1: 2016/02/19(金) 19:28:32.27 ID:PzjbkWiC0
ホラーマンガ惨劇館とゆるゆりのクロスです。
グロい描写あるので閲覧注意です。
ゆるゆりキャラが殺される描写に拒否反応のある方は、本当にオススメできません。
無理に読んで気分を害されても、責任は取れません。
大丈夫な方のみどうぞ。
グロい描写あるので閲覧注意です。
ゆるゆりキャラが殺される描写に拒否反応のある方は、本当にオススメできません。
無理に読んで気分を害されても、責任は取れません。
大丈夫な方のみどうぞ。
2: 2016/02/19(金) 19:30:14.36 ID:PzjbkWiC0
御茶漬海苔「ようこそ、惨劇館へ」
御茶漬海苔「館の案内人の御茶漬海苔です。どうかよろしく」
御茶漬海苔「今回は、ゆるゆりの舞台となっている七森中についてのお話です」
御茶漬海苔「では、こちらへどうぞ」
3: 2016/02/19(金) 19:31:38.16 ID:PzjbkWiC0
『超能力』
4: 2016/02/19(金) 19:33:13.08 ID:PzjbkWiC0
ごらく部部室・・・・・・・・・・・・
ザァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・
5: 2016/02/19(金) 19:33:49.52 ID:PzjbkWiC0
京子「嫌な雨だねぇー」
結衣「ほんとだよな。こう続くと気分が憂鬱になるよ」
ちなつ「なんか、明るくなるような話しましょうよ」
あかり「昨日のテレビの話とかは?」
6: 2016/02/19(金) 19:35:01.68 ID:PzjbkWiC0
京子「テレビか。そう言えば、超能力の番組やってたよなー」
結衣「そうそう。あれ本当なのかな」
ちなつ「箱の中身透視したり、手使わないで物動かしたりですよね」
あかり「あー、やってたねー」
7: 2016/02/19(金) 19:35:47.40 ID:PzjbkWiC0
京子「私にも、もしかして超能力あるかもねー」
結衣「京子に?あるわけないだろ」
ちなつ「あったとしても、ロクでもないのしかなさそうですね」
あかり「本当にあったらすごいよぉ」
8: 2016/02/19(金) 19:36:29.34 ID:PzjbkWiC0
京子「ちょっと、試しに・・・うーん。おっ、結衣の心が読めた!」
結衣「ホントか?」
ちなつ「なんて思ってるんですか?」
9: 2016/02/19(金) 19:37:40.31 ID:PzjbkWiC0
京子「私に、ラムレーズン買ってきてあげようって思ってるだろー」
結衣「バカかお前は」
ちなつ「ホントにしょーもない・・・」
あかり「あはは」
10: 2016/02/19(金) 19:38:17.38 ID:PzjbkWiC0
あかり「・・・じゃあ、あかりも挑戦してみよっかな」
結衣「あかりが?」
京子「透明になるとか?」
11: 2016/02/19(金) 19:39:06.40 ID:PzjbkWiC0
あかり「もう、京子ちゃんてば!」
結衣「あっはっは。京子はひどいな」
京子「にしし・・・」
ちなつ「あかりちゃんがかわいそうですよ」
12: 2016/02/19(金) 19:39:56.82 ID:PzjbkWiC0
あかり「・・・よーし。じゃあこの湯のみを手を使わないで
動かしちゃうんだから!」
京子「おー、出来たらすごいぞー」
ちなつ「ほんとに出来たらテレビに出れますね」
13: 2016/02/19(金) 19:40:50.65 ID:PzjbkWiC0
あかり「えいっ、えいっ」
結衣「あはは・・・」
京子「あかりー、まだー?」
ちなつ「あかりちゃん、がんばれー」
14: 2016/02/19(金) 19:41:33.61 ID:PzjbkWiC0
あかり「・・・ふぅ。やっぱり無理だよねぇ」
結衣「諦めるの早いなぁ」
京子「透明になるの試してみたらー?」
ちなつ「もう京子センパイってば」
15: 2016/02/19(金) 19:42:10.57 ID:PzjbkWiC0
あかり「もーっ、京子ちゃんに、えいっ!」
京子「うわー、やられたぁー」
結衣「おー、出来たじゃん。あははは・・・」
ちなつ「バカな事やってないで。お茶入れなおして来ますね」スク
16: 2016/02/19(金) 19:43:01.77 ID:PzjbkWiC0
あかり「やっぱり、そう簡単に超能力なんて出来ないよねぇ・・・」
結衣「テレビのやらせかも知れないよな」
京子「あー、結衣はロマンがないねぇー」
バキッ
ちなつ(え?湯のみが・・・?)
