1: 2017/05/20(土) 22:55:54.43 ID:ZabylpGg.net
ハッピーメーカー真姫最終話

2: 2017/05/20(土) 22:58:12.56 ID:ZabylpGg.net
真姫「...........」ピピピピ


にこ「...........」

凛「今日はね、凛達がね、新しい曲を作ったってことをお知らせに来たんだよ」

花陽「真姫ちゃんには敵わないかもしれないけど、海未ちゃんに手伝ってもらって作ったんだ」

凛「今度、真姫にも聞かせてあげるにゃー」

にこ「まぁ、このにこが歌ってるんだから、期待しても大丈夫よ」

花陽「私達3人の初めてのライブもするんだよ!」

凛「今日も練習いっぱいしてきたにゃー」

花陽「っ....だから....っ....」

凛「かよちん!....駄目だよ!!」

にこ「.............」


真姫「...........」ピピピ

3: 2017/05/20(土) 23:03:33.98 ID:ZabylpGg.net
花陽「だって....もう一か月近くたつんだよ?真姫ちゃん、なんで目を覚まさないの?」

にこ「お医者さんが言ってたじゃない、目を覚ますのは明日か10年後かわからないって」

花陽「でも!...でも、なんでこんな真姫ちゃんがこんな目に遭わなくちゃっいけなないの!!」

凛「かよちん!!ここは病院だよ!」

花陽「!!ご、ごめんなさい....」

にこ「...花陽の気持ちはわかるわ、にこだって辛いわ....でも待つしかないの」

凛「うん...そうだね、真姫ちゃんを信じようよ、かよちん」

花陽「うん......」

真姫「...........」ピピピ

にこ「............」


にこ「....皆を悲しませてないで、さっさと起きてよ....馬鹿.....」

4: 2017/05/20(土) 23:09:25.76 ID:ZabylpGg.net
にこ「さて、そろそろ行くわよ」スッ

花陽「うん、そうだね!」

凛「また、来るね!真姫ちゃん」

にこ「さぁ、今日も練習やるわよ」スタスタ

花陽「新曲頑張らないと!!」

凛「練習行っくにゃー!!」


ガチャ

穂乃果「あ.......」

花陽「!!!」

凛「穂乃果ちゃん?」

にこ「.............」

5: 2017/05/20(土) 23:14:31.01 ID:ZabylpGg.net
#μ’s


にこ「ここに何の用?」

花陽「にこちゃん!」

穂乃果「.............」

にこ「別にあんたを恨んでる訳じゃないわ、でもここに来ることが気に食わないわ」

凛「穂乃果ちゃん?にこちゃんは今、ちょっと疲れててね?」

にこ「凛!邪魔しないで」

凛「!....ごめんにゃ.....」

にこ「あの日、あんたを庇って真姫ちゃんはこうなった」

穂乃果「.............」

にこ「あの日から時間が止まってる、にこもあんたも真姫ちゃんも」

6: 2017/05/20(土) 23:20:00.36 ID:ZabylpGg.net
にこ「真姫ちゃんがこうなったことに関してはにこはとやかく言うつもりはないわ」

にこ「だって、真姫ちゃんは自分の意思であんたを庇ったんだから」

穂乃果「............」

にこ「だからその件に関してはにこは何も言うつもりはないわ....ただ!」


にこ「あの日、μ’sを辞めるって言ったあんたは許さない」

穂乃果「っ!.........」

にこ「もちろんこれは逆恨みかもしれない....けどあの日、真姫ちゃんがこうなって希の転校、ことりの留学が決まって皆がバラバラになりそうになった時あんたは逃げ出した」

にこ「絵里なんか見てられなかったわ....あんたが絵里を泣かしたのよ!!!」

花陽「にこちゃん!!!!」

にこ「!!」

穂乃果「.............」

7: 2017/05/20(土) 23:25:15.09 ID:ZabylpGg.net
花陽「行くよ、にこちゃん!!」グイッ!

にこ「ちょっ!!引っ張らないでよ!!」


穂乃果「..........」

凛「穂乃果ちゃん」

穂乃果「!」

凛「凛は穂乃果ちゃんを待ってるからね、もちろん皆だって」

穂乃果「凛ちゃん.....」

凛「それに真姫ちゃんだって、きっと待ってる、だから早く戻ってきてね」


花陽『凛ちゃん~?』

凛「!今、行くにゃー!....じゃあね、穂乃果ちゃん」バタンッ

穂乃果「うん......」

8: 2017/05/20(土) 23:30:44.72 ID:ZabylpGg.net
真姫「.........」ピピピ

穂乃果「...真姫ちゃん、また来たよ」

真姫「.........」ピピピ

穂乃果「先輩に怒られて、後輩に励まされるなんてダメな先輩だね、私」

穂乃果「ねぇ...なんで穂乃果なんかを助けてくれたの?」

穂乃果「真姫ちゃんは穂乃果なんかよりも頭もいいし、美人だし....なんでなの?」

穂乃果「起きてよ...真姫ちゃん....せめて謝らせてよ穂乃果に....」ポロポロ

穂乃果「お願いだから、目を覚ましてよ!!」

9: 2017/05/20(土) 23:34:09.93 ID:ZabylpGg.net
穂乃果「どうしたらいいだろうね?穂乃果は...穂乃果、馬鹿だからわかんないよ....」

穂乃果「また、来るね....」

穂乃果「............」バタン



海未「..........」ガチャ

海未「皆、真姫のことが大好きなんですね....」

海未「すいません、今日はあの日、間違えて持って行ってしまったものを返しに来ました」

海未「...........」スッ

海未「まさか、真姫の作曲ノートを持っていくなんて私もドジですね...しかも今まで気が付かなかったなんて...あ、中身は読んでませんから安心してください!」

海未「.....いえ、気づかなかったというのは嘘ですね」

10: 2017/05/20(土) 23:39:30.63 ID:ZabylpGg.net
海未「私も寂しかったのかもしれません、だって私は作詞担当、真姫は作曲担当....」

海未「いつも二人で音楽室で曲作りをしていた頃が懐かしく思ってしまいます」

海未「真姫....私はどうしたらいいんでしょう、幼馴染がバラバラになり、仲間もバラバラになってしまいました」

海未「こんな弱気では穂乃果にお説教もできませんね....」

海未「私もまた来ますね、待ってますからね真姫....これ、置いて行きますね」スッ

海未「..........」バタン



真姫「.........」ピピピピ

11: 2017/05/20(土) 23:46:25.76 ID:ZabylpGg.net
絵里「ふぅ......」

にこ「あ、絵里!」

絵里「にこ、それに花陽に凛も」

花陽「生徒会からの帰り?」

絵里「そんなところね、生徒会長ってこう見えても忙しいのよ?」

凛「知ってるにゃー」

にこ「今日は来る?」

絵里「うーん...今日はパスかな?課題をやりたいし」

にこ「課題?」

絵里「....に~こ~.....」

にこ「あははは.....」

花陽「にこちゃん.....」

12: 2017/05/20(土) 23:51:40.79 ID:ZabylpGg.net
絵里「真姫はどうだった?」

にこ「いつも通りね、全くとんだ眠り姫よ」

絵里「そう....」

凛「今日、穂乃果ちゃんに会ったにゃー」

絵里「え!穂乃果に会ったの?」

花陽「うん...真姫ちゃんの病室でね」

絵里「穂乃果......」

にこ「............」

絵里「そっか、外には出歩くようにはなったのね...よかった...」

13: 2017/05/20(土) 23:58:38.55 ID:ZabylpGg.net
絵里「じゃあ、私は亜里沙と買い物に行くからまたね」

凛「バイバーイ」

花陽「絵里ちゃん、またね」

にこ「............」

にこ「絵里も甘いんだから....」

凛「絵里ちゃん少し寂しそうだったにゃ....」

花陽「そうだね....」

にこ「....さぁ、私達は練習よ!!張り切っていくわよ!!」

凛「!...うん!!」

花陽「はい!」

14: 2017/05/21(日) 00:03:18.15 ID:QkrOK+8h.net
絵里「本当は買い物なんてないのに...何やってるんだろ私....」

絵里「ねぇ、貴方がいたら状況は変わっていたのかしら?」

絵里「....希.....私、どうしたらいいの?」



穂乃果「いけない!忘れ物しちゃった!!」ガチャ

穂乃果「真姫ちゃん、またお邪魔するね」

穂乃果「えっと....あ、あった....ん?これなんだろ?」

穂乃果「これって...ノート?」

穂乃果「...........」

穂乃果「少しくらいならいいよね?....」ペラッ

15: 2017/05/21(日) 00:09:03.81 ID:QkrOK+8h.net
穂乃果「これ、真姫ちゃんのノートかな?」

穂乃果「音符とかがいっぱいだ...作曲のノートだね、多分」

穂乃果「音符は穂乃果には全然わかんないや....」ペラペラ

穂乃果「...ん、あれ?後ろから半分が違うノートになってる?なにこれ?」


真姫『今日は穂乃果先輩達に作った曲を送った、気に入ってくれるといいな....』

穂乃果「これは....」

真姫『今日は神社で練習をする先輩達に会った、曲...気に入ってもらえたみたい、よかった』

真姫『今日は先輩たちの初ライブ、お客さんは少なかったけどとっても輝いてとってもかっこよかった』

真姫『今日はついに私もμ’sの一員になってしまった....いえ、なることができた?先輩達や花陽や凛の足を引っ張らないように頑張らないと』

穂乃果「真姫ちゃんの日記?」

16: 2017/05/21(日) 00:13:20.81 ID:QkrOK+8h.net
穂乃果「.........」チラッ

真姫「..........」ピピピ

穂乃果「もう、真姫ちゃんは本当に素直じゃないんだから....」


真姫『今日は新しい先輩ができた!小さいけど、大きな夢と強い心を持った先輩....ちょっと喧嘩ばっかしちゃうけど、仲良くできるかな?』

穂乃果「..........」ペラ

真姫『ずっと敵対していた生徒会長がメンバーなったわ、副会長もメンバーに入ってμ’sはこれで9人』

真姫『でもまさか希先輩がμ’sの名付け親だったなんてびっくりだったわ...でも今考えるといつも手助けしてくれてた理由も納得できたわ』

穂乃果「............」ペラッ

真姫『昨日まで、私の別荘で皆で合宿をしていたわ...希先輩と絵里先輩...いえ、希と絵里のおかげね....皆と仲良くなれたわ、ありがとう』

穂乃果「............」ペラッ

17: 2017/05/21(日) 00:16:11.30 ID:QkrOK+8h.net
真姫『私はこのμ’sというグループの皆が大好きでそれで音楽大好きで、そんな皆と頑張るこの毎日が幸せだわ』

真姫『あの時、希や絵里が私に気をかけてくれたように、私も皆の為に役に立てたならいいなって...面と向かっては言えないけどね...』

穂乃果「真姫ちゃん......」


真姫『今日ライブ中に穂乃果が倒れた...大事にいたらなかったからよかったけど...無理はしないでほしいわ』



真姫『今日は穂乃果が復帰したと思ったら、ことりが留学するなんて...しかも希まで転校するって言うし、頭が追いつかないわ....』

真姫『こんな形で皆がバラバラになるのは嫌っ!!穂乃果もどんどん元気がなくなってくし、私は皆の辛い顔を見る為にμ’sに入ったんじゃない、皆と笑顔で過ごせる日々が欲しくてμ’sに入ったんだから!!』

