1: 2013/11/09(土) 20:31:09.49 ID:3l7yy3hD0
小鞠「キャーーー!!!??」

ダダダダダダダダ


ガララッ


蛍「センパイ!どうしたんですか!?悲鳴が!」


ダキッ

小鞠「ゴキブリごきぶりゴキブリ出たーーーー!」

蛍「キャーーー♪」

蛍(センパイが先輩がセンパイが一生懸命に抱きついて来て……わーい♪)


ギュウギュウギュウ

小鞠「ひぃぃ」

蛍「」キュンキュン

7: 2013/11/09(土) 20:35:29.38 ID:3l7yy3hD0
小鞠「て、天井にいるーーーー」

蛍(センパイ可愛い可愛いよぉ~)

小鞠「こ、こっちに来るー!?」

蛍(ゴキブリさんもっとがんばれー)

小鞠「あっ、タンスの隙間に入っちゃった」

蛍(…ゴキブリさん…なんで…)

11: 2013/11/09(土) 20:41:44.31 ID:3l7yy3hD0
小鞠「…あっ」

小鞠(蛍がさっきから無口に…)

小鞠(そ、そうだ、蛍だって怖いんだから…)

小鞠(私はお姉さんなんだからしっかりしないと!)



小鞠「ほ、蛍!」

蛍「え?」

小鞠「怖がらないで!私がお姉さんなんだから私が倒してあげるね!」

蛍「せ…センパイ…」

蛍(どっちかというともっと怖がって欲しいんですが…)

14: 2013/11/09(土) 20:47:52.47 ID:3l7yy3hD0
小鞠「箒おっけー。ヘルメットおっけー」

蛍「そこまでしなくても」

小鞠「さあ、どっからでもかかってきなさい」



蛍「あっ、出てきました!」

小鞠「さあ、こっちに…って、嫌ーーーーー飛ばないでよーーーーもぉーー」

蛍「がんばれー」

小鞠「う、うん!頑張る!」

蛍「え?そっちじゃなくて」

小鞠「へ?」

16: 2013/11/09(土) 20:55:03.32 ID:3l7yy3hD0
ガララッ

兄「」バシッ

蛍「あっ」

夏海「姉ちゃん大丈夫?」

小鞠「お兄ちゃん、夏海…ありがとう」

夏海「どういたしまして」

兄「」コクコク

蛍「こ、こんばんわー」


夏海「あれ?なんでほたるんがウチにいるん?」

蛍「ちょうど小鞠センパイの悲鳴が聞こえて…」

夏海「え?でも今、夜の9時…」

蛍「じゃあ、また明日学校で」

小鞠「え?ああ、うん。今日はありがとうね、蛍」

蛍「いえいえ。ではお邪魔しましたー」

19: 2013/11/09(土) 21:00:32.75 ID:3l7yy3hD0
ガララッ


夏海「うーん、それにしても…」


小鞠「え?あっ、そうだよね。私も行く」

兄「」コク

夏海「あっ、ほたるんを送るの?ウチも行くー」



夏海(ほたるん、夜のお散歩してたのかな?)

夏海(それにしては、ウチの家とほたるんの家は距離が…う~む)

夏海「まっいっか」

小鞠「ほら夏海も行くなら早くしないと、蛍が一人だと危ないから」

夏海「うん、待ってー」


       終わり
続きまして
小鞠「女子力あっぷ大作戦ー」蛍「おー」
をお送りいたします

22: 2013/11/09(土) 21:05:36.69 ID:3l7yy3hD0
小鞠「まあ私も最近女子力がみなぎってきているのよ」

蛍「そ、そうなんですか?」

蛍(『女子力』って単語を覚えたのかな?)

