1: 2010/11/29(月) 16:43:00.74 ID:d3kccHV7O
アスカ「シンジぃ~おかわり~」(の太い声)


シンジ「…アスカ、もう五杯目だよ」

アスカ「なによぉ~、まだ満腹にならないんだからぁ」


シンジ「腹八分目っていうじゃないか…それに使徒が現れてもすぐ動けるようにしないと……」


アスカ「な~に言ってんのよぉ。使徒なんか私より強いシンジ様がちゃちゃっと片付けてくれるじゃなぁい」

シンジ「…」


アスカ「まあ、こんな身体じゃプラグスーツも着れないけどねえ~。ふおっほっほっほwww」


6: 2010/11/29(月) 16:50:58.74 ID:d3kccHV7O
学校


トウジ「センセ、アスカの風邪はまだ治らんのか?」

シンジ「え?あ、う、うん…」

ヒカリ「携帯に電話かけても出ないんだけど、そんなに酷いの?」


シンジ「う…うん……まあね…」


トウジ「まあね…って冷たいやっちゃな。ルームメイトやろが」


シンジ「あ、う、うん…」

7: 2010/11/29(月) 16:55:28.09 ID:d3kccHV7O
シンジ「ただいま…」

アスカ「おかえりぃ~」バリボリ


シンジ「……またお菓子食べて…」


アスカ「前菜みたいなものよ~。早くご飯作ってよねえ~」

シンジ「…はあ。みんな、心配してるよ。早く戻って来ないかって」


アスカ「あぁんた馬鹿ぁ?こんな姿で皆の前に出れる訳ないじゃなぁい」


シンジ「…だったら痩せればいいじゃないか」ボソッ


アスカ「え?なに??」


シンジ「……なんでもないよ」

9: 2010/11/29(月) 16:58:55.52 ID:d3kccHV7O
アスカ「おかわりぃ~」

シンジ「……アスカ、8杯目だよ。さすがに食べ過ぎだよ」


アスカ「ええ~?もうちょっとで満腹なのにい~」


シンジ「ミサトさんの分のご飯も残しておかないと」


アスカ「はあ~………仕方ないかあ~。腹八分目っていうしねえ~…」


シンジ「…ふう」


アスカ「ねえ、シンジ、シンジぃ」


シンジ「ん?」


アスカ「腹、八段目!」ブヨヨン


シンジ「………」


アスカ「ふあっはっはっはwwww笑いなさいよおwwwwww」

10: 2010/11/29(月) 17:13:21.25 ID:d3kccHV7O
ミサト「ただいま~」

シンジ「…おかえりなさい」


ミサト「……シンちゃん、疲れてるわね」

シンジ「いえ……」

ミサト「アスカは?」

シンジ「ベランダで寝てます。暑くて寝れないって」


ミサト「確かに、この部屋暑いもんねぇ」

シンジ「…アスカがあんなになる前は涼しかったんですけど……」


ミサト「…」

シンジ「…」

14: 2010/11/29(月) 17:23:00.29 ID:d3kccHV7O
ミサト「――実はね、今日司令からこんな事を言われたの」


シンジ「父さんから?」


ミサト「…アスカを国に還すって」

シンジ「え!?」


ミサト「アスカはエヴァに乗って使徒と戦う為に日本へ来たの。それを放棄してるんだから、当然の判断だと思うわ」


シンジ「で、でも……痩せればまたエヴァに…」


ミサト「本人が痩せる気がないんですもの…どうしようも無いわ」

シンジ「そんな…」

ミサト「あれだけ肥えちゃったら、簡単には戻れないわよ。見たらわかるでしょ?」


シンジ「……」

18: 2010/11/29(月) 17:27:24.97 ID:d3kccHV7O
シンジ「ちょっと…電話します」ガタッ


ミサト「え?」


シンジ「…」ピッピッピ…

ミサト「ちょっとシンちゃん!まさか司令に?」


シンジ「ええ。……もしもし、父さん?」

シンジ「え?リツコさん?え、あ、はい……」

ミサト(…最悪のタイミングで……)


ゲンドウ『なんだ、いい所で…』

23: 2010/11/29(月) 17:45:47.93 ID:d3kccHV7O
シンジ「ミサトさんから聞きました。アスカを国に還すって」

ゲンドウ『それがなんだ』

シンジ「アスカは僕がなんとかします。だから、少し猶予をください」


ゲンドウ『お前がなんとかするだと?』

シンジ「はい、必ずエヴァに乗れるようにしてみせます」


ゲンドウ『…』


シンジ「お願い、父さん…」


ゲンドウ『…………………………いいだろう』

シンジ「!」


ゲンドウ『次の使徒が出現するまでに、セカンドをエヴァに乗せられたら、彼女を再びネルフに置こう』


シンジ「え、使徒?…何ヶ月とかじゃなくて?」

ゲンドウ『せいぜい頑張ってみせろ』プツ

26: 2010/11/29(月) 17:57:58.69 ID:d3kccHV7O
シンジ「…」


ミサト「どうだったの?」

シンジ「次の使徒が現れるまでに痩せろって……」


ミサト「…厳しいわね」


シンジ「僕一人の力じゃ無理です…こうなったら、綾波に力を借ります」


ミサト「レイに?」

28: 2010/11/29(月) 18:01:41.11 ID:d3kccHV7O
翌朝


アスカ「プヒー… プヒー…」


ガラガラッ

シンジ「アスカ!朝だよ、起きて!」


アスカ「…ん………ふわああぁぁ~~…」


アスカ「ブフー…シンジぃ」

シンジ「すぐに着替えて、行くよ」

アスカ「…?なによぉ、行くって何処にぃ?学校には行かないわよお」


シンジ「学校じゃないよ。とにかく時間がないんだ、早く!」


アスカ「もお~~なんなのよおぉ~~~」

30: 2010/11/29(月) 18:05:17.80 ID:d3kccHV7O
アスカ「ふう、ふう」

シンジ「ほら早く!」

アスカ「待ちなさいよお……階段降りるなんて久しぶりなんだからあ…」


ミサト「来たわね。さ、車に乗って」


アスカ「…ミサトぉ?」


シンジ「ミサトさんに送ってもらうんだよ。さあ早く早く」


アスカ「ちょっと待ちなさいよお……一体何処に連れてく気よお?」


シンジ「それは車の中で話すから、早く」


アスカ「んもおおぉぉ~~~~」

31: 2010/11/29(月) 18:12:28.91 ID:d3kccHV7O
ブロロロ…

アスカ「で、何処に連れてくのよぉ?」

ミサト「レイの家よ」


アスカ「……へ?」
シンジ「説明するよ」

(……………)


