1: 2017/04/11(火) 00:33:53.67 ID:0s1iyH8W.net
前回までのハッピーメーカー真姫は

【ラブライブ】真姫「魔女?吸血鬼?ただのハッピーメーカーよ」

真姫「....あれ?...ここは」

希「うちの名前は希、森でボロボロになって倒れてる貴方を見つけてね、勝手にここままで運んできちゃった...」

(・8・)トッリはことりであって鳥ではないちゅん

真姫「...って鳥が喋ってる!?」

(;8;)なんで...なんでことりは鳥になっちゃったの?ことりはなんも悪いことしてないのにちゅん!

希「...うちのお家が...燃えてる....なんでなん?」

希「グスッ...うちはただ静かに森で暮らしてただけなのに....」ポロポロ

希「....あはは....うちの人生ってなんだったんだろ?」

凛「いいわ、今日のところは引いてあげる」

真姫「今日のところは?」

凛「...様々な世界を駆けているのは貴方だけじゃないってこと」

凛「ハッピーエンドが必ずしも正解とは限らないのよ?」

真姫「待ちなさい!それは一体どういう意味なの!」

真姫「私以外にも私と同じ能力?力?でいいのかしら同じ力を持っている者がいる?...」

真姫「考えても仕方ないか....私は今まで通りやりたいことをやるだけよ」


真姫「気になることは増えてきたけど、次の世界はどんな世界でどんな貴方達が待ってるのかしらね」

2: 2017/04/11(火) 00:37:25.11 ID:0s1iyH8W.net
#6


真姫「さて、今回はなんの世界なのかしら」スタスタ

真姫「今回は前回みたいな邪魔が入らなければいいのだけど...」

真姫「........」ゴソゴソ

真姫「え?これは...お札?....」

真姫「え?何?今回は幽霊でも相手にするの?」

真姫「............」

真姫「...とりあえず、まずはいつもの情報収集からね」

3: 2017/04/11(火) 00:43:51.68 ID:0s1iyH8W.net
\おい!また、とぐろ帽子のサングラス女がいるわよ!/


真姫「....ん?向こうのほうがなにか騒がしいわね」


にこ「............」

モブ「いつもそんな格好をしてて恥ずかしくないの?」

にこ「...........」

モブ「そうだ!水をかけてあげようか?」

モブ2「そうね!それなら色々と洗い流せていいんじゃないの?」

にこ「...........」


真姫「あれは....にこちゃん?」

4: 2017/04/11(火) 00:46:32.73 ID:0s1iyH8W.net
モブ「それ」バシャ

真姫「なっ!」

にこ「っ!.....」バシャ

モブ「あはは!綺麗にしてあげたんだから、水をかけたことは水に流してなんちゃってね?」

モブ2「さすが!水をしたたるいい女!心が広いわね!」

にこ「っ...........」プルプル

真姫「......!!」バッ


真姫「...あんた達なにしてんのよ?」

モブ「は?」

5: 2017/04/11(火) 00:52:24.18 ID:0s1iyH8W.net
モブ「こいつ誰?知ってる?」

モブ2「いや、知らないわねー何?こいつの知り合い?」

モブ「こいつに知り合いなんているの?」

モブ2「さぁ?なにあんた、まさかこいつのお友達?」

真姫「質問を質問で返さないで、こっちが先に質問してるのよ」

モブ「は?何?こいつ」

モブ2「見ない顔だからって調子乗るんじゃねぇぞ?」


真姫「はぁ.....めんどくさ....」

モブ「っち!!溜息なんかついてんじゃねぇよ!」ブンッ

にこ「!!」

6: 2017/04/11(火) 00:56:15.46 ID:0s1iyH8W.net
真姫「...........」パシッ

モブ「なっ!!」

真姫「貴方にチャンスをあげるわ、ここでそこの子に謝ったら許してあげるわ」

モブ「は?」

真姫「貴方にチャンスをあげると言っているの」グッ

モブ「痛たたたっ!!!」

モブ2「ちょ、ちょっと!ぼ、暴力はやめなさいよ!」

真姫「どの口がそんな事を言うのかしら?」ギロッ

モブ2「!!」ビクッ

真姫「別にこのままへし折ってもいいのよ?貴方の傷は数か月あれば治るけど、あの子との心の傷はそう簡単には治らないのよ?」

真姫「そもそも貴方の方から手を出してきたんだから、どうなってもいいわよね?...別に」

モブ「ひぃ!!」


にこ「...もう...もうやめて!!」

9: 2017/04/11(火) 01:01:48.03 ID:0s1iyH8W.net
真姫「......いいの?こいつらは貴方にとんでもないことをしてたのよ?」

にこ「別に...いいわよ...許してあげて」

真姫「.....まぁ、貴方がそう言うなら....」パッ

モブ「っ....うわああああ!!」ダッ

モブ2「ちょっと待ってよ!置いていかないで!」ダッ

真姫「.............」

にこ「............」


にこ「その...助けくれてありがとう...えっと....」

真姫「真姫...私は西木野真姫よ」

にこ「真...姫ちゃん....」

真姫「...........」

にこ「私は...にこ、矢澤にこって言います」

13: 2017/04/11(火) 01:05:05.77 ID:0s1iyH8W.net
真姫「どうしてあんな目にあってたの?なにか...しでかしたの?貴方」

にこ「..........」

真姫「あ、ごめんなさい....その、言いづらいなら言わなくていいから...」

にこ「うん、ちょっとね...色々あってね」

真姫「そうなの...ごめんなさいね、無神経なことを聞いちゃって」

にこ「いいの...真姫さんにはその、助けてもらったから」

真姫「別に、あいつらが見ていて気に食わなかっただけよ」

にこ「そうなの?そうだとしても助けてくれたのには変わりないわ」

にこ「ありがとう、真姫さん」

真姫「....どういたしまして」

18: 2017/04/11(火) 01:09:59.26 ID:0s1iyH8W.net
真姫「............」ジッー

にこ「?...どうしました?」

真姫「えっと、その貴方の格好は趣味なの?」

にこ「え?」

真姫「いや....その帽子とか...サングラスとか」

にこ「あ........」

真姫「!...あ、別にその、ちょっと気になって...」

にこ「....真姫さんってこの街の人じゃないんですね」

真姫「えぇ...まぁ、通りすがりの旅人ってところかしら?この街には最近越してきたのよ」

にこ「そうですか...私ってちょっと訳ありでして...」

真姫「訳あり?」

22: 2017/04/11(火) 01:12:41.88 ID:0s1iyH8W.net
にこ「この格好はにこが好きでしてる訳じゃないの」

真姫「この格好?」

にこ「だって、この格好って...変な格好でしょ?」

真姫「...まぁ、確かに独特な格好だと思うわ」

にこ「外せないのよ....」

真姫「え?」

にこ「この帽子とサングラスが外したくても外せないのよ!」

25: 2017/04/11(火) 01:20:33.05 ID:0s1iyH8W.net
真姫「外せない?」

にこ「呪いなのかな?...ううん...多分違う、これはにこを守るためのよ、きっと....」

真姫「呪い?...ようはその帽子が外せないってこと?」

にこ「はい...マ、お母さんが持っていた形見なんです」

真姫「形見?」

にこ「はい...寂しくてつい....つけたら取れなくなっちゃって...」

真姫「不思議な話ですね....」

真姫「..........」

真姫(この話は...多分、鉢かづき姫ね)

26: 2017/04/11(火) 01:27:14.12 ID:0s1iyH8W.net
真姫「どうぞ、あがって」ガチャ

にこ「はい、お邪魔します」


にこ「真姫さんは、一人暮らしなんですか?」

真姫「別にさんはいらないわよ...多分見た感じ歳も近そうだし」

にこ「でも...」

真姫「いいのよ...それより先にお風呂に入りなさい、そのままだと風邪をひくわよ」

にこ「その、なにからなにまでお礼になちゃってすいません」

真姫「いいから、着替えは適当に用意しとくから早く行きなさい」

にこ「ありがとうございます」

真姫「..........」

28: 2017/04/11(火) 01:34:02.02 ID:0s1iyH8W.net
真姫「はぁ...あんな弱気なにこちゃん初めて見たわ...ある意味新鮮だわ」

