1: 2009/12/06(日) 08:32:52.41 ID:6GbLYAxo0
・・私の名前は喪黒福蔵。セェルスマンをやっております
セェルスマンとは言っても、取り扱っているのは物ではございません
・・それはお客様のココロでございます・・・

・・さて、今回のお客様は・・この方です

バン!!
 碇 シンジ (14歳)

2: 2009/12/06(日) 08:33:48.76 ID:6GbLYAxo0
人は失ったものを二度と手に入れる事はできませぇん・・
しかし・・もしほんのわずかな間でもそれを取り戻すことができたら・・
その人は・・その間だけでも幸せを手に入れることができるんでしょうかねぇ・・・
ホ~ホッホッホッ・・・・!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5: 2009/12/06(日) 08:35:50.53 ID:6GbLYAxo0
カチリ、というウォークマンの再生が止まる音でシンジは目を覚ました。
周りを見渡すが、車内に乗客は誰も乗っていない。シンジはしばらくぼーっとしていたが

・・・・・・・本列車はただいまより車庫に入ります・・ご乗車中のお客様は・・

という車内アナウンスを聞き、自分がもうかれこれ半日電車に乗って第三新東京市を
ぐるぐるとひたすら回っていたことを思い出した。

「・・降りなきゃ・・」
呟くと、シンジは立ち上がり、列車を降りホームに立った

7: 2009/12/06(日) 08:37:03.43 ID:6GbLYAxo0
・・・・気がつくとシンジは、自分でも意図せぬ内に歓楽街を歩いていた。
けばけばしいネオンの光が、シンジの頬をそめる。耳にはイヤホンをしているが
音楽はもう流れていない。そんなシンジの耳に、通りすがりの酔っ払いの会話の
断片が偶然聞こえてくる・・・

「おい、このあいだの怪獣みたかぁ!?紫のロボットがよぅ・・」
「あーもう、またその話ぃ・・?何回も聞いたってばぁ・・」

シンジは歩みを止めない。だがその両手には、シンジの意思に反して
あの時の感触が戻ってきていた・・

エヴァンゲリオン初号機の手を通じて伝わってきた、敵のコアに
ナイフを突き立てた時のあの感触・・・

8: 2009/12/06(日) 08:38:26.84 ID:6GbLYAxo0
(・・僕は・・結局誰からも必要とされてない・・必要とされているのは
 エヴァのパイロットとしての僕・・ミサトさんが僕と暮らしているのだって
 パイロットの僕を監視しやすいからだったんだ・・)

自分に価値を見いだせない自分・・誰からも必要とされない・・・・
誰からも愛されることがない自分・・そういった取り留めのない負の思いが、
シンジの心に重くのしかかっていた。
うつむき、歩きながらシンジはなおも苦悩する

(・・でも・・そんなこと事最初から分かっていたはずなのに・・
 それなのに・・・僕は・・)

と、その時

10: 2009/12/06(日) 08:40:08.37 ID:6GbLYAxo0
ドンッ!という衝撃と共に、シンジの体が横によろめいた。
慌てて眼を上げると、そこには尻餅をついた小柄な男性がいた。
かたわらにはスーツケースが地面に横たわっている。

「す、すみません・・!あの・・大丈夫ですか・・?」
とっさに謝るシンジ

「ホッホッホッ・・いいんですよぉ。私も前方不注意でしたから・・」
といいながら起き上り、お尻をポンポンはたいている。

シンジはスーツケースを手に取り、男に手渡した。

「これはこれはご親切に・・・おやぁ?あなた・・」

「?・・何ですか・・?」

「ホゥ~いやいや、詳しいお話はここでお聞きするとしましょう・・」
と、男は二人が目の前に立っているバーを指さした。看板には「魔の巣」とある。

「・・・・・・・・・・・・・」

11: 2009/12/06(日) 08:42:18.30 ID:6GbLYAxo0
「ココロのスキマ、お埋めいたします・・?」
シンジは渡された名刺から目を上げ、カウンターに座った奇妙な男を改めて眺めた。

背は異様に低い。黒のスーツに身を包み、ニタァ~と笑った口は、まるで怪談に出てくる口裂き女のように大きい。唇はまるで口紅を塗ったかのように真っ赤である。

「ホッホッホッ・・その通りです・・私は喪黒福蔵と申しまして・・
 人のココロを商品として扱っております」

うさん臭い。そうシンジは感じた。
「・・・それで、僕に何か用ですか?」

「ホッホッホッ・・どうもココロのスキマを抱えた人を見ると
 声をかけたくなるもので・・・特にあなたのココロのスキマ・・!
 放っておくと大変なことになると思いましてねぇ・・ホッホッホッ」

「僕には・・そんなものありませんよ」

13: 2009/12/06(日) 08:43:45.26 ID:6GbLYAxo0
「ホッホッホッ・・かくしてもちゃぁ~んと分かります・・
 どうやら・・ご家庭の事でお悩みのようですねぇ?」

「・・・・!」
(・・この人だって・・他人なくせに・・何も分かってないくせに・・!)

