1: 2017/01/23(月) 00:48:04.57 ID:yJBc/Cx5.net
ようちか、微ホラー、流血表現ありです。
サンシャインのssは初めてなので至らぬ点があるかもしれません。

3: 2017/01/23(月) 00:48:45.33
曜「血出てきた…ごめん、千歌ちゃん絆創膏取ってくれる?」

千歌「……///」ジー

曜「千歌ちゃん…?」

千歌「ぅぇえ!? な、なに…?」

曜「絆創膏、救急セットから取ってもらってもいい?」

千歌「あっ…ご、ごめん。傷、大丈夫?」

曜「うん、ちょっと刺しちゃっただけだから」

5: 2017/01/23(月) 00:49:14.02
千歌「ならよかった…はい、絆創膏」

曜「ありがと…。ねぇ、千歌ちゃん顔赤いけど、どうしたの?」
「さっきもぼーっとしてたみたいだし、もしかして体調悪いの?」

千歌「えぇ!? 全然! むしろいいよ?」

曜「うーん…気のせいかなぁ」ペリッ

千歌「…って、曜ちゃん! 先に血止めてから貼ろうよ!」ギュッ

曜「ち、千歌ちゃん!? ハンカチ汚れるよ…?」

千歌「いいよ、ハンカチなんか!」

曜「…ごめんね、ありがとう」

6: 2017/01/23(月) 00:49:53.89
千歌「よし、止まった!絆創膏貸して?」

曜「自分で貼れるよ…」

千歌「いーの!ほら!」

曜「わわっ…じゃあ、はい」

千歌「うん、これでよしっ!」

曜「…ってもうこんな時間!」

千歌「本当だ…じゃあそろそろ千歌帰るね?」

曜「うん、じゃあまた明日!ヨーソロー!」ピシッ

千歌「ヨーソロー!」

8: 2017/01/23(月) 00:51:46.42
千歌「…さっきの、なんだったんだろ」

千歌「なんか、変な気持ちになって…」


千歌「あ、ハンカチ! うーん落ちるかなー」ゴソゴソ

千歌「……」

千歌「結構血、ついてる」クンクン

千歌「…!?///」

千歌「なに、これぇ…♡」

千歌「いい匂い…♡」ムラッ

10: 2017/01/23(月) 00:52:30.49
千歌「ち、ちょっとだけ…///」

千歌「っ…///よーちゃん♡よーちゃん♡」

千歌「ぁんっ…♡きもちぃ…♡」スンスン

千歌「…!!?!?」ハッ

千歌「な、何やってるんだろ…」

千歌「バカ千歌だよ…」ハァ

千歌「でも、なんで…こんないい匂いが…」

千歌「…よーちゃんの匂いだから?」

千歌「…もしかして、血?」

千歌「確かに綺麗、だけど…っ」

千歌「いやいやっ!…もう、寝よう」

千歌「また明日、考えればいーや」

千歌「…おやすみ、よーちゃん♡」カチッ

14: 2017/01/23(月) 01:14:36.41
千歌「曜ちゃん!おはよー!」

梨子「おはよう、曜ちゃん」

曜「二人とも!おはヨーソロー!」

梨子「衣装は進んだ?」

曜「うん!昨日千歌ちゃんが手伝ってくれたからもう少しで完成だよ!」

千歌「梨子ちゃんも来てくれればよかったのにー」

梨子「用事があったんだから仕方ないでしょ?」

15: 2017/01/23(月) 01:15:00.95
曜「ほらほら、早く行かないとダイヤさんたちに怒られるよ?」

千歌「わわっ!それはまずい!」

千歌「じゃあ、全速前進~?」

曜「ヨーソロー!!」

梨子「もうっ!早くー!」

曜「……」チラッ

曜(うーん…いつも通り?)

曜(やっぱり昨日の千歌ちゃんなんか変だった…)

曜(悩み事、かなぁ?)

曜(とりあえず様子見かな)

16: 2017/01/23(月) 01:15:46.11
果南「1!2!3!4!マルちゃん!ちょっと遅れてるよ!」

花丸「ず、ずらっ!」

果南「ルビィちゃんはもっと大きく」

ルビィ「ピッ、ピギィ!」

鞠莉「…あらっ? 果南!ちょっとストォォップ!」

果南「ん?どうしたの、鞠莉」

鞠莉「千歌っち顔色悪いけど…」

千歌「え? 全然!平気だよ?」

17: 2017/01/23(月) 01:16:23.58
果南「千歌…無理しないで」

千歌「で、でも」

花丸「千歌ちゃん…どうしたずら?」

千歌「ちょっと、貧血っぽいだけ、だから」

曜「ダメだよ、倒れちゃったりしたらどうするの…?」

ダイヤ「今日はここらへんできりあげて皆さんも帰りましょう」

善子「フッ…千歌も私のリトルデーモンに…」

花丸「そういうのいいずら」

千歌「…ごめんねみんな、ありがとう」

19: 2017/01/23(月) 01:19:36.67
千歌(……よーちゃんが私を心配してくれてる♡)

