1: 2016/05/03(火)13:25:08 ID:0Py


※百合要素あり シリアス展開

エリカ「隊長、次の指示を」

まほ「ああ、わかっている」

お姉ちゃんは何時だって格好良い
たしかに戦車道をやってるときは厳しくて容赦無いけど
本当は他の人を思いやれる優しい心を持っている
そんな人っていうのは私が良く理解している
ガールズ&パンツァー 劇場版Variante 8 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
2: 2016/05/03(火)13:25:30 ID:0Py
エリカ「みほ、良く見ていきなさい、王者の戦いを」

まほ「今日のお前は客人だ、遠慮しないで見学して行くといい」

みほ「うん!ありがとうお姉ちゃん、逸見さん!」

逸見さんも戦車道の事になるとすごく厳しくなるけど、根は友達想いでおせっかい焼きな部分がある
プライベートの時はたくさんお世話になったし一緒に遊んだ事もあった

だけど…

3: 2016/05/03(火)13:25:43 ID:0Py
みほ「どうしてだろう…お姉ちゃんと逸見さんを見てると心がもやもやする…」

私が…私の我侭で戦車道から逃げた罪悪感なのかな…それともちょっと違う気もする…
あの時は逃げる事に必氏でどうしようもなかったけど後々考えると胸が痛む
お姉ちゃんと逸見さんはあれからも一緒に思い出を作って行ってるんだ…と

今日はグ口リアーナと黒森峰の練習試合だった。
結果は黒森峰の勝ち。
私たちが一度も勝てなかった高校に勝つお姉ちゃん達は本当にすごい。

4: 2016/05/03(火)13:26:00 ID:0Py
エリカ「どうだったかしら?私たちの戦いは…以前の大学選抜チームに引けを取らないくらい鍛えてるのよ」