真姫『最近学校にも来てないし心配だわ...あの日、穂乃果が音楽室で私を誘ってくれたから今の私があるって言うのに貴方がいなくなったらダメじゃない!』

真姫『今度、穂乃果の家に行こう、今度は私が穂乃果を誘う番なんだから、待ってなさい穂乃果!!』

真姫『μ’sをここで...中途半端な形でなんか終わらせないんだから!!』

穂乃果「..........」ペラッ

穂乃果「ページはここで終わってる......」

穂乃果「............」

18: 2017/05/21(日) 00:19:35.81 ID:QkrOK+8h.net
真姫「..........」ピピピ


穂乃果「.....あはは...」

穂乃果「っ!!何をやってるの!!穂乃果は!」

穂乃果「こんな熱心なファンがいたのに、何立ち止まってるの!!」

穂乃果「真姫ちゃん....ありがとう....」

穂乃果「穂乃果、目が覚めたよ...穂乃果、μ’sに復帰するよ....ううん!!μ’sを復活させる!!」

穂乃果「やるったら!!やる!!穂乃果はもう逃げない!!」

穂乃果「だから待っててね、真姫ちゃん?」

19: 2017/05/21(日) 00:20:36.03 ID:QkrOK+8h.net
穂乃果「うおおおおおおおおお!!!!」ダダダダッ

穂乃果「まずは学校だああああ!!!!!!」ダダダッ


海未「!!」クルッ

海未「あれは穂乃果?....」


穂乃果「はぁ...はぁ....まだいるかな?」

絵里「穂乃果?」

穂乃果「!!絵里ちゃん...ちょうどよかった!!」

絵里「え?」

穂乃果「ちょっと一緒に来て!!」グイッ

絵里「え、ちょ.....」

穂乃果「レッツゴー!!」

絵里「ちょっと、引っ張らないでよーー!」

20: 2017/05/21(日) 00:23:07.02 ID:QkrOK+8h.net
穂乃果「着いたーー」ガチャ

にこ「!!」

凛「穂乃果ちゃん!?」

花陽「来てくれたの!?」

穂乃果「ちなみに穂乃果だけじゃーありません」


絵里「はぁ..はぁ....なんなのよもう」

凛「絵里ちゃん!」

花陽「あれ?帰ったんじゃなかったの?」

絵里「忘れ物を取りも戻ったら穂乃果に捕まっちゃって....」

にこ「........ふーん、で?何しに来たの?」

花陽「!...にこちゃん!」

穂乃果「............」

絵里「え?私のこと?....」キョロキョロ

凛「多分、絵里ちゃんのことじゃないにゃ」

21: 2017/05/21(日) 00:24:08.74 ID:QkrOK+8h.net
穂乃果「お願いがあって来たの」

凛「お願い?」

穂乃果「うん....」

花陽「お願いってなに?」

にこ「.............」


穂乃果「...穂乃果をμ’sに入れてください」


にこ「!!!」

凛「え!!」

花陽「そ、それって!......」

絵里「............」

穂乃果「私はもう逃げない、前に進むって決めたの!!」

穂乃果「だから...穂乃果をμ’sに入れてください!!」

にこ「..........」

22: 2017/05/21(日) 00:25:05.70 ID:QkrOK+8h.net
凛「そんなのもちろん!!」

花陽「いいにきま.....」

にこ「ダメよ」

凛 花陽「!?」


にこ「今更何よ...ふざけないで頂戴」

穂乃果「.......」

にこ「勝手に辞めといて今度はまた入る?.....遊びじゃないのよ!!!」

にこ「にこがあんたが辞めるって言った時どんな思いをしたかわかってるの!?」

にこ「私はあんたが本気って言うから!!一緒に頑張ろうと思ったのよ!!ここに懸けようと思ったのよ!!!」

にこ「それを勝手に辞めといて...今度は再加入?いい加減にして!!ここはあんたの遊び場じゃないのよ!!」

絵里「にこ.......」

23: 2017/05/21(日) 00:27:45.60 ID:QkrOK+8h.net
穂乃果「ごめんなさい、にこちゃん....穂乃果を許してとは言わないよ...でも.....」

にこ「でもってなによ.......」

穂乃果「ファンの人と約束したんだ、もう逃げないって」

凛「穂乃果ちゃん....」

穂乃果「もちろんこれは穂乃果のワガママだし、正しいのかどうかもわからない、でもね...穂乃果達を...μ’sをずっと待っている子がいるの!」

花陽「待ってる?....ファンの人が?」

穂乃果「うん...μ’sのファン1号さんかな?」

にこ「私は認めないわよ!」

絵里「にこ、落ち着いて」

にこ「っ!...わかったわよ」


穂乃果「...ごめんね...真姫ちゃん.....」

凛「?真姫ちゃん?」

穂乃果「実は皆に読んでほしいものがあるの」

花陽「え、何?」

穂乃果「.............」スッ

絵里「それは.....」

凛「ノート?」

にこ「............」

24: 2017/05/21(日) 00:28:10.97 ID:QkrOK+8h.net
劇場版始まったからここまでで

28: 2017/05/21(日) 02:08:48.02 ID:QkrOK+8h.net
絵里「これって...私達の曲の譜面?」

花陽「まさか...これって!」

穂乃果「そうだよ、真姫ちゃんのノートだよ」

にこ「!」

穂乃果「後ろ半分がね...違うの」

絵里「違う?....」ペラッ

凛「!!これって.....日記?」

にこ「っ...貸して!!」バッ

花陽「か、勝手に読んでいいの!?」

穂乃果「あ....そういえば....で、でも!真姫ちゃんの思いが詰まってるの!!だからそれを読んで穂乃果は戻る決心がついたの!!」

にこ「..........」ペラッ

29: 2017/05/21(日) 02:13:41.01 ID:QkrOK+8h.net
にこ「.........」ペラッ

真姫『今日は新しい先輩ができた!小さいけど、大きな夢と強い心を持った先輩....ちょっと喧嘩ばっかしちゃうけど、仲良くできるかな?』

にこ「っ.......」

凛「にこちゃん?」

にこ「なによ...だったら最初から素直に言いなさいよ....」

真姫『μ’sをここで...中途半端な形でなんか終わらせないんだから!!』

にこ「............」

絵里「にこ?」


にこ「穂乃果!」

穂乃果「は、はい!!」

にこ「あんたを完全に許した訳じゃないわ...けど....」

穂乃果「....けど?」

にこ「真姫ちゃんの思いにはにこも答えたい...あんたの再加入を一旦認めるわ」

穂乃果「!!」

30: 2017/05/21(日) 02:17:11.88 ID:QkrOK+8h.net
凛「それって.....」

花陽「やったあ!!穂乃果ちゃんがμ’sに戻ってきてくれるんだね!!」

穂乃果「うん!!またよろしくね!!」

絵里「..........」


にこ「で、あんたはどうするの?絵里?」

絵里「わ、私?」

にこ「そうよ、今は海未もいなくてダンスの練習の効率がいまいちなのよ」

絵里「私は生徒会があるし....」

にこ「にこが手伝う」

絵里「......え?」

にこ「だからーにこが手伝ってあげるって言ってるの!!」

絵里「!!にこ....」

にこ「にこは全員をμ’sに戻ってきてもらうつもりだからね!今は希がいなくて戻って来れないなら希の分はにこがサポートするから!」

凛「にこちゃんにできるの?」

にこ「ちょっと凛!失礼すぎない?」

36: 2017/05/21(日) 20:59:20.62 ID:QkrOK+8h.net
絵里「...考えとくわ」

にこ「絵里...にこはいつでも待ってるからね」

絵里「にこ....」

花陽「私も!」

凛「凛もにゃー」

絵里「ありがとう、皆...顔を出せる時は出すから」

穂乃果「うん、待ってるから....」

絵里「じゃあ、またね」バタン


絵里「.............」

絵里「希、私どうすればいいのかしら....」

37: 2017/05/21(日) 21:08:16.75 ID:QkrOK+8h.net
にこ「...で?これからどうするつもりなの?」

穂乃果「...皆を集める」

凛「集めるって....」

花陽「でも、皆って....」

穂乃果「まずは......」



穂乃果「海未ちゃーん!!」

海未「!穂乃果!?学校に来てたんですか!?」

穂乃果「...学生なんだから、学校にいて当たり前だよ!」

海未「そ、それはそうですが....」

花陽 凛「.........」

海未「凛達まで....一体これは.....」

38: 2017/05/21(日) 21:19:26.36 ID:QkrOK+8h.net
穂乃果「今日は海未ちゃんに用事があって来たの!!」

海未「用事?いえ、それよりも大丈夫なのですか?」

穂乃果「え?なにが?」

海未「...その様子では問題なさそうですね」

穂乃果「?」


海未「それで用とはなんですか?」

穂乃果「えっとね.....」

にこ「........」

穂乃果「海未ちゃんにμ’sに戻ってきてほしいの!!」

海未「!....成程、そういうことですか...」

39: 2017/05/21(日) 21:29:14.64 ID:QkrOK+8h.net
穂乃果「穂乃果もさっき復帰したばっかなんだけど...海未ちゃんにも戻ってきてほしいの!」

海未「....復帰してどうするんですか?」

穂乃果「え?」

海未「ことりや希、絵里...真姫がいない状態で何をするんですか?」

穂乃果「何をするって...μ’sを復活させるんだよ!」

海未「復活って...メンバーがいないのにどう復活させるっていうんですか」

穂乃果「メンバーはこれから集める!」

海未「!集める?....μ’sはあの9人だからμ’sなんですよ!ふざけたことを言わないでください!」

穂乃果「ふざけてなんかないよ!!本気だよ!!」

海未「!!本気?...貴方は今、何を言ってるのかわかっているのですか!!」

穂乃果「わかってるよ!!μ’sはあの9人だからμ’sなんだよ!!そんなの穂乃果だってわかるよ!だから集めるんじゃん!!」

40: 2017/05/21(日) 21:36:34.32 ID:QkrOK+8h.net
にこ「あんたら、少し落ち着きなさいよ!多分...話が噛み合ってないわ」

海未「話が噛み合ってない?」

にこ「そうよ、というか穂乃果が説明下手すぎ」

穂乃果「へ、下手?」

にこ「このままじゃ、らちが明かないからにこが説明するわ」

海未「は、はぁ.....」

穂乃果「.........」


凛「にこちゃん頼れる先輩みたいだにゃー」

にこ「元々、頼れる先輩よ!!」

花陽「あはは....」

41: 2017/05/21(日) 21:43:48.38 ID:QkrOK+8h.net
にこ「穂乃果はμ’sを復活させるって言ったのは本当のことよ、実際、今こうやって行動してる訳だし」

海未「はい、それはわかります...しかし先程メンバーを集めると....」

にこ「それは、元いたメンバーを集めているって意味よ」

海未「元いたメンバー?....ということは...」

にこ「新規の勧誘じゃなくて、元μ’sのメンバーを集めてるだけよ」

海未「!...そうだったんですか...すいません、少し勘違いをしてしまいました」

にこ「気にしなくていいわよ、穂乃果の説明が下手くそだったんだから」

穂乃果「うっ........」

にこ「それに海未が新規メンバーをμ’sに入れる言ったら怒ってくれて少し嬉しかったわ」

海未「にこ.......」

にこ「実は、絵里にも声をもうかけてあるのよ、だから海未にも戻ってきてほしくて」

海未「...そう..ですか」

穂乃果「.........」

42: 2017/05/21(日) 21:49:54.84 ID:QkrOK+8h.net
海未「しかし、私や絵里が戻ってきてもμ’sはもう.....」

凛「........」

にこ「海未、μ’sを復活させるって言ったわよね?」

海未「はい、ですが.....」

にこ「...........」スッ

海未「!それは.....」

にこ「飛行機のチケットよ....3人分しか用意できなかったけどね」

海未「まさか......」

にこ「その、まさかよ....普通に考えたらありえないけどね」

穂乃果「海未ちゃん、穂乃果は本気だよ」

海未「穂乃果......」

43: 2017/05/21(日) 21:55:23.24 ID:QkrOK+8h.net
にこ「こんなワガママを言うやつなんて初めて見たわよ」

花陽「うん....でも、もしだめだったとしても思いを伝えることはできるから花陽はいいと思う」

凛「でも全員でいけないのが残念にゃー」

にこ「凛、遊びに行くんじゃないんだから」

穂乃果「海未ちゃんも一緒に来てくれる?」


海未「................」

海未(ことり...どうやら私達はまた穂乃果のワガママに振り回せれてしまうようですね....)

海未(あの時、ことりが私に言いたそうだったこと...今度はちゃんと聞けますかね?)

海未(思いは言葉にしなければ伝わらない...その通りですね、私もことりにワガママでも言いに行きますか...なんて...)