真姫「それだけこの世界ではにこちゃんは......」

真姫「っ!!だめ!だめ!!私が弱気になるのは」

真姫「絶対に救ってみせるわ.....それにしても....」

真姫「部屋に巫女服とかポケットにはお札とか...まさか、希とかが一緒に住んでるパターンじゃないわよね」


真姫「.....生活用品が二つずつある、これは誰かと住んでいる証拠よね」

『ただいま戻りました』

真姫「噂をすれば....一体誰なのかしら」

29: 2017/04/11(火) 01:38:22.60 ID:0s1iyH8W.net
海未「............」スタスタ

真姫(成程、この世界の私は海未と住んでるのね)

海未「真姫、今日は帰ってくるのが早いのですね」

真姫「まぁ、色々あってね....」

海未「そうですか」

真姫「えぇ、その...そこでね?」


海未「....誰ですか?」

真姫「え?」

海未「知らない人の匂いがします....誰を連れ込んだのですか?」ギロッ

真姫「!?」ゾクッ

31: 2017/04/11(火) 01:42:34.43 ID:0s1iyH8W.net
海未「............」

真姫「..........」

真姫(え?何?この世界の海未は私ともしかして....っていうか怖い!怖い!)


海未「.........プッ」

真姫「え?」

海未「冗談ですよ、真姫、冗談」

真姫「...........」

海未「ふふ、いつも私をからかう真姫に仕返しです」

真姫「全く、驚かさないでよ」

真姫(いや怖かったんだけど、あれ冗談じゃないわよね?)

海未「たまにはいいじゃないですか、それに真姫が浮気なん....」


にこ「真姫さん、お風呂ありがとうございました」ガチャ

海未「.....え?」

真姫「あ」

32: 2017/04/11(火) 01:50:09.46 ID:0s1iyH8W.net
海未「成程、道で絡まれていたところを真姫に助けられて」

真姫「ずぶ濡れになってたから、うちが近かったら連れてきただけよ」

海未「相変わらずお人よしなんですから、真姫は」

真姫「別に...ただ気に入らなかったからやっただけよ」


にこ「なんかその、すいません」

海未「あ!気にしないでください!ちゃんと真姫が説明しなかったのがいけないんですから」

真姫「いや、貴方が私の話を聞かないからでしょ?」

海未「....はい?」にこにこ

真姫「!...いえ、なんでもないです」

にこ「.............」

42: 2017/04/12(水) 22:13:08.81 ID:bQFAG111.net
絵里「はぁ.......」テクテク

絵里「全く...せっかくの休みなのに家でくつろいでたらお見合いだのなんだの...ゆっくりくつろげもしないわ」

絵里「どこか...ショッピングにでも行こうかしら」

絵里「.............」


絵里「それに私だって...付き合ったり、結婚する相手は自分で選びたいわよ」

絵里「どこかにいい人はいないかしら....な~んてね」

43: 2017/04/12(水) 22:25:53.31 ID:bQFAG111.net
モブ「痛てて....」

モブ2「大丈夫?」

モブ「あの赤髪のやつ...見た目は弱そうなのになんつう力してんのよ」

モブ2「たしかに...というかあんまり見ない顔だったわよね」

モブ「えぇ...次にあったら覚えてなさいよ!」


絵里「...あの人達、喧嘩でもしたのかしら?」

絵里「まぁ、面倒事はごめんだわ、赤髪ね....注意しておかないとね」

絵里「はぁ、世の中も物騒になったものね」

44: 2017/04/12(水) 22:36:43.33 ID:bQFAG111.net
にこ「あの、お世話になりました」ペコリ

海未「いえ、これもなにかの縁です、何か困ったことがあれば言ってください」

海未「微力ながら力になれるかもしれませんので」

にこ「はい、本当にありがとうございました」

真姫「..............」

海未「どうしたんですか?真姫?」


真姫「海未、彼女を送っていくわ」

海未「え?」

真姫「帰り道でまた絡まれる可能性があるわ、だから家まで送っていくわ」

にこ「いえ、そんな...大丈夫よ」

海未「成程、それなら...これからちょうど買い物にいこうかと思ってたので私も行きますよ」

真姫「...決まりね」

にこ「なんかすいません....」

45: 2017/04/12(水) 22:42:51.46 ID:bQFAG111.net
にこ「ここがにこの、私の家です」

海未「意外とご近所さんだったんですね」

真姫「じゃあ、私達はここで」


にこ「あ、あの!少し家でお茶でも....」

真姫「これ、私の連絡先」スッ

海未「!」

にこ「え?」

真姫「こう見えても私ね、実はか」

海未「神主の見習いなんですよね?」

真姫「....まぁ、そういうものなの、困ったことがあったら気軽に言って頂戴」

にこ「は、はい」

46: 2017/04/12(水) 22:58:56.18 ID:bQFAG111.net
海未「随分とあの人には甘いんですね、真姫は」

真姫「そうかしら?」

海未「そうですよ、いつもはドライな感じなのに」

真姫「...たまにはいいじゃない」

海未「そうですね...じゃあ、今日は真姫が夕飯をお願いします」

真姫「なんでそうなるのよ」

海未「あの子には優しくして、私には優しくしてくれないんですか?」

真姫「海未ってそんなキャラだったけ?」

海未「たまにはいいじゃないですか」

真姫「はぁ...わかったわよ」

海未「さぁ、買い物に行きましょう」

47: 2017/04/12(水) 23:13:54.38 ID:bQFAG111.net
絵里「ふぅ...ちょっと買いすぎちゃったかしら?」

絵里「でもいい服をたくさん買えたし、よしとしましょう」

絵里「.....ん?あれは...」


海未「真姫が夕飯を作ってくれるなんていつぶりでしょうか...というかまともに作ったことがなかったような....」

絵里「うーみー♡」ヌッ

海未「ひっ!?」

絵里「ちょっと、びっくりしすぎでしょ!」

海未「あ、絵里ですか...驚かせないでくださいよ」

絵里「ごめんごめん」

48: 2017/04/12(水) 23:22:28.96 ID:bQFAG111.net
絵里「海未はこんなとこでどうしたの?」

海未「買い物の帰りです」

絵里「買い物?なにか買ったの?」

海未「夕飯の買い物ですよ」

絵里「え、手ぶらに見えるけど」

海未「人を待ってるんです、今日は私は食事当番ではないので」

絵里「成程」

海未「そういう絵里はたくさん荷物がありますね、またバーゲンですか?」

絵里「ご名答♪今度、海未も行く?」

海未「....機会があれば」 

49: 2017/04/12(水) 23:37:31.41 ID:bQFAG111.net
絵里「そういえば海未はお連れの人を待ってるのよね?」

海未「はい」

絵里「誰?前に言ってた幼馴染?」

海未「いえ、違いますよ」

絵里「え、じゃあ誰かしら?」


真姫「海未、少しくらい持ってくれてもいいんじゃない?」

海未「おや、噂をしていれば....」

絵里「赤髪....」

真姫「.......」

真姫(エリー.....)