シンジ「……という事なんだ。だから…」


アスカ「…ふおっほっほっほwwwwwwwww」

ミサト「!?」

シンジ「ア、アスカ?」


アスカ「ぶふぅ、いい話じゃないのぉ。組織に利益をもたらさない人間は切り捨てる…当然の判断じゃなあい」

シンジ「アスカ…」

アスカ「エヴァに乗れない私はただのゴミなんだからぁ。捨てられるのは当然の事よお」

ミサト(太ってから妙に自虐的になったわね…)

34: 2010/11/29(月) 18:19:27.89 ID:d3kccHV7O
アスカ「第一、どうやってこの身体を元に戻せるっていうのよお?不可能よ不可能ぉ!!」


シンジ「確かに…普通のやり方じゃ無理だと思うよ。……でも、綾波の力を借りれば不可能ではないんだ」


アスカ「…大した信頼ねえ。環境が変わっても、私は食うわよお」


シンジ「……アスカ」


アスカ「?」


シンジ「僕は、前のアスカじゃなきゃ駄目なんだ。今のおおらかになったアスカも良いっちゃいいけど、やっぱり前のアスカの方がアスカらしいと思うんだ」


アスカ「…」


シンジ「我儘で…勝気で……綺麗な痩せてるアスカが…」


アスカ「シンジぃ///」

39: 2010/11/29(月) 18:25:02.03 ID:d3kccHV7O
シンジ「僕達は仲間だ。あの停電の時だって力を合わせて使徒を倒したじゃないか」


アスカ「…………ゲプ」


シンジ「困った時に助け合うのが仲間だ。僕達の力で、必ずアスカを元に戻してみせる!」


アスカ(誰のせいでこうなったと思ってるのよ…でも……)