小鞠「そうそう女子力女子力」

蛍(ふふっ。覚えた単語を使いたくなるセンパイ可愛い)


小鞠「高校生とは良い勝負できるけど大学生には勝てそうにないから」

蛍「…こ、高校生…勝負…」

小鞠「もっと女子力をあっぷしようと思うの」

蛍(しかも微妙に意味が違うのもいいなぁ~)

24: 2013/11/09(土) 21:12:00.87 ID:3l7yy3hD0
①料理

小鞠「というわけで料理を作ってみました!」

蛍「こ、これは…」

蛍(センパイの手料理!?)

小鞠「普通に作ったんじゃ意味がないし、甘い方が女子力っぽいから甘くして見たの」

蛍「…で、でもおにぎりですよ?塩の代わりに砂糖なんて…」

小鞠「だ、駄目かな?」

蛍(きゃああああああ、涙目上目づかいーーーー)

26: 2013/11/09(土) 21:18:00.83 ID:3l7yy3hD0
蛍「大丈夫に決まってるじゃないですか!頂きます!」

蛍「」モグモグ

小鞠「」ドキドキ


蛍「ぐほっ」

小鞠「蛍!?も、もしかして味、変だったかな?

蛍「だ、大丈夫です。食べた事がない味で…美味しくて…びっくりしました」

小鞠「お、おおおっ」

28: 2013/11/09(土) 21:24:08.79 ID:3l7yy3hD0
蛍「ちなみにこのオニギリの具って…」

小鞠「いちごジャム!赤くて可愛いし甘いしすごいでしょ?」

蛍「た、確かにすごい味ですね」

小鞠「えへへ~でしょ~」

蛍(えへえへ、センパイが可愛いよぉ~)

31: 2013/11/09(土) 21:30:08.91 ID:3l7yy3hD0
②服

小鞠「じゃーん、どう?先月買ったばかりのワンピ。大人の色気がすごいでしょ!」

蛍「そ、そうですね」

小鞠「むぅーっ。本当に思ってる?」

蛍「思ってますけど、今11月ですよ?さすがに寒い気が…」

小鞠「ふふーん、わかってないねー蛍は。寒くても肌を出すのが大人……くちゅん」

蛍(あっ、くしゃみ…写真撮りたかったな…そうだ、今度カメラを買って、こまちゃんアルバムを…)


小鞠「そうだね。風邪をひくのはよくないよね…」

34: 2013/11/09(土) 21:37:11.27 ID:3l7yy3hD0
 
………


小鞠「ねえ、これなに?」

蛍「えへへ~。センパイに似合うかなって編んできました~♪」

小鞠「うん、セーターありがとう…でもね」

小鞠「なんでこんなに大きいの!ブカブカすぎ!」

蛍「えーそれがいいんじゃないですかー」

小鞠「でも袖とかびろーんってなってるし、小さいのが強調…されてないもん!」

蛍「ええー、でも女子力高いと思いますよ?」

小鞠「…え?そ、そうかな?」

蛍「はい、高いです!さすがセンパイあふれ出てます!」

小鞠「えへへ~。さっすが私っ」

蛍(…あっ、女子力って言えばセンパイ何でもやってくれるかな…)

37: 2013/11/09(土) 21:42:45.46 ID:3l7yy3hD0
③仕草

蛍「つ、次は仕草です!」

小鞠「蛍?気合入ってる?」

蛍「行きます!行きますよ!」

小鞠(久々に見た、アグレッシブほたるだ)


蛍「こうしてください!そのセーターを着たまま、下から上目づかいで…」

小鞠「こ、こう?」

蛍「」キュンキュン


蛍「次はこのポーズ!このポーズを!」

小鞠「こうかな?」

蛍(きゃあああああああああああああ、絶対にカメラ買う!今度のお年玉で絶対にカメラ!)