千歌(でも、それじゃ足りない)

千歌(もっと、もっとよーちゃん…欲しい)

曜「…千歌ちゃん?」

千歌「んー?」

梨子「…本当に、大丈夫?」

千歌「大丈夫だって!昨日ちょっと夜更かししちゃったからかも…」アハハ

梨子「気をつけてよ?」

曜(…聞いた方がいい、よね)

曜(……夜、電話してみよう)

21: 2017/01/23(月) 01:31:25.56
千歌「んっ…匂い…あんましなくなっちゃってる…」クンクン

千歌「足りないよ、よーちゃん…」

ソノテヲツッカマエターイ

千歌「…よーちゃんだ♡」

千歌「もしもし?」

曜【もしもし、千歌ちゃん。今時間大丈夫?】

千歌「うん、大丈夫」

曜【あのさ、私の思い違いだったら悪いんだけど…】

23: 2017/01/23(月) 01:32:14.71
曜【何か悩み事、あるんじゃない…?】

千歌「……」

曜【千歌ちゃん…?】

千歌「…あは♡」

曜【え?】

千歌「ううん、大丈夫だよ!」

千歌「今日具合悪かったから心配してくれたんでしょ?」

曜【千歌、ちゃん…?】

千歌「本当に何もないよ、ありがとね」チュッ

24: 2017/01/23(月) 01:33:29.11
曜【で、でも…】

千歌「だーかーら!心配しないでって! ヨーソローだよっ!…んっ♡」

曜【…変な事聞いてごめんね、じゃあまた明日!】

曜【ヨーソロー!】

千歌「また明日ねー!」ピッ

千歌「よーちゃんが私の事見ててくれてた♡心配してくれた♡」

千歌「よーちゃん、大好き…♡」

千歌「…また明日ね。よーちゃん♡」

千歌「……でも足りないよ」

25: 2017/01/23(月) 01:36:42.64
千歌【また明日ねー!】ピッ

曜「…はぁ」

曜「やっぱり変だよ、千歌ちゃん」

曜「私には相談、できないの、かな」ウルッ

曜「ーって!私が泣いてどーするの!」

曜「千歌ちゃんのためにできることなら、なんでも…」

曜「なんでもするよ、だから…」

曜「一人で苦しまないでよ……っ!」

30: 2017/01/23(月) 03:22:52.43
寝るつもりだったがヨーソローしてしまいました…。
続きちょっとだけ上げます。

31: 2017/01/23(月) 03:23:46.02
曜「おはヨーソロー!…ってあれ?」

梨子「なんか千歌ちゃん体調良くないみたい」

曜「……」

梨子「やっぱり昨日、無理してたのかな」

曜「何か、悩んでるのかも」

梨子「…え?」

曜「確信はないんだけど、なんとなく。そんな気がして…」

梨子「幼なじみの曜ちゃんが言うんだから、そうかもね?」

32: 2017/01/23(月) 03:24:17.93
梨子「…どうしよっか」

曜「皆にも、言う?」

梨子「そんな大事にされたら千歌ちゃん困っちゃうかも」

曜「そっ、か…そうだよね」

梨子(目…赤いよ、曜ちゃん……)

33: 2017/01/23(月) 03:24:45.67
ダイヤ「あら?千歌さんは?」

曜「体調が優れないみたいで…」

果南「あらら…昨日あそこで終わらせてよかったね」

ルビィ「千歌さん…大丈夫かなぁ」

善子「お見舞いに堕天使の涙を…」

花丸「善子ちゃん、追い打ちをかけないであげて…」

善子「ヨハネだってば!」

曜「…」

34: 2017/01/23(月) 03:25:14.10
千歌「皆今頃練習してるのかな」

千歌「やっぱり私、バカ千歌だ」

千歌「……最近の千歌おかしいよ」

千歌「自分が自分じゃないみたい」

千歌「…怖いよ、曜ちゃん」

千歌「たすけて」



曜「…っ!?」ゾクッ

鞠莉「曜?」

曜(なに、今の…)

鞠莉「ちょっと、よーうー?」ツンツン

曜(すごく、嫌な感じ…)