アスカ「ぶう、わかったわ」


シンジ「!アスカ……」


アスカ「あんたのいう仲間の絆がどんなものか…見せてもらおうじゃなあい」

40: 2010/11/29(月) 18:32:41.19 ID:d3kccHV7O
――そして



ブロロロ… キキッ


ミサト「さ、ついたわよー」


アスカ「…汚いマンションねえ」

シンジ「アスカ、降りて」

アスカ「ぶう、押さないでよお」むぎゅう


ミサト「……じゃあ、私は仕事に戻るけど」

シンジ「はい、ありがとうございました」


ミサト「アスカ、頑張ってね」


アスカ「まあ、仕方ないからやってみるわぁ」

シンジ「よし、じゃあ綾波の部屋に行こうか」

アスカ「ぶう」

44: 2010/11/29(月) 18:41:37.74 ID:d3kccHV7O
アスカ「ふう、ふう」ポタポタ


シンジ「…ちょっと歩いただけで汗かきすぎだよ」


アスカ「…暑いのよ、この建物……」


シンジ「ここが、綾波の部屋だよ」

コンコン


シンジ「綾波、僕だけど」

アスカ「はあ、ふう」


ガチャ


レイ「…」

シンジ「やあ」

アスカ「久しぶりねえ、ファーストぉ」

レイ「……………………………………………誰?」
シンジ「アスカだよ」

45: 2010/11/29(月) 18:42:36.35 ID:brVrHfzB0
アスカがクレヨンしんちゃんのオカマキャラの声で再生される・・・

47: 2010/11/29(月) 18:46:49.23 ID:d3kccHV7O
レイ「…」ジー


アスカ「な、なによお。ちょっと変わったけど私よお」


レイ「…待っていたわ。さ、入って」


シンジ「お邪魔します」

アスカ「お邪魔ぁ……うぎゅう」



シンジ「え?」

レイ「?」


アスカ「は、挟まったわあ…助けて」

48: 2010/11/29(月) 18:48:41.21 ID:EqhTpSGwO
どんなレベルで太ってるんだよ…

49: 2010/11/29(月) 18:51:57.57 ID:+GERksgVO
アスカデラックス

52: 2010/11/29(月) 18:54:35.80 ID:d3kccHV7O
シンジ「綾波、手伝って」

レイ「ええ」


ぎゅ

アスカ「痛!ちょ、優しく引っ張ってよお?」


シンジ「はいはい、行くよ綾波」

レイ「ええ」


むぎゅううううぅぅ

アスカ「ぶぎゃあああ!!痛い痛い!!!氏ぬぅ!氏ぬう!!」


ぎゅぽんっ
アスカ「はうっ」グラッ

シンジ「わ」
レイ「!」


ずしーーーーん

55: 2010/11/29(月) 19:03:02.40 ID:d3kccHV7O
シンジ「し、氏ぬ…」

レイ「ど…いて…」

アスカ「ぶう、失礼…」

ゴロリ


シンジ「はあ、はあ…アスカ、汗かきすぎ……」


レイ「口に入ったわ」


アスカ「はあ、はあ、仕方ないじゃなあい……」


シンジ「……さて、と」ムクリ

レイ「…」ムクリ


アスカ「ふひー、暑いわねえ」パタパタ

60: 2010/11/29(月) 19:07:41.47 ID:d3kccHV7O
シンジ「アスカには、ここで暫く暮らしてもらうよ」

アスカ「ええ?ファーストの部屋でえ?」

シンジ「うん、ここで生活してれば痩せると思うんだ」

アスカ「そう簡単に行くかしらねえ……」

レイ「部屋の物は好きに使って構わないわ。食べ物は冷蔵庫に入ってるわ」


アスカ「ええ、わかったわあ。遠慮なくいただくわあ」


シンジ「じゃあ僕達学校に行くから」

レイ「…頑張って」

63: 2010/11/29(月) 19:11:48.44 ID:d3kccHV7O
アスカ「あ、待ってえ。ファーストぉ」

レイ「なに」

アスカ「この部屋暑すぎるのよお。クーラー動かしてよお」

レイ「この部屋に冷房はないわ」

アスカ「え」


シンジ「…多少の荒療治になるけど、アスカの為だから……頑張って」


アスカ「ちょ、待ちなさいよお」ムクリ


レイ「それじゃあ」

アスカ「待っ―――うぎゅう」

69: 2010/11/29(月) 19:27:59.20 ID:d3kccHV7O
アスカ「そ、そんなの聞いてないわよお!うぎゅぎゅ」


シンジ「だって言ったら100%断るじゃないか」

アスカ「当たり前よお!!」

レイ「大丈夫、氏にはしないから」


シンジ「自力で部屋を出れるようになればOKなんだ。頑張って!」

レイ「学校が終わったら戻るわ。それじゃ」

バタン


アスカ「あ」


アスカ「……んもうおおおおおおお…」

71: 2010/11/29(月) 19:30:28.93 ID:YKmUj8Tb0
牛かよ

77: 2010/11/29(月) 19:53:05.44 ID:d3kccHV7O
アスカ「はあはあ、暑いわぁ…」ポタポタ


アスカ「あいつら…痩せたら覚えておきなさいよお……ふひぃ」ポタポタポタポタ


もわあー…


アスカ「…暑い……何か食べ物…」


ガチャ

アスカ「……な、なによお…これ……?」


アスカ「サプリ…メントぉ……?食べ物って……まさか……」


アスカ「んもおおおおううう」

78: 2010/11/29(月) 20:24:19.16 ID:i3xDfNHxO
牛になった

142: 2010/11/30(火) 20:39:43.53 ID:MnWfQZ3PO
夕方


レイ「…」


ガチャ
レイ「ただい…


もわあっ

レイ「…ぅっ」



アスカ「…ファーストお~。あんた私を頃す気ぃ~?」


チャプッ
レイ「…?なに、この床の水は……」


アスカ「私の汗よお」ポタポタ


レイ「………」

143: 2010/11/30(火) 20:44:46.84 ID:MnWfQZ3PO
レイ「…室内なのに、陽炎が……」


アスカ「なんかわかんないけどお、さっきからずっと出てるのよお」


レイ「…デブ熱のせいね」


アスカ「デ、デブ熱う!?あ、あんたちょっと失礼じゃないのお?」


レイ「他人の部屋で下着姿になってる人に言われたくないわ」


アスカ「! だ、だって暑いし…しょうがないじゃなあい」

レイ「……」


アスカ「な、なによお」

レイ「…肉塊ね」


アスカ「!!!」

145: 2010/11/30(火) 20:50:45.63 ID:MnWfQZ3PO
アスカ「き、効いたわあ……今の言葉ぁ」

レイ「…見て思った事を言っただけよ」

アスカ「ストレートすぎるわよお!!もうちょいオブラートに包んでいいなさいよお!!」


レイ「オブラートって…なに?」


アスカ「…はあぁ、もういいわあ……。シンジでもそこまでは言わないわよぉ………」シクシク

レイ「…目から肉汁が溢れてるわ」


アスカ「涙よおぉ!!」

170: 2010/12/01(水) 08:09:22.52 ID:8nYHIqDWO
レイ「…とりあえずその汁を止めて。これ以上部屋を水浸しにしたくないから」

アスカ「涙だって言ってんでしょお……グス」


レイ「お弁当を買ってきたわ」ガササ


アスカ「ふおっ!待ってましたあ!サプリメントなんかじゃ腹の足しにもならなかったわあ」

レイ「…全部、食べたの?」


アスカ「もちろおん」

レイ「…」

171: 2010/12/01(水) 08:10:30.06 ID:8nYHIqDWO
アスカ「早くご飯ちょうだいよお。お腹ぺこぺこよお~」

レイ「はい、これ」ガサ


アスカ「……んん?なによお、これえ?」

レイ「レタスのサンドイッチ」


アスカ「見たらわかるわよお!そんなのお!!まさか、これが晩御飯なわけないわよねえ!?」

レイ「それが夕食よ。サプリメントはあなたが全部食べてしまったし」


アスカ「じょ、冗談じゃないわよお!こんなのでお腹が膨れるわけないじゃないのお!!」

レイ「お腹はもう膨れてるでしょう」


アスカ「こ、これは……ぐぬぬぅ」

172: 2010/12/01(水) 08:11:48.41 ID:8nYHIqDWO
アスカ「せめて、肉を食べさせてよお!肉を食べなきゃ落ち着かないのよお~!」

レイ「私、肉嫌いだから」


アスカ「はあぁ~?あぁんた馬鹿ぁ?あんな美味しい物が嫌いってどんな身体してんのよお!?」

レイ「嫌いなものは嫌いよ。あなたがエヴァに乗りたくないのと同じように」


アスカ「っ!ぬぐうぅ…」

レイ「肉が食べたかったら、早く痩せる事よ。碇君が言っていたわ。この部屋の環境と、私の食生活に合わせれば必ず痩せるって」


アスカ「むうう…シンジの奴……嵌めたわねえ」


173: 2010/12/01(水) 08:12:44.90 ID:8nYHIqDWO
もしゃもしゃ


アスカ「……ぶう。サンドイッチ二枚じゃ腹の足しにもならないわあ」


レイ「…」モシャモシャ


アスカ「ファーストぉ、一枚頂戴よお」

レイ「駄目。碇君から甘やかすなと言われてるから」


アスカ「ぬうう…………やっぱり足りないわよお!」


レイ「…」モシャモシャ


アスカ「ファーストお!なんかお菓子ないのお!?チートスのバーベキュー味とかあ!!」


レイ「そんなもの無いわ」

アスカ「このままじゃあ空腹で氏んじゃうわよお!なにか食べる物…
レイ「じゃ、寝てたら?」


アスカ「! ……うぎゅう」

176: 2010/12/01(水) 08:20:39.24 ID:+co9Cbsc0
いったんLCLに溶かしてサルベージしたら元の体型に戻らんか?

188: 2010/12/01(水) 12:25:28.53 ID:8nYHIqDWO
アスカ「あ~、お腹減ったあぁ~。氏ぬうぅ~~」ゴロゴロ

バシャバシャ


レイ「やめて、汗が飛び散るから」


アスカ「ぶー……」

レイ「…」パラパラ


アスカ「なに読んでんのよお?」

レイ「…小説」

アスカ「小説ぅ~?地味ねえ~~。そういやあ初めて会った時もなんか読んでたわねえ」


レイ「…」パラパラ


アスカ「む、無視するんじゃないわよお」

レイ「聞いてはいるわ」

189: 2010/12/01(水) 12:27:26.69 ID:8nYHIqDWO
アスカ「そういえばあ、初めてあんたと会話した時の事、覚えてるう?」


レイ「ええ」パラパラ

アスカ「もしかしてえ、これも命令だからやってる感じい?」

レイ「…違うわ」

アスカ「え?」


レイ「碇君に頼まれたからよ」


アスカ「………。ふ、ふ~ん…やっぱり仲良いのねえ。そりゃあ私より付き合い長いんだから当然かあ…」


レイ「…」パタン

レイ「…別に、付き合いが長いからとか、そういう訳じゃないわ」

アスカ「へ?」

190: 2010/12/01(水) 12:28:44.20 ID:8nYHIqDWO
レイ「私達、仲間なんでしょ?碇君が言ってた。仲間が困っていたら助け合うものだって」