50: 2017/04/12(水) 23:52:34.59 ID:bQFAG111.net
海未「絵里と私は一緒の大学だったんです」

真姫「そう....」

絵里「そこでお友達になったって訳よ」

絵里「まぁ、大学を卒業してからは会うのも減ってしまったけどね」

海未「絵里は最近仕事が忙しそうでしたからね、休みはゆっくり休んでほしかったので」

絵里「別に気にしなくていいのに、最近構ってくれないから寂しかったのよ?」

海未「それは失礼しました」

絵里「もう....」

真姫「仲がいいのね」

絵里「まぁ、付き合いはそんなには長くはないけど腐れ縁ってかんじかしら」

51: 2017/04/13(木) 00:10:04.18 ID:I/bpPRSo.net
絵里「それでそちらの方は...」

真姫「あ、申し遅れましてすいません、西木野真姫といいます」

絵里「絢瀬絵里です、西木野さんよろしくね」

真姫「いえ、こちらこそよろしくお願いします」

絵里「...海未、西木野さんって海未と似てる?」

海未「そうでしょうか?」

絵里「なんか真面目そうよね、もしかして海未の彼女だったりして?」

海未「そう思いますか!?」ぱぁ

真姫「違います」

52: 2017/04/13(木) 00:16:20.35 ID:I/bpPRSo.net
絵里「..........」スタスタ

絵里「さっき聞いた赤髪の人らしい人にはあったけど....」

絵里「至って真面目そうよね?」

絵里「見た目もそんな肉体派ってかんじでもなさそうだし」

絵里「でも少しかっこよかったかも....なんてね」


海未「真姫、今日は何を作るんですか?」

真姫「トマト料理よ」

海未「...サラダとかだけじゃないですよね?」

真姫「海未がお望みならそれでも」

海未「け、結構です!」

53: 2017/04/13(木) 00:21:18.52 ID:I/bpPRSo.net
にこ「はぁ...今日も疲れた....」

にこ「しかも今日は知らない人に助けてもらう始末」スッ

にこ「...というかよく考えたら、旅人で神主の修行中って滅茶苦茶ね」

にこ「にこに多分、気を使ってくれたのよね...あの人は」

にこ「...............」

にこ「何やってるんだろ....私」

にこ「.....グスッ.....なんでにこがこんな目に」

にこ「こんなんじゃ...アイドルどころか....恋人だってできないわよ」ポロポロ

にこ「今日はもう寝よう....」

54: 2017/04/13(木) 00:21:49.75 ID:I/bpPRSo.net
今日はここまでで

59: 2017/04/13(木) 23:11:49.86 ID:I/bpPRSo.net
海未「.............」

真姫「zzzzzzzzzz」

海未「はぁ......」

真姫「zzzzzzzzzzz」


海未「真姫!起きてください!!!」

真姫「!?何事!?」

海未「おはようございます」

真姫「....海未...なによ.....」ボー

海未「...........」

真姫「.....って!まだ5時じゃない!」

60: 2017/04/13(木) 23:19:13.94 ID:I/bpPRSo.net
海未「ほら!早く起きて用意をしてください」

真姫「用意?」

海未「...まだ寝ぼけているんですか?」

真姫「え?」

海未「はぁ...相変わらず真姫は朝は弱いんですから....」

真姫「....ごめん」

海未「神社のお掃除に行くんですよ!真姫は修行中なんですから!」

真姫「あ、はい....」

海未「全く...私がいないとダメダメなんですから...」

真姫「.........」

真姫(なんていうか...今回はなんか私、面倒くさい立ち位置ね)

61: 2017/04/13(木) 23:31:53.03 ID:I/bpPRSo.net
真姫「...........」サッサッ

海未「朝から掃除するのは気持ちいいですね」

真姫「そうね」サッサッ

海未「あの...真姫.....」

真姫「ん?何?」

海未「その...えっと....」モジモジ

真姫「...........?」


真姫「...あぁ....」

海未「..........」

真姫「海未の巫女姿、とっても似合ってるわよ」

海未「そ、そうでしょうか?ありがとうございます!」

真姫(...部屋にあった巫女服は海未のやつだったのね)

62: 2017/04/13(木) 23:41:06.96 ID:I/bpPRSo.net
絵里「やっぱり社会人になると運動不足になっちゃうのよね」

絵里「朝のランニングを始めてみたけど、気持ちいいわね」


絵里「!....今日はこそは挑戦してみようかしら」

絵里「いつ見ても本当に登るのがきつそうな階段ね」

絵里「...........」

絵里「面白い!やってやろうじゃない!」


にこ「........」パンパン

にこ「..........」

にこ「...........」スタスタ

にこ「はぁ......」

63: 2017/04/13(木) 23:50:42.61 ID:I/bpPRSo.net
絵里「はぁ...はぁ...思ったよりきつかったわね...」

絵里「でも...いい運動にはなったわね...」

海未「...絵里?」

絵里「え?....海未?」


海未「成程、運動不足の解消に早朝にランニングを」

絵里「えぇ、まぁ...最近始めたんだけどね」

海未「健康的でいいと思います」

絵里「それにしても....」ジー

海未「なんですか?」

絵里「海未の巫女姿とってもいいわね♡」

海未「そうですか?ありがとうございます」

絵里「あれ?思ってたより反応が薄いわね」

海未「そうでしょうか?」

64: 2017/04/14(金) 00:05:27.60 ID:mzOc6zAb.net
絵里「でも、なんで海未がこんな朝早くから神社にいるの?」

海未「真姫の付き添いみたいものです」

絵里「真姫?...あぁ、西木野さんね」

海未「はい、真姫がここの神社で神主の見習いをしているので」

絵里「西木野さんが...なんか意外ね」

海未「えぇ..まぁ、朝が弱くて私が起こしてる感じですがね」

絵里「確かに...なんか朝弱そうな感じがするわね」


にこ「..............」

海未「おや、あれは....」

65: 2017/04/14(金) 00:16:51.08 ID:mzOc6zAb.net
絵里「どうしたの?海未?」

海未「ちょっと私、行ってきますね」

絵里「あ、待ってよ!気になるじゃない!」


真姫「...朝からお参りですか?」

にこ「!...貴方は昨日の...ここの神社だったんですね」

真姫「えぇ、改めましておはようございます、矢澤さん」

にこ「おはようございます、西木野さん」


海未「真姫~」

真姫「海未?」

にこ「!あ、昨日一緒にいた方も一緒だったんですね」

真姫「まぁね」

海未「おはようございます、昨日の方ですよね?えっと...」

66: 2017/04/14(金) 00:37:52.45 ID:mzOc6zAb.net
にこ「矢澤、矢澤にこです」

海未「すいません、失礼しました」

にこ「まさか、朝からお二人に会うとは驚きました」

海未「そうですね...これも何か縁ですかね?」


絵里「もう!いきなり置いてかないでよ!」

海未「あ!絵里、すいません...」

絵里「全く..もう...」

にこ「あはは...お二人のお知り合いですか?」


絵里「...え?なにこの変な格好した人は?」

海未「!」

にこ「!?」

真姫「.........」

67: 2017/04/14(金) 00:45:05.08 ID:mzOc6zAb.net
海未「絵里.....」

絵里「え?あ.....」

にこ「.........」

絵里「え、えっと...その...変な意味じゃなくて....」アセアセ


にこ「いいんですよ、傍から見ればそう見えますよね?」

真姫「..........」

海未「私も少し気にはなっていましたが、言うのを我慢していたというのに..」

絵里「いや、その....ごめんなさい」

海未「あまり気にしないでください、矢澤さん...絵里は昔から少し抜けているところがありまして...その、悪意があった訳ではないので」

絵里「ちょっと...ひどい言われようね、私」

68: 2017/04/14(金) 00:51:04.44 ID:mzOc6zAb.net
海未「帽子と」

絵里「サングラスが外せない?」

にこ「...はい」

絵里「そんな馬鹿な話が....」


真姫「たしかに変わった話かもしれないけど、事実なのよ」

海未「.........」

真姫「しかもこんな格好をしているから意味もなく絡まれることが多くてね」

にこ「!なんでそれを」

真姫「昨日の様子を見ればわかりますよ」

にこ「...........」

真姫「それに早朝にここに来たのも人目を避けたかったからですよね?」

にこ「あはは...なんでもお見通しなのね....」

絵里「.........」

74: 2017/04/14(金) 23:08:07.00 ID:mzOc6zAb.net
にこ「あの...よければなんですけど、昨日のお礼を兼ねて朝ご飯ご馳走させていただけませんか?」