17: 2016/02/19(金) 19:44:06.84 ID:PzjbkWiC0
ザァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・
18: 2016/02/19(金) 19:46:00.91 ID:PzjbkWiC0
京子「どしたのー?」
ちなつ「え、いえ・・・。あかりちゃんの湯のみが割れて・・・」
結衣「え?」
19: 2016/02/19(金) 19:47:04.12 ID:PzjbkWiC0
京子「・・・まさか」
結衣「本当に?」
ちなつ「あかりちゃんに超能力が・・・?」
あかり「え?」
20: 2016/02/19(金) 19:48:14.63 ID:PzjbkWiC0
あかり「そ、そんなただの偶然だよぉ」
結衣「そ、そうだよな。偶然だよな」
京子「あー、心臓に悪いわ」
ちなつ「あ、ゆ、湯のみ新しいのにしますね」
21: 2016/02/19(金) 19:49:09.94 ID:PzjbkWiC0
ビキッ
京子「痛っ!」
結衣「京子・・・?」
ちなつ「京子センパイ?どうしたんですか?」
あかり「京子ちゃん?」
22: 2016/02/19(金) 19:50:29.48 ID:PzjbkWiC0
京子「あ、足が・・・ぎゃっ!」
ビキッ ビキッ
結衣「お、おい大丈夫か?」
ちなつ「きょ、京子センパイ、足が折れ曲が・・・!」
23: 2016/02/19(金) 19:51:28.15 ID:PzjbkWiC0
京子「いたい、いたいいたいいだいっ!」
ビキッボキッ
京子「ッギャアアアアアアアアッ!」
結衣「お、おいしっかりしろ!」
ちなつ「い、いや・・・。嫌ぁーっ!」
あかり「あ、あ・・・!」
24: 2016/02/19(金) 19:52:42.66 ID:PzjbkWiC0
京子「・・・あ、あかり・・・やめて・・・・・・お願・・・ぐぅえぇっ!」
ボキッ ベキッ ブチッ
結衣「お、おいあかり!止めろ!早く!」
あかり「ち、違うの・・・。あかり、何もしてない!」
ちなつ「あ・・・あ・・・内臓が・・・飛び・・・」
25: 2016/02/19(金) 19:53:52.09 ID:PzjbkWiC0
ブチィッ ブシュゥ
京子「ゴブッ!おぅえっ・・・・・・・・・ゆ・・・い・・・た・・・・・・す・・・」
結衣「きょ、京子・・・。京子ぉーっ!」
ちなつ「嫌・・・。嫌ぁーっ!」
26: 2016/02/19(金) 19:55:01.93 ID:PzjbkWiC0
バキ・・・グチャ・・・
京子「ぐ・・・ぶ・・・・・・・・・」
京子「・・・・・・・・・・・・・・・」
27: 2016/02/19(金) 19:56:34.20 ID:PzjbkWiC0
結衣「あ・・・あ・・・」
ちなつ「い、いや・・・」
あかり「京子ちゃん・・・。京子ちゃあーんっ!」
28: 2016/02/19(金) 19:57:25.12 ID:PzjbkWiC0
あかり「氏ん・・・じゃったの・・・?」
ちなつ「うっ・・・おうぇっ!・・・うう・・・」
あかり「きゅ、救急車・・・」
結衣「・・・」
29: 2016/02/19(金) 19:58:31.64 ID:PzjbkWiC0
結衣「・・・あかり」
あかり「な、なに・・・?」
結衣「・・・京子を・・・返せよ」
あかり「え・・・?」
30: 2016/02/19(金) 19:59:51.10 ID:PzjbkWiC0
結衣「京子を・・・返せよ!」
あかり「ゆ、結衣ちゃん?」
結衣「お前がやったんだろ!ちょっとからかわれたくらいで・・・」
あかり「知らない・・・あかり、何もしてない!」
31: 2016/02/19(金) 20:01:06.70 ID:PzjbkWiC0
結衣「嘘だろ!湯のみが割れたのだって・・・」
ビキッ
結衣「痛っ!」
32: 2016/02/19(金) 20:02:10.40 ID:PzjbkWiC0
あかり「ゆ、結衣ちゃ・・・」
結衣「・・・あかり・・・私達がそんなに憎かっ・・・?」
ビキッ ペキ
33: 2016/02/19(金) 20:03:55.75 ID:PzjbkWiC0
あかり「違う・・・違うの・・・!」
結衣「ずっと・・・。仲良しだと思ってた・・・ぐうっ!」
ビキッ ベキッ・・・
ちなつ「あ・・・あ・・・嫌・・・。結衣センパイ・・・」
あかり「ゆ、結衣ちゃん・・・。結衣ちゃん!」
34: 2016/02/19(金) 20:05:10.63 ID:PzjbkWiC0