アスカ「…」

レイ「碇君が困っていたから、私は碇君を助ける。碇君があなたを助けたいと言っていたから、私もあなたを助ける。それだけよ」


アスカ「…………ファースト」


レイ「私達はあなたがパイロットに戻ってもらわないと困る。だからあなたも私達を助けてもらうわ……だから、本気で痩せて」

アスカ「……ぶ、ぶひぃん。よくもそんな恥ずかしい台詞を堂々とお……///」

レイ「…」パラパラ


アスカ「ま、まあ努力はするわあ。…そこまで言われちゃ仕方ないわよねえ……」

205: 2010/12/01(水) 18:43:01.63 ID:J6GI19c1O
アスカ「ところでファーストぉ」


レイ「…なに?」

アスカ「あんたって家でも制服なのお?」

レイ「ええ」

アスカ「…思えば制服やプラグスーツ以外の服装してるあんたって見たことないわねえ」

レイ「別に見せるものでもないわ」


アスカ「…私服とか無いのぉ?」


レイ「…」


アスカ「え、本当に無いのぉ?」


レイ「…あるわ」

206: 2010/12/01(水) 18:44:36.77 ID:J6GI19c1O
アスカ「へええ、是非見せてもらいたいわねえ」

レイ「…見せる?あなたに?」


アスカ「別に恥ずかしがる事ないじゃないのお。女の子同士なんだしぃ」

レイ「……」


アスカ「笑ったりなんかしないわよお。純粋に興味あるだけだからあ。私達仲間でしょうお?」


レイ「…。そうね、わかったわ」

アスカ「ぷっぷぷ。楽しみぃ~~」

207: 2010/12/01(水) 18:45:47.67 ID:J6GI19c1O
アスカ(あんな人形みたいな感じのするファーストでも、やっぱりそこは女の子よねえ)


