1: 2015/04/09(木) 22:00:07.18 ID:9JxvRsAU0
仮面ライダードライブとレスキューポリスのクロスssです。

Q.レスキューポリスとは何か?
今から25年前の1990年~92年の日曜日朝8時に活躍した、
特警ウインスペクター、特救指令ソルブレイン、特捜エクシードラフトのヒーローたちの事です。


2: 2015/04/09(木) 22:00:55.63 ID:9JxvRsAU0


~特状課~


本願寺「あぁ…忙しい!忙しい!みなさん!
ちゃ~んとセッティングしてくださいね!手抜きは絶対にいけませんよ!!」


霧子「ほら、泊さんもサボってないでちゃんと手伝ってください!」


進ノ介「わかってるよ!」


究「ていうか何で僕たちまで手伝わなきゃいけないわけ…?」


りんな「私は頭脳労働担当なんだけど!こんな肉体労働は専門外なのに!?」


ここは久留間運転免許試験場の一室に設置されてある特状課。

この特状課は現在、

巷で暗躍しているロイミュードたちの唯一の対策部署であるはずなのだが…

3: 2015/04/09(木) 22:01:32.59 ID:9JxvRsAU0


本願寺「いいですかみなさん!
私たちは明日、
警視庁が主催する『レスキューポリス記念式典』の準備をしなきゃいけませんからね!
今回は通常業務なんて全部後回しにしてくださいよ!!」


進ノ介「まったく…
警視庁もこんな時に余計な事をしてくれるもんだぜ。」


霧子「泊さんはいつも一言余計ですよ!」


進ノ介「そんな事ないだろ!
大体通常業務を後回しにしろってこんな時にロイミュードが出てきたらどうすんだよ!?」


本願寺「はいはい、泊ちゃんも霧子ちゃんも手を動かして!時間がないんですからね!」


こうして特状課が総動員で式典の準備に取り掛かる事になった。

それから2時間後…

4: 2015/04/09(木) 22:02:05.70 ID:9JxvRsAU0


~ドライブピット~


進ノ介「あぁ…疲れた…こんな雑務をやらされるとはな…」


霧子「泊さんじゃありませんけど…私もちょっと疲れました…」


ベルトさん「二人ともお疲れ!
それにしてもレスキューポリス記念式典とは警視庁も面白い事を考えたものだね!」


ここは久留間運転免許試験場の地下に置かれているドライブピット。

そこでは先程の式典準備でクタクタに疲れた進ノ介と霧子が休憩を取っていた。

5: 2015/04/09(木) 22:02:39.34 ID:9JxvRsAU0


進ノ介「ところで聞きたいんだが…レスキューポリスって一体何だ?」


霧子「泊さん…あなたそんな事も知らずに今まで警察官やってきたんですか!?
いいですか、よく聞いてください。レスキューポリスというのは…あれ?なんだっけ?」


進ノ介「なんだよ、霧子も知らないじゃんか…
それじゃベルトさんはレスキューポリスって何なのか知っているか?」


ベルトさん「勿論さ!
確かに進ノ介や霧子は当時まだ幼かったからレスキューポリスを知らないのも当然だね。」


それからベルトさんは進ノ介たちにレスキューポリスの事について詳しく説明した。


6: 2015/04/09(木) 22:03:34.73 ID:9JxvRsAU0


ベルトさん「レスキューポリス。
それは警視庁の正木俊介本部長が設立した、
初代レスキューポリスである特警ウインスペクターがそもそもの始まりだ。」


進ノ介「特警ウインスペクターだって?」


ベルトさん「そう、特警ウインスペクターだ。
平和を愛し、友情を信じ、人の命を守る為犯罪に立ち向かう、警視庁特別救急警察隊。
多様化する凶悪犯罪に対抗するため、それに災害から人々の命を救うために組織された。
言ってみればキミたち特状課の先輩みたいなものさ!」


進ノ介「つまりその連中もこんな島流し部署で仕事させられていたってわけか?」


ベルトさん「とんでもない!
彼らは警視庁が誇るレスキューポリスだよ!
犯罪や災害に立ち向かうスペシャリストに決まってるじゃないか!
ちなみに隊長クラスは警視正の階級持ちだからね、正直キミたちとは雲泥の差だ。」


霧子「それ…私たち特状課と扱いが全然違うじゃないですか…」


ベルトさん「その後、ウインスペクターの活躍が評価されて後続組織も現れた。
特救指令ソルブレイン、それに特捜エクシードラフト、
彼らもまたレスキューポリスとして第一線を活躍した素晴らしいヒーローたちだよ!」


何やら誇らしげにレスキューポリスについて語るベルトさん。

そんな話を聞いて、進ノ介はふとある疑問を抱いた。

7: 2015/04/09(木) 22:04:21.39 ID:9JxvRsAU0


進ノ介「けど…おかしいよな。
そんな華々しい活躍をしていたレスキューポリスさまがどうして今はいないんだ?」


霧子「そういえばそうですね。
今ではレスキューポリスなんて全然耳にしませんよ…?」


ベルトさん「私も…肉体を失ってからは世俗に疎くなってしまってね。
レスキューポリスのその後についてはあまりよく知らないんだよ。」


何故今は警察組織にレスキューポリスが存在しないのか?

三人がそんな疑問を抱いている時であった。

8: 2015/04/09(木) 22:04:55.43 ID:9JxvRsAU0


本願寺「ちょっと~!誰かいないの~?」


進ノ介「何だ?課長が呼んでるぞ?」


霧子「たぶんまたレスキューポリスの式典の雑務ですよ。さぁ、早く行きますよ!」


ベルトさん「行ってきたまえ、これもキミたちのお仕事だ。」


進ノ介「ていうかアンタもたまには付き合えよ!」


ベルト「何を馬鹿な…身体の無い私にどうしろと…コラ!待ちたまえ!?」


こうして嫌がるベルトさんを無理やり引っ張り雑用を手伝わせる進ノ介。

さて、課長に雑用を命じられた進ノ介と霧子は、

このドライブピットの隣にある倉庫の整理をする事になった。

その倉庫の扉にはある三文字が記されていた。

それは…

9: 2015/04/09(木) 22:05:21.52 ID:9JxvRsAU0


進ノ介「WSP…?」


霧子「何の意味でしょうか?」


ベルトさん「WSP…もしやこの倉庫にあるのは…!」


恐る恐る倉庫の扉を開ける三人。

すると倉庫には一台の白いパトカーが置かれていた。

そのパトカーのドアには先程の扉に記されていたWSPの三文字が刻まれていた。

10: 2015/04/09(木) 22:05:56.57 ID:9JxvRsAU0


ベルトさん「間違いない!この白いパトカーとそれにWSP!これは恐らく…」


霧子「何か知っているんですか?」


ベルトさん「あぁ、間違いない!
これはかつてウインスペクターが使っていたあの…」


「ウインスコード、それがこのパトカーの名前だよ。」


進ノ介「誰だ!?」


突然一人の男が進之介たちの背後から現れた。

一見、警察の上級幹部らしき制服を着込んだこの男は…

11: 2015/04/09(木) 22:09:34.14 ID:9JxvRsAU0


竜馬「驚かせてゴメンよ。僕は香川竜馬。
キミたちと同じ警察官で以前はそのウインスコードに乗っていた者さ。」


進ノ介「このパトカーに乗っていた?
するとそれじゃあ…あなたは元ウインスペクターのメンバー!?」


ベルトさん「その通りだ進ノ介!彼の名は香川竜馬、特警ウインスペクターの隊長だよ!」


霧子「それじゃあこの人は警視正…?失礼しました警視正殿!?」


竜馬「そんなに畏まらなくていいよ。
元々この場所に勝手に入ったのは僕の方だ。非があるのはこっちだよ。
さっき上で本願寺さんから聞いたがキミたちは泊進ノ助くんと詩島霧子くんだね。
こんな面倒な仕事を頼んでしまってすまない。」


霧子「さすがは人間が出来てますね…ひねくれて小生意気な泊さんとは大違いです!?」


進ノ助「誰がひねくれて小生意気だ!
それにしても…香川さんがこの場所に来たのはもしかして明日の式典の関係ですか?」


竜馬「あぁ、それもあるし…
もうひとつ、懐かしい友人たちに会いたかったからだよ。」


竜馬はそう言うとこの倉庫のさらに奥へと進んだ。

するとそこには二体の緑と黄のロボットが静かに眠っているではないか。

そして竜馬はこの二体のロボットに優しく語りかけた。

12: 2015/04/09(木) 22:10:24.32 ID:9JxvRsAU0


竜馬「久しぶりだな。バイクル、ウォルター。」


進ノ助「これは…ロボット!?」


ベルトさん「彼らはバイクルとウォルター。
かつてはウインスペクターのサポートドロイドとして活躍していたが、
まさかこんなところに置かれていたとは…」


霧子「けどこのロボットたちよく見ると結構ボロボロ…
きっと私たちには想像もつかないほど過酷なレスキュー活動で傷ついてしまったんですね。」


竜馬「そうだな。
彼らは機能停止する最後まで僕と一緒にレスキュー活動してくれた素晴らしい仲間さ。」


機能停止したバイクルとウォルターを労わるように触る霧子。

そんな二体を誇らしげに語る竜馬。

その竜馬に進ノ助は思いきってある質問をしてみた。

13: 2015/04/09(木) 22:11:21.45 ID:9JxvRsAU0


進ノ助「あの…どうしても聞きたい事があるんですけど…
何で今はレスキューポリスがないんですか?」


ベルトさん「そうだ、私も気になっていたんだ!
あのレスキューポリスが何故現在では無くなっているのだね?」


竜馬「それは…簡単に言えば上層部からの命令でね。」


霧子「上層部からの…?」


竜馬の話はなんとも世知辛い話であった。

一時は全国にレスキューポリスを設置する案が検討されていたのだが、

警察上層部は政府から予算縮小を迫られ結局その計画は白紙になってしまった。

14: 2015/04/09(木) 22:13:40.28 ID:9JxvRsAU0


竜馬「その事がきっかけで、
ウインスペクター、ソルブレイン、エクシードラフトのレスキューポリスは全て解散。
レスキューポリスの創立者であった正木本部長も警視庁を去ってしまった。
僕たちは正しい事をしてきたはずなのに…結局こんな事になるなんてね…」


進ノ助「まったく報われない話だな…
正義のヒーローの本当の敵は守るべき人間じゃないのか?」


霧子「泊さん、それは言い過ぎですよ!」


ベルトさん「だが進ノ助の言う事もわからなくはない。
人命救助を理念とするあのレスキューポリスがそんな理由で無くなってしまったとは…
嘆かわしい事だ。」


進ノ助「そうだよな。
グローバルフリーズの時にレスキューポリスがいてくれたら、
被害だって最小限に食い止められたかもしれないのに…」


竜馬「仕方ないさ、これも何かの運命だと思って諦めているよ。
だからせめて彼らのために当時の僕たちの活躍を人々にも知ってもらおうかと思って、
今回レスキューポリスの記念式典を上層部に持ちかけたのさ。」


進ノ助「香川さん…」


かつて共に戦った仲間たちを人々の記憶から消させたくない竜馬。

それはまだ彼が何かに抗っているようだと進ノ助は竜馬を見てそう思った…

15: 2015/04/09(木) 22:17:27.75 ID:9JxvRsAU0


~廃屋~


ハート「あぁ…気持ちいい。やはりキミは素敵だよメディック。」


メディック「フフ、ありがとうハートさま♡」


ブレン「おのれ…メディック…!」


ここはハートが率いるロイミュード幹部のアジト。

そこではロイミュードの頂点に立つ赤いコートを着た青年であるハート。

ゴシック調の黒いドレスを着た紅一点のメディック。

それに参謀的存在であるブレンの三人がいた。

16: 2015/04/09(木) 22:18:43.99 ID:9JxvRsAU0


ブレン「メディックめ…」


ブレン「なんと忌々しい…」


ブレン「私のハートに愛でられ重宝されそしてああもいちゃついて…」


ブレン「だが今に見ていろ!」


ブレン「最後にハートが頼るのはこの私なのだ!」


ブレン「今回この私が練りに練った作戦を成功させハートの信頼を取り戻してみせる!!」


メディックに嫉妬を募らせるブレン。

策を練るブレンの前にはなにやら機動寸前の一体の素体ロイミュードがあった。

そんなブレンに語りかける一人の男が…

18: 2015/04/09(木) 22:24:03.01 ID:9JxvRsAU0


チェイス「ブレン、こいつは一体何だ?」


ブレン「チェイスか、これはかつてあの男が遺した一体の素体ロイミュードだ。」


チェイス「あの男…?」


ブレン「本来このロイミュードは我々とはちがう経緯で開発されていた。
だが、その開発が中止となりこのロイミュードは一度も起動する事なく封印されていた。」


チェイス「人間どもの都合で日の目を見ずに眠らされるとは哀れな…」


ブレン「それをこれから私が解き放つ!」


ブレン「さぁ、目覚めろ!ハートのために…」


ブレン「そして私の悲願を叶えろぉぉぉぉぉぉっ!!」


((ブゥゥンッ!))


