結衣「もうこれからはお茶とか淹れる必要ないし。ゆきのんのおしっこで十分だし！」

八幡「いや、でも……。これ、本当に雪ノ下の聖水なのか？ 実は市販のアップルティーを買ってきただけじゃ……」

結衣「ヒッキー！ 疑うとかひどいし！」

雪乃「わかったわ。今、証拠を見せてあげるから、ちょっと待っていなさい」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

八幡「おい、雪ノ下。……おい」

結衣「ゆきのん、大胆過ぎだし！ ヒッキー、ドン引きしてるよ！」

雪乃「二重で失礼な男ね、文字通りヒキ谷君とか、どういう意味かしら」ﾌﾟﾌﾟｯ

八幡「いや、まったく上手くないぞ」

雪乃「さあ、これを飲んでみなさい。出したてよ」ﾎｶﾎｶ

八幡「だから、お前ら、正気か？ 人間の尿がアップルティーの味がする訳アップルティーだと……」ｺﾞｸｯ……

雪乃「これで流石のあなたでも理解出来たでしょ？」

結衣「ゆきのん、流石だよ！ 人間離れしてるね！」

雪乃「だから、そんな誉められ方をされても、私はちっとも嬉しくないのだけど……」

八幡「いや、しかし、これはひょっとして雪ノ下が特別なんじゃなく、俺や由比ヶ浜の味覚が特別なのかもしれないんじゃないか？」

結衣「ヒッキー、もしかして天才！？」

雪乃「それなら、今度は由比ヶ浜さんの尿を私と比企谷君とで飲んでみればわかるわね」

八幡「雪ノ下……お前、天才か……！」

結衣「じゃあ、ちょっと待っててね！ 今、紙コップに出すから」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

雪乃「私も人の事は言えないのだけど、由比ヶ浜さんも相当アレよね」

八幡「自覚はしてたのか……」

結衣「はい、ヒッキー！ それに、ゆきのん！ 出したてだよ！」ﾎｶﾎｶ

雪乃「それでは、早速飲んでみましょうか」

八幡「おい、雪ノ下、正気か？ 人のおしっこを飲むとかコーヒー牛乳味だと……！」ｺﾞｸｯ……

雪乃「風呂上がりに飲みたい味だなんて……！」ｺﾞｸｯ……

結衣「ホントだ、スゴい……！」ｺﾞｸｯ……

雪乃「まさか、この流れでいくと、比企谷君の尿もマッ缶の味とかになってたりするんじゃ……」

結衣「ヒッキー！ 物は試しだよ！ はい、紙コップ！」

八幡「おい、由比ヶ浜、正気か？ こんな人前で尿を出すとかあああああ///」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

結衣「やった！ ヒッキーの出したてだね！ はい、ゆきのん！」ｽｯ

雪乃「二人で乾杯といきましょうか。一体、何味がするのかしぐぼはああああっ」ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ

結衣「ちょ、ゆきのん！ もったいないよ！ 何で吹き出したしぐぼはああああっ」ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ

八幡「おい、二人とも！ 俺の尿は一体何味がしたんだラムネコーラかぐぼはああああっ」ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ

八幡「飲めなかったとはいえ、やはり、俺の尿も普通じゃなかったな」

結衣「ひょっとして、私達が気付かなかっただけで、全員の尿にジュースみたいな味がついてるのかも！」

雪乃「試してみる価値はあるわね」


八幡「という事で、とりあえず、廊下にいた一色を連れてきた」

いろは「ちょっと先輩。お前の尿を飲ませてくれとか、どんなプロポーズですか。無理です。氏んで下さああああああ///」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

