1: 2017/05/02(火) 22:44:47.55 ID:qttg3Tbo.net
前回までのハッピーメーカー真姫は
【ラブライブ】真姫「神主?仲人?ただのハッピーメーカーよ」


にこ「私は...にこ、矢澤にこって言います」

にこ「この帽子とサングラスが外したくても外せないのよ!」

絵里「...え?なにこの変な格好した人は?」

絵里「ハラショー!!これとっても美味しいわ!」

にこ「なんでよ....絢瀬さんには関係ないじゃない!」

絵里「あ...もう~!!そうよ、私は矢澤さんが好きなのよ!!だから放っておくことなんかできない!」

亜里沙「娘の結婚相手がこんな変な格好をしてたら普通は反対すると思うよ」

にこ「絵里、デート楽しかったわ...短かったけど、最高の一日だったわ..ありがとう....さよなら!」ダッ

絵里「だって...私、にこのことが好きなんだもん」

絵里「だからもう絶対に離せない!!にこ!ずっと私の隣にいて....いや、いなさい!!」

絵里 にこ「かしこみー!!かしこみー!!」

真姫「矢澤にこちゃんの帽子とサングラスが取れますように!」

海未「今回、貴方を観察する為にあえて動かなかった...けど完全にタイミングを誤ったわね...」

真姫「貴方は一体何者なの!?」

海未「そうね...あえて言うなら私はアンハッピーメーカーってところかしら?」



真姫「アンハッピーメーカー...一体、何者かしら....」

3: 2017/05/02(火) 22:49:32.09 ID:qttg3Tbo.net
#7


真姫「さて...今回はどんな世界が待ってるのかしら?」

真姫「...............」スタスタ

真姫「それにしても....ここはどこよ?」キョロキョロ

真姫「山?でも田んぼもあるし...農村?」

真姫「う~ん......」


穂乃果「貴方...見ない顔だね?誰?」

真姫「!?」ビクッ

4: 2017/05/02(火) 22:54:29.84 ID:qttg3Tbo.net
真姫(穂乃果よね?....服装が少し古臭い感じがするけど)

真姫「..........」

穂乃果「えっと....おーい!聞こえてる?」

真姫「!あ、ごめんなさい、考え事をしてて」

穂乃果「そっか...ここら辺では見ない顔だけど、どこの人?」

真姫「えっと...そのただの旅人よ、ちょっと道に迷っちゃって」

穂乃果「そっか...ねぇ、頭...触っていい?」

真姫「....は?」

5: 2017/05/02(火) 22:59:48.13 ID:qttg3Tbo.net
穂乃果「えっと...その、この地方の挨拶みたいなもので、だめかな?」

真姫「そ、そうなの?」

穂乃果「う、うん.....」

真姫「まぁ、郷にいては郷に従えっていうし...どうぞ」スッ

穂乃果「ありがとう!...ちょっと失礼するね」

穂乃果「...........」なでなで

真姫「.............」

穂乃果「うん....ありがとう」

真姫「じゃあ、私も....」スッ

穂乃果「あ、それはもういいよ」

真姫「え?」

6: 2017/05/02(火) 23:04:48.51 ID:qttg3Tbo.net
真姫「いいってどういうことよ」

穂乃果「えっと...そのさっきの挨拶ってのは嘘で....」

真姫「嘘?なんでそんな嘘をついたのよ」

穂乃果「その確認がしたくて....」

真姫「確認?なんの確認よ」

穂乃果「それは....」

凛「穂乃果ちゃーん!!!」

穂乃果「!!」

真姫(あれは....凛よね?凛も古臭い格好をしてるわね...ここは古い時代のお話なのかしら?)

7: 2017/05/02(火) 23:08:49.93 ID:qttg3Tbo.net
凛「もー!探したよ!穂乃果ちゃん」

穂乃果「あはは...ごめんごめん」

凛「もう....!!」

真姫「!な、なによ....」

穂乃果「り、凛ちゃん....その人はね」

凛「あ、赤鬼にゃ!!ついにこの村まで攻めてきたんだにゃ!!」

真姫「は?鬼?」

凛「あぁ!!凛達はここでおしまいになるんだにゃ!!」

穂乃果「凛ちゃん!!落ち着いて!!」

9: 2017/05/02(火) 23:13:45.19 ID:qttg3Tbo.net
凛「さっきは取り乱してごめんなさい」

真姫「まぁ、そんな気にしてないからいいわ」

穂乃果「ごめんね?最近ちょっとこの辺で色々とあってね」

真姫「色々ねぇ....さっき、凛でいいのかしら?言ってた『鬼』が原因かしら」

穂乃果「あはは...もうバレバレだね」

凛「この辺で最近、鬼が暴れまわってるって噂が流れてるんだにゃ!」

真姫「鬼.....」

穂乃果「それで皆、少しピリピリしてて....」

真姫(成程、今度は桃太郎ね....桃太郎もバッドエンドではなかったはずなんだけど...)

真姫「そう.....」

10: 2017/05/02(火) 23:17:53.15 ID:qttg3Tbo.net
真姫「もしかして...頭を撫でてた理由って...」

穂乃果「うん!角があるかどうか調べてたの!!」

真姫「やっぱり」

凛「それに貴方、ちょっと怖そうな顔してるし」

真姫「....怒っていい?」

穂乃果「凛ちゃん!!」

凛「あ、ごめんなさい!でもだって...難しそうな顔してたにゃ...」

真姫「......まぁ、いいわ...実際、考え事はしてたし」

穂乃果「ごめんなさい...」

真姫「それよりこの辺で宿泊施設はないかしら?日もだんだん沈んできてるし...これからの下山はちょっとね」

凛「しゅくはくしせつ?」

穂乃果「それってなに?」

真姫「え」

12: 2017/05/02(火) 23:20:37.70 ID:qttg3Tbo.net
凛「しゅくはくしせつってお泊りできるところってことだったんだね」

穂乃果「なら、穂乃果達のお家でいいなら歓迎するよ!」

真姫「いいの?」

凛「うん、さっきは失礼なこと言っちゃったし」

穂乃果「夜の山は危険だからね、無暗に出歩かないほうがいいよ」

真姫「ありがとう、恩に着るわ」

穂乃果「じゃあ、行こうか!」

凛「お家に帰るにゃー」

13: 2017/05/02(火) 23:24:58.90 ID:qttg3Tbo.net
穂乃果「ただいまー」ガララ

凛「ただいまにゃー」

ことり「お帰りー」

真姫「お邪魔します」

ことり「!...お客さん?」

穂乃果「うん、旅人さんなんだって」

ことり「成程...たしかに.....」ジロジロ

真姫「え、えっと、なにか?」

穂乃果「あー多分....」

ことり「この服、何!?見たことない!!」

穂乃果「やっぱり...ことりちゃん、服に目がないの」

14: 2017/05/02(火) 23:33:11.08 ID:qttg3Tbo.net
穂乃果「そういえば、まだお名前聞いてなかったよね」

真姫「...そういえばそうね」

穂乃果「穂乃果は穂乃果っていうの!!」

凛「凛は凛っていうにゃー」

ことり「ことりはことりっていいまーす」

真姫「......ここは突っ込み所?」

穂乃果「へ?」


真姫「私は真姫、真姫って呼んでくれて構わないわ」

穂乃果「真姫ちゃんだね」

凛「真姫ちゃんよろしくにゃー」

15: 2017/05/02(火) 23:39:23.38 ID:qttg3Tbo.net
真姫「3人はここで一緒に暮らしてるの?」

凛「うん、そうだよー」

ことり「もう1人いるんだけどねー」

真姫「もう1人?」

穂乃果「うん、そろそろ帰ってくるはずだよ!」


凛「それにしても...今日は疲れたにゃー....」ポンッ!!