海未「別にお礼なんて、真姫が気まぐれでやっただけなんですから」

真姫「何、勝手に話を進めてるのよ、海未」

にこ「えっと、よければなんで...予定とかがあるなら」


真姫「お味噌汁」

にこ「え?」

真姫「和食がいいわ」

海未「真姫!なに我儘を」

真姫「矢澤さん、多分料理うまいから期待できそうね」

にこ「て、手料理ですか!?」

75: 2017/04/14(金) 23:20:51.46 ID:mzOc6zAb.net
絵里「...私もお邪魔してもよかったのかしら?」

真姫「3人も4人も大して変わらないわよ」

海未「真姫、その台詞は矢澤さんが言っていい台詞ですよ」

真姫「なら、海未は帰る?」

海未「.....真姫は私のこと嫌いなんですか?」

真姫「冗談よ」

海未「絵里、真姫が意地悪です」

絵里「あはは....西木野さんもほどほどにしてあげてね?海未が拗ねちゃうから」

真姫「真姫でいいわ」

絵里「え?」

真姫「またこうして会ったのもきっとなにかの縁よ、仲良くしましょう?」

絵里「あ、はい......」

76: 2017/04/14(金) 23:30:36.21 ID:mzOc6zAb.net
にこ「えっと...お待たせしました」ゴトッ

海未「いえいえ、無理を言ってすいません」

真姫「やっぱり、見立て通りね」

絵里「美味しそう......」

にこ「たいしたものがなくて、焼き魚とお味噌汁と煮物しかないんですが、お口に合えば」

真姫「いえ、素晴らしいわ、これぞ日本の朝食ってかんじよ!」

にこ「そ、そうですか?」

海未「はい!とっても美味しそうな朝ご飯です!」

にこ「え、えへへ......」

真姫「.....やっと笑った」

にこ「え?」

真姫「やっぱり笑顔が一番ね」

77: 2017/04/14(金) 23:43:03.33 ID:mzOc6zAb.net
絵里「ハラショー!!これとっても美味しいわ!」

にこ「は、はらしょー?」

海未「あ、見てわかるかもしれませんが絵里はクォーターなんです」

にこ「クォーター....通りでスタイルも顔たちもいいと思いました」

絵里「ありがとう!でも本当に美味しいわねこれ」

海未「はい、これは家庭的な味でとってもいいですね」

にこ「お口に合って何よりです」

真姫「さすが、にこちゃんね」

にこ「え!?」

真姫「あ、なんかつい、ごめんなさいね」

にこ「いえ.....」

海未「........」

78: 2017/04/14(金) 23:56:47.87 ID:mzOc6zAb.net
真姫「正直無礼かもしれないけど、かしこまったのが好きじゃないのよね」

にこ「は、はぁ......」

真姫「だから矢澤さんはにこちゃん、絢瀬さんは絵里....いえエリーなんてどうかしら?」

絵里「エリー?」

真姫「ほら、クォーターだから外人っぽいし、よくないかしら?」

海未「では、私は?」


真姫「いや、海未は海未でしょ」

海未「...そうですね」

真姫「.........」もぐもぐ

真姫(この世界の海未はやたらに私に絡んでくるわね)

79: 2017/04/15(土) 00:17:31.77 ID:R9Ni7AVE.net
「「ご馳走様でした」」


にこ「いえいえ、大した物じゃなくて本当にすいません」

真姫「...いいお嫁さんになりそうね」

にこ「!!そ、そうですか?」

海未「むっ......」

絵里「たしかに美味しかったし、いい手料理が食べられそうね」

にこ「あ、ありがとうございます...その....」


にこ「あ、にこ!お片付けしてきます」

80: 2017/04/15(土) 00:21:23.02 ID:R9Ni7AVE.net
にこ「..........」カチャカチャ

絵里「手伝うわ...ご馳走になったままも悪いし」

にこ「気にしなくていいですよ、お礼なんですから」

絵里「私が気にするわ...これくらいさせて頂戴」

にこ「じゃあ、その...すいません、お願いします」

絵里「決まりね」

にこ「...........」カチャカチャ

81: 2017/04/15(土) 00:29:04.59 ID:R9Ni7AVE.net
真姫「ふぅ......」

海未「真姫、絵里を見習って手伝ったらどうですか?」

真姫「一応、今回はお礼な訳だし...いいんじゃないんかしら?」

海未「そうですか....」

真姫「それに....台所に何人も行っても仕方ないでしょ」

海未「それはそうですが.....」

真姫「...眠くなってきた...ちょっと寝るわ...」

海未「真姫!?」

82: 2017/04/15(土) 00:43:42.80 ID:R9Ni7AVE.net
絵里「........」ジッー

にこ「?....どうしました?」

絵里「肌綺麗ね...」

にこ「私ですか?」

絵里「そうよ...白くて...」サッ

にこ「ひゃあ!」

絵里「あ!やっぱりすべすべだわ!」さわさわ

にこ「くっ...くすぐったい!」

絵里「あ..ごめんなさい、つい....」

にこ「あはは....」

83: 2017/04/15(土) 00:49:36.54 ID:R9Ni7AVE.net
真姫「zzzzzzzzz」

絵里「人の家で寝るなんて中々ね」

海未「すいません....」

にこ「風邪を引いたらいけないから、毛布をかけておきますね」

海未「何から何まですいません」

にこ「気にしないでください」


絵里「それにしても部屋が綺麗ね」

にこ「まぁ、あんまりやることがないんで」

海未「そうだとしてもマメに掃除をしてるんですね、素晴らしいです」

絵里「家事のスキル高いわね」

にこ「そうですか?」

84: 2017/04/15(土) 00:56:46.24 ID:R9Ni7AVE.net
絵里「..........」

絵里(変わった格好をしてるから気付かなかったけど...矢澤さんって)

絵里「かわいいわね....」ボソッ

にこ「え?」

絵里「あ、その...えっと....」アセアセ

にこ「?」

絵里「矢澤さんってかわいいですね!」

にこ「!?」

絵里「あ....」

90: 2017/04/15(土) 22:58:32.39 ID:R9Ni7AVE.net
にこ「にこが...私が、かわいい?」

絵里「いや、その...ほら!小柄で可愛らしいというか!」

にこ「....たしかに絢瀬さんに比べれば、にこは貧相な体ですよー」

絵里「そういう意味じゃなくて!ようは私的にかわいいってことなの!」

絵里「...........」

絵里(って!私は何を言ってるのよ!)

にこ「ありがとうございます、絢瀬さんっていい人なんですね」

絵里「いい人?」

91: 2017/04/15(土) 23:20:26.46 ID:R9Ni7AVE.net
にこ「だって、こんな変な格好をしてるにこがかわいいなんて普通はありえないですよ」

絵里「いや、私は!」

にこ「いいんです、そう言ってくれるだけで嬉しいですから」

絵里「矢澤さん.......」

にこ「こんな綺麗な人にかわいいなんて言われて嬉しかったです、ありがとうございます」

絵里「...........」

にこ「絢瀬さんもこんな変な奴に絡んでないでいい人を見つけてください」

にこ「あ、すでにもういるかもしれませんよね、もしいたんでしたらごめんなさい」

にこ「頑張ってくださいね」にこっ

絵里「!?」ドキッ

92: 2017/04/15(土) 23:32:08.64 ID:R9Ni7AVE.net
絵里「..........」ボー

海未「お邪魔しました」

真姫「また困ったことがあったら気軽にいってね、報酬はにこちゃんの手料理で」

海未「真~姫~?」

真姫「別にいいじゃない、ギブアンドテイクってやつよ」

にこ「あはは...」

真姫「じゃあ、またね」

にこ「はい、また」

絵里「...........」

93: 2017/04/15(土) 23:47:14.62 ID:R9Ni7AVE.net
絵里「..............」

海未「どうしたんですか?絵里さっきから黙ってますが...」

真姫「ふわぁ...」

絵里「海未、ちょっと私の話を聞いてもらえるかしら?」

海未「改まってなんですか?まぁ、別に構いませんが....」

絵里「矢澤さんって好きな人っているのかしら?」

海未「え!?」

真姫「............」

94: 2017/04/15(土) 23:57:42.30 ID:R9Ni7AVE.net
海未「え、絵里?たしかに絵里は恋人がいなくて寂しいとかっていうのは聞いてましたが...矢澤さんですか?」

