1: 2022/04/21(木) 22:35:19.43 ID:Sb3/NUdy.net
璃奈「合宿するとは言ったものの…」

璃奈「こんなよれよれのパジャマじゃダメ…」

璃奈「ネットで買うのはサイズが合わなそうで心配だし…」

璃奈「…買いに行くしかない!『むん!』」

3: 2022/04/21(木) 22:39:40.95 ID:Sb3/NUdy.net
───

──

璃奈(どうしよう…)

璃奈(いつもならシンプルなパジャマを選んでたけど…)

璃奈(おしゃれしたいって言う気持ちもある…)

璃奈(エマさんがどこかで着てた熊さんの着ぐるみみたいなのは恥ずかしいよね…)

璃奈(かすみちゃんみたいに自分の似合う格好がわかってればなあ…)

璃奈(店員さんに「おすすめのパジャマありますか?」なんて聞けないし、聞く人見たことないし…)

璃奈(かすみちゃんに聞いたら多分着せ替え大会が始まっちゃうし…)

璃奈(やっぱりここは先輩が1番頼りになるよね)

4: 2022/04/21(木) 22:44:15.83 ID:Sb3/NUdy.net
───

──

彼方「彼方ちゃんはあんまりファッションとかわかんないよ?」

璃奈「私よりは断然分かるはず」

エマ「着たい服着るじゃだめなの?」

璃奈「もちろんそうなんだけど、着たい服が見つからないというか…」

彼方「自分に合った服が分からないの?」

璃奈「うん」

彼方「でも夏の合宿の時は可愛いワンピース着てたよね〜」

エマ「あれすっごく可愛かったよね!」

璃奈「あれはお母さんが買ってくれたやつだから、私自身似合ってたのかはよく分からなかった」

5: 2022/04/21(木) 22:48:14.51 ID:Sb3/NUdy.net
彼方「彼方ちゃん的には可愛かったからあんな感じの服買えばいいと思うよ〜」