海未「3人分って...誰が行くんですか?」

44: 2017/05/21(日) 22:03:13.52 ID:QkrOK+8h.net
穂乃果「!海未ちゃん、それって....」

海未「穂乃果がまず確実として、後二人ですね」

にこ「海未、あんたもよ」

海未「私ですか?」

にこ「顔を見ればわかるわよ、行きたそうな顔をしてるわ」

海未「!......そうですか」

凛「あとは...凛とかよちん、にこちゃんか....」

にこ「もう行ってほしいメンバーは決まってるわ」

花陽「え?誰?」

にこ「それはね.....」

45: 2017/05/21(日) 22:09:35.07 ID:QkrOK+8h.net
絵里「はぁ....」

亜里沙「お姉ちゃん?」

絵里「...なんでもないわ、気にしないで」

亜里沙「そう.....」

絵里「さて、今日の晩御飯はどうしようかしら」

亜里沙「..........」


絵里「よし、今日はボルシチとぺリメニとかにしましょう」

亜里沙「..........」

絵里「亜里沙?」

亜里沙「.........」

46: 2017/05/21(日) 22:16:09.84 ID:QkrOK+8h.net
亜里沙「ねぇ、お姉ちゃん」

絵里「何?亜里沙?」

亜里沙「お姉ちゃん、μ’sはどうするの?」

絵里「ど、どうするって.....」

亜里沙「亜里沙聞いたよ、にこさん達がまだ活動してるって」

絵里「..........」

亜里沙「お姉ちゃんはやらないの?」

47: 2017/05/21(日) 22:17:02.05 ID:QkrOK+8h.net
絵里「希がいなくなって今、生徒会が忙しいからね」

亜里沙「でも...他の生徒会の人がいるよね?」

絵里「それは...希が副会長だったから、その分の穴埋めが」

亜里沙「じゃあ、なんで新しい副会長さんがいないの?」

絵里「そ、それは....」

亜里沙「希さんがいなくなってもう一か月くらいたつよね?なんで募集とかもしないの?」

絵里「だって、立候補する人がいなくて......」

亜里沙「嘘...お姉ちゃん嫌なんでしょ、希さん以外が副会長になるのが」

絵里「!.......」

亜里沙「..........」

48: 2017/05/21(日) 22:26:32.23 ID:QkrOK+8h.net
絵里「嫌って...どういう意味よ?亜里沙」

亜里沙「...言っていいの?」

絵里「だって、意味が....」

亜里沙「じゃあ、仮に誰かが副会長になったとしてお姉ちゃんは絶対に希さんを思い出して、その人と重ねてしまう」

絵里「っ....そんなこと...」

亜里沙「いつまでたっても希さんと比較してしまう、その人を傷つけてしまう」

亜里沙「何より、お姉ちゃんが辛いからじゃないの?違う?」

亜里沙「今のお姉ちゃんは今の生徒会の業務で希さんやμ’sのことを忘れようとしてる?これも違う?」

絵里「.............」

49: 2017/05/21(日) 22:31:56.51 ID:QkrOK+8h.net
絵里「じゃあ...仮にそうだとして...なんでそう思ったのよ」

亜里沙「見ればわかるよ」

絵里「見れば?」

亜里沙「お姉ちゃん、昔みたいに辛そうな顔してるよ」

絵里「え.....」

亜里沙「お姉ちゃんの本当にやりたいことは...何?」


希『エリチの....エリチの本当のやりたいことはなに?』

絵里「!!!.......」


絵里「私だって....」

亜里沙「...........」

絵里「私だって!!やりたいわよ!!」

50: 2017/05/21(日) 22:37:21.66 ID:QkrOK+8h.net
絵里「皆で...あのメンバーで!もっともっと!色んな事をしたかったわよ!」

絵里「でも!!ことりや希はもういない!!真姫だって!!」

亜里沙「..........」

絵里「私だって!!穂乃果みたいに逃げてみたいわよ!!」

絵里「でも私は学校の生徒会長!副会長がいなくなって、会長までいなくなったら学校はどうなるの!?」

絵里「わかったような言わないでよ!!!」

亜里沙「...........」


ピンポーン


絵里「!!」

亜里沙「....亜里沙、ちょっと出てくるね」

絵里「..........」

51: 2017/05/21(日) 22:40:07.95 ID:QkrOK+8h.net
絵里「何やってるんだろ...私、妹になに怒ってんのよ....」

絵里「亜里沙まで心配かけてなにしてんのよ...私....」


穂乃果「絵里ちゃん!!」

絵里「!!穂乃果?」

海未「穂乃果!!人の家でお行儀が悪いですよ!!」

絵里「海未?」

凛「お邪魔するにゃ~」

花陽「ここが絵里ちゃんのお家....」

にこ「邪魔するわね」

絵里「ちょっと、皆.....どうして.....」


穂乃果「絵里ちゃん!!」

絵里「は、はい!!」

穂乃果「穂乃果と一緒に来て!!」

絵里「は?」

52: 2017/05/21(日) 22:46:02.52 ID:QkrOK+8h.net
絵里「一緒にって...いきなりなんなのよ」

穂乃果「これ」スッ

絵里「これは...海外行きの飛行機のチケット?」

穂乃果「うん、一緒に着いてきてほしいの」

絵里「着いてきてって...いきなりなんなのよ」

穂乃果「μ’sを復活させるんだよ!」

絵里「復活って....まさか!貴方!」

海未「はい、絵里の推測通りですよ」

絵里「...本気なの?」

穂乃果「.........」

53: 2017/05/21(日) 22:51:20.43 ID:QkrOK+8h.net
穂乃果「もちろん本気だよ」

海未「私も...いえ、ここにいる皆もそうです」

絵里「自分勝手すぎない?貴方達....」

穂乃果「うん、穂乃果は自分勝手なの、だからやりたいことをやるだけだよ」

海未「私もそうです...」

絵里「海未まで....」

海未「私はあの日からずっと後悔していました、ことりをあそこで引き留めていたらどうなっていたか...私達がここまでバラバラにならなかったのではないかと」

海未「もう後悔はこれ以上したくないのです」

穂乃果「穂乃果もそう、それに真姫ちゃんの思いを無駄にしたくない」

絵里「真姫の思い?」

穂乃果「これだよ」スッ

海未「!!それは.....」

54: 2017/05/21(日) 22:55:42.18 ID:QkrOK+8h.net
絵里「それって何かのノート?」

海未「真姫の作曲で使っていたノートですよね」

穂乃果「あれ?海未ちゃん知ってるの?」

海未「えぇ、曲作りの時によく使っているも見ていましたからね」

海未(まさか...あのノートにそんなことが書いてあったんですね...)


絵里「...そのノートがなんなのよ」

穂乃果「読んで」スッ

絵里「読む?」

穂乃果「ノートを読めばわかるよ」

絵里「わかるって...」

穂乃果「いいから読んで!!」

絵里「!!わ、わかったわよ...」

55: 2017/05/21(日) 22:59:45.39 ID:QkrOK+8h.net
絵里「...ただの曲の譜面とかが書いてあるノートじゃない...」ペラッ

