1: 2013/05/23(木) 22:59:55.72 ID:UpeIzP000
5月23日がキスの日と言うのは日本だけ。
 しかも1946年がその始まりだそうですが気にしないでください。

――――――――――夜間哨戒中

ハルトマン「ねぇ、サーニャん知ってる?」

サーニャ「……何をですか?」

ハルトマン「今日って、5月23日だよね」

サーニャ「はい」

ハルトマン「5月23日は、キスの日なんだよ」

サーニャ「……え?」

ハルトマン「だーかーら! 5月23日はキスの日なんだってば!」
      「分かる? チューだよ、チュー」

サーニャ「……は、はい」
     「分かり、ますけど……」

サーニャ「何で、いきなりそんなことを」

ハルトマン「え? なんとなく?」
      「特に深い意味はないよ?」

サーニャ「……そうですか」

3: 2013/05/23(木) 23:04:08.18 ID:UpeIzP000
ハルトマン「たださ」

サーニャ「?」

ハルトマン「エイラとしたことあるのかなーって思って」

サーニャ「えっ」

ハルトマン「……ね、どうなの?」
      「エイラと、したことある?」

サーニャ「……なっ……ない」
     「……ですけど」

ハルトマン「そっかぁ、残念」

サーニャ「そ、そもそも……私とエイラは……」

ハルトマン「そういうことする関係じゃないって?」

サーニャ「……」...コク

ハルトマン「そういうことする関係って、どんな関係だと思ってる?」

サーニャ「そ、れは……その」
     「家族……とか」

サーニャ「……恋人同士とか」

6: 2013/05/23(木) 23:09:44.66 ID:UpeIzP000
ハルトマン「……サーニャんとエイラはもう似たような関係じゃん」

サーニャ「……そ、そんなことないです」カァ

ハルトマン「サーニャんはさ、どうなの?」
      「してみたいなーとか思わないの? キスとかさ」

サーニャ「それは……」

サーニャ「……」

サーニャ「……その」

ハルトマン「私はしたいって思うけどなー」

ハルトマン「ま、人それぞれか」

サーニャ「……」

サーニャ「……はい」

ハルトマン「っと、そろそろ時間だね」
      「今日は異常なしっ! 戻ろっか?」

サーニャ「そう、ですね」

7: 2013/05/23(木) 23:13:01.63 ID:UpeIzP000
――――――――――基地・エイラーニャ部屋

キィ...

サーニャ「……ふぁ」

サーニャ「……」

エイラ「……ゥゥ~ン」モゾモゾ

エイラ「く~……」

サーニャ「……エイラ」


ハルトマン『してみたいなーとか思わないの? キスとか』


サーニャ「……」

エイラ「……ン」

サーニャ(……キス、してみたい)モンモン

8: 2013/05/23(木) 23:19:01.72 ID:UpeIzP000
ヒタ...ヒタ...

サーニャ「……」

エイラ「ン、ンン」

サーニャ(今……寝ているときに)
     (……したら、起こしちゃうかな)

サーニャ(……怒らせちゃうかも)

サーニャ(……でも)


ハルトマン『キスとか』


サーニャ(……したい)モンモンモン

ギッ...ギギッ

サーニャ「……」ドキ...ドキ...

サーニャ「……エイラ」


エイラ「……ンッ?」

サーニャ「!」ビクッ

9: 2013/05/23(木) 23:24:51.31 ID:UpeIzP000
エイラ「ンー……身体が、重いィ」

サーニャ「……すぅすぅ」

エイラ「……」
    「もぉ、またサーニャは寝る場所間違えて」

エイラ「……きょ、今日だけだかんナ……って、アレ?」
    「珍しいな」

エイラ「今日は、服脱いでないンダ」

サーニャ「!!」ビクッ

エイラ「……」

サーニャ「……」ドキドキドキ...

エイラ「……きっと、疲れたんダナ」

サーニャ(……ほっ)

エイラ「ほら、ちゃんとタオルケットかけなきゃナ」ポンポン

エイラ「……それにしても、アレダナ」
    「服をたたむことが無いのも、ちょっと寂しいナ」ブツブツ

10: 2013/05/23(木) 23:29:37.79 ID:UpeIzP000
エイラ「……」

サーニャ「……」
     (……どうしたのかしら、エイラ)

サーニャ(……私の顔、じっと見て……)

エイラ「……ンン」

エイラ「……イヤ、デモ」

エイラ「……ウゥン」

エイラ「……ずるいヨナ」

サーニャ(……何か言ってる?)