起動する素体ロイミュード。

そのロイミュードには『119』のナンバーが刻まれていた。

果たしてこれから何が起きようというのだろうか!?

25: 2015/04/11(土) 23:09:34.52 ID:lpR2DaUy0


<翌日>


~レスキューポリス記念式典~


本願寺「本日お集まりの市民のみなさま!
これより警視庁主催によるレスキューポリス記念式典を開幕致します!
この式典はかつて己の命を懸けて、
平和を愛し、友情を信じ、人の命を守る為犯罪に立ち向かった、
栄光あるレスキューポリスの足跡を展示させて頂いております!
ちなみにこの式典の司会は私、特状課の本願寺純が務めさせていただきます!!」


進ノ介「ふぅ、どうやら間に合ったようだな。」


霧子「あれから徹夜して作業しましたからね…眠いです…」


ベルトさん「二人ともよく頑張ったね。」


そして翌日、予定通りレスキューポリス記念式典が執り行わられた。


その運営スタッフの中には勿論、進ノ介たち特状課のメンバーの姿があった。

26: 2015/04/11(土) 23:10:23.01 ID:lpR2DaUy0


進ノ介「まったく、こんなに扱き使いやがって…
本庁の連中は俺たち特状課をなんだと思っているんだ?
こんな時にロイミュードが出てきたらどうする気なんだか…」


霧子「確かに泊さんの心配はもっともですけど…
私たちも一応警察官ですから上層部からの命令は絶対です。
こればかりは仕方のない事だと思って諦めましょう。」


ベルトさん「せめて今日だけはロイミュードが現れない事を願うのみだな。」


愚痴を零しながらも命じられた作業を行う進ノ介たち。

一方、会場の反応は…

27: 2015/04/11(土) 23:15:20.08 ID:lpR2DaUy0


「スッゲー!」


「見ろよこのメタルスーツ!カッコいいよな!」


「このロボットもカッコいい!」


「何だ…あのでかい消防車!?」


進ノ介「俺たちの心配を他所に式典の方は大盛況だな。
それにしてもでかい消防車だよな。あの消防車…名前なんて言ったっけ?」


ベルトさん「あの大きな消防車はかつて特救指令ソルブレインが運用していたSS-Ⅰ。
正式名称はソリッドステイツ-Ⅰで超大型救助母艦として、
大規模火災の際の消化や他の車両の運搬を目的に活用されていたんだ。」


霧子「あんなでかい大型車輌が活躍していたという事は、
それだけ当時のレスキューポリスは警察組織から期待されていたという事なんですね。」


進ノ介「ベルトさんが言ってた通り、俺たち特状課とは大違いってのは本当のようだな。」


進ノ介「それにしてもあのSS-Ⅰが会場の場所を取りすぎたせいで、
ウインスペクターの装備の展示する場所がなくなってしまったんだよな。
おまけに当時のレスキューポリスも香川さん以外は来ないみたいだし…
これじゃあ香川さんが見たらガッカリしそうだよ。」


不満を漏らす進ノ介とは反対に大盛況な式典会場。

ソルブレイン、エクシードラフトの並べられている当時の装備の展示品を見て驚く人々。

その中でも注目の的はソルブレインが運用していたSS-Ⅰに人々は釘付けになっていた。

だがその中にウインスペクターの装備は展示されていない。

先程進ノ介が言っていた通り、SS-Ⅰが場所を取ってしまい展示する場所がないからだ。

この式典を提案した竜馬がかつて所属していたウインスペクターの展示品がない事を、

不満気に語る進ノ介。

するとそこへ…

28: 2015/04/11(土) 23:16:46.24 ID:lpR2DaUy0


竜馬「そうでもないさ、これだけ盛況なだけでも充分だよ。」


霧子「あ、香川警視正!お疲れさまです!」


竜馬「いや、こちらこそすまない。
キミたち特状課にこんな畑違いの仕事をやらしてしまって申し訳ない。」


進ノ介「それよりもウインスペクターの展示が…」


竜馬「あぁ、それは仕方ないさ。
だがこうして人々にレスキューポリスの存在を改めて知ってもらう事ができただけでも、
今回の式典を開いた意味があったと僕は思うよ。
それじゃあ僕は式典のスピーチが控えているからもう行くよ。あとは頼んだよ。」


そう言って立ち去る竜馬。

だが進ノ介は竜馬がこの光景を少し残念がっているように見えていた。

29: 2015/04/11(土) 23:17:15.37 ID:lpR2DaUy0


進ノ介「あの人…まるで昔の俺みたいだな。」


霧子「え…?香川警視正が昔の泊さん?どういう事ですか?」


進ノ介「あぁ、エンジンの掛け方がわからなかった俺みたいなんだ…」


ベルトさん「当時の進ノ介か。そうかもしれんな…」


進ノ介の言葉に思わず納得をするベルトさん。

さて、そんな中で式典の開幕式が行われた。

ゲストには警察関係者の上層部は勿論、当時の救助者の姿もあった。

その当時の救助者とは…

30: 2015/04/11(土) 23:18:30.32 ID:lpR2DaUy0


本願寺「それではここでレスキューポリス最初の活躍により、
救助されたご家族の方々から感謝のメッセージをお伝えします。
NASAの宇宙開発に携わっていた高沢博士とそのご家族の方々です!」


高沢「香川さん、お久しぶりです。高沢俊夫です。その節はお世話になりました。」


由利「孫の由利です。
あの時、私はまだ赤ちゃんでしたけど祖父から助けられた時の事を教えてもらいました。
当時は本当にありがとうございます。
今では私も母親になれて、これもあなた方レスキューポリスがあったからこそです!」


赤ん坊「だぁぁっ!」


竜馬「あの時の子が…こんなに大きくなって…こちらこそだよ!」


壇上では司会者である課長と竜馬、それに当時の救助者である高沢俊夫と孫の由利。

それにひ孫である由利の赤ん坊の姿があった。

31: 2015/04/11(土) 23:19:05.84 ID:lpR2DaUy0


進ノ介「当時の救助者がお礼をねぇ…いいよな、ああいうの!
俺も何年か後にあの事件の時のあの人たちにお礼とかされたいなぁ…!」


ベルトさん「高沢…なるほど。
彼らはウインスペクターが最初に解決した事件の救助者か。」


霧子「それって一体どんな事件だったんですか?」


ベルトさん「うむ、あれはウインスペクターが発足されて最初に起きた事件だった。」


壇上に現れた家族を見つめて、

ベルトさんはレスキューポリスが最初に解決した事件について進ノ介たちに説明した。

32: 2015/04/11(土) 23:23:16.33 ID:lpR2DaUy0


ベルトさん「かつてある一人の男が赤ちゃんを誘拐してタンクローリに乗り込んだ。
その男の正体は高沢博士のライバルであった黒田鬼吉博士の手下だった。」


霧子「その黒田博士という人は高沢博士に怨みを持っていたわけですね。」


ベルトさん「そうだ。黒田博士は高沢博士の才能に嫉妬していたんだ。
だから手下を使って当時赤ちゃんだった高沢由利を人質にして、
タンクローリーで博士の研究所を爆破しようとした!」


進ノ介「それだけの事のためにか…まったくとんでもない話だな。」


ベルトさん「事件を察知したウインスペクターは直ちに出動。
そして隊長の香川竜馬はタンクローリーに乗り込み、
燃え盛る炎の中、たった一人で高沢由利を見事救出する事に成功した。
それが、レスキューポリスが最初に解決した事件なのさ!
この事件以降、レスキューポリスは様々な難事件を解決し、栄光の活躍を残したんだ!!」


ベルトさんから事件の詳細を聞いた進ノ介。

ここで進ノ介はこれまで疑問に思っていた事をベルトさんに問い質した。

33: 2015/04/11(土) 23:24:58.09 ID:lpR2DaUy0


進ノ介「ところでさっきから気になってたんだがベルトさん…
アンタ妙にレスキューポリスに詳しいけど…ひょっとして俺に何か隠し事はないか?」


ベルトさん「HAHAHA!
私がいつキミに隠し事をしたと言うんだい?つまらない詮索はやめたまえ!」


霧子「気のせいでしょうか…何か嫌な予感がしてきました…」


なにやら嫌な予感がする霧子。

残念な事に…

その予感は的中した…

34: 2015/04/11(土) 23:26:47.02 ID:lpR2DaUy0



「「キャァァァァァッ!?」」



進ノ介「悲鳴だ!」


竜馬「この悲鳴は一体何だ!?」


本願寺「何々…一体どうしたの…?」


霧子「泊さんあれを見てください!あれは!?」


突如会場内に響き渡る悲鳴!

その正体は!?

35: 2015/04/11(土) 23:28:58.96 ID:lpR2DaUy0


ブレンロイミュード「フフフ…」


チェイサー「…」


進ノ介「あいつらは…魔進チェイサー!それにブレン!?」


ベルトさん「まさか彼らが現れるとは!」


竜馬「あれが…今噂になっているロイミュードという連中か…?」


霧子「それにもう一体…妙なロイミュードがいますよ!?」


なんと会場に現れたのは、

ブレンが変化するブレンロイミュードにチェイスが変身する魔進チェイサー。

それと一体の素体ロイミュードの姿があった。

しかしこの素体ロイミュードに刻まれたナンバーを見て進ノ介はある疑問を抱いた。

36: 2015/04/11(土) 23:29:28.97 ID:lpR2DaUy0


進ノ介「あのロイミュード…119のナンバーが刻まれているぞ?」


ベルトさん「No.119だと!?」


霧子「おかしいですね…?
確かロイミュードは全部で108体だから、
119なんてナンバーのロイミュードはいないはずではないのですか?」


ブレンロイミュード「その通り、確かに私たちロイミュードは108体しか存在しない!
だからこのロイミュードは本来私たちの仲間ではない!
しかし、ハートのため!そしてあの忌々しいメディックを出し抜くために!
私は敢えて正規のロイミュードではないこいつの封印を解いたのだ!!」


ベルトさん「ブレンめ…なんという事をしてくれたんだ!」


進ノ介「ベルトさん!あいつの事を知っているのか!?」


この素体No.119のロイミュードの正体を知っているベルトさん。

進ノ介はその事情を知る事になったのだが…

37: 2015/04/11(土) 23:38:30.82 ID:lpR2DaUy0


ベルトさん「No.119ロイミュード…
あのロイミュードは私と蛮野博士が正木本部長から依頼されて、
本来ならばレスキューポリスで運用されるために作られたのだ。」


進ノ介「やっぱりアンタの仕業か!
通りでレスキューポリスに詳しいわけだ!
いい加減アンタの秘密主義にもうんざりしてきたぞ!?」


霧子「でもそれが何で封印されていたんですか?」


ベルトさん「うむ、No.119のテスト中にある不具合が起きてね。
それを危惧した正木本部長からロイミュードの運用を中止するようにと言われたんだ。
だがそれをまさかあのブレンが蘇らせてしまったとは…
これはとんでもない事態になるぞ!?」


ベルトさんからこのNo.119ロイミュードの開発経緯を聞かされ、

さすがに驚きを隠せない進ノ介。

だが今はそんな事について驚いている場合ではない。

ロイミュードの出現で会場内はパニックに陥ってしまった。

進ノ介たちは、

急いでロイミュードを倒し、この騒然としている人々を静めなければならなかった!

38: 2015/04/11(土) 23:39:04.37 ID:lpR2DaUy0
とりあえずここまで

大体ベルトさんのせいです。

42: 2015/04/15(水) 22:37:32.62 ID:y84h5gIp0


剛「ほらほら!何やってんの進兄さん!さっさと変身するよ!」


霧子「剛!あなたもこの式典に来ていたの!?」


剛「姉ちゃん、俺だって仮面ライダーだ!
ロイミュードが騒ぎを起こしてるなら何処へでも駆けつけるぜ!!」


ベルトさん「進ノ介、とりあえず剛の言う通りだ。
今はNo.119の出自よりも対処をする方が先決だ!急いで変身するんだ!」


進ノ介「なんか言いくるめられてるような気がするけど…
とにかくアンタの言う通り今はロイミュード退治が先決か!行くぞ!!」


進ノ介は腰にベルトさんを装着させ、

シフトブレスにタイプスピードのシフトカーを!