穂乃果「..........」

絵里「あれ?....このページからなんか違うわね....」ペラッ

絵里「.....これは!!」

絵里「............」


穂乃果「絵里ちゃん、穂乃果はね...結果がどうなっても進むことにしたんだ」

穂乃果「もし、ことりちゃんに会いに行ってことりちゃんが会ってくれなかったとしても」

穂乃果「穂乃果は行くよ」

穂乃果「穂乃果はもう逃げない」

絵里「...........」

56: 2017/05/21(日) 23:03:49.13 ID:QkrOK+8h.net
絵里「はぁ....あきれた...」

穂乃果「.......」

絵里「こんな馬鹿なことをしようなんて本当に馬鹿ね」

海未「..........」


『本当にやりたいことはなに?』


絵里「本当にやりたいことは...か...」

絵里「全く...生徒会長が不在で大丈夫なのかしら?」

穂乃果「それはぬかりないよ」

海未「生徒会の人達にも許可をもらってあります」

絵里「...抜け目ないわね」

57: 2017/05/21(日) 23:08:27.01 ID:QkrOK+8h.net
絵里「....わかったわよ、行けばいいんでしょ?」

穂乃果「!!絵里ちゃん!」

絵里「私もいい加減この件については決着をつけたかったし」

花陽「じゃ、じゃあ!!」

絵里「戻るかはこれから決めるわ...ただ貴方達には協力するわ」

にこ「...素直じゃないんだから」

絵里「あら?にこがそれを言う?」

にこ「....ふん」


絵里「それでことりのとこには誰が行くの?」

穂乃果「えっと、穂乃果と絵里ちゃんと海未ちゃん」

絵里「....今更だけど、穂乃果と海未はわかるけど、なんで私なの?」

にこ「監督役とういうか引率係ってとこかしら...」

絵里「お守り?」

海未「絵里!!穂乃果はともかく私は違います!!」

穂乃果「海未ちゃん!!地味にひどいよ!」

58: 2017/05/21(日) 23:13:47.40 ID:QkrOK+8h.net
絵里「じゃあ...行ってくるわね」

穂乃果「絶対にことりちゃんを連れて帰ってくるから!!」ブンブン

にこ「えらく自身満々ね」

海未「あれくらい意気込んでもらわねないと、困ります」

凛「気を付けてね、皆!」

花陽「真姫ちゃんのことは任せて!!」

海未「はい、頼みましたよ」

穂乃果「じゃあ、行ってくるね!!」

59: 2017/05/21(日) 23:15:14.44 ID:QkrOK+8h.net
凛「本当に行っちゃったにゃー...」

花陽「やっぱり穂乃果ちゃんってすごいね...」

にこ「そうかもね....さぁ、行くわよ!!」

凛「え?どこに?」

にこ「私達にもやることがあるわ!あいつらが戻ってくるまでに探すわよ」

花陽「探す?」

にこ「...あの、めんどくさい奴よ」

凛「!それって!!」

にこ「あいつらがことりを連れてくる間にこっちも探すわよ」

花陽 凛「....うん!!」

68: 2017/05/22(月) 21:04:11.99 ID:Ud4KrW/x.net
希「...........」キョロキョロ

希「....よし」



希「真姫ちゃん、久しぶり」ガチャ

真姫「.........」ピピピ

希「ごめんなぁ...中々来れなくて...今のお家はちょっとここから遠いんよ」

真姫「.........」ピピピ

希「今日はね、千羽鶴を持ってきたんよ」

希「うちがね、いっぱいパワーを詰め込んだからきっと効果あるよ」

希「だから...早く起きてよ.....」ポロポロ

希「もう、うちどうしたらいいのか、うちもうわからないよ....」

69: 2017/05/22(月) 21:13:10.32 ID:Ud4KrW/x.net
希「いや...違うか、うちは逃げてるだけ....」

希「今だって、誰もいない時間にこうやってきてるんだもんね」

希「とんだ臆病者の先輩やね」

希「なぁ、真姫ちゃん.....」

真姫「.........」ピピピ

希「うち、どうしたらいいかな?」

希「.............」

70: 2017/05/22(月) 21:14:32.23 ID:Ud4KrW/x.net
希「真姫ちゃん、ちょっとお話してもいいかな?」

真姫「.........」ピピピ

希「本当はね、うち...転校なんかしたくなかったんよ」

希「でもお父さんや、お母さんにそれを言えなくてなぁ...すっごく後悔してるんよ....」

希「いや...これは言い訳やね...うちは逃げただけ...」

希「μ’sが、皆がバラバラになっていくのが見てられなくて逃げただけや」

希「自分でμ’sって名付けておいて、本当にうちは大馬鹿者やね」

希「こうやって真姫ちゃんのお見舞いも1人でこうやってこっそり来るのも、そういう後ろめたさがあるから....」

希「ごめんね....っ....ダメダメな先輩で、先輩失格やね....」ポロポロ

希「真姫ちゃんごめん...っ、皆ごめんなさい.....」

真姫「.........」ピピピ

71: 2017/05/22(月) 21:29:55.64 ID:Ud4KrW/x.net
凛「真姫ちゃん、今日もお見舞いに来たにゃー!!」ガチャ

にこ「凛、病院では静かに」

凛「少しくらいいいじゃん、真姫ちゃんに元気を分けてあげるの!!」

にこ「あんたねぇ....」

花陽「まぁまぁ、二人共」


凛「....あれ?」

花陽「どうしたの?凛ちゃん?」

凛「これ、前からあった?かよちんが作ったの?」

花陽「え?どれ?」

にこ「これよ花陽、これって...千羽鶴?」

72: 2017/05/22(月) 21:33:29.28 ID:Ud4KrW/x.net
にこ「花陽が作ったの?これ?」

花陽「ううん!!作ってないよ!!」

凛「折り紙だからかよちんかと思っちゃったにゃー」

花陽「花陽じゃないないよ?誰だろ?穂乃果ちゃんとかかな?」

にこ「穂乃果が?どうみても折り紙折れなそうだけど」

凛「じゃあ、海未ちゃんとか絵里ちゃん?」

にこ「うーん....絵里もできなそうね、海未かしら?」

花陽「うーん...色んな色の折り紙で作ってるね」

凛「カラフルにゃ!」

にこ「..............」

73: 2017/05/22(月) 21:40:20.76 ID:Ud4KrW/x.net
花陽「色が、赤に青に水色....」

凛「黄色、緑...白とオレンジにピンクにゃ!」

にこ「..........!まさか....」

花陽「どうしたのにこちゃん?」

にこ「その色って私達のイメージ色と同じじゃない?」

凛「えっと....本当だ!!」

花陽「あれ?でも...8色しかないよ?」

にこ「....ない色は?」

凛「ない色?...えっと....」

花陽「紫....!!まさか!!」

にこ「多分、あいつよ...来たのなら連絡しろっつの!!」

74: 2017/05/22(月) 21:51:27.64 ID:Ud4KrW/x.net
にこ「でも、これで行方知らずだった希の影が見えてきたわ」

花陽「でもここに来たってことくらいしか....」

にこ「希のやつが真姫ちゃんのお見舞いに一回しか来ないと思う?」

凛「そっか....ここで待ち伏せすれば」

にこ「そうよ、でも病院での接触はやめましょう、下手に騒ぎになって病院に迷惑をかけて真姫ちゃんとの面会謝絶にされたら洒落になんないわ」

にこ「...ただでさえ、真姫ちゃんがこうなって...私達は真姫ちゃんの両親からよく思われていないんだから」

花陽「..........」

にこ「やるわよ、花陽、凛」

凛「.....うん」

花陽「はい!」

75: 2017/05/22(月) 21:58:37.72 ID:Ud4KrW/x.net
穂乃果「ふぅ...やっと着いた....」

海未「全く...穂乃果がはぐれたりするから....時間が余計に...」

穂乃果「しつこいよ、海未ちゃん!!ちゃんと謝ったじゃん!!」

海未「開き直らないでください!!」

穂乃果「もう、お説教はやめてよ!!」

絵里「まぁまぁ、二人共...とりあえず着いたんだから落ち着いて」

海未「絵里...そうですね...」

穂乃果「.....ここにことりちゃんが住んでるんだね...」

絵里「えぇ、理事長の話ではここに住んでるらしいわ」

穂乃果「よし...行こう!!」

76: 2017/05/22(月) 22:03:39.59 ID:Ud4KrW/x.net
海未「それにしても、よく理事長が教えてくれましたね」

絵里「理事長が言うには、留学してからことりがずっと元気がないって心配していたらしいの」

海未「そうだったんですか...知りませんでした」

絵里「理事長という立場上、娘が留学して心配だからって学校を離れる訳にもいかないし、私達が行くって伝えたら快く教えてくれたわ」

海未「成程.....」


絵里「...この部屋ね」ピタッ

穂乃果「.........」

海未「この部屋にことりが....」

絵里「心に準備はいい?チャイムを押すわよ」

穂乃果「.....うん!」

海未「はい」

絵里「........」ポチッ

77: 2017/05/22(月) 22:08:56.49 ID:Ud4KrW/x.net
ことり「...はーい....」ガチャ

穂乃果「....ことりちゃん」

ことり「!!ほ、穂乃果ちゃん....?」

海未「私もいます」スッ

絵里「同じく私も」スッ

ことり「海未ちゃんに絵里ちゃん!?え?え?」

穂乃果「えっと、あがってもいいかな?」

ことり「う、うん...ど、どうぞ....」

78: 2017/05/22(月) 22:15:30.63 ID:Ud4KrW/x.net
ことり「えっと、お茶どうぞ......」

海未「ありがとうございます」

絵里「いただくわね」

穂乃果「...........」


ことり「ねぇ、皆はなんでここに来たの?そもそも学校はどうしたの?」

海未「まぁ、色々とありまして...」

絵里「.....理事長から言われてきたの」

ことり「お母さんが?」

絵里「ことりが留学してから元気がないってね」

ことり「!そ、そんなことは.....」

絵里「心配だから様子を見てきてって言われたのよ」

ことり「....余計なお世話だよ....」ボソッ

穂乃果「...........」

79: 2017/05/22(月) 22:20:44.85 ID:Ud4KrW/x.net
ことり「それで用事はそれだけ?」

絵里「まぁ、私はね....」

ことり「....絵里ちゃんは?」

絵里「穂乃果.....」

穂乃果「!!う、うん.....」

海未「.........」

ことり「..........」


穂乃果「ことりちゃん...あ、あのね....」

ことり「..........」

穂乃果「穂乃果と...穂乃果ともう一度スクールアイドルをやってほしいの!!」

ことり「.........」

80: 2017/05/22(月) 22:33:04.59 ID:Ud4KrW/x.net
ことり「...話はそれだけ?」

穂乃果「え?」

ことり「そんなことを言いにここまでやってきたって言うの?」

穂乃果「そ、そうだけど....」

ことり「帰って」

穂乃果「.....へ?」

ことり「帰ってって言ったの」

海未「ことり....」

絵里「...........」

81: 2017/05/22(月) 22:35:00.28 ID:Ud4KrW/x.net
穂乃果「え、えっとね....ことりちゃん」

ことり「今更、何を言ってるの?」

穂乃果「!!っ.......」

ことり「まさかそれを言う為にここまで来たっていうの?」

穂乃果「そ、そうだけど....」

ことり「ふーん....」

海未「こ、ことり?」

ことり「それと...なんで海未ちゃんもいるの?ことりが言ってる意味わかるよね?」

海未「そ、それは.....」

ことり「.........」

82: 2017/05/22(月) 22:45:29.95 ID:Ud4KrW/x.net
絵里「ことり、ちょっといいかしら?」

ことり「何?絵里ちゃん」

絵里「ちょっと穂乃果と話をさせてもらっていいかしら?」

ことり「お好きにどうぞ....」

絵里「ちょっと、穂乃果こっちに来なさい!!」

穂乃果「!!う、うん......」


海未「ことり...もしかして怒っているのですか?」

ことり「さぁ?どうかな?」

海未「...やっぱり怒ってるじゃないですか」

ことり「.........」

83: 2017/05/22(月) 22:47:03.57 ID:Ud4KrW/x.net
海未「たしかにあの時、穂乃果とことりは喧嘩別れをしました...しかしいつまでも喧嘩したままではいけないと思います」

ことり「.........」

海未「いつか、私と穂乃果が喧嘩した時にことりが仲裁をして仲直りさせてくれた時のように....私も二人を仲直りさせたいのです」

ことり「...わざわざその為に海外まで来たっていうの?」

海未「はい、穂乃果とことりは私の大事な幼馴染ですから....」

ことり「っ....そっか、ご苦労様」

海未「.........」


穂乃果「ことりちゃん」

ことり「何?」

穂乃果「ごめんなさい!!」

ことり「.........」

穂乃果「穂乃果また、自分のことしか見れてなかった....ごめん、ことりちゃん」

84: 2017/05/22(月) 22:56:10.69 ID:Ud4KrW/x.net
穂乃果「絵里ちゃんに怒られちゃったよ、ことりちゃんの気持ちを全然考えてないって」

ことり「..........」

穂乃果「穂乃果、ことりちゃんと喧嘩したはずなのに、謝ってなかったもんね...本当にごめん」

穂乃果「その...ことりちゃんに会えて嬉しくてつい...またワガママになってた....」

穂乃果「穂乃果ね、小さい頃からことりちゃんとずっと一緒にいて...いつもワガママばっかことりちゃんに言ってずっと甘えてた」

海未「穂乃果.....」

穂乃果「ことりちゃんは優しいから、海未ちゃんみたいに穂乃果を怒ったりしなかったし、いつも甘えさせてくれてた....ことりちゃんにおんぶにだっこだった」

穂乃果「ことりちゃんとね...喧嘩した時、頭の中が真っ白になっちゃったの...いつも、いつだって穂乃果の味方だったことりちゃんに怒られて、泣かれて....どういしていいかわからなかった」

穂乃果「...ううん、これはただの言い訳だね...穂乃果は怖かったんだ...いつも穂乃果の事を受け入れてくれていたことりちゃんに初めて拒絶されてすっごく怖かったの....」

穂乃果「そんないつも穂乃果の味方でいつも優しいことりちゃんにあんな事を言って、本当にごめんさない!!」

ことり「.........」

85: 2017/05/22(月) 23:03:59.20 ID:Ud4KrW/x.net
穂乃果「最初に穂乃果が言ったことは忘れて...あれはことりちゃんといつかちゃんと仲直りできた時に改めて言うから」

穂乃果「ごめんね、急に押しかけちゃって....また来るから」

海未「穂乃果....いいのですか?」

穂乃果「うん....日本を出る前はあんな意気込んでいたけど....やっぱり今の穂乃果じゃダメみたい....」

絵里「まぁ....私はそれでもいいけど....」

海未「絵里まで....ですがにこ達にはなんと言えば」


穂乃果「世の中そんなに甘くない!」

海未「!!」

ことり「!!」

穂乃果「...間違いを正すのには時間がかかるんだよ、海未ちゃん...それだけのことを穂乃果はことりちゃんにしちゃったんだから」

海未「.....わかりました」

絵里「じゃあ、行きましょうか」

穂乃果「そうだね....」スッ


ことり「....待ってよ」

86: 2017/05/22(月) 23:12:53.40 ID:Ud4KrW/x.net
絵里「ん?なにかしら?ことり?」

ことり「何、3人共言いたいを散々言うだけ言って帰るの?」

絵里「....まぁ、悪い言い方をすればそうね」

海未「.........」

ことり「...ふざけないで!!!!」


ことり「やっと皆のことを整理がつき始めたのになんなの!?嫌がらせ?」

ことり「なんで3人はここに来たの!!真姫ちゃんから穂乃果ちゃんから逃げたことりへの当てつけ!?」

海未「こ、ことり落ち着いてください!」

ことり「落ち着いてなんかいられないよ!!海未ちゃんは黙ってて!!」

海未「!!!」

ことり「穂乃果ちゃん!!!!」

穂乃果「!!」

ことり「なんで今更!このタイミングで来たの!!何?ことりへの嫌がらせ?留学をして皆をバラバラにしたことりへの復讐!?」

穂乃果「そ、そんなんじゃ...」

ことり「じゃあ!!なんなの!!!」

87: 2017/05/22(月) 23:17:11.84 ID:Ud4KrW/x.net
ことり「お母さんから聞いたよ!穂乃果ちゃんが不登校になったって!学校に来なくなったって!」

ことり「なんでそんな穂乃果ちゃんがここまでわざわざ来たの!!」

ことり「好き放題言って勝手に帰らないでよ!!」

絵里「.....気になるの?」

ことり「いきなり来られたら誰だってそう思うよ!」

海未「...では私が説明します」

ことり「海未ちゃんが?」

海未「はい...穂乃果は説明が下手ですからね」

絵里「...それもそうね」

穂乃果「二人共ひどいよ......」

88: 2017/05/22(月) 23:23:09.00 ID:Ud4KrW/x.net
海未「きっかけはこれです」スッ

ことり「...ノート?」

海未「はい、真姫のノートです」

ことり「真姫ちゃんの?」

海未「これを読んで私達は今ここにいます」

ことり「...ふーん...」

海未「私はこのまま皆がバラバラになるのが嫌です...ことりとだって離れたくないんです!!」

ことり「.........」ペラッ

絵里「私もそう、だから私も穂乃果もここまで来たの」

ことり「........」ペラッ


『私はμ’sの最初のファンよ、だから絶対に成功させたい!!』

ことり「............」

絵里「真姫の思いが...いえ、皆の思いがこうなって私達をまた集めたの」

絵里「まだ二人足りないけどね?」

ことり「....二人って誰?」

絵里「貴方と希よ」

絵里「そっか...そういえば、もう希ちゃんもいないんだったね...」

絵里「.........」

89: 2017/05/22(月) 23:29:15.15 ID:Ud4KrW/x.net
絵里「そうね、でも希は戻ってくるわ」

ことり「え?」

絵里「いえ戻ってこさせるわ...必ず」

海未「絵里....」

絵里「私は怒っているの、勝手に貴方達に肩入れをして私を散々困らせて...そして私の背中を押しておいて勝手にいなくなった」

ことり「.......」

絵里「連絡すらまともに取れない状態よ...本当に馬鹿希....」

穂乃果「絵里ちゃん....」

絵里「穂乃果!!貴方だってそう!!希と一緒よ!!」

穂乃果「!?」ビクッ

海未「え、絵里?」

絵里「...........」

91: 2017/05/22(月) 23:46:21.16 ID:Ud4KrW/x.net
絵里「さっきからの穂乃果の態度に頭がきたから言わせてもらうわ!」

絵里「貴方ね!!ことりの気持ちをちゃんと考えた?いきなりなによ!『スクールアイドルをやってほしい』ってふざけてるの!?」

絵里「まず、先にいう事があるでしょ!!ことりに言う事が!!!」

穂乃果「あ、う......」

海未「絵里!!どうしたんですか!!」

絵里「見ていて腹が立つのよ!!まるで人の気持ちがわかってない!ことりが怒る理由もわかるわ」

絵里「貴方は結局、自分勝手で他人の気持ちがわからない大馬鹿者よ!!!」

穂乃果「.....う...ごめんない...ごめんなさい....」ポロポロ

絵里「泣けば許させると思ったら大間違いよ!!こんなんだから...あの子は....」

海未「....絵里!!!それ以上言ったら私も黙ってませんよ!!」

絵里「うるさいわね!!本当のことでしょ!!」

穂乃果「っ.....っく......」ポロポロ

絵里「貴方がそんなんだから...ま....」


パシン!!!