「ホッホッホッ・・いいですかぁ・・?条件次第では、私はあなたが本当に望む
 “家族”を与えてあげることができます・・」
「条件というのは・・期間。一週間・・一週間だけなら、あなたが望む本当の
 “家族”をあなたに提供しましょう・・どぉですかぁ?」

14: 2009/12/06(日) 08:45:06.46 ID:6GbLYAxo0
・・・・・・・わずかな沈黙の後、シンジは席を立った。
「すみません・・僕は家に帰ります・・」
顔は、うつむいたままだ。
「ホッホッ・・そうですかぁ。ではいつでも心変わりしたら私の
 所へ・・ほとんどこの時間はここにいますから・・」

シンジは男の言葉を背中で受けながら、バーの戸を開けた。
そして、また行くあてもなく歩きだす・・・がすぐに立ち止まった

(帰る・・?ネルフへ?それともミサトさんの所へ・・?)
シンジは、自分には“帰るべき場所”がないことを思い出し、呆然とした。
・・・シンジは思わず空を見上げた
そこには奇妙な程に蒼ざめた月が、暗闇の中に独り静かに浮かんでいた・・

16: 2009/12/06(日) 08:45:59.64 ID:6GbLYAxo0
ちりーん、と「魔の巣」のドアの鈴の音がなった

喪黒が振り向くと、そこにはうなだれたシンジが立ちつくしていた。

「おやおや・・思ったより心変わりが早かったみたいですねぇ。
 ほんとうによろしいのですかぁ・・?」

「・・・はい・・・僕には・・帰るところなんかないから・・」

「ホッホッ・・分かりました。ただ覚えていて下さい。
 一週間後の今日、“必ず”ここに来て下さい。
 さもないと・・“戻って”これなくなってしまいますからねぇ」

頷くシンジ

17: 2009/12/06(日) 08:47:29.80 ID:6GbLYAxo0
「では・・・・どうか一週間、あなたが望む“家族”を心まで
 楽しんで下さぁい・・・・・・・・・・・・・・・」


男は指をシンジに突きつけ・・・そして・・・・



    ド―――――――――――――――――――――――――ン!!!!!!!!!

シンジは目の前がピカッ!と光るのを感じ・・・気を失った・・

18: 2009/12/06(日) 08:49:29.14 ID:6GbLYAxo0
トゥルルルルルル・・・・

「・・・・・!?」
シンジは、自分の携帯の着信音で目が覚めた。
そして、原っぱの真ん中に横たわっている事に気づき、
今までのことが夢であったのだと思った。

シンジは携帯の画面を見てみる。するとそこには「碇ゲンドウ」
と表示されていた。

23: 2009/12/06(日) 08:53:20.03 ID:6GbLYAxo0
(・・・・・・・・!?)
シンジの心臓の鼓動が一気に早くなる。

・・・・父さんが僕に電話・・!?

数秒迷ったのち、シンジは携帯を耳につけ、通話ボタンを押した。

「・・・もしもし・・・?」

「シンジか。今どこにいる」
いつもと変わらない、無感情な父親の声が聞こえてきた。

24: 2009/12/06(日) 08:54:45.52 ID:6GbLYAxo0
シンジは違和感を感じた。いくら行方をくらましたからといって、
ミサトならまだしも、ゲンドウ自らが電話をかけてくるだろうか・・?

「どこって・・よく分からない・・」

「何をふざけている。今日はユイが帰って来る日だと伝えておいただろう。
 すぐに家に帰ってこい(プッ)」
・・・・・・・・ツーツーツー・・・・一方的に電話は切れた・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?!?

28: 2009/12/06(日) 08:58:36.91 ID:6GbLYAxo0
シンジは混乱していた

父親からの突然の電話
そしてその内容・・・・・

         「ユイが帰ってくる日だと伝えただろう」

聞き違いではない。確かにそう言った。
とっさにシンジは、さっき見た夢を思い出した。

・・・・・・まさか・・・・!?

鼓動が再び早くなる。
そしてシンジは走りだす。
夜の道を、横断歩道を、陸橋を走りぬけ、赤信号を無視し、息を切らせながら、
力の限り走った・・

29: 2009/12/06(日) 09:04:14.42 ID:6GbLYAxo0
(・・・・・・・・・・母さん・・・・・・・・・・・・!!!)

はあっ・・はあっ・・・!はあっ・・

家のドアの前に辿りついた時、シンジの息はとっくに上がっていた。
そしてシンジはある異変に気づく。
・・「葛城」だった表札が「碇」に変わっている・・?