真姫「.....え?」

ことり「そうだねー畑仕事いっぱいしたもんね」パタパタ!

真姫「え、え?」

穂乃果「ふ、二人共!!」

凛 ことり「あ」

真姫「は、羽にしっぽ!?」

17: 2017/05/02(火) 23:44:42.45 ID:qttg3Tbo.net
真姫「これは一体.....」

穂乃果「あはは....」

凛「穂乃果ちゃん、ごめん...」

ことり「つい、気が抜けちゃって....」

真姫「えっと....」

穂乃果「これは誤魔化すことはできなそうだね」

真姫「二人は人間じゃないってこと?...」

穂乃果「うーん...正確に言えば違うけど...でも二人は人間だよ!」

真姫「そう.....」

18: 2017/05/02(火) 23:46:59.98 ID:qttg3Tbo.net
真姫「見たところ...ことりは鳥...凛は犬?....」

凛「凛は猫にゃ!」

真姫「猫?成程.....」

真姫(え?犬じゃないの?)

真姫「穂乃果は?」

穂乃果「穂乃果は普通の人間だよ!」

真姫「そう.....」

真姫(ということは...残りの一人は....)


にこ「ただいまー」ガララ

19: 2017/05/02(火) 23:53:09.94 ID:qttg3Tbo.net
にこ「ふぅ..........!」

真姫「お邪魔してます」

にこ「.....その人は?....」

穂乃果「お客さんだよ!!」

にこ「そう......」スタスタ


凛「あ!にこちゃんお帰りーー!!」ぴょこぴょこ

ことり「おかえりー」パタパタ

にこ「ただいまー.....」


にこ「って!!!あんたら何してんのよ!!!!」

20: 2017/05/02(火) 23:57:44.43 ID:qttg3Tbo.net
凛「へ?」

にこ「へ?じゃないわよ!!その耳!!尻尾!!羽!!」

ことり「あー.....」

にこ「あー...じゃないわよ!!何、普通の人間にその姿を見せてるのよ!!」

穂乃果「にこちゃん、大丈夫だから」

にこ「何が大丈夫なのよ!!忘れたの!!?あの時のことを!!」

穂乃果「っ!!でもこの人はそんな人じゃないよ!」

にこ「は?なんでそんなことがわかるのよ!!」

穂乃果「穂乃果がそう思ったから!!」

にこ「っ!あんたってやつは......」

真姫「..............」

21: 2017/05/03(水) 00:04:45.21 ID:+12fj0zT.net
真姫「私、出て行くわね...なんかごめんなさいね」スッ

穂乃果「真姫ちゃん!?」

凛「にこちゃんなんか全然、気にしなくてもいいにゃー」

にこ「なんでよ!」

ことり「それにもう外は日がもう暮れてるよー危ないよー」

真姫「でも......」

にこ「...........」

穂乃果「にこちゃん、久々に穂乃果以外の人間と会ったからびっくりしちゃっただけなの、だから.....」

凛「にこちゃんビビりすぎだにゃー」

にこ「あんたらが能天気すぎるのよ!!」

22: 2017/05/03(水) 00:16:52.51 ID:+12fj0zT.net
にこ「はぁ...わかったわよ、そこの...真姫だっけ?泊まっていきなさいよ」

真姫「いいの?」

にこ「えぇ...それにここで下手に逃がして私達の言いふらされても困るし、監視よ」

真姫「そう....」

凛「全く、にこちゃん素直じゃないにゃー」

ことり「だよねー?」

にこ「うるさい!!」

真姫「.....ありがとう」

穂乃果「うん!一件落着だね!!皆、仲良くしないとね!!」

23: 2017/05/03(水) 00:18:53.81 ID:+12fj0zT.net
穂乃果 凛「zzzzzzzzzzzzz」

真姫「....二人共なんか姉妹みたいね」

ことり「そうだね....」

にこ「..........」


真姫「ねぇ、二人共ちょっと聞いてもいいかしら?」

ことり「何?」

真姫「さっきの...その、にこちゃんが言ってたことよ」

にこ「..........」

真姫「あの時のことって何?」

ことり「............」

24: 2017/05/03(水) 00:28:35.25 ID:+12fj0zT.net
ことり「それは.....」

にこ「ことり!!!」

ことり「!!」ビクッ

にこ「余計なことを言わなくてもいいの」


真姫「......訳ありみたいね」

にこ「あんたには関係ないわ」

真姫「...そうね、ごめんなさい余計なことを聞いて」

にこ「ふん..........」

真姫「私も先に寝かせてもらうわ...おやすみなさい」

ことり「おやすみ」

にこ「............」

25: 2017/05/03(水) 00:32:57.38 ID:+12fj0zT.net
真姫「..........」

真姫(状況を整理するとこの世界は桃太郎がベースの世界ね)

真姫(.....穂乃果が桃太郎、凛が犬じゃなくて猫、ことりがキジってところかしら....)

真姫(にこちゃんは...おそらく物語通りなら猿よね?)

真姫(それにしてもにこちゃんの様子がおかしいのよね...何があったのかしら?一体)

真姫(そして人間ではあって人間ではない...)

真姫(....とりあえず、鬼退治でもすればいいのかしら?....)

真姫(眠いわ....明日考えましょう....)


真姫「zzzzzzzzzzzzz」

30: 2017/05/03(水) 21:01:21.93 ID:+12fj0zT.net
真姫「おはよう」

ことり「あ!真姫ちゃん早いね♪起きるの」

真姫「そうかしら?」

ことり「穂乃果ちゃんと凛ちゃんは寝てるから」

にこ「あの二人が起きるのが遅いだけよ」

ことり「あはは...そうかもね」

真姫「........」

31: 2017/05/03(水) 21:09:26.22 ID:+12fj0zT.net
真姫「ねぇ、少し聞きたいことがあるんだけどいいかしら?」

ことり「何?」

真姫「昨日、言っていた鬼の話よ」

ことり「あー...でもことり達が知ってるのはあくまで噂というか...そんなかんじの話だよ?」

真姫「これから旅を続けていく中でもしかしたら遭遇する可能性があるわ...だから少しでも対策をしておきたいのよ」

ことり「そっか...真姫ちゃんは旅の途中だもんね」

真姫「えぇ...おしえてもらえるかしら?」

ことり「わかったよ」

32: 2017/05/03(水) 21:15:53.57 ID:+12fj0zT.net
ことり「この山のふもとに村があるんだけど、そこで噂されている話なんだけど」

ことり「ふもとの村は海に面していてね、少し離れたところに島があってね...そこの島に昔から鬼がいるって話なの」

真姫「鬼....実際にその鬼を見た人はいるの?」

ことり「見た人はいるらしいんだけど...実際に何かされたって話は聞いたことはないらしいよ」

真姫「そう.....」

ことり「うん、だからことりも本当に鬼そのものがいるのか怪しいかなって思ってるくらい」

にこ「あの島の雰囲気が不気味だから、皆が勝手に思い込んでるだけでしょ!馬鹿馬鹿しい」

ことり「あはは...たしかに不気味かもね」

真姫「...........」

33: 2017/05/03(水) 21:23:20.75 ID:+12fj0zT.net
ことり「ことり達が知ってるのはこれくらいかな?」

真姫「ありがとう」

にこ「...それにしても!あの二人は本当に寝坊助なんだから!ちょっと起こしてくるわ」

ことり「優しく起こしてあげてね」

にこ「ことりは二人に甘過ぎなのよ!」



タッタッタタ!!ガラララ!!