璃奈「うん、確かにああ言うシンプルなのでもいいと思うんだけど…」

璃奈「もっと可愛いのが欲しいなって『てれてれ』」

かなエマ「…………!!!!」

かなエマ「璃奈ちゃん……!!」

エマ「うんうん!わかったよ!私たちもサポートしてあげる!」

彼方「彼方ちゃん張り切っちゃうぞ〜!」

璃奈「ほんと?ありがとう」

7: 2022/04/21(木) 22:51:41.14 ID:Sb3/NUdy.net
エマ「うん!任せて!」

エマ「んー…璃奈ちゃんはまだまだ身長が高いとはいえないよね」

彼方「……あ!彼方ちゃん閃いちゃった!」

彼方「ちょっと待っててね!」

エマ「きっといいもの持ってくるから待ってよっか」

璃奈「うん!」

8: 2022/04/21(木) 22:53:50.22 ID:Sb3/NUdy.net
エマ「どうして可愛いパジャマ着ようと思ったの?」

璃奈「別に特別な理由なんてないよ」

璃奈「私もそういうのに興味出てきただけ」

エマ「そういうのってすっごく大事だよね」

エマ「璃奈ちゃんに似合うパジャマ見つかればいいね!」

彼方「持ってきたよ!はあ…はあ…」

璃奈「あ、ありがとう」

彼方「早速試着室行こっ」

9: 2022/04/21(木) 22:57:40.84 ID:Sb3/NUdy.net
───
──

璃奈「……………」

彼方「どう?彼方ちゃん可愛いと思ったんだけど…」
 
エマ「こういう可愛らしさもありだね!」

璃奈「えっと…」

璃奈「流石に光るパジャマは…」

彼方「そう?可愛いと思うけどなあ〜」

11: 2022/04/21(木) 23:01:16.89 ID:Sb3/NUdy.net
璃奈「ちょっと子供っぽすぎ」

璃奈「…でもこういうのもちょっとだけいいかも」

彼方「ほんと?!」

璃奈「でも今はいらない」

彼方「そっか…」

彼方「あ、じゃあこれは?」

璃奈「もう1着持ってきてくれたの?」

彼方「これはあんまり子供っぽくないよ!」

12: 2022/04/21(木) 23:06:23.67 ID:Sb3/NUdy.net
璃奈「夢が叶う場所のパジャマ…?」

彼方「そうそう!どう?可愛いと思うよ」

璃奈「たしかに、私もこの熊さん大好き」

璃奈「どう?似合ってる?」

エマ「かわいいね!」

彼方「んーーーーー…」

彼方「でも璃奈ちゃんらしさがないよねえ…」

璃奈「私らしさ?」

彼方「ただ可愛いだけなんだよねえ〜」

13: 2022/04/21(木) 23:10:03.49 ID:Sb3/NUdy.net
彼方「璃奈ちゃんだからこそ似合う服が欲しいみたいな?」

エマ「言い方が悪くなっちゃうけど無難に可愛いってこと?」

彼方「そーそー」

エマ「璃奈ちゃんらしさをいっぱい出した服ってなんだろう…?」

璃奈「ファッションって難しい…」

エマ「璃奈ちゃんといえばゲームとか?」

彼方「璃奈ちゃんと言えばね〜」

彼方「ボード?」

エマ「白色とか?」

彼方「ちょこんってしてる感じもするよね」

14: 2022/04/21(木) 23:16:02.01 ID:Sb3/NUdy.net
エマ「ちょこんって感じわかる!」

彼方「あとは靴が可愛いとか?」

璃奈「連想ゲーム?なんでやってるの?」

エマ「『璃奈ちゃんと言えば』ってところから連想してお似合いの服探してみようかなーって」

エマ「例えば彼方ちゃんだったら紫色の枕でよくお昼寝してるから…」

エマ「これなんかどう?彼方ちゃんのふわふわしてる感があると思う!」

15: 2022/04/21(木) 23:22:45.86 ID:Sb3/NUdy.net
彼方「お〜!こういうサイズのおっきい服大好きなんだよね〜」

彼方「しかもすみれ色っぽいからすっごく落ち着くね」

彼方「彼方ちゃん決めた!これ買いまーす」

エマ「衝動買いしちゃっていいの?」

彼方「うん!彼方ちゃんのお気に入りにランクインしちゃった!」

エマ「えへへ〜」

璃奈「確かに彼方さんのイメージに合ってて素敵」

16: 2022/04/21(木) 23:32:48 ID:Sb3/NUdy.net
エマ「こんな感じで決めて行けたらいいね」

璃奈「うん」

璃奈「私らしさ…」

璃奈「私らしいかはわからないけど、猫が好きだと思う」

エマ「猫…」

かなエマ「それだ〜!」

17: 2022/04/21(木) 23:37:31 ID:Sb3/NUdy.net
───

──

かすみ「えーーーーーー!!!かすみんも連れてってよ〜!り〜な〜子〜〜〜!!!」

璃奈「かすみちゃんと行ったら一日中試着してて気がするし…」

かすみ「そりゃそうだよ〜だってりな子に一番合う服見つかるまで絶対諦めないもんね!」

璃奈「全然否定しないんだね」

かすみ「でもそのパジャマすっごく可愛いからかすみんもそれ選んでたかな〜」

18: 2022/04/21(木) 23:41:25.86 ID:Sb3/NUdy.net
彼方「でしょでしょ〜?この肉球と尻尾!かわいい〜!」

かすみ「ほんとだ!」

璃奈「やっぱりちょっと恥ずかしい『//~//』」

エマ「そんなことないよ〜暖かそうだしね」

かすみ「確かに暖かそう…決めた!」

かすみ「彼方先輩とエマ先輩は私のベッド使っていいので今日はりな子と寝ます!」

かすみ「それじゃあおやすみなさ〜い」

彼方「もしかしてかすみちゃん拗ねちゃった?」ヒソヒソ

エマ「明日一緒にお買い物してあげよっか」ヒソヒソ

彼方「そうだね」ヒソヒソ

19: 2022/04/21(木) 23:44:29.76 ID:Sb3/NUdy.net
かすみ「ほんとですか?!」

彼方「うわあ!びっくりさせないでよ〜」

かすみ「本当に連れてってくれるんですね?」

エマ「ん?いつでも一緒に行ってあげるよ!」

かすみ「ほんとですか?!りな子も行こっ!」

璃奈「う、うん」

かすみ「明日はかすみんがりな子の服買ってあげる!パジャマだけおしゃれしてもつまんないでしょ?」

璃奈「それは言えてる」

かすみ「決まりっ!じゃあおやすみなさい!」

彼方「おやすみ〜」

エマ「うん、おやすみなさい」

璃奈「おやすみなさい」

20: 2022/04/21(木) 23:49:43.61 ID:Sb3/NUdy.net
───
──

璃奈「…ごめんね、誘わなくて」

かすみ「………」

かすみ「もう、そういうところは気にしなくていいのー」

かすみ「ほんとにだいじょーぶだよ」

璃奈「起きてたの?」

かすみ「明日が楽しみだし」

かすみ「しかもお泊り会楽しいしね」

璃奈「一応合宿なんだけど…」

21: 2022/04/21(木) 23:53:31.47 ID:Sb3/NUdy.net
かすみ「そーゆーのはいいのいいの」

かすみ「それ、ほんとにかわいくて大好き」ニコッ

璃奈「…ありがと」

かすみ「明日はどんな服が欲しい?」

璃奈「とってもかわいい服」

かすみ「色とかは?」

璃奈「うーん…ピンクとか?」

璃奈「ゆめかわ系?ってやつも気になる」

かすみ「りな子そういうのすごく似合いそうだね」

かすみ「もう今からでも買いに行きたい〜」

璃奈「楽しみは取っておけば取っておくほどいいと思うから待とうね」

かすみ「確かにそーだね」

かすみ「じゃあほんとにおやすみ」

璃奈「うん、おやすみなさい」

22: 2022/04/21(木) 23:53:44.61 ID:Sb3/NUdy.net
おしまいです
読んでくれてありがとうございました

23: 2022/04/21(木) 23:57:40.88 ID:6WxAUPCj.net

ほっこりした

引用元: 璃奈「部活の時間だけじゃ足りない。だから…」