剛はマッハドライバー炎にシグナルバイクを装填!

そして二人は同時にこう叫んだ!!

43: 2015/04/15(水) 22:38:39.07 ID:y84h5gIp0


進ノ介「変身ッ!」


((ドラァァァァイブ!タイプスピード!!))


剛「レッツ…変身ッ!」


((シグナルバイク!ライダァァァァァッ!!))


変身完了。

そこにはロイミュードと戦う二人の戦士、仮面ライダーの姿があった!

進ノ介が変身した仮面ライダードライブ!

剛が変身した仮面ライダーマッハ!

二人は協力してこの戦いに挑むぞ!!

44: 2015/04/15(水) 22:39:07.21 ID:y84h5gIp0


竜馬「なんという事だ!まさか泊くんたちが噂の仮面ライダーだったとは!?」


マッハ「そういう事!ロートルのおっさんは引っ込んでな!」


霧子「ちょっと…剛!失礼でしょ!?」


ドライブ「とにかく行くぞ!」


急いでロイミュードたちとの戦いを開始しようとするドライブ。

だが…

45: 2015/04/15(水) 22:41:31.29 ID:y84h5gIp0


竜馬「待ってくれ二人とも!」


マッハ「何?どうしたの?」


竜馬「この場所はまだ市民が避難していない!
ここで戦うのはまずい。まずはあの怪人たちをどこか遠くへ誘導させてくれ!」


マッハ「悪いけど俺、超短期決戦タイプなんでね。」


霧子「剛!?」


マッハ「まずはロイミュードを倒す方が先決だ!なあに!大丈夫!
俺と進兄さんがいればロイミュードたちなんてマッハで倒してやるよ!マッハだけにね!」


ドライブ「確かに今はロイミュードを倒す方が先決だ!
それにヤツはまだ素体、剛の言う通りさっさと倒せば残りの二人はなんとかなるはずだ!」


マッハ「そういう事!行くぜ進兄さん!!」


竜馬「待つんだ!敵を倒す事ではなく人を助ける事を優先してくれ!?」


ドライブ「大丈夫、すぐに終わらせてみせる!」


竜馬の忠告を無視してドライブとマッハは、

まだ目覚めていない素体ロイミュード目掛けて一気に畳み込もうとした!

46: 2015/04/15(水) 22:42:31.32 ID:y84h5gIp0


ドライブ「ハンドル剣!」


マッハ「ゼンリンシューター!」


チェイサー「ヤツら…ロイミュードから攻撃してきたぞ!」


ブレンロイミュード「構いません、ここはヤツらの好きにさせればいい。」


ドライブ「あいつら…ロイミュードがやられているのに見ているだけだと?」


マッハ「フンッ!ロイミュードたちに情なんかないのさ!
それよりもさっさとこのロイミュードを片付けるよ進兄さん!!」


ドライブ「よし、ベルトさん!タイヤ交換だ!」


通常攻撃で素体ロイミュードを弱らせたドライブとマッハ。

そして一気に必殺技を発動させる!

47: 2015/04/15(水) 22:43:32.68 ID:y84h5gIp0


((ドラァァァァイブ!タイプワイルド!!))


ドライブタイプワイルド「よし、タイプワイルドでこのまま一気に行くぜ!」


((ヒッサーツ!))


ドライブタイプワイルド「パイルブレイク!」


((ヒッサツ!フルスロットル!シグナルカクサーン!))


マッハ「ヒットマッハー!」



「「ぐわぁぁぁぁぁぁっ!?」」



ドライブタイプワイルドの必殺パンチであるパイルブレイク!

それにマッハのゼンリンシューターの射撃技のヒットマッハーが命中!

攻撃を受けた素体ロイミュードの身体は炎により燃え出した!

48: 2015/04/15(水) 22:48:57.39 ID:y84h5gIp0


マッハ「これで終わりかよ、あっけないな。」


ドライブ「次はお前たちだ!」


チェイサー「いいだろう、相手になってやる!」


ブレンロイミュード「待ちなさいチェイス。それに仮面ライダー!
まだ戦いは終わってはいませんよ。むしろこれからが始まりなのですからね!」


ドライブ「なんだと!?」


ベルトさん「進ノ介…あれを見ろ!ロイミュードが!?」


炎に包まれたはずのNo.119ロイミュード。

だが、炎の中から不気味なうめき声を上げながら姿を変貌していくではないか…


49: 2015/04/15(水) 22:53:08.49 ID:y84h5gIp0


ブレンロイミュード「どうやら成功のようですね。」


ベルトさん「そうか…ブレンは最初から我々にヤツを攻撃させるのが目的だったのか!
ロイミュードは進化する事ができる増殖強化型アンドロイド。
つまりNo.119は我々の攻撃を受けてこれから進化を行ってしまうぞ!?」


ドライブ「それじゃあ…俺たちはヤツの進化に一役買ってしまったのか…?」




「「オォォォォォォォォッ!!」」




炎の中から雄叫びを上げて一体のロイミュードが現れた。

そのロイミュードは先程のNo.119が進化した姿であった。

その名も…


50: 2015/04/15(水) 22:53:42.24 ID:y84h5gIp0


レスキューロイミュード「オレハ…レスキューロイミュード!」


マッハ「レスキューロイミュードだぁ?」


ドライブ「こいつが本来なら、
レスキューポリスで運用されるはずだったロイミュードなのか!?」


ベルトさん「その通りだ。
しかもこのロイミュードにはある特殊能力がある。それは…」



レスキューロイミュード「「ヌ゛ォォォォォ!!」」



レスキューロイミュードが雄叫びと同時で辺りに電流を流した。

それはこの式典会場に展示されてあったレスキューポリスの装備に直撃した。

51: 2015/04/15(水) 22:55:24.37 ID:y84h5gIp0


霧子「大変!レスキューポリスの装備が!」


竜馬「ヤツめ!なんて事を!?」


ブレンロイミュード「ご心配なく、あれは装備を傷つける攻撃ではありません。むしろ…」


ブレンが何か言おうとした時であった。



((ガコンッ!))



展示されてあった装備品から奇妙な音が響いてきた。

その正体は…!

52: 2015/04/15(水) 23:00:44.77 ID:y84h5gIp0


ベルトさん「なんという事だ!恐れていた事態が起きてしまった!?」


ドライブ「オイ!ベルトさん!
自分だけわかった顔してないでちゃんと教えろ!一体何が起きているんだ!?」


ベルトさん「うむ、実は…
あのレスキューロイミュードは本来のレスキュー以外にもある目的があって作られた。」


竜馬「ある目的…?」


ベルトさん「そうだ、私は以前からレスキューポリスについてある危惧をしていた。
レスキューポリスのヒーローたちは、
キミたち仮面ライダーと同じように強固なメタルスーツを装着してレスキュー活動を行う。
だがそのメタルスーツは装着者の肉体に激しい負担を強いられ、
それに負担を軽減するために装着時間が極端に短いという弱点があった。」


マッハ「なんだか以前のマッハシステムみたいだな。」


ベルトさん「そこで私は考案したのだ!
あのメタルスーツを人間ではない者に装着、
あるいは外部からコントロールすればこの問題がクリアできるのではないかと!」


ドライブ「まったく…アンタは昔からやる事がちっとも変わらないな…」


竜馬「ちょっと待ってくれ!
それじゃあ…レスキューロイミュードが行ったのはつまり…!?」


ベルトさんの説明を受けて不安を抱いた竜馬。

そして展示されていた場所を見るとそこにはなんと…

53: 2015/04/15(水) 23:05:25.50 ID:y84h5gIp0


Rソルドーザー「ガァァァッ!ワタシハレスキューソルドーザー!」


竜馬「お前は…特救指令ソルブレインのソルドーザー!何故暴れているんだ!?」


霧子「そんな…ここにある展示品は全て機能停止しているはずなのに…?」


ベルトさん「これがレスキューロイミュードの能力だ。
ヤツはソルブレインやエクシードラフトの、
レスキューポリスの装備を自在にコントロールする事ができるんだ!
恐らく正木本部長もこうなる事態を危惧したからこそ、
私たちにNo.119の開発を中止するように要請したのだろう…」


マッハ「なんてこった…」


ドライブ「だが待てよ。そうなると他のヤツらも…!?」


この暴走はまだ続くのでは…?

そう思った時であった!

54: 2015/04/15(水) 23:22:56.66 ID:y84h5gIp0



((ドガッ!))



ドライブ、マッハ「「うわぁぁぁぁ!?」」



霧子「泊さん!剛!?」


ドライブ「あいつらだ…あの三人組が俺たちに攻撃してきたんだ!」


ベルトさん「そんな…あの三人は!」


背後からドライブとマッハを襲った三人の戦士たち。

それは赤、青、黄、の三色の戦士たち。

その名も…

55: 2015/04/15(水) 23:23:36.39 ID:y84h5gIp0


Rシンクレッダー「ロイミュードシンクレッダー!」


Rブルース「ロイミュードブルース!」


Rキース「ロイミュードキース!」


竜馬「彼らは…特捜エクシードラフト!?」


ドライブ「特捜エクシードラフト…?」


ベルトさん「そうだ、彼らは三代目レスキューポリスの特捜エクシードラフト。
メンバーはレッダー、ブルース、キースの三人の若者たちで構成されている。
その彼らのトライジャケットが、
レスキューロイミュードに操られて我々を攻撃してきたんだ!?」


ドライブとマッハの前に立ちはだかる特捜エクシードラフト。

だが、脅威はそれだけではなかった。

56: 2015/04/15(水) 23:27:07.69 ID:y84h5gIp0


ブレンロイミュード「フフフ、それではもうひとつ面白いモノを見せてあげましょう。」


ドライブ「ブレンのヤツ…青い車に乗り込んだぞ!」


竜馬「青い車…あれはソルギャロップ!ソルブレインの車輌だ!」


ベルトさん「まさかブレンがやろうとしている事は…進ノ介!ヤツを止めるんだ!?」


ブレンロイミュード「もう遅い、プラスアップ!!」



((カッ!))



ソルブレインの車輌であるソルギャロップに乗り込んだブレン。

ブレンはソルギャロップに搭載されていたあるボタンを押した。

そして次の瞬間、ブレンはある姿となって車から降りてきた。

57: 2015/04/15(水) 23:29:47.47 ID:y84h5gIp0


ブレンブレイバー「私は、ブレンブレイバー!」


ドライブ「ブレンブレイバーだって!?」


竜馬「あの姿…あれは俺の後輩である…
特救指令ソルブレイン隊長西尾大樹が装着したソルブレイバー!
だが…何故…ロイミュードがソリッドスーツを装着する事ができるんだ!?」


ドライブ「ベルトさん!これはどういう事なんだ!?」


ベルトさん「うぅ…私はロイミュードたちをレスキューポリスに参加させようと思って、
レスキューポリスの各スーツを装着できるように設計しておいたんだ。
だがまさかそれが裏目に出るなんて…」


ドライブ「まったく…
アンタの秘密主義もここまでくると怒りを通り越して呆れてくるよ。」


マッハ「それじゃあ特救指令ソルブレインも敵になっちまったのか…」


なんと特捜エクシードラフトだけでなく特救指令ソルブレインまでもが敵となった。

さすがのドライブたちもこの事態には困惑するばかりだった。

58: 2015/04/15(水) 23:30:51.90 ID:y84h5gIp0


ブレンブレイバー「あなたには感謝しますよクリム!
あなたのおかげで私たちロイミュードはこのメタルスーツを装着できるのですからね!」


ベルトさん「ブレンめ!それはお前が装着していいものではない!すぐに外せ!」


ドライブ「ロイミュードだけじゃなくソルブレインにエクシードラフト、
こんなに大勢の敵に囲まれて…これでは俺たちの方が圧倒的に不利だ…」


マッハ「ヘッ!別に臆する事はないだろ!
レスキューポリスと言っても所詮は旧式、最新のヒーローである俺たちの敵じゃない!」


ブレンブレイバー「それはどうでしょうか?レスキューロイミュード!」


レスキューロイミュード「オマエタチ!ヤッテシマエ!」


ブレンの掛け声でレスキューロイミュードはドライブたちを始末する命令を送った。

そして操られたメタルヒーローたちが一斉にドライブとマッハに襲いかかってきた!