結衣「あ、あかり、どうし・・・痛い、いたいいたいいたい・・・!」
ベキャッ ボキッ
結衣「ギャァァァァーーッ!」
ちなつ「きゃぁぁー!」
あかり「い、いや・・・いやぁぁっ!」
35: 2016/02/19(金) 20:06:16.88 ID:PzjbkWiC0
結衣「ギャァァァァッ!痛い・・・痛いよぉ・・・」
ビキ バキッ
ちなつ「あかりちゃん、お願い!やめて!」
あかり「知らない・・・知らないよぉ・・・!」
36: 2016/02/19(金) 20:07:28.62 ID:PzjbkWiC0
ブチッ ブシュゥ
結衣「ごぶっ・・・・・・ぐ・・・・・・」
ちなつ「いや、嫌ぁ!」
あかり「あっ、あ・・・」
37: 2016/02/19(金) 20:08:24.44 ID:PzjbkWiC0
ベキ・・・パキ・・・
結衣「あ・・・・・・が・・・・」
結衣「・・・・・・・・・・・・・・」
38: 2016/02/19(金) 20:10:58.16 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「あ・・・」ガチガチガチガチ・・・
あかり「ゆ・・・い・・・ちゃ・・・」
ちなつ「嫌ぁ、結衣センパイ・・・。結衣センパーイっ!」
39: 2016/02/19(金) 20:14:44.40 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「・・・あかりちゃん」
あかり「え・・・」
ちなつ「私も、頃すの・・・?」
あかり「ち・・・違・・・」
40: 2016/02/19(金) 20:16:16.01 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「殺さないで・・・」ガチガチガチガチ・・・
あかり「ちなつちゃん、聞いて・・・」
ちなつ「やっ、嫌・・・」ダッ
41: 2016/02/19(金) 20:17:32.11 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「来ないで!」
あかり「果物ナイフ・・・!あ、危ないからしまおうよ・・・」
ちなつ「殺さないで、あかりちゃん。お願いだから・・・ね?」
あかり「お・・・落ち着いてよちなつちゃん・・・」
42: 2016/02/19(金) 20:19:55.23 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「何か、気に障ってたなら・・・謝るからさ・・・」ジリ・・・
あかり「それ、しまおうよ・・・」
ちなつ「・・・私達、友達でしょう・・・?」ジリ・・・
あかり「ちなつちゃん・・・?ナイフを置いて、ね?」
43: 2016/02/19(金) 20:21:07.08 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「私、まだ氏にたくない・・・氏にたくないの・・・」ジリ・・・ジリ・・・
あかり「ち、ちなつちゃん・・・」
44: 2016/02/19(金) 20:22:32.91 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「だから・・・」
ちなつ「殺さないでぇぇぇっ!」バッ
あかり「きゃぁぁぁーっ!」
ザクッ ブシュゥ
45: 2016/02/19(金) 20:25:12.27 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「ハァ、ハァ・・・」
ちなつ「あ、あかりちゃん・・・?」
ちなつ「あかりちゃん・・・あかりちゃん!」
46: 2016/02/19(金) 20:27:42.31 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「・・・」
ちなつ「・・・ごめんね、あかりちゃん・・・私、怖くて・・・」
ちなつ「けど・・・許してくれるよね・・・?」
47: 2016/02/19(金) 20:30:12.68 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「私達・・・友達だよね?」
ちなつ「だから・・・」
ビキッ
48: 2016/02/19(金) 20:31:25.98 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「え・・・」