アスカ「ファーストぉ。まだ~~?」


レイ「今、行くわ」


ガラッ


レイ(黒髪)「…」

アスカ「……え?」

208: 2010/12/01(水) 18:46:53.91 ID:J6GI19c1O
アスカ「え…それが私服なのお?」

レイ「ええ」

アスカ「…なんで、白衣なのお?研究員みたいじゃなあい」


レイ「さあ…。貰ったものだから」


アスカ「誰にぃ?」

レイ「碇司令に」


アスカ「!??」


レイ「ちなみに、司令はこの格好の私をユイって呼ぶわ」

アスカ「……なんでえ?」

レイ「…知らない」

210: 2010/12/01(水) 18:49:00.78 ID:J6GI19c1O
アスカ「それ、カツラなのお?」


レイ「そう」

アスカ「まるで別人じゃなあい……目の色を見なきゃファーストだって気づかないわあ…」


レイ「司令と会う時はカラーコンタクトを入れて行かなきゃ駄目なの」


アスカ「………なんか、怪しいわねえ。それってなんかのプレイぃ?」

レイ「…プレイ?」

アスカ「…あんた、司令に何かされたりしてないのお?」


レイ「別に…。ただ、この格好で食事をするだけ」

211: 2010/12/01(水) 18:51:32.91 ID:J6GI19c1O
アスカ「ふ~ん…」

レイ「あなた達と喋る時のような話し方をしてほしいとも頼まれたわ」


アスカ「ふ、ふーん……なんか変わってるわねえ。…他にどんな服があるのお?」


レイ「これと同じのが何着か」


アスカ「……」


レイ「…」


アスカ「……」

レイ「…」

237: 2010/12/01(水) 22:36:33.51 ID:J6GI19c1O
コンコン

アスカ「ぶぅ?」


レイ「!」


シンジ『綾波、入るよ』


レイ「え…」


ガチャ

シンジ「アスカ元気で……うわっ!?」


アスカ「シンジぃ」

レイ「…碇君」


シンジ「え……と、こ、こんにちは……?」

レイ「…クス」


アスカ「ふわぁっはっは。やあねぇ、シンジぃ~ファーストよお」

238: 2010/12/01(水) 22:37:32.16 ID:J6GI19c1O
シンジ「え、綾波?」

レイ「うん」


シンジ「び、びっくりした…なんでそんな格好で……」

アスカ「どっかの変態親父の趣味ですってえ」

シンジ「へ、変態親父?」


レイ「…」ヌギ

レイ「…二番目の子」

アスカ「ん?なぁによお?」


レイ「…その格好のままでいいの?」

シンジ「!」

アスカ「え……あ…あぁぁぁ///」

240: 2010/12/01(水) 22:38:42.21 ID:J6GI19c1O
アスカ「こぉおの変態!!」ぶんぶんっ


シンジ「う、うわあっ!汗飛ばすなよ!」

アスカ「レディの部屋に入る時はちゃんとノックしなさいよお!!!」ぶおんぶおん


シンジ「いや、ノックしたじゃ…うああっ!め、目に……!」


アスカ「いいって言うまで部屋に入るなああぁぁ~~!!!この変態親子おお!」ぶるんぶるんぶるん


シンジ「へ、変態親子!?」

レイ「一旦外に出て。碇君まで汗まみれになるわ」

シンジ「わ、わかったよ」

241: 2010/12/01(水) 22:41:56.16 ID:pE/Wrkrx0
アスカ汁

242: 2010/12/01(水) 22:47:02.80 ID:J6GI19c1O
シンジ「…僕はともかくなんで父さんまで変態呼ばわりされてるんだ?」

シンジ「………それにしてもあの綾波の格好…何処かで……」


『いいわよお。変態さん』


シンジ「あのの太い声で罵られるとイラッとするなあ…」


ガチャ


アスカ「ぶう…全くぅ。部屋に入ったらすぐに気づきなさいよねえ」

シンジ「…こっちの台詞だよ」


アスカ「あんですってえ?」


シンジ「なんでもないです」

レイ「碇君、何の用?」

アスカ「私の事が心配で様子を見に来たんでしょおう?」


シンジ「まあ、それもあるけど。これを届けに来たんだ」ゴトッ

244: 2010/12/01(水) 22:54:22.85 ID:J6GI19c1O
アスカ「まあ!まさかお弁当とかあ!?」

シンジ「違うよ、体重計だよ」


アスカ「んが」

レイ「…残念ね」


シンジ「前、測った時は確か120キロだったよね」

レイ「…!」


アスカ「い、言うんじゃないわよお!!」

シンジ「いいじゃないか。ルームメイトなんだし」


レイ「短期間で随分肥えたのね」


アスカ「……」

249: 2010/12/01(水) 23:03:00.33 ID:J6GI19c1O
シンジ「さ、アスカ。乗って」


アスカ「…うぅ」


シンジ「大丈夫だよアスカ。この地獄のような環境で一日過ごしたんだから、増えてはいないと思うよ」


レイ「……誉められてるの?」


アスカ「自分で考えてみなさいよお。……まあ、そう言われるとそうねえ。乗ってみようかしらあ」

シンジ「えーと、アスカの身長は…と」カチカチ

レイ「見物ね」

アスカ「ぷぅ…」ドキドキ

252: 2010/12/01(水) 23:11:52.70 ID:J6GI19c1O
アスカ「い、行くわよお」

シンジ「うん」


アスカ「…」ドキドキギッ… ギギギギッ……


シンジ「…」

レイ「…」

アスカ「……ど、どう?」



シンジ「……やったね、アスカ」

レイ「…117キロよ」

アスカ「ぶ!?ほ、本当お!!?」


シンジ「ほら、見てみなよ」


アスカ「う、うぎゅう。お腹が突っかえて見えない…!」

レイ「まだまだ道のりは遠いわね」

255: 2010/12/01(水) 23:22:22.15 ID:J6GI19c1O
シンジ「一日で3キロも落ちるなんて…」

レイ「驚きね」

アスカ「……」

シンジ「? アスカ、嬉しくないの?」

アスカ「確かに嬉しいけどお……辛さの割にはあまり減ってないと思ってえ」

シンジ「アスカ、ダイエットは楽じゃないんだよ」

アスカ「…ぶう」

レイ「この調子で行ければいいけれど」

シンジ「それはアスカ次第だね」


アスカ「…」

261: 2010/12/01(水) 23:39:04.30 ID:J6GI19c1O
シンジ「さて、アスカ。夕食は食べた?」

アスカ「え?…まあ、サンドイッチ二枚だけだけどお」

シンジ「じゃあ食後の運動しようか」

アスカ「う、運動ぅ?」

シンジ「そ。この部屋の掃除だよ」

レイ「!」

アスカ「そ、掃除ぃ!?」

シンジ「そうだよ。ここは綾波の部屋なんだから。汗まみれにしとくわけにいかないだろう?」

アスカ「そ、それはそうだけどお…」

263: 2010/12/01(水) 23:44:48.55 ID:J6GI19c1O
シンジ「僕も手伝うからさ、ね」


アスカ「…うぅ、わかったわあ」


レイ「…私も手伝うわ」

シンジ「え?綾波はいいよ」

アスカ「そうよお。汚したのは私なんだしい」

レイ「これだけの汗の量、二人で片付けるには時間がかかりすぎるわ」


シンジ「そう…。そう言ってくれると助かるよ」

アスカ「ちゃっちゃとやっちゃいましょうぉ」ポタポタ


レイ「もう汗が…」

266: 2010/12/01(水) 23:56:29.10 ID:Cd9OZWeA0
終わらない運動タイム

272: 2010/12/02(木) 00:24:42.22 ID:DxYj0KReO




い汗

304: 2010/12/02(木) 09:23:42.82 ID:PZ8qVvl/O
一週間後

アスカの体重も105キロまで落ちたのであった…


アスカ「学校祭ぃ?」

シンジ「うん。再来月だって」

レイ「…」


アスカ「ふ、ふぅん…。……まあ、私には関係ないけどお」

シンジ「そんな事ないよ。この一週間で15キロも落ちたんだ。このまま行けば学校祭までには元に戻ってるさ」

アスカ「簡単にいうんじゃないわよお。部屋の暑さには大分慣れてきたけどぉ、それでもかなりキツイのよお」

レイ「…そういえば、最近はあまり汗を流さないわね」

シンジ「余分な水分は全て出切ってしまったんじゃないかな…」

305: 2010/12/02(木) 09:26:06.67 ID:PZ8qVvl/O
レイ「ここからが大変なのね」


シンジ「うん…今まで通りの掃除運動だけじゃ簡単には減らないと思うよ」

アスカ「ぶう…ここからが本当の地獄かあ」

アスカ「…っていうかあ、私の目標はこの部屋を出れるまで痩せればいいだけでしょおう?学校に戻るのが目標みたいなのにすり替えられてると思うんだけどお」

シンジ「ギク でもアスカ、みんなに会いたくないの?委員長とかトウジも心配してるよ?」

アスカ「…」

レイ「私もよく、彼女からあなたの事を聞かれるわ」

アスカ「! ま、まさか今の状態の事喋ったんじゃないわよねえ!?」

シンジ「だ、大丈夫だよ。…でもアスカ、それだけ心配されてるんだよ」

アスカ「む、むう…」

321: 2010/12/02(木) 12:50:59.88 ID:PZ8qVvl/O
プップー

アスカ「!」

シンジ「っと」


レイ「…誰?」


シンジ「ミサトさんだよ。アスカを迎えに来たんだ」

アスカ「迎えぇ?」

シンジ「うん。掃除よりも身体に負担をかけない運動が出来る所へ連れてってもらうんだ」

アスカ「…へえぇ、掃除よりも楽ってのはいいわねえ」

レイ「もしかして…プール?」

シンジ「うん、その通り」

322: 2010/12/02(木) 12:52:12.92 ID:PZ8qVvl/O
アスカ「プールかあ~確かに膝に負担がかからないから楽ねえ~」


シンジ「プールだから涼しいし。汗まみれになる事もないしね」


アスカ「ちょうど泳ぎたい気分だったのよお~。ファースト、行くわよお」

レイ「…私も?」

シンジ「せっかくだし、皆で泳ごうよ」

レイ「…う、うん」

323: 2010/12/02(木) 12:53:42.44 ID:PZ8qVvl/O
アスカ「ほらほらあ、早く行くわよお」

シンジ「わかったよ。綾波、アスカを押しだそう」
レイ「わかったわ」


むぎゅぎゅぎゅぎゅううぅぅ…


アスカ「うぎぎぎぎ…!」


シンジ「あ、あれ?変だな。前はすんなり行けたのに」

レイ「…汗が足りないのよきっと」


むぎゅぎゅううう


アスカ「うぎゅぎゅ…プールに入れるならこの程度の痛み…!」

シンジ・レイ「えいっ!」

すっぽ~~ん!!

アスカ「なんともないわああぁ~~!!??」

ゴロゴロゴロゴロ…

324: 2010/12/02(木) 12:54:56.41 ID:PZ8qVvl/O
シンジ「あ、アスカ!」

レイ「……肉玉」




ゴロゴロゴロゴロ


アスカ「あああぁ~~!!」


「え?」

ゴロゴロゴロ
ベチャ
アスカ「ぶへっ」


「ちょ、アスカ……」


アスカ「ご、ごめんミサト…。ちょっと浮かれて……」


加持「はは、元気そうでなによりだ」


アスカ「」

328: 2010/12/02(木) 13:10:52.42 ID:PZ8qVvl/O
シンジ「やれやれ…」

レイ「…?」


アスカ「」ズシンズシンズシンズシン

シンジ「あれ?」

レイ「戻ってきたわ」


アスカ「シぃ~ン~ジぃ~~!!!」バッ

シンジ「え」


ずしぃーんっ!!!