63: 2015/04/18(土) 01:54:06.02 ID:XOwdOUFs0


Rシンクレッダー「ターボユニットW!」


ドライブ「くっ…なんてスピードだ!」


マッハ「任せな!このくらい俺だって…」


Rキース& Rブルース「「リボルバックG-3!レーザーパルス!」」



((ドッガァァァァン!))



エクシードラフトはトライジャケットに装備されている、

ターボユニットWという加速装置を使いたとえ重加速状態でも高速で行動する事ができる。

そしてRキースとRブルースの銃撃により激しいダメージを受ける事に…

64: 2015/04/18(土) 01:55:51.34 ID:XOwdOUFs0


ドライブ「ハァ…ハァ…」


マッハ「チクショウ…このままじゃやばい…」


ベルトさん「どうやら我々はレスキューポリスの力を見誤っていた。
ロイミュードたちがメタルスーツを装着した事により人間の限界活動を超えている…
つまり旧式とはいえその力は計り知れないモノになっているのだ!」


霧子「いけない!このままじゃ二人が…」


竜馬「くっ…これでは…急いで人々を避難させなければ…!」


竜馬たちは急いで式典会場にいる一般人の避難の誘導を行った。

その間にも窮地に陥るドライブとマッハ。

そこへ更なる魔の手が…

魔進チェイサーだ!

65: 2015/04/18(土) 01:56:58.08 ID:XOwdOUFs0


チェイサー「無様だな、仮面ライダー!」


ドライブ「チェイスか…」


マッハ「クソ…ちょっとやばいぜ…」


ブレンブレイバー「チェイス、お前も力を貸しなさい!
今こそ我々の力を結集して仮面ライダーを倒しますよ!!」


チェイサー「いいだろう。
仮面ライダー!今日こそお前に引導を渡してやる!!」


((チューン・チェイサースパイダーバイラルコア!))


魔進チェイサーは自身の武器であるブレイクガンナーにスパイダーバイラルコアを装填。

そしてさらにメタルヒーローたちもそれぞれの必殺武器を取り出してきた!

66: 2015/04/18(土) 01:57:26.25 ID:XOwdOUFs0


チェイサー「エグゼキューションスパイダー!」


Rシンクレッダー「ヘビーサイクロン!」


ブレンブレイバー「パイルトルネード!」


マッハ「クソッ!これは…!?」


ベルトさん「ダメだ!この攻撃を受ければキミたちは…!」


ドライブ「このままじゃやばい…」


魔進チェイサー、それにメタルヒーローたちの必殺技がドライブたちに命中した。

果たして仮面ライダーたちの運命や如何に…?

67: 2015/04/18(土) 02:02:28.61 ID:XOwdOUFs0


~久留間運転免許試験場~


「あぁ…危なかった…」


「危機一髪だったな。」


「おまわりさんがいてくれて本当に良かったよ…」


竜馬「霧子くん、これで式典にいた民間人は全員か。」


霧子「はい、市民の方々はこれで全員なんですけど…」


ここは久留間運転免許試験場。

現在、この場所は式典会場から避難した市民の避難所となっていた。

今は霧子が避難した人々が全員いるか確認を取っているところなのだが…

68: 2015/04/18(土) 02:03:27.25 ID:XOwdOUFs0


霧子「実は…あの式典の壇上にいた高沢さん一家がまだいないんです。」


竜馬「なんだって!?」


霧子「それにウチの課長も…
泊さんたちがまだ現地で戦っているから大丈夫だとは思うんですけど…」


竜馬「あぁ、彼らが敵を倒してくれていればいいんだが…」


ドライブたちの安否を祈る竜馬と霧子。

そんな時だった…

69: 2015/04/18(土) 02:08:39.06 ID:XOwdOUFs0



((ブロォォォォッ!))



霧子「あれは…トライドロン!泊さんたちが帰ってきたんですね!」


ベルトさん「うぅ…」


竜馬「いや、彼はいない!いるのはベルトさんだけだ…!?」


帰ってきたトライドロン。

だが車の中に進ノ介の姿はなかった。

居たのはベルトさんだけ、一体何があったのか!?

70: 2015/04/18(土) 02:10:03.45 ID:XOwdOUFs0


霧子「あの…泊さんは…?それに剛は!?」


ベルトさん「うぅ…まずい事になった。二人はブレンたちによって捕えられてしまった!」


竜馬「なんだって!」


ベルトさん「それだけではない。
逃げ遅れた本願寺課長と高沢一家も一緒に人質になってしまった。」


竜馬「なんという事だ…」


ベルトさん「進ノ介は最後の力を振り絞って私だけを逃がしてくれた。
だが、ドライブに変身できるのは進ノ介だけだ。
彼がいなくては仮面ライダーになるのは不可能だ…」


事態は最悪の展開となった。

仮面ライダーである進ノ介と剛が捕らえられてしまった。

それだけではなく、一般人である高沢一家も人質に…

つまり…今この事態に立ち向かえる者が誰もいないのだ…

71: 2015/04/18(土) 02:11:29.19 ID:XOwdOUFs0


~レスキューポリス記念式典~


ブレンブレイバー「フハハハハ!遂に私は仮面ライダーを倒したぞ!」


剛「クソッ!卑怯だぞお前ら!」


進ノ介「それにしてもわからない…
何故お前たちはわざわざこのレスキューポリスの式典を襲ったんだ!?
どうも俺たちに勝つためだけじゃない気がするんだが…?」


ブレンブレイバー「察しがいいですね。
確かにこの式典を襲ったのは仮面ライダーを倒すため!
だがそれ以上にある目的を果たさなければならない!それがこれだ!」


式典の壇上で磔にされる進ノ介と剛。

そんな進ノ介たちの前にブレンが取り出したのは、

ソルブレインの装備が展示されてあったもう一着の赤いソリッドスーツであった。

72: 2015/04/18(土) 02:15:39.73 ID:XOwdOUFs0


剛「なんかそれ…お前が付けてるメタルスーツと色違いなんだな。」


ブレンブレイバー「その通り!
この赤いメタルスーツはナイトファイヤーと呼ばれていたモノです。」


進ノ介「それをどうするつもりだ!」


ブレンブレイバー「決まっています!
私はこのナイトファイヤーのメタルスーツをハートに献上するのですよ!」


進ノ介「なんだと!?」


ブレンブレイバー「知っての通り…
ハートは一度デッドゾーンに入れば暴走状態になる危険性がある。
私はこれを改善するために、
ハートにこのナイトファイヤーを装着してもらう事を決めたのです!」


剛「それじゃあお前らがここに来たのは…
このナイトファイヤーを手に入れるためだったのかよ!?」


明かされた今回のロイミュードたちの企み。

それは主であるハートのために、

ナイトファイヤーのメタルスーツをハートに献上させる事であった。

73: 2015/04/18(土) 02:18:19.76 ID:XOwdOUFs0


ブレンブレイバー「だがそれだけではありません。」


進ノ介「まだ何かあるのか!?」


ブレンブレイバー「この私のソルブレイバーのメタルスーツは、
ナイトファイヤーの対を成すモノ。それが何を意味するかわかりますか?」


剛「そうか…わかったぜ!
その二つの力が合わされば俺たち仮面ライダーに対抗できるって腹積もりだな!」


ブレンブレイバー「フッ、愚かな。
どうやらあなた方は戦い以外の発想がないようですね。
確かあなた方みたいなのをこう言うのですよね、脳みそ筋肉。略して脳筋と!」


進ノ介「誰が脳筋だ!じゃあお前は何を企んでいるんだ!?」


ブレンの隠された企み。

それは…

74: 2015/04/18(土) 02:19:03.33 ID:XOwdOUFs0


ブレンブレイバー「これで私はハートとお揃いになるじゃないですか!」


剛「え…?」


ブレンブレイバー「あの忌々しいメディックが私のハートを独占している…
だがこのナイトファイヤーのソリッドスーツをハートに渡せば私とハートはお揃いだ!」


ブレンブレイバー「そうなればどうなると思いますか?」


ブレンブレイバー「私に代わって今度はメディックが、
このハンカチを噛み締めて嫉妬して悔しがるに決まっている!
いい気味だあの女!私からハートを奪った報いを受けるがいい!!」



ブレンブレイバー「「ハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」」



チェイサー「ブレン…哀れな…」


進ノ介「俺の脳細胞が…エンスト起こした…」


式典会場にはブレンの高笑いだけが響いていた。

79: 2015/04/18(土) 21:57:32.62 ID:XOwdOUFs0


~ドライブピット~


ベルトさん「こうなればシフトカーたち総動員で進ノ介たちの救出に向かわなくては!」


りんな「無理よ!連中相手にシフトカーだけで対抗できるわけがないわ!?」


霧子「ハァ…一体どうすれば…」


その頃、ドライブピットでは残ったベルトさんや霧子たちが、

進ノ介と剛の救出に出向こうとしていたが仮面ライダーを欠いたこの状態では、

戦力が乏しいためにどうにもならない状況に陥っていた。

そんな時、霧子はWSPの倉庫で落ち込んでいる竜馬を見つけた。

80: 2015/04/18(土) 21:57:58.60 ID:XOwdOUFs0


竜馬「…」


霧子「あの香川警視正…どうかされたんですか?」


竜馬「霧子くんか、こんな事になってすまないな。
僕がレスキューポリスの記念式典なんて、
開催しなければロイミュードたちも襲ってはこなかったのに…」


霧子「そんな事は…
ロイミュードを倒すのは私たち特状課の仕事ですから気にしないでください。」


ベルトさん「霧子の言う通りだ。
今回の件がなくてもロイミュードはメタルヒーローの装備に目をつけていたはずだろう。」


落ち込む竜馬を気遣う霧子たち。

だが今の竜馬にその気遣いの方が心苦しかった…

81: 2015/04/18(土) 21:58:28.70 ID:XOwdOUFs0


竜馬「昔…本部長にこう言われたんだ。」


霧子「え…?」


竜馬「あれはレスキューポリスが解散する事になって上層部に抗議しに行った日だ。」


竜馬は思い出していた。

レスキューポリスが正式に解散される事が決定した日、彼は上層部に抗議した。

だが…

82: 2015/04/18(土) 21:59:00.56 ID:XOwdOUFs0


竜馬「結局無駄だった。
だがそんな時、同じく警察を去ろうとする正木本部長にこう言われたんだ。」


霧子「正木本部長は一体何と仰ったんですか?」


竜馬「それは…」



『レスキューポリスの存続が大事なのではない。本当に大事なのは人を守る事だ!』



竜馬「本部長が僕に遺した最後の言葉だ。」


竜馬「今ならこの言葉の意味がよくわかる。」


竜馬「本部長はレスキューポリスの存続を望んでいたわけじゃない…」


竜馬「どんな形であれ人を守る、それこそが大事だったんだ!」


竜馬「そんな本部長の真意を察する事ができなかった。」


竜馬「これは僕の責任だ…」


かつての正木本部長が遺した言葉。

その真意をようやく理解した竜馬。

だが既に遅かった。

仮面ライダーたちが囚われの身となったこの状況では、

これを解決する手立てがないのだから…

83: 2015/04/18(土) 22:00:53.14 ID:XOwdOUFs0


ベルトさん「竜馬、キミはかつての進ノ介と同じだね。」


竜馬「僕が泊くんと同じ…どういう事だ?」


ベルトさん「進ノ介が仮面ライダーになる前の話だ。
グローバルフリーズ、この事件をキミは知っているかな?」


竜馬「いや、残念だが今の僕は現場を離れているからあまり知らないんだ…」


ベルトさん「OK、それでは説明しよう。
かつてロイミュードたちが起こした大規模な重加速現象による破壊活動。
その被害者の中には進ノ介の元相棒で親友でもあった早瀬明という青年がいた。」


霧子「早瀬さんは幸い命は助かりましたが…それでも重傷を負って…
泊さんはその事を気に病んで、
特状課に来た頃はすっかり刑事としての仕事に情熱を失っていたんです。」


ベルトさん「だが進ノ介は変わった。
それは仮面ライダーの力を手に入れたからではない!
何故かって?先程キミが言っていた正木本部長の言葉を借りるなら…」


ベルトさん「本当に大事なのは人を守る事だ!」


霧子「そうです、私もずっと近くで泊さんの事を見てきました。
確かに私たちの特状課は、
レスキューポリスのみなさんからしてみれば単なる島流し部署かもしれません…
でも…私たち特状課だからこそ救えた人たちも数多くいます!」


ベルトさん、それに霧子から語れるかつての進ノ介。

その言葉を受けて竜馬の心にある変化が起きつつあった。

84: 2015/04/18(土) 22:01:30.91 ID:XOwdOUFs0


竜馬「そうか、彼はこの特状課に来て止まっていた胸のエンジンに火がついたってわけか。」


ベルトさん「その通りだ、だがそれは進ノ介だけではない。
竜馬、キミのエンジンもそろそろ火をつけてもいいはずだ!
いや、失礼。どうやらキミの胸には既にエンジンが掛かっているようだ!」


竜馬「あぁ、式典なんか開いて思い出に浸っている場合じゃない。
どうやら僕は永い夢からようやく目が覚めたようだ!!」



((バッ!))



