綾波「」ﾁｭｰﾁｭｰ

シンジ「何飲んでるの？」

綾波「充実野菜。碇くんも飲む？口移しでよければ」

シンジ「え！？何で口移しって選択肢しかないの？」

綾波「そう。ダメなのね、もう…」

シンジ「え！？、……え？」

綾波「つれない碇くんにはコレ…」ｶﾞｻｺﾞｿ

綾波「ポッケに入れたまま忘れて２回くらい洗濯したカントリーマアムをあげるわ」

シンジ「何か悪い事した？僕のこと嫌い？」

綾波「……ごめんなさい買ってくるわ」

シンジ「い、いいよ綾波！そこまでしなくて」

エレベーター

綾波「……」

アスカ「……」

綾波「……」

アスカ「……」

綾波「飴ちゃん食べる？」

アスカ「えっ？、……え？」

綾波「ぶどう味と桃味とハッカと緑安全の塩飴があるの。オススメは塩飴」

アスカ「ねぇ、あんた私の事嫌いでしょ？」

綾波「……ぶどうでいい？」

アスカ「ふん！……貰ってやるわよ」

ブロロ……

ミサト「レイ、変わったわね」

リツコ「どうしてかしらね。あ、ミサト飴食べる？」

ミサト「……あんたの影響か」

リツコ「まさか」ﾊｯﾊﾜﾛｽ

モノレール

アスカ「ねぇバカシンジ、あの子の事なんだけど」ﾋｿﾋｿ

シンジ「綾波の事？」ﾋｿﾋｿ

アスカ「なんか変な子よね？そう思わない？」ﾋｿﾋｿ

シンジ「うーん…。ちょっと変わってるけど別に…。よく飴くれるし」ﾋｿﾋｿ

綾波「……ぅ…ぅん」zzz

アスカ「ふーん…。あ、パンツ見えた」

シンジ「え！？どこ！？」

アスカ「スケベ！」バチーン！

綾波「ぅ…ん？あ、着いてる」

綾波「碇指令、飴食べますか？」

ゲンドウ「ああ」

綾波「フィンランドあたりに売っている体に良い飴だそうです」つ飴

ゲンドウ「頂こう」ｶﾗｺﾛ

ゲンドウ「まっず！この飴まっず！！……何コレくっさー！まっじ臭ぇ！」

綾波「……」ﾆﾔﾘ

綾波「お口直しに緑安全の塩飴をどうぞ」つ飴

綾波「副司令、飴食べますか？」

冬月「頂こうか」

綾波「ハッカとミントとスーパークールミント、どれが良いですか？」

冬月「スースーするのは好きでは無いのだがねぇ…」

綾波「ではチュッパチャップスのプリン味を」

冬月「……頂こう」ﾁｭﾊﾟﾁｭﾊﾟ

綾波「……」ｶｼｬｯ ﾋﾟﾛﾘﾝ

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冬月「……」

綾波「……」ﾆﾔﾘ

綾波「碇くん、海老煎餅たべる？」

シンジ「鞄に入れて持ち歩く物じゃないよね？」

綾波「マヨネーズもあるわ」

シンジ「一度綾波の鞄の中見てみたいよ」

綾波「いいわよ、はい。ハンカチちり紙と替えの下着とカントリーマアムと乙女の機密が詰まっているわ」

シンジ「……なんかごめん」

綾波「胸揉んだくせに、今さら下着くらいでオロオロするのね」