いつも見慣れたはずのドアが、何だか今日はまるで、異次元にでも繋がっているような
気がした。

32: 2009/12/06(日) 09:10:35.41 ID:6GbLYAxo0
カードキーを使って中に入る。
足を踏み入れたシンジは、玄関に見慣れぬ靴が二足あるのを発見した。
廊下にはリビングの照明の明かりが扉越しに漏れている。
どうやらテレビもついているらしい。

激しい心臓の鼓動を感じながら、ゆっくりとリビングへと通じる扉に近づく。
扉の向こうにはミサトがいるはず・・
この時間ならきっとビールを何本も開けているだろう・・・・
しかし、そういった考えとは裏腹に、抑えられない興奮がシンジの胸に渦巻いていた。

ガチャッ・・・
シンジはゆっくりとドアを開ける。

38: 2009/12/06(日) 09:29:17.57 ID:6GbLYAxo0
リビングのソファには、ゲンドウが座っていた。
サングラスではなく、眼鏡をかけている。服装はいつもの司令服ではなく、
ゆったりとしたグレーのパジャマのようなものを着ている。

「・・・一体どこをほっつき歩いていた」
テレビ画面から目を離さずに、ゲンドウが言った。

「父さん・・どうしてここに・・?」
と問いかけた時、

「あら、シンジ?帰ってきたの?」
という女性の声がキッチンから聞こえてきた。
パタパタというスリッパの声が聞こえ、
姿を現したのはシンジが見たことのない女性だった。


40: 2009/12/06(日) 09:33:11.27 ID:6GbLYAxo0
「おかえりなさい」
というとその女性はニッコリとほほ笑んだ。


次の瞬間、シンジは訳も分からず玄関に向かって駈け出していた。
「シンジ!」と女性が叫ぶ声が聞こえる。だがシンジは立ち止まらずに、
靴下のまま家を飛び出した。そしてそのままマンションの階段を駆け下り、
公園の前にまで来た・・!と、

トゥルルルルルル・・・・と携帯が鳴りだした。表示を見ると、ミサトからの
コールだった。

44: 2009/12/06(日) 09:48:23.72 ID:6GbLYAxo0
「あ~もしもしシンジ君?あたしぃ♪えへへ・・今リツコと加持と飲んでるのぉ」
何度も聞いたことがある、既に出来上がったミサトの声だった。

「ミサトさん!?どうなってるんです?一体・・!父さんが・・」

「今日・・お母さんが帰ってくる日でしょう?えへへ・・いつもがんばってる分、
 今日はたっぷりお母さんに甘えちゃいなさい♪じゃぁね~ん♪」 

・・・ツーツーツー・・・
・・切れた。

その時、背後で人が立ち止まる気配がした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・

45: 2009/12/06(日) 09:49:50.88 ID:6GbLYAxo0
「・・ほんとに・・母さんなの・・?」
シンジが呟くように問いかける。

ユイは問いには答えずに、ぎゅっ・・・と背中からシンジを抱きしめた。

「本当に・・ごめんなさい。今までほったらかしにして・・」

暖かかった。そして何故かその感触は、シンジにLCLを思いださせた。

「うそだ・・だって母さんは氏んだって・・」
「私は、ここにいるわ」

ユイの発する一言一言が、シンジの満たされる事のなかった心に優しく響いた。

47: 2009/12/06(日) 09:52:06.18 ID:6GbLYAxo0
「母さん・・母さん母さん母さん母さん・・・!」
シンジの両目から、涙が溢れ出ていた。後ろから抱かれたまま、
おなかのあたりで結ばれているユイの手を、シンジは強く握りしめた。

「うっ・・・・うぅ・・うっうっ・・・・・・・・・・・」
シンジの声は、もはや言葉にならない。


「帰りましょう、シンジ。私たちの家に・・」

48: 2009/12/06(日) 09:58:25.71 ID:6GbLYAxo0
その日の夕食は御馳走だった。
ローストチキン、生ハムのサラダ、刺身、さらにシンジの好きなコロッケまである。
いつもミサトと食べるインスタントとは大違いだった。

「すごいや・・これ、みんな母さんが?」
「ふふ、だって久しぶりに家族が揃うんですもの。普通の食事じゃ
 つまらないじゃない」

などとシンジとユイが会話している内に、ゲンドウはもくもくと食べ物を
口に運んでいる。

50: 2009/12/06(日) 10:02:37.54 ID:6GbLYAxo0
「どうですか、あなた?」
「ああ、うまいよ・・・ユイ」
「もう、あなたったら何を召し上がってもそればっかり。・・さあ、シンジも
 どんどん食べなさい」