竜馬は制服を脱ぎ、

倉庫の中にあったWSPのウインスペクターのマークが入った黒い皮ジャンを着込んだ。

そして…

85: 2015/04/18(土) 22:02:47.08 ID:XOwdOUFs0


~レスキューポリス記念式典~


レスキューロイミュード「ウ゛ゥゥ!」


赤ん坊「おぎゃぁぁぁ!」


高沢「やめろ!ひ孫を傷つけないでくれ!」


由利「お願い!赤ちゃんを返して!」


本願寺「ちょっと!私の前で面倒事はやめて!責任問題になるから!?」


レスキューロイミュード「ウルサイ!
イママデオレヲクライソウコニトジコメタニンゲンタチメ!
オレハオマエタチニンゲンヲクルシメナイトキガスマナインダ!」


ブレンブレイバー「あぁ、それとついでにですが…
レスキューロイミュードの力で大災害でも起こしておきましょう。
そうすればハートはさらに喜んでくれるでしょう。
このレスキューロイミュードは人間への恨みは相当深い。
きっとグローバルフリーズの時以上の被害が出るのは間違いないはずですからね。」


剛「つーかそっちがついでかよ!?」


進ノ介「そのために人質を残していたのか!なんて事を…」


一方、式典では…

ブレンは第二のグローバルフリーズを起こそうとする企みを着々と進めていた。

そのために一般人である高沢一家を人質にして手出しできないようにしていた。

86: 2015/04/18(土) 22:03:15.58 ID:XOwdOUFs0


ブレンブレイバー「しかし残念なのは人質がこの者たちしか残っていない事ですね。」


剛「そういえば…他の連中はさっさと逃げてんだな。」


チェイサー「連中は先程戦っている最中に避難していた。」


進ノ介「そうか、霧子たちが事前に逃がしてくれていたのか!よかった!」


チェイサー「お前たちはそんな事も知らずに戦っていたのか。」


剛「それが何だってんだ!
仮面ライダーならお前らロイミュードとの戦いを優先にする方が大事だろ!?」


チェイサー「だがその結果はどうだ。
お前たちは守るべき者たちを人質に取られておまけに自分たちまでも捕まった。」


進ノ介「それを言われると耳が痛いな…」


チェイサー「この式典で語られていたレスキューポリス。」


チェイサー「平和を愛し、友情を信じ、人の命を守る為に犯罪に立ち向かうだったか。」


チェイサー「今のお前たちにはかつてのレスキューポリスのような志はないようだな。」


魔進チェイサーが進ノ介たちを吐き捨てるようにそう言った。

87: 2015/04/18(土) 22:04:06.18 ID:XOwdOUFs0


剛「当たり前だ!俺たちは仮面ライダーだ!レスキューポリスじゃない!」


進ノ介「いや、チェイスの言う通りかもしれないな…」


剛「進兄さん!けど俺たちは…」


進ノ介「あの時、香川さんは俺たちにこの場を離れて戦えと言った。
それは人々を戦いに巻き込ませないためにという当然の配慮だった。
だが俺たちは油断して結果こうなってしまった。」


剛「そうか、姉ちゃんたちが避難させてくれなきゃもっと被害が…」


進ノ介「確かに俺たちの戦いは負ける事なんて許されない。
だがそれ以上に俺たちには何の力も持たない人々を守らなければならない使命がある。
俺たちはそんな当然で大事な事を疎かにしてしまったんだ…」


今更ながらこの事態を嘆く進ノ介。

だがその時であった!

88: 2015/04/18(土) 22:04:50.27 ID:XOwdOUFs0



((ブォォォォォッ!))



ブレンブレイバー「車が一台こちらにやってきますね。」


チェイサー「まさか仮面ライダーの仲間か!」


剛「きっと姉ちゃんたちが俺たちの事を助けに来てくれたんだぜ!」


進ノ介「いや、この排気音はトライドロンのモノじゃない!一体何が来たんだ!?」


この場に猛スピードで駆けつける一台の車。

だがそれは進ノ介の言うようにトライドロンではなかった。

それは一台の白いパトカー、そのパトカーに進ノ介は見覚えがあった!

89: 2015/04/18(土) 22:05:22.62 ID:XOwdOUFs0


進ノ介「あれは確かウインスコード!それじゃあ乗っているのは!?」


竜馬「泊くん無事か!助けに来たぞ!」


剛「アンタは…さっきのロートルのおっさん!?」


ブレンブレイバー「下らない…
何の力も持たない人間が助けに来るとは、これでは意味がありませんね。」


チェイサー「キサマが何者かは知らん。命が惜しければすぐに立ち去れ!」


竜馬「悪いがそうはいかない!
かつてのレスキューポリスの一員として、
一人の刑事としてお前たちの悪事をこれ以上黙って見過ごすわけにはいかないんだ!!」


ブレンたちの前でそう叫ぶ竜馬!

それから竜馬はウインスコードに乗り込むと搭載されているボタンを押した!

90: 2015/04/18(土) 22:06:03.47 ID:XOwdOUFs0




竜馬「「着化!!」」




『着化』

その言葉を叫ぶとウインスコードは赤く光るファイヤースコードへと変形。

そして車内から、

クラステクターを身に纏い真紅の輝きに満ちた一人のメタルヒーローが現れた!

91: 2015/04/18(土) 22:06:56.50 ID:XOwdOUFs0



ファイヤー「「特警ウインスペクター隊長!ファイヤー!!」」



チェイサー「ウインスペクターだと?どういう事だ!?」


進ノ介「そうか!ウインスペクターの装備はここには展示されていない!だから…」


ブレンブレイバー「フンッ、旧式過ぎて展示されていなかったのか。
ですが問題はありません。レスキューロイミュード!この男を操りなさい!」


ファイヤー「無駄だ!
ウインスペクターの装備は、
初期のモノだからレスキューロイミュードは操る事ができないはずだ!」


レスキューロイミュード「ソレナラチカラヅクデタオシテヤル!カカレ!!」



「「ガァァァァァッ!」」



ファイヤー「来るなら来い!
たとえかつての仲間が相手だろうと、この命に代えても人々を守ってみせる!!」


単身、ロイミュードたちに立ち向かう特警ウインスペクター隊長ファイヤー!

果たしてファイヤーは進ノ介と剛、それに高沢一家を救う事ができるのだろうか!?

93: 2015/04/19(日) 11:16:58.03 ID:ud86HNbW0


ファイヤー「デイトリックM-2!レーザーガン!」


ブレンブレイバー「小賢しいですね!ボスワインダー!」


Rシンクレッダー「リボルドライビングモード!」


Rキース「ウォォッ!」


Rブルース「アァァァッ!」


Rソルドーザ「ガァァッ!」


レスキューロイミュード「フハハハ!ヤッテシマエ!」


たった一人でロイミュードたちを相手にするファイヤー。

歴戦の差か、スペックを上回る敵を相手に孤軍奮闘していた。

94: 2015/04/19(日) 11:17:36.16 ID:ud86HNbW0


剛「スゲェ…これだけのロイミュードやメタルヒーローを相手にたった一人で…」


進ノ介「これがレスキューポリスか…!」


剛「だが一人じゃ無理だ!クソッ!俺たちが戦えれば…!?」


進ノ介「確かに…
だが待てよ、仮にもレスキューポリスの元隊長がこんな無茶な真似をするのか?」


剛「何だよ、進兄さんはあの人には何か考えがあるっていうのか?」


進ノ介「あぁ…恐らくだがあの人は…」


ファイヤーの戦いを見てなにやら推察する進ノ介。

その頃…

95: 2015/04/19(日) 11:18:02.99 ID:ud86HNbW0


~ドライブピット~


ベルトさん「りんな!まだダメなのか!?」


霧子「急いでください!香川さんはとっくに現場に向かったんですよ!」


りんな「そんな事わかってるわよ!けど…」


一方、ドライブピットではりんながある作業を行っていた。

作業を行っているりんなの横にはある二体のロボットの姿があった。

それは倉庫で眠っていたバイクルとウォルターだ。

96: 2015/04/19(日) 11:18:37.73 ID:ud86HNbW0


霧子「バイクルとウォルター、香川さんはこの二人を目覚めさせてほしいと言ってました。」


ベルトさん「確かにあれだけのロイミュードたちを相手にファイヤーだけでは勝てない。
そのためにはこのバイクルとウォルターを起動させなければならない!
りんな、早く彼らを目覚めさせるんだ!!」


りんな「わかってるけどうまくいかないのよ!?」


霧子「そんな…一体どうしてですか?」


りんな「もう何年も前のロボットだからAIが古いし…
それに長い事、倉庫で埃に被っていたからちゃんと起動できるのか怪しいところだわ。」


長年、倉庫で眠り続けていたバイクルとウォルター。

その所為で起動する事が困難になっていた。

97: 2015/04/19(日) 11:19:31.37 ID:ud86HNbW0


ベルトさん「無理もない、廃棄されこんな場所で眠らされていたのだからな。」


りんな「それなのに人間の都合で無理やり叩き起されるんだからヘソを曲げるのは当然ね。」


霧子「そんな…」


霧子「バイクル、ウォルター!
私たち人間の勝手な都合でこんな場所に置かれて本当にごめんなさい!」


霧子「けど…今だけは…今だけはあなたたちの力を貸してください!」


霧子「私の大切な人たち…いえ…人々の命を守れるのはあなたたちしかいないの!」


眠っているバイクルとウォルターに涙ながらに訴える霧子。

その涙が二体にこぼれ落ちた…

しかしそれが奇跡を起こした!

98: 2015/04/19(日) 11:19:59.22 ID:ud86HNbW0


「りょ…了…解…」


「ま…まか…せ…て…ちょ…」


霧子「え…?」


りんな「そんな…嘘でしょ!」


ベルトさん「奇跡だ!奇跡が起きたぞ!?」


目の前の光景に驚く霧子たち、一体何が起きたのだろうか!?

99: 2015/04/19(日) 11:21:13.41 ID:ud86HNbW0


~レスキューポリス記念式典~


ファイヤー「う…うぅ…」


ブレンブレイバー「まったく、
これだけの数を相手にたった一人で戦いを挑むとは愚かな男だ…
ですがそれもここまで、どうやらようやく力尽きたようですね。」


剛「クソッ!このままじゃファイヤーが!?」


進ノ介「なんとかならないのか…なんとか…!」


レスキューロイミュード「クチホドニモナイナ。オワリダ!シネ!!」


場面は変わって再び式典会場へ。

いくら歴戦の戦士である香川竜馬でもこの戦力の差には適わなかった。

そしてレスキューロイミュードがファイヤーにトドメを刺そうとしたその時だった!

100: 2015/04/19(日) 11:21:45.68 ID:ud86HNbW0


「ディスライダー!」


レスキューロイミュード「ナニィッ!?」


チェイサー「ファイヤーが空を飛んだ?」


ブレンブレイバー「ちがう!誰かがファイヤーを抱えて飛んでいる!一体何者だ!?」


レスキューロイミュードにトドメを刺されるファイヤー。

だがその寸前で誰かがファイヤーを抱えて空中を飛んでいた。

101: 2015/04/19(日) 11:22:12.85 ID:ud86HNbW0


剛「一体どうなってんだ?」


進ノ介「ひょっとして…」


「バイスピア!」


剛「うぉっ!磔にされていた俺たちの拘束も解けたぜ!」


進ノ介「これはまさか!?」


そして磔にされていた進ノ介たちも突然現れた何者かによって助けられた。

この者たちの正体は…?