モブ「穂乃果さんはいますか!!!!」

ことり「!?」ビクッ

真姫「!!........何事?」

34: 2017/05/03(水) 21:30:21.24 ID:+12fj0zT.net
穂乃果「え、えっと何事かな?」ボサボサ

凛「眠いにゃ.....」ボサボサ

にこ「あんた達!いい加減しゃきっとしなさい!!」

ことり「どうしたんですか?」

モブ「出たんです....」

にこ「出た?」

モブ「お、鬼が出たんです!!!」

穂乃果「お、鬼!?」

35: 2017/05/03(水) 21:32:44.87 ID:+12fj0zT.net
モブ「夜明けの浜辺で見たらしいんです!!」

穂乃果「浜辺....」

モブ「話によると...金色の髪と青色の髪をした鬼がいたそうなんです!!」

にこ「んな、ばかな...寝ぼけてたんじゃないの?」

モブ「見たんだって!!」

真姫「...仮にいたとして...なんで穂乃果のとこに来るのよ」

モブ「それは...穂乃果さんが伝説の....というか貴方は誰よ!!」

真姫「私はただの通りすがりの旅人よ」

モブ「旅人....穂乃果さんのとこには見ない顔がよく集まりますね、本当に...」

にこ「........」

穂乃果「あはは....」

36: 2017/05/03(水) 21:40:34.04 ID:+12fj0zT.net
モブ「だから地元の英雄の娘さんである穂乃果さんにお願いをしてるんです」

真姫「地元の英雄?」

モブ「穂乃果さんのお父さんは地元の英雄なんです、昔、この地域によそ者が攻めてきた時に戦ってこの地域を救ってくれたんです!」

真姫「成程....」

モブ「穂乃果さん!!是非!鬼退治を!!」

穂乃果「お、鬼退治!?」

にこ「退治って...貴方達、鬼になんかされたの?」

モブ「今回は特には...すぐ逃げたらしいので...」

ことり「退治なんて物騒だよ!暴力はよくないよ!」

モブ「被害が起きてからは遅いんです!!それに昔からあの島の近くで行方不明とかがよくあるって話があるじゃないですか!きっと鬼の仕業ですよ!!」

穂乃果「............」

37: 2017/05/03(水) 21:45:59.30 ID:+12fj0zT.net
モブ「皆、怖くて浜辺にも近づくことができないんです!!漁に出ることもできません!!」