と言ってユイがローストチキンを取り分けた小皿をシンジの前に置く。

「・・いただきます」とシンジは言ってチキンを口に運ぶ。

「・・・・・!美味しい・・母さん、とっても・・美味しいよ・・」
「そう、よかった」とユイはほほ笑む。

54: 2009/12/06(日) 10:06:10.05 ID:6GbLYAxo0
「うう・・うぅ・・うっ・・」
ぽたっ・・と涙がテーブルに落ちる。

「あら、大げさな子ね。いくら美味しいからって、泣くことないでしょう?」

「うっ・・だっ・・だって・・」
滴が、シンジの頬を伝わり、再び流れ落ちる。

ゲンドウがすっとティッシュ箱を黙ってシンジに差し出す。・・

「ありがとう、父さん・・・僕・・とっても嬉しいんだ・・・母さん」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

56: 2009/12/06(日) 10:07:52.07 ID:6GbLYAxo0
・・・・・・ぽちゃん
シンジは浴槽に浸かりながら、天井を見上げる。

「夢じゃないんだな・・・これ」

・・母さんが生きている・・

シンジは、惚けた顔をしながら、今まで感じた事のない満足感が心の中に漂っているのを
感じた。だが、同時に一抹の不安もあった。あの喪黒という男が話していたこと・・

「一週間経ったら、ここに戻ってきてくださいねぇ・・」

だがシンジはその不安を無理やり心から追い出した。まだ時間はあるんだ・・
余計な事は考えまい、と。・・・

58: 2009/12/06(日) 10:18:04.34 ID:6GbLYAxo0
次の日の朝。リビングにはゲンドウの姿はなく、エプロン姿のユイがシンジの為の
朝食を準備している所だった。昨日は急激な感情の波に押し流され、母親の顔もまともに
見れなかったシンジだが、改めて見る母の顔に、美しいという印象を抱いた。

「・・・父さんは?」おはよう、という言葉が素直に出てこなかった。
「あら、おはようシンジ。お父さんはもう朝早くに出かけたわよ。
 さあ、早く朝ごはん食べちゃいなさい」

テーブルの上には、お椀に盛られたご飯、味噌汁、ベーコンエッグ、
目玉焼き等が並んでいる。

「あら、そんなにまじまじと眺めたって、それしか出てこないわよ。 
 さあさあ、早く食べちゃいなさい。学校、遅刻するわよ」

シンジは、それでもゆっくりと噛みしめて朝食を食べる。まるで、
今まで取り逃してきた幸せを、噛みしめるように・・・。

60: 2009/12/06(日) 10:21:28.32 ID:6GbLYAxo0
「それじゃあ、気を付けていってらっしゃい。今日はハーモニクスのテスト
 があるんでしょう?」
「うん。ありがとう、母さん。・・・・あの・・・・・・」

シンジは恥ずかしそうにうつむく。そして・・・

「行って・・・・きます・・」
照れ隠しだろう、シンジの口元は微笑えんでいた。顔も若干赤い。

「行ってらっしゃい」
ユイは満面の笑みでシンジを送り出した。

61: 2009/12/06(日) 10:26:24.02 ID:6GbLYAxo0
タッタッタッタッタッ・・・

「おはよう、トウジ。ケンスケ・・・!」
「おお、シンジやないか。なんや、エライ今日は元気やなあ」
クラスメートで友達でもある鈴原トウジが、少しびっくりしたように言う。
それを受けて隣を歩いていた相田ケンスケが、にやりとして言う。
「まったく分かりやすいヤツだなー。ちょっと出張に行ってた母親が
 帰ってきただけで、そんなに嬉しいのか?」
「なんや、そういう事か。センセェにはかなわんわ」

途端に赤くなるシンジ。
「ち、違うよ・・!」
「じゃあなんでそんなに嬉しそうなんだよ?」
「それは・・・」
・・・などとどうでもいい問答をしている内に、学校に着いた。

そしてそれからの学校で過ごす時間も、シンジにはまるで昨日までとは
違うように思えた。・・何だか自分が生まれ変わったような、そんな気がした。


63: 2009/12/06(日) 10:34:37.34 ID:6GbLYAxo0
「初号機パイロットにはまだ余裕があるわね・・もうちょっと深度を落としてみて
 ちょうだい」

ネルフ本部。モニターには三人のチルドレンのシンクロ率と
プラグ内の様子が表示されている。

白衣を着た金髪の女性―赤城リツコの言葉を受け、オペレーターの伊吹マヤ
がキーボードを操作する。すると、シンジの表情がわずかに曇る。

「なんだか今日はずいぶんと調子がいいわね、シンジ君」
リツコが同じくモニターを見ていたミサトに話しかける。

64: 2009/12/06(日) 10:36:24.96 ID:6GbLYAxo0
「母親の力は偉大!って事でしょ~。シンちゃんも可愛い所あるわねぇ~」
ミサトが笑みを浮かべながら返す。