絵里「っ!!......」

海未「え?」

ことり「............」

海未「こ、ことり?」

ことり「これ以上....これ以上!!穂乃果ちゃんを悪く言わないで!!!」

92: 2017/05/22(月) 23:52:58.86 ID:Ud4KrW/x.net
穂乃果「.....グスッ...こ、ことりちゃん?....」

ことり「穂乃果ちゃんはね!!ことりにね初めてできた親友なの!!ちょっと抜けてて自分勝手でお馬鹿なとこもあるかもしれない.....けど!!」

ことり「とっても優しくてまっすぐでいつもことりが見たことのない世界に連れて行ってくれるの!!」

ことり「世界一の親友なの!!!穂乃果ちゃんのことを悪く言わないで!!」

海未「ことり......」

絵里「.............」


絵里「...ほら、穂乃果...ことりはいつだって穂乃果の親友でしょ」

穂乃果「え?.....グスッ.....」

海未「...!?まさか、絵里...」

絵里「さぁね?私は言いたいことを言っただけよ?」

ことり「絵里ちゃん.....」

絵里「さっさと仲直りしなさいよ、見ていてこっちまでイライラしてくるわ」

海未「....ありがとうございます、絵里.....」

絵里「...あー疲れた.......」

93: 2017/05/22(月) 23:57:26.67 ID:Ud4KrW/x.net
ことり「ほ、穂乃果ちゃん!!」

穂乃果「ことりちゃん.....」

ことり「本当はね、ことり留学なんてしたくなかったの!!でも皆がことりのせいであぁなって...ことりはあそこにいる資格なんてないと思って!!」

ことり「だから...だから...皆と離れたの!!ことりは皆といる資格がないの!!」

海未「........」

ことり「だから...だから、穂乃果ちゃんにも強く当たれば諦めてくれると思って...ごめんなさい!!」

ことり「本当はことりは....皆と穂乃果ちゃんと一緒にいたい!!!」

穂乃果「っ....ことりちゃん!!」ギュッ

ことり「ほ、穂乃果ちゃん!?」

穂乃果「穂乃果も...穂乃果もっ...ことりちゃんと一緒にいたい!!一緒にいたい!!!」

ことり「っ.....穂乃果ちゃん.....ことりも一緒にいたい!!」


穂乃果 ことり「うわああああああああん!!!」


絵里「どうやら仲直りできそうね」

海未「絵里...ありがとうございます」

絵里「え?なんのことかしら?あー...ほっぺが痛い....」

海未「今、寝れタオル持ってきますね」スッ

絵里「ありがとう」

海未「いえ、こちらこそありがとうごいます」スタスタ



穂乃果「ことりちゃんーーー!!!」

ことり「穂乃果ちゃーん!!!」


絵里「....全く、手間がかかる後輩達なんだから...いや、こっちもそんなこと言える立場じゃないか....」

絵里「...そうでしょ?...希?」

101: 2017/05/24(水) 00:00:51.64 ID:cmh/xEs6.net
希「今日もお邪魔するね、真姫ちゃん」ガチャ


真姫「.........」ピピピ

希「ごめんなぁ...いつも変な時間に来ちゃって...」

希「昨日、エリチのお家に行こうかと思ったんよ...でもなぁ、エリチ留守っぽいんよ」

希「お家に電気がついてなかったんよ、どっかにお出かけしてるんかな?」

希「でも...エリチがいなくてほっとしているうちもいたんよ....会うのが怖いんよ...」

希「エリチとはちゃんとお別れを言わないで、うち...いなくなちゃったから...」

希「勝手にいなくなっておいて...やっぱり寂しいから会いたいなんて勝手だよね?」

希「...こうやって、真姫ちゃんに話すのもうちがため込んでるのが辛いから、寂しいからなんかな?....ごめんね、真姫ちゃん...」

真姫「.........」ピピピ

102: 2017/05/24(水) 00:15:51.54 ID:cmh/xEs6.net
希「また...来れたら来るね、真姫ちゃん」

真姫「.........」ピピピ

希「..........」ガチャ

希「...........」スタスタ



にこ「.........」ジー

にこ「見つけた....!!」

花陽「...なんか希ちゃん寂しそう顔してるね....」

凛「うん......」

にこ「希を追うわよ!....」

103: 2017/05/24(水) 00:25:47.85 ID:cmh/xEs6.net
希「はぁ....うち本当に何してんだろ....」トボトボ

にこ「..........」ザッ

希「!!」

凛「..........」

花陽「希ちゃん......」

にこ「ようやく見つけたわよ!!希!」

希「にこっち.....凛ちゃん、花陽ちゃん....」

104: 2017/05/24(水) 00:26:39.78 ID:cmh/xEs6.net
にこ「全く...こんな時間に来てたなんてね....」

希「...なんでここにおるん?.....」

凛「希ちゃんを探すためにゃ!」

希「いや、そうじゃなくて学校は!!」

にこ「学校?たまにはさぼってもいいでしょ?」

希「あかんやろ!!」

花陽「でも、それを言うならそんな時間にここにいる希ちゃんだってそうなんじゃないの?」

希「!.......」

凛「希ちゃん確保にゃー!!」

希「っく!!.....」ダッ

にこ「あ!逃げるな!!」

105: 2017/05/24(水) 00:34:24.01 ID:cmh/xEs6.net
にこ「待ちなさーい!!!」

希「...............」

凛「逃がさないにゃーー」

花陽「皆、待ってよぉ!!」


にこ「っく!なんで逃げるのよ!!あんただって真姫ちゃんのお見舞いに来てたんでしょ!!」

希「...........」

凛「あの...千羽鶴!!希ちゃんが作ったんでしょ!!!」

希「.............」

花陽「はぁ..はぁ...皆早いよ....」

希「うちは...うちはなんも知らん!!たまたま通りがかっただけ!!」

にこ「この....往生際の悪いやつね....」

106: 2017/05/24(水) 00:37:49.76 ID:cmh/xEs6.net
花陽「あっ!」ガッ

凛「かよちん!!」

ズサァ


花陽「っ........」

にこ「!!花陽!!」ピタッ

希「!?」

花陽「っ、痛っ....」

凛「かよちん!!大丈夫!!」ダッ

花陽「だ、大丈夫だよ!少し擦りむいただけだから...痛っ、立てるよ」

にこ「そ、そう?でも、とりあえず傷の手当てを....」

凛「凛、バンドエイド持ってるよ!」


希「...大丈夫じゃないでしょ!花陽ちゃん」

にこ「!?」

花陽「希ちゃん?....」

希「............」

107: 2017/05/24(水) 00:46:01.17 ID:cmh/xEs6.net
希「...足見せて」

花陽「え?」

希「うちに足を見せて」

花陽「ひ、膝を擦りむいただけだよ?」

希「いいから!!」

花陽「!?は、はい.....」

にこ「いきなりどうしたのよ、希...鬼ごっこがおしまい」

希「にこっち、ちょっと黙ってて」

にこ「!...ふん、なによ...いきなり偉そうに」

希「.......やっぱり」

凛「え?」

希「花陽ちゃん、嘘をついたら駄目だよ?」

花陽「..........」

108: 2017/05/24(水) 00:53:53.85 ID:cmh/xEs6.net
にこ「嘘ってなによ」

希「花陽ちゃんの足首を見て」

にこ「足首?....!!花陽、あんた!!」

花陽「..........」

希「さっき、足首を捻ったのに黙ってるのはよくないよ、花陽ちゃん」

凛「かよちん!?大丈夫なの!?」

希「とりあえず走るのはやめたほうがいいね、自分の体なんだから大切にしなきゃだめだよ」

花陽「........」

にこ「はぁ...とりあえず病院に逆戻りね....」

希「花陽ちゃん、黙ってたり、嘘をつくのはあかんよ?」

花陽「....って.......」ボソッ

希「え?」

花陽「希ちゃんだってそうじゃん!!!」

109: 2017/05/24(水) 00:59:12.31 ID:cmh/xEs6.net
にこ「は、花陽?」

凛「かよちん?....」

花陽「希ちゃんだって嘘ついてるじゃん!!」

希「....嘘なんかうちはついてないよ?」

花陽「それも嘘!!希ちゃん嘘ばっか!!」

希「っ....なんなん!花陽ちゃんさっきからうちのことを嘘つき、嘘つきって!!怒るよ!」

花陽「勝手に怒ればいいじゃん!!本気で怒るぐらい本当の気持ちを言ってよ!!」

希「本当の気持ち?言っている意味がわからないんだけど!!」

花陽「じゃあわからないなら言ってあげるよ!!!」


にこ「花陽...すごい迫力だわ...」

凛「かよちんが珍しく本気で怒ってるにゃー....」

110: 2017/05/24(水) 01:02:26.46 ID:cmh/xEs6.net
花陽「まず、病室にあった折り紙!!あれ希ちゃんだよね!!」

希「折り紙?なんのこと」

花陽「折り紙ってね...いや紙ってね...何十枚も折ったりしるとね、手が荒れちゃったりしちゃうの」

希「っ........」

花陽「希ちゃん、手を触らせて」

希「は?馬鹿馬鹿しい....」

花陽「手を出して」

希「............」

花陽「出して!!」

希「はい........」スッ

花陽「凛ちゃん」

凛「にゃ!何?」

花陽「確認して、花陽だと不公平だから凛ちゃんが確認して」

凛「う、うん?わかったにゃ.....」

希「...........」

111: 2017/05/24(水) 01:05:49.33 ID:cmh/xEs6.net
花陽「希ちゃんがあの鶴とかを折ったってっていうなら手が荒れてるはずだから」

凛「うん.....希ちゃん失礼するね」

希「..........」

凛「....ちょっと荒れてるにゃ....」

にこ「じゃあ、これであの....」

希「ちょっと待って」

にこ「....何よ」

希「手が荒れてるくらいでその千羽鶴を折った人ってことにしてもらわないでもらえるかな?」

にこ「なんでよ?」

希「手なんて洗い物とかしたりすれば簡単に荒れるよ!!こんなの何の証拠にもならないやろ!!」

花陽「...........」

112: 2017/05/24(水) 01:09:03.34 ID:cmh/xEs6.net
希「勝手に人を嘘つき呼ばわりしたり、人を追い回したり!!いい加減にして!!」

希「うちはもう....もう音ノ木の生徒でもないし......」

凛「...........」

希「うちは...もうμ’sのメンバーじゃないんだから!!」

にこ「希.....」


花陽「嘘」

希「え?」

花陽「希ちゃんって嘘をつくのが下手だね」

希「だからうちは嘘なんて!」

花陽「花陽は『鶴』って言ったけど、『千羽鶴』なんて一言も言ってないよ?」

希「っ!」

花陽「もう嘘をつくのはやめよ?希ちゃん?」

凛「希ちゃん....」

花陽「希......」

希「..........」

116: 2017/05/24(水) 22:46:11.05 ID:cmh/xEs6.net
>>112訂正

花陽「希......」 ×
にこ「希......」 〇

117: 2017/05/24(水) 22:46:55.59 ID:cmh/xEs6.net
希「今更......」ボソッ

にこ「え?」

希「今更そんなこと言えないよ!!!」

凛「!」

希「穂乃果ちゃんが倒れて、ことりちゃんが留学、しまいには真姫ちゃんが事故に遭ってそんなμ’sが滅茶苦茶になった時にうちは逃げ出したんよ?」

希「今更...皆のところに戻りたいなんて....っ...」

希「言える訳ないやん!!」

花陽「............」

118: 2017/05/24(水) 22:57:39.11 ID:cmh/xEs6.net
希「勝手にμ’sって名付けておいて、勝手にいなくなってそんなうちに戻る場所があると思う?」

希「ないよ、うちにはその資格はもうない!!」

凛「希ちゃん....」

希「それにμ’sだって今、にこっち達の3人だけでしょ?」

にこ「....それがなによ」

希「そんなで続けててなんの意味があるんよ!!意味なんかないよ!」

にこ「.........」

希「μ’sは皆がいたからμ’sやったんや!!ことりちゃんや真姫ちゃんのいないμ’sはμ’sじゃない!!」

花陽「.........」

にこ「言いたいことはそれだけ?」 

希「....え....」

にこ「...........」

119: 2017/05/24(水) 23:07:49.36 ID:cmh/xEs6.net
にこ「あんたの戻る資格があるかないかなんて、そんなのあんたが決めることじゃないのよ」

