じゃあ、その次はバラード系いっとこうか?」

唯「ばらーど・・・・バラードじゃないし、さっき書き出した中にないけど、sunday shiesta やってみたいな」

律「お、あのごろごろした曲か」

梓「いいかもですね、その流れ。」

律「よし、じゃあ4,5曲目はそれでいくか。」

67: 2011/07/25(月) 03:19:42.78 ID:PMZiH1M70
律「よし、これでよしっと」

梓「肝心な最初の曲は決まりましたし、中盤はとんとんいけるかもですね」

唯「うん。ここまでは私の曲ばっかりだったから、存分に澪ちゃんの曲いれれるしね、」

澪「え、ちょ、ちょっと!」

律「よし、ここからは澪タイムだな!」

梓「めりはりがあったほうが聞く方も安心できるかもですしね」

澪「え…えぇー!?」

71: 2011/07/25(月) 03:34:57.89 ID:PMZiH1M70
律「よし、じゃーあー澪の曲五曲行っとく?」

澪「ご・・・・五曲!?」

唯「あれ?そもそも澪ちゃんボーカルの曲って何があったっけ?」

律「ええと、ふでぺんだろ?ホッチキスだろ?で、五月雨、あとは、ぴゅあぴゅあにときめき、あと澪の新曲。」

唯「よし、じゃあその中からとりあえず五曲だね!」

澪「・・・・・」

梓「せっかく唯先輩ののんびりした曲のつぎなんですから、流れを次ぐ形で、ふでぺんですかね?」

律「で、少しずつ盛り上げてぴゅあぴゅあ→五月雨→ときめき→新曲って感じだなっ」

澪「ご・・・・・五曲続けて・・・」

紬「あ・・・間にMC挟むから!ね?」

72: 2011/07/25(月) 03:45:35.14 ID:PMZiH1M70
律「よーし、これであと五曲だな!」

澪「・・・ほんとにやるの?」

律「やるの!」

澪「うぅ・・・」

梓「ちょっとかわいそうな気もしますけど・・・」

律「いいんだよ!たまには」

唯「あ、そうだ、どうしても最後に持ってきたい曲があるんだけど・・」

紬「それって、天使にふれたよ!じゃない?」

唯「ムギちゃんエスパー!?」

紬「いや、私もそう思ってたとこなのー」

律「じゃあ決定だな、最後は天使と。」

梓「で、終盤の四曲ですね・・・」

澪「どう終わるか決めないとな」

唯「あ、直った」

律「開き直った」

73: 2011/07/25(月) 03:50:33.71 ID:PMZiH1M70
澪「で、どう終わる?」

律「どうって・・・テンションMAXでEND・・ってわけにはいかないよな」

梓「最後が天使にふれたよ!ですからね」

唯「あ、天使にふれたよ!は、アコースティックバージョンで行きたいな」

澪「憂ちゃんもいることだし、アコースティックギターいれてもいいな。」

唯「じゃあさ、来てくれた人を泣かせない?」

律「え?泣かせる・・・」

紬「それいい!」

律「え・・・泣かせるって・・」

梓「それなら、最後の最後まで限界まで張りつめて、最後に天使にふれたよで、ふっと抜くのはどうですか?」

澪「いいな!それ」

律「泣かせるって・・・そんなうまく行くのか?」

唯「大丈夫だよ!私たちなら!」

77: 2011/07/25(月) 05:07:43.84 ID:PMZiH1M70
律「で、でもさぁ、具体的にどうするんだよ?」

唯「いま余ってる曲って何だっけ?」

律「ちょっとまってな、ええと・・・・」

律「これがこうで・・・あ、なるほどね」

律「残ってる曲は、ホッチキス、honeysweetteatimeと、校歌、U&I、で、ムギの新曲だろ?comewithme、冬の日、レッツゴー。こんな感じかな?」