ちなつ「嘘・・・でしょ・・・」
49: 2016/02/19(金) 20:33:04.86 ID:PzjbkWiC0
ちなつ「やだ・・・やだ・・・!」
バキ ポキッ
ちなつ「やだぁぁぁぁぁぁぁっ!」
50: 2016/02/19(金) 20:34:08.50 ID:PzjbkWiC0
ザァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・
51: 2016/02/19(金) 20:35:31.61 ID:PzjbkWiC0
あかり「う・・・?」
あかり「痛っ・・・刺された跡・・・」
あかり「・・・そうだ、ちなつちゃ・・・!」
52: 2016/02/19(金) 20:36:38.65 ID:PzjbkWiC0
あかり「あ・・・」
あかり「・・・いや・・・・・・」
あかり「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
53: 2016/02/19(金) 20:37:41.63 ID:PzjbkWiC0
御茶漬海苔「ひとり彼女を残し、皆は不可解な氏を遂げました」
御茶漬海苔「果たして、これは彼女の力だったのでしょうか?」
御茶漬海苔「場面は変わって、生徒会室へと移ります」
57: 2016/02/20(土) 12:56:10.69 ID:kytjVs3n0
『思い出』
58: 2016/02/20(土) 12:57:05.97 ID:kytjVs3n0
生徒会室・・・・・・・・・・・・
ザァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・
59: 2016/02/20(土) 12:58:11.29 ID:kytjVs3n0
向日葵「・・・本当に、嫌な雨ですわね」
向日葵「こんな日は、気分が沈みますわ・・・」
向日葵「・・・そう。今日は特に」
60: 2016/02/20(土) 12:58:57.14 ID:kytjVs3n0
向日葵「・・・」
向日葵「思えば・・・あれはこんな雨の日でしたわね」
向日葵「櫻子が、迷子になっちゃって・・・」
向日葵「必氏に探したら」
61: 2016/02/20(土) 12:59:51.91 ID:kytjVs3n0
向日葵「結局、隣町の公園で」
向日葵「大泣きしてたわね」
向日葵「その時の櫻子ったら、飛びついて来て・・・フフ」
62: 2016/02/20(土) 13:00:43.93 ID:kytjVs3n0
向日葵「もう絶対一人にしないで、なんて」
向日葵「そんな事言ってましたわね」
63: 2016/02/20(土) 13:02:20.02 ID:kytjVs3n0
向日葵「はぁ・・・。懐かしいですわ」
向日葵「あれから、5年ですか・・・」
向日葵「昨日のことのように思い出しますわ」
64: 2016/02/20(土) 13:03:53.30 ID:kytjVs3n0
向日葵「それから、2人とも中学校に上がって・・・」
向日葵「いつの間にか、ケンカばかりするようになっちゃって」
向日葵「一体、どうしたら良かったんでしょうね」
65: 2016/02/20(土) 13:05:06.13 ID:kytjVs3n0
向日葵「そう言えば、この前の雨の日も・・・櫻子ったら、傘を持ってきてなくて」
向日葵「一緒に傘に入るの嫌だからと言って」
向日葵「一人、ずぶ濡れで帰っちゃって」
66: 2016/02/20(土) 13:06:24.77 ID:kytjVs3n0
向日葵「全く・・・。かわいげのない・・・」
向日葵「それで、結局風邪をひいて」
向日葵「看病、大変でしたわ」
67: 2016/02/20(土) 13:07:14.00 ID:kytjVs3n0
向日葵「・・・ハァ。本当に櫻子はいつもいつも」
向日葵「人に迷惑ばっかりかけて・・・」
向日葵「・・・私が言わなければ、宿題の一つもしないで遊んでばかり」
68: 2016/02/20(土) 13:08:03.23 ID:kytjVs3n0
向日葵「本当に、困ったものですわ」
向日葵「人の気も知らないで・・・全く」
向日葵「こっちの身にも、なって欲しいものですわ・・・」
69: 2016/02/20(土) 13:10:07.41 ID:kytjVs3n0
向日葵「だいたい、櫻子は」
向日葵「ワガママを言い過ぎです」
