1: 平成31年 04/14(日)23:48:16 ID:nIX

おはよっす!芹沢あさひっす!

実はわたし、今すっごい気になってることがあるんすよ!

昨日、プロデューサーと一緒にいた時の話なんすけど……

プロデューサーに、胸を触られたんっす。あ、いやでもそんないやらしい意味じゃなくて……
アイドルマスター シャイニーカラーズ ぬいぐるみ 芹沢あさひ

2: 平成31年 04/14(日)23:49:16 ID:nIX

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


「プロデューサーさーん!」ドタドタ

「おい、そんな部屋で走ったら危ない……」

「わ、わわっ!」ガッ

「危ないっ!」

ドサッ

「っとと……大丈夫か?」

「だ、大丈夫っす。プロデューサーさん、受け止めてくれてありがとうっす」

「ああ……ん?この手の感触は……」

モニュ

「あ……」

「す、すまん!わざとじゃ……」バッ

「い、いや、大丈夫っすけど……」

「すまん!悪かった!」

「そ、そんな気にしなくていいっすよ。それより……」

「それより?」

「……あ、あれ?」

ドキドキ

「な、何の話だったか忘れちゃったっす……何か言いにきたんすけど……」

「ん、そうか。思いだしたらいつでも言ってくれ」

「はいっす……」

3: 平成31年 04/14(日)23:49:32 ID:nIX

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


転んだ拍子に、プロデューサーに胸のあたりを触られた時、何でか分からないんすけど、すっごいドキドキしたんすよ。

そのせいで、何を言いに行ったのかも忘れちゃって……

その時に感じたドキドキが、気になって仕方ないんっす。

アイドルの事を研究してる時のドキドキした気持ちとは、また違った感じがして……

うまく言えないんすけど、でも悪い気持ちではなかったんすよ。

あのドキドキが何だったのか、もっと調べてみたいっす!

4: 平成31年 04/14(日)23:50:30 ID:nIX

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


手始めに、きのう夜に自分で胸のあたりを触ったりしてみたっす。

けど、別にドキドキしたりはしなかったっす。

だから、とりあえず他の人だとどうなるのか調べてみたいっす。

今日も事務所に来たんで、とりあえず協力してくれそうな人を……あっ、ソファの所に誰かいるっす。


「……」スッスッ


アルストロメリアの双子の姉の、甜花さんっすね。

タブレットで何か見てるみたいっす。

5: 平成31年 04/14(日)23:50:44 ID:nIX

「甜花さん、おはよっす!」

「あ……あさひちゃん、おはよう……」

「ちょっと左手お借りするっす!」

「ひゃい!?」


プロデューサーさんの時みたいに、手を胸に当ててみる。


「うーん……違うっすねぇ……」

「え……なにが……?」


昨日自分で触った時とあんま変わらないっすね。


「ご協力ありがとうっす!では!」

「え、え……??」


うーん、やっぱりプロデューサーさんに触ってもらわないといけないのかな……もっといろいろ調べてみようっと。


「な、なに……?こわいよぉ……なーちゃん……」

6: 平成31年 04/14(日)23:51:17 ID:nIX

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


他に協力してくれそうな人、いるかな……?