みほ「本当すごいよ…今の私たちじゃ勝てるかわからないなぁ」

エリカ「張り合いの無い事は言わないの、それじゃ次叩き潰せないでしょ」

みほ「あはは、ごめん」

エリカ「それにね隊長、やっぱり寂しいみたい…」

みほ「え?」

5: 2016/05/03(火)13:26:21 ID:0Py
エリカ「あなたがいなくなってからの隊長は以前にも増して練習に打ち込むようになったわ」

みほ「…」

エリカ「もちろん西住流のためというのもあるけど…やはりあなたと言う存在があの人には必要だったのよ」

みほ「私は…」

6: 2016/05/03(火)13:26:34 ID:0Py
エリカ「私じゃ無理よ。あの人の心を完璧に癒すことなんて。でもあなたなら…」

みほ「エリカさん私お姉ちゃんの所行ってくる!」

エリカ「もう少ししたらミーティングよ。早くいってあげなさい」

みほ「うん!ありがとう…エリカさん!」

7: 2016/05/03(火)13:26:51 ID:0Py
エリカ「本当、姉妹仲が良くてうらやましいわ」

みほ「私、お姉ちゃん大好きだから!」

エリカ「ふふ」<ICレコーダー録音





みほ『私、お姉ちゃんが大好きだから』

エリカ「これが紛れも無い事実よ。みほはね、本当はレOで隊長が好きだったの…」

8: 2016/05/03(火)13:27:13 ID:0Py
エリカ「え?そんな馬鹿なことが?何言ってるの…私だって認めたくはなかったわよ…」

エリカ「でもこれは現実なのよ?みほは貴方という存在で姉と一緒に居れない寂しさを紛らわせていた」

エリカ「だけどみほは気づいてしまったのよ。自分の間違っている行動のことも…姉に対しての本当の気持ちも」

エリカ「だから…きついとは思うけど解ってあげて?」

9: 2016/05/03(火)13:27:37 ID:0Py
エリカ「そっか、そんな時が来たんだな?あなた…」

エリカ「一応けじめとしてのお別れの手紙を書くのね…辛いでしょう?」

エリカ「え?みほとまほさんが幸せになってくれるなら俺はそれでいい?本当にあなたは昔から…」

エリカ「悲しくないの?爽やかに見えるけど…」

10: 2016/05/03(火)13:28:00 ID:0Py
エリカ「また会えば笑って雑談くらいはできるさ?強くなったわねほんと…」

エリカ「ねえ、また昔みたいに遊びに行きましょうか?」

エリカ「二人で木登りしたあの公園に…」


『みほの気持ちは良くわかった。だからがんばってね。俺は元気でやってける自信あるから大丈夫だよ』

エリカ「みほのアパートのポストに入れておいたわ」

11: 2016/05/03(火)13:28:18 ID:0Py
エリカ「本当にいいのね?」

エリカ「また昔みたいに遊ぼうじゃないの。私も戦車道の息抜きにあなたとなら遊びたいし」

エリカ「残されたもの同士、ね?」

エリカ「幼馴染でしょ、私たち」<ぎゅ

12: 2016/05/03(火)13:28:35 ID:0Py
エリカ「待たせたわね、え?いつものことだろエリカはって…うっさいわよ!」

エリカ「あれからどう隊長やみほからは連絡きた?」

エリカ「きてないか…そうね、休みの日仲良くふたりで買い物してたのを見たわ、手紙をちゃんと読んで理解してくれたのね」

エリカ「そっかって、あんたも嬉しそうじゃないの」

13: 2016/05/03(火)13:28:49 ID:0Py
エリカ「好きだった人が本心で幸せならこっちも嬉しいって?そうね、私も隊長が幸せならそれでいいわ」


昔の公園

エリカ「懐かしいわね…この木も相変わらず大きいまま。昔は頂上まで上ったのよね」

エリカ「あんたは怖がってまったく上れなかったけど」

エリカ「馬鹿にしないで、今でも怖くて上れないから?ってぷく、あははは!結局だめじゃないのよ!おっかしー!