35: 2017/01/23(月) 03:25:40.82
鞠莉「…むっ。曜!」ワシッ

曜「ひゃぁ!?」

曜「鞠莉ちゃん?」

鞠莉「さっきから呼んでたのに曜ってばうわの空…」

曜「え、嘘!?ごめんね…それで、どうしたの?」

鞠莉「それはこっちのセリフでーす!」

鞠莉「千歌さんのことで何かあったのでしょう?」

曜「そ、それは…」

鞠莉「行ってあげなさい、千歌さんの所。」

36: 2017/01/23(月) 03:26:08.57
鞠莉「理事長権限で許可しちゃうっ!」

曜「それは関係ないような…」

鞠莉「もう!いいから早く行くの!レッツゴー!」

曜「ありがとう! 皆も、ごめんね!」


果南「…曜に全部任せていいの?」

鞠莉「きっとそれが一番だから」

ダイヤ「万全な状態で練習しないと意味もありませんもの」

花丸「二人の分、オラたちも頑張るずら!」

ルビィ「頑張ルビィ!」

善子「堕天使ヨハネの手にかかれば…練習など…フッ」

梨子「…」

善子「…大丈夫なのかしら」ボソッ

37: 2017/01/23(月) 03:26:43.55
志満「曜ちゃん?どうしたの?」

曜「志満姉! 千歌ちゃんは…?」

志満「千歌なら早くにどこかに行ったけど…」

曜「…え?」

志満「あ。もしかして曜ちゃんと遊ぶ約束してたの千歌が忘れたの?…って、あれ?」

志満「曜ちゃーん…?」

38: 2017/01/23(月) 03:27:01.26
ダダダッ

曜(嫌な予感がする)

曜(見つけなきゃ、終わってしまう)

曜(そんな気がする)

曜「…でも、どこに」

曜(行きそうなとこ、全部行こう)

曜(千歌ちゃん見つけたら、すぐに抱きしめて、撫でてあげる)

曜(ねぇ……、どこにも行かないで)

曜「っはぁ…はぁ…」

曜(だいぶ走ったけど、全然…)