39: 2013/11/09(土) 21:48:27.83 ID:3l7yy3hD0
④手を握る

蛍「今度は手を握りましょう!」

小鞠「ええー、もう疲れたよー。それに女子力関係なさそ…」

蛍「じゃあ、最後!最後にしますんで!」

小鞠「はいはい、こう?」ギュッ

蛍「ダメです!普通に繋ぐんではなく、こうそっとモジモジしながら…そっと手を添えて」

小鞠「えーと…モジモジね…」


小鞠「こうかな」モジモジ

蛍「うーん…何か違いますね」

42: 2013/11/09(土) 21:54:57.26 ID:3l7yy3hD0
■数十分後

蛍「次はこうしましょう!」

小鞠「えぇーまだやるのー?」

小鞠「…」

小鞠(と、トイレ行きたくなってきた)

小鞠(しかも急に若干限界っぽい)

44: 2013/11/09(土) 22:00:15.51 ID:3l7yy3hD0
蛍「他には…」

小鞠「ちょっと盛り上がってる所悪いけど、トイレ借りるね」モジモジ

蛍「キャーキャーっ!センパイ!それです!それ!!すごいです!」

小鞠「ちょっと!手を離して!私トイレに」

蛍「もうセンパイ可愛いです可愛いです!」

小鞠「って、なんか年下扱いしてない!?」

蛍「顔を赤くして怒るセンパイも女子力高いです!」

小鞠「え?女子…そうかな?」

蛍「ええ、そうです!そうです!」

小鞠「ま、まあ、私ぐらいになると仕方ないかもね」

蛍(威張ってるセンパイも素敵可愛いです)

47: 2013/11/09(土) 22:06:32.51 ID:3l7yy3hD0
 
………


小鞠(トイレを我慢すれば女子力あっぷか…)



■次の日

小鞠「トイレ我慢してモジモジしてたら、お母さんにバレて怒られちゃった」

蛍「ですよねー」


       終わり
続きまして
れんげ「こまちゃーん」蛍(いいなぁー)
をお送りいたします

51: 2013/11/09(土) 22:13:02.75 ID:3l7yy3hD0
一穂「じゃあ今日はここまでね、みんな気を付けて帰るんだよぉ~」

夏海「さあ帰って釣りに行こうーーー」

れんげ「こまちゃんも一緒に帰るん」

小鞠「はいはいー、でも釣りは行かないけどね」

蛍(いいなぁー。私もこまちゃんセンパイって呼びたい)

蛍(でも、れんげちゃん以外が『こまちゃん』って言うとセンパイ怒るし…)


夏海「こまちゃんに釣りはまだ早いもんねー」ナデナデ

小鞠「こまちゃんて言うな!!あと撫でるな!」

蛍(怒ってるセンパイも可愛い)

53: 2013/11/09(土) 22:19:01.45 ID:3l7yy3hD0
蛍「そうそう、こまちゃんセンパイは私と遊びますしね」

小鞠「こまちゃん言うな!!」

蛍(うぅ…私が怒られるとつらい)


小鞠「もういいもんねっ!蛍まで私を『こまちゃん』言うなら今日は遊んであげない!」フンッ

蛍「えっ…」

夏海「遊んであげる?遊んで貰うの間違いじゃ」

小鞠「私の方が年上だもんねっ!」

蛍「しょんな…」


れんげ「…ほたるん?泣いてるん?」

夏海「ど、どうしたの?ほたるん」

蛍「センパイと遊ぶの楽しみにしていたのに…たのしみに…」

小鞠「ご、ごめんね、言いすぎた。ちゃんと遊ぶから。泣かないで」オロオロ

57: 2013/11/09(土) 22:24:54.98 ID:3l7yy3hD0
蛍「じゃあ、こまちゃんセンパイって呼んでもいいですか?」グスッ

小鞠「こまちゃん言うな!」

蛍「うぅ…」ポロポロ

夏海「あー、姉ちゃんが泣かせたー」


小鞠「ち、違う!今のはって、ほら蛍を顔拭いて…ね?」

蛍「ハンカチ…ありがとうございます」

60: 2013/11/09(土) 22:30:51.32 ID:3l7yy3hD0
 
………


小鞠「落ちついた?」

蛍「…」

小鞠「ほら、もう少ししたらバスが来ちゃうから行こう…ね?」

蛍「私…私」

小鞠「へ?」

蛍「私、もっとセンパイと仲良くなりたいんです!」

蛍「だから特別な呼び方したいんです!」

小鞠「蛍…」

63: 2013/11/09(土) 22:36:55.54 ID:3l7yy3hD0
小鞠(蛍…懐いてくれてるとは思ってたけど…)