「ああそう。戻ってきたのね・・ユイさん」

「そうそう。ほら、あたし昨日途中トイレに行ったでしょう? 
 あの時シンジ君にチョッチ電話して、甘えときなさい~
 って言っといたのよ。あれが効いたのね~」

「また余計なことしたのね・・」

「なぁに言ってんのっ!シンちゃんは奥手なんだから、それくらい
 ハッパかけなきゃお母さんに素直になれないでしょ~」

「そういう所は気が回るのね・・ミサトは」


そしてテスト終了を告げるブザーが鳴る。
「三人ともお疲れ様。あがってちょうだい」

71: 2009/12/06(日) 10:49:54.50 ID:6GbLYAxo0
帰り道のバスの中。シンジは先刻の本部でのやりとりを思いだしていた。
結局今回もシンクロ率はアスカがトップだったが、伸びはほとんど
見られなかった。それに対してシンジのシンクロ率は一気に10も伸び、
結果的にはアスカの機嫌を損ねることにもになってしまった。

だが・・シンジは悪い気はしなかった。それどころか自信が湧いてくる
気がした。やれる・・今度はアスカを追い越せるかもしれない・・
そんな事も考えていた。

72: 2009/12/06(日) 10:52:54.04 ID:6GbLYAxo0
家に帰ると、ちょうどユイがテーブルに夕食を並べているところ
だった。

「ごめんねシンジ。今日は研究室の方が忙しくて・・出来合いの
 ものばかりだけど・・」
済まなそうにしながら、ユイが謝る。

「そんな・・・全然気にしないよ・・!」
ユイが出迎えてくれて、一緒に夕食を食べれる・・それだけで幸せだった。


・・・こうして、シンジはまたも満たされた気持ちのまま、その日を終えた。

74: 2009/12/06(日) 10:54:47.82 ID:6GbLYAxo0
次の日も、また次の日も、同じだった。

ユイが「行ってらっしゃい」と見送ってくれ、「おかえりなさい」と
出迎えてくれる日々。

ゲンドウは家にいることは少なかったが、三日に一度はシンジ達と
夕食を共にした。家ではネルフの事は話題に上がらず、シンジの
学校の事や、ユイの研究などが食卓の話題だった。

とは言っても喋るのはもっぱらユイで、ゲンドウはたまに
一言二言感想を述べるか、あいづちを打つだけである。

それでもシンジは、三人で食べる夕食が一番の楽しみになった。

77: 2009/12/06(日) 11:00:44.66 ID:6GbLYAxo0
・・・「時」は人を癒す事もあるが、場合によっては人に残酷な仕打ちをする。
この場合の碇シンジにとっては、まさにそうだった。楽しい満たされた時間は
あっという間に過ぎ去り、苦々しい現実が待つ・・・。そう、シンジはとうとうあの時を、
「あの男」に出会ってからちょうど一週間・・・という忌まわしき時を迎えて
しまったのだった・・・

             次回「命の選択を」

        さぁ~て、来週も、サービスサービスゥ!!

89: 2009/12/06(日) 11:49:23.11 ID:6GbLYAxo0
・・・その日は日曜。
光輝く空に、点々と純白な雲が浮かんでいる。
休日だからと思って遅くまで寝てようと思っていたシンジは、だが
不思議な心のざわめきによって逆にいつもより早く目が覚めてしまった。
そこへ、トントン、と戸を叩く音がした。

「シンジ、もう起きてるの?・・」
ユイの声だ。
「・・・起きてるよ、母さん」
シンジはベッドからむくりと起き上がり、返事をした。

90: 2009/12/06(日) 11:51:51.34 ID:6GbLYAxo0
戸が開き、ユイが姿を見せる。
「今日はお父さんも私も珍しくお休みだし、三人で出掛けようと思うの」
ユイがいつものように、にこっと笑う。

「出掛けるって・・どこに?」

「ふふ・・いい所よ」
ユイは答えずに、ただほほ笑んだ。

91: 2009/12/06(日) 11:55:35.88 ID:6GbLYAxo0
すぅ~~~~はぁーーーーーーー・・

ユイは深呼吸をした。

都会の工事の音も聞こえない自然の中、
ただミンミンとうるさく鳴くセミの声があたりに響いている。
あたりには青々しい緑が生い茂り、大木の枝が影を落としている。

・・・シンジ達は、郊外にあるハイキングコースに来ていた。

「ほら、シンジも深呼吸してみなさい。気持ちいいわよ」

促されるままに、深く息を吸ってみる・・・・
すぅ~~~~~~はっーーーーーーー・・・・・・・・・・・・

新鮮な、汚染されていない空気がシンジの肺に入り込み、
なんだか気持がすっきりしたような感じがする。

92: 2009/12/06(日) 12:00:58.98 ID:6GbLYAxo0
「お父さんもシンジもいつもは都会の煙を吸って生きてるからね。
 こういう時に自然の中で精気を取り戻さなくちゃ」