曜「あとはあの、海岸…」ダッ

47: 2017/01/23(月) 12:08:52.85
曜「っっ!千歌ちゃん!!!」

千歌「…え?曜、ちゃん」

曜「よかっ、た…」ギュッ

千歌「……よーちゃん///」

曜「どうしたの…?相談、してよ」ナデナデ

曜「私…千歌ちゃんのためなら何でもするよ…?」

千歌「………なんでも?」

曜「うん…だから」

千歌「じゃあ血ちょーだい?」

48: 2017/01/23(月) 12:08:53.85
曜「っっ!千歌ちゃん!!!」

千歌「…え?曜、ちゃん」

曜「よかっ、た…」ギュッ

千歌「……よーちゃん///」

曜「どうしたの…?相談、してよ」ナデナデ

曜「私…千歌ちゃんのためなら何でもするよ…?」

千歌「………なんでも?」

曜「うん…だから」

千歌「じゃあ血ちょーだい?」

49: 2017/01/23(月) 12:09:23.63
曜「…え?」

千歌「血。よーちゃんの、欲しいの・v

曜「ち、って…血?」

千歌「うん。何でもしてくれるんでしょ?早く・v

曜「まっ…な、なんで血?」

千歌「よーちゃん、すきなの・セいすき・v

千歌「だいすきなよーちゃんの血嗅ぎたいの。飲みたいの・v

曜「わ、わかんないよ、千歌ちゃん…」

千歌「でも何でもするって、言って…くれたっ!」ピッ

曜「いっ…!」ツーッ

50: 2017/01/23(月) 12:09:47.61
千歌「!」ペロッ

千歌「っはぁ」

千歌「おいし…」

曜「ち、千歌ちゃんおかしいよ…」

千歌「千歌だっておかしいのはわかってるよ?でも抑えられないの」

曜「やっ…千歌、ちゃん…」ボロボロ

千歌「泣いてる…?ごめんね、よーちゃん……」

千歌「ね、もっと…欲しいの」

曜「いっ…いやっ!」ドンッ

千歌「…っ」

曜「あ、ち、千歌ちゃん!ごめん!!」

61: 2017/01/23(月) 12:39:16.21
千歌「……え?」

千歌「千歌、今何、してた…?」

千歌「曜ちゃんに、傷、つけて…」

曜「……千歌ちゃん?」

千歌「あ…あぁぁあぁあ!!!」

千歌「氏ね!氏ね!お前なんか千歌じゃないんだ!」ガンッガンッ

曜「だ、だめっ!!」ガシッ

千歌「やめてよ!こんなの千歌じゃないの!!!」

曜「千歌ちゃんは千歌ちゃんだよ!!!」

62: 2017/01/23(月) 12:40:10.70
千歌「…え?」

曜「まだ、よくわかってなくて正直、混乱してる、けど」

曜「私はどんな千歌ちゃんでも…受け止める。だから、話して?」

千歌「よ、曜、ちゃん…うぅ…っ」

千歌「ごめん…ごめんねぇ…」

曜「いいよ、千歌ちゃん」ギューッ

千歌「ちょっと前から…変なの…っ」

千歌「千歌じゃない千歌が、いて」

千歌「……さっき、みたいな…」

曜「…うん。うん。」

千歌「千歌、おかしくなっちゃったのかな…」

千歌「怖いよ……」

曜「……」

63: 2017/01/23(月) 12:40:58.58
曜「千歌ちゃん」

千歌「曜、ちゃん…?」

曜「私の血飲んでいいよ」

千歌「な、何言って…!!」

曜「…千歌ちゃんのためなら何でもする」

千歌「でも、こんなのダメだよ…」

千歌「おかしいんだもん…っ!」

曜「…さっきは、動揺しちゃっておかしい、って言っちゃったけど…いいんだよ、千歌ちゃん」

千歌「よくないよ!!」

曜「ずっと我慢してたんでしょ?」

千歌「千歌は、あんなことしたい、なんて…っ」

64: 2017/01/23(月) 12:43:10.45
曜「…ね、千歌ちゃん」

曜「私のこと、好きにしていいよ」

千歌「・チ///」

千歌「ダメ…また…っ」

曜「いいよ」

千歌「曜ちゃんを傷つけちゃう!」

曜「いいよ」

千歌「…もしかしたら、頃し、ちゃうかも」

曜「それでも、いいよ」

千歌「な、んで…っ」

曜「千歌ちゃんが好きだから。世界中の、誰よりも」

千歌「………」

65: 2017/01/23(月) 12:43:52.77
千歌「千歌もだいすきだよ、よーちゃん♥」グニュ

曜「ぃぎっ…」

千歌「はーっ♥はーっ♥」グリグリ

曜「いだっ…」

千歌「いい匂い…っ♥ っっダメ!こんなの…」

千歌「っはぁ♥ でも…♥」

曜「…っ千歌、ちゃん…」

千歌「なーに♥」クンクン

曜「……ちゅーしていい?」

千歌「あは♥ やっぱりよーちゃんは千歌のこと好きでいてくれた♥」チュッ

曜「んっ…」ボロッ

曜(……これで、いいんだよね)

曜(千歌ちゃんが幸せなら、それで)

66: 2017/01/23(月) 12:45:07.05
千歌「ぅぐ…ああぁぁあ!!!!」

曜「っ!?」ビクッ

千歌「…うるさい!…黙れ黙れ!!!!」

千歌「……いーじゃん、おいしそう」

千歌「あぁああぁあぁ!!!!!!!」

千歌「誰だ!!!出てこい!!!!!」

千歌「そこにいるんでしょ!?!??」グニュッ

曜「!!!やめて!」ガシッ

千歌「うるさい!」

曜「なにして…っ!!」

千歌「ここ!!?? こっちかなぁ? 出てきてよ!!?」グチュッ

千歌「ねぇ!?!!?!?」

67: 2017/01/23(月) 12:48:04.63
鞠莉「はーい、そこまで」ガッ

千歌「っが…!」バタッ

曜「鞠莉、ちゃん…?」

果南「曜、お腹…っ!」

曜「ねぇ!何したの!?私の千歌ちゃんに!!」

鞠莉「曜、クールダウン…大丈夫、千歌っちは少しスリープしてるだけ」

鞠莉「…それより、二人の傷を」

果南「救急車呼んだから直に来るよ」

曜「………千歌ちゃんどうなるのかな」

鞠莉「…それは私たち次第」

果南「大丈夫、絶対に終わらせないよ」

68: 2017/01/23(月) 12:48:29.24
曜(……そんなのいらない)

曜(千歌ちゃんが私を頃してくれて、満足できるならそれでいいのに)

曜(この後千歌ちゃんはどうするの?)

曜(これから先ずっと耐えるなんて…ダメだよ)

曜(せっかく私のことをあんなに必要としてくれていたのに)