向日葵「何かと言えば、すぐにケンカ腰で・・・」
70: 2016/02/20(土) 13:11:02.34 ID:kytjVs3n0
向日葵「大嫌いだ、なんて言うから」
向日葵「・・・」
向日葵「・・・ふぅ」
71: 2016/02/20(土) 13:11:53.82 ID:kytjVs3n0
向日葵「・・・どうして、こうなっちゃったんでしょうね」
向日葵「櫻子」
櫻子「・・・」
72: 2016/02/20(土) 13:13:35.60 ID:kytjVs3n0
向日葵「聞いてますの?」
向日葵「櫻子」
向日葵「櫻子」
ザクッ
向日葵「櫻子」
ザクッ ブシュゥ
向日葵「櫻子」
ザクッ
ザクッ
向日葵「櫻子」
73: 2016/02/20(土) 13:17:24.01 ID:kytjVs3n0
ガラ
綾乃「あら、電気ついてないわね」パチ
綾乃「え・・・?」
74: 2016/02/20(土) 13:18:40.06 ID:kytjVs3n0
向日葵「あら杉浦先輩」
綾乃「古川さん、そのハサミ、それと血・・・ヒィッ!」
向日葵「ああ、これ・・・」
75: 2016/02/20(土) 13:19:57.64 ID:kytjVs3n0
向日葵「櫻子が・・・私のこと大嫌いだなんて言うものですから、つい・・・」
綾乃「あ、あ・・・」ガチガチガチガチ・・・
76: 2016/02/20(土) 13:22:04.53 ID:kytjVs3n0
向日葵「・・・櫻子は、一人が嫌でしたわね」
向日葵「ですから、杉浦先輩も・・・ね・・・?」ユラ・・・
綾乃「い、いや・・・」
綾乃「嫌ぁぁぁぁぁっ!」
ザクッ
77: 2016/02/20(土) 13:23:25.55 ID:kytjVs3n0
ガラ
千歳「遅くなってごめんなぁー」
千歳「・・・え?」
ザクッ ブシュゥ
78: 2016/02/20(土) 13:25:33.25 ID:kytjVs3n0
屋上・・・・・・・・・・・・
ザァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・
向日葵「・・・」
79: 2016/02/20(土) 13:27:20.84 ID:kytjVs3n0
向日葵「・・・櫻子」
向日葵「今、行きますわ」
向日葵「一人には・・・しませんわよ・・・」
フラ・・・
ドチャッ
80: 2016/02/20(土) 13:29:34.48 ID:kytjVs3n0
御茶漬海苔「愛情は、深ければ深いほど裏返った時に憎しみへと変わります」
御茶漬海苔「きっと、彼女は心の底から彼女の事を愛していたのでしょう」
御茶漬海苔「場面は変わり、警察署へと移ります」
82: 2016/02/20(土) 21:20:06.77 ID:kytjVs3n0
『目覚め』
83: 2016/02/20(土) 21:21:09.34 ID:kytjVs3n0
取調室
あかり「・・・・・・・・・」
84: 2016/02/20(土) 21:22:58.04 ID:kytjVs3n0
取調室の隣室
刑事「今回の事件の重要参考人が、あの子か」
部下「ええ・・・」
刑事「見た目はかわいらしい女の子にしか見えんが」
部下「そうですね」
85: 2016/02/20(土) 21:24:19.66 ID:kytjVs3n0
刑事「しかし、妙な事件だよなぁ。部活・・・。ごらく部?だっけか。その子達が・・・」
部下「ええ。みんなとても人の仕業とは思えない力で」
刑事「原型を止めないくらいに、グチャグチャか・・・」
86: 2016/02/20(土) 21:26:15.14 ID:kytjVs3n0
刑事「本当に、あの子が犯人なのか?」
部下「さぁ・・・」
87: 2016/02/20(土) 21:27:29.90 ID:kytjVs3n0
刑事「で、彼女は何か言ってたか?」
部下「それが・・・何もしてない、何も知らないと泣くばかりで・・・」
刑事「・・・そうか」
88: 2016/02/20(土) 21:29:30.15 ID:kytjVs3n0
刑事「それと、同じ中学校でもう1つ事件があったよな?」
部下「ええ。生徒会室で3人が刺殺され、一人は自殺・・・」
刑事「・・・全く」
89: 2016/02/20(土) 21:31:33.99 ID:kytjVs3n0
刑事「あの中学校で、何が起こってるんだろうな?」
部下「さぁ・・・。近頃の中学生は何を考えてるかわかりませんね」