絵里「何よ...文句あるの?あと一言二言余計よ」

海未「いや、たしかに矢澤さんは家庭的で小柄でかわいらしい方だとは思います」

海未「しかし...言ってはいけないかもしれませんが、あの容姿ですよ?」

絵里「容姿ってあの帽子とサングラスだけでしょ?」

海未「はい、ですからお世辞にもかわいいとは....」

絵里「笑顔を見たのよ」

海未「笑顔?ですか?」

絵里「サングラス越しだったけど...心が奪われちゃったわ」

95: 2017/04/16(日) 00:08:48.58 ID:kCEWf9GB.net
絵里「だから、その...矢澤さんともっとお近づきになりたくて...」

真姫「成程、それで私達に協力をしろと...」

絵里「さすが、西木野さん!その通りよ」

真姫「だから...真姫でいいって」

海未「そうですか...絵里がそれでいいならいいのですが...」

真姫「恋愛なんてお互いがよければ他人なんかは関係ないと思うわ、個人的に」

絵里「えっと、それで海未と...ま、真姫が協力してくれたら嬉しいなって」

海未「...だそうですが、どうしますか?真姫」

真姫「...........」

絵里「..........」

96: 2017/04/16(日) 00:24:22.16 ID:kCEWf9GB.net
真姫「別に構わないわよ、私は」

絵里「ほ、本当!?」

真姫「別に誰が誰を好きになってもそれを邪魔する理由が私にはないし」

海未「真姫、またそうやって安請け合いを」

絵里「え、海未は手伝ってくれないの....?」

真姫「むしろ海未、貴方は私よりエリーと付き合いが長いんだから協力してあげなさいよ」

海未「はぁ....仕方ないですね」

絵里「ありがとう!二人共!」

97: 2017/04/16(日) 00:28:52.60 ID:kCEWf9GB.net
絵里「ただいま~♪」

亜里沙「お帰りお姉ちゃん、朝から珍しくご機嫌だね」

絵里「まぁ、ちょっとねー」

亜里沙「そっか、あ!これお母さんからお姉ちゃんにって」

絵里「ん?何かしら....ってこれお見合い写真?」

亜里沙「そうみたいだね、お母さん心配してたからお姉ちゃんのこと」

絵里「大きなお世話よ!それに私はまだ若いし!それに付き合う相手なら間に合ってるっての!」

亜里沙「間に合ってる?」

絵里「え、あ!自分と付き合う人くらい自分で選びたいってことよ」

亜里沙「あ、そっか...でもお母さんをあんまり心配させないでね?」

絵里「....はい」

98: 2017/04/16(日) 00:36:27.38 ID:kCEWf9GB.net
真姫「さて...これで役者は揃ったところかしら....」

真姫「鉢かづき姫はにこちゃん、物語で言う宰相がエリーといったところかしら」

真姫「それにしてもこのお札はなんなのかしら?....」スッ

真姫「......えい!」

真姫「............」

真姫「なんにも起きないわね...本当になんなのかしらこれは」

99: 2017/04/16(日) 00:42:23.56 ID:kCEWf9GB.net
絵里「はぁ...仕事疲れた....」

真姫「..........」パシャ

絵里「あれは...西木野さん...じゃなくて、真姫?」

真姫「..........」パシャ

絵里「何の写真を撮ってるのかしら?」


絵里「えっと...真姫?」

真姫「ん?あ、エリー...今帰り?」

絵里「えぇ、真姫は何をしてるの?」

真姫「ちょっと街の風景をね、なんとなく趣味なのよ」

絵里「へぇー写真が趣味なのね、なんかオシャレね?」

真姫「そうかしら?」

100: 2017/04/16(日) 00:49:32.80 ID:kCEWf9GB.net
絵里「写真か....はぁ....」

真姫「どうかしたの?」

絵里「まぁ、色々あってね...」

真姫「?...そう...あ、にこちゃん」

絵里「え、どこ!?」



にこ「嫌っ!もう、にこには構わないで!」

モブ「この間の借りを返してやるわ」

モブ2「今日はあの赤髪もいないみたいね」


真姫「...あいつら...また....」

絵里「.........」スッ

真姫「エリー?」

絵里「真姫、ちょっと待ってて」

真姫「うん.....」

101: 2017/04/16(日) 00:57:16.44 ID:kCEWf9GB.net
絵里「ねぇ、貴方達」

モブ「あ?何?私達今忙しいんだけど」

にこ「あ、絢瀬さん」

モブ2「何?こいつ、またこいつの知り合い?」

絵里「私は絢瀬絵里っていうわ...何してるの貴方達」

モブ「は?何?あいつもあの赤髪の知り合い?」


絵里「何をしてるの?貴方達」ギロッ

モブ「!?」ビクッ

102: 2017/04/16(日) 01:06:00.93 ID:kCEWf9GB.net
絵里「この人になにしてるの?」

モブ2「は?お前には関係ないんだろう」

絵里「そう...そういうつもりなら容赦しないわよ」ギロッ

モブ2「な、なによそんな怖い顔をして、脅してるつもりなの?」

絵里「ただの警告よ、これ以降は色々と保証はしないわよ」

モブ2「っ...もうなんなんだよ!毎回毎回!!」ダッ

モブ「待ってよ!置いてかないでよ!」ダッ

絵里「............」


絵里「大丈夫だった、矢澤さん?」

103: 2017/04/16(日) 01:06:31.09 ID:kCEWf9GB.net
今日はここまでで
おやすみなさい

109: 2017/04/16(日) 23:58:27.53 ID:kCEWf9GB.net
にこ「あ、絢瀬さん....」

絵里「もう、大丈夫よ」

にこ「その...すいません、嫌なとこ見られちゃいましたね」

絵里「...なんで謝るのよ」

にこ「え?」

絵里「貴方は謝るようなことはしてないじゃない、なんで謝るのよ」

にこ「だって...原因はにこだし...」

絵里「貴方は...矢澤さんは悪くない!なんでそんなに卑屈なのよ!」

にこ「.........」

110: 2017/04/17(月) 00:07:34.55 ID:f0gRzMre.net
絵里「自分をもっと大切にして!」

にこ「大切にって....」

