ちなつ「あの～？池田千歳さんですか？」

千鶴「違う、妹の千鶴だ」

ちなつ「！？(池田先輩に妹なんて初耳だわ！)」

ちなつ「じゃあ、私と同い年だね！(１年にこんな子いたっけ？)」

千鶴「そ、そうだな(２年にこんなやついたか？)」

ちなつ「千鶴ちゃんは今どんな雑誌読んでたの？」

千鶴「へ？な、なにも読んでないっ！」ｻｻｯ

ちなつ「千鶴ちゃん今何か隠したの見えたよ
もしかしてえOちな本？」ﾆﾔﾆﾔ

ちなつ「ちなつに隠し事なんてできないんだからね！」ｶﾞﾊﾞｧｯ

千鶴「うわぁっ、とるな！」

ちなつ「どれどれ…」ﾊﾟﾗ

ちなつ「って、これ私が買おうとしてた雑誌だ！」

ちなつ「千鶴ちゃんもファッションに興味あるんだぁ」

千鶴「別にない」ﾌﾟｲｯ

ちなつ「よかったぁ、仲間がいて」

千鶴「？どういうことだ？」

ちなつ「私のクラスにはまだそういう雑誌読んでる子がいなくて…」

ちなつ「だから！千鶴ちゃんと話が合いそうでよかった！」

千鶴「うっ…、どうせ私には似合わないし…」

ちなつ「そんなことないよ！千鶴ちゃんはかわいいから結構似合う服があるはずよ！」ﾋﾞｼｯ

千鶴「そ、そうか？私って地味だし…」

ちなつ「はいそこ！自分を貶すのなし！」ﾋﾞｼｨｯ

千鶴「うわっ」

ちなつ「これは教育の必要がありそうね…」ﾆﾔﾘ

千鶴「教育？」

ちなつ「そう！今週の日曜日は暇？」

千鶴「別に、暇だけど…」

ちなつ「じゃあ、今週の日曜日の朝10時に駅前に集合！」

千鶴「はぁ？」

ちなつ「一緒に隣町のショッピングモール行こうよ！」

千鶴「…行ったことない」

ちなつ「大丈夫！私が案内してあげるから」

千鶴「でも…」

ちなつ「拒否権はなし！じゃあ日曜日ね！バイバイ！」ｽﾀｽﾀ

千鶴「あっ、おい！」

千鶴「雑誌持っていかれた…」

千鶴(ちなつ…か
うるさいやつだったな…
でも、遊ぶ約束なんて初めてだよな…)

千鶴「ふふっ」

千鶴「帰るか…」


.

土曜日
～池田宅～

千歳「千鶴なんか楽しそうやね～」ﾆｺﾆｺ

千鶴「別に、そんなことない」ｿﾜｿﾜ

千歳「明日何か予定でもあるん？」

千鶴「…隣町のショッピングモールに行く」ｿﾜｿﾜ

千歳「デート！？」ﾆﾔﾆﾔ

千鶴「そ、そんなんじゃない！友達！」
千歳「よかったなぁ、今度会わせてな？」
千鶴「うん、わかった」

千歳「せや！千鶴ちょっと待ってて」

千鶴「どうしたの？姉さん？」

千歳「これ、履いてき」
千歳「まだ使ってないセクスィー下着や！」ﾄﾞｰﾝ

千鶴「こ、こんなもん履いていけるわけないだろ！？」

千歳「まぁまぁ、千鶴の部屋に置いとくからなぁ」

千鶴「…履くわけないだろ」

千鶴「はぁ…」

千鶴「早く明日にならないかなぁ…」ｿﾜｿﾜ
千鶴「いや、もう二度とあのうるさいやつとは会いたくないし！」

千鶴「…ちなつ」ﾎﾞｿｯ

抱き枕ｷﾞｭｯ
ｺﾞﾛｺﾞﾛ ｺﾞﾛｺﾞﾛ


.