鞠莉「…曜?わかってるとは思うけど…あんなことは、許されないのよ?」

鞠莉「千歌っちを大切に思う気持ちはわかるけど…それであなたが氏んでしまったとき、千歌っちは自分を責めるわ」

曜「……」

69: 2017/01/23(月) 12:49:11.48
果南「救急車、来たよ。…続きはまた後で話そう」

曜「そう、だよね…私…何言ってたんだろ」

果南「千歌も…きっと、よくなるよ」

曜「…二人で、しっかり治してから練習行くね」

鞠莉「えぇ、もちろんお見舞いも行くから、お別れってわけじゃないけど…」

果南「じゃあ、また後で、ね」

79: 2017/01/23(月) 19:45:35.33
鞠莉「…行っちゃったね」

果南「曜ちゃんが…拒んでくれれば良かったかもね」

鞠莉「まさか受け入れてしまうなんて…」

果南「呼吸するのもつらいはずなのに、千歌のためにあんな大声……」

鞠莉「……私たちがやっていることは正しいの?」

果南「私は…Aqours続けたいよ」

果南「二人の気持ちも……考えたい、けど」

鞠莉「…とりあえず、様子見…だね」

果南「……うん」

80: 2017/01/23(月) 19:46:18.93
−−−

千歌「な……に、ここ」

曜「……病院だよ」

千歌「よ、ちゃん……わだ、し…」ボロボロ

曜「もー、いいよ。私がいいって言ったんだから」

千歌「よぐ…ないよ…!」

曜「いーじゃん、生きてたんだし」

千歌「でも…」

81: 2017/01/23(月) 19:46:47.16
曜「……まだ物足りないでしょ?」

千歌「何、言って…!!」

曜「本当はもっとしたかったんだよね?」

千歌「違う!」

曜「グッチャグチャにしたかったんだ?」

千歌「違うよ!」

曜「私おいしいのかなぁ…♪」

千歌「やめてよ…なんで、そんなこと」

千歌「あんなの千歌じゃ、ないよ」

曜「嘘だ。うずうずしてるくせに」

千歌「……」

82: 2017/01/23(月) 19:49:04.38
千歌「…よーちゃん♡」

曜「……でも、まだ」

千歌「な、んで…我慢、できない///」

曜「退院するまでは我慢。いつも通り…あのときは不安でおかしくなってただけ、って周りに思わせて?」

曜「疑われずに退院できたら続き……しよ♡」

千歌「あは♡じょーずにできたらご褒美…///」

曜「好きなだけ……ね♡」

曜「……」

83: 2017/01/23(月) 19:49:46.30
千歌「やっと退院だよー」

曜「長かったー!」

善子「ね、ねぇ…二人とも平気?」

千歌「もうばっちり!」

ルビィ「う、うゆ…」グシグシ

花丸「もールビィちゃん泣いてるずらぁ…」

梨子「……本当に、よかった」

曜「心配おかけしました!」

ダイヤ「もう…千歌さん一人で抱え込むことはないんですのよ?」

千歌「はい…でも、もう平気です。あのときは…何故か、何でもマイナスに考えてしまってて…」

鞠莉「もー辛気臭いのは終わりっ!行くのよ、果南!」

果南「退院おめでとうの~っハグッ!」ギューッ

ようちか「えへへ…」



果南「…ねぇ、やっぱり」

鞠莉「……でも、どうすれば」

果南「………」

87: 2017/01/23(月) 19:53:37.03
曜「…千歌、ちゃん」

曜「好き……」

曜「これで……いいんだよね」

曜「うん、いいんだよ…」

曜「…ふふっ」




千歌「……わかってる」

千歌「曜ちゃんは、優しいから」

千歌「でも、こんなの」

千歌「曜ちゃんは……」

千歌「はぁ……」

千歌「なんで、こんなことに…」

92: 2017/01/23(月) 19:55:49.83
曜「善子ちゃん!おはよーしこ!」

善子「…曜」

曜「…あれっ?」

善子「ねぇ……何か私たちに隠していること、あるでしょ?」

曜(あれ、勘付いちゃったのかな)

曜「だーかーら!あのことはもう…」

善子「違う!……嘘でしょう…?」

善子「なんで、私たちには何も……」ポロッ

曜「…ごめん、怖かったんだよね」ギューッ

曜「でも、もう大丈夫。私はここにいるよ」ナデナデ

善子「…っもう、どこにも行かないで……っ!!」

曜「…!可愛い後輩のためだもんね」フフッ

善子「…っうん……」グスッ

曜(……ごめんね、善子ちゃん)