シンジ「ぐええっ…お、重い……!」

アスカ「あぁんたぁ!!私を騙したわねえ!?」


レイ「…騙した?」

361: 2010/12/02(木) 23:07:38.21 ID:PZ8qVvl/O
アスカ「なんでミサトじゃなくて加持さんが来てるのよおぉ!?」

シンジ「か、加持さん!?ぐ、苦し…」

アスカ「ふざけんじゃないわよおバカシンジぃぃ!」ボヨンボヨン

シンジ「あ、圧氏する……!!」


レイ「二番目の子、そのままじゃ碇君が…」

アスカ「うるさああぁい!!」ボヨヨンボヨヨン

シンジ「」

362: 2010/12/02(木) 23:08:37.12 ID:PZ8qVvl/O
加持「こらこらアスカ、本当に氏んじゃうぞ」

アスカ「!!!い、いやあぁ~!!こっち見ないでえ~~!!」ダダダッ

レイ「落ち着いて…」

アスカ「プールなんていかなあい!部屋でじっとしてるう!!」
ガチャ

加持「お、おいおい。アスカ…」


アスカ「んんんんん…!!」むぎゅぎゅぎゅぎゅ…


レイ「碇君、生きてる?」


シンジ「」

365: 2010/12/02(木) 23:12:29.35 ID:PZ8qVvl/O
アスカ「うぎゅぎゅぎゅぎゅ…!!」むぎゅむぎゅ


加持「おーい、アスカー」

アスカ「んんん…!」

ぎゅっ


アスカ「!? は、はまっちゃったあ!!!」


加持「………やれやれ、一人で何してるんだ」


シンジ「う、うーん…」

レイ「…良かった。生きてた」



367: 2010/12/02(木) 23:14:19.70 ID:PZ8qVvl/O
アスカ「いやああぁぁ!こんなに肥えた私を見ないでえぇ!!」

加持「はあ、まあ元気でやってるようで良かったよ」

シンジ「いてて…肋骨が……」


加持「悪いな、シンジ君。連絡いれとけばよかったよ」

シンジ「…加持さん?なんで加持さんが……」

加持「葛城は急な仕事が入ってね。代わりに俺が来たのさ」

アスカ「もおおおう!!こんな姿見ないでえええ!」バタバタ


レイ「こちらからはお尻しか見えてないから大丈夫よ」


アスカ「大丈夫じゃないわよおお!」

368: 2010/12/02(木) 23:23:08.30 ID:PZ8qVvl/O
加持「とりあえずアスカを助けよう。手伝ってくれ」


シンジ「は、はい」

レイ「はい」


ぎゅ

アスカ「!? や、やめてよおお!!押してよおお!!」


加持「いい加減落ち着けっての。よーし、いち、にの…」

シンジ「さん!!」

グイッ

アスカ「ぎゃっ!」ぐらっ

加持「!」


ずしーんっ


シンジ「わあ!今度は加持さんが!!」

レイ「…騒がしいわね」

430: 2010/12/04(土) 00:02:21.81 ID:jIsqYBsCO
加持「ダイエットも上手く行ってるようだしな。葛城から聞いたよ」

アスカ「ま、まあ…まだ15キロ程度だけどお……」

加持「大したもんじゃないか!さすがアスカだな。普通の子なら3日も続かないさ」

アスカ「そ…おう?」

シンジ「うんうん、それに一週間で15キロ痩せるなんて普通じゃあり得ないと思うよ」

レイ「あなただから出来た事よ」


アスカ「な、なによお…あんた達までえ///」

加持「俺も暇があったらダイエットに付き合ってあげるよ。皆で一緒に頑張っていこうじゃないか」

アスカ「ぶ、ぶう…加持さんがそこまで言うなら…頑張るわあ」

431: 2010/12/04(土) 00:04:46.02 ID:jIsqYBsCO
加持「よし!じゃあ早速出発するか」

シンジ「そうですね。アスカ、綾波、行こう」

レイ「ええ」

アスカ「ぶひ」

加持「アスカ用の水着は葛城が車に入れておいてくれたから、それを使ってくれ」

アスカ「へええ、ミサトも気がきくわねえ。どれどれ…」ゴソゴソ



レイ「………大きいのね。……熊用?」
アスカ「私が着るのよお!!」



加持「こらこら、車の中で騒ぐな騒ぐな」


ブロロロ……

433: 2010/12/04(土) 00:08:28.04 ID:jIsqYBsCO
男子更衣室


加持「…悪かったな、シンジ君」

シンジ「はい?」


加持「アスカの事で迷惑かけちゃって。本来は保護者である俺がなんとかすべきなんだが」

シンジ「いえ、大丈夫ですよ。それに……アスカがああなったのは半分、僕のせいですから」


加持「……アスカはエヴァに乗って戦う事が自分の存在意義だと思い込んでるからな…」


シンジ「僕は別に、アスカを追い抜こうなんて思ってはいなかったんですけど…」

加持「いやあ、わかってるさ。アスカは焦りのあまりに自分を見失い、ああなってしまったんだ。君に非はない」


シンジ「……」

435: 2010/12/04(土) 00:11:25.05 ID:jIsqYBsCO
加持「まあ、太っただけで済んで良かったよ。俺はてっきり険悪なムードになってると思っていたからな」