90: 2016/02/20(土) 21:32:42.36 ID:kytjVs3n0
刑事「・・・時折起こる、アン・ソルバーブド事件か」
部下「アン・・・?何ですかそれは?」
刑事「君も、少しは勉強したまえ。解決不能な事件の事だ」
部下「す、すいません・・・」
91: 2016/02/20(土) 21:33:59.62 ID:kytjVs3n0
刑事「例えば、1976年に起こった山小屋首切断事件とかな」
部下「それは・・・?」
92: 2016/02/20(土) 21:35:44.35 ID:kytjVs3n0
刑事「ああ。ある山の山小屋での事件なんだが・・・」
刑事「その山小屋に宿泊していた登山客全員が、首を切断されて氏んでいた」
93: 2016/02/20(土) 21:37:24.46 ID:kytjVs3n0
部下「犯人は・・・?」
刑事「それが・・・ただ切られてたんじゃない」
刑事「首が、ものすごい力で360度ぐるっとねじ切られていたんだ」
94: 2016/02/20(土) 21:40:07.63 ID:kytjVs3n0
部下「・・・」
刑事「これは、解決不能事件として警視庁のファイルに残っている」
95: 2016/02/20(土) 21:41:13.98 ID:kytjVs3n0
刑事「それから、最近だと一家惨殺事件があっただろ?」
部下「ああ、ありましたね」
96: 2016/02/20(土) 21:43:15.55 ID:kytjVs3n0
刑事「あれは、表向き無理心中という事になってるが・・・」
刑事「遺体の傷跡が、どうもおかしい」
部下「というと・・・?」
97: 2016/02/20(土) 21:44:44.85 ID:kytjVs3n0
刑事「まるで、クマか何かに食い荒らされたとしか説明がつかないんだ」
刑事「住宅街の、ど真中でだぞ?」
部下「・・・」
98: 2016/02/20(土) 21:47:00.01 ID:kytjVs3n0
刑事「これらの事件は、一まとめになって警視庁の解決不能事件ファイルに収まっている」
刑事「まぁ、よほどの物好きでないと覗かんだろうがな」
99: 2016/02/20(土) 21:48:50.06 ID:kytjVs3n0
部下「今回の事件も、同様のものだと・・・?」
刑事「・・・ああ」
100: 2016/02/20(土) 21:50:26.25 ID:kytjVs3n0
刑事「・・・この仕事をしていると、時折」
刑事「実は、オレ達の信じている常識なんてものは、本当は薄っぺらな紙みたいなもので・・・」
刑事「裏には、はるかに恐ろしい何かが、ずっと昔から存在している・・・」
刑事「そんな気持ちになる時がある」
101: 2016/02/20(土) 21:53:31.83 ID:kytjVs3n0
部下「・・・」
刑事「・・・まぁ、おしゃべりが過ぎたな」
102: 2016/02/20(土) 21:56:27.29 ID:kytjVs3n0
刑事「とにかく、彼女もだいぶ落ち着いたようだし、もう一度話を・・・」
ガチャ
刑事「・・・?」
103: 2016/02/20(土) 21:58:38.62 ID:kytjVs3n0
刑事「君。ここは関係者以外立入り禁」
ドッ
ゴロ・・・
104: 2016/02/20(土) 22:00:56.11 ID:kytjVs3n0
部下「え?刑・・・」
ザクッ
ドサ
105: 2016/02/20(土) 22:02:04.19 ID:kytjVs3n0
あかね「・・・・・・・・・」
106: 2016/02/20(土) 22:05:17.15 ID:kytjVs3n0
ガチャ
あかり「え・・・?」
あかり「お姉ちゃん・・・?」
107: 2016/02/20(土) 22:07:05.47 ID:kytjVs3n0
あかね「・・・」
あかね「・・・」サッ
あかり「ど、どうしたのお姉ちゃん・・・?膝まづいて・・・」
108: 2016/02/20(土) 22:08:40.66 ID:kytjVs3n0
あかね「かねてより、この日をお待ちしておりました」
あかね「ついに、目覚めの時が訪れたですね・・・」
あかり「え・・・?」
109: 2016/02/20(土) 22:10:56.19 ID:kytjVs3n0
あかね「聞いて下さい」
あかね「あなたは、人間ではないのです・・・」
あかり「え・・・」
110: 2016/02/20(土) 22:12:08.23 ID:kytjVs3n0