そう言ってユイは元気ハツラツと歩き出し、ゲンドウとシンジも
その後に続いて歩き出す。

・・・30分も歩くと汗が噴き出した。シンジはインドア派である。
この炎天下の中歩き通しは正直きびしい。だが・・・・

隣をみると、ゲンドウの息がずいぶんと上がっている。
額から吹き出る汗の量も尋常ではない。

「・・父さん・・・大丈夫?」
「・・・っはぁ・・問題ない・・・はぁっ・・はぁっ・・」

95: 2009/12/06(日) 12:07:48.04 ID:6GbLYAxo0
「あらあら・・」
ユイが足を止めた。ユイだけは息も上がってないし、汗もほとんどかいてなかった。
「それじゃあ、ここら辺で一休みしましょうか」

三人はシートを敷き、木陰の中に腰を下ろした。
日差しはあいかわらずきつかったが、影の中に入るとずいぶん涼しくなった。
ユイが冷たいお茶をコップに入れ、ゲンドウに差し出す。

「すまん・・ユイ」ゲンドウの息はまだ荒い。

「あなたももう少し運動しなくちゃだめね」ユイがほほ笑む。

シンジはその光景の可笑しさに静かに笑っていた。

99: 2009/12/06(日) 12:12:13.61 ID:6GbLYAxo0
ふとユイが遠くを見るような眼をして呟く
「でも・・残念ね。ハイキングは秋にするのが一番なんだけど・・」

「どうして?」とシンジが聞く。
セカンドインパクトが起きた年に生まれたシンジは、
秋という季節を教科書で読んで知っているだけだ。

「紅葉やイチョウが綺麗に染まって、風が吹く度に赤や黄色の葉っぱが
 舞う・・・そんな中を歩くとね、ああ、世界はなんて美しいんだろう、
 って・・・改めて思うの」
「冬という季節のサイクルの終わり・・その前に秋は私たちに教えてくれて
 いた・・・終わりがあるから美しい・・って。世界も人もね」

“終わり”という単語に、シンジはびくっとした。
そしてユイの横顔を見つめたが、もうユイの口からは言葉は紡がれなかった。
と、そこへ電話の呼び出し音が鳴る。

100: 2009/12/06(日) 12:13:31.81 ID:6GbLYAxo0
ゲンドウが電話に出る。
「・・・冬月か・・どうした・・?」
「・・・・そうか、分かった。すぐに戻る・・」

通話が終わると、ゲンドウは立ち上がった。
「・・済まないが、一度本部に戻る・・・」

「全く・・忙しい人ね・・。でもしょうがないわね、気をつけて。
 夜には戻れるんでしょう?」

「ああ。・・・・それと・・」
ゲンドウが口ごもる。

「・・・・・・・・今日は・・・・楽しかった・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・ありがとう、ユイ、シンジ・・・・・・」

そう言うとゲンドウはさっと身を翻し、リュックを担いで、きた道を戻り始めた。

102: 2009/12/06(日) 12:21:00.80 ID:6GbLYAxo0
「ふふっ・・あの人、今顔真っ赤よ。ほんとにかわいい人・・・」
ユイが可笑しそうに笑う。
「初めてだ・・・・」シンジが呟く。(父さんに・・ありがとうなんて言われるの)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

103: 2009/12/06(日) 12:21:53.16 ID:6GbLYAxo0
(・・・ミーンミンミン・・・・・)
夕暮れのプラットフォームに、少し勢いを落とした蝉の鳴き声が聞こえてくる。

シンジとユイは、ベンチに腰かけて列車を待っている。

「なかなか疲れたわね・・今日は」
「うん・・でもよかったよ。父さんと母さんと来れて・・・・・
 そうだ。今日は母さん疲れてるだろ?僕も夕食作るの、手伝うよ!」

ユイは寂しそうに微笑む。その横顔は、夕陽で赤く照らされている。

「シンジ・・それはできないわ」

ありえないはずの秋風が、そっとシンジを吹き抜けたような気がした・・・

108: 2009/12/06(日) 12:28:40.92 ID:6GbLYAxo0
「どういう・・事?母さん・・・」

シンジは困惑した笑みを浮かべながら尋ねる。

「分かっているはずよ、シンジ。
 ・・・あなたはあなたが元いた場所に戻らなくちゃいけないの。
 今日戻らないと、二度と帰れなくなってしまう」
シンジの目を見つめながら、ユイは言う。その声色は限りなく優しい。