雪乃「予感としては、いろはす味になりそうよね」

八幡「それもスパークリングレモンとかになりそうな気がするな」

結衣「それじゃ、カンパーイ！」

いろは「やめて下さい！/// 無理です、恥ずかしすぎて氏にます！///」

雪乃「さて、どんな味がするおええええええ」ｴﾚｴﾚ

結衣「ちょっとゆきのん！ 吐くとかおええええええ」ｴﾚｴﾚ

八幡「おいおい、一色の尿とかむしろご褒美じゃおええええええ」ｴﾚｴﾚ

いろは「ちょっと皆さん！ 失礼じゃないですかおええええええ」ｴﾚｴﾚ

結衣「酷いし、これ！ 臭いしぬめぬめしてるし！ ドブ川の水の方がまだマシだし！」ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ

雪乃「この一杯で人が殺せる味ね……氏んでほしいわ」ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ

八幡「おいやめろ。一色は何も悪くないだろ。誰が自意識過剰バカ女だ。訂正しろ」ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ

いろは「せ、先輩が一番酷くないですか！？」ｹﾞﾎｯ、ｹﾞﾎｯ


八幡「やはり、ここは口直しとして天使戸塚の番だな。という事で連れてきた」

戸塚「え、ちょっと八幡。お前の尿を一生飲ませて欲しいとか、それどういう意味が///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

結衣「さいちゃんなら、さっきのアバズレみたいな事はきっとないだろうし！」

いろは「なんかものすごい単語が聞こえたんですけど、由比ヶ浜先輩？」

雪乃「一色さんは腹黒いからきっと尿まで腐ってたんでしょうね。その点、戸塚君はむしろ浄化してくれそうなイメージだし」

戸塚「雪ノ下さん、やめてよ。そんな事ないってば///」

いろは「ていうか、本当にやめて下さい。何で私、そこまで言われるんですか。風評被害もいいとこです」

八幡「一色のパターンから言って、性格が尿の味に表れる可能性が出てきたな……」

いろは「先輩？ 後で校舎裏まで来てもらってもいいですか？ 私、今、涙目なんですけど？ 氏ぬまで慰めてもらいますよ？」

八幡「という事で、戸塚。お前の尿を飲ませてくれ」

戸塚「そんな、八幡// いくら八幡の頼みでもそれは無理あああああ///」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

八幡「よし。新鮮な内に乾杯するぞ。コップは全員に行き渡ったな」

雪乃「それじゃあ、乾杯！」

結衣「さいちゃんはどんな味がす味噌汁味！？」ｺﾞｸｯ……

いろは「しかも、これは昆布だしじゃなくて鰹だしの方！」ｺﾞｸｯ……

雪乃「安心出来る味ね……驚きだわ」ｺﾞｸｯ……

八幡「やはり、戸塚。毎日、お前の尿を飲ませてくれ」ｺﾞｸｯ……

戸塚「ちょ、ちょっと八幡。それってやっぱり……///」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

海老名「キマシタワー！」ﾌﾞﾊｯ!!　（鼻血）

雪乃「待って。今のは誰？」

ｺﾝｺﾝ

静「おい、お前たち。さっきからずいぶんとやかましいが、一体何をしている？」

八幡「飲尿中です」

結衣「色々な人の尿の味比べを」

雪乃「今のところ、優勝候補は戸塚君です」

静「お前たち、つくならもっとまともな嘘をつけ。どこの世界に尿の味比べをする馬鹿がいる」

いろは「若干、ここに五名ほどいまーす」

戸塚「あ、あの……良かったら先生もどうですか？//」

八幡「おい、いくら戸塚でも糖尿病おばさんは言い過ぎだぞ。平塚先生が泣き出すだろ」

静「比企谷ぃ……お前、私の事がそんなに嫌いなのか……？」

八幡「とにかく、一度先生のも飲んでみようぜ」

雪乃「毒食らわば皿までというやつかしら？」

結衣「多分、ドクダミ茶の味だよね、絶対」

いろは「しかも、健康に悪い感じの」

戸塚「み、みんな……平塚先生だって生きてるんだし……そういう言い方はやめようよ」

静「とどめをお前が刺すか……戸塚ぁ……」

八幡「とりあえず先生、紙コップを渡すんでこれに放尿を」

静「何を馬鹿な事を言っている比企谷。こんなとこで放尿など出来るはずがあああああ///」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