エイラ「……ウゥン」

エイラ「……ヨシ」

サーニャ「……っ」

サーニャ(エイラ……顔、近づけて)ドキ

サーニャ(えっ、あっ……嘘……!)ドキドキ

エイラ「~~~ッ」

サーニャ(~~……!)

11: 2013/05/23(木) 23:33:07.81 ID:UpeIzP000
サーニャ(~~~ッ)

サーニャ「……」

サーニャ(……あれ……?)

エイラ「や、やっぱムリだァ~ッ……!」
    「私にできるカ、こんなこと……!」

エイラ「そもそもサーニャの意見も聞いていないのに……!」

サーニャ(……)

サーニャ(私も……したいのに)

エイラ「ウァァァ~……!」

エイラ「くそぉ~~!」

14: 2013/05/23(木) 23:42:33.04 ID:UpeIzP000
――――――――――朝・ダイニングルーム

エイラ「……ンー」

宮藤「あ、エイラさん」
   「珍しいですね、こんな朝早くにここに来るなんて」

エイラ「エー……? そうかぁ……?」

宮藤「どうかしたんですか?」

エイラ「……た、たまには早くここに来ても良いダロ」

宮藤「サーニャちゃんは、一緒じゃないんですね」

エイラ「エッ!?」
    「い、イヤ、私は何もしてないゾ!」

宮藤「へ?」

エイラ「アッ……アァ、じゃなかった」
    「そんなの、当たり前ダロ! サーニャは夜間哨戒で疲れて寝てるんダ!」

宮藤「……あ、あぁ、そうですよね!」

宮藤「エイラさんって、サーニャちゃんと一緒に動いてるイメージがあるから、つい……」

エイラ「ま、マッタク、宮藤は」

15: 2013/05/23(木) 23:50:55.72 ID:UpeIzP000
シャーリー「おーっす、宮藤ー」

宮藤「あ、シャーリーさん! おはようございます!」

シャーリー「……って、エイラもいるのか! めっずらしぃ~」

エイラ「……ナンダヨ、なんか文句でもあんのか」

シャーリー「いやさぁ? エイラさぁ?」
      「いっつも夜間哨戒から帰ってきたサーニャと昼まで寝てるじゃん?」

シャーリー「だからな~んかあったのかなぁ~って思ってぇ」

エイラ「ベ、別になんも無い! 無いに決まってるダロ!」

シャーリー「あ、そう?」
       「……ふーん?」

シャーリー「あ、そうそう! 今日、5月23日ってキスの日なんだってなぁ!」

エイラ「ブッハァ!!」

シャーリー「わ! 何だよいきなり噴き出して!」

エイラ「な、何でもネーヨ!!」

17: 2013/05/23(木) 23:57:23.38 ID:UpeIzP000
シャーリー「何でも無い奴がフツー噴き出すか!」

宮藤「そ、そうなんですか?」

シャーリー「お、ん、やぁ?」
      「宮藤はこの話題に興味津々かなぁ~?」

宮藤「べ、べつにっ、そんなことはないですけど……」

シャーリー「まぁまぁまぁまぁ! しゃーないしゃーない!」
      「そういうことに敏感なお年頃だもんな!」

シャーリー「何でもさ、ある国でキスシーンがある映画が初めて放映されたのが5月23日らしいんだ」
      「それから、5月23日がキスの日ってなったワケ」

宮藤「……へ、へぇ~」

エイラ「……」モンモン

シャーリー「なぁ、エイラはどう思う?」

エイラ「い、イヤ! 私はシタい!」

シャーリー「は?」

宮藤「え?」

エイラ「……ア」

19: 2013/05/24(金) 00:04:28.50 ID:rKyqlMYr0
シャーリー「えぇぇぇ? 何、何? 何、シたいって!?」

シャーリー「え、誰と!? ねぇ、誰としたいって!? 何を し た い っ て !?」

エイラ「な、あ、ウ、アッ」
    「イヤ! な、違うンダ! シタいってのは、その、アノ」

エイラ「言い間違いっていうかナ、ソノ、ナンダ」

シャーリー「はいぃ!? 何の言い間違いだよぉ?」
      「今の流れからしたらさぁ、絶対にさぁ、シタいの前に来る言葉って」

シャーリー「キ

エイラ「う、ウルセー! それ以上言うナー!!」

宮藤「え、シャーリーさん、なんなんですか?」
   「シたいって、何をシたいんですか?」

シャーリー「おぉ、宮藤!」
      「親切な私が教えてやろう、それはなー」

エイラ「や、ヤメローッ!!」

坂本「おいおい、うるさいぞ! 何事だ、朝っぱらから」

宮藤「あ……坂本少佐」

エイラ(救世主登場)

