1: ◆TDuorh6/aM 2016/11/21(月) 04:47:25.77 ID:M59IB7fZ0

2: 2016/11/21(月) 04:48:16.45 ID:M59IB7fZ0



~杏宅~


杏「あー、こたつって幸せだな」


杏「結構場所取るけど買って良かったよ」


杏「今日は一日中オフだし、杏はこたつから出ないぞ!」


杏「みかんよし、コーラよし、ゲームよし、充電器よし」


杏「前回の反省を活かして、今日はインターホンが鳴っても絶対に出ない!宅配便の人はごめんね」


杏「電気や水道のメーター見られたとしても、まぁ出なければ良いだけだしね」


杏「念の為チェーンも掛けたし、ピッキングされても大丈夫でしょ」


杏「久し振りにぐーたら日和だぁ!」


3: 2016/11/21(月) 04:49:06.78 ID:M59IB7fZ0

杏「さて、みかん食べよ」


肇「あ、剥いておきましたよ」


杏「ありがと肇ちゃん。こたつでグダッてるとそれすらめんどいよね」


フレデリカ「杏ちゃんコーラ飲むー?」


杏「まだいいや。トイレ行きたくなるし」


肇「それすらめんどくさがるなんて…」


杏「めんどくさいって言うか、こたつから出たくないんだよね」


肇「ほんの数分じゃないですか…」


フレデリカ「誰かトランプ持ってきてー」


肇「こたつから出たくないので杏ちゃんお願いします」


杏「数秒前の会話思い出そうか」

4: 2016/11/21(月) 04:49:33.47 ID:M59IB7fZ0


杏「…ん?」


肇「どうかしましたか?」


杏「別に。そんな事よりさ、出口はあっちだよ」


フレデリカ「トランプは?」


杏「隣のコンビニか百均にでも売ってるんじゃない?」


肇「仕方ありませんね…文香さんに、買ってきて貰いましょう」


杏「この部屋電波繋がりにくいから外で連絡した方がいいよ」


フレデリカ「うーん、みかん美味しいねー」


杏「聞けよ、ってゆーかそれ杏のなんだけど」


5: 2016/11/21(月) 04:53:20.77 ID:M59IB7fZ0

杏「…なんで居るの?」


フレデリカ「今日は四人で買い物に行く予定だったんだー」


杏「杏聞いてないんだけど」


肇「それで、杏ちゃんの家が集合場所になったんです」


杏「せめて杏に聞くか杏の話聞いてよ」


フレデリカ「まだ文香ちゃんは到着してないんだけどねー」


杏「そもそもどうやって入って…まぁいいやそれは別に」


肇「もう少ししたら到着するみたいです」


杏「杏はパスでいいや。外で待ってたら?」


フレデリカ「もうこたつに入っちゃたから無理かなー」


肇「杏ちゃん外で待ってていいですよ」


杏「おっけー表出よっか」



6: 2016/11/21(月) 04:56:36.64 ID:M59IB7fZ0


杏「まぁ別に居てもいいけど、杏これからゲームするから邪魔はしないでね」


肇「杏ちゃん、和菓子とお茶はまだですか?」


杏「厚かましいにも程があるよね」


肇「冗談ですよ。ちゃんとポテチ買ってきましたから」


杏「和菓子じゃないじゃん!」


フレデリカ「杏ちゃんはやっぱりツッコミの元祖だねー」


肇「私たちの先生ですからね」


フレデリカ・肇「我が師だけに!」


杏「こんな朝早くに来たからまだ眠いんでしょ?寝てていいよその方が静かだし寝てろ」




7: 2016/11/21(月) 04:59:30.84 ID:M59IB7fZ0


フレデリカ「で、コップは何処にあるのー?」


杏「戸棚の下から二段目にあるよ」


肇「用意した物がこちらになります」


杏「肇ちゃんに前場所教えたっけ?」


肇「じゃん!この高そうな湯飲みです!」


杏「飲み物コーラなんだけどな」


フレデリカ「わぁお、でもお高いんでしょー?」


肇「まぁ、割と」


杏「否定するか何かセットに付けなよ」


肇「私の力作を安売りしろって言うんですか?!」


杏「あぁめんどくせぇ!」