シンジ「最初の数日は確かに険悪な感じでした……。なので、アスカの好きな食事を毎日出してやっと口をきいてくれるようになったんですよ」


加持「…なんだ、太った原因はやっぱ君にあるのか」


シンジ「僕の取り柄といえば料理ぐらいなんで…」

加持「ははは、まあいいさ。険悪な関係がずっと続くよりはな」


シンジ「…そうですよね。はははははっ……」


436: 2010/12/04(土) 00:14:14.93 ID:jIsqYBsCO
女子更衣室


レイ「…」ヌギヌギ

アスカ「ぶひぃ、足が上がらない…」

レイ「…手伝う?」

アスカ「ええ、お願あい」


レイ「そのまま動かないで」ゴソゴソ…


アスカ「了解ぃ」


レイ「…」ゴソゴソ

アスカ「……………」ジーッ


レイ「……なに?」

アスカ「…あんたってさあ、いい身体してるわよねえ」

レイ「…え?」

438: 2010/12/04(土) 00:16:56.18 ID:jIsqYBsCO
アスカ「あんたって野菜系ばっかりしか食べてないわよねえ」

レイ「ええ」


アスカ「それに大した運動もしてないのにぃ……なんでそんなにスタイルいいのお?」


レイ「…何故って言われても。これが私だから」

アスカ「なんていうかあ、とても14歳の日本人には見えないわねえ」

レイ「…あなたも14歳には見えない身体をしているけど」


アスカ「う、うるさいわよお。このお」ツン

レイ「っ!」ビクッ


アスカ「んん?」

439: 2010/12/04(土) 00:18:50.58 ID:jIsqYBsCO
アスカ「あらあ?新鮮な反応ねえwww」

レイ「…驚いただけ」

アスカ「へえ~ぇ。ほれ」ツツン


レイ「ぅっ」ピクッ


アスカ「ほれほれぇ」ツンツン

レイ「っ!や…めて」


アスカ「うおっほっほwww面白おいwwwwどれどれ」ムニュムニュ

レイ「はぁっ…やめ…て……」ピクッ


アスカ「ほれほれぇww」


レイ「っ…い………碇君はすぐに止めてくれたわ…」


アスカ「え?」

440: 2010/12/04(土) 00:23:59.44 ID:jIsqYBsCO
プールサイド


シンジ「…二人とも遅いですね」


加持「着替えに時間がかかってるんだろう」

シンジ「ですかね………ん?」


アスカ「」ズシンズシンズシンズシン


シンジ「うわ!?ま、またこっちに走ってきた?」

加持「なんだ、何かやったのか?」

シンジ「いやなにも……」


アスカ「シンジいぃぃぃ~~!!!」ズシンズシンズシンズシンズシンズシン


シンジ「う、うわあああぁぁ!!?」


443: 2010/12/04(土) 00:33:01.63 ID:jIsqYBsCO
アスカ「こぉの変態いぃ~~~!!!」

シンジ「へ、変態!?ってアスカ、走ったら転ぶ…」


アスカ「うるさ
ツルッ


加持「!」

シンジ「!」


アスカ「ああああぁぁ~~~??!」ツルツルツルー


シンジ「わわ、こっちに来る」


加持「シンジ君、止めるんだ!」


シンジ「はい……って、なんで一人で離れてるんですか!?」

アスカ「きゃあああぁぁ~~~!!」

シンジ「!」

ズーンッ

444: 2010/12/04(土) 00:39:13.15 ID:O3+nFpJy0
ラ…ラッキースケベ……

445: 2010/12/04(土) 00:42:18.90 ID:hjiz9q64O
ア…アンラッキースケベ……

446: 2010/12/04(土) 00:42:48.30 ID:HMBmjOqY0
なんて羨ましくないラッキースケベなんだ…

447: 2010/12/04(土) 00:43:13.17 ID:jIsqYBsCO
シンジ「わあぁ~!」

ヒュー… ザパーン


アスカ「止まらないぃ~~!!」


ザパーン


加持「…やれやれ」

レイ「…」ペタペタ


加持「おーい、二人共大丈夫か?」


シンジ「ぷあっ」ザバッ

シンジ「げほっげほっ…!もう、一体何……」


ゴボゴボゴボ…

ザバーンッ
アスカ「シンジいぃぃぃ」

シンジ「うわああ!ご、ごめんなさい!!?」

474: 2010/12/04(土) 12:34:34.38 ID:jIsqYBsCO
アスカ「こぉのむっつりぃぃ!」

シンジ「わああ!お、溺れ…」ガボガボ

アスカ「頭冷やして反省しなさああぁい!!」

ザフン ザフンザフン


加持「一体なんなんだ?」

レイ「私が余計な事を言ったからかもしれません」

加持「余計な事?」

レイ「…ええ。碇君に胸を触られたという事を」

加持「む、胸!?」


アスカ「このアホシンジぃぃ!!!」


シンジ「うがごぼぼ…」

475: 2010/12/04(土) 12:36:24.64 ID:jIsqYBsCO
加持「顔に似合わず、大胆な事をするんだな。彼は……ちょっと見直したよ」

レイ「あのままじゃ碇君が……」



シンジ「あがぼぼぼぼぼ」ゴボゴボ



加持「なあに、じゃれ合ってるだけさ。アスカもあれぐらい動けばいい運動になるだろ」

レイ「……そうですね」


加持「……ああやって見ると、まるで姉弟だな。…アスカはいい仲間に巡り会えたようだな」


レイ「…きょう……だい………」

476: 2010/12/04(土) 12:41:58.06 ID:jIsqYBsCO
レイ「…」


加持「ん?どうした?」

レイ「…いえ、なんでも」



シンジ「あ、綾波助けがぼぼぼぼ」

アスカ「まだまだ足りないわよおおぉ!!」


加持「シンジ君も限界か。助けに行った方が良さそうだな」

レイ「はい…。行ってきます」ペタペタペタペタ


シンジ「あ、綾波もっと早がぼぶぼべ」


加持「…俺もいい息抜きになったかな」

501: 2010/12/04(土) 21:04:58.34 ID:jIsqYBsCO
シンジ「はあ、はあ…」

レイ「大丈夫?」


シンジ「一日に二回も氏にかけるなんて初めてだよ」

レイ「でしょうね」



加持「よしよしアスカ、そのままバタ足続けて」

アスカ「う、うん///」ザバババ…



シンジ「加持さんがいてくれて良かったよ。アスカの機嫌も良いし」

レイ「そうね。………」

シンジ「……ん?どうかした?」

502: 2010/12/04(土) 21:06:23.37 ID:jIsqYBsCO
レイ「あの人、あなたと二番目の子が姉弟みたいだって言っていたわ」

シンジ「加持さんが?……僕とアスカが姉弟?………見えるかな?」

レイ「さあ。私にはそういうのいないから、わからないわ」

シンジ「綾波は一人っ子なんだ」

レイ「……そうかもしれないしそうじゃないかもしれない」

シンジ「??なに、それ」

レイ「別に」

504: 2010/12/04(土) 21:09:26.25 ID:jIsqYBsCO
アスカ「んん?……ちょっとあんた達ぃ、なに二人でイチャイチャしてんのよお」