絵里「貴方を大事に思ってる人だっているんだから!」

にこ「..........」

絵里「だから!もっと....」


にこ「...誰よ....」

にこ「誰が!誰がこんなにこを大切に思ってくれるのよ!誰が!」

絵里「それは.....」

にこ「にこはね...にこは一人ぼっちなのよ!ママもいなくなって!もう1人なの!」

にこ「貴方に!にこの何がわかるっていうのよ!勝手なことばっか言わないで!」

111: 2017/04/17(月) 00:19:41.17 ID:f0gRzMre.net
にこ「にこだって!好きでこうなったんじゃないわよ!」

絵里「...........」

にこ「もう...今日は構わないでください!」

絵里「でも......」

にこ「もう放っておいてください!」

絵里「っ!放っておけないわよ!!」

にこ「!?」ビクッ

絵里「私には矢澤さんを放っておくことなんてできないわよ!」

112: 2017/04/17(月) 00:39:38.03 ID:f0gRzMre.net
にこ「なんでよ....絢瀬さんには関係ないじゃない!」

絵里「ある!」

にこ「ない!」

絵里「あるったらある!!」

にこ「なんでよ!どう関係あるのよ!」

絵里「それは....」

にこ「なんなのよ!」

絵里「それは....」


絵里「貴方のことが好きだからよ!!」

113: 2017/04/17(月) 00:57:02.28 ID:f0gRzMre.net
絵里「あ」

にこ「え....え?」

絵里「あ、その...えっと....そのですね」

にこ「....冗談ですよね?」

絵里「冗談なんかじゃない!本気よ!」

にこ「ほ、本気!?」

絵里「あ...もう~!!そうよ、私は矢澤さんが好きなのよ!!だから放っておくことなんかできない!」

にこ「にこのことが.....好き?」

114: 2017/04/17(月) 01:08:58.85 ID:f0gRzMre.net
絵里「もう...正直白状するわ、私ね、矢澤さんに惚れちゃったのよ」

にこ「なんで...にこ、こんな変な格好をしてるのに」

絵里「そうね...でも矢澤さんの笑顔に惚れちゃったのよ」

にこ「笑顔.....」

絵里「やっぱり、笑顔っていいわよね」

にこ「.........」

絵里「だから...私はそんな笑顔を守りたいって思ったの」

絵里「あーもうめんどくさい!!矢澤さん!私とお付き合いしてください!」

115: 2017/04/17(月) 01:22:58.69 ID:f0gRzMre.net
にこ「やっぱりおかしいわよ、変よ....」

絵里「変じゃないわ」


にこ「変よ...なんでこんな私を...にこを....」ポロポロ

絵里「だって、好きになっちゃったんだから仕方ないじゃない」

絵里「だから貴方を守りたいし、大切にしたい」

にこ「絢瀬さん.....」

絵里「絵里って呼んでほしいわ、それとその...お返事は?」

にこ「え?」

絵里「私、告白したのよ?その...矢澤さん、にこは私のこと嫌い?」

116: 2017/04/17(月) 01:29:17.53 ID:f0gRzMre.net
にこ「...こんなにこでいいの?」

絵里「むしろ、にこじゃなきゃ絶対に嫌」

にこ「こんな格好してるんだよ?」

絵里「そんなぱっと見の見た目は関係ない、私は貴方の家庭的なところ、それと笑顔に惹かれたんだから」


にこ「............」

絵里「それでお返事は?」

にこ「あとで別れるって言ったら私、許さないかもよ」

絵里「それは絶対に言わないから、安心して♪」


にこ「...馬鹿っ....喜んでお受けいたします」

118: 2017/04/17(月) 01:39:33.22 ID:f0gRzMre.net
絵里「という訳で!私とにこ、結婚を前提に付き合うとこになりました!」

海未「こういう時に絵里は本当に行動は早いですね」

真姫「エリーの妄言かもしれないわよ?にこちゃん、エリーのお遊ぶに付き合わなくていいのよ」

絵里「もう!素直な貴方達はお祝いできないの!?」

海未「冗談ですよ、おめでとうございます絵里」

真姫「式にはちゃんと呼んでよね?」

絵里「ふふ...ありがとう、これでお見合い写真の呪縛からも解放よー!!」


真姫「............」

真姫(さて...問題はこれからってところかしら)

真姫(今回はスムーズすぎてなんか怖いわね)

119: 2017/04/17(月) 01:48:34.34 ID:f0gRzMre.net
絵里「~♪」

亜里沙「最近、お姉ちゃん機嫌がいいね」

絵里「あ、わかる?わかっちゃう?」

亜里沙「あはは...何かいい事でもあったの?」

絵里「聞きなさい、我が妹よ」

亜里沙「う、うん?」

絵里「なんと!この度私!恋人ができました!」

亜里沙「え、本当!?おめでとうお姉ちゃん!」

絵里「ありがとう、亜里沙♪」

130: 2017/04/18(火) 23:31:18.22 ID:6jpza4uC.net
亜里沙「ねぇねぇ!お姉ちゃん」

絵里「何?亜里沙?」

亜里沙「お姉ちゃんの恋人さんってどんな人なの?」

絵里「え!それ聞いちゃうの?」

亜里沙「あ、うん...少しに気になって」

絵里「そうね...しいて言うなら」

亜里沙「言うなら?」

絵里「笑顔がとっても素敵な人よ!」

131: 2017/04/18(火) 23:41:25.70 ID:6jpza4uC.net
にこ「.......」キョロキョロ

絵里「あ!にこ〜♡」ブンブン

にこ「え、絵里さん!声が大きい!!」

絵里「まぁまぁ」

にこ「もう....ただでさえ目立つのに」

絵里「ねぇ、にこ!今日はどこにいく?」

にこ「....絵里さんってかなりグイグイきますね、もう名前で呼んでくるなんて

絵里「えー!だって私達は恋人同士なのよ?当たり前でしょ?」

にこ「まぁ、そうですけど」

絵里「そんなにかしこまらないで、私とにこは深い仲なんだから!」

にこ「ふ、深い仲.....」

132: 2017/04/18(火) 23:53:31.67 ID:6jpza4uC.net
絵里「にこも、私のことを絵里って呼んでいいのよ?いやむしろそう呼んで?」