8: 2016/11/21(月) 05:04:36.37 ID:M59IB7fZ0


杏「まぁいいや。イヤホン付けよ」


肇「ではこちらは作戦会議をしてますので」


杏「はいはーい。何かあっても呼ばないでね」


フレデリカ「らじゃー!」


杏「ふぅ…これで集中出来る。さーて手持ちのモンスターのレベル上げないと」ピコピコ


フレデリカ「ーー倒すためーーー背後から肇ちゃーー」


肇「なるほーーー遠距離ーー文香さーーー」


杏「あー崖から落ちたちくしょう」ピコピコ


フレデリカ「ーーアタシのーーーー能力ーー」


肇「ーーイミングーー朋さーーー人質ーー」


杏「…えっと、このタイプにこの技は…」


フレデリカ「ーー共鳴世界ーーー当てれば多分ーー」


肇「ならーーーアライブファクトーーーー」


杏「んぁあ!集中出来ない!」




9: 2016/11/21(月) 05:09:55.28 ID:M59IB7fZ0

肇「杏ちゃん、もうゲームはいいんですか?」


杏「二人の会話が不穏過ぎて気になるんだよまったく」


フレデリカ「杏ちゃんポテチ食べる?」


杏「え、買ってきたの?」


フレデリカ「隣にコンビニあるから買ってきていーよ?」


杏「…メントスあるけと食べる?」


フレデリカ「流石のフレちゃんもそれはマズいかなー」


肇「まったく…どうして二人は落ち着いて会話出来ないんですか」


杏「今更ブーメランなんて狩猟武器流行らないよ」


肇「でも先日、何処ぞのアイドルユニットが巨大ブーメラン作ってましたよ?」


杏「じゃー肇ちゃんにそれ当てないとね」


肇「ふふっ、杏ちゃんに飛ばせるんですか?」


フレデリカ「あ、みかんなくなっちゃった!」


肇「文香さんに買ってきて貰いましょうか」



10: 2016/11/21(月) 05:19:02.50 ID:M59IB7fZ0


杏「文香ちゃんが食べ物買って、無事届くと思う?」


肇「そもそもお金持ってないでしょうね」


杏・肇「はっはっはっ」


フレデリカ「二人とも目が笑ってないよー?」


杏「ところでフレデリカちゃん。肇ちゃんはポテチ持って来てくれたよ?」


フレデリカ「フレちゃんは肇ちゃんを連れてきてあげたよー!」


肇「あ、ではもうフレデリカさんの飲み物もお菓子もありませんね」


杏「誰が買ってくるべきかなぁ」


フレデリカ「じゃートランプで決めよっか!」


杏「おっけ乗った」


肇「ふぅ…イカサマは無し、ですよ?」


杏「そう言いながら今何かこたつの下に隠さなかった?」


フレデリカ「って言いながら今杏ちゃん箱からジョーカー取り出したでしょー」


肇「…普通にやりましょうか。文香さんも居ませんし」




11: 2016/11/21(月) 05:24:52.83 ID:M59IB7fZ0


杏「あー負けたこんちくしょう」


肇「ふぅ…ギリギリでした」


フレデリカ「ババ抜きなんて久し振りだねー」


杏「基本大富豪だもんね」


フレデリカ「でも杏ちゃんが負けるとは思わなかったなー」


肇「最後は完全に運でした」


杏「二人がアポなしで此処に来た時点で杏の運は最底辺だからね」


フレデリカ「ふふーん、照れちゃってー」


肇「そんな事言われても、嬉しくありませんよ?」


杏「褒めてないよ。仕方ない、何かお菓子以外欲しいものある?」


肇「流石に申し訳ないですし、私も行きますよ」


フレデリカ「じゃーフレちゃんも行こっかなー」


杏「今のトランプの時間完全に無駄じゃん」



12: 2016/11/21(月) 05:29:55.33 ID:M59IB7fZ0


杏「鍵は…閉めといていいかな」


肇「文香さんですしね」


フレデリカ「直ぐ戻って来れば大丈夫じゃないかなー?」


杏「あー、今日は家から出る気なかったのに」


肇「こたつの魔力は恐ろしいですね」


フレデリカ「そんな引き篭もりの杏ちゃんが、遂に外に!」


杏「お?喧嘩売ってる?」


フレデリカ「杏ちゃんどーしたの?コンビニに喧嘩は売ってないよー?」


