1: 2015/06/02(火) 01:42:43.790 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「そうなんだ、誤解してたよ」

カヲル「僕だって普通に好きな女の子だっているよ」

シンジ「へぇ…ボクの知ってる人かな?」

カヲル「うんすごく良く知ってる人だよ」

カヲル「その子と付き合いたいから色々レクチャーして欲しいんだ」

シンジ「僕だって恋愛経験豊富なわけじゃないし…」

カヲル「こんなこと頼めるのはシンジ君だけなんだ
頼むよ」

シンジ「わかった、頑張ってみるよ」
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

4: 2015/06/02(火) 01:46:32.807 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「手始めに何をすればいいの?」

カヲル「じゃあまず告白の練習をさせて欲しいな」

シンジ「うん、じゃあ僕をその好きな人だと思ってやってみる?」

カヲル「頼むよ」

シンジ「…いくよ」

カヲル「…」ジッ

シンジ「…」ゴクッ

カヲル「シンジ君…今日僕が君を呼び出した理由はね」

シンジ「ストップ!」

6: 2015/06/02(火) 01:49:49.926 ID:Xx33MLDD0.net
カヲル「どうしたの?」

シンジ「いやいやいや、その人だと思って告白していいっては言ったけどさ」

シンジ「僕の名前を呼ぶ必要あったの?」

カヲル「ダメだった?」シュン

シンジ「ダメって訳じゃないけど恥ずかしいっていうか…なんと言うか」

カヲル「なら好きな人の名前でやってみるよ」

シンジ「名前は出さなくてもいいよ?!」

7: 2015/06/02(火) 01:55:24.272 ID:Xx33MLDD0.net
カヲル「いくよ」

シンジ「うん…」

シンジ(大丈夫かなぁ)

カヲル「青葉さん、今日僕が君を呼び出した理由はね…」

シンジ「ブッーッ」

カヲル「シンジくん?」

シンジ「いやいやいやいや」

カヲル「なにかおかしかったかい?」

シンジ「おかしいってレべルじゃないよ」

シンジ「青葉さん?」

シンジ「男だろ!?」

11: 2015/06/02(火) 01:59:08.890 ID:Xx33MLDD0.net
カヲル「ええっ?」

シンジ「えぇ?じゃないよ!」

シンジ「青葉さん、男だよ?」

カヲル「髪が長いからてっきり…」

シンジ「男女の見分けるポイントそこじゃないからね?」

カヲル「リリンは難しいな…」

シンジ「まず告白とか以前に根本的な部分から矯正していこうか…」

16: 2015/06/02(火) 02:07:27.020 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「これ」バサァ

カヲル「露出の多いリリンだねこれが工口本というやつかい?」

シンジ「ニッセンのカタログだよ…」

シンジ「こんな風に腰が細くて柔らかそうな体型をしてるのが女の子だよ」

カヲル「シンジ君と同じだね」ニッコリ

シンジ「僕は男だよ…」

カヲル「どうして?こんなに腰が細くて柔らかそうなのに?」

シンジ「子供のうちは男女の体型の違いなんてそんなに差がないんだよ…」

カヲル「へぇ」

シンジ「あとは生殖機の違い」

17: 2015/06/02(火) 02:11:45.516 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「女の子には僕らについてる突起物がついてないんだ」

カヲル「なら僕らくらいの子の性別の見分け方って突起物がついてるかついてないか確認すればいいのかい?」

シンジ「絶対にそんな事しないでね、捕まるからね」

シンジ「普通の人はそんな事しなくても見分けられるんだよ…」

カヲル「でも僕にはあまり違いがわからないや」

18: 2015/06/02(火) 02:15:49.674 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「うーん、よく観察して見分けられるようになるしかないんじゃないかなぁ」

シンジ「まずネルフの人達から見分けられるようになっていこうよ」

カヲル「うん」ニコニコ

22: 2015/06/02(火) 02:20:10.097 ID:FUhcFOriM.net
確かに人外でシンジを目の前にしてたら男女区別つかないのは仕方無さそう