曜「…って、ここ降りるとこ!!」

善子「わ、わわわっ」バタバタ

曜「あ、危なかったぁー」

千歌「あ、曜ちゃん!善子ちゃん!」

梨子「おはよう」

96: 2017/01/23(月) 19:57:49.13
千歌「ひっさしぶりの練習…だー!!」

曜「体力落ちちゃってるだろうなぁ…」

鞠莉「オーーゥ!やっとパーフェクトナインが揃ったのね♪」

果南「ちゃんと練習ついていけるのかなー?」ニシシッ

千歌「だ、大丈夫だよ!……多分?」

曜「すぐ追いつくよ!……きっと?」

花丸「息ぴったりずらー」

ダイヤ「練習始めますわよ」

鞠莉「……」

97: 2017/01/23(月) 19:58:32.32
ダイヤ「じゃあ今日はここまで」

ダイヤ「明日はお休みですので、間違えないように…」

千歌「もーせっかく掴んできたのに!」

ルビィ「む、無理しちゃダメ…だよ……?」

千歌「ばっちり、元気だからだいじょーぶ!」

善子「だーかーら!そんなこと言って、休息も大事なのよ!……堕天龍鳳凰縛くらわせるわよ?」

花丸「やめるずら」トンッ

善子「いたっ!」

99: 2017/01/23(月) 19:59:13.06
曜「……ね、千歌ちゃん」

千歌「んー?」

曜「やっぱなんでもない!」

千歌「えー気になるよー」

曜「いーのいーの!」アハハ

曜「じゃあ皆、また明後日!」

梨子「………バイバイ」

122: 2017/01/23(月) 22:21:55.61
梨子「やっぱり二人とも……」

プルルルル

梨子「…電話?花丸ちゃんから」ピッ

花丸【あ、もしもし?いきなりごめんずら…】

梨子「ううん、気にしないでいいよ。…どうしたの?」

花丸【えっと…千歌ちゃんと曜ちゃんのこと、なんだけど…】

梨子「…!」

梨子「うん、やっぱり…花丸ちゃんも思ってたんだ?」

123: 2017/01/23(月) 22:22:24.17
花丸【お、オラだけじゃないずら…善子ちゃんも、ルビィちゃんも…】

花丸【鞠莉ちゃんと果南ちゃんも大変そうだから、オラたちは心配かけないように、って…】

梨子「そう…だったんだ……」

梨子「…私は、何が起こっているのか知りたい」

梨子「鞠莉ちゃんたちはきっと、私たちには元気でいて欲しいのかもしれない…でも」

花丸【ふふっ…】

124: 2017/01/23(月) 22:23:03.59
梨子「は、花丸ちゃん…?」

花丸【あっ…ごめんね。オラも、同じこと言おうとしてたから】

梨子「…そっか……じゃあ」

花丸【うん、ルビィちゃんとダイヤさんさんは任せて!】

梨子「私は善子ちゃんを」

花丸【…絶対、助けようね】ピッ

梨子「……」

梨子「よしっ、よしっ!」

梨子「花丸ちゃん…いつの間に電話できるように……」

梨子「…って!それより今は善子ちゃんに電話!」プルルルル

125: 2017/01/23(月) 22:23:41.52
曜「…千歌ちゃん」

曜「あ、これ出会ったばっかの…」

曜「これは運動会…」

曜「初めてのお泊り会…」

曜「楽しかった、なぁ」

曜「………それももう終わりか」

曜「いつから変わっちゃったのかな」

曜「皆…大好きなのに」ポロッ

ヨウチャーン‼ モウ、ハシレナイズラァ フ、フンバルビィ!

曜「…?」クルッ

曜「気のせいだよね」

126: 2017/01/23(月) 22:24:15.76
リトルデーモンニシテアゲル! ヨウサーン!!