希「っ............」

にこ「それを判断するのは私や他のメンバーが決めることよ」

希「で、でも....うちは....」

にこ「うっさいわね!!こっちが何日も張り込んで疲れてんよ!!ささっとこっちに戻ってきなさい!!」

希「....にこっち......」

花陽「に、にこちゃん...よく考えたらそんな簡単に引っ越しばっかでこっちに戻ってくるのは....」

にこ「別に学校くらい簡単に復学?できるでしょ」

花陽「そ、そうじゃなくて....」

にこ「じゃあ、何よ」

花陽「もし、通えない範囲のとこに引っ越ししてたらどうするのかなって....」

凛「あ.....」

120: 2017/05/24(水) 23:12:57.00 ID:cmh/xEs6.net
にこ「...最悪、にこの家に来る?....狭いけど....」

希「...いいよ、にこっちの家、妹さんおるやろ?」

にこ「いるけど.....」

希「迷惑かかるし、ええよ....」

凛「じゃあ、うちに!!」

花陽「いや、うちに........」


絵里「いや、うちに来なさい」

花陽「!!」

にこ「え、絵里!?」

絵里「はーい♪久しぶりね、希」

希「エリチ.....」

121: 2017/05/24(水) 23:20:28.30 ID:cmh/xEs6.net
にこ「絵里...いつ日本に帰ってきたの?」

絵里「ついさっきよ」

希「日本って....え?海外に行ってたの?エリチ」

絵里「えぇ...ちょっとね」

にこ「じゃあ、穂乃果達は?」

絵里「色々あって、少し遅れるわ....」

希「え!?穂乃果ちゃん達!?」

絵里「えぇ、ことりが帰ってくるわ」

花陽「ほ、本当!?」

凛「絵里ちゃん達すごいにゃー」

122: 2017/05/24(水) 23:30:55.64 ID:cmh/xEs6.net
絵里「だから残るは.....貴方だけよ」

希「!!」

絵里「迎えに来たわよ、希」

希「エリチ.....」

絵里「全く...私にろくに挨拶もしないでいなくなるんだから」

希「ご、ごめん.....」

絵里「許さないわ」

希「っ.........」

絵里「.............」

123: 2017/05/24(水) 23:36:33.70 ID:cmh/xEs6.net
絵里「だから戻ってきなさい、希」

希「.....え?」

絵里「戻ってきなさいって言ってるのよ」

希「エリチ....意味がよく....」

絵里「だーかーらー許してあげるからμ’sに戻ってきなさい!これは命令よ」

希「で、でも...エリチが仮によくても他の皆が....」


凛「凛は大大歓迎にゃー」

花陽「私も戻ってきてほしいです」

にこ「だからーさっきから戻って来いって言ってるじゃない」

絵里「ほら、皆はこう言ってるわよ」

希「....皆......」



にこ「もう諦めなさい」

花陽「お帰り希ちゃん!」

凛「諦めるにゃー!」

希「っ.........」

絵里「お帰りなさい希」

希「...ただ、いま.....」

129: 2017/05/25(木) 23:33:31.87 ID:CikHM/K3.net
絵里「よし、これでμ’s復活ね!」

にこ「そうね....かなり力技っていうか...ごり押しだったけどね」

凛「終わりよければ....えっと...終わりよければなんとかだよ!!」

花陽「終わりよければすべてよしだよ、凛ちゃん」

凛「それにゃ!」

にこ「凛はもう少し勉強しなさい」

凛「にこちゃんには言われたくないにゃー」

にこ「なんですって!」

絵里「どっちもよ!!また赤点とったら海未にみっちりしごいてもらうからね!!」

凛 にこ「ひぃ!!」

希「...........」

130: 2017/05/25(木) 23:43:30.93 ID:CikHM/K3.net
絵里「希」

希「な、何?エリチ」

絵里「....はぁ」

にこ「何、そんなガチガチになってんのよ、ほら行くわよ」

希「え?ど、どこに?」

にこ「どこって....」

絵里「今何時?」

希「お昼だけど.....」


にこ「....焼肉」

絵里「食べに行くわよ」

希「え」

凛「希ちゃんも早く一緒に行くにゃー」

花陽「花陽はもうお腹がペコペコです....」

絵里「ほら!行くわよ!!」

希「......うん!」


にこ「全く、めんどくさい奴ばっかなんだから...このグループは....」

にこ「でも....皆揃ったわよ...真姫ちゃん...」


凛「にこちゃん早く!先に行っちゃうよー?」

にこ「今、行くわよ」

にこ「..........」

131: 2017/05/25(木) 23:58:59.09 ID:CikHM/K3.net
ツバサ「まさかこんな伏兵がいたとはね!!」ガキン

穂乃果「この村は私達が守る!!」バキン

ツバサ「でも...まさか...鬼まで仲間にしてるなんてね!」

絵里「...私は恩人に借りを返しにきただけよ!」バキン

ツバサ「ふふふ、面白いわ!!元々この村には興味なんてなかったのよ!!ただ強者と戦いたかっただけなのよ!!」ガキン


穂乃果「っく!!この人すごく強い!こんな強い人と初めて戦うよ」

絵里「...私よりも?」

穂乃果「絵里ちゃんとは本気でぶつかってなかったじゃん」

絵里「それもそうね...ってなによ絵里ちゃんって!!」

穂乃果「というか!今はそんなこと言ってる場合じゃないって!」

ツバサ「本当に面白いわね!!貴方達!!」ダッ


穂乃果「!!来るっ」

絵里「!!」

132: 2017/05/26(金) 00:07:34.03 ID:EZptRaV2.net
英玲奈「...ツバサのやつ楽しんでるな...全く、あいつの悪い癖だ」

海未「...........」

凛「...........」ピョコピョコ

英玲奈「さて...君達は人間じゃないな...鬼と....猫か?」

海未「それがどうかしましたか?」

英玲奈「いや....実は我々はある依頼を受けてこの村を襲ったんだ」

凛「依頼?」

英玲奈「この村に鬼が化け物がいて、我々に依頼してきた村を襲う計画をしているとな」

海未「...そんなこと!!」

英玲奈「正直そんな内容の依頼を信じることができなかったのだが....」

凛「........」グッ


英玲奈「考えが変わった、君達をここで葬る、依頼をした村の平和の為にも」

海未「我々はそんなことはしません!!」

英玲奈「御託はいい、勝った方が正義だ」ダッ

凛「!!来る!」

133: 2017/05/26(金) 00:15:10.55 ID:EZptRaV2.net
あんじゅ「あら、かわいいお耳をしてるのね、貴方」

にこ「馬鹿にしてるの?」ピョコピョコ

あんじゅ「いいえ、でも強そうには見えないわね」

にこ「...舐めてると痛い目見るわよ」

あんじゅ「ふーん......で、そっちの鬼さんは何の用かしら?」

希「まぁ、助っ人っていったところかな?」

あんじゅ「あらあら、助っ人さんの方がとても強そうね」

にこ「っ!.......」イラッ


にこ「あんたは手を出さなくていいから」

希「え?でも、あの人すっごく強そうだよ?」

にこ「うっさい!!とにかく私だけでやるわ!!」

あんじゅ「あらあら?仲間割れ?」

にこ「絶対倒す!!!」ダッ


希「......はぁ、やれやれ」

134: 2017/05/26(金) 00:25:13.95 ID:EZptRaV2.net
マキ「始まったみたいね」

真姫「私も.....」

マキ「待ちなさい」ガッ

真姫「!!なんでよ!!私だってそこそこ強いのよ!!」

マキ「貴方の力じゃ、足でまといよ!邪魔になるだけだわ」

真姫「でも!!皆が頑張ってるのに私だけ傍観なんて!!」

マキ「はぁ...少しは頭を使って手助けできる方法とか考えなさいよ、そっちの私はそんなに馬鹿なの?」

真姫「!!ば、馬鹿じゃなわいよ!!言ったわね!!すっごい方法考えてやるんだから!!」

マキ「ふーん...まぁ、頑張って」

真姫「自分だけどなんかむかつく!!」

マキ「...........」


マキ(何か嫌な予感がする....気のせいかしら?)