22: 2013/05/24(金) 00:12:41.38 ID:rKyqlMYr0
坂本「……まったく、夜間哨戒で疲れてる輩もいるんだぞ」
   「騒ぐにしても、もう少し静かにだな」

エイラ「ソウダゾ、全く、お前ら、他のヤツのことも考えろよナ」

坂本「いや、お前の声が一番響いてたぞ」

エイラ「……」

シャーリー「……ククッ……ク……ククク……」プルプル

坂本「それにしても、何だ一体」
   「何で騒いでいるんだ」

宮藤「あ、えっと」
   「なんだか、5月23日っていう日が、その……キスの日らしくって」

坂本「ほう」

宮藤「エイラさんが、何かをシたいとかなんとか」

坂本「なるほど、何かをシたいと」
   「普通にその文脈から考えればキスをシたいってことなんじゃないのか」

宮藤「え! そうなんですか!?」
   「エイラさん、キス、したいんですか!?」

エイラ(な・ん・で今日に限って鋭いんダヨ!)

23: 2013/05/24(金) 00:17:09.97 ID:rKyqlMYr0
エイラ「い、いや、だからソノ」
    「言い間違いだって言ったロ」

エイラ「その、別の事考えててさー……あの、ナンダ」
    「あ、そうそう、夜間哨戒、シたいな~、ッテ」

シャーリー「サーニャと?」

エイラ「ン、いや、まぁ」

シャーリー「キスを?」

エイラ「マァ、ソウダナ」

エイラ「……」

宮藤「……」カァ

シャーリー「……」プルプル

坂本「……ほう」

エイラ「」


エイラ「」

26: 2013/05/24(金) 00:23:31.74 ID:rKyqlMYr0
――――――――――

バルクホルン「……ふぅ」
        (今朝はミーナの機嫌がすこぶる良かったな)

バルクホルン(一体どうしたというのだろうか)


ガチャン!ドタン!
バタン!ギャァァ、ギャーッ

オ、オチツケ、エイラ!


バルクホルン「――!」
        (何だこの騒ぎは……!)

バルクホルン(……ダイニングの方からしたか!)

タッタッタッ

バルクホルン「……ハァ、ハァ」

バルクホルン「おい! この騒ぎは一体何事だ!」

30: 2013/05/24(金) 00:37:31.82 ID:rKyqlMYr0
宮藤「あっ! バルクホルンさん! 危ないっ!」

バルクホルン「ん?」

坂本「よけろ! バルクホルン!」

バルクホルン「はい?」

シャーリー「どけぇ! バル――!」

バルクホルン「なっ――!」


チュ


シャーリー「――」

バルクホルン「――」

割れた食器(ありのまま今起こったことを話すぜ)

割れた食器(バルクホルンが部屋に入ってきたと思ったらいつの間にか押し出されたシャーリーとキスを交わしていた)

割れた食器(な… 何を言っているのかわからねーと思うが)


エイラ(計画通り――!)