シンジ「いやだって、ブラジャーのカップにカントリーマアム入れてたら誰だって引くよ！」

綾波「安心して。セカンドの子は可愛い巾着にパンツを入れていたわ。他の女の子もみんな私みたいだと思ったら可哀相よ」

シンジ「綾波、後ろ後ろ」

アスカ「……」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

綾波「あ、飴ちゃ

ゴッチン！


シンジ「なんで僕まで…」

綾波「」

アスカ「ねぇシンジ、この子何なのかしら？」

シンジ「飴をくれる変な子？」

アスカ「なんだか私ドイツに帰りたいわ。ジャガ芋お腹いっぱい食べたい。この子と一緒にやっていく自信無い…」

シンジ「あー、更衣室とか同じだもんね…。でもとりあえず今は綾波の目を閉じてあげようね」

シンジ「乾いちゃうから」

綾波「」

綾波「勝手にパンツの事話してごめんなさい。反省してます」

アスカ「私も悪かったわ、あんなに強く殴る事無かったわね…」

綾波「まぁまぁ、そんな君にこのカントリーマアムをあげよう」

アスカ「本当に反省したの？」

綾波「……ごめんなさい」

アスカ「……」

綾波「……」

アスカ「あんたなんでいつもお菓子持ち歩いてんの？」

綾波「……みんなと仲良くなりたく、て？」

アスカ「なんで最後疑問形なのよ！」

綾波「よくわからないの」

アスカ「あっそ…」

綾波「……ぽたぽた焼き、食べる？」

ゲンドウ「冬月、私はレイに嫌われているのかもしれん」

冬月「奇遇だな碇。私も同じ事を思っていたよ」

ビーッビーッビーッ！

ゲンドウ「使徒か」

冬月「そのようだな」

ゲンドウ「面倒だな」

冬月「そうだな」

綾波『ねぇ、飴あげるから帰って』

使徒「……」

シンジ『綾波なにやってるの！相手は馬鹿な子供じゃないんだよ！』

アスカ『待ってシンジ！良く見て！使徒が……！』

ミサト「零号機に近づいていく…」

リツコ「人と使徒とが友好を築こうと言うの！？」

使徒「……」

綾波『使徒…。分かってくるぇ

使徒「……」ｶﾞｼｯ！ ｶﾞｼｰﾝｶﾞｼｰﾝ！

シンジ『言わんこっちゃない！』

綾波『痛い！アスカのげんこつより痛い！助けて碇くーん！』

ミサト「シンジくん！今こそアレを使う時よ！」

シンジ『アレってなんですか！？』

ミサト「ごめん、ちょっち言ってみたかっただけ」

綾波『痛い！飴あげr痛いっ！』

アスカ『どぉおーーりゃぁあーー！』

綾波「助けてくれたお礼に濡れ煎餅あげるわ」

アスカ「おばあちゃんみたいな趣味してんのね。ってかあんたさっき、どさくさに紛れて名前呼んだでしょ？」

綾波「あ……///」

アスカ(ちょっと可愛い)

アスカ「良いわよその…、アスカで。あんたの事もレイって呼ぶから」

綾波「あ、あ、あs」///

アスカ(やだ可愛い)