135: 2017/05/26(金) 00:32:27.17 ID:EZptRaV2.net
ツバサ「さすが、地元の英雄の娘ね!簡単にはいかないわね」

穂乃果「っく...なんて力っ!!」

ツバサ「その程度なの!?貴方の力は!」

絵里「このっ!!」ブンッ

ツバサ「おっと!!」サッ

絵里「っち!!」

ツバサ「速さが足りないわね、そんなんじゃ当たらないわよ!」

絵里「...........」


絵里「.....はぁ....」

穂乃果「絵里ちゃん?」

絵里「速さが足りないねぇ...なら.....」ドサッ

ツバサ「...武器を捨てた?」

絵里「私の本気...見せてあげるわ!」

137: 2017/05/26(金) 00:46:03.12 ID:EZptRaV2.net
絵里「.........」スッ

ツバサ「!早い!!」

絵里「ウラァ!!」ダッ

ツバサ「っく!!」ドシンッ

ツバサ「このっ!!」ブンッ


穂乃果「絵里ちゃん!!すごい!!」

絵里「あれだけ言うだけはあるわね....さすがに反応が早いわね」

ツバサ「やるじゃない、貴方」

絵里「えぇ、武器より素手の方が好きなの私」

絵里「さぁ、続きを始めましょう?」

138: 2017/05/26(金) 00:46:34.82 ID:EZptRaV2.net
今日はここまでで

144: 2017/05/26(金) 23:20:20.35 ID:EZptRaV2.net
英玲奈「どうした、もう終わりか?」

凛「はぁ...はぁ...強いにゃ....」

海未「っ、隙が全くありません、これではこちらが先にやられてしまいます」

英玲奈「....ツバサの方の連中のが楽しめそうだったな...ふむ、いい戦いをしている」チラッ

凛「!!....馬鹿にするにゃ!!」ダッ

海未「!ダメです!不用意に近づいては!!」

英玲奈「...攻撃も単調で読みやすい、躱すのも用意だ」スッ

凛「な!?」

英玲奈「.....はぁ!!」ドンッ

凛「うっ!....」

海未「!!」

145: 2017/05/26(金) 23:31:10.36 ID:EZptRaV2.net
凛「っく!!」サッ

海未「大丈夫ですか!?」

凛「だ、大丈夫にゃ....」

英玲奈「今の攻撃が素手でよかったな、これだったら君は終わっていたよ」スッ

凛「....っ.......」

海未「実力差がありすぎます!どうすれば.....」

凛「....そうだ!海未ちゃんちょっと耳を貸して!」

海未「え?」

凛「いいから早く!!」

海未「は、はい!!」

146: 2017/05/26(金) 23:48:02.82 ID:EZptRaV2.net
英玲奈「さて、君たちの実力も知れたことだ、そろそろ終わりにしよう」

凛 海未「!!」

英玲奈「何、命は奪いはしない、無駄な殺生は嫌いなものでな」

英玲奈「まぁ、この戦いが終わるまでちょっと眠っててもらおうか」

凛「行くよ、いい?チャンスは一回だよ」ボソッ

海未「はい、わかりました」ボソッ

英玲奈「終わりだ!」ダッ

海未「来ました!」


凛「にゃあ!!」ダッ

英玲奈「ふむ、懲りずにまた正面からか...真っすぐな戦い方は嫌いじゃないがな!!」

凛「..........」タッタッタ

海未「..........」

英玲奈「もう一人は動かない?諦めたのか?」

147: 2017/05/26(金) 23:53:04.23 ID:EZptRaV2.net
凛「........にゃああああああ!!」タッタッタッ

英玲奈「面白い!!正面から受けてたとう!!」


海未「....!!ここです!!」ザッ!ギリギリ

海未「......うまくやってくださいね!」バシュン

凛「.........!!今にゃ!!」ダッ

英玲奈「!?飛んだ!?....はっ!!」

ザシュ


海未「...上手くいったようですね」

凛「作戦成功にゃ!!」

英玲奈「まさか君の背後から矢がこちらに向かってきてたとはな、一本取られたな」

海未「矢には麻痺する薬を塗ってあります、しばらく大人しくしてもらいますよ」

英玲奈「通りで...体が.....」

凛「凛達の....」

英玲奈「どうやら君達の勝ちのようだ、降参だ、大人しくしよう」

海未「...やりましたね!」

凛「凛が勝利の宣言をしたかったのにーー」

148: 2017/05/27(土) 00:05:22.79 ID:AqJX4zey.net
あんじゅ「...貴方達、コンビネーションが滅茶苦茶ね」

にこ「うっさい!あんたなんか!にこ1人で余裕よ!」

希「いやいや、さっきから二人がかりでやって全然やん!」

にこ「あんたが足を引っ張るからでしょ!」

希「引っ張ってないやん!!そっちが一人で勝手に先走ってるやん」


あんじゅ「....!?英玲奈の方が静かになったわね...決着がついたみたいね」

希「海未ちゃん!まさか....」

にこ「..........」

あんじゅ「じゃあ、そろそろ私も終わらせてもらうわね!!」

希 にこ「!?」

あんじゅ「さぁ、行くわよ!!!」ダッ

149: 2017/05/27(土) 00:26:36.81 ID:AqJX4zey.net
あんじゅ「ふふふ....弱いわね...」


にこ「っく......」

希「あ...空が綺麗やね....」

にこ「何、現実逃避してるのよ!!」

希「だって...貴方は協力をしてくれないし、敵さんは滅茶苦茶強いし....」

にこ「っ、カッコつけて登場したのにこれじゃあ...穂乃果に合わす顔がないわ....」

希「うちもエリチや海未ちゃんに怒られそうやね....」

にこ「ねぇ....協力しない?もうこのままじゃ、負け確定だし....」

希「だから!始めから協力しようって言ってるやん!!」

にこ「...そうだったっけ?」

希「そうだよ!!」


あんじゅ「.....漫才?....緊張感ない人達ね...」

150: 2017/05/27(土) 00:31:59.05 ID:AqJX4zey.net
あんじゅ「さて、お遊びはもういいかしら?」


にこ「じゃあ!!行くわよ!!準備はいい?」

希「OK!!わかった」

にこ「..........」ピョンピョン

希「............」クルクル


あんじゅ「あら、またあのキックかしら?」

あんじゅ「あの攻撃なら私には効かないわよ、まぁ、どんな攻撃でも返してあげるわ」サッ

にこ「.....それはどうかしらね?....」

希「よし!!いくよ!!」

151: 2017/05/27(土) 00:36:29.56 ID:AqJX4zey.net
にこ「だあああああああ!!!!」ピョン

希「すっごいジャンプ力、さすがうさぎ!!」

あんじゅ「その子を背負ってジャンプしてどうするつもり?まさか二人でキックでもするつもり?そんなに高く飛んだって無駄よ」

にこ「半分正解かしら?」

あんじゅ「半分?」

希「こうするんよ!!」グッ

あんじゅ「うさぎの子が背負ってた子がうさぎの子を逆に抱えた!?」

希「そりゃあああ!!」バンッ

あんじゅ「投げた!?」

152: 2017/05/27(土) 00:46:11.97 ID:AqJX4zey.net
にこ「これでどうだああああああ!!」

あんじゅ「面白い!!弾き返してやるわ!!」

にこ「だああああああああああ!!」

あんじゅ「ああああああああああああ!!」

希「いけえええええええ!!!!」


ドン!!!!!!!!


希「うわあああああ!!」ドサッ

希「おー痛てて.....って勝負はどうなった?」


あんじゅ「..........」

にこ「.............」

希「!?...そんな、ダメージなし?」

あんじゅ「....油断しちゃったわね....私もまだまだ甘ちゃんのようね....」ドサッ

にこ「っ....なんとか勝てた....」ガクッ

希「!?大丈夫!?」

にこ「なんとかね....でも、もうバテバテよ....」

希「お疲れ様」

にこ「....どうも」

153: 2017/05/27(土) 00:52:42.40 ID:AqJX4zey.net
海未「絵里!!」

にこ「穂乃果.....」ヨロヨロ

希「全く人使い荒いんだから.....よいしょっと...」

凛「こっちは片付いたにゃー」


ツバサ「!!成程...どうやら英玲奈とあんじゅはやられたようね...」

絵里「皆....」

穂乃果「にこちゃん!随分ボロボロだけど、大丈夫!?」

にこ「大丈夫よ、それよりあんたもさっさと片をつけなさいよ」


「情けないわね」

ツバサ「!?」

穂乃果「な、なに?」

「これでは貴方達を雇った意味がないじゃない」

ツバサ「あ、貴方は.....」

「...........」

穂乃果「だ、誰?」

154: 2017/05/27(土) 01:02:07.55 ID:AqJX4zey.net
ツバサ「何故、依頼人の貴方がここに....」

「様子が気になったので見に来たのよ」

にこ「依頼人って貴方がこの村をこいつらに襲わせた張本人ね!!」

「まぁ、そうね」

穂乃果「なんでそんなことをするの!!」

「なんでそんなことをするのか?」

穂乃果「そうだよ!!やめてよ!!」


真姫「はぁ...はぁ...やっと着いた」

マキ「全く、落ち着きがないんだから....」

真姫「貴方が邪魔するからでしょ!!」

凛「真姫ちゃん!!」

「.............」

真姫「凛....って!!あそこにいるのは.....」

マキ「!!.......」

真姫「あの時の....どういうことなの.....」

「役者は揃ったようね.....」

162: 2017/05/28(日) 00:11:07.10 ID:2YSEM6J7.net
マキ「何故、貴方がここにいるの!!....まさか!」

「ひどい言いようね、何、約束を果たしに来てあげたのよ」

マキ「約束?」

真姫「!!それじゃあ....もしかして!!」

「ふふふふ.....」


凛「真姫ちゃんの知り合い?」

にこ「それにしては...雰囲気がなんか....」

穂乃果「...........」

ツバサ「..........」

163: 2017/05/28(日) 00:31:18.04 ID:2YSEM6J7.net
「これを見なさい」サッ

真姫「!?」


絵里『そろそろ、ことり達が戻ってくる頃ね』

希『これで皆、集結やね』

凛『空港まで迎えにいくにゃー』

にこ『そうね、その後、皆で真姫ちゃんのとこに行く?』

花陽『いいね、そうしよう!!』


真姫「こ、これは......」

凛「あれって凛達?」

にこ「にこもいるわ...あと鬼の連中も.....」

絵里「これは一体.....」


「貴方の世界の仲間はどうやら貴方の為に集結したみたいね」

真姫「......!...皆.....」

マキ「............」

164: 2017/05/28(日) 00:36:06.80 ID:2YSEM6J7.net
真姫「....!!ってことは私、使命を果たしたってこと?」

マキ「貴方!何を言って....」

「............」

真姫「じ、じゃあ!!私!!皆のとこに戻れるってこと!?」

マキ「やめなさい!!そいつに不用意に近づいちゃ駄目!!」

真姫「うるさいわね!!黙っててよ!!」ドンッ

マキ「きゃあ!!」

「............」

真姫「そういうことよね?ね!?」

「........そうね」ニヤッ


マキ「!!ダメよ!!そいつは!!!」

真姫「何よ、さっきから!!」

「..........」


マキ「そいつは氏神よ!!!」

真姫「......え?」


「いただきます」

真姫「!!」

マキ「っく!!!」ダッ

穂乃果「真姫ちゃん!?」

165: 2017/05/28(日) 00:48:21.74 ID:2YSEM6J7.net
「起きなさい!!起きなさい!!」

真姫「うーん.......」

「さっさと起きろって言ってるのよ!!」バシッ

真姫「痛ァ!!....」

マキ「............」

真姫「なにすんのよ!!」

マキ「馬鹿!!周りをよく見なさい!!」

真姫「周り?......」


真姫「なによ...ここ、辺り一面が真っ暗じゃない....」

マキ「...........」

166: 2017/05/28(日) 00:53:31.66 ID:2YSEM6J7.net
マキ「ここは...貴方の世界でいうあの世とこの世の狭間みたいなものよ」