凛「zzzzzzzz」

穂乃果「でも.......」

モブ「去年にあった化け物騒ぎの時も皆!怖がって村がパニックになったじゃないですか!」

穂乃果「!!......」

にこ「............」

モブ「お願いします!!このままじゃ!食糧危機にもなっちゃいます!!」

真姫「....なんか面倒なことになりそうね...」


穂乃果「わかった...やってみるよ」

モブ「本当ですか!?ありがとうございます!!」

にこ「...............」

38: 2017/05/03(水) 21:51:09.30 ID:+12fj0zT.net
モブ「これで皆、安心して生活できます!!」

モブ「じゃあ、失礼します!」

穂乃果「うん、またね....」


にこ「何、安請け合いしてんのよ」

凛「zzzzzzzzz」

にこ「あんたはいつまで寝てるのよ!!!」バシッ

凛「にゃ!!....お話は終わった?」

ことり「それで、どうするの?穂乃果ちゃん?」

穂乃果「..........」


穂乃果「やるしかないよ、大丈夫だよ!穂乃果だけでやるから!!」

39: 2017/05/03(水) 21:55:57.02 ID:+12fj0zT.net
穂乃果「3人は知ってるよね?こう見えても穂乃果は強いんだよ?」

真姫「そうなの....?」

穂乃果「うん!!こう見えても穂乃果は英雄の娘だから!」

真姫「英雄?」


にこ「ふざけないで」

穂乃果「にこちゃん?どうしたの?」

凛「にこちゃんの言う通りにゃ、穂乃果ちゃんふざけたことを言わないで」

穂乃果「え...凛ちゃんまでどうしたの?穂乃果なんか変なこと言った?」

ことり「...真姫ちゃんはもうことり達がただの人間じゃないってことは知ってるし、いいよね?」

凛「そうだね...それに穂乃果ちゃん!」

穂乃果「何?凛ちゃん?」

凛「穂乃果ちゃん、凛達を庇う為に依頼を受けたんでしょ?」

穂乃果「...........」

40: 2017/05/03(水) 22:02:36.17 ID:+12fj0zT.net
真姫「庇う為?どういうこと?」

にこ「別に、あんたには関係ないでしょ」

ことり「まぁまぁ、にこちゃん...そうだね、真姫ちゃんにはもう隠しても意味ないよ」

にこ「.........」

ことり「真姫ちゃん、さっきの人が去年化け物騒ぎがあったって言ってたでしょ」

真姫「えぇ、そういえばそんなことを言ってたわね」

穂乃果「ことりちゃん!!」


ことり「あれ、ことり達のことなの」

穂乃果「!........」

41: 2017/05/03(水) 22:07:38.17 ID:+12fj0zT.net
ことり「ことりは元々、この地域に住んでた訳じゃないの」

ことり「凛ちゃんもにこちゃんもそう...色んな場所を巡っているうちに出会ったの」

凛「凛達はね...生まれた時から人間であって人間ではなかったの」

ことり「ことりは鳥だし、凛ちゃんは猫...にこちゃんは....」

にこ「いちいち言わなくていいわよ!!!」

ことり「そんな姿だから、時には迫害されたりもしてね...傷つけられることもあった...」

凛「いつしか凛達は人目を避けて姿を偽れるようになったにゃ」

ことり「まぁ、気を抜いちゃったり...気が高まってちゃったりすると元の姿になっちゃうんだけどね」

凛「そんな凛達をこうして匿って一緒に暮らしてくれてるの」

ことり「だから穂乃果ちゃんには恩しかないの」

にこ「ふん.......」

42: 2017/05/03(水) 22:12:13.12 ID:+12fj0zT.net
ことり「だから穂乃果ちゃん」

凛「一人ではいかせないよ?穂乃果ちゃんは凛達が守るにゃ」

穂乃果「ことりちゃん...凛ちゃん....」

にこ「勝手に私達を救っておいて...勝手にいなくなるなんてそんな勝手は許さないんだからね」

穂乃果「にこちゃん....」


凛「もし、鬼の所に行くっていうなら」

ことり「絶対にことり達が一緒にいくよ、穂乃果ちゃんが行くならどこまでも」

にこ「仕方ないから、付き合ってあげるわ」

穂乃果「皆.....」

真姫「どうやら話がまとまったみたいね」

45: 2017/05/03(水) 22:32:24.10 ID:+12fj0zT.net


穂乃果「真姫ちゃんも行くの?」

真姫「えぇ、人手は人数が多いほうが無難でしょ」

穂乃果「そうだけど...」

真姫「一宿一飯の恩みたいなものよ、気にしないで」

にこ「別にいいけど...足を引っ張んないでよ」

真姫「...私嫌われてる?」

凛「にこちゃんはいつもこんなかんじだから気にしなくていいにゃ」

46: 2017/05/03(水) 22:34:28.15 ID:+12fj0zT.net

穂乃果「よし!!出発だよ!!」

凛「出発にゃーー!!」

真姫「テンション高いわね」

にこ「あれ?ことり?」

穂乃果「本当だ!忘れ物かな?」キョロキョロ


ことり「よし!お弁当もできた!準備OKだよ!」

凛「美味しそうにゃ~」

穂乃果「うん!なんかお腹空いてきちゃった」

真姫「...なんていうか」

にこ「な~んか緊張感が足りないのよね」

47: 2017/05/03(水) 22:38:00.14 ID:+12fj0zT.net

穂乃果「.........」スタスタ

モブ「あ!穂乃果さん!!」ダッ

穂乃果「ん?何?」

モブ「鬼退治に行くんですよね!!」

穂乃果「あはは...退治って...島に行って様子を見てくるだけだよ」

モブ「気をつけてくださいね!」

穂乃果「うん、ありがとう」

モブ「船は浜辺に何隻もあるので、好きなやつを使ってください!」

穂乃果「わかった!使わせてもらうね!」

43: 2017/05/03(水) 22:21:09.00 ID:+12fj0zT.net
ザザーン

真姫「見事に人っ子一人いないわね...不気味ね」

にこ「怖気づいた?」

真姫「まさか、ただこんな綺麗な海なのに...勿体無いなって思っただけよ」

ことり「そうだね....」

凛「ところで船はどの船を使っていいんだろ?」

穂乃果「うーん....」キョロキョロ

穂乃果「...あ!あそこにいっぱい船があるよ!」

ことり「じゃあ、あそこから借りようか?」

にこ「そうね」

44: 2017/05/03(水) 22:28:41.91 ID:+12fj0zT.net
真姫「船って...これが船?....」

穂乃果「そうだよ?これが一番大きくていいかな?」

にこ「そうね...丈夫そうだし」

真姫「..........」

凛「漕ぎ手は順番で交代だね」

ことり「じゃあ、最初はことりとにこちゃんでやろっか?」

真姫「こんなの....」

穂乃果「どうしたの真姫ちゃん?」

真姫「エンジンの無いただの船じゃない!!」

にこ「いや、だからただの船だって」

凛「エンジンって何?」

48: 2017/05/03(水) 22:42:00.45 ID:+12fj0zT.net

真姫「...........」ギーコギーコ

穂乃果「真姫ちゃんって意外と肉体派?」

凛「凛はもう腕が疲れたにゃー」

ことり「あ!そろそろ島が見えてきたよ!」ギーコギーコ

にこ「たしかに見た感じ不気味な島ね....」

穂乃果「本当に鬼なんかいるのかな?」

凛「どうせならいない方がいいにゃー」

ことり「そうだね」ギーコギーコ

穂乃果「じゃあ!そろそろ皆、上陸準備して!」

49: 2017/05/03(水) 22:48:35.70 ID:+12fj0zT.net
真姫「さて、上陸したけど....」

凛「なんかさびしい感じの島にゃー」

にこ「そうね...土壌が悪いのかしら、草があまり生えてないわね」

穂乃果「こんなとこに人なんているのかな?」

にこ「いや、人じゃないから鬼だから」

穂乃果「そっか」

にこ「...ここなら大丈夫よね、ことり」

ことり「ん?何?にこちゃん?」

にこ「...お願いできる?」

ことり「!...うん、わかった!」

50: 2017/05/03(水) 22:51:53.72 ID:+12fj0zT.net
真姫「?....一体何を」

ことり「...えい!」バサッ

にこ「上から島の地形となにかないか見て!」

ことり「わかった!」パタパタ

真姫「そっか...ことりは鳥だったわね」

穂乃果「ことりちゃん気をつけてね!」

ことり「はーい」スッー

真姫「便利な能力ね...」

51: 2017/05/03(水) 22:54:30.13 ID:+12fj0zT.net
ことり「ふぅ....」スッ

穂乃果「どうだった?ことりちゃん?」

ことり「えっとね...島の反対側にお家みたいのがあったよ!」

にこ「...家」

凛「やっぱり鬼が本当に....」

真姫「何かいた?」

ことり「ごめん、もう少し近づこうと思ったんだけど、なんか嫌な感じがして近づけなかったの」

真姫「...野生の勘っていったところかしら...」

52: 2017/05/03(水) 22:59:18.00 ID:+12fj0zT.net
にこ「鬼が本当にいるかはまだ確証はないけど、安全第一に行きましょう」

ことり「そうだね...役に立てなくてごめんね」

凛「そんなことないにゃ!ことりちゃんのおかげで敵がどこにいるか大体わかったんだから」

穂乃果「敵って....まだ敵って決まった訳じゃないよ」

にこ「そうだけど...用心しといて損はないでしょ」

ことり「そうだね」

真姫「..............」

53: 2017/05/03(水) 23:04:45.24 ID:+12fj0zT.net
穂乃果「ふぅ、着いたね....」

にこ「うん、いかにもってかんじの雰囲気ね」

ことり「鬼さんいるのかな?」

真姫「鬼さんって...」

ことり「だって、ことり達は争いに来た訳じゃないんだよ?」

穂乃果「...そうだね」


絵里「誰!?」

海未「..........」

穂乃果「!?」

真姫「!.........」

真姫(....成程、そういうことね....)

55: 2017/05/03(水) 23:10:54.18 ID:+12fj0zT.net
絵里「貴方達...この島に何の用よ」

海未「人間...ですね」

希「5人かぁ...いつもよりは少し多め?」

凛「あわわわわ....」

ことり「ほ、本当にいたんだ....」

にこ「..........」

穂乃果「あ、あの!私達!!」


絵里「そう...また私達から奪っていくのね...」

海未「どうします、絵里?」

希「まぁまぁ、エリチ落ち着いて」

絵里「もう...あの子にあんな思いはさせない!!」ダッ

穂乃果「!!」

真姫「...どうやら大人しく話は聞いてもらえそうにないわね」

56: 2017/05/03(水) 23:15:39.33 ID:+12fj0zT.net
にこ「穂乃果!!」

穂乃果「ぐっ!!」ガキンッ

絵里「ふ~ん...思ったよりやるわね、人間の癖に」ググッ!

穂乃果「穂乃果達は話をしにきただけなの!攻撃をやめて!」

絵里「そう言ってまた、私達から色んな物を奪っていくんでしょ!!騙されないわよ!!」


凛「穂乃果ちゃん!!」ダッ!!

希「おっと!」

海未「貴方達の相手は私達がいたしましょう」

にこ「....っち!」

ことり「戦うしかないの?」

真姫「..........」

57: 2017/05/03(水) 23:24:08.46 ID:+12fj0zT.net
にこ「凛、ことり本気で行くわよ!!穂乃果を守るのよ!!」

凛「にこちゃん...わかったにゃ!!」ポンッ!

ことり「うん!!」バサッ!!

海未「!?」

希「翼に...耳?...この子達は一体...」

にこ「あんた達には恨みはないけど...そっちがその気ならこっちも容赦なくいかせてもらうわ!」ピョコ!