あかね「あなたは、悪魔の生まれ変わり・・・」
あかね「地上を混乱させるべく、運命づけられた者なのです」
あかり「お、お姉ちゃん?一体、何の話?」
111: 2016/02/20(土) 22:13:24.08 ID:kytjVs3n0
あかね「この頃、残虐な夢を見たことは?」
あかね「身の回りで、凄惨な事件が起こりませんでしたか?」
あかね「そして、不思議な力が発揮されたりは・・・?」
あかり「う・・・」
112: 2016/02/20(土) 22:16:10.07 ID:kytjVs3n0
あかね「そもそも、私はあなたの姉ではありません」
あかね「あなたがその本性に目覚めるまで、そばで見守っていた下僕です」
あかり「嘘・・・」
113: 2016/02/20(土) 22:18:21.12 ID:kytjVs3n0
あかね「嘘ではありません。その証拠に、ほら・・・」
あかね「あなたの腕の先から、だんだん悪魔のものに・・・」
あかり「あ、あ・・・!」
114: 2016/02/20(土) 22:20:46.11 ID:kytjVs3n0
あかり「いや、・・・いや!」
あかね「心配せずとも、人だった記憶はじきになくなります」
あかね「さぁ共に、世界をめちゃめちゃにしてやりましょう・・・」
あかり「いや・・・」
あかり「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
115: 2016/02/20(土) 22:24:16.30 ID:kytjVs3n0
ザァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・
116: 2016/02/20(土) 22:26:17.31 ID:kytjVs3n0
あかりの部屋
あかり「嫌っ、嫌ぁ!」
ガチャ
あかね「あかり?」
117: 2016/02/20(土) 22:28:32.03 ID:kytjVs3n0
あかり「いやぁ、やだ!やだよぉ・・・」
あかね「ど、どうしたの?落ち着いて、あかり」
118: 2016/02/20(土) 22:32:23.34 ID:kytjVs3n0
あかり「ひぐっ、えぐ・・・お、お姉ちゃんなの・・・?」
あかね「大丈夫・・・?こんな夜中に大声あげるから、ビックリしたわよ」
119: 2016/02/20(土) 22:35:16.60 ID:kytjVs3n0
あかり「うっ、う・・・みんなが・・・みんなが氏んじゃって・・・。あかりが・・・」
あかね「あらあら、怖い夢を見たのね・・・」
120: 2016/02/20(土) 22:37:52.63 ID:kytjVs3n0
あかね「・・・じゃあ、落ち着くまでお姉ちゃんが一緒にいてあげるわ」
あかり「うっ、グス・・・」
121: 2016/02/20(土) 22:39:02.68 ID:kytjVs3n0
ザァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・
122: 2016/02/20(土) 22:40:21.87 ID:kytjVs3n0
あかね「・・・どう?もう落ち着いた?」
あかり「うん・・・。ありがとう、お姉ちゃん」
123: 2016/02/20(土) 22:41:48.50 ID:kytjVs3n0
あかね「うふふ・・・。いいのよ。じゃあ電気消すわね。お休み、あかり」
あかり「うん・・・」
パチ、ガチャ
124: 2016/02/20(土) 22:43:22.71 ID:kytjVs3n0
あかね(・・・)
あかね(・・・)ニヤリ
125: 2016/02/20(土) 22:47:57.63 ID:kytjVs3n0
御茶漬海苔「これまでの惨劇は、果たしてただの夢だったのでしょうか?」
御茶漬海苔「そして、彼女が最後に残した微笑みの意味は?」
御茶漬海苔「謎を残したままですが、そろそろ閉館の時間となります」
御茶漬海苔「またのご来館を」
御茶漬海苔「お待ちしております」
終り
126: 2016/02/20(土) 22:49:34.66 ID:kytjVs3n0
やっぱ惨劇館ったらザァァァとザクッ ブシュゥですね。
読んでくれて感謝です
読んでくれて感謝です
127: 2016/02/21(日) 08:32:09.40 ID:R11fP43zo
おつおつ
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