唯「えぇ!この中からあと4曲!?選べないよぉ・・・・」

澪「うーん、時間的に、予備として一、二曲入れておいた方がいいかな?」

唯「じゃあ六曲かぁ・・・。私的には、冬の日はいれたいな」

律「冬の日か・・・ま、いいか。」

梓「もりあげ役として、comewithとレッツゴーのどっちかはほしいですよね。」

紬「うーん、その二つなら今回はレッツゴーの方がいいかな?」

律「じゃあその二曲は決まりだな。レッツゴーと冬。」

澪「あとは・・・放課後ティータイムなんてどう?」

唯「いいねぇ、みんなで歌おうね!」


78: 2011/07/25(月) 05:12:12.79 ID:PMZiH1M70
律「そんじゃら、放課後と・・あとはU&Iあたりかな?」

唯「え!いいの?U&I!」

律「うん、で、ホッチキスが予備と。」

唯「わーい!」

澪「それで良さそうだな、で、順番もきめなきゃな。」

唯「そうだねぇ・・・まず、冬の日かな?」

梓「どんどん盛り上げてくなら冬の日か放課後ですよね」

律「そりゃそうだな」

澪「・・・あ、いいこと思いついた!」

唯「え、なになにー?」

79: 2011/07/25(月) 05:37:55.49 ID:PMZiH1M70
澪「あえて、放課後を天使にふれたよの前にいれて、一旦そこで完結させちゃわないか?」

梓「・・・?天使にふれたよ!を流れからはずすんですか?」

澪「うん。そもそもこのセットリストの最初の曲、ふわふわタイムも隔離されてるだろ?」

律「確かに、最初の曲っぽくはないしな。」

澪「結局ジンクスというか、自分たちの中の思い出で最初にいれた曲だろ?天使にふれたよもそんな気があるし、流れを作るために作ってるセットリストに組み込んじゃうと流れを遮っちゃうような気がしてさ・・・・」

唯「そうだね、それがいいかも!」

紬「放課後ティータイムでしんみりさせて、天使にふれたよで追い打ちって感じでいいね!」

律「その案いただきっと。」

唯「じゃあさじゃあさ、放課後の前はレッツゴーにしない?」

澪「レッツゴーはテンション高いけど終わりの曲っぽいし、二段階の肩すかし作れそうだな」



81: 2011/07/25(月) 05:46:07.55 ID:PMZiH1M70
律「よし、じゃあ最後の五曲は冬の日、U&I、レッツゴー、放課後、で、最後に天使にふれたよでいいな」

澪「ホッチキスはMCの段階で時間が余るようだったらいれるか」

唯「MCは五曲ごとでいいよね?」

梓「そうですね、やっとできましたよ!」

唯「かーんせーいだー!!」

律「あーっ!久しぶりにまじめに仕切っちゃったから、もうくたくただーっ!」

澪「律は普段からこれだけまじめだったらいいのにな」

律「うるせーやい!」

82: 2011/07/25(月) 06:16:09.60 ID:PMZiH1M70
律「で、このセットリスト、作ったはいいけど、どこに保管する?」

唯「じゃあ、このホワイトボードに貼っとこう!りっちゃん、それかして!」

律「おう、たのんだ!」

唯「どのあたりがいいかなぁー」

唯「よし、どうせはるなら・・」ペタッ

唯「ど真ん中でしょ!」

律「おぉー」

澪「よし、やっとスタートラインだな!」

梓「二週間でどこまでできるかわかりませんが、頑張りましょう!」

澪「よし、じゃあ早速練習を・・・」

唯「えぇー・・・・疲れたぁ」

律「今日は休んで明日から頑張ろうぜー」

澪「おい」

83: 2011/07/25(月) 06:17:52.30 ID:PMZiH1M70

ーセットリストー

1:ふわふわ時間
2:いちごパフェが止まらない
3:カレーのちライス
4:ごはんはおかず(※)
5:sundaysiesta
6:MC
7:ぴゅあぴゅあはーと
8:五月雨20ラブ
9:ときめきシュガー
10:don'tsaylazy
11:MC
12:冬の日
13:U&I
14:レッツゴー
15:放課後ティータイム
16:天使にふれたよ

