1: 22/06/06(月) 23:34:34 ID:Zf4r

松田亜利沙「あの、プロデューサーさん、つかぬことをお聞きするんですが」

P「どうした? かしこまって」

亜利沙「膝枕のお誘いって、今も有効ですか?」

P「……は?」

2: 22/06/06(月) 23:36:02 ID:Zf4r

亜利沙「以前ですね、ありさが疲れてる時に、膝枕をしてくれるって、おっしゃいましたよね?」

P「あれか……冷めた目で蔑まれた気がするんだが」

亜利沙「あの時はすみません。本当に疲れてて、正常な判断が出来なかったんですよ」

P「……俺が言うのもなんだが、わりと正しいと思うぞ」

亜利沙「それでですね、あとで振り返って思ったんですよ。あれは千載一遇のチャンスだったんじゃないか、と」

P「……チャンス?」

3: 22/06/06(月) 23:37:36 ID:Zf4r

亜利沙「実は、とあるアイドルちゃんにこのことを話したんですよ」

P「マジかよ……」

亜利沙「そうしたら、『断ったの? もったいない』と」

P「はい?」

亜利沙「あ、正確には、もったいなゴホンゴホンって感じでしたけど」

P「……誰だよ」

亜利沙「黙秘します。それで、ありさは正直、その時はよくわかりませんでしたが……プロデューサーさんのせいでちょっとわかっちゃったんですよ」

P「俺のせい?」

4: 22/06/06(月) 23:38:52 ID:Zf4r

亜利沙「正確にはおんぶされたせいですね。あれでなんか安心感というか、心地よさというか、感じちゃったんですよ」

P「……へぇ」

亜利沙「あああっ// 感じちゃったっていうのはそういう意味じゃなくてですね!」

P「俺は何も言ってないんだが」

亜利沙「そ、そうでした、すみません」

5: 22/06/06(月) 23:40:17 ID:Zf4r

P「というか、あれは冗談なんだけど。亜利沙につっこんで欲しかっただけで」

亜利沙「つっこむのはありさじゃなくてプロデューサーさんの方ですよね?」

P「……は?」

亜利沙「あ、いやっ// そのっ、たまたま検索してうっかりヒットしたウスい本みたいなことを、夜な夜な妄想とかしてないですからね!」

P「……何のことだよ」

亜利沙「な、な、何でもないです! 忘れてください!」

P「そもそも覚えてもいないよ」

6: 22/06/06(月) 23:41:55 ID:Zf4r

亜利沙「そ、それでですね。膝枕していただけるんですか? していただけないんですか?」

P「……まぁ、してもいいけど誰かに見られたらややこしそうだな」

亜利沙「ご心配なく。アイドルちゃんのスケジュールは全て把握しています。今から30分は誰も来ません」

P「オフの子がフラッと来ることもあると思うけど」

亜利沙「調べてるに決まってるじゃないですか。友達との約束やお家の用事などで、この時間は劇場に遊びにくることもありません」

P「亜利沙の情報網どうなってるんだよ」

7: 22/06/06(月) 23:43:10 ID:Zf4r

亜利沙「これで他の誰かに見られることはないです」

P「……それなら、まぁ」

亜利沙「本当ですか! それでは、こちらのソファーに座ってください」

P「……こうか。ほら」

亜利沙「で、では、し、し、失礼します!」

8: 22/06/06(月) 23:44:33 ID:Zf4r

ヒザマクラダヨ!

P「……」

亜利沙「……」

P「……どうだ?」

亜利沙「……やっていただいて申し訳ないですが、寝心地はよくないですね」

P「やめるか?」

亜利沙「いやっ、せっかくですしもう少し。それにですね、寝心地は微妙でも、ぬくもりはありさポイント高めです!」

P「……そうか」

9: 22/06/06(月) 23:45:28 ID:Zf4r

亜利沙「それでですね、プロデューサーさん、ありさの頭を……えっと」

P「ん? こうか?」ナデナデ

亜利沙「はぃ……」

P「……」

亜利沙「……//」

P「……」

10: 22/06/06(月) 23:46:30 ID:Zf4r

亜利沙「ぉぉ……//」

P「……」

亜利沙「ふぉぉ……//」

P「……大丈夫か?」

亜利沙「ふぁ、ふぁ、ふあい、ありがとうございましゅ! も、もう、手を止めていただいてけっこうです!」

P「お、おう」

11: 22/06/06(月) 23:47:34 ID:Zf4r

亜利沙「はぁ……//」

P「……」

亜利沙「はふぅ……」

P「……」

亜利沙「あの、もう一つお願いがあるんですけど」

P「……何?」

亜利沙「あのですね、もしご迷惑でなければ、ありさのモチベーションのために、定期的に……」

12: 22/06/06(月) 23:48:03 ID:Zf4r

ガチャ

詩花「グリュース・ゴット!」

亜利沙「ひょええっ!」ベチンッ

P「グフッ」

13: 22/06/06(月) 23:48:40 ID:Zf4r

詩花「あ、亜利沙さん」

亜利沙「し、し、詩花ちゃん! 詩花ちゃんじゃないですか!」

詩花「はい、そうですけど?」

亜利沙「あ、そっか……ウチの事務所だけしか……詰めが甘かったです……」

詩花「?」

14: 22/06/06(月) 23:49:29 ID:Zf4r

詩花「あの、他の皆様は?」

亜利沙「ええっと、みんなお仕事やら何やらで、あと数十分は来ませんね」

詩花「そうですか。では、亜利沙さん、お話よろしいで……後の方が良いですか?」

亜利沙「いえいえそんなそんな、ありさが詩花ちゃんのお誘いを断ることなんてありえません! こんな貴重な機会、逃せませんよぉ!」

詩花「え、でも……」

15: 22/06/06(月) 23:50:06 ID:Zf4r

詩花「プロデューサーさんが倒れてますけど」

亜利沙「へ? あわわっ、プロデューサーさん、誰にやられたんですか!? あ、いや、やられるってそういう意味じゃなくてですね!//」

P「」ハンニンハアリサウィップ

おわり

16: 22/06/07(火) 00:00:04 ID:ZzIz

亜利沙、誕生日おめでとう!

急に飛び起きてドアの方を向いたら危ないですね(?)

完結報告してきます。

引用元: 松田亜利沙「膝枕」