曜「気のせいじゃ…ない……?」ガラッ

花丸「あ、やっと気付いたずら」

曜「え、な、なんでみんな…!?」

梨子「会いに来たの!曜ちゃんに!!」

曜「……とりあえず、あがって?」

127: 2017/01/23(月) 22:24:48.34
曜「それで…どうしたの?」

善子「え、えーと、よ、曜が堕天しそうで…って、え、と……うぅ…ズラ丸、パス」シュン

花丸「善子ちゃんはこういうの苦手なんだから静かにしてるずら」ポンポン

花丸「……あのね、曜ちゃん。オラたちは、二人のこと知りたいの」

曜「……千歌ちゃんと私のこと?」

ルビィ「う、うん…ルビィたち、何も聞いてなくて……」

ダイヤ「えぇ…わたくしもですわ。」

曜「話すことなんか……」

128: 2017/01/23(月) 22:25:36.65
梨子「どうして一人で全部抱え込むの?どうして…相談してくれないの…!?」ガッ

花丸「え、ちょ、り、梨子ちゃん!落ち着くずら~!」グイッ

ルビィ「……」

ダイヤ「ルビィ?」

ルビィ「こんな曜ちゃんかっこよくないよ」

曜「…え?」

ルビィ「自分は人に手を差し伸べるくせに自分が差し伸べられたらそれを払うなんてずるい。かっこ悪い!」

ルビィ「ルビィは…ルビィは!また…9人で……っうりゅ…」ジワッ

曜「ル、ルビィ、ちゃん…」

129: 2017/01/23(月) 22:26:09.17
ダイヤ「わたくしたちの気持ちはわかっていただけました…?」

ダイヤ「面白半分で言っているわけではなくて、本当に曜さんたちが心配で…」

曜「……るよ。…わかってるよ!でも……ダメなの」

善子「………なんで?それは、千歌が原因?」

曜「……」

曜「千歌ちゃんを悪く言わないで」

善子「…っ」

善子「悪く言ってるわけじゃない…!」

曜「……はぁ」

130: 2017/01/23(月) 22:26:36.31
曜「もう、わかった。白状するよ」

梨子「曜ちゃん…!」

曜「私は…千歌ちゃんのためなら何でもしたいの」

花丸「そんなの…っ」

曜「……わかってるよ。本当はこんなことするべきじゃないし…しちゃいけない、って」

曜「でも、私はよくても千歌ちゃんはどうなるの?」

ダイヤ「それはわたくしたちで…!」

曜「皆がいるからって何でも解決するわけじゃないよ」

千歌「……」

138: 2017/01/24(火) 20:41:14.79
曜「私は……千歌ちゃんがよければそれでいい」

曜「それが、私の幸せ……」

バンッ

ルビィ「ピギィ!?」

花丸「…え?」

梨子「千歌、ちゃん……」

千歌「…曜ちゃんの馬鹿。そんなこと思ってたんだ…!!」

曜「……なんで、いるの」

千歌「……鞠莉ちゃんからメールで、直接話した方がいい、って」

千歌「千歌は曜ちゃんにあんなことして欲しいなんて思ってない」

139: 2017/01/24(火) 20:41:50.39
曜「でも…千歌ちゃんが……!」

千歌「………抑えるよ」

曜「そんなの…!」

千歌「…うん。つらいかも。でも、もし、みんなも助けてくれる、なら」

善子「……助けるつもりなきゃこんなとこにいないわよ」

千歌「えへ…そうだよね、ありがとう!」

曜「………」

曜「……ははっ」

曜「……そっか、皆がいたのに」ポロッ

曜「もっと早く相談してれば、よかったのかな」

千歌「曜ちゃん…」ギュッ

千歌「ごめんね、千歌のせいで……」

曜「千歌ちゃんのせいじゃ、ない…」ギューッ

140: 2017/01/24(火) 20:42:17.20
ダイヤ「さて、それじゃあわたくしたちはそろそろ失礼しましょうか」

ルビィ「うん、そうだね!」

善子「…え?で、でも」

ダイヤ「もう大丈夫、みたいですし」

千歌「千歌もそろそろ…」

梨子「千歌ちゃんは泊まっていったら? 話したいこととか、あるんじゃない?」

千歌「え、でもいきなり……」

曜「今日お母さんいないし、へーきだよ?」

千歌「じゃー泊まってく!」

141: 2017/01/24(火) 20:42:43.69
花丸「また明日ずら!」

ルビィ「バイバイ!」

ダイヤ「練習には遅れず来るんですのよ?」

善子「……待ってるから」

梨子「またね」

千歌「うん!ばいばい!また明日!!」

曜「…みんな、じゃあね」

142: 2017/01/24(火) 20:44:11.20
千歌「……なんか、久しぶりかも。曜ちゃんの家に泊まるの」

曜「確かに!千歌ちゃんの家に泊まることが多かったね」

千歌「あれ、これ…写真?」

曜「あぁ、それ。さっき見てたんだ。昔のこととか、思い出してた」

千歌「わわ、これ千歌が徒競走で転んだときの…」

曜「泣いちゃったんだよねー」

千歌「うぅ…///でも、前走ってた曜ちゃんが戻ってきて、肩貸してくれたんだよね」

曜「だって、心配だったし……」

千歌「曜ちゃんには……いつも助けられてるね」

曜「……私だって千歌ちゃんにいつも助けられてるよ」

143: 2017/01/24(火) 20:44:37.85
千歌「えぇー?こんな普通星人に?」

曜「………昔から私の憧れ」ギュッ

千歌「え、と…///」

曜「ずっと、ずっと好きだったの…」

千歌「あの、曜…ちゃん///」

曜「だから…普通だなんて言わないで…んっ♡」チュッ

千歌「~~!?///」

曜「そ、そんな赤くならなくても…///」

千歌「曜ちゃん、なんか積極的…だね?」

曜「………千歌ちゃんが私の事好きって言ってくれたから」

千歌「で、でも千歌、またおかしくなっちゃうかも、しれないし、ね?」

144: 2017/01/24(火) 20:45:16.03
曜「やだ。……千歌ちゃんは私とするの嫌なの?」

千歌「い、嫌じゃないよ!……む、むしろしたい、なんて…///」

曜「っ…///」

千歌「千歌がおかしくなったら逃げて、欲しい……」

曜「……ん」

千歌「え、ど、どうすれば…いい、のかな///」

曜「千歌ちゃんのいくじなし」

千歌「だ、だって…///」

千歌(………やばい)