102: 2015/04/19(日) 11:22:57.71 ID:ud86HNbW0


バイクル「お二人さん、もう大丈夫だで!
ワシはバイクル、霧子ちゃんに言われておみゃーさんたちを助けにきたんだわ!」


剛「ウォォッ!ロボットが喋った!しかも名古屋弁喋ってる!?」


進ノ介「それじゃあ空からファイヤーを助けたのは…」


ウォルター「隊長、遅れて申し訳ありません。
ですがウォルターとバイクル、ただいま現場に到着しました!」


ファイヤー「ウォルター!それにバイクル!お前たちともう一度会えるなんて!」


ベルトさん「礼なら霧子に言ってくれ。
彼女の熱意がなければ彼らが起動する事などありえなかった。」


進ノ介「ベルトさんも来たのか!
なるほど、ファイヤーが無謀な戦いを挑んだのは、
バイクルとウォルターが復活するまでの時間稼ぎだったのか!
全部繋がった、脳みそがトップギアだぜ!!」


かつて共に戦ったバイクルとウォルターとの再会に喜ぶファイヤー。

だが喜んでばかりはいられない。

敵はまだ目の前にいるのだから!

103: 2015/04/19(日) 11:24:24.06 ID:ud86HNbW0


チェイサー「どうやら役者は全て揃ったようだな。無抵抗な者を嬲るよりは面白味がある!」


ブレンブレイバー「ハートのため、
そして私の悲願を達成するために、この戦いは絶対に負けるわけにはいきません!!」


レスキューロイミュード「ニックキニンゲンメ…オマエタチハココデシネ!」


剛「兄さんたち!敵さんやる気満々だぜ!」


進ノ介「丁度いい!さっきのお礼を兼ねて反撃開始だ!」


ファイヤー「進ノ介。
仮面ライダーとレスキューポリス!今こそ二つの力を結集する時だ!!」


進ノ介「あぁ、考えるのはやめた!
あとはもう目の前にいる連中を倒して人質になっている人たちを助けるだけだ!!」


ベルトさん「今度はこちらの番だ!スタートユアエンジン!!」


そして進ノ介と剛はベルトを装着して再び変身する!

104: 2015/04/19(日) 11:25:10.48 ID:ud86HNbW0


剛「レッツ…変身ッ!!」


((シグナルバイク!ライダァァァァァッ!!))


マッハ「追跡、撲滅、いずれも…マッハ!仮面ライダ~~~マッハ!!」


進ノ介「変身ッ!!」


((ドラァァァァイブ!タイプスピード!!))


ドライブ「行くぜ、ウインスペクターのみんな!」


ファイヤー「あぁ、仮面ライダードライブ!この事件、必ず解決するぞ!」


バイクル「久しぶりの出番だがね!ワシ張り切っちゃるわ!」


ウォルター「うむ!」


ドライブ「そういうわけだ!さぁ、お前ら…」




「「「ひとっ走り、付き合えよ!!」」」




遂に集結した新旧ヒーローたち!

今こそ力を合わせてこの困難に立ち向かうんだ!!

109: 2015/04/19(日) 22:27:26.38 ID:ud86HNbW0


((ドラァァァァイブ!タイプテクニック!!))


ドライブタイプテクニック「ドア銃!」


レスキューロイミュード「ヌ゛ォォッ!」


チェイサー「チェイサーコブラ!」


ファイヤー「マックスキャリバー!」


ブレンブレイバー「ケルベロスΔ!」


マッハ「ゼンリンシューター!」


Rシンクレッダー「エンブレード!」


バイクル「バイスピア!」


Rキース「ビルドライバー!ドリルモード!」


ウォルター「ディスライダー!」


Rブルース「ハイドランダー!」


Rソルドーザー「アークウエルダー!」


そして戦いが始まった。

レスキューロイミュード、それに魔進チェイサーと戦うドライブ。

ブレンブレイバーとの一騎打ちを行うファイヤー。

Rシンクレッダーと戦うマッハ。

それぞれ火花散る壮絶な戦い。

そして…!

110: 2015/04/19(日) 22:27:55.36 ID:ud86HNbW0


ドライブタイプテクニック「ウォォォッ!」


Rキース「ウゥ…」


Rブルース「ツヨイ…」


ブレンブレイバー「操っているメタルヒーローたちの方が押されている!何故だ!?」


ファイヤー「当然だ!彼らには魂が無いからだ!!」


ブレンブレイバー「魂…だと…?」


ファイヤー「そうだ、魂だ!
僕たちレスキューポリスは胸の内に熱いレスキュー魂を宿している!
だが、操られている彼らにはその魂が無い…
魂のない操り人形になど僕たちが負けるはずがないんだ!!」


ベルトさん「熱いレスキュー魂か。
なるほど、だから正木本部長はそれが宿ってなかったロイミュードを採用しなかったのか。」


ドライブタイプテクニック「今がチャンスだ!みんな行くぞ!!」



「「オゥッ!!」」



ドライブの掛け声と共に各ヒーローたちがそれぞれの必殺武器を構える!

111: 2015/04/19(日) 22:32:26.05 ID:ud86HNbW0


ドライブタイプテクニック「パーフェクショット!」


ファイヤー「マックスキャリバー!レーザーソード!」


マッハ「キックマッハー!」



「「おわぁぁぁぁぁ!?」」



そしてヒーローたちの必殺技が炸裂!

さすがのロイミュードたちもたちまち倒されていった。

112: 2015/04/19(日) 22:33:21.86 ID:ud86HNbW0


ドライブ「よし、これで人質は無事に救出できたな!」


高沢「ありがとう仮面ライダー!それにウインスペクター!」


レスキューロイミュード「ウ…ググ…」


マッハ「あいつ、まだ起き上がってくるぜ!」


ファイヤー「もうよせ、戦いは終わりだ。」


バイクル「おみゃーさんめちゃんこ傷ついとるがな!」


ウォルター「これ以上は命に関わるぞ。」


レスキューロイミュード「ダマレ!オマエタチニナニガワカル!
セッカクツクラレタトイウノニ…キケンダカラトキメツケラレテ…
ダレカラモワスレラレ…
イママデヒノメヲミレナカッタオレノキモチガオマエラニワカルモノカ!?」


ドライブ「…」


レスキューロイミュードが語る人間への深い恨み。

かつては期待されていた彼であったが…

その守るべき人間に捨てられた恨みは相当のモノであった。

113: 2015/04/19(日) 22:35:01.70 ID:ud86HNbW0


ドライブ「うん…?そういえばブレンはどこへ行った?」


マッハ「あん?一足先に逃げたんだろ?」


由利「あの…私の赤ちゃんも…見当たらないんですけど?」


ファイヤー「なんだって!それじゃあ…まさか!?」


この場から姿を消したブレン。

それと同時にこの式典会場をとつてもない振動が起きた!

114: 2015/04/19(日) 22:37:15.86 ID:ud86HNbW0



((ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ! ! ))



バイクル「おわぁぁぁっ!こりゃ一体なんだがね!?」


ウォルター「大変だ!あれを見ろ!」


ドライブ「これは…なんてこった…」


ベルトさん「oh…ソリッドステイツ-Ⅰが勝手に動いているだと!?」


なんと特救指令ソルブレインの超大型救助母艦ソリッドステイツ-Ⅰが勝手に起動した。

これは一体どういう事なのだろうか!?

115: 2015/04/19(日) 22:37:49.47 ID:ud86HNbW0


ブレンブレイバー『ハハハハハ!私はこの程度では挫けたりはしない!』


『おぎゃぁぁぁ!』


チェイサー「その声は…ブレン!」


由利「それに赤ちゃんの声…まさか…?」


ドライブ「ブレン!お前何をする気だ!?」


ブレンブレイバー『知れた事!』


ブレンブレイバー『私はこのSS-Ⅰで、
このままお前たち仮面ライダーのアジトに特攻してやる!!』


ベルトさん「なんという事を…!?」


密かにSS-Ⅰに乗り込んでいたブレン。

そしてブレンは仮面ライダーたちのアジト、

つまり特状課のある久留間運転免許試験場に特攻を仕掛ける気でいた!

116: 2015/04/19(日) 22:38:36.04 ID:ud86HNbW0


ブレンブレイバー『赤ん坊を人質に取りました!
仮面ライダー、この赤ん坊を傷つけたくなかったら絶対に追いかけてこないでください!』


ファイヤー「やめろー!あそこには避難した民間人がいるんだぞ!?」


ベルトさん「それにまだ霧子たちも!」


チェイサー「やめるんだブレン!こんな事…ハートは望んでいない!」


ブレンブレイバー『黙れ!何があろうと私は今回の計画を成し遂げてやる!』


ブレンブレイバー『だからハート…私は…私は…』


そして浮上するSS-Ⅰ。

SS-Ⅰは一路久留間運転免許試験場を目指して飛行した。

117: 2015/04/19(日) 22:39:21.97 ID:ud86HNbW0









ブレンブレイバー「「ハートォォォォッ!僕は氏にましぇん!!」」










118: 2015/04/19(日) 22:40:01.08 ID:ud86HNbW0


ドライブ「あいつ…昔のドラマの見過ぎだろ…?」


ベルトさん「そんな事を言っている場合ではない!急いで追いかけねば!」


Rシンクレッダー「マテ!オマエタチヲイカセハシナイゾ!」


マッハ「チッ!どうやらまだ操られているようだな!しぶといヤツらだぜ!」


ウォルター「隊長、ここは私たちが引き止めておきます!」


バイクル「隊長は早うSS-Ⅰを追ってや!」


ファイヤー「わかった、ドライブ!行くぞ!」


ドライブ「剛!みんな!任せたぞ!」


そしてドライブとファイヤーもそれぞれの車、

トライドロンとファイヤースコードに乗り込みSS-Ⅰを追った。

121: 2015/04/21(火) 00:01:16.99 ID:AKE3pTs70



((ブォォォッ!))



ドライブ「クソッ!さすがに空じゃ届かないな!」


ベルトさん「トライドロンは空を飛べないからね。」


ファイヤー「一体どうすれば!?」


SS-Ⅰの追跡を続けるドライブとファイヤー。

だが空中を浮上して移動するSS-Ⅰに対して、

飛行能力の無いドライブたちはSS-Ⅰに乗り込む手段が無かった。

122: 2015/04/21(火) 00:01:58.14 ID:AKE3pTs70


ベルトさん「心配するな進ノ介!こういう時のために新装備がある!」


ドライブ「新装備だって…?
あれ?後ろから赤と青の小さな車が近づいてきたけど…ひょっとしてあれが?」


ベルトさん「その通りだ、行くぞ!ドロン・トライドロン!!」


トライドロンの後方から駆けつけてきた二台の車輌。

それこそトライドロンの新装備、

サイドブースターレッドとサイドブースターブルーのマシンであった。

そして三台のマシンが合体、トライドロンの強化形態ライドブースターの登場だ!

123: 2015/04/21(火) 00:02:25.69 ID:AKE3pTs70


ドライブ「よーし!これで…」


ベルトさん「いや、まだダメだ。
SS-Ⅰの高度が高すぎる!ライドブースターだけの出力ではあそこまで上がれないぞ!?」


ドライブ「そんな…」


ベルトさんの言うようにSS-Ⅰは簡単に追ってが来ないように高度を上昇していた。

これではいくらライドブースターといえど追いつく事などできない…

最早これまでかと思ったその時であった!

124: 2015/04/21(火) 00:03:02.63 ID:AKE3pTs70


ファイヤー「諦めるなドライブ!」


ドライブ「ファイヤー…けど…どうすれば…?」


ファイヤー「ライドブースターをファイヤースコードの後ろにつけろ!急げ!」


ベルトさん「そうか、その方法があったか!進ノ介、ファイヤーの言う通りにするんだ!」


ドライブ「よくわかんないけど…今はファイヤーに賭けるしかないか!」


ドライブはファイヤーの指示通りトライドロンをファイヤースコードの後ろにつけた。

するとどうだろうか。

ファイヤースコードの加速で後ろについていたトライドロンもまた凄まじい加速を得た!

125: 2015/04/21(火) 00:03:34.94 ID:AKE3pTs70


ドライブ「凄いスピードだ!これは一体…!?」


ベルトさん「これはスリップストリームだ!」


ドライブ「スリップストリーム…?それって一体何だよ?」


ベルトさん「後方に乱気流が生じて気圧が低くなり、
前のバイクや車が後ろのマシンを引っ張る力の現象の事だ!」


ファイヤー「そうだ、この力を利用してトライドロンを最大加速する!
要はスペースシャトルにおける加速ロケットの役割をこのファイヤースコードで行う!」


ドライブ「けど…これ…加速が凄まじいぜ…このままじゃ俺の身体の方が持たないかも…」


ベルトさん「我慢するんだ進ノ介!
ギリギリまで加速しなければSS-Ⅰには追いつけないぞ!」


ファイヤー「よし、今だ!」



((ドシュゥゥゥゥッ!))