真姫「!!」

真姫(にこちゃんはウサギだったのね....というか猿はどこいったのよ)

にこ「さぁ!!いくわよ!あんた達!!!」

58: 2017/05/03(水) 23:31:18.36 ID:+12fj0zT.net
絵里「!?...貴方、中々...面白い仲間がいるみたいね...」ググッ

穂乃果「まぁね、皆大切な仲間だよっ!!」ググッ

絵里「でも私の仲間だって、強いんだから!貴方達には負けないわ」

穂乃果「勝つかと負けるとかどうでもいいよ!!穂乃果は話をしにここに来たの!!」

絵里「なら!!黙ってやられて負けなさい!!」

穂乃果「っ~!!!」



にこ「にこのスピードについてこれるかしら!!」

凛「凛もスピードなら負けないにゃー!!」

希「っく!!このちょこまかと!」


海未「卑怯です!!降りてきなさい!!」

ことり「降りたら、お話聞いてくれる?」

海未「ダメです!!」ギリリリ

ことり「あわわわわ!!撃たないでぇ!!!」


真姫「さて、どうしたもんのかしら?エリーは完全に勘違いしてるみたいだし」

花陽「...はぁ....はぁ......」タッタッタ

真姫「ん?」

59: 2017/05/03(水) 23:35:59.05 ID:+12fj0zT.net
花陽「絵里ちゃん!!希ちゃん!!海未ちゃん!!」

絵里「!?」

希「花陽ちゃん!?」

海未「ダメです!!ここは危険です!!安全なとこまで戻ってください!!」

真姫「あれは...花陽?」

にこ「また新手!?」


花陽「争いはやめてください!!争ったってなんの解決にもならないよ!!!」

絵里「花陽.....」

花陽「その人達はさっきから話をしに来てるって言ってるよ!話をちゃんと聞こうよ!!」

希「.........」

海未「しかし、貴方に危険が....」

花陽「いいから!!皆、武器をしまって!!」

絵里「...わかったわ...」スッ

穂乃果「..........」

60: 2017/05/03(水) 23:39:28.19 ID:+12fj0zT.net
花陽「.....よか、った....」フラッ

海未「!?」

絵里「花陽!!!」ガシッ

花陽「あはは...ちょっと無理しちゃったみたい....」

絵里「馬鹿!!そんなフラフラな体で無理して!!」


にこ「一体どういうことなの?」

絵里「あんた達のせいよ!」

希「エリチ!この人達は関係ないかもしれないやろ?」

凛「?どういうことなんだにゃ」

海未「はぁ...どうやら何も知らないみたいですね」

穂乃果「う、うん....」

海未「絵里、私からこの方々に説明します、絵里は花陽を」

絵里「ありがとう海未、希、海未をよろしく」

希「了解~」

61: 2017/05/03(水) 23:48:22.99 ID:+12fj0zT.net
海未「この島はですね、昔から我々の一族が住んでいました」

海未「我々は貴方達で言う鬼という存在です」

凛「本当にいたんだ...」

希「貴方達だって中々、面白い感じやん」

にこ「ふん.....」

海未「貴方達ならわかっていただけるかもしれませんね、この姿です...この島からは出ることは難しいのです」

希「少し魚を捕りにいったら騒がれる始末だしね」

真姫「成程ね...でもなんでそんな目立つところで魚を捕りに?」

希「それは.....」

海未「貴方達のせいじゃないですか.....」

真姫「え?」

62: 2017/05/03(水) 23:50:26.75 ID:+12fj0zT.net
海未「貴方達がここの周りの魚を無造作に漁をするから!!この島の周りの魚が減ってしまったのです!!」

希「海未ちゃん!!」

海未「失礼しました....しかし、この島は元々植物も育ちづらく、魚介などを食し我々は生活してました」

海未「ですが!!最近になって漁で乱獲されて魚は激減!!」

海未「花陽は...いつもお腹を空かして我慢しています、一番育ちざかりだというのに」

海未「そんな花陽の為に少しでもと人目のない時間帯で漁に出たらこの始末です....私達はどうすればいいんですか!!!」

海未「花陽は...さっきみてもらってわかるようにもうフラフラです...っく....」

海未「私達が一体、貴方達に何をしたっていうですか!!」ポロポロ

穂乃果「..........」

72: 2017/05/04(木) 23:12:27.04ID:Qx5Qt8hf.net
希「海未ちゃん.......」

海未「私達は何も悪いことはしてないのにどうして、こんな仕打ちを受けないといけないんですか......」

にこ「....だから、人間は嫌いなのよ」

穂乃果「!!」

ことり「にこちゃん!!」

にこ「だってそうじゃない、この人達もそう、にこ達もそう、姿が少し違うだけどこんな目に遭うのよ」

穂乃果「.........」

にこ「まぁ、穂乃果は特別に仕方なく別にしといてあげるけど」

凛「にこちゃん、素直じゃないにゃー」

にこ「うっさい!!」

真姫「..............」

73: 2017/05/04(木) 23:24:09.88ID:Qx5Qt8hf.net
真姫「ねぇ...ことり」

ことり「ん?何?真姫ちゃん」

真姫「ちょっと私の分のあれ、もらえるかしら?」

ことり「あれ?」

真姫「そうよ、あれよ」

ことり「......!わかったよ!でも...どうするの?あ!もしかして!」

真姫「うん、ちょっと行ってくるわね」


絵里「もう、これ以上は無理しちゃだめよ?」

花陽「えへへ....ごめんなさい、絵里ちゃん」

絵里「あなたはただでさえ体が弱いんだから.....」

花陽「うん....気をつけるね」


コンコン!

絵里「!誰?」

ガチャ

真姫「私よ、お邪魔するわね」

絵里「貴方は........」

74: 2017/05/04(木) 23:32:16.01ID:Qx5Qt8hf.net
絵里「一体...何の用?というか人の家に勝手に入らないでもらえるかしら?」