肇「あの、恥ずかしいんで他所でやって頂けますか?」


フレデリカ「喧嘩はよそっか」


杏「勝敗は予想だけにしとくべきだね」


肇・杏・フレデリカ「よそだけに!」


杏「あ、これ思ったより楽しい」


肇「下らないですけどね」


フレデリカ「実際アタシ達が戦うと被害凄いもんねー」


杏「ツッコミの私の胃が、ね」




13: 2016/11/21(月) 05:35:20.10 ID:M59IB7fZ0


~3F~


肇「このコンビニ、明らかに平野なのに何故3階の表記が…」


杏「そこはほら、本名だと杏達のユニットと被るからさ」


フレデリカ「フレちゃん的にはファミデリカが良かったかなー」


杏「歩いて30分くらいのとこにあるし行ってきたら?」


肇「あ、杏ちゃんの部屋にお財布忘れました…」


杏「いいよそのくらい、お菓子なんて大した金額しないからね」


肇「このバリアブルカードって言うの、気になるので買っていいですか?」


杏「肇ちゃんは南極ラーメンね」


フレデリカ「フレちゃんはおでんにしよっかなー」


杏「二人とも前提条件忘れてない?」


フレデリカ「でも竹輪おいしいよ?」


杏「否定はしないけどね。取り敢えずポテチと飲み物買ってこっか」



14: 2016/11/21(月) 05:39:56.90 ID:M59IB7fZ0


杏「はい、荷物は二人が持って」


肇「私、あまり筋肉は無いので…」


杏「茄子さん相手に近接で押し切った怪物が何を言ってるのさ」


フレデリカ「あ、文香ちゃんからもう着いてますってラインきたよー」


杏「待たせると悪いし走ろっか」


肇「フレデリカさん、荷物お願いします」


フレデリカ「じゃー肇ちゃんはアタシの事背負っていいよ?」


肇「投げ飛ばしますよ?」


フレデリカ「フレちゃん荷物持ってるけどいーのかなー?」


杏「いいから走れよ」



15: 2016/11/21(月) 05:44:06.01 ID:M59IB7fZ0

~杏宅~


杏「あれ、ドアの前誰も居ないんだけど」


フレデリカ「もう入っちゃてるんじゃないかなー?」


杏「かもね。せめて人ん家入るなら一報寄越して欲しいけど」


ガチャ


文香「…お疲れ様です…」


フレデリカ「おはろー!」


杏「文香ちゃん移動して、そこ杏の席だから。充電コード完備してあって一番あったかい場所なんだ」


文香「…ここからは、禍々しい気配を感じたので…」


肇「自分自身からではないですか?」


文香「…何か?」


杏「あ、文香ちゃん残ってたモノ全部食べたでしょ」


文香「…状況証拠のみで犯人を断定するのは…ナンセンス、と言わざるをえませんね…」


杏「今買ってきたお菓子はナシね」


文香「すみませんでした…」



16: 2016/11/21(月) 05:46:54.05 ID:M59IB7fZ0

杏「ふー、あったかい」


フレデリカ「こたつは最高だねー」


肇「素晴らしいですね…」


文香「…お鍋がやりたくなりますね」


杏「うち鍋ないよ」


肇「そんな事もあろうかと、私が作ってきました」


文香「…実は、既にお肉は自宅から持って参りましたので…」


フレデリカ「フレちゃんキムチ鍋の素持ち歩いてるよー?」


杏「野菜はあった気がするし…夜は鍋だね」


文香「…幸せです」



17: 2016/11/21(月) 05:48:11.22 ID:M59IB7fZ0

杏「あ、結局買い物って何買いに行くの?」


フレデリカ「こたつだよー」


文香「…ですが、まぁ…」


肇「杏ちゃんの家にあるなら、わざわざ買う必要もありませんね」


杏「買いに行け、今すぐ三人で」





18: 2016/11/21(月) 05:48:41.19 ID:M59IB7fZ0

こんな時間に起きてしまったので
お付き合いありがとうございました

19: 2016/11/21(月) 07:32:57.30 ID:BavNTRo9o
おつおつ
久々に原点回帰だね
おつ

引用元: フレデリカ「こたつごっこ」