～日曜日～

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
千鶴「！！」ｶﾞﾊﾞｧｯ

千鶴(やっと日曜日！！)

千鶴「違う、日曜日が来てしまったんだ！
仕方なく行くんだ！」

隣の部屋
千歳「千鶴～まだ5時やから静かにしてなぁ～」

千鶴「ご、ごめん姉さん」

千鶴「準備しないと…」

千鶴「これでいいかな…変じゃないよな」
千鶴「よしいくか」

千鶴「姉さん行ってくる」

千歳「千鶴がんばってなぁ」ﾆｺﾆｺ

千鶴「ありがとう、姉さん」

ｶﾞﾁｬ ﾊﾞﾀﾝ

千鶴(この格好変じゃないよな…？
うわ、あのおじさんがｼﾞﾛｼﾞﾛ見てる
変なのかなぁ？)

ｽﾀｽﾀ

千鶴「ふぅ…もうすぐ待ち合わせ場所だな…えっと、今の時間は7時12分…！？」

千鶴(３時間前に来てしまった！！)ｽﾞｰﾝ

千鶴(一旦帰ろうかな…？でもすれ違いになったらかわいそうだよな…？)

千鶴「はぁ…」

千鶴(待つか。くそ、ちなつのせいだからな！)


.

～駅前～

ちなつ(余裕持って10分前にきたのに…
もういるなんて…何分待たせちゃったんだろう？)

ちなつ「千鶴ちゃーん！待った？」ｷｬﾋﾟ

千鶴「待った！結構待った！(やっと来た！待たせやがって)」ﾆｺｫｫ

ちなつ「えぇ！？ご、ごめん(なんかすごい嬉しそうな顔)」

千鶴「ちなつ、早く行こう」

ちなつ「うん、そうだね(楽しそうだし、いいか)」


.

～電車～

ちなつ「千鶴ちゃん、その服装って greenteen 7月号のアレに似てるね」

千鶴「え？あぁ、あの服装好きなんだけど高いから似た服で揃えてみたんだ(気づいてくれた…)」

ちなつ「すごーい！やっぱり才能あるじゃん！」

千鶴「そうかな///お金がないだけだよ」

ちなつ「私も前似たようなことやって失敗したんだよねー
私って才能ないのかな？」

千鶴「そんなことないだろ、今日の格好似合ってるし。」

ちなつ「ほんとー？千鶴ちゃんにほめられるとうれしいな」

千鶴「別にほめてない」

ちなつ「またまたぁ」ﾌﾟﾌﾟｯ


.

～隣町～

ちなつ「あー、もう12時だね
洋服は昼ごはん食べ終わってからにしよっか」

千鶴「そうだな、で、どこで食べるんだ？」

ちなつ「じゃあ、あっちのファミレスにしよ！」

千鶴「わかった、行こうか」


.

～ファミレス～

店員「注文をどぞー」

ちなつ「私は唐揚げ定食で」
千鶴「私はラーメンで」

店員「かしこまりましたー」

ちなつ「千鶴ちゃんラーメンが好きなの？漬け物かとおもった」

千鶴「ファミレスに漬け物は大抵ないだろ」

店員「唐揚げ定食です」ｺﾞﾄｯ

ちなつ「へへっ、私のが先ー！」

千鶴「後からくるやつの方が上手いんだよ」

ちなつ「唐揚げ１個食べたい…？」

千鶴「べ、別に」ｸﾞｩｰ

ちなつ「ぷぷっ、強がんないでいいって、はい、あーん☆」

千鶴(１個だけ…しょうがないから１個だけだ…)ｱｰﾝ

ちなつ「ざんね～ん」ﾊﾟｸｯ

千鶴「ふざけんな！」ﾊﾞﾝｯ

ちなつ「千鶴ちゃんかわい～」ﾆﾔﾆﾔ

店員「ラメーンお待ちどお」ｺﾞﾄｯ

千鶴「ふんっ、もう唐揚げはいらないぞ」ｽﾞｽﾞｰ

ちなつ(もったいないことしちゃったかな…)


.