小鞠(確かに今学校というか…一番仲が良いのは蛍だし…)

小鞠(でも、『こまちゃん』は…)

小鞠(…)

小鞠(…そうだよね!私は年上なんだし!大人の余裕を…)

小鞠(大人の余裕を…)


小鞠(うぅ…でも…)

小鞠(…)

小鞠(そうだ!)

64: 2013/11/09(土) 22:42:43.92 ID:3l7yy3hD0
小鞠「でもほら『蛍』って呼ぶのこの学校では私だけだし」

小鞠「それに『小鞠センパイ』って呼ぶのもこの学校だけでは蛍だけだし」

小鞠「それじゃダメかな?」

蛍「あっ…」

蛍(そっかー。センパイを『小鞠センパイ』って呼んでるのは私だけ)

蛍(『蛍』って呼んでくれるのもセンパイだけ…)

蛍(センパイにとって私って特別だったんだ…えへへ)

69: 2013/11/09(土) 22:48:06.59 ID:3l7yy3hD0
蛍「そうですよね…私だけ特別…そうなんですね『小鞠センパイ』」

小鞠「はぁ~。まったくそんな事にも気付かない『蛍』はお子様なんだから」

蛍「えへへ」




夏海(別にそれは特別でも何でもない気がするけど…)

小鞠「ほら早く行くわよ。蛍」

蛍「待って下さい。小鞠センパイ」

夏海(二人とも機嫌良さそうだし、黙っておこう)




       終わり

続きまして
小鞠「きゃあああ!誰かがお風呂覗いてる!!!」蛍「センパイ!助けに来ました!」
をお送りいたします

74: 2013/11/09(土) 22:54:02.07 ID:3l7yy3hD0
小鞠「ふんふん♪」

小鞠「寒くなってからのお風呂気持ち良いなー」

カサカサ

小鞠「ん?外で音が…」

小鞠「…」

小鞠「きゃあああああああああああ、外に誰かいるーーーーー!」


ガララッ


蛍「センパイ!?大丈夫ですか!」

夏海「姉ちゃん!?」

小鞠「蛍!夏海!そ、外に誰か…」

77: 2013/11/09(土) 22:59:11.51 ID:3l7yy3hD0
蛍「センパイのお風呂を覗くなんて!女の敵です!」

夏海「兄ちゃんと外見てくる!」

小鞠「うぅ…怖いよぉ…」

蛍「さっきまで私が外から見張っていたのに!!絶対に許せません!」

夏海「……ん?っておい」

78: 2013/11/09(土) 23:04:29.92 ID:3l7yy3hD0
 
………


蛍「勘違いさせてしまってすみません」

小鞠「ううん、蛍で良かったよ。痴漢なら怖かったし」

夏海(普通にいたせいで気付かなかったけど)

夏海(よくよく考えたら、なんで夜の8時に外にいたんだろう……まっいっか)

夏海「そもそも姉ちゃんの裸を見に来る奴なんていないよね。普通に考えて」

小鞠「なっ!」

夏海「だって私の方が覗かれる価値あると思うんだよね」

小鞠「中学1年の癖に!中学2年の方が絶対にいいもんね!」

夏海「またまたー」

82: 2013/11/09(土) 23:09:30.68 ID:3l7yy3hD0
蛍「なに言ってるんですか!!小鞠センパイの方がいいです!」

蛍「肌は真っ白いし、見た感じスベスベ、是非!一緒にお風呂入って洗いっこしてみたいです!」

小鞠「え?」

夏海「へ?」

蛍「あっ、いえ…その…」


小鞠「蛍って私と一緒にお風呂に入りたかったの?」

夏海「あーそれでわざわざこんな時間に家に来たわけか」

蛍「え?あっ、いえその…違う…んじゃなくて、まあ概ねその通りというか」

蛍(アニメのEDでセンパイと一緒にお風呂に入っていた、アニメ私が羨ましくて行動を起こしたなんて言えない…)