ファイヤースコードを最大スピードまで加速したファイヤー。

それに応えるかのようにトライドロンが大ジャンプ!

そしてトライドロンはSS-Ⅰを追って空の彼方まで飛んでいった!

126: 2015/04/21(火) 00:04:16.93 ID:AKE3pTs70


ドライブ「ウォォォォッ!?」


ベルトさん「くっ…だが成功だ!この加速ならSS-Ⅰに追いつけるはずだ!」


ファイヤー「後は頼むぞ、仮面ライダードライブ。」


ファイヤーは急上昇するライドブースターを見送りながらそう呟いた。

127: 2015/04/21(火) 00:04:44.57 ID:AKE3pTs70


Rシンクレッダー「ヘビーサイクロン!」


マッハ「くっ…!あいつら…次でトドメを刺す気でいやがるな!」


バイクル「エクシードラフト…やっぱ強いわぁ…」


ウォルター「我々の中では最新の連中だからな!」


マッハ「けど俺には新装備がない…一体どうしたら…」


一方、残ったマッハたちは…

未だ操られているエクシードラフトを相手に苦戦を強いられていた。

128: 2015/04/21(火) 00:05:44.84 ID:AKE3pTs70


ウォルター「マッハ、これを使うんだ!」


マッハ「これは…ガトリング?」


バイクル「ウインスペクター最強武器のギガストリーマーだわ!
隊長がワシらのために置いていった武器だがね。
これを使ってエクシードラフトのみんなを開放したってや!」


マッハ「よーし!わかったぜ兄さんたち!」


((シグナルバイク、シフトカー!))


ウォルターとバイクルから、

ウインスペクター最強の武器ギガストリーマーを授かったマッハ。

そしてマッハはシフトデッドヒートを装填。

デッドヒートマッハにフォームチェンジしてギガストリーマーを構えた。

129: 2015/04/21(火) 00:06:10.83 ID:AKE3pTs70


Rシンクレッダー「エンブレードソウテン!サイクロン・ノバ!!」


ウォルター「あれは…エクシードラフトの最強の必殺攻撃サイクロン・ノバだ!?」


バイクル「あかんがな!当たったらワシらご臨終だがね!」


デッドヒートマッハ「へっ、冗談じゃねえ!こんなSSでまで氏ぬ気はないんだよ!
ウォルター兄さん、バイクル兄さん、力を貸してくれ!
みんなの力を合わせて一撃でエクシードラフトを倒してやる!!」


ウォルター「兄さんって私たちの事か?」


バイクル「よっしゃ!行くで!」


ウォルターとバイクルのエネルギーがマッハに送られる。

既にマッハはバーストモードを突破!

今がチャンスだ!!

130: 2015/04/21(火) 00:07:04.26 ID:AKE3pTs70



デッドヒートマッハ「ギガストリーマー!マキシムモード!プラズマ光波弾!発射!!」



「「「ギャァァァァァァッ!?」」」



ウォルター「やった!
最大パワーにまでチャージした、
ギガストリーマーの威力でサイクロン・ノバの威力を吹っ飛ばしたぞ!」


バイクル「それにエクシードラフトの装備も開放されたわ!」


デッドヒートマッハ「これでこっちは片付いた。後は頼んだぜ。進兄さんたち…」


((オツカーレ!))


力を使いきり変身を解く剛。

こうして後の事は全てドライブに任された。

131: 2015/04/21(火) 00:07:31.24 ID:AKE3pTs70


~SS-Ⅰ(屋上)~


ドライブ「よし、なんとかここまで来れたぞ。」


ベルトさん「進ノ介、もう時間がない。急いでSS-Ⅰを止めなければ霧子たちが危ない!」


ドライブ「わかっている、けどまずは人質になっている赤ん坊を探さないと。」


SS-Ⅰを追ってトライドロンの最大スピードで追いついたドライブ。

これからSS-Ⅰの内部へ潜入してブレンが人質に取った赤ん坊を助けようとするのだが…


レスキューロイミュード「サセルカァァァッ!」


ドライブ「お前は…レスキューロイミュード!」


ベルトさん「なんという事だ、こいつもSS-Ⅰに乗っていたのか!?」


レスキューロイミュード「コノSS-Ⅰハゼッタイオトス!ジャマハサセナイ!」


ドライブ「クソッ!お前の相手なんかしてる場合じゃないんだよ!?」


ドライブの行く手を妨害するレスキューロイミュード。

このままでは霧子たちが…それに赤ん坊の命が危ない!?

急げドライブ!!

132: 2015/04/21(火) 00:08:02.63 ID:AKE3pTs70


~道路~


ファイヤー「ドライブ、大丈夫なのか…?」


ファイヤー「出来る事なら助けに行きたいが…」


ファイヤー「クラステクターに飛行能力はない。」


ファイヤー「こんな所で待つ事しかできないなんて…」


その頃、地上ではドライブと人質の身を案じるファイヤーの姿があった。

するとそこへ黒いバイクが…

133: 2015/04/21(火) 00:09:01.12 ID:AKE3pTs70



((ブォォォッ!))



ファイヤー「キミは魔進チェイサー!?」


チェイサー「おいキサマ、俺はこれから暴走したブレンを止めなければならない。
キサマはどうする?ついてくる気があるなら乗せてやるぞ。」


ファイヤー「信じていいのか…?」


チェイサー「平和を愛し、友情を信じ、
人の命を守る為、犯罪に立ち向かうのがレスキューポリスなのだろう?」


ファイヤー「わかった、キミの言葉を信じよう。僕をSS-Ⅰに連れて行ってくれ!」


チェイサー「よし、行くぞ!」


((チューン・チェイサーバットバイラルコア!))


チェイサーはチェイサーバットバイラルコアを装填。

ウィングスナイパーを背部に装着、ファイヤーを連れて空へと舞い上がった!

134: 2015/04/21(火) 00:10:22.52 ID:AKE3pTs70


~SS-Ⅰ(屋上)~


レスキューロイミュード「クラエッ!」


ドライブ「うわっ!?」


ベルトさん「進ノ介!どうしたんだ!隙だらけだぞ!?」


SS-Ⅰでは仮面ライダードライブvsレスキューロイミュードの戦いが展開していた。

しかし戦いが長引けば人質の赤ん坊と霧子たちの身が危ない。

その事がドライブの心を焦らせていた。

135: 2015/04/21(火) 00:10:59.20 ID:AKE3pTs70


レスキューロイミュード「ココマデダナ。」


ドライブ「頼む、そこをどいてくれ!みんなが危ないんだ!」


ベルトさん「無駄だ進ノ介!ロイミュードに説得など通じるはずがない!」


レスキューロイミュード「ソウダ、オレニセットクハツウジナイ。
オマエタチニンゲンハオレヲウミダシテオキナガラ、
キケンダトイッテオレヲナガイコト、トジコメテイタ。」


ドライブ「それについては悪かったと思っている。
けど人質になっている赤ん坊にはそんな事関係ないはずだろ!」


レスキューロイミュード「ダマレ!ニンゲンハミンナテキダ!」


怒りに駆られたレスキューロイミュードがドライブにトドメを刺そうとした。

まさにその時…!

136: 2015/04/21(火) 00:11:34.50 ID:AKE3pTs70



((バシッ!))



レスキューロイミュード「グッ…!?」


ドライブ「これは…まさか!」


ファイヤー「ドライブ、大丈夫だったか!」


チェイサー「まぁ、キサマがこの程度で負けるとは思えんが…」


ドライブ「ファイヤー!それにチェイスも!」


ドライブのピンチを救ったのは、

なんと地上にいたはずのファイヤーと魔進チェイサーであった。

二人はこの場で一時的な協力関係を築きこの事態を止めようとしていた。

137: 2015/04/21(火) 00:12:42.00 ID:AKE3pTs70


チェイサー「俺はなんとしてもブレンを止めなければならない。」


ファイヤー「ドライブ、人質は僕たちが救出する。だからキミは…」


ドライブ「わかった、このレスキューロイミュードは俺が命に代えても食い止める!」


ベルトさん「頼むぞみんな!このミッションに大勢の人の命が掛かっているんだ!」



「「了解!!」」



そして彼らは二手に分かれた。

ドライブはこのままレスキューロイミュードとの戦闘を続行。

ファイヤーはチェイサーと共にSS-Ⅰ内部へ侵入。

人質の救出へと向かった。

138: 2015/04/21(火) 00:13:26.31 ID:AKE3pTs70


レスキューロイミュード「オレノイカリハマダオサマラナイ!
クラエ!ソルブレインサイキョウノブキ!ダブルパイルトルネードダ!!」


ドライブ「チッ、あいつ武器を取り出してきたか!」


ベルトさん「それもパイルトルネードを二丁も!
なるほどブレンめ…
予めレスキューロイミュードにナイトファイヤーのパイルトルネードを渡していたのか!」


ソルブレイン最強の武器であるパイルトルネードを二つも持って、

レスキューロイミュードはドライブの前に立ちはだかった!

全ては自らを閉じ込めた人間たちへの復讐のために…

139: 2015/04/21(火) 00:13:57.05 ID:AKE3pTs70


ドライブ「確かにお前の気持ちはわからなくはない。」


ドライブ「だがなぁ…」


ドライブ「お前の勝手な復讐の所為で大勢の人たちを巻き込むわけにはいかないんだ!」


ベルトさん「進ノ介!こちらも最後の力を使うぞ!」


((ドラァァァァイブ!タイプフォーミュラー!!))


そんなレスキューロイミュードに対して、

ドライブも新たなる力、タイプフォーミュラにフォームチェンジ。

最後の戦いが始まった!!

140: 2015/04/21(火) 00:27:06.81 ID:AKE3pTs70


~SS-Ⅰ(コクピット)~


ブレンブレイバー「ハートォォォッ!あなたの事が好きだからぁッ!」


赤ん坊「おぎゃぁぁぁっ!」


ファイヤー「いい加減にしろ!気でも狂っているのか!?」


チェイサー「ブレンは錯乱している。」


ブレンブレイバー「あなたをぉ…幸せにしますからぁぁ!!」


既に錯乱状態に陥っているブレン。

最早誰の言葉も届かない状態であった。

そしてSS-Ⅰはコントロールを失い急下降してしまう…

142: 2015/04/21(火) 00:29:35.42 ID:AKE3pTs70


~SS-Ⅰ(屋上)~


ドライブタイプフォーミュラー「うわっ!SS-Ⅰがいきなり下降していくぞ!?」


ベルトさん「どうやら試験場に近づいたようだ。
このままでは本当に霧子たちが危険だ!一刻も早くなんとかせねば!?」


レスキューロイミュード「カメンライダー!モハヤコレマデダ!オマエモココデシネ!!」


ドライブタイプフォーミュラー「そうはいくか!トレーラー砲!」


SS-Ⅰの異変をドライブも感じ取っていた。

最早一刻の猶予もない。

ドライブはレスキューロイミュードとの決着をつけるべくトレーラー砲を装備。

発射態勢に入った。

143: 2015/04/21(火) 00:30:14.25 ID:AKE3pTs70


((フォーミュラー!砲!))


ドライブタイプフォーミュラー「ハッ!」


レスキューロイミュード「ダブルパイルトルネード!ダブルトルネードバースト!!」



((バチィィィッ!))