14: 2016/05/03(火)13:29:29 ID:0Py
エリカ「今でも上れるかしらね?え?パンツ見えるからやめとけって?うっさいわよ!」

エリカ「あんたとこんなに話したのって久々ね、私もなんかもやもやが消えそうだわ」

エリカ「お話してたらお腹がすいちゃったわね」

エリカ「よかったら奢るって?別にいいわよ持ち合わせならあるんだから」

15: 2016/05/03(火)13:29:42 ID:0Py
エリカ「え?今日はエリカに奢りたい気分?も、もう何言ってるのよ…」

エリカ「ハンバーグ好きだろ?奢るよ?……お言葉に甘えるわ」


エリカ「今日は楽しかったわ、ありがとう。またよかったら…昔みたいに遊びましょう」

エリカ「よかったら番号とアドレス教える!?え…いいの!?じゃなくて…い、一応受け取っとく…」

16: 2016/05/03(火)13:30:00 ID:0Py
エリカ「あんたからメール寄こす事…良いわね!そ、それじゃまたね!」





沙織「あれれ、みぽりの彼氏さん。今まで何処行ってたの?」

沙織「みぽりん最近学校来てないの…」

17: 2016/05/03(火)13:30:17 ID:0Py
沙織「何か知らないかなって…」

沙織「え…別れたって…ほんとなの?」

沙織「どっちが悪いとかじゃないんだ、互いのためだって?そっか…いろいろあったんだね…」

沙織「でもやっぱり休んでるってことは何かあるんだよ…」

18: 2016/05/03(火)13:30:31 ID:0Py
沙織「手紙だけじゃなくて、最後にもう一度お話してみなよ」

沙織「え?昨日みほのお姉さんと楽しそうに町で買い物してる姿を逸見さんが見かけたって…そっか」

沙織「私からも連絡入れておくから君もお願いね、最後くらいお話して別れなね」

19: 2016/05/03(火)13:30:53 ID:0Py
家に帰る前の公園のトイレにて

チョロロロロロ  ジャー


鏡をのぞく旦那。そこに写っていたのは…

no title


そして後ろに気配を感じ振り返ると

20: 2016/05/03(火)13:31:17 ID:0Py
誰も居なかった…

家に帰るのが怖くなった旦那はエリカとデートした公園に再び戻った…

21: 2016/05/03(火)13:31:36 ID:0Py
??「邪魔な木…氏んじゃえ…」

みほ「本当邪魔だよね…こんな木さえなければ逸見さんとあなたの関係なんてなかったようなものなのに…」

みほ「全部斬っちゃった…」

みほ「あの手紙、なあに?」

22: 2016/05/03(火)13:32:29 ID:0Py
みほ「なんであんな事書くの?」

みほ「誰かに命令されたの?」

みほ「あなたの本心じゃないんだよね?」

みほ「私ね、あれからずっとあなたを探してたの、家にも居ないし携帯も通じないし…お姉ちゃんも取り乱して大変だったんだよ?」

23: 2016/05/03(火)13:32:57 ID:0Py
みほ「ねえ?私の事嫌いなの?嫌いならこのチェーンソーで私首切って氏ぬね」

みほ「そんな、みほはまほさんが好きだったんじゃ・・・?え?」

みほ「お姉ちゃんは大好きだよ?家族なんだし当然だよ?」

みほ「あなたは私の事嫌いなの?お姉ちゃんが好きでもあなたが私を好きじゃないなら私氏ぬね」

24: 2016/05/03(火)13:33:23 ID:0Py
みほ「俺はみほに幸せで居てほしいだけ…?じゃあなんであんな手紙書いたの」

みほ「どれだけ心配したと思ってるの?」

みほ「トイレに寄ったときから実はこっそり貴方の動きを偵察してたの」

25: 2016/05/03(火)13:33:39 ID:0Py
みほ「あの手紙、あんな事書くのやめよ?」

みほ「お姉ちゃんなんてショックで部屋から出てこなくなったよ…」

みほ「ごめんみほって…許すと思ってるの?」<ガシ


みほ「ふぅ」

みほ「ふぅ」

みほ「ふぅ」

みほ「ふぅ」

みほ「ふぅ」

みほ「ふぅ」

みほ「許すに決まってるよあなた」

26: 2016/05/03(火)13:34:03 ID:0Py
後日まほにも誤解を電話で伝えた


まほ「どれだけ私が…じゃなくてみほが傷ついたと思ってるんだ…ちょっとこっちへこい…」

まほ「ふぅ」

まほ「ふぅ」

まほ「ふぅ」

まほ「ふぅ」

まほ「ふぅ」

まほ「ふぅ」

まほ「よし許す」

まほ「ただしまた明後日も来るんだぞ?」

27: 2016/05/03(火)13:34:21 ID:0Py
しほ「あらいらっしゃい来てたのね。え?終電がやばいので俺はこれで?」

しほ「泊まっていきなさい」

しほ「その代わり今日は何もなしで?」

しほ「泊まっていきなさい」

しほ「え?いきなり電気を消さないでください?泊まっていきなさい」

しほ「ふぅ」

しほ「ふぅ」

しほ「ふぅ」

しほ「ふぅ」

しほ「ふぅ」

しほ「ふぅ」

しほ「明後日またとまりに来てくださいね」

28: 2016/05/03(火)13:34:47 ID:0Py
後日黒森峰にて

BGM:https://www.youtube.com/watch?v=s-_NCyjFJMQ


パンターで部室の壁を突き破るまほ

まほ「エリカの大馬鹿野郎はどこだ!?!?!?!?!?!?!」

小梅「な、なんでも公園の木がが枯れたそうで新しい苗木を県外に買いに行ったそうです!」



引用元: みほ「お姉ちゃん大好き」