32: 2013/05/24(金) 00:44:20.04 ID:rKyqlMYr0
坂本「お、おい! 大丈夫か!」

宮藤「お二人とも、大丈夫ですか!」

バルクホルン「……」

バルクホルン「……こ、これは……どういうつもりだ、リベリオン」

シャーリー「……か」

バルクホルン「これは、どういう、つもりだと聞いている、リベリオン!!」

シャーリー「……知るか」ウルッ

バルクホルン「……ッ!?」

シャーリー「知るかよぉっ! どういうつもりかなんて知るかよぉっ!」
      「それより、よくもっ、よくも! 私の初めてをぉぉぉっ!!」

バルクホルン「なっ……!!」

シャーリー「うわぁぁあん!!」

バルクホルン「そ、そんなこと言ったら……私だっては、初めて……なのにだな」

シャーリー「知るかぁぁぁ!! うわぁぁーん!!」

バルクホルン「あ、お、おい……」

34: 2013/05/24(金) 00:54:55.74 ID:rKyqlMYr0
シャーリー「こ、こんな初めてなんてやだよぉぉぉ……!!」

バルクホルン「お、落ち着け……リベ……シャーリー」
        「ど、怒鳴って悪かった……」

バルクホルン「あ、謝る……だから、その、だな」
        「泣くな……な」

シャーリー「うえぇぇぇん……」

バルクホルン「……ど、どうすれば良いんだ……」
        「み、宮藤……私は……」

宮藤「あ、え、えぇと……」
   「さ、坂本さん、どうすれば良いんでしょう」

坂本「……もう、責任を取るしかないな」

バルクホルン「え」

坂本「そうだ、よし、お前はもう責任を取れ」
   「シャーリーの初めてを奪った責任を」

バルクホルン「そ、そんな。 私だって被害者……」

バルクホルン「……み、宮藤」

宮藤「……」

バルクホルン「宮藤ーっ!!」

37: 2013/05/24(金) 01:02:07.75 ID:rKyqlMYr0
ウワァァン...

...ナ、ナクナ...ワタシダッテナキタイ


エイラ「……ふぅ」
    「私を大いにおちょくった罰ダ」

エイラ「でも、大尉には悪い気がスル……」

エイラ「……」

エイラ「……マァ、仕方ないヨナ」

エイラ「さーって、部屋に戻ろっかなー」

38: 2013/05/24(金) 01:05:07.74 ID:rKyqlMYr0
――――――――――

ギィ...

エイラ「……」

エイラ「……あ、サーニャ」

サーニャ「……エイラ」

エイラ「おっ、起きてたノカ」

サーニャ「……えぇ、今起きたの」

エイラ「そ、そっか」

エイラ(……マズイ)

エイラ(さっきまでのこと、いろいろ思い出して)

エイラ(ちょっと、気マズイ)

サーニャ「……ど、どうか、した? エイラ」

エイラ「あっ、ウウン、なんでも、ナイゾ」

39: 2013/05/24(金) 01:08:31.64 ID:rKyqlMYr0
サーニャ「そう?」

エイラ「……う、ウン」

サーニャ「……ふぅん」

エイラ「……」

エイラ「と、隣座るゾ?」

サーニャ「……うん」

エイラ「……」

サーニャ「……」

エイラ(いつもより、離れて座っちゃっタ)

エイラ(……不自然すぎる)