トレーラー砲とダブルトルネードバーストの威力が衝突した。

勝ったのは…

144: 2015/04/21(火) 00:30:52.13 ID:AKE3pTs70


ドライブタイプフォーミュラー「ぐっ…」


レスキューロイミュード「オレノ…カチダ!」


ベルトさん「なんという事だ…ヤツのパイルトルネードの方が威力が上だとは!」


レスキューロイミュード「コレデ…オレハニンゲンドモニフクシュウデキルゾ!!」


トルネードバーストの威力を受けて倒れこむドライブ。

そんなドライブを嘲笑いレスキューロイミュードは今度こそ人間への復讐を行おうとする。

145: 2015/04/21(火) 00:33:12.22 ID:AKE3pTs70


ドライブタイプフォーミュラー「お前…本当にそれでいいのか…?」


レスキューロイミュード「ナンダト?」


ドライブタイプフォーミュラー「これまでの事情はどうあれ…
お前だって元々はレスキューポリスの一員になるために生まれてきたんだろう。
それなのにこんな災害を起こして…これじゃあ…お前何のために生まれてきたんだよ?」


レスキューロイミュード「ダマレ!オレハニンゲンガニクイ!
ダレカラモワスレラレタオレノキモチガオマエナンカニワカッテタマルカ!?」


ドライブタイプフォーミュラー「あぁ…そりゃ俺だって誰かに忘れられるのは嫌だよ…
けどなぁ…もしもお前が今回の事件で誰か一人の命を奪ってでもみろ!
その人は記憶からだけでなくこの世からもいなくなってしまうんだぞ…!」


ドライブタイプフォーミュラー「それがどれだけ残酷で悲しい事かわかるだろ…
かつてレスキューポリスの一員として…
みんなの命を救うために生まれてきたお前ならわかるはずだろ!!」


レスキューロイミュード「ググゥゥゥ…!?」


ドライブの言葉がレスキューロイミュードの心に突き刺さった。

それと同時に動揺を見せるレスキューロイミュード…

146: 2015/04/21(火) 00:34:12.53 ID:AKE3pTs70


レスキューロイミュード「オレハ…オレハァ…!」


ベルトさん「進ノ介、今がチャンスだ!もう一度ヤツを攻撃するんだ!」


ドライブタイプフォーミュラー「けど…さっきの攻撃は通じなかった…どうすれば?」


ベルトさん「ならば新しく開発したこのシフトカーを使え!」


ドライブタイプフォーミュラー「このシフトカーだけどまるでウインスコードみたいだな。」


ベルトさん「そうだ、これはりんなが突貫で開発したシフトレスキュー!
これにはウインスペクターの…いや…レスキューポリスの魂が宿っているんだ!」


ドライブタイプフォーミュラー「わかった、レスキューポリスの力!使わせてもらうぜ!」


レスキューロイミュード「ソウハサセルカ!
カメンライダーメ、モウイチドクラエ!ダブルトルネードバースト!!」


ドライブタイプフォーミュラー「いいや、今度こそ決めさせてもらう!」


りんながレスキューポリスの力を応用して開発したシフトレスキュー。

ドライブはこれをタイヤ砲に装填、今こそ一撃必殺を放つぞ!!

147: 2015/04/21(火) 00:34:43.47 ID:AKE3pTs70


((フルフルフォーミュラ大砲!))


ドライブタイプフォーミュラー「ハァァァァッ!」


レスキューロイミュード「グ…ガガ…オサエキレナイ!?」


ドライブタイプフォーミュラー「当然だ!
このシフトレスキューにはレスキューポリスの魂が宿っているんだ!
お前のように復讐を抱いているヤツには絶対に負けはしないんだ!」


ドライブタイプフォーミュラー「いけぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!」


レスキューロイミュード「ギャァァァァッ!?」



((ドッガァァァァン!))



フォーミュラー大砲はレスキューロイミュードを直撃。

その瞬間、レスキューロイミュードの身体は大爆発を起こして遂に倒された!

148: 2015/04/21(火) 00:35:23.44 ID:AKE3pTs70


ベルトさん「やったな進ノ介!これで…」


ドライブタイプフォーミュラー「いや…まだだ!
このまま一気にSS-Ⅰの軌道を修正してやるんだ!行くぞ!!」


((バッ!))


((ヒッサーツ!フルスロットル!))


ドライブタイプフォーミュラー「フォーミュラドロップ!!」


ドライブは全パワーを開放して渾身のフォーミュラドロップをSS-Ⅰに放った。

これによりSS-Ⅰの軌道ははズレて、本来なら久留間運転免許試験場に直撃のはずが…

周囲にある空き地に落下した。

149: 2015/04/21(火) 00:36:24.63 ID:AKE3pTs70


ドライブ「ハァ…ハァ…」


ベルトさん「やったぞ進ノ介!なんとか特状課は守られたな!」


霧子「泊さん!」


剛「進兄さん!」


バイクル「オォー!なんとか守られたわいな!」


ウォルター「だが…隊長は…」


由利「それに…私の赤ちゃんは…?」


ドライブの活躍によりSS-Ⅰによる久留間運転免許試験場への特攻は避けられた。

そこへ駆けつける霧子たち。

みんなが墜落したSS-Ⅰを見つめる中でファイヤーと赤ん坊の安否を祈った…

150: 2015/04/21(火) 00:38:14.71 ID:AKE3pTs70



「「おぎゃぁぁぁぁ!」」



ドライブ「これは…赤ん坊の泣き声…?」


ベルトさん「誰かが墜落したSS-Ⅰから出てくるぞ!」


霧子「あの赤いメタルスーツは…!」


バイクル「間違いなか!あれはワシらの隊長や!」


ウォルター「それに人質になっていた赤ん坊も無事だ!」


由利「よかった、赤ちゃんも無事だったわ!」


高沢「同じだ…あの時と…孫の由利を助けてくれた時と何もかも…」


墜落したSS-Ⅰから泣きじゃくる赤ん坊を抱えて出てきたのは、

勿論この赤ん坊を救出に向かったファイヤーであった。

奇しくもその光景は、

ウインスペクターが最初に解決した事件と同じ場面でもあった。

151: 2015/04/21(火) 00:39:15.74 ID:AKE3pTs70


竜馬「ふぅ、無事救助完了したよ。」


進ノ介「香川さん、いや竜馬さん。よく無事で!」


ベルトさん「GOOD!これでこの事件は全て解決だ!」


進ノ介「ところでチェイスとブレンは?」


竜馬「あぁ、ブレンは錯乱してたが最後はチェイスが連れて行ったよ
しかし今回チェイサーに助けられた。彼がいなければこの事件は解決できなかったからね。」


霧子「やっぱりチェイスは私たち人間の味方なのかも…」


剛「ムッ…」


変身を解いて素顔を表す戦士たち。

人質だった赤ん坊も救助され、ブレンたちも去った。

こうして事件は無事に解決されたのだが…

152: 2015/04/21(火) 00:39:43.11 ID:AKE3pTs70


本願寺「ちょっと!みなさん私の事忘れて…酷いじゃないですか!?」


進ノ介「あ、課長の事すっかり忘れてた!」


霧子「でも自力で脱出できたんですね。」


本願寺「ちがいますよ!ある人が助けてくれたんですよ!」


竜馬「ある人…?」


本願寺「仮面ライダーV3ですよ!V3!
あれ…ちがったかな。ゴレンジャーのアオレンジャーだったかな?
それともジャッカー電撃隊のビッグワン…いや…快傑ズバットだったような気が…?」


霧子「課長、何を言ってるんですか?」


バイクル「ワシさっぱりやで。」


ウォルター「うむ、わけがわからん。」


自力で脱出した本願寺課長。

そんな課長を尻目にもうひとつ、残った問題が…

153: 2015/04/21(火) 00:41:47.81 ID:AKE3pTs70


剛「あれは…No.119のコア!」


進ノ介「どうやらまだコアが無事だったようだな。」


ベルトさん「ヤツはまた暴走する危険がある!今度こそ完全に破壊するんだ!」


竜馬「いや、それは待ってくれないか。」


進ノ介「そうだな、元々は俺たち人間がこいつを閉じ込めたのが原因だ。
確かに今回レスキューロイミュードは事件を起こした。
だがこいつが暴れたのは俺たち人間の所為だ。」


竜馬「レスキューロイミュードはもしかしたら僕たちの仲間だったのかもしれないんだ。
お願いだ、彼にもう一度だけやり直すチャンスを与えてくれないか?」


ベルトさん「OK、キミたちがそこまで言うならわかった。
このNo.119のコアは既に一度倒された事により以前のような破壊衝動はなくなったはず。
後は彼がどう成長していくのか、竜馬…キミに託そう。」


竜馬「ありがとう、ベルトさん。」


進ノ介「ベルトさん、今日はやけに素直だな。」


ベルトさん「フフ、こんな日くらいはいい気分にさせてくれ。」


こうして事件は一件落着となった。

事態は収拾し、今回活躍したヒーローたちはお互いを讃え合った。

154: 2015/04/21(火) 00:42:56.46 ID:AKE3pTs70


剛「いやー!兄さんたち凄い活躍でしたよ!」


バイクル「何言っとりゃー!
おみゃーさん、最初は隊長の事をおっさん呼ばわりやったのに!調子良すぎだがね!」


霧子「本当にありがとうございました。」


ウォルター「なあに!
あなたのような美しい女性の涙を見てたら眠っているわけにいきませんからね!」


竜馬「ありがとう進ノ介。」


進ノ介「いや、こちらこそ。けどこれからどうするんですか?」


竜馬「あぁ、実は今回の事件でずっとモヤモヤしていたのが晴れた気がするんだ。
僕は今回の事件をきっかけにある決心をしたよ。」


ベルトさん「一体何を決心したんだね?」


今回の事件をきっかけに竜馬が決心した事。

それは…

155: 2015/04/21(火) 00:43:49.11 ID:AKE3pTs70


竜馬「もう一度、レスキューポリスを復活させようと思うんだ。」


進ノ介「竜馬さん、エンジンに火が付いたんですね!」


竜馬「あぁ、この世界はまだ混沌に満ちている。
いつまた今回の事件のように平和を脅かす者が現れるかわからない。」


ベルトさん「うむ、ロイミュードたちもどんどん強くなってきているからな。」


竜馬「今こそ僕たちレスキューポリスが立ち上がる時なんだ。
式典なんて開いて過去を懐かしがっている場合じゃない。
かつてのレスキューポリスのメンバーたちはその事をわかっていたから、
この場に現れなかったのかもしれないな…」


進ノ介「他のレスキューポリスのみんなもまた今の自分の居場所で頑張っているんですね。
過ぎ去った過去を振り返らずに明日の未来を守るために全力で!」


竜馬「進ノ介、キミみたいにな!」


認め合う進ノ介と竜馬。

新ヒーロー仮面ライダードライブの魂が、

眠っていたかつてのヒーローの魂を呼び起こしたからこそ解決できたこの事件。

そして最後に一同は互いに向き合った。

156: 2015/04/21(火) 00:45:01.72 ID:AKE3pTs70



竜馬「仮面ライダードライブ、及び特状課に敬礼!」



進ノ介「こういうのは俺のキャラじゃないけど…
こちらも特警ウインスペクター、並びに各レスキューポリスの先輩方に敬礼!」



特状課、

それにウインスペクターメンバーが警察官として互いに敬意を表して敬礼を取った。

新旧ヒーローの解合。

彼らの戦いはこれからも続くだろう。

だが彼らは負けない!

ロイミュードと戦う戦士、仮面ライダードライブ!

人々の命を守るレスキューポリス、特警ウインスペクター!

熱い魂を胸に秘め、人を守るために戦う。

それがヒーローであり警察官の真の姿だからだ!

これからも頑張れ!スーパーヒーローたち!!


~終~



157: 2015/04/21(火) 00:45:37.73 ID:AKE3pTs70


<エピローグ>


本願寺「あれれ?」


霧子「課長どうしたんですか?」


本願寺「いやね…さっきレスキューポリスの装備を確認したんだけど…
ソルブレインの女性用のソリッドスーツが無くなってね…どこにいったんでしょ?」


事件が終わり、レスキューポリスのメタルスーツが紛失している事に気づく課長。

その頃…

158: 2015/04/21(火) 00:47:11.35 ID:AKE3pTs70


~廃屋~


メディックジャンヌ「見て~、ハートさま♪
ブレンのおかげで可愛いお洋服が手に入ったの!
今の私はソルジャンヌ…改めてメディックジャンヌよぉ♡」


ハート「メディック、キミは本当に素晴らしいな。何を着ても美しいよ。」


チェイス「よかったなブレン。喜んでもらえているぞ。」


ブレン「おのれ…メディック…」


ブレン「ぐや゛ぢぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」


ハンカチを噛み締めて悔しがるブレン。

ブレンの明日はどっちだ…?


仮面ライダードライブvsレスキューポリス 【完】

159: 2015/04/21(火) 00:52:11.87 ID:AKE3pTs70
これにて完結です。
長い事お付き合い頂きありがとうございました。
今回何故このようなssを書いたかというと、
今年ウインスペクター生誕25周年なのと仮面ライダーも刑事のライダーが主人公。
公式でコラボしないのならせめてssでもと思って書かせてもらいました。

ちなみにオリジナルのロイミュード、
今回出てきたナンバー119ですがこれは緊急連絡の119番が元ネタです。

それと最後にブレン…
何故かうちのssでは終始変人でしたが本編じゃもっとマシなはずなので
このssでのキャラと誤解なさらないでください。



162: 2015/04/21(火) 01:37:43.52 ID:oWK9+vOAO
乙乙!

ブレンのキャラには寸分の狂いも無いと思いますよ?ww
のんのん村の方にも期待。

引用元: 仮面ライダードライブvsレスキューポリス