「おはようございます~」

「あ、はづきさん!おはようございます!ちょっといいっすか?」

「はい、何でしょう?」

「失礼します!」

同じように、手を胸に持ってくるけど、やっぱり何も感じないっす。

「うーん、やっぱり何もないっすね……」

「何かあったんですか?」

「ドキドキを調べてるっす!」

「??」

7: 平成31年 04/14(日)23:51:31 ID:nIX

「あ、えっと、なんかドキドキするときがあって、それが何でなのかを調べてるっす!」

「そうですか~。よく分からないですけど、頑張ってくださいね~」

はづきさんに頭を撫でられる。

「あっ……」

「どうかしましたか?」


今、はづきさんに頭を撫でられたときに、あのドキドキじゃないっすけど、ちょっと似たような感じのを感じたっす。

でも、さっき胸を触ってもらった時は、何も感じなかったし……

もしかしたら、胸じゃなくてもいいのかも。

でも、プロデューサーさんの時とはやっぱり違うしなぁ……

人によって場所が違うとか……?でも……


「あさひちゃん?そっちは行き止まりですよ~」

ゴツン

「あいたっ!?」

8: 平成31年 04/14(日)23:52:47 ID:nIX

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


うう、おでこが痛いっす……

なんかいろいろ考えてたのが、頭打ったので全部忘れちゃったっす。


うーん、やっぱりプロデューサーで直接調べてみるのが一番な気がするっす!

そうと決まれば、プロデューサーに突撃っす!

9: 平成31年 04/14(日)23:53:04 ID:nIX

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 


プロデューサーさんの所にやって来たっす。


「プロデューサーさん!」

「お、あさひか。どうした?」

「え、えっと……」


……おかしいな。やる事は決まってるのに、なかなか言葉が出てこない。

なんか、まだ何もしてないのにちょっとドキドキしてきた……なんでだろ。


「どうかしたか?」


ええい、ここは思い切って!

10: 平成31年 04/14(日)23:53:22 ID:nIX

「ちょっと手を借りるっす!」

「え?」


プロデューサーさんの手を、いろんなところに当ててみる。

腕とか、肩とか、頭とか……


「あ、あさひ?」


……やっぱり、プロデューサーさんが原因だったんだ。

プロデューサーさんの手が触れたところが、なんか熱くなってきて……

体中が、ドキドキ、ポカポカしてくる。


「あさひ?いったい何を……」

11: 平成31年 04/15(月)00:03:54 ID:AKl

プロデューサーさんの手を、もう一度胸のところへ。


「おい、あさひ!?」


胸のところが、すっごくドキドキしてくる。

でも、全然不快じゃない。ドキドキしてるのに、落ち着いてるみたいな、フシギな気分……


「プロデューサーさん、わたし今、すっごいドキドキしてるっす……分かるっすか?」

「そ、それは分かるけど……」

12: 平成31年 04/15(月)00:04:27 ID:AKl


しばらくそのままでいたけど、ふと気づいた。

今は手だけが触れてるけど、もしかして体中が触れ合ったら、もっとドキドキできるかも?


「えいっ!」

「うわっ!?」


プロデューサーさんに、ギュッと抱きついてみる。

……やっぱり。体中が、さっき以上にドキドキして、あつくなって。

13: 平成31年 04/15(月)00:04:52 ID:AKl

「あさひ!?どうしたんだ一体……!」


プロデューサーさんの体のあったかさも伝わってくる。

プロデューサーさんも、ドキドキしてるのかな?

すっごくあついのに、ずっとこうしていたい。

なんでなのかはぜんぜん分からないけど、とにかく今、とっても心地よくて……

14: 平成31年 04/15(月)00:05:14 ID:AKl

「プロデューサーさん?何してるんですか~?」

「は、はづきさん!いや、これはその違くて……あさひ!一回離れてくれ!」

「え?あ……」


急に体を離される。

体はすっと冷めた感じがするけど、でも心の中はずっとあったかいままで……


「プロデューサーさん、アイドルに変なことしちゃダメですよ~」

「分かってますよ!あさひ!いきなり人にこんな事しちゃダメだからな……聞いてるか!?」

15: 平成31年 04/15(月)00:05:31 ID:AKl


このドキドキが何なのか、結局わからないままっす。

もっと色々調べてみたいけど、今はそれどころじゃないかも。


もうプロデューサーさんとは触れ合ってないのに……

この胸の鼓動がずっと早いままなのは、何でなんすかね?


16: 平成31年 04/15(月)00:07:16 ID:AKl

お読みいただきありがとうございました。

またどこかでお会いしましょう。

※途中で投稿できなくなったんでブラウザ変えました

引用元: 【シャニマス】芹沢あさひ「なんか鼓動が早くなるんすよね」