真姫「だからお邪魔しますって言ったでしょ?」

絵里「........」ギロッ

真姫「はぁ...そんな怖い顔しないでよ、別に何もしないわよ」


花陽「け、喧嘩はしないで!!」

絵里「花陽.....でも......」

花陽「絵里ちゃんお願い!たぶん、この人悪い人じゃないと思う」

絵里「...はぁ、わかったわよ、花陽に免じて目を瞑るわ....それで何の用よ」

真姫「貴方には用はないの」

絵里「...?じゃ、何をしに来たのよ」

真姫「そっちの子に少し用があってね」

花陽「え?花陽に?」

絵里「.........」

75: 2017/05/04(木) 23:40:36.09ID:Qx5Qt8hf.net
真姫「えぇ、別に大した用事ではないんだけどね」

絵里「貴方!!花陽に何をする気!?事と次第によっては容赦しないわよ!!」

花陽「絵里ちゃん!!!」

絵里「!!で、でも!!花陽に何かあったら.....」

花陽「大丈夫だよ、花陽なんとなくわかるの、この人には悪意はないって」

絵里「花陽.....」

花陽「だから大丈夫!それに万が一何かあったら絵里ちゃんが助けてくれるんでしょ?」

絵里「あ、当たり前よ!!花陽も皆も私が絶対に守ってみせる!」

花陽「なら大丈夫だね、だから絵里ちゃん、この人のお話聞いてもいいよね?」

絵里「...少しでも不審なことをしたら容赦しないからね」

真姫「...別にしないわよ、変なことは」

76: 2017/05/04(木) 23:47:25.23ID:Qx5Qt8hf.net
花陽「じゃあ、改めて花陽に用事ってなに?」

真姫「これを」スッ

花陽「ん?何これ?」

真姫「私のお弁当よ、貴方に食べて欲しくてもってきたのよ」

花陽「お弁当?花陽に?」

真姫「貴方、さっきも言ってたけど、ろくに食べ物を食べれてないんでしょ?」

花陽「うん、でもそれは皆一緒だよ?花陽が体力がないからこんなことになっちゃってるだけだから」

絵里「花陽!貴方はまたそうやって、自分を!」

花陽「絵里ちゃん!!」

絵里「っ!!わかったわ......」

真姫「.........,」

77: 2017/05/04(木) 23:53:32.83ID:Qx5Qt8hf.net
真姫「これよ、まぁ...私が作った訳じゃないけどね」スッ


花陽「!?す、すっごく美味しそうです!」

真姫「まぁ、ことりのお手製だからね、味は保証するわ」

花陽「で、でも!これを食べたら貴方の分が!」

真姫「あぁ....大丈夫よ、私の分はこれがあるし」スッ

花陽「?その白い塊はなに?」

真姫「え?おにぎり知らないの?」

花陽「おにぎり?絵里ちゃん知ってる?」

絵里「いえ、私も初耳だわ」

花陽「おにぎり........」ジー

78: 2017/05/05(金) 00:02:08.30ID:xmX7q4VR.net
真姫「気になる?」

花陽「え?あ!はい......」

真姫「私が適当に握ったやつだけど食べる?」

花陽「はい!!!」


真姫「....じゃあ、はい、どうぞ」

花陽「!?白くてぴかぴかしてます!」

絵里「そうね、綺麗ね」

花陽「じゃあ、その、いただきます」

真姫「どうぞ」

花陽「はむっ!..........」もぐもぐ

絵里「花陽、どう?」

花陽「................」もぐもぐ

絵里「花陽?」

花陽「................」もぐもぐ

絵里「ねぇ、聞こえてる?花陽?」

花陽「...............」もぐもぐ

79: 2017/05/05(金) 00:16:01.60ID:xmX7q4VR.net
絵里「ねぇ!無視しないでよ!!」ガシッ


花陽「ハッ!?」

花陽「絵里ちゃん」

絵里「何?花陽?」

花陽「これね、えっと」

真姫「おにぎりよ」

花陽「そう、おにぎりね.........」

絵里「おにぎりが?」


花陽「すっごく美味しいの!!なにこれ!?こんな美味しいものがこの世界に存在してるの!?」

絵里「!?」

花陽「ねぇ、これ、その.....全部食べてもいい?」

真姫「え、まぁいいけど」

花陽「やったぁ!!」

絵里「え、そんなに美味しいの?私も少し食べたいかも...」

80: 2017/05/05(金) 00:20:19.03ID:xmX7q4VR.net
花陽「美味しかったです♪ご馳走様です!」

絵里「おにぎり....」

真姫「口にあってよかったわ」

花陽「でもなんで花陽達にくれたの?」

真姫「ちょっと、貴方達とお話がしたくてね」

花陽「話?」

真姫「えぇ、私達がここに来た理由も話したいし」

絵里「.........」

花陽「うん?いいよね?絵里ちゃん?」

絵里「内容にもよるけど聞くだけなら....」

真姫「ありがとう、じゃあ皆を連れてくるわね」

81: 2017/05/05(金) 00:25:58.38ID:xmX7q4VR.net
海未「絵里、どういうことですか」

絵里「まぁ...色々あってね....!海未、貴方...目が赤くない?」

海未「っ!そ、それは.....」

絵里「!まさか...貴方達!!海未に何をしたの!!」

希「エリチ!!」

絵里「!希....」

希「この人達はうちらに何もしてないよ」

絵里「そ、そう....失礼したわ」

にこ「...血の気の多い奴ね」

ことり「にこちゃん!!」

穂乃果「それで皆に話ってなに?真姫ちゃん?」

真姫「今から説明するわ」

凛「凛が飽きて寝ないように短くわかりやすくお願いするにゃ」

真姫「はいはい....」

82: 2017/05/05(金) 00:30:12.37ID:xmX7q4VR.net
真姫「私達は、この島に鬼がいるって話を村人に受けてここに来たわ」

真姫「村人達はこの島に恐ろしい鬼がいるって思いこんでいるわ」

絵里「...........」

真姫「でも、実際にはそんなことはなかったわ、いい人達いなかったわ」

海未「どうしてそう思うんですか?」

真姫「見ればわかるわよ、えっと...海未や絵里でいいのかしら?二人はたしかに血の気が多いように見えるかもしれない」

真姫「でもそれは...仲間を皆を守るために必氏になってるだけ」

希「.........」

真姫「そこの花陽って子をすごく大事にしている」

花陽「............」

真姫「ようは、ただ仲間思いのいい人達ばかりってことよ」

83: 2017/05/05(金) 00:42:24.04ID:xmX7q4VR.net
真姫「でもね、村人はそう思ってないの...貴方達のことを凶悪で恐ろしい存在だと思っている」

絵里「...何が言いたいの?」

真姫「もう...怖い顔しないでよ」

絵里「.........」

真姫「誤解を解きたいのよ、貴方達の」

海未「私達のですか?」

真姫「そうよ...見た目が少し違うだけで、ここまで苦しい生活をすることはないと思うの」

真姫「花陽って子を見てればなおさらよ」

花陽「........」

希「仮に誤解を解くとしてどうやって解くの?うちらが言ったところで怖がられて話なんて....」

真姫「大丈夫よ、それにここに適材な人物がいるわ」チラッ

穂乃果「?....穂乃果?」

84: 2017/05/05(金) 00:51:10.55ID:xmX7q4VR.net
真姫「この穂乃果って子は村の英雄の娘なの、影響力は絶大のはずよ」

穂乃果「そ、そうかな?」

にこ「まぁ...たしかに...」

凛「穂乃果ちゃんならきっと皆、お話を聞いてくれるにゃ!!」

海未「村の英雄....」

絵里「成程...見た目に反して腕が優れてると思ったら、そういうことだったのね」

穂乃果「あはは...褒められてる?」

ことり「う~ん、多分半分くらい?」

穂乃果「えー....」

にこ「実際、多分皆そう思うわよ」

穂乃果「一応鍛えてるのにぃ.....」

真姫「.....話を進めてもいい?」

85: 2017/05/05(金) 01:13:58.47ID:xmX7q4VR.net
真姫「だから、穂乃果に貴方達が悪ではないと説明してもらうのよ」

穂乃果「成程....」

海未「そんな簡単に上手くいくでしょうか?」

真姫「...でもやらない限りは貴方達はこのまま苦しい生活が続くだけよ」

絵里「..........」

希「そうやね...このままだと状況は変わらないもんね....」

穂乃果「......よし!!!」

穂乃果「穂乃果やってみるよ!!」

にこ「また安請け合いして....」

穂乃果「だって皆、幸せになれたらそれって素晴らしいことじゃん!」

真姫「!!.....そうね」

穂乃果「穂乃果やってみるよ!!」

86: 2017/05/05(金) 01:20:50.65ID:xmX7q4VR.net
穂乃果「じゃあ....穂乃果達は一旦戻るね」

花陽「おにぎりありがとうございました!!」

希「うちらまでお弁当ご馳走になってごめんなぁ」

ことり「気にしないでいいよ~」

凛「じゃあ、凛達は戻るにゃー」

にこ「ほら、無駄話してないで行くわよ」

海未「いい知らせを待ってます」

絵里「............」

穂乃果「うん♪頑張ってくるね!!」

92: 2017/05/05(金) 23:02:34.69ID:xmX7q4VR.net
モブ「...ん?あれは...穂乃果さん!!皆ーー!!穂乃果さん達が戻ってきたよ!!」


ざわざわざわざわ

モブ「穂乃果さん!!鬼はいましたか?退治してきたんですか?」

穂乃果「えっと....」

凛「すごい人数にゃー....」

ことり「ちょっと言いづらいね....」

にこ「...........」

穂乃果「あのね...皆に聞いてほしいことがあるの!!」

モブ「?」

93: 2017/05/05(金) 23:09:38.61ID:xmX7q4VR.net
モブ「鬼はいたけど...悪者じゃなかった!?一体どういうことですか!!」

ざわざわざわ!!