真姫「!!それって.....」

マキ「貴方は氏神に取り込まれたのよ」

真姫「氏神.....」

マキ「さっき貴方が約束とかなんとか言っていたやつよ」

真姫「そ、そんな....だって私はあいつに生き返るチャンスを与えるって言うからここまでやってきたのに」

マキ「そいつがあいつのやり口なのよ、人に希望を与えて、夢を見させてそれを破壊して絶望させる...それがあいつのやり口よ」

真姫「なんで...そんなことを....だって、私は....っく....」ポロポロ


氏神「そうすると魂が美味しいからよ」

真姫「!!」

マキ「出たわね.....」

氏神「あら?余分なものがついてきちゃったみたいね....」

マキ「...........」

167: 2017/05/28(日) 00:59:54.41 ID:2YSEM6J7.net
氏神「人の魂は希望から絶望に落ちる時がもっとも美味しいのよ」

氏神「それなのに貴方の仲間達と来たら....貴方の望みを叶えようとしているわ」

氏神「このまま騙し続けてもよかったんだけど、今なら貴方の望みを滅茶苦茶してあげたほうが絶望的でしょ?」

マキ「いい趣味してるわよ....本当に」

真姫「じゃあ...私はなんの為にここまで....やって....」

氏神「ご苦労様」

真姫「っ........」

氏神「でもよかったでしょ?あのままだったら貴方のお仲間とは会えなかったんだから」


穂乃果「うわああああああああ!!」

氏神「!?」

真姫「穂乃果!?」

穂乃果「痛てて.....ってここはどこ?」

氏神「また余計なものが来たわね.....」

マキ「...........」

168: 2017/05/28(日) 01:13:41.88 ID:2YSEM6J7.net
氏神「邪魔が入る前に貴方の魂いただくわね」

マキ「させないわ!」

氏神「貴方はこの世界ではただの人形にすぎないわ」

マキ「!!」

氏神「消えなさい」バッ

マキ「か、体が!!」

穂乃果「!?アンハッピー真姫ちゃんが消えてく!?一体どういうことなの!?」

氏神「貴方はこの子をより深く絶望させる為に私が作った存在よ」

氏神「私に逆らうのであれば、消える、それだけよ」

マキ「っ......」チラッ

真姫「..............」

マキ「いつまで落ち込んでるのよ!!ここまで来たんだから!!諦めないでよ!!」

真姫「...........」

169: 2017/05/28(日) 01:23:51.35 ID:2YSEM6J7.net
マキ「貴方の仲間は貴方のことを諦めなかった!!」

マキ「今、貴方のことを待っているのよ!!貴方が諦めてどうするのよ!!」

真姫「でも...どうやって...」

マキ「貴方には...この旅で色んな絆を手にしたはずよ、それを」

氏神「いい加減耳障りね!!早く消えなさい!!」バッ

マキ「貴方には......」スッ

穂乃果「真姫ちゃん!!!」

真姫「.....絆って....」

氏神「さて、邪魔物いなくなったわ...さぁ、観念しなさい」

真姫「.............」

170: 2017/05/28(日) 01:34:13.44 ID:2YSEM6J7.net
今日はここまでで

178: 2017/05/28(日) 21:43:13.37 ID:2YSEM6J7.net
絵里「なんでこのタイミングで!!」ダッ

にこ「とにかく皆、急いで!!」

ことり「病室はどこなの!?」

穂乃果「一番奥の部屋だよ!!」

海未「真姫っ!!.......」

凛「着いたにゃ!!」


医者「なんだね!!君達は!!」

穂乃果「真姫ちゃんの...西木野さんの友達です!!」

絵里「真姫の容態が急変したって!!聞いて!!」

花陽「皆!!....」

希「花陽ちゃん!真姫ちゃんの容態は!?」

医者「君の知り合いかい?」

花陽「は、はい!!」

179: 2017/05/28(日) 21:52:54.17 ID:2YSEM6J7.net
医者「そうか...君達がま....いや、この子の友達か...」

穂乃果「は、はい!!」

絵里「それで....その!真姫さんの容態は!!」

医者「今は少し落ち着いたが、今生氏の境目といったところだ」

海未「そ、そんな!!」

凛「どうにかならないの!?」

医者「....私だってどうにかしたい、しかし医者は神様じゃないんだ」

にこ「っ........」

医者「近くにいてやってくれ、真姫も喜んでくれるはずだ」バタン

穂乃果「真姫ちゃん.......」

180: 2017/05/28(日) 22:03:17.43 ID:2YSEM6J7.net
真姫「.......」ピピピ


穂乃果「ねぇ、真姫ちゃん見て!!μ’sの皆だよ!!」

絵里「真姫、久しぶりね」

ことり「真姫ちゃん!ただいま!!」

希「真姫ちゃんの思いがね....皆をこうして集めたんよ!」

海未「この真姫のノートをおかげ...いえ、真姫のおかげですね」

にこ「あとはあんただけよ....だからさっさと起きなさいよ!!」

凛「にこちゃんが珍しく素直にゃー、真姫ちゃん早く起きてラーメン食べに行くにゃ!!」

花陽「真姫ちゃん...頑張って!!皆、待ってるよ!!」


真姫「.......」ピピピ

181: 2017/05/28(日) 22:09:24.89 ID:2YSEM6J7.net
氏神「さぁ、今度こそ貴方の魂をいただくわ」スッ

真姫「!!」

氏神「いただきます」

穂乃果「真姫ちゃん!!」バッ

真姫「穂乃果!?」


穂乃果「痛たた....よかった躱せたね」

真姫「...なんで助けたのよ!」

穂乃果「穂乃果が助けたいと思ったから!!それにアンハッピー真姫ちゃんは言ってたよ!!」

穂乃果「真姫ちゃんには戻るところ...帰るところがあるって!!」

真姫「それは.....でも私では氏神なんて....」

穂乃果「だから最後まであきらめちゃだめ!!それに一人じゃない!!穂乃果だっているよ!!」

真姫「!!そうね....そうよ、私は諦めが悪い人間なのよ!!」

氏神「...無駄な抵抗を」

182: 2017/05/28(日) 22:18:55.27 ID:2YSEM6J7.net
氏神「そんなに氏に抗ってどうするの?人はいずれ氏を迎えるのよ?」

氏神「今更、抵抗したところで無駄だと思わないの?」

真姫「仮にそうだとしても....私は....」

真姫「私は抗う!!元の世界に戻る為に!!皆との...μ’sとの日々に戻る為に!!」

氏神「愚かね...それに氏を司る氏神に対して抗う?何様よ、貴方」


真姫「私は西木野真姫!!ハッピーメーカーであり!μ’sのメンバーよ!!」

穂乃果「真姫ちゃん!!」

氏神「人間風情が....生意気な...」

183: 2017/05/28(日) 22:27:48.39 ID:2YSEM6J7.net
氏神「たった二人でなにができる」

真姫「それでも!やってみせる!!」ピカー

穂乃果「真姫ちゃん!なんか光ってるよ?」

真姫「え!?...な、なによこれ!!」


真姫「カメラが光ってる!?」

穂乃果「す、すごい光....」

氏神「なによ、それ!!」

真姫「!うわああああ!!!!」

氏神「!?」

穂乃果「ま、眩しい!!」

184: 2017/05/28(日) 22:33:14.74 ID:2YSEM6J7.net
真姫「....光が止んだ?」

穂乃果「一体何だったの?」


「どうやら私達は呼び出されたようね」

「そうみたいやね、これは恩返しできるチャンスかな?」

「全く...いつも神使いがひどいんだから....」


真姫「あ、貴方達は!!」


魔女希「助っ人参上ってとこかな?」

185: 2017/05/28(日) 22:44:24.32 ID:2YSEM6J7.net
神様ことり「また、氏神?氏神と縁があるのね、貴方」

マッチ売りの凛「なに?新しい番組の収録?」

ロミオ花陽「助けに来たよ、真姫ちゃん!!」

彦星海未「微力かもしれませんが、お手伝いに来ました」

鉢かづき姫にこ「恩返しに来たわ、やってやろうじゃない!!」

絵里「私だけ、なんか普通....ギターでも弾こうかしら?」

真姫「皆....」


魔女希「真姫ちゃんの思いが9つの世界を繋げたんよ!!」

マッチ売りの凛「凛はマッチ売りというよりはラーメン売りでアイドルなんだけどなぁ...」

桃太郎穂乃果「よくわからないけど...大集合だね!!」

氏神「そんな...馬鹿な!!パラワルワールドが繋がった!?」

186: 2017/05/28(日) 22:49:18.46 ID:2YSEM6J7.net
ロミオ花陽「真姫ちゃん、怪我してない?大丈夫?」

真姫「えぇ...大丈夫よ」

彦星海未「こうして再び貴方と会えるとは...すみません、神様や魔女の方と比べれば戦力にはなりませんが手伝わせてください!」

真姫「海未...ありがとう」


鉢かづき姫にこ「あんた、アイドルなの!?」

マッチ売りの凛「うん!だからこの名前?はなんか不本意にゃ」

絵里「私、役にたつのかしら?」

魔女希「それなら、うちの魔法にお任せ!!自分以外にかける強化魔法が得意になったんよ!!」


氏神「ええい、ごちゃごちゃとうっとしいわね」

真姫「さぁ、皆行くわよ!!」

187: 2017/05/28(日) 23:00:02.57 ID:2YSEM6J7.net
神様ことり「はぁ...これだから人間は」

真姫「ことり....」

神様ことり「氏神を簡単に倒せると思う?」

真姫「でも、貴方だって神様じゃない」

神様ことり「そうだけど、じゃあなんで9人がこうしてこの空間に集まったと思う?」

真姫「....!!そうか!!」


マッチ売りの凛「にゃあ!!凛の歌で攻撃にゃ!!」

絵里「演奏は任せて!!」

氏神「っ、耳障りな音楽ね!!」

魔女希「さすが氏神...皆を強化しても全然きいてないね...」


真姫「皆、聞いて!!!」

ロミオ花陽「何?真姫ちゃん?」

真姫「ここままじゃ、キリがないわ!!9人の力を合わせるのよ!!」

188: 2017/05/28(日) 23:07:22.84 ID:2YSEM6J7.net
鉢かづき姫にこ「力を合わせるって...どうやって合わせるのよ」

真姫「それは......」


マキ『貴方には...この旅で色んな絆を手にしたはずよ、それを』

真姫「!!絆.....」

桃太郎穂乃果「え?」

真姫「思いよ!!皆の思いを一つにするの!!」

神様ことり「...........」

彦星海未「しかし、そんなことでどうにかできるのでしょうか?」

真姫「違う世界の住人同士達がこうやって思いで!絆で繋がったのよ!!」

真姫「私達ならできる!!」

190: 2017/05/28(日) 23:13:51.83 ID:2YSEM6J7.net
真姫「.......」ピピピ


穂乃果「真姫ちゃん!!皆がついてるからね!!」ガシッ

ことり「真姫ちゃん!!頑張って」スッ

海未「そうです、皆がいます!!」スッ

凛「凛!この手をもう離さないにゃ」ガシッ




にこ「で?なんで皆して真姫の手を握ってるの?私を含めて」

絵里「いいじゃない、こうやって真姫に少しでも思いが伝わってくれれば」

希「そうやね、皆のパワーで真姫ちゃんも元気百倍ってね」

花陽「真姫ちゃん!!......」


真姫「.......」ピピピ

191: 2017/05/28(日) 23:24:11.74 ID:2YSEM6J7.net
真姫「!!皆の体が!!」

アイドル凛「わぁ!!凛の体がキラキラしてるにゃ!」

鉢かづき姫にこ「にこ...ついに輝くスーパーアイドルに!?」

彦星海未「お二方!!ふざけてる場合ではないですよ!!しかし...これは一体...」


神様ことり「力があふれてくれる....そっか、そういうことね」

真姫「どういうことよ」

神様ことり「どうやらこちらの世界ではなく、貴方の世界の皆の思いが一つになってるってことよ」

真姫「まさか....皆が....」

神様ことり「あとは貴方だけよ、思いを重ねて!!強く思って!!」

真姫「私は.....私の思いは.....」


真姫「皆と...私は皆と一緒にいたい!!!」

真姫「今度は自分の世界をハッピーエンドにしたい!!」

193: 2017/05/28(日) 23:29:48.23 ID:2YSEM6J7.net
氏神「っ!!光がどんどん増していく!!」

真姫「これが.....私達!!」

真姫「μ’sの皆の思いよ!!!」バッ


氏神「そ、そんな氏神の私が!!......」

真姫「あんたなんかに未来を...希望を奪わせないわ!!」

氏神「っ...ぎゃあああああああああ!!!!!!!」シュウゥゥ


ロミオ花陽「見て!!氏神が消えていくよ」

絵里「どうやらやったようね...」

真姫「............」

彦星海未「やりましたね!!」

アイドル凛「大勝利にゃ!!」

桃太郎穂乃果「....真姫ちゃん?」


真姫「」ドサッ

魔女希「真姫ちゃん!!!」

194: 2017/05/28(日) 23:31:32.59 ID:2YSEM6J7.net
「真姫ちゃん」

「真姫ちゃん!!」

真姫(誰かが....私を呼んでる?....誰?)


「真姫ちゃん」

真姫(温かい......一体これは...)

「真姫ちゃん!!!!」


真姫「.........ん?」パチッ

穂乃果「!!」

絵里「え」

真姫「ここは.....」

にこ「ま....ま.....」

凛「真姫ちゃんが目を覚ましたにゃ!!」

195: 2017/05/28(日) 23:35:30.93 ID:2YSEM6J7.net
真姫「私は....そうだ!!氏神は!」バッ

真姫「うっ!!.....」ドサッ

花陽「ダメだよ!!いきなり起きたりしたら!!」

絵里「それより先生を!!真姫が目を覚ましたって!!」

凛「了解にゃ!!」

穂乃果「っ...うわああああああああん!!真姫ちゃん!!」ポロポロ

真姫「穂乃果!?」

穂乃果「よかった!!本当によかったよお!!」ポロポロ

にこ「全く、心配かけさせて....馬鹿真姫が....」


希「先生を連れてきたよ!!」ガチャ

先生「真姫!!」

真姫「!!パパ!?」

絵里「パパ!?」

196: 2017/05/28(日) 23:39:55.06 ID:2YSEM6J7.net
真姫パパ「退院おめでとう、真姫」

真姫「ありがとう、パパ」

真姫パパ「その....真姫に一つ頼みたいことがあるんだがお願いできるか?」

真姫「パパが私にお願い?」

真姫パパ「真姫の友達にな、冷たい態度を取ってしまったことがあったりしてな....私もママも...」

真姫パパ「謝っておいてほしいんだ....」

真姫「パパ...大丈夫よ、皆気にしてないから、それよりありがとね....」

真姫パパ「?」

真姫「皆を私と面会させるようにしてくれたりしたのパパでしょ?」

真姫パパ「...さぁな?どうだか」

真姫「ふふふ......」

真姫パパ「そ、それより友達が外で病院の外で待ってるぞ、早く行ってあげなさい」

真姫「うん、ありがとうパパ」

真姫パパ「..........」

197: 2017/05/28(日) 23:51:22.17 ID:2YSEM6J7.net
花陽「あ、真姫ちゃん!」

凛「真姫ちゃん遅いにゃー!!早く!早くー!!」

海未「凛!真姫はまだ病み上がりなんですよ!」

ことり「まぁまぁ、海未ちゃん」

絵里「それにしてもびっくりよね、あれだけの事故にあって後遺症もなく...軽いリハビリで済んだなんて」

希「本当に奇跡ってあるんやね」

にこ「奇跡なんて起きるに決まってるじゃない」

穂乃果「え?どういうこと?にこちゃん」


にこ「私達が9人が揃えば奇跡なんて楽勝よ」

穂乃果「!にこちゃん.....」

凛「ちょっと生意気すぎないかにゃー?」

にこ「あんたのが生意気よ!!」


絵里「さぁ、今日は真姫の退院祝いよ!!」

希「焼肉!!」

真姫「え?退院明けに焼肉?」

凛「皆行っくよー!!真姫ちゃんも行っくにゃーー!!」グイッ

真姫「ちょっと、私今日退院の病み上がりなのよー!!」

穂乃果「よーし皆続けーー!!」

198: 2017/05/28(日) 23:57:23.58 ID:2YSEM6J7.net
花陽「.........」ペラッ

真姫「なに読んでるの?花陽」

花陽「えっと、ちょっと変わったお話を読んでるの、もう読み終わるけどね」

真姫「へぇーどんなお話なの?」

花陽「ちょっと変わった桃太郎とその仲間と優しい鬼さん達のお話」

真姫「変わったお話ね」

花陽「うん!最初は皆、鬼さんや桃太郎達を悪者だって勘違いしてたんだけどね」

真姫「うん」

花陽「最後はね、敵から村を守ってね、村の救世主として皆に認められてね」

真姫「うんうん」

花陽「最後は皆で仲良く村で暮らすってお話なの!!」

真姫「ふ~ん...変わったお話だけど、ハッピーエンドなお話なのね」

花陽「うん!皆で仲良く、幸せで終わってよかった!」

199: 2017/05/29(月) 00:02:52.96 ID:Bcv2tF5c.net
ガチャ

凛「あー!!二人共ここにいたにゃー!」

花陽「凛ちゃん?」

凛「皆探してたよ、今日は練習時間早くなったって言ってたじゃん!」

花陽「あぁ!!忘れてた!!」

真姫「じゃあ、用意してすぐ行くから皆にそう言っておいて」

凛「了解にゃ!!」バタン

花陽「うぅ...うっかりしてました!急ごう真姫ちゃん」スッ

真姫「えぇ....そうね」スッ

バタン

200: 2017/05/29(月) 00:04:05.26 ID:Bcv2tF5c.net
花陽「...........」タッタッタッ

真姫「............」タッタッタッ

真姫「!!」ピタッ


真姫「..........」クルッ

真姫「............」

真姫「ハッピーエンドね」ニコッ


花陽「真姫ちゃん何してるの?早くーー!!」

真姫「えぇ、今行くわ!!」



おしまい

202: 2017/05/29(月) 00:09:37.32 ID:Bcv2tF5c.net
これでおしまいです

長い間お付き合いいただきありがとうございました

203: 2017/05/29(月) 00:16:45.72 ID:N+rP7V4M.net

204: 2017/05/29(月) 00:17:59.41 ID:k0zjBMwv.net
おつかれさまです
ハッピーエンドは心洗われる

205: 2017/05/29(月) 00:19:47.74 ID:4IO4e6oD.net
乙 もう更新ないのか 哀しいなぁ 

206: 2017/05/29(月) 00:35:43.05 ID:YGFPwec4.net
乙です
連ドラが終わった後のようだ

引用元: 真姫「ハッピーエンドね」