シンジはさっと目を伏せ、両手の拳を膝の上で握りしめる。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

110: 2009/12/06(日) 12:31:59.14 ID:6GbLYAxo0
長い沈黙の後、シンジはやっと言葉を吐き出す。

「嫌だよ・・そんなの・・・!!やっと母さんと会えたのに・・!」

「父さんだって・・ありがとうって言ってくれたんだ・・・!!!!
 絶対にそんなこと言わない父さんが・・・僕は・・・!!」

「僕は絶対に戻らない・・・!!帰れなくたっていい・・・!!
 母さんの言うことでも絶対に聞かない・・・!」

ユイが手をすっとあげる・・と、シンジがびくっとする。・・そして

114: 2009/12/06(日) 12:36:48.60 ID:6GbLYAxo0
すっとユイの左手がシンジの頭の上に置かれた。

「今シンジのいる世界はね、シンジがいた世界とは別の可能性の世界なの。
 私が、エヴァンゲリオン初号機の中に留まる事を選ばなかった世界」

「シンジが戻らなくては、あなたがいた世界は消滅してしまう・・・
 みんな氏んでしまう・・・」

「・・・・!!!!・・でも・・・・・でも、こんなのないよっ!!・・・・・ぅうう・・」
シンジが発した言葉は、もはや聞き取れなかった。両目からは
とめどなく涙が流れ、体をぶるぶると震わしている。・・・

「シンジ、あなたが元の世界に戻っても、私は、エヴァ初号機の中の
 私は、あなたを見守ってるわ。お父さんだってそう。あの人はね、
 シンジと触れ合うのが怖いだけなのよ・・。
 シンジと同じ。 だから、あなたから一歩踏み出してみなさい。
 時間はかかるかもしれないけれど、シンジとお父さんはちゃんとうまくいくわ」

「ぅ・・・うぅ・・・ぐっ・・・・・・ひぐっ・・・・・・・・・」

その時、アナウンスが流れる。列車が来たのだ。

116: 2009/12/06(日) 12:41:02.37 ID:6GbLYAxo0
ユイがおもむろに立ち上がる。そしてそのユイの手をシンジが掴む。
片手で涙を拭いながら。

「シンジ・・・人と関わる、人と触れ合う事は、決して怖いことじゃ 
 ないわ・・。まずは、あなた自身が築いている心の壁から、
 一歩踏み出してごらんなさい。 あなたがみんなを受け入れるようになれば、
 誰もあなたを拒絶なんかしない。 全てはあなたの心次第なのよ。だから・・・」

その時、ホームに到着した列車のドアが開く。
ユイは、シンジを優しく抱きしめた。



「さよなら、シンジ。楽しかった。元気でね」

117: 2009/12/06(日) 12:42:37.97 ID:6GbLYAxo0
シンジの耳元で囁くと、ユイは次の瞬間既に踵を返し、列車の中へと入っていった。

「・・・・・・!!!!!!!!!!」

反射的にシンジはユイを追ったが、無情にも目の前で扉が閉まる。

ド     ン !!!!!!!!!! ドンドンドンドン!!!!!

ドアを叩きながら、訳の分からない声をあげシンジが泣く・・・。
発車する列車。ガラス越しのユイは、笑っているようにも見えたし、
泣いているようにも見えた。




・・・シンジは泣きながら、去っていった列車を見送る事しかできなかった・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

120: 2009/12/06(日) 12:47:53.67 ID:6GbLYAxo0
バー「魔の巣」

カウンターにいる喪黒は、腕時計をちらりと見、
「やはり、今回もざぁんねんな結果に終わってしまったようですねぇ・・」
と、心の中でつぶやいた・・・。

そこへ、チリ~ンという鈴の音が響く。

喪黒は顔をぐるっと回し、入ってきた人物を見る。

「おやおや~~これはこれは・・・本当に戻ってきたんですねぇ」
そこに立っていたのはシンジだった。・・・

121: 2009/12/06(日) 12:50:50.79 ID:6GbLYAxo0
うつむいたまま、シンジは口を開く。

「本当は・・戻る気なんかなかったんです・・・でも」

「母さんは・・・きっと僕が元の世界に戻らないと悲しむから・・・
 それに、母さんは見守ってるって言ってた・・・だから」

シンジは顔を上げ、喪黒を見つめる。

「怖いけど、少しだけ向き合ってみます。みんなと・・・父さんとも・・」

「ホッホッホッ・・そうですかぁ。いや~大抵の方は私との約束を
 破ってしまう・・・ですが」
「あなたはとても勇敢だ・・・では、ほんとぉうにいいんですね?」

頷くシンジ。

「よろしい・・・では」


   ド―――――――――――――――――――――――――ン!!!!!!!!!