穂乃果「!?...えっと、それはね...えっと...」あたふた

にこ「はー...あんたは本当に説明が下手くそなんだから」

穂乃果「あはは....」

にこ「仕方ないわね、にこが代わりに説明してあげる」

凛「にこちゃんが?」

にこ「何よ、文句ある?」

凛「別にー」

ことり「ふふふ.....にこちゃん素直じゃないね、本当に」

にこ「ことり、茶化さないで!」

ことり「ごめんごめん、じゃあよろしくね♪にこちゃん」

にこ「はいはい」

94: 2017/05/05(金) 23:18:49.41ID:xmX7q4VR.net
にこ「穂乃果に変わって皆に、にこが説明するわ」

モブ「貴方は穂乃果さんの居候の....」

にこ「っ.......」イラッ

にこ「...あの島にはたしかに鬼がいたわ」

モブ「鬼.....」

にこ「でもそこにいた鬼達には悪者ではなかったわ、食糧危機で困ってるだけだったわ」

モブ「食糧危機?」

にこ「皆、遠くから見てわかるようにあの島には自然が少ないわ、おそらく島の地形的に育つのが難しいの」

にこ「だからそれを補う為に魚などで食いつないでいたの、でも....」

モブ「でも?」

にこ「貴方達...いえ、貴方達とは言わないけどあの島周辺の魚の収穫量が著しく少なくなっているの」

にこ「結果、鬼達は食料に困ってフラフラになって、食糧を求めてこの浜辺の近くまで来ていたってことよ」

モブ「....そうですか....」

95: 2017/05/05(金) 23:25:55.52ID:xmX7q4VR.net
にこ「だから鬼達はこの村を襲うつもりはないし、あの島からも出るつもりは基本的にないらしいの」

モブ「ってことは一安心ってことですか?」

にこ「村的にはね」

ことり「でも、鬼さんはあのままだと大変なことになっちゃうの」

にこ「そう、だから漁で魚を乱獲しないようにしてほしいの」

モブ「..........」

穂乃果「だから皆にお願いをしに来たの!お願いできないかな?」

モブ「いきなりそんなことを言われても.....」

真姫「..........」

穂乃果「そうだよね.....」

96: 2017/05/05(金) 23:33:19.30ID:xmX7q4VR.net
モブ「少し時間をもらえませんか?皆で話し合ってみます」

穂乃果「うん!ありがとう!」

にこ「とりあえずこれでひと段落かしら?」

凛「そうだね....」

ことり「じゃあ、さっきの鬼さん達のとこに報告する?」

にこ「えーー!!もうにこ、船を漕ぐの疲れたーー」

凛「凛も.....」

ことり「いや、今すぐじゃなくてその....」チラッ

真姫「!.....そういうことね、ことり、私は手伝うわ」

穂乃果「え?え?何をするの?」

モブ「.............」

97: 2017/05/05(金) 23:42:43.44ID:xmX7q4VR.net
にこ「はぁ...あんた達は本当にお人よしなんだから」

ことり「そう言ってにこちゃんも手伝ってくれてるよね?」

にこ「こ、これは!にこの分よ!!自分の分!!」


凛「これでいいの真姫ちゃん?」

真姫「いいんじゃない?簡単でしょ?」

凛「うん♪皆の凛の作ったやつ食べてくれるかな?」

真姫「食べてくれるわよ、きっと」

穂乃果「なんか皆でお料理なんてなんか楽しいね!」

凛「うん!楽しいにゃー」

98: 2017/05/05(金) 23:46:53.50ID:xmX7q4VR.net
穂乃果「.........」

真姫「穂乃果?」

穂乃果「...........」

真姫「穂乃果!」

穂乃果「!...あ、真姫ちゃん」

真姫「どうしたのよ、準備終わったわよ皆」

穂乃果「あ、本当?」

真姫「どうかしたの?ぼーっとして」

穂乃果「ちょっとね」

真姫「?」

99: 2017/05/05(金) 23:53:57.81ID:xmX7q4VR.net
穂乃果「...じゃ、行こうか」スッ

真姫「...それが原因?」

穂乃果「ん?これ?」

真姫「えぇ...それってペンダントかしら?」

穂乃果「うん...これ、ペンダントっていうんだね......お父さんの形見なの」

真姫「形見......」

穂乃果「これね...どっか知らない場所の物らしくてね、穂乃果にはよくわからないんだけど、お父さんのだから大切にしてるの」

真姫「ちょっと見せてもらっていい?」

穂乃果「ん?いいけど.....」

真姫「これは.....時計?でも針が動いてないわね....」

穂乃果「とけい?なにそれ?」

100: 2017/05/05(金) 23:57:49.94ID:xmX7q4VR.net
真姫「簡単に言えば、時間を示すものよ」

穂乃果「時間....時刻ってこと?」

真姫「そうよ、多分、外国のやつね」

穂乃果「え!なんで真姫ちゃんそんなことが!....」

真姫「穂乃果、私はなんだったけ?」

穂乃果「.....旅人!!」

真姫「そうよ...動いてはいないけどいい時計ね」

穂乃果「うん♪だって大好きなお父さんの時計だもん」

101: 2017/05/06(土) 00:05:50.46ID:EyQnqAYR.net
にこ「もう!!遅いわよ!!何をしてたのよ」

穂乃果「ごめんごめん」

真姫「ちょっとあってね」

凛「忘れ物でもしたの?」

穂乃果「まぁ、そんなかんじかな」

ことり「じゃあ、皆揃ったことだし」

凛「出発にゃー!!」

102: 2017/05/06(土) 00:06:27.61ID:EyQnqAYR.net
海未「..........!」

絵里「どうしたの?海未?」

海未「誰か、島に近づいてきます」

絵里「まさか...敵!?」

希「エリチ思いつめすぎ!....ちょっと待っててね」ゴソゴソ

海未「希、お願いします」

絵里「希のそのレンズ、便利よね」

希「まぁね~....えっと...あ!あの子達や!!」

海未「!...いい知らせを持ってきてくれればいいのですが」

絵里「...........」

103: 2017/05/06(土) 00:13:58.49ID:EyQnqAYR.net
穂乃果「おーい!!」ブンブン

凛「報告のついでに遊びにきたにゃー!」


海未「...緊張感がないですね」

絵里「油断しちゃだめよ...二人共、いい知らせとは限らないわよ」

希「エリチ......」


穂乃果「ごめんね、皆には事情をお話をしてきたよ!今えっと...話し合いしてくれてるよ!漁について」

絵里「!そう...ありがとう」

凛「それとね~」

海未「どうしたんですか?」

凛「ふふふ....いいものを実は持っ....」


花陽「おにぎりですか!!!?」

凛「にゃ!?」

絵里「!?花陽、いつの間に!安静にって言ったでしょ!」

104: 2017/05/06(土) 00:21:32.48ID:EyQnqAYR.net
花陽「花陽はえっと...その....元気になりました!」

真姫「もしかしてこれ....欲しいの?」スッ

花陽「!?そ、それはおにぎりですか?」

真姫「えぇ.....ほら、えっと」チラッ

絵里「私?」

真姫「....食べたそうにしてたから」

絵里「....っ!あ、あれは!!花陽があまりにも美味しそうに食べるから!」

花陽「だって美味しいもん!!」

凛「凛ね、おにぎりたくさん作ってきたから、花陽ちゃんにあげるにゃー」

花陽「本当!?」


海未「花陽があんなに元気に...おにぎりとは一体....」

希「ええやん、元気になったなら」

ことり「二人の分もちゃんとあるよー」

海未「!?」

希「おおきにー」

105: 2017/05/06(土) 00:26:46.12ID:EyQnqAYR.net
絵里「このおにぎりっていう食べ物とっても美味しいわ....」

海未「はい...花陽が元気になるのにも納得です」

希「こっちのやつもおいしいよー!!」

花陽「.............」もぐもぐ


穂乃果「気に入ってもらえたみたいだね!」

ことり「うん、作った甲斐があったね」

凛「なんか嬉しいにゃ」

にこ「そうね....」


真姫「..............」

真姫(世界や姿は血違えど、こうやって皆が仲良くいられるっていいことよね...うん...そうよね...)