蛍(あとついでにこまぐるみ(小鞠センパイぬいぐるみ)を着せ替え仕様にしたいために)

蛍(どんな下着を着用しているか?見に来たなんて言えない)

85: 2013/11/09(土) 23:14:35.75 ID:3l7yy3hD0
小鞠「蛍がせっかくお風呂に入りに来た所悪いけど、私はもう今日は入る気がしない」

夏海「一回入っちゃったしね」

蛍「い、いえ、お気にせずに」

夏海「じゃあ、今度れんちょんも呼んで、みんなで泊まりに来てよ」

小鞠「あー、それがいいかも」

蛍「え?い、いいんですか?」

夏海「いいっていいって」

蛍「わーい♪」

88: 2013/11/09(土) 23:19:39.52 ID:3l7yy3hD0
小鞠「ところで今日は泊まってく?」

蛍「へ?」

夏海「だってもう遅いし」


小鞠「私の部屋で一緒のベッドでいいならだけど」

蛍「はい!是非!是非!」

夏海「今日のほたるんは微妙な所でテンション高いなー」


………


小鞠「じゃあ、電気消すね」

蛍「はいお休みですセンパイ」

小鞠「うん、お休みなさい」

89: 2013/11/09(土) 23:24:27.45 ID:3l7yy3hD0
 
………

蛍「すーすー」Zzzz

小鞠(それにしても、お風呂に入りたいだけでこんな時間に来るなんて…)

小鞠(お風呂大好きさんなのかな?)

蛍「センパーイ」Zzz

小鞠「はいはい」ナデナデ

蛍「エヘヘ」Zzzz

小鞠(見た目は大きいけど、まだまだ子供なんだよね。蛍は…)

蛍「エヘヘ。センパイとお風呂ー」Zzzz


小鞠(…見た目は大きい…大人…)

蛍「」Zzzz

小鞠(って蛍と入ったら私がまるで子供みたいじゃん!)

90: 2013/11/09(土) 23:28:31.75 ID:3l7yy3hD0
■翌朝

蛍「しょんなあああ」

夏海「どうしたの…こんな朝から」グシグシ

蛍「小鞠センパイが一緒に入らないって」

夏海「え?」

蛍「お風呂にー」

小鞠「いや、あのね、私もいい大人だから一緒に入るのが恥ずかしいというか…ね?」

夏海「姉ちゃん…別にいいじゃん」

92: 2013/11/09(土) 23:32:59.01 ID:3l7yy3hD0
蛍「うわあああん」

小鞠「ああん、もうっお願いだから泣かないでよー」

夏海「いやいや、姉ちゃんも泣くなし」


蛍「うわああああん」

小鞠「わーん」

夏海「え?どうすんの?これ?」




       終わり
続きまして
蛍「え?花火ですか?」小鞠「うん」
をお送りいたします

95: 2013/11/09(土) 23:36:47.88 ID:3l7yy3hD0
蛍「今の時期に花火ですか?」

小鞠「うん。今日は都会の方で花火大会があるの。だから一緒に行かない?」

蛍「センパイと一緒に!?是非!」


………


蛍「う~ん♪りんご飴美味しい」

小鞠「ふふーん、りんご飴で美味しいなんてまだまだ子供なんだから」

蛍「センパイはみかん飴ですか?」

小鞠「うん♪りんご飴よりちょっと甘くなくて大人の味なんだから」