～食後～

ちなつ「ふぅ～、お腹いっぱいだね」

千鶴「そうだな」

ちなつ「じゃあ、デザート食べよっか？」
千鶴「おい、さっきの発言どうした」

ちなつ「デザートはべ・つ・ば・ら☆」

千鶴「気持ちわるい言い方すんなよ」

ちなつ「千鶴ちゃんはアイス何食べるの？」

千鶴「バニラだ」

ちなつ「わかった、店員さーん、バニラとチョコのアイス１つずつ下さい」

店員「あいよ」

ちなつ「はい、千鶴ちゃんチョコアイス」
千鶴「はぁ？バニラは？ってお前がバニラ食ってるし」

ちなつ「ごめん、買ってから気がかわっちゃった」ﾃﾍ

千鶴「仕方ないなぁ」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

ちなつ「やっぱりチョコ食べたい」ｼﾞｰ

千鶴「はぁ？気が変わりすぎだろ」

ちなつ「千鶴ちゃんはバニラ食べたいって言ってたじゃん」

千鶴「わ、わかったわかった、溶けるから早くしろ」

千鶴(ちなつが舐めたアイス…)ｺﾞｸﾘ...

ちなつ「やっぱりチョコアイスおいしー」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

千鶴(あっ、私が舐めたアイス…)ｺﾞｸﾘ...
ちなつ「どうしたの千鶴ちゃん？食べないの？」

千鶴「な、なんでもない！」ｶﾞﾌﾞｯ


.

ちなつ「アイスおいしかったね」

千鶴「あ、あぁそうだな(緊張しすぎて味がわからんかった…)」

ちなつ「そろそろお待ちかねの洋服選びいっちゃう？」

千鶴「…ちょっと、忘れかけてた」

ちなつ「もう！千鶴ちゃんにはちなつの着せ替え人形になってもらうからね！」

千鶴「なんでだよ」

ちなつ「あーっ！あの店だよ！入ろう！」

.

～ 服屋 ｷﾏむら ～

千鶴「すごい…大きい…」

ちなつ「でしょ？このへんで１番充実してるお店なんだよ」

千鶴「あ、あの服もこの服も greenteen に載ってたやつだ…」

ちなつ「この服は千鶴ちゃんに合いそう…、これは面白そう…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

千鶴「うわ、そんなにカゴにつっこんでどうする気だ？」

ちなつ「千鶴ちゃん、あっち行くよ」

千鶴「あっち？あ、試着コーナーか」

千鶴「って、まさかこのカゴ」

ちなつ「これ全部試着してみようか」ﾆｺﾆｺ

千鶴「お、おいこんなに試着させる気か？」

ちなつ「もちろん、千鶴ちゃんは今日ちなつの着せ替え人形だからね」ﾆﾔﾘ

千鶴「くそぅ…来なきゃよかった…」

ちなつ「ほら！さっさと着る！」

千鶴「わ、わかったよ！」
ｼｬｯ
ﾇｷﾞﾇｷﾞ
千鶴(うわぁ…こんなの私に似合うわけない…)
ｼｬｯ
ちなつ「まだー？って何その下着！？」
千鶴「うわっ、何開けてんだ閉めろ！(うわぁ！姉さんから借りた下着見られた！)」ｱｾｱｾ
ちなつ「ご、ごめん…」
ｼｬｯ
ちなつ(あんなすごい下着履いてるんだ…
やっぱり千鶴ちゃんってなんだか大人っぽいな…)


.

千鶴１着目

千鶴「どうだ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ちなつ「似合ってるよ！千鶴ちゃん！」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ
千鶴「何写真とってんだ！」

ちなつ「あとで千鶴ちゃんにも送るからいいでしょ！」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

千鶴(まぁ自分がどう見えるか気になるからな…うん、仕方ない)

千鶴３着目

千鶴「これは？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

ちなつ「ぷぷっ、全然似合ってない！」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ
千鶴「ちなつが選んだんだろうが！って似合わないのに写真とるな！」

千鶴１０着目

千鶴「さすがに疲れた…次で交代ね、ん？どうした？」

ちなつ「…すごい、すごいよ千鶴ちゃんほんっとーにきれい」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ
千鶴「ほ、ほんとか？///(急に静かになるなよ…)」

ちなつ「これは、買い、だね！」


.