シンジ「な、別にそんなんじゃ…」


レイ「……そういう風に見えたのかしら」

シンジ「え…?……ど、どうだろう」


レイ「それは姉弟よりも親しく見えるって事?」


シンジ「えぇ?あ、いや…まあ、そう見えるんならそうかも知れないけど」


レイ「///」

シンジ「?」

505: 2010/12/04(土) 21:11:07.15 ID:jIsqYBsCO
シンジ「とりあえず、僕達も泳ごうよ」

レイ「…ええ」


アスカ「…」ジーッ


加持「……どうしたんだ、アスカ。あの二人の関係が気になるのか?」


アスカ「ぶっ!ち、違うわよお、そんなのお!!私は加持さん一筋なんだからあ!!」

加持「ほー、そいつは光栄だ。…………にしても、あの二人の距離近くないか?」

アスカ「」ピクッ


アスカ「さ、さあ…私には関係ないしぃ」

加持「…ニヤッ」


アスカ「な、なによお。その目ぇ…」

507: 2010/12/04(土) 21:19:01.80 ID:jIsqYBsCO
アスカ「ちょっとあんた達ぃ。離れなさいよお」

シンジ「え?なんで?」

レイ「…」

アスカ「な、なんでって、あんたが変態だからよお!!水着姿のファーストに何するかわかったもんじゃないわあ!」


シンジ「だからあの時の事は事故だって説明したじゃないか」


アスカ「言い訳なんか聞かないわあ。あんたは私の近くにいなさい。いいわねえ?」

シンジ「え…なんで……」

アスカ「いいから早くう」グイッ


シンジ「ちょ、引っ張るなって…!」


レイ「…」

加持「……はは、素直じゃないな。アスカも」

レイ「…モヤモヤする」ボソッ

508: 2010/12/04(土) 21:27:00.95 ID:jIsqYBsCO
数日後


アスカ「…」ドキドキ


ギッ… ギギギギッ……

レイ「…」


アスカ「…ど、どおう?」

レイ「…90キロ」


アスカ「や、やったあぁぁ!」ギュッ

レイ「!…く、苦しいわ」


アスカ「あははぁ、ごめんごめん。でも嬉しくってえ」


レイ「…良かったわね」

アスカ「なによお、あんたももっと喜びなさいよねえ」

510: 2010/12/04(土) 21:32:45.72 ID:jIsqYBsCO
レイ「…ちょっと、着替えるわ」

アスカ「え?どっか行くのお?」


レイ「今日は司令とお食事をする日なの」


アスカ「…ああ、またあの格好をするのお」


レイ「ええ。だから、着替えるわ」

スタスタスタ…


アスカ「…ほんっと……親子揃って変態なんだからあ」

511: 2010/12/04(土) 21:44:14.61 ID:jIsqYBsCO
プップー


アスカ「!」


レイ(黒髪)「…じゃあ、行ってくるわ」

アスカ「ええ。私の分まで食べてきなさいよお」


レイ「………ええ」

ガチャ バタン


アスカ「…はあーあ、一人だと暇で仕方ないわねえ。……掃除でもするかあ」

512: 2010/12/04(土) 21:47:36.49 ID:jIsqYBsCO
高級レストラン


ゲンドウ「さて、食事を始めようか。ユイ」

レイ「はい」


ゲンドウ「…」

レイ「…。ええ、そうしましょう」

ゲンドウ「…」ニヤリ


ゲンドウ「…さて、今日は何にする?」

レイ「肉を」


ゲンドウ「…なに?」

515: 2010/12/04(土) 21:52:42.12 ID:jIsqYBsCO
ゲンドウ「…今のは私の聞き間違えか?」

レイ「いいえ、聞いた通りよ。…肉」


ゲンドウ「…」


レイ「…」


ゲンドウ「レイ、お前は肉が苦手ではなかったのか?」」


レイ「…私はユイ。レイではないわ」


ゲンドウ「…」

レイ「…」

516: 2010/12/04(土) 22:02:34.52 ID:jIsqYBsCO
ゲンドウ「…何故、肉を」


レイ「食べたいからよ」

ゲンドウ「……」

レイ「…」


ゲンドウ「まあ、いいだろう。それで、何を食べたいんだ」

レイ「肉を」


ゲンドウ「…だからなんの肉が食べたいのかを聞いている」

517: 2010/12/04(土) 22:03:57.25 ID:zfYlHLVZO
…レイは太らないと信じている

519: 2010/12/04(土) 22:12:53.09 ID:4OZOtT1z0
レイが太るのはみてて辛い
年取るのも辛いけど

522: 2010/12/04(土) 22:19:16.07 ID:jIsqYBsCO
夕方


アスカ「んごごごご…」


ガチャ


レイ「………」


アスカ「ごごごご……プピー」


レイ「……ふう」


アスカ「んご…?……ふわあああ……おかえりい」

レイ「……ただいま」


アスカ「ん…?あんたあ、なんか顔色悪くなあい?」

レイ「…別に」

530: 2010/12/04(土) 22:48:28.87 ID:jIsqYBsCO
アスカ「…ん?」クンクン

レイ「?」


アスカ「この匂いは……肉!?」


レイ「!」

アスカ「ファーストぉ、あんたまさか肉を食べてきたのお?」

レイ「…いいえ。私が肉嫌いなのは知っているでしょう」

アスカ「じゃあなんでこんなにあんたから匂うのかしらあ……上質なサーロインの匂いがぁ…」クンクン

532: 2010/12/04(土) 22:52:23.51 ID:jIsqYBsCO
アスカ「」クンクンクンクン

レイ「…」

アスカ「……怪しいわねえ」


レイ「………。司令に、無理矢理食べさせられたのよ」

アスカ「え?」

レイ「私は断ったけど、ユイなら食べると言われて…」


アスカ「……なあんだ、そういう事なのお。だから顔色が悪いのねえ」


レイ「ええ…。そう」

573: 2010/12/05(日) 08:00:54.77 ID:6MlbDs/HO
レイ「…ねえ」

アスカ「んん?」

レイ「…お肉ってどうやったら美味しく食べられるのかしら」

アスカ「え?どうしたのよお、急にぃ」

レイ「…。これからまた無理矢理食べさせられるかもわからないわ。だから、なるべく楽に食べられる方法を知りたいの」

アスカ「ああ…なるほどお。……そおねえ…」

レイ「…」

574: 2010/12/05(日) 08:02:02.22 ID:6MlbDs/HO
アスカ「あんたあ、野菜食べる時、たまにマヨネーズ使うわよねえ」

レイ「ええ」


アスカ「仮にまたステーキなんか出されたら、マヨネーズかけて食べればいいのよお」

レイ「マヨネーズを…」


アスカ「そおう。マヨネーズとステーキは結構合うのよお。それにマヨネーズの酸味は食欲を増進させるしい、マヨネーズの油によって喉の通りもよくなるわあ」

レイ「…なるほど」

アスカ「それにしてもお、肉嫌いのあんたがそんな事聞いてくるなんてねえ。雨でも降るんじゃないのお?」

レイ「…」


おわり

577: 2010/12/05(日) 08:06:10.23 ID:xd3oph1WO
急展開www

579: 2010/12/05(日) 08:08:03.71 ID:D5uZlEBS0
ステーキにマヨって太るな

583: 2010/12/05(日) 09:06:26.56 ID:5WV48TnZO
綾波にいやなフラグが…

586: 2010/12/05(日) 10:25:37.22 ID:akzBTheAP
今度はレイが太ってしまうん?

引用元: シンジ「アスカが太った…」