  ・・・再び、シンジは気を失った。

123: 2009/12/06(日) 13:00:48.17 ID:6GbLYAxo0
・・・・トゥルルルルル・・・

・・・・シンジは携帯の着信音で目が覚める。あたりを見回す。
どうやら、一週間前気を失い、目覚めた時と同じ草むらにいるらしい。
呼び出し音が止まる。ミサトからだった。履歴を見ると、何件も着信がある。

シンジは起き上がり、夜の空気を吸い込む。


・・・・・・・・・


「・・・帰ろう、うちへ」

124: 2009/12/06(日) 13:04:57.69 ID:6GbLYAxo0
いつものマンションの部屋の前まで来たシンジは、表札が再び「葛城」に代わっているのを発見する。だが、扉を開けて玄関に踏み込んだ時、もしかしたら
ユイとゲンドウが待っているのではないか、という淡い期待が胸をよぎった。

「シンジ君!」
扉が開く音に気付き、リビングにいたミサトが、玄関に立っているシンジに慌てて駆け寄る。

「ミサトさん・・・すみませんでした・・」
シンジは、深々とおじぎをした。

「シンジ君・・・」
ミサトは動揺を隠せない。

125: 2009/12/06(日) 13:06:55.58 ID:6GbLYAxo0
「何か・・あったの?」

ミサトの問いには答えずに、シンジは続ける。

「ミサトさん、僕はこれからもエヴァに乗ります。・・・でも」

「でも?」

「また逃げ出すかもしれないけど・・・僕は、サードチルドレンではなく、
 碇シンジとして初号機に乗ろうと思います・・。うまく言えないけど・・」
 
ミサトはシンジの言葉に驚きを隠せなかったが、すぐに微笑んだ。

「シンジ君・・・強く・・なったわね」

そして、シンジを抱きしめる。・・・・・・

127: 2009/12/06(日) 13:08:34.89 ID:6GbLYAxo0
・・・・・ベランダ。シンジがどこかに電話をかけている。
3コール目で相手が出る。

「!・・・・父さん・・?ごめん、こんな遅くに・・」
シンジの声は緊張で震えている。そして心臓は不気味なくらい早く
脈打っている。

「・・・どうした」
ゲンドウの声は、相変わらずである。

「その・・・もしよかったら・・なんだけど・・・・」

「どうした、早く言え・・・!」

「今度・・一緒に母さんの墓参りにいかない・・・?」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「父さんとこの前行ったのはもう大分前だし・・・・・・・・
 その、父さんが暇な時でいいんだ。僕は・・・いつでもいいし・・」

「・・・日時は葛城三佐を通じてお前に伝える。今はもう切るぞ」

ガチャッ・・・・・・ツーッッーッツーッー

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

128: 2009/12/06(日) 13:14:05.82 ID:6GbLYAxo0
「・・・母さん・・母さんの言うとおり、時間をかけてみるよ」

シンジは空を見上げた。そこには相変わらず蒼い月がぽっかりと浮かんでいた。
だが、今度は月だけではなかった。いつの間に現れたのか、無数の小さな星が
月の回りで瞬いていた。






父に、ありがとう。
母に、さようなら。

シンジへ、おめでとう。

そしてこの物語を見届けてくれた全ての人へ

ありがとう。


                 終 

129: 2009/12/06(日) 13:14:55.24 ID:mlvd7xQ0O


泣いた

130: 2009/12/06(日) 13:16:09.67 ID:HwGPlblg0
こ、これは乙じゃなくて俺の涙なんだからねっ

131: 2009/12/06(日) 13:17:21.52 ID:6GbLYAxo0
支援、保守してくれた人みんなありがとう。

実は、第一稿の段階では、最初予想してた人がいるように、鬱エンドの予定でした。


133: 2009/12/06(日) 13:19:31.28 ID:6GbLYAxo0
~最初のアイデア~

シンジは元の世界に戻ることを拒み、幻覚の世界に生きることに・・
ラストはアスカか誰かが病院のベッドに寝ているシンジを見舞いにきて終わり・・

みたいな感じにしようかと思ってました

134: 2009/12/06(日) 13:20:22.85 ID:66VWOlR2O

よかったよ

136: 2009/12/06(日) 13:23:26.34 ID:6GbLYAxo0
ただそれだとあまりにシンジが可哀想かなっと思って
ハッピーエンドに変更に・・

ゲンドウとシンジが仲良くしているシーンは書いてて自分も癒されました。

それでは読んでくれた人、みんな乙です

150: 2009/12/06(日) 16:38:05.88 ID:y7RFDZ2U0
面白かった
乙です

引用元: シンジ 「ココロのスキマ・・お埋めいたします・・?」