1: 2013/03/02(土) 00:03:52.06 ID:Ylv5x6zy0
伊織「うん、そう。そんな感じ」

P「なんちゃっ――え」

伊織「毎回ツッコミ入れる身にもなってよ。疲れたわ」

P「な、なんでやねん!」

2: 2013/03/02(土) 00:05:48.18 ID:Ylv5x6zy0
伊織「……何か、違うわね」

P「だろうね……」

伊織「どうやったらいいのかしら」

P「とりあえず、ボケてくれ」

3: 2013/03/02(土) 00:07:04.88 ID:Ylv5x6zy0
伊織「ボケる……」

P「天然ボケならどうだ」

伊織「天然……よし、わかったわ」

4: 2013/03/02(土) 00:08:21.73 ID:Ylv5x6zy0
伊織「確かぁー、1600年って昭和ですよねぇー?」

P「ぇ……」

伊織「私ぃー、今まで月極駐車場を『げっきょく』って読んでましたぁー」

P「……」

5: 2013/03/02(土) 00:09:22.28 ID:Ylv5x6zy0
伊織「……どう?」

P「只の馬鹿だな!!」

伊織「やっぱりねぇ!!」

P「わざとらしい」

6: 2013/03/02(土) 00:10:44.46 ID:Ylv5x6zy0
伊織「むー…そんなに言うなら、お手本か何か見せてよ」

P「そう言われてもなあ……」

あずさ「あら、二人で何やってるんですかー?」

P、伊織「「お手本いた!!」」

7: 2013/03/02(土) 00:11:54.07 ID:Ylv5x6zy0
あずさ「な、なんですか、プロデューサーさん」

P「世間話しましょう!」

あずさ「世間話?」

8: 2013/03/02(土) 00:13:37.41 ID:Ylv5x6zy0
伊織「あずさ、いつも歩いて事務所に来てるわよね」

あずさ「ええ、でも近くの駅まで電車を使って、そこから徒歩よ」

伊織「電車……大丈夫なの」

P「十分に気を付けてくださいよ」

あずさ「もう、二人とも心配すぎですよ」

9: 2013/03/02(土) 00:15:09.26 ID:Ylv5x6zy0
あずさ「ちゃんと黄色の白線まで下がってますから」

P「それでも用心するに……ん?」

伊織「黄色の白線って何色よ!!」

P「そうそれ!!」

11: 2013/03/02(土) 00:16:46.48 ID:Ylv5x6zy0
あずさ「……あ、あら~そういえばおかしいわね……」

伊織「こ、これが……」

P「そうだ、天然だ」

12: 2013/03/02(土) 00:19:04.15 ID:Ylv5x6zy0
伊織「私には、無理だわ……」

P「諦めるな、伊織ならきっといいボケになれる!!」

伊織「……そうかしら」

P「俺が保証する、伊織ならなれる!!」

伊織「ほ、ほんと……私、ちゃんとボケになれる?」

13: 2013/03/02(土) 00:20:44.23 ID:Ylv5x6zy0
P「ああ、伊織なら立派なボケになれるさ!!」

伊織「分かったわ、こうなったらトップクラスのボケになってやろうじゃない!!」

P「その意気だ!!」

あずさ「……漫才の練習ですか~?」

14: 2013/03/02(土) 00:22:45.42 ID:Ylv5x6zy0
美希「……ねえ、最近のデコちゃん、おかしいよね……」

亜美「うん……疲れてるんじゃないかな……」

やよい「私も、そう思います……」

真美「変だよね……」

16: 2013/03/02(土) 00:24:49.75 ID:Ylv5x6zy0
雪歩「怒らなくなったというか……」

真「こう……なんて言ったらいいのかな……」

春香「言葉のキャッチボールが……」

千早「……このまえ、会話のボールを投げたらバットが返ってきたわ」

響「動物と話す方が楽だぞ……」

貴音「もしや、若年性痴呆症……」

17: 2013/03/02(土) 00:26:23.90 ID:Ylv5x6zy0
伊織「……ねえ」

P「なんだ」

伊織「最近、私にみんな、妙に優しいんだけど」

P「優しい?」

18: 2013/03/02(土) 00:27:33.67 ID:Ylv5x6zy0
伊織「亜美真美はおとなしいし、やよいは肩もんでくれるし」

P「いいじゃないか」

伊織「でも、何かみんなの目が生温かい」

20: 2013/03/02(土) 00:29:25.52 ID:Ylv5x6zy0