(※ 帰り道に話あった結果、メンバー紹介はごはんはおかずで行うことになった)

84: 2011/07/25(月) 06:25:23.48 ID:PMZiH1M70
・・・・・・・・・・・
わずか二週間は、あっという間に過ぎ去り・・・・

唯「あわわわわ、以外に広いです!りっちゃん隊員!」

律「学校の体育館くらいあるんじゃねえの!?このステージ!」

澪「ど・・・どうしよ・・・私大丈夫かなあああああああああああ」

律「わーっ!澪がこわれたっ!」

紬「私、こういうステージで演奏するのが夢だったのー」

律「ムギは異常にのんきだなー…」

梓「…それにしても広いですね・・・何人くらいくるんでしょうか」

澪「は・・はなしによると・・・100人以上は・・・く・・・・くるって・・・」

梓「百人って・・・しかも音楽関係者だけ・・」

律「ちょ、私まで緊張してきちゃったじゃんかよ!」


85: 2011/07/25(月) 06:25:36.72 ID:PMZiH1M70

唯「わ・・わたしトイレ!」

紬「あ、わたしも!」

澪「わ・・・・・・わたしも・・・いく・・」

律「・・・・・・・・じゃ、わたしも」

梓「もう、ちゃんとすませておいてくださいよ!・・・・もう!」

梓「・・・・・・・」

梓「・・・・・・わたしも」

86: 2011/07/25(月) 06:28:19.47 ID:PMZiH1M70
・・・・・・・・・
唯「わー!人いっぱいだー!」

律「おいおい、開演三分切ったぞ!」

梓「あれだけ、リハーサルしたんだから大丈夫ですよ!」

澪「」ガタガタガタガタ

紬「みおちゃん!?」

律「やばい!もう始まる!」

ガラガラガラガラ…

律(いくぞ!)

律「1,2,3,4」

・・・・・・・・・・・・・・・・

87: 2011/07/25(月) 06:37:36.29 ID:PMZiH1M70

・・・・・・・・・・・・・

澪「ふわふわたーいむ」

唯「ふわふわたーいむ」

澪「ふわふわたーいむ」


パチパチパチ・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

唯「ねえ?思いでのかけらに、名前を付けて保存するなら宝物がぴったりだね・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・


唯「・・・・・でもね、あえたよ・・・・・・すてきな天使に。」
唯「・・・・・・忘れ物もうないよね?・・・・・・ずっと、永遠に一緒だよ?」


・・・・・・・・・・・・・・・・

88: 2011/07/25(月) 06:41:15.69 ID:PMZiH1M70
・・・・・・・・・・・・・・・・・

唯「おわったー!」
律「あーっ、やりきったなー」
梓「これぞ満身創痍です!」
紬「ケーキたべたーい」

澪「みんな、おつかれ!」
唯「すごくいいライブだったね!」
律「見事に泣いてるひともいたしなーっ」
梓「最高のライブでしたね」

澪「なんか私まで涙がでそうだったよ」
紬「これが音楽の力なんだね」

唯「次は、どこでやろっか?」
律「なんと今度からはライブやってお金もらえるようになるんだぜ?」
唯「わぁーっ!ライブやりほうだいだねー!」
梓「早く、次のライブやりたいですね!」
澪「そうだな!」

・・・・・・・。

紬「・・・・なんか幸せ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

89: 2011/07/25(月) 06:44:18.26 ID:PMZiH1M70
・・・・・・・・・・

ねぇ?思いでのかけらに、名前を付けて保存するなら
宝物がぴったりだね

忘れ物、もうないよね?
ずっと、永遠に一緒だよ

・・・・・・・・・・

おわり

引用元: 唯「雨降りの日、始まりの日」