23: 2015/06/02(火) 02:23:12.120 ID:Xx33MLDD0.net



シンジ「あの髪が短くて長ズボン履いてる人はどっちだと思う?」

カヲル「体型がガッチリしてるし男の人かな」

シンジ「化粧してるから女の人だよ」

カヲル「…化粧」メモメモ

加持「さっきから何してるんだい?」

シンジ「あ、これはその」

カヲル「ガッチリしてるけど髪が長いから女の人だね!」

シンジ「違うよ!」

加持「?」

24: 2015/06/02(火) 02:30:26.726 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「髭が生えてるし、声も低いから女の人だよ」

カヲル「髭かぁ」

加持「んー?」

シンジ「あ、あのカヲル君が男女の見分けがつかないから見分けられるように特訓してるんです」

加持「そりゃまたおもしろそうなことをやってるね」

シンジ「…違いを口で説明するのが難しくて…」

加持「そうだな、女性とは体で感じてわかるものだからな」

加持「よし、俺も協力しよう」

28: 2015/06/02(火) 02:36:23.846 ID:Xx33MLDD0.net



シンジ「で?なんでホテルなんですか?」

加持「まぁまぁまずは入ってみる」

カヲル「…凄い色の建物だ」

加持「じゃあ五時間後に迎えに行くから」

シンジ「えっ」

加持「じゃっ」ガチャン

デリ嬢「いらっしゃーい」

シンジ「」

カヲル「?」

30: 2015/06/02(火) 02:42:55.352 ID:Xx33MLDD0.net
デリ嬢1「今日は五時間たっぷり奉仕したいと思うので」

デリ嬢2「よろしくお願いしまーす」

デリ嬢3「今日は奥手な子が相手だって聞いてるから」

デリ嬢4「ガンガン攻めてっちゃうねー!」


シンジ「ヒィィィ」
カヲル「ヒィィィ」

31: 2015/06/02(火) 02:49:01.451 ID:Xx33MLDD0.net




シンジ「…なんだかトラウマになっちゃったね」

カヲル「…」

シンジ「ただ疲れただけで何も学ぶことがなかったような気がする」

カヲル「…」

シンジ「…」

カヲル「…」

シンジ「カヲル君?」

カヲル「女体は…いいね…」

34: 2015/06/02(火) 02:52:10.081 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「!!」

カヲル「すごく柔らかくて気持ちが良かったよ」

カヲル「あんなに気持ちが高ぶったのははじめてだった」

シンジ「じゃあカヲル君」

シンジ「青葉さんを思い浮かべてみて」

シンジ「何か感じる?」

カヲル「…特に」

35: 2015/06/02(火) 02:56:26.451 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「やったねカヲル君!」

シンジ「これで本当にホ〇じゃなくなったよ!」

カヲル「うん、君のお陰だよ」

シンジ「後は好きな人を見つけるだけだね!」

カヲル「うん、いい人と出会いたいな」

カヲル「胸が大きい人がいい」

シンジ「ふふ!すっかりおっOいすきになっちゃったね」

39: 2015/06/02(火) 03:05:59.700 ID:Xx33MLDD0.net



後日

カヲル「好きな人ができたよ」

シンジ「どんな人?」

カヲル「葛城三佐だよ」

シンジ「ミサトさん!?」ガタッ

カヲル「うん、実はもう付き合ってるんだ」

カヲル「彼女のおっOいは最高だよ」

シンジ「」

40: 2015/06/02(火) 03:10:20.762 ID:Xx33MLDD0.net
数日後

カヲル「葛城三佐とは別れたよ、今はセカンドと付き合ってるんだ」

更に数日後

カヲル「セカンドとは別れたよ、今はファーストと付き合ってるんだ」

更に更に数日後

カヲル「ファーストとは別れたよ、今は赤木博士と付き合ってるんだ」

シンジ「」

41: 2015/06/02(火) 03:16:14.020 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ(カヲル君は一体何がしたいんだ)

シンジ(女の人を好きなったことはいいことだけどいくらなんでも節操がなさすぎる)

シンジ(なんとかしなきゃ…!)