にこ「あはは.....考えときます」

絵里「もう、恥ずかしがり屋なんだから」

絵里「さぁ!今日はにことの初デートよ!満喫するわよー!!」

にこ「おー.....」


絵里「え!?お弁当を作ってきてくれたの!?」

にこ「は、はい....迷惑でしたか?」

絵里「とんでもない!嬉しい!すっごく嬉しいわ!」

にこ「ほ、本当ですか!?」

絵里「にこの手料理、手作りお弁当を独り占めできるなんて最高じゃない!」

にこ「....////」

133: 2017/04/19(水) 00:07:31.87 ID:+A8P4/xZ.net
絵里「..........」もぐもぐ

にこ「ど、どうですか?」

絵里「これは.......」

にこ「............」

絵里「控えめに言っても....」


絵里「とってもハラショーよ!!なにこれ!?最高じゃない!?」

にこ「ほ、本当!?」

絵里「素晴らしいわ、こんな美味しいものがこれから毎日食べられるなんて、私は幸せ者だわ」

にこ「そ、そう!?一応いつもよりは気合いを入れてみたの、口にあってよかった.....」

絵里「ハラショー」もぐもぐ

にこ「そ、そんなに慌てて食べなくてもたくさんあるから!」

134: 2017/04/19(水) 00:13:49.40 ID:+A8P4/xZ.net
絵里「にこといると一日が過ぎるのもあっという間ね」

にこ「にこもそう思います」

絵里「休みが終わって、また仕事があると思うと辛くなるわ」

にこ「ふふ...そうですね」


絵里「...............」チラッ

にこ「?」

絵里「あー誰か、私に仕事が頑張れるようにしてくれないかしら?」

にこ「え?」

絵里「あ〜好きな人から!気合いを入れてもらえないかしら?」チラッ

にこ「?......!?」

135: 2017/04/19(水) 00:24:52.88 ID:+A8P4/xZ.net
にこ「あ、あの絵里さん、それって.......」

絵里「こら!絵里さんじゃなくて、絵里って呼んで?」

にこ「は、はい!」

絵里「...そうじゃないとこっちからチュウしちゃうわよ?」

にこ「!?」

絵里「でも私は~にこからしてほしいかな~って?」

にこ「え、えっと....」

絵里「お願い♡にこ」

にこ「うぅ......」


亜里沙「お姉ちゃん、こんなところでなにしてるの?」

絵里「!?」

136: 2017/04/19(水) 00:30:54.37 ID:+A8P4/xZ.net
絵里「あ、亜里沙!?」

亜里沙「あ、もしかして、デートの帰り?」


にこ「え、絵里...この人は?」

絵里「えっと、私の妹よ!亜里沙っていうの」

にこ「妹さん....は、はじめまして!矢澤にこって言います」ペコリ

亜里沙「!?え、えっと絢瀬亜里沙って言います、お姉ちゃんの妹です」ペコリ


絵里「亜里沙はなんでこんなところに?」

亜里沙「夕飯の買い出しの帰りだよ」

絵里「あ、そっか....今日はデートだったから当番を代わってもらったんだった」

亜里沙「お姉ちゃん」

絵里「何?亜里沙?」

亜里沙「矢澤さんってなんでそんな変な格好をしてるの?」

絵里 にこ「!?」

137: 2017/04/19(水) 00:41:00.23 ID:+A8P4/xZ.net
にこ「..........」

絵里「え、えっとね!亜里沙?にこはちょっとした事情があってこんな格好をしてるの」

亜里沙「事情?」

絵里「えぇ、だから!にこは好きでこんな格好をしてる訳じゃないの!」

亜里沙「そっか......大変なんですね」

にこ「まぁ、その、もう慣れました...」

絵里「だから!決して変な人とかじゃないから!むしろ優しくて料理も上手くてすっごいんだから」

亜里沙「そうなんだ」

絵里「だから、ね?亜里沙...」


亜里沙「まさか...その人がお姉ちゃんの恋人なんて言わないよね?」

絵里「え?」

138: 2017/04/19(水) 00:53:32.24 ID:+A8P4/xZ.net
亜里沙「........」

絵里「あ、亜里沙?」

亜里沙「お姉ちゃん、こんなことは言いたくないけど...」

亜里沙「亜里沙はその人と付き合うのはあんまり賛成できないかも」

絵里「え...なんでよ...」

亜里沙「言わなきゃダメ?」チラッ

にこ「!?」

絵里「言ってよ!そんな...いきなり事言われても意味わかんないわよ!」

にこ「.........」

139: 2017/04/19(水) 01:07:52.94 ID:+A8P4/xZ.net
亜里沙「ねぇ、お姉ちゃんはその人とはどうなるつもりなの?結婚でもするの?」

絵里「そ、そうよ!結婚を前提にお付き合いしてるんだから!当たり前じゃない!」

亜里沙「そっか.....」

絵里「何が言いたいの?亜里沙は?」

亜里沙「私は....ううん...お母さん達は納得するのかな?」

絵里「なんでそこでお母さんが出てくるのよ」

亜里沙「だって....」


亜里沙「娘の結婚相手がこんな変な格好をしてたら普通は反対すると思うよ」

絵里「!!...そ、そんなの....」

にこ「........」

140: 2017/04/19(水) 01:16:13.67 ID:+A8P4/xZ.net
絵里「そんなの私の勝手じゃない!勝手に散々、私にお見合い写真を見せたり、送ってきたりしておいて」

亜里沙「それはお母さんがお姉ちゃんのことを心配だって思ってたからこそやってたんだよ?」

亜里沙「それに写真の人達は普通の格好をして、真面目そうな人ばっかだったじゃん」

絵里「何?亜里沙はにこが真面目じゃないって言うの?」

亜里沙「私はお姉ちゃんが選んだ相手だからそんなことはないと思う...多分にこさんもいい人だと思う」

亜里沙「でもお母さん達はそう簡単には納得しないと思うよ?」

絵里「っ!....私が誰と付き合おうと結婚しようと勝手でしょ!」

にこ「もうやめて!!!」


絵里「!?にこ?....」

亜里沙「.........」

にこ「もう...やめて.....」

141: 2017/04/19(水) 01:24:00.10 ID:+A8P4/xZ.net
絵里「にこ...」

にこ「ごめんなさい...亜里沙さん、お姉ちゃんとこんな変な私が付き合うなんて」

亜里沙「..........」

にこ「そうよね...こんな格好してるにこがご両親に認めてもらえる訳ないよね....」

絵里「にこ!待って!」

にこ「絵里、デート楽しかったわ...短かったけど、最高の一日だったわ」

亜里沙「..........」

にこ「...ありがとう....さよなら!」ダッ

絵里「にこ!!!」

142: 2017/04/19(水) 01:33:35.54 ID:+A8P4/xZ.net
真姫「エリーが浮かれていると思って...つけてみれば」

真姫「やっぱり、一波乱起きそうね....」

真姫「さて...このお札どう役に立つのかしら?」スッ

真姫「とりあえず...そろそろお仕事の時間のようね...」

真姫「さぁ、ハッピーメーカーの出番よ...なんてね」

144: 2017/04/19(水) 01:43:55.43 ID:+A8P4/xZ.net
絵里「..........」ズーン

海未「え、絵里?どうしたんですか?」

真姫「にこちゃんと色々とあったらしいわ」

海未「成程....喧嘩ですか?」

絵里「違うわ...にこと連絡が取れないの...グスッ...」

海未「絵里....」


真姫「親か...大きな壁ね...」

海未「親がなんですか?」

真姫「..........」

真姫(そういえば昔、海未に...私も....)