律子「伊織、明日オフにしといたから……」

伊織「え、何よ急に」

律子「ごめんなさい。私、プロデューサー失格ね……」

伊織「え、ちょっ」

21: 2013/03/02(土) 00:31:16.36 ID:Ylv5x6zy0
春香「伊織、ゆっくり休んで……」

美希「今まで美希、わがままばっかり言ってたかも……反省してるの」

響「家のペット、何匹か貸そうか?」

千早「このCD、ヒーリングの効果があるの」

23: 2013/03/02(土) 00:33:13.74 ID:Ylv5x6zy0
雪歩「お茶、飲んで……私にはこれくらいしか……」

真「リハビリになる体操、教えるよ……」

貴音「私達は、みな伊織殿の味方です……」

伊織「み、みんなどうしたのよ」

25: 2013/03/02(土) 00:34:45.64 ID:Ylv5x6zy0
社長「水瀬君……」

伊織「社長?」

社長「いい病院、紹介するよ……」

伊織「は、病院!?」

27: 2013/03/02(土) 00:36:29.02 ID:Ylv5x6zy0
P「どうしたー」

春香「プロデューサーさん、伊織が……!!」

響「おかしくなっちゃったぞ……!!」

28: 2013/03/02(土) 00:38:13.61 ID:Ylv5x6zy0
亜美「パパに相談してみる……」

真美「いおりん……やだよう……」

貴音「おそらく、若年性痴呆症……」

P「……」

29: 2013/03/02(土) 00:40:14.60 ID:Ylv5x6zy0
伊織「……ち、ちょっとやり過ぎたかしら。ねえ、プロデュ――」

P「伊織、まさかお前……!?」

伊織「――この馬鹿プロデューサー!!!」

31: 2013/03/02(土) 00:41:46.72 ID:Ylv5x6zy0
あずさ「ふふ、それで、無事誤解は解けたのね」

伊織「慣れないことするんじゃないわ、まったく」

あずさ「ごめんなさいね。私がその場にいれば……」

伊織「あの馬鹿プロデューサーの口車にまんまと乗せられたわ」

32: 2013/03/02(土) 00:43:22.91 ID:Ylv5x6zy0
あずさ「あら、そういえばプロデューサーさんは」

伊織「律子に説教されてる」

33: 2013/03/02(土) 00:44:03.99 ID:Ylv5x6zy0
律子「さあ、ボケてください、ツッコミますから……!」

P「あの、あずささんの……」

律子「なんでやねん!!」

P「すいません!!」

34: 2013/03/02(土) 00:46:01.80 ID:Ylv5x6zy0
伊織「……ふん、頭冷やせばいいわ」

あずさ「あら、伊織ちゃん」

伊織「なに」

あずさ「その、手に持った絆創膏はなあに?」

伊織「え」

35: 2013/03/02(土) 00:48:37.97 ID:Ylv5x6zy0
あずさ「伊織ちゃん怪我したの?」

伊織「う……こ、これは……」

あずさ「これは?」

伊織「……ま、万が一、あいつが怪我したら……な、何だっていいでしょ!!」

36: 2013/03/02(土) 00:50:28.11 ID:Ylv5x6zy0
あずさ「……あらあら~」

伊織「何よその顔は!!」

あずさ「なんだ、伊織ちゃん、ちゃんとボケられてるじゃない~」

伊織「いったいどこがボケてるのよ」

37: 2013/03/02(土) 00:52:05.18 ID:Ylv5x6zy0
あずさ「ふふ……」

伊織「な、何で側に来るのよ……」

あずさ「伊織ちゃんの――」

伊織「ひゃっ、耳が……」

あずさ「――い・ろ・ボ・ケ」

39: 2013/03/02(土) 00:55:15.68 ID:Ylv5x6zy0
律子「――で、どうしてあずささんの話が出てくるんですか!?」

P「だから、伊織と一緒にあずささんの……」



伊織「あずさのボケェェェェェェ!!!!!」



律子「えっ、な、何!?」

P「いいツッコミだ!!」

律子「なんでやねん!!」



おわり

40: 2013/03/02(土) 00:57:00.37 ID:IY/lkWGz0
乙!

45: 2013/03/02(土) 01:04:34.86 ID:Ylv5x6zy0
読んでいただきありがとうございます。

次回「雪歩とミルク」か「あずささんのおっOい」のどちらかで書けたらいいですね。

あくまで仮称です。

引用元: 伊織「ボケてみたい」P「なんでやねん!」