ちなつ１着目

ちなつ「どうかな？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

千鶴「やっぱり似合ってるよ」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ
千鶴「…私なんかよりずっとかわいい」

ちなつ「そ、そんなこと…あるかも」

ちなつ６着目

ちなつ「これは、ちなつが自分で選んだから自信あり！」ﾄﾞﾔｧ

千鶴「うーん、これじゃないな」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬちなつ「え゛？」
千鶴「ちなつはこういう服は似合わないよ…」ｸﾄﾞｸﾄﾞ

ちなつ「は、はい…」ｼｭﾝ

ちなつ１０着目

ちなつ「に、似合ってる…？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

千鶴「これだ…、これだよちなつに合う服は完璧だ！」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ
千鶴「もふもふとのバランスが…」ｸﾄﾞｸﾄﾞ
ちなつ「う、うん」

千鶴「これは、買い、だな」


.

～試着後～

千鶴「私はこの服とこの服を買おうかな…いやもっと安いのが…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

ちなつ「千鶴ちゃん」

千鶴「ん？どうした？」

ちなつ「一緒にあの服買おうよ、２人とも試着して似合ってたやつ」

千鶴「ぺ、ペアルックか…べ別にいいけど…」

ちなつ「よかったぁ、じゃあレジに行こ」
千鶴「うん…(ち、ちなつとおそろい///)」

ちなつ「ここで着ていこ？」

千鶴「はぁ？ま、まあいいけど…」


.

千鶴(うわぁぁ、ペアルック恥ずかしい///)

ちなつ「どうしたの？千鶴ちゃん？」

千鶴「な、なんでもない！」

ちなつ「そろそろ、電車の時間だから…」

千鶴「そうか、急がないとな(もう、終わりか…)」


.

～七森町～

ちなつ「今日はありがとね！本当に楽しかったよ！」

千鶴「わ、私もとっても楽しかった！」

ちなつ「私、また千鶴ちゃんと遊びたいからメアド交換しよ？」

千鶴「！？」

千鶴「いいよ、交換しよう！(初めて姉さん以外のメアドが…)」

ちなつ「はい赤外線」ﾋﾟﾋﾟｯ

千鶴「は？」

ちなつ「えっ？赤外線知らないの？」

千鶴「う、うん」

ちなつ「もうっ、私がやるから貸して」

ちなつ「はい、これで私のメアド登録されたよ」

千鶴「色々ありがとう、ちなつ」

ちなつ「また、一緒に洋服買いに行こうね！
千鶴ちゃんの選んでくれる服が私好きだから！」

千鶴「私もちなつの選ぶ服好きだぞ！
ちょっとセンス悪いけど」

ちなつ「センス悪いは言い過ぎ」ﾌﾟｸ

千鶴「ははっ、ごめんちなつ」

ちなつ「じゃあ、またね！バイバイ」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

千鶴「またな」ﾌﾘﾌﾘ



千鶴「ふふっ…この服は宝物だな」

千鶴「姉さんにも紹介しないと」
千鶴(変なやつだけどかわいくて憎めない
私の・・・)


終わり

.

絶対なさそうなカップリング妄想するの楽しすぎ
新たな世界が広がる

みんなもやってみてね！

おまけ
～翌日、学校～

ちなつ「えぇー！！！千鶴ちゃんって池田先輩の双子の妹！？」

ちなつ「普通の妹だと思ってたぁぁ！」

ちなつ「あぁぁー！！私ずっと先輩にタメ口使ってたぁ！！」

千鶴「うるさいぞ、ちなつ」

ちなつ「ごめんなさい、千鶴先輩」ｼｭﾝ

千鶴「…ちなつ、先輩って呼ぶのやめてくれ、なんか気持ち悪い…」

ちなつ「私も千鶴ちゃんに先輩っていうの屈辱ですし」

千鶴「なんだと！」

ちなつ「ふふっ」
千鶴「あははっ」

ちなつ「千鶴ちゃんこれからもよろしくね」
千鶴「ちなつ、これからもよろしくな」


仲良しエンド

.

良い

おつ