145: 2017/04/19(水) 01:52:14.27 ID:+A8P4/xZ.net
絵里「...........」メソメソ

海未「よしよし....」なでなで


真姫「エリー!いつまでメソメソしてるの」

絵里「...え?グスッ...」

真姫「メソメソしてるなんて!貴方らしくないわよ!」

海未「真姫.....」

絵里「真姫...でもにこが...それに親に認められないって...」

真姫「それが何よ!それがどうしたっていうのよ!」

絵里「!?」

146: 2017/04/19(水) 01:56:10.57 ID:+A8P4/xZ.net
真姫「親が何?家族が何?そんなの踏み越えてみなさいよ!」

真姫「エリーのにこちゃんへの愛はそんな中途半端なの?」

絵里「そんなの...本気に決まってるじゃない!」

真姫「じゃあ!越えてみせなさいよ!親なんてなによ!納得させればいいじゃない!」

真姫「エリーはそんな簡単に諦めちゃう人なの!?違うでしょ?」

絵里「.......」


絵里「どうにかしたいけど...どうしていいかわかんないのよ!!」

147: 2017/04/19(水) 02:09:56.00 ID:+A8P4/xZ.net
真姫「だったら!私達を頼ればいいじゃない!」

絵里「!?」

真姫「ね?海未?」

海未「は、はい!」

絵里「真姫...海未....」


真姫「さぁ!このスーパー仲人の真姫ちゃんに任せなさい!」

真姫「二人の縁を結んであげるわ!」

150: 2017/04/19(水) 03:03:31.39 ID:+A8P4/xZ.net
にこ「..........」

にこ「はぁ....絵里....ちゃん」

にこ「せっかく、こんなにこを好きになってくれたのに....グスッ...」

にこ「でも、こんな私じゃ...絵里ちゃんが....」

にこ「元々、こんなにこじゃ...釣り合わないもんね...」


ピンポーン

にこ「!?...誰だろ?」

真姫「入るわよー」ガチャ

にこ「え?」

151: 2017/04/19(水) 03:08:55.09 ID:+A8P4/xZ.net
真姫「...........」

にこ「...真姫ちゃん?」

真姫「なんでにこちゃんはこんなところで何、引きこもってんのよ!」

にこ「え....それは....」

真姫「せっかくにこちゃんを好きになってくれる....ぱっと見の見た目じゃなくてにこちゃん自身の中身が好きになってくれた人ができたのよ!」

にこ「だって....絵里ちゃんの未来の邪魔なんて....こんなにこが邪魔していいもじゃないよ」

絵里「そんなことない!」

にこ「...絵里ちゃん?」

152: 2017/04/19(水) 03:15:45.56 ID:+A8P4/xZ.net
絵里「..........」

にこ「絵里ちゃん.....」

絵里「絵里って呼びなさいって言ったでしょ?」

にこ「.........」

絵里「にこ、迎えに来たわ!」

にこ「なんで...なんで来たのよ!」

絵里「だって...私、にこのことが好きなんだもん」

にこ「っ!.........」

絵里「私はもう逃げないし!諦めないし!離さない!」

153: 2017/04/19(水) 03:18:52.59 ID:+A8P4/xZ.net
にこ「でも...私といたら...家族の人だって...」

絵里「関係ない...とは言えないけど!いつか認めさせてみせる!」

にこ「..........」

絵里「だからもう絶対に離せない!!にこ!ずっと私の隣にいて....いや、いなさい!!」

にこ「絵里.....」

絵里「だからずっと私と一緒にいてください!絶対に幸せにしてみせる!」

にこ「っ...はい....喜んで」ポロポロ


真姫「これで元通りね...ん?お札が光ってる?」

『このお札を持って神社でお参りにいけば、道が開けるよ』

真姫「!?神社?......」

154: 2017/04/19(水) 03:24:30.74 ID:+A8P4/xZ.net
絵里「...なんで神社なの?」

にこ「?.........」

真姫「まぁ、見てなさい」

海未「真姫は何をしようとしているのでしょうか?」

絵里「.....さぁ?」


亜里沙「見つけたよ、お姉ちゃん」

絵里「...!?亜里沙?」

155: 2017/04/19(水) 03:30:33.46 ID:+A8P4/xZ.net
亜里沙「お姉ちゃん...また、その人といるんだね」

絵里「えぇ...私は決めたわ!もう、私は迷わない!」

亜里沙「...お姉ちゃんはそれでいいの?」

絵里「構わない!今は認められなくても!いつかは認めさせてみせる!」

亜里沙「そっか...本当にいいんだね?」

絵里「にことなら...私は頑張っていける!」


真姫「そうね、人は見た目だけで判断されてしまうことが多いわ...けどそれはその人の本質とは限らない」

真姫「話してみて、触れ合ってみてわかることもあるわ!その人の本質がわかったりするわ」

真姫「ようは人を見た目で判断するなってことね」

真姫「そんな間違いを直しながら、人と人が成長していくんじゃないの?」

亜里沙「...........」

絵里「真姫...貴方って一体....本当に神主なの?」


真姫「神主?仲人?ただのハッピーメーカーよ!」

156: 2017/04/19(水) 03:34:32.25 ID:+A8P4/xZ.net
真姫「さて...このお札にどんなことがあるのかしら?」

絵里「さぁ?」

海未「!見てください!お札が光り始めましたよ!」

亜里沙「は、ハラショー....」


希『うちの名前はくすくす大明神』

にこ「か、神様!?」

希『うちを呼び出したのは貴方達?』

真姫「............」

真姫(.......希?)

157: 2017/04/19(水) 03:38:34.45 ID:+A8P4/xZ.net
希『ふむ...そこの眼鏡の子』

にこ「に、にこのこと!?」

希『そうや、貴方のその帽子...ちょっと変わったことになってるなぁ』

絵里「わ、わかるんですか!?そんなことまで」

希『まぁ、これでも一応神様だし』

海未「神様って...本当にいたんですね」

希『不思議なパワーでお手伝いしてあげようか?』

絵里「!?じゃ、じゃあ!」

158: 2017/04/19(水) 03:42:37.33 ID:+A8P4/xZ.net
希『ふむふむ...そのにこちゃんって子の帽子とサングラスを外せばいいんやね』

絵里「で、できますか?」

希『できるよー』

にこ「本当!?」

希『じゃあ、これからお祈りするから待っててなー』

真姫「よし、これで解決ね....」


希『...いい感じの体やね、ちょっと借りるよー』

真姫「え?」

希『希パワーたーっぷり注入!はーいぷしゅ!!』

真姫「!?」

159: 2017/04/19(水) 03:47:52.71 ID:+A8P4/xZ.net
真姫「それでは...準備はええかな?」

絵里「は、はい」

にこ「はい!」

海未「さっきから現実離れしすぎて頭が追い付きませんね」

絵里「あはは...そうかもね」

真姫「じゃあ!行くよー気合いれてねー!!」



絵里 にこ「かしこみー!!かしこみー!!」

真姫「矢澤にこちゃんの帽子とサングラスが取れますように!」

にこ「....!?」ポロッ

絵里「!?」

160: 2017/04/19(水) 03:51:53.63 ID:+A8P4/xZ.net
にこ「!!と、取れた!!」

絵里「..........」

にこ「取れた!!取れたわよ!見て!絵里!!」

絵里「にこ....って....」

にこ「何?へ、変かな?」

絵里「ごめんなさい...最初に謝っておくわ」

にこ「え?」

絵里「また惚れ直しちゃったわ...にこ...大好き!!」

にこ「っ...私も....にこも大好き!」

161: 2017/04/19(水) 03:58:43.68 ID:+A8P4/xZ.net
真姫「無事に解決みたいやね...」

海未「そうみたいですね....」

真姫「..........」

海未「............」スッ

真姫「やめたほうがええよ」スッ

海未「!?」

真姫「仮にもうちは神様やよ?」

海未「そうですか....タイミングを誤ったようですね」

162: 2017/04/19(水) 04:06:20.03 ID:+A8P4/xZ.net
真姫「貴方もそうだし...この子からもこの世界にはない空気を持ってるね」

海未「成程、全部お見通しってことね」

真姫「...........」

海未「今回、貴方を観察する為にあえて動かなかった...けど完全にタイミングを誤ったわね...」

真姫「ちょっと私にも話させて!!貴方は一体何者なの?」

海未「また会ったわね、ハッピーメーカーさん」

真姫「貴方は一体何者なの!?」

海未「そうね...あえて言うなら私はアンハッピーメーカーってところかしら?」

真姫「アンハッピーメーカー....」

163: 2017/04/19(水) 04:12:47.37 ID:+A8P4/xZ.net
真姫「なんで毎回、私の邪魔をしようとするの!?」

海未「貴方が目指している世界が必ずしも正しいとは限らないのよ」

真姫「前もそんな事を言ってたけど、それはどういう意味なのよ」

海未「いずれわかるわ、また違う世界で会いましょう、ハッピーメーカーさん?」

真姫「ま、待ちなさい!」

海未「」フッ

真姫「!!おっと....海未はずっと操られたのねだからあんなべたべたしてたのかしら?」


真姫「アンハッピーメーカー...一体、何者かしら....」

164: 2017/04/19(水) 04:20:15.90 ID:+A8P4/xZ.net
にこ「絵里~こっちこっち!」

絵里「待ってよ!にこ!」

にこ「もう!このにこにーを待たせるなんて!」

絵里「ごめん、ごめん」

にこ「パフェ奢りね」

絵里「えぇ~...じゃあ、にこがあ~んってしてくれたらいいわよ」

にこ「もう...仕方ないわね~ワガママな恋人さんなんだから!」


真姫「............」パシャ

真姫「二人共いい笑顔ね...よかった...末永くお幸せにね」

165: 2017/04/19(水) 04:24:57.01 ID:+A8P4/xZ.net
真姫「アンハッピーメーカー.....」

真姫「邪魔をしてくる存在がようやく少しずつはわかってきたけど...まだまだわからないことが多いわね」

真姫「貴方が目指している世界が必ずしも正しいとは限らないか....」

真姫「.............」

真姫「いや、私はやりたい事をやるだけ...迷ってはいけないわ...ぶれてはだめ!!」

真姫「もう....あんな失敗は起こさない為にも...」

真姫「貴方達は私が守ってみせる.....絶対に!」

真姫「...........」スタスタ


真姫「..........!!」クルッ

真姫「....ハッピーエンドね」

166: 2017/04/19(水) 04:25:37.63 ID:+A8P4/xZ.net
これでおしまいです
最後までお付き合いいただきありがとうございました

167: 2017/04/19(水) 04:28:42.26 ID:oepWDkQB.net
おつ
にこえりはいいぞ

168: 2017/04/19(水) 06:02:03.02 ID:j9llKvQ7.net
乙です
一体誰なんだろう

引用元: 真姫「神主?仲人?ただのハッピーメーカーよ」