綾波「あ、あs、飴たべる！？」///

アスカ「」

シンジ「綾波、元気出しなよ」

綾波「……」ｽﾞｰﾝ

シンジ「あ！ほら、僕で練習してみたら？名前で呼ぶの」

綾波「そうやって落ち込んでる女の子に漬け込んで」

シンジ「付け込んで」

綾波「……」ｽﾞｰﾝ

シンジ「ごめん綾波！そんなつもりじゃ…」

シンジ「ほら元気出してよ！綾波、レーイちゃーん、レイー、綾波ー」

綾波「……碇くんにはもうアルミサッキしかあげない」

シンジ「ごめん綾波！アレを食べさせられる位ならここで頃して下さい！」

アスカ「はぁ…。なんであんな言い方しちゃったのかしら…」

アスカ「そんなに私の名前呼びたくないの！？あんたの事変人って呼ぶからいいわよ！なんて…」

アスカ「あ、これレイがくれた濡れ煎餅…」ｶｼﾞｶｼﾞ

アスカ「……しょっぱい」


綾波「……あ」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

アスカ「……あ」

綾波「……」

アスカ「……あの」

綾波「……飴、食べる？」

アスカ「……ありがとう、レイ」

綾波「///」

シンジ「なんだか最近綾波もアスカも相手してくれない」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

カヲル「フンフンフンフン♪」ｶﾗｺﾛ

シンジ「ん？」

カヲル「飴は良いねぇ。飴は甘味で小さな幸福を与えてくれる」

カヲル「リリンが生み出したお菓子の極みだよ。そうは思わないかい？碇シンジくん」ｶﾗｺﾛ

シンジ「ちょっと何言ってるかわからないです」

カヲル「そうかい？君も一つどう？」つｱﾙﾐｻｯｷ

シンジ「はい、あの、不審者です、はい」

マヤ「……でね、配り歩いてるらしいのよ」

青葉「ああ、聞いたよそれ。綾波レイより変人だって」

日向「なんでも、一粒で人生を諦めたくなるほどまずいらしいからね」

カヲル「おや、廊下で立話ですか？渚カヲルです。お近づきの印に」つｱﾙﾐｻｯｷ

三人「要りません！」

カヲル「そうかい？美味しいのに…」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ

アスカ「……でねヒカリったら」ｶﾗｺﾛ

綾波「ええ」ｶﾗｺﾛ

シンジ「話に入れない…」ｶﾗｺﾛ

カヲル「やあ」

アスカ「だめよ！ちゃんと軽石で擦らなきゃ」ｶﾗｺﾛ

綾波「そうなの？」ｶﾗｺﾛ

シンジ「あんまり強く擦ると痛いから気をつけてね」ｶﾗｺﾛ

カヲル「……」


カヲル「やあ！って言ってるでしょぉおっ！！」

三人「！！」ﾋﾞｸｯ！

アスカ「いきなり大声出すんじゃないわよ！びっくりするじゃない！」

カヲル「気づいてもらえないと言うのはあまりに寂しいからね」

アスカ「あえて無視したのよ！」

シンジ「アスカ、あんまり相手にしないほうが良いよ。変なのが移っちゃうよ」

カヲル「ひどいなぁシンジくん」

シンジ「すみません変人さん、すこし離れてくれませんか？」

カヲル「泣いても良いかい？」

アスカ「シンジもほら、行くわよ。レイ、いきましょう？」

アスカ「……レイ？」

綾波「……ん！…かはっ！…かかっ！…ぬっ！」

アスカ「どうしたのレイ！？顔が真っ赤よ！」

シンジ「なんだか苦しそうだよアスカ！」

綾波「…ぇっぁ！…か！…ん！」

シンジ「見る見る顔が青く！どうしたの綾波！？まずは落ち着いて話してみて！」

綾波「……っ……っ………」ﾄﾞｻｯ

アスカ「倒れた！？どうしたのよ！？シンジどうしよう！レイが！レイが！」

シンジ「よし、まずは落ち着こうアスカ。そう、リツコさんだ、リツコさんに電話しよう！」



シンジ「しまった！リツコさんの番号が分からない！」

アスカ「な、なんてこったー！」

カヲル「あのさ、飴玉が喉に詰まったんじゃないかな？」

シンジ「それはない」

アスカ「ねーよｗｗｗ」

カヲル「……。じゃあ試しに鳩尾を強く圧迫してみると良いよ」

シンジ「わかった。それ！あーんぱーんち！」ﾄﾞｺﾞｯ！

飴『ッポン！』ｺﾛｺﾛ…

アスカ「あ、取れた」

綾波「ゲフッ！ゲフッ！」

シンジ「綾波大丈夫！？」

アスカ「心配したのよ！」ｷﾞｭｯ

綾波「……氏ぬかと思った。……お腹痛い」