145: 2017/01/24(火) 20:45:43.25
曜「ね、千歌ちゃん…好きにしていいんだよ?」

千歌(……曜ちゃん、やっぱり)スッ

千歌「…曜、ちゃん……♡」

曜「ん…」クイッ

千歌(やっぱり……)

千歌「ね……なんで抵抗しないの?やっぱ千歌のこと好きだから…?///」

曜「それも、だけど……」

曜「私には、何もないから」

146: 2017/01/24(火) 20:46:13.32
千歌「…そんなこと」

曜「あるよ。からっぽなの。」

曜「だから……ずっと、氏にたかった…の、かな」

曜「周りの期待とか、そういうのがないところに行きたかった…」

曜「私は、ただの人間なのに…」ポロッ

千歌「……」

千歌「よく、わかんないけど」

千歌「千歌のこと、受け入れてくれるんだよね?曜ちゃん♡」

曜「うん……さ、早く…」

147: 2017/01/24(火) 20:46:45.96
千歌「ばいばい、曜ちゃん……愛してるよ」グッ

曜「………ばいばい」

千歌「はーっ♡」スーッ

曜「がっ…は、はっ…かひゅっ……」

千歌「…っ」ギリッ

曜「ぐ…っ…は、はひゅ……」

千歌「……」ズッ…ズチャッ

曜「」

千歌「……」

曜「」

148: 2017/01/24(火) 20:47:13.69
千歌「…っは…♡」

千歌「だめだ…っ」グニュ

千歌「あぁあぁあ!!!」

千歌「い、だ…っ」

千歌「ふーっ」

千歌「……曜ちゃん、行こっか」

千歌「よいしょっ…ぃ…!」ズキッ

千歌「……早くしないと夜が明けちゃう」

千歌「急ごう」

150: 2017/01/24(火) 20:49:54.12
果南「……え、あれ、って」

果南「千歌…?」

千歌「………果南ちゃん」

果南「そ、か……ダメだったんだ」

千歌「……うん。だから…」

果南「…わかってる。謝らないで、いいからね?」

千歌「…ありがとう。……じゃあ」

果南「……うん。じゃあね」

千歌「…ばいばい」

151: 2017/01/24(火) 20:50:23.03
千歌「や、ば…匂い…がっ♡」グッ

千歌「~っ!」ズキズキ

千歌「もう、少し…」

千歌「は、は…っ」

千歌「……つい、た」

千歌「……綺麗」

千歌「ねぇ、曜ちゃん…これで、よかったよね」

ザァァァ

152: 2017/01/24(火) 20:50:50.08
千歌「ぅーまだ冷たいなあ」

千歌「……」スゥーッ

千歌「ユメーノトービーラー」

千歌「ずっと探し続けた」

千歌「君と僕とのつながりをずっと探してた……」

千歌「ふふっ……」ザバッ

千歌「ね、曜ちゃん……一人にはしないからね」

千歌「……みんな、怒るかな」

千歌「それとも……」

153: 2017/01/24(火) 20:51:30.54
千歌「……ちょっと怖いかも」

千歌「でも、曜ちゃんもいる。一人じゃないよ」ズルッ

千歌(ここ、深く…なって…!!)

千歌(苦し…っ)スッ

千歌(!!!曜ちゃん!待って!!)ガシッ

千歌(…よかった。……もう離さない。絶対に)ギュッ

千歌(意識、遠く、なって……)

千歌(………大好き、曜ちゃん)


end

155: 2017/01/24(火) 20:53:32.23
閲覧本当にありがとうございました!
皆さんの声援があったから完結することができたと思います。
小ネタですが、吸血鬼千歌ちゃんのときは「よーちゃん」呼び、普段の千歌ちゃんは「曜ちゃん」呼びです。気付いた方もいると思いますが…。
また、近いうちにssを書くと思いますので、見ていただけたらうれしいです。

162: 2017/01/24(火) 23:25:40.51
最後は海にでも沈んだの?

164: 2017/01/25(水) 01:06:08.97
そこにいるんでしょう?で千歌が何したのかがわからんわ

165: 2017/01/25(水) 01:09:29.98
>>164
そこ(千歌の中)にいるんでしょ!?→曜をピッってやったナイフでお腹かきまぜ

166: 2017/01/25(水) 01:12:32.42
>>161
千歌が使ってたのはナイフ
頃したときは首を切った。苦しそうにしてたからナイフを刺す。→曜背負って海へ→たまに理性飛びそうになるがナイフで刺して無理矢理戻す→曜を一人にできないから一緒に海へ

わかりにくくてすみません…。

167: 2017/01/25(水) 01:34:06.20
乙!もうちょいわかりやすいといいな
偉そうな事言ってすまんが、内容は良かったよ
次作期待してる!

引用元: 曜「いたっ…」千歌「…///」