結衣「それじゃ、カンパーイ！」

戸塚「いただきまーぐふっ！！」ﾄﾞｻｯ

八幡「おい、戸塚！ どうしぐふっ！！」ﾄﾞｻｯ

雪乃「これはまさぐふっ！！」ﾄﾞｻｯ

結衣「青酸カぐふっ！！」ﾄﾞｻｯ

いろは「助けぐふっ！！」ﾄﾞｻｯ

海老名「私までぐふっ！！」ﾄﾞｻｯ

静「おい！ お前ら！ 冗談はぐふっ！！」ﾄﾞｻｯ



ｼｰﾝ……

戸部「ちょっとー、隼人君。奉仕部に相談があるとか、それどこのチンパンジー？」

葉山「よせ。もう材木座の話はやめようぜ。あいつはあいつで、もう十分反省したみたいだしさ」

三浦「隼人……マジでメンタルパないし。あーしだったら自頃してるレベルだし」

戸部「さっすが、隼人君。マジ尊敬するわー。チョーカッコいいしー」

葉山「よせよ。おだてても何も出ないぞ。さて、部室に着いたな」ｶﾞﾗｯ


八幡「」…………　（氏体）

雪乃「」…………　（氏体）

結衣「」…………　（氏体）

戸塚「」…………　（氏体）

いろは「」…………　（氏体）

海老名「」…………　（氏体）

静「」…………　（氏体）


葉山「うひょおおおおおおおおおおおお！！！」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

戸部「むひゃああああああああああああ！！！」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

三浦「あんたたち、漏らすとかちょっと……」（ドン引き）

戸部「し、氏んでるの、みんなー」

葉山「何て事だ……！ すぐに雪ノ下さんに人工呼吸を！」

三浦「隼人、落ち着くし。それに、今ならひょっとして、まだ助かるかもしんないし」

葉山「助かるって……雪ノ下さんに人工呼吸と心臓らへんのマッサージをする以外に何を……！？」

三浦「あーしのおしっこ、漢方薬になってるから。それを飲ませればひょっとしたら助かるかも」

葉山「わかった、すぐに僕が！」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

戸部「俺も出すよー、隼人くーん！」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

八幡「」…………　ﾄﾞﾎﾟﾄﾞﾎﾟ


三浦「ヒキオ、二人にぶっかけられて可哀想だし……」

三浦「それじゃあ紙コップを。ていうか、二人ともこっち見んあああああ///」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

戸部「よっしゃ！ じゃあこれを全員の口に、隼人君！」ｽｯ

葉山「任せておけつまずいたあー！」ﾄﾞﾊﾞｯ

雪乃「」…………　ﾄﾞﾎﾟﾄﾞﾎﾟ


雪乃「ん……に、苦い……。これはまさか……漢方薬……？」ﾑｸｯ

葉山「無事だったか、雪ノ下さん！ くっさ！ 雪ノ下さん、漢方薬くっさ！！」

雪乃「とりあえず、叩くわよ」

葉山「え」


葉山「おぼろっ！！」ｹﾞﾌｯ


戸部「隼人君、マジパないわー」

三浦「それよりも、これを別の人たちにあああああ///」ｼﾞｮﾛﾛﾛﾛ

戸部「よっしゃ！ 任せておけって！ まずはヒキタニくーん！」

三浦（何でヒキオを優先したし……？）

こうして、全員生き返った俺たちは、記念に皆を集めて飮尿コンクールを行い、満場一致で優勝したのが戸塚で、特別審査員賞には三浦が輝いた

ちなみに、葉山は豚汁味で、戸部がポンジュース味、川崎はグレープジュース味だった

家に帰った俺はすぐに妹の小町に「お前の尿を味見させてくれ」と言ったら、容赦ないビンタと「変態！！」と言う罵声が飛んできた。

やはり、妹の尿を飲むのは間違っている、なんて思わない俺はすでに間違っているかもしれない





完

おつ

糖尿ネタかと思ったら斜め上の展開だったな