シンジ「カヲル君…」

カヲル「なんだいシンジ君?」

シンジ「最近なんだかおかしいよ!」

カヲル「どうして?ホ〇じゃなくなったし普通だよ?」

シンジ「そうじゃないんだ」

42: 2015/06/02(火) 03:23:37.632 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「確かにホ〇じゃなくなったのは嬉しいことだけど女の人を取っ替え引っ替えするのは良くないよ!」

カヲル「取っ替え引っ替えしてるつもりはないよ」

カヲル「やっぱり付き合ってみないと相性というものはわからないからね
仕方のないことなんだ」

シンジ「そんなの付き合う前からでもわかるよ!」

カヲル「じゃあ付き合う前にしていいのかい?
それはマナー違反なんじゃないのかい?」

シンジ「性格の話だよ!」

シンジ「いつからそんな性欲の塊になっちゃんたんだよ!
もう好きにしろよ」ダッ

カヲル「シンジ君!」

44: 2015/06/02(火) 03:27:51.414 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「はぁ…はぁ…」

シンジ「どうして僕がカヲル君の事でここまで一所懸命になってるんだろう…」

シンジ「…」

シンジ「何かシンジくんだよ」

シンジ「こんなに心配させといて…」

シンジ「…」

シンジ「あっ」

シンジ「そういえばカヲル君僕に最初にあった時普通に君付けで呼んでた…」

シンジ「…あれ?」

45: 2015/06/02(火) 03:30:49.803 ID:Xx33MLDD0.net




カヲル「行っちゃったか…」

カヲル「ふう…それにしてもさっきのシンジ君」




カヲル「可愛かったなぁ」

48: 2015/06/02(火) 03:37:14.629 ID:Xx33MLDD0.net
シンジ「男女の区別がつかないなら君付けさんつけの区別もわからないはず」

シンジ「なのに僕にははじめから君付けで呼んでたという事は」

シンジ「もしかしてはめられた…?」

シンジ「でもなんでわざわざ騙す必要が?」

シンジ「…」

シンジ「もしかして…でもそれは…」

ギィィ

カヲル「ばれちゃったようだね、シンジ君」

51: 2015/06/02(火) 03:46:02.741 ID:Xx33MLDD0.net
カヲル「最初はほんの出来心だったんだ」

シンジ「ひっ」

カヲル「どうせ叶わない思いなのだから思いを伝えないまませめて擬似的なデートでも思って君にレクチャーを頼んだ」

カヲル「君は想像以上に可愛らしい姿を僕にみせてくれた」

カヲル「君が恥ずかしそうにでも使命感を帯びた瞳で男女の違いを語る様には本当に欲情したよ」

シンジ「うぁぁ」ガタガタ

53: 2015/06/02(火) 03:50:56.841 ID:Xx33MLDD0.net
カヲル「君の周りのリリン達と付き合ったのは君のことをもっと沢山知りたいと思ったからであり」

カヲル「君の周りの女性達を僕に惚れさせる事によって
僕が君を手に入れやすい環境を作りたかったからさ」

シンジ「」

カヲル「さぁシンジ君もう誰も邪魔なんて入らないよ」




カヲル「一つになろう」



シンジ「あぁぁぉぉぉぉぁァァァァ!」

54: 2015/06/02(火) 03:52:08.489 ID:Xx33MLDD0.net
こうして僕は誰にも助けられることなくめでたくも糞も無く

おわり

55: 2015/06/02(火) 03:54:47.349 ID:sxnK7k/o0.net
エヴァSSで珍しくオチまで決まって
完結したのは久しぶりでないだろか。

褒めてつかわす乙。

56: 2015/06/02(火) 03:56:44.550 ID:FUhcFOriM.net

引用元: カヲル「僕はホモじゃないから女の子とだって付き合える」