シンジ「あ、ごめんそれ僕です」

綾波「女の子殴った碇くんにはアルミサッキをあげるわ、たくさん」

シンジ「とりあえず医務室に行こう。ほらおんぶしてあげるから」

綾波「……いやらしい事考えてない？」

シンジ「無いよ！85％良心から出た厚意だよ！」

アスカ「残りの25％はどこから来たのよこの変態！」バチーン！

綾波「10％多いわ」

カヲル「……あの、いいかな？」

綾波「何？」

カヲル「君は僕と同じだね、っていう下りをやりたかったんだけど…」

綾波「私あなたの事嫌い」

アスカ「この子に近づくんじゃないわよ変人！」

綾波「碇くんおんぶー」

シンジ「はいはい」

綾波「碇くん、粉々になったぽたぽた焼き食べる？」

シンジ「根に持ってるよね？腹殴ったの根に持ってるよね？」

綾波「ええ少し。でも背中の温かさに免じてアルミサッキは勘弁してあげるわ」

シンジ「じゃあその粉食べるよ」

綾波「ぽたぽた焼き」

シンジ「うんごめん、ぽたぽた焼きね」

シンジ「でさアスカ、僕の脇腹抓らないで欲しいなぁ。すんごく痛いんだけど」

アスカ「二人してイチャイチャしてるからよ」ﾌﾟﾝｽｶ

綾波「ヤキモチだなんて可愛いわね」

アスカ「///」

シンジ「いだだだだだだっ！」

綾波「ぬしよ、わっちにリンゴ飴、買ってくりゃれ？」

シンジ「！！」

綾波「くりゃれ…？」ｼﾞｰｯ

シンジ「///」

綾波「く・りゃ・れ♪」ｼﾞｰｯ

シンジ「買います！僕が買います！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ


アスカ「ね？言った通りでしょ？」

綾波「使えるわね」

アスカ「ダメよ！使うのはシンジ位にしておきなさい。変な男に勘違いされたら危ないから」

綾波「わかったわ」

アスカ「あたしタコ焼き食べたいなー。ねぇ買ってよシンジー」

シンジ「自分で買いなよ。僕の分のリンゴ飴あげたじゃないか！」

アスカ「いかりくんて、レイにだけ優しいのね…」

シンジ「！！」

アスカ「いかりくん…」

シンジ「///」

アスカ「い・か・り・くん♪」

シンジ「買います！僕が速攻で買ってきます！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

綾波「私はいつも君付けなのに、ああはならないわ」

アスカ「ギャップルールよ。ちょっとしおらしくしたらコロッといっちゃうんだから、男なんて」

綾波「そうなのね。勉強になるわ」

アスカ「うわっとっと！」

シンジ「どうしたのアスカ？」

アスカ「あ、鼻緒が切れちゃったみたい」

シンジ「ちょっと僕の膝に足乗っけて」

アスカ「あ、あのアタシ…、ＳＭには興味無いんだけど…」

シンジ「違うよ！直すんだよ！勘違いも甚だしいよ！」


シンジ「よし、出来た」

アスカ「ありがとう。シンジって手先だけは器用ね」

シンジ「このくらい簡単だよ」ﾆｺｯ

アスカ(やだコイツかっこいい)

アスカ「し、しょうがないわねぇ！お礼にリンゴ飴買ってあげるわ！」

シンジ「僕の取っておいて言う台詞じゃないよね」

綾波「……」ぶちり

綾波「い、いたーい。はなおがきれちゃったわー」

シンジ「今自分で引きちぎった様に見えたんだけど」

アスカ「私もそう見えたわ」

綾波「きっと気のせいよ、しーんじ」ｼﾞｰｯ

シンジ「……。はい綾波、ここに足乗っけて」ぽんぽん

綾波「……ごめんなさい。わざとやりました」

アスカ「妬きもちカワイー♪」

シンジ「嘘はいけないよ、綾波」

綾波「お詫びにいつものカントリーマアムをあげるわ」

シンジ「なんだろうこの気持ち…」

アスカ「なんか最近使徒来ないわねー」

シンジ「そういえばそうだね」

綾波「羊羹食べる？」

シンジ「じゃあ僕お茶買ってくるよ」

アスカ「アタシ紅茶ー」

シンジ「合わないと思うよ…」

アスカ「いいのよ！緑茶嫌いなんだもん」


綾波「……」ｱﾑｱﾑ

アスカ「……シンジ、やっぱりそれちょうだい」

シンジ「だから合わないって言ったじゃないか！」

アスカ「い・か・り・くん♪」

シンジ「つ、釣られないクマー」

アスカ「ぶー、ケチー」


綾波「これでおしまい。飴、食べる？」つｱﾙﾐｻｯｷ

うむ

シュールすぎる

おわってたのかおつ