サーニャ「……エイラ」

エイラ「ナッ! ナンダ!?」

41: 2013/05/24(金) 01:14:44.80 ID:rKyqlMYr0
サーニャ「……きょ」

エイラ「……きょ?」

サーニャ「今日……5月23日」
     「……何の日だか、知ってる?」

エイラ「エ!?」

サーニャ「……エイラ」

エイラ「え、エットー! 何だろうナー!」
    「なんかの、記念日、カナー」

エイラ「……あ、アハハ」

サーニャ「……」

エイラ「……ハ、ハ」

サーニャ「今日は、ね、エイラ」

エイラ「……う、ウン」

サーニャ「……キスの日、なんだって」

エイラ「……ウン」
    「……知っテル」

42: 2013/05/24(金) 01:18:21.20 ID:rKyqlMYr0
サーニャ「……エイラは」

エイラ「……」

サーニャ「……エイラは、その」
     「……キス……したい、人、とか……」

サーニャ「……いる?」

エイラ「……エッ」

エイラ「……」コク

サーニャ「……誰?」

エイラ「……い、言わなきゃ……駄目カ?」

サーニャ「……」ジィ

エイラ「ウ……」

エイラ「……え、エット」

エイラ「……ソノ」

サーニャ「……エイラ」ギュゥ

エイラ「ワ……さ、さー、にゃっ」

44: 2013/05/24(金) 01:22:43.76 ID:rKyqlMYr0
サーニャ「私も、いるの」

エイラ「ア……」

サーニャ「キス、したい人」

サーニャ「……してみたい人」

エイラ「……そ、そうなのか」

サーニャ「うん」

サーニャ「……分かる?」

エイラ「……ウ」

エイラ「ぅぅ、わ、わかっ……」

エイラ「……んナイ……」

サーニャ「……もう」

サーニャ「エイラのばか」

エイラ「……ァゥ」

46: 2013/05/24(金) 01:29:58.09 ID:rKyqlMYr0
サーニャ「……エイラだよ」

エイラ「……っ」

サーニャ「わたし……エイラと」

サーニャ「……エイラと、キスしてみたい」

エイラ「……さ、サーニャ」

サーニャ「エイラは?」

エイラ「……わ、私も」
    「キス……シタイ」

エイラ「サーニャと、したいよ」

サーニャ「……ん」

エイラ「……」

エイラ「……良い、ノカナ」

サーニャ「き、聞かないで、エイラ」

エイラ「ア……ゴメン」

エイラ「じゃ、じゃあ、するゾ」

サーニャ「……うん」

47: 2013/05/24(金) 01:36:53.27 ID:rKyqlMYr0
エイラ「……ハー」

サーニャ「ん……」

エイラ「――ッ」

サーニャ「……」

エイラ「……ンッ」チュ

サーニャ「ン……」

エイラ「……は」

サーニャ「……ぁ」

エイラ「……ハ、ハァ……」

サーニャ「……ふ、ぅ」

エイラ「……」

サーニャ「……」

エイラ「……へへ」

サーニャ「……くす」

48: 2013/05/24(金) 01:41:32.51 ID:rKyqlMYr0
サーニャ「……エイラは」

サーニャ「エイラは、キスも優しいんだね」

エイラ「……あっ……えぅ」

サーニャ「ありがと、エイラ」

サーニャ「……幸せ」ギュゥ


サーニャ(……エイラとの初めてのキスは)

サーニャ(ほんの少しの短い間だったけど)

サーニャ(……とっても、素敵なキスでした)

50: 2013/05/24(金) 01:55:13.89 ID:rKyqlMYr0
――――――――――
―――――――
――――

シャーリー「なぁ、あれで良かったのかよ」

ハルトマン「うん、素晴らしい演技だったよ、シャーリー」

ハルトマン「見事に“キスのことを意識させつつ」

ハルトマン「エイラが自室に戻るような流れ”を作ってくれたね」

シャーリー「お前が手伝ってくれって言うから……」
      「お前もお人よしだよなー。 あの二人の関係を後押しするなんてさ」

ハルトマン「えへへ、まぁね」

シャーリー「……でもまぁ、良いもん(バルクホルンの戸惑う姿)も見れたし」
       「“いい経験”もさせてもらったし、私はなーんにも文句ないけどさっ」

ハルトマン「……え!? まさか、シャーリー本当に……!」
      「本当にキスしちゃったの!?」

シャーリー「あったりめーだろー!? そうでもしなきゃ、バルクホルンはだませないし」
      「エイラだって、満足して自室に戻らねーんだからさぁ」

ハルトマン「なっ……! でもそこはフリで良いって言ったじゃん!」

シャーリー「へへっ、残念だったなぁ!」
      「絶好のチャンスをみすみす逃すような奴じゃないって、お前も分かってるだろ?」

51: 2013/05/24(金) 02:02:28.42 ID:rKyqlMYr0
ハルトマン「……く」
      「なーんてね、私だってそんなこと想定済みだよ」

ハルトマン「今日、夜間哨戒から帰ってきた後に、寝ぼけてるトゥルーデにキスしちゃったもんね」

シャーリー「なっ……! て、てことは」

ハルトマン「シャーリーとトゥルーデのキスはセカンドキス!」
      「ファーストキスは私がもらっちゃった♪」

シャーリー「ず、ずりぃぞ! なっ、えぇ……!?」

ハルトマン「にしししっ」

シャーリー「で、でもっ! 相手が認識してなけりゃノーカンだもんね!」
      「それに私はバルクホルンに責任とってもらうって約束したんだ!」

ハルトマン「そんなの、私がすべてを告白すれば無意味だよ~っ」

シャーリー「く、くそぉ~!」
      「ハルトマン! お前ぇ~!」

ハルトマン「トゥルーデは渡さないもんねっ!」

シャーリー「あっ、ま、待て~~っ!!」


バルクホルン「……」

バルクホルン「……今日は、厄日だ」          <FIN>

52: 2013/05/24(金) 02:05:04.82 ID:rKyqlMYr0
支援ありがとうございました。
ドミジェン書きたいです。
さようなら。

57: 2013/05/24(金) 04:08:51.86 ID:EV/UAKfp0

引用元: サーニャ「……エイラとキスしてみたい」