真姫「.........」

106: 2017/05/06(土) 00:34:23.62ID:EyQnqAYR.net
絵里「~~!?なにこれすっごくすっぱいんだけど!!」

穂乃果「あ、それ梅干しっていうの」

海未「私は美味しいと思いますが、このすっぱさが逆に」

絵里「うぅ...私これだめ...」

希「エリチの意外な弱点を発見やね」

花陽「.............」もぐもぐ

凛「すごいにゃ....」

にこ「えぇ、真剣な顔で食べてるわ、この子」


真姫「.........」パシャ

真姫「ふふ....なんか見てるこっちまで楽しくなってきちゃったわね...」

107: 2017/05/06(土) 00:37:58.80ID:EyQnqAYR.net
絵里「何回もご馳走してもらってごめんなさいね」

穂乃果「困った時はお互い様だよ!」

海未「いい人間もいるんですね」

ことり「穂乃果ちゃんは優しいから」

希「もし何か困ったとこがあったら、気軽に相談してね、これくらいしかうちらにはできないから」

凛「わかったにゃ」

にこ「別に気にしなくていいわよ、私達が勝手にやったことなんだから」

真姫「そうね...やりたかったからやっただけよ、ようは自己満足よ」

にこ「あんたも素直じゃないわね、本当に」

真姫「にこちゃんには言われたくないわ」


穂乃果「じゃあ!またなにかあったらくるねーー!!」

花陽「いつでもお待ちしてます!!!」

絵里「花陽....まぁ、元気になったし...いっか」

108: 2017/05/06(土) 00:41:36.61ID:EyQnqAYR.net
穂乃果「それにしても真姫ちゃんもよくここまで付き合うよね」ギーコギーコ

凛「たしかに、ただの旅人さんなのに」

真姫「別にいいじゃない」ギーコギーコ

ことり「真姫ちゃんは優しい人なんだよ」

にこ「ただのばかなお人よしでお節介な人なだけでしょ」

真姫「お節介な人?ただのハッピーメーカーよ」ギーコギーコ

凛「なにそれ?」

真姫「名乗り名みたいものよ...とういか!私ずっと漕いでるんだけど!誰か変わってよ!」

にこ「にこ~重たいもの持てない~か弱いから~」

凛「ちょっと、寒くないかにゃ」

にこ「だったらあんたが漕ぎなさいよ!!!」

110: 2017/05/06(土) 00:48:14.46ID:EyQnqAYR.net
穂乃果「よし!!浜辺に到着!!」

凛「あれ~?誰もいないにゃ~」

ことり「本当だ~」

穂乃果「きっと話し合いをしてるから!どっかで集まってるんだよ」

にこ「そうかもね...にこは疲れたわ、家に帰りましょう」

凛「凛もくたくたにゃー」

真姫「二人は全然、漕いでないじゃない!!」


穂乃果「あれ...あそこ、煙があがってるけど...あの方向って....」

にこ「!!」

凛「まさか山火事!?」

ことり「穂乃果ちゃん!!!」

穂乃果「うん、急ごう!!!」ダッ!!

111: 2017/05/06(土) 00:54:50.82ID:EyQnqAYR.net
にこ「え........」

凛「なんで....」

ことり「....穂乃果ちゃんのお家が燃えてるの?」

穂乃果「え...だって火は消したよ、なんで穂乃果の家が....」

穂乃果「嫌だよ...お父さんと...お父さんの家が!!」バッ!!

にこ「穂乃果!!なにしてんのよ!!」バシッ

穂乃果「離してよ!!家が!!家が!!!」ジタバタ

真姫「凛!!花陽!!立ちすくんでないで!!早く消火を!!!」


モブ「その必要はないわ」

真姫「!?」

モブ「.........」

真姫「貴方は.....」

112: 2017/05/06(土) 00:59:03.82ID:EyQnqAYR.net
凛「必要はないってどういうことにゃ!!穂乃果ちゃんの家が燃えてるんだよ!!」

モブ「えぇ、そうですね」

ことり「そうですねって....そんな態度」

真姫「!まさか...貴方達!」

モブ「そうです、その火は我々が着けたんですよ」


穂乃果「.........なんで」

モブ「はい?」

穂乃果「なんで、なんでそんなことをするの....」

にこ「穂乃果.....」

モブ「...........」

穂乃果「ねぇ!なんでそんなひどいことをするの!!なんで!どうして!!」

113: 2017/05/06(土) 01:03:24.06ID:EyQnqAYR.net
モブ「貴方が私達を裏切ったからです!!」

穂乃果「裏切った?.....いつ穂乃果が裏切ったの!!」

モブ「鬼退治をしてこなかったじゃないですか」

穂乃果「え」

モブ「村人は鬼を恐れています、私もそう」

モブ「貴方は英雄の娘の癖に鬼と結託して村を滅ぼそうとしている!!」

にこ「そんなことしないわよ!!それにそんなことを誰をそんなことを言ってるのよ」

モブ「皆です!!」

モブ「漁を控えろなんて...そんなの生活が苦しくなるだけじゃないですか!!」

モブ「だから私達は貴方達を始末します」スッ


バンッ!!

穂乃果「っ!?.......」バタン

にこ「穂乃果!!」

114: 2017/05/06(土) 01:07:18.38ID:EyQnqAYR.net
穂乃果「」

にこ「穂乃果.....」

ことり「嘘だよね...穂乃果ちゃん!!」

モブ「動かないで!!貴方達は包囲されてます、大人しくしてください」

真姫「.....なんでよ」


にこ「穂乃果......」

穂乃果「」

にこ「~っ!!!!!!!」ぴょこ

モブ「!?こいつ人間じゃない!?」

にこ「あああああああああああ!!!!!!!!!!」

ことり「凛ちゃん!!にこちゃんを押さえて!!」

凛「にこちゃん!!!」

真姫「なんで....なんでこうなるのよ!!!」

115: 2017/05/06(土) 01:10:27.90ID:EyQnqAYR.net
「貴方のせいよ」スッ

真姫「.....!?」

「貴方がこうやって色んな世界を巡っているうちに世界のバランスが崩れてしまった」

真姫「どういう意味よ!!」

「こうして面と向かって会うのは初めてね、ハッピーメーカーさん」

真姫「まさか...貴方が....」

「そうよ....」

真姫「マントで姿を隠してないで姿をちゃんと見せなさいよ!!!」

「そうね、貴方には色々と話したいことがあるし」バッ

真姫「......え、嘘でしょ.....」



真姫「.....私?」

真姫「どうも、ハッピーメーカーさん」


To Be Continued

116: 2017/05/06(土) 01:11:28.80ID:EyQnqAYR.net
これでおしまいです
いつもお付き合いいただきありがとうございます

117: 2017/05/06(土) 01:15:09.95ID:N6gfaVtc.net
乙です
まさかの真姫ちゃん

120: 2017/05/06(土) 01:40:50.64ID:ZRaKTPlL.net
To Be Continuedなのにおしまいとは?
続き下さい

122: 2017/05/06(土) 20:29:41.33ID:xOGeqOhK.net
いよいよシリーズの核心って感じか
今回の世界はこれで終わりなのかな

引用元: 真姫「お節介な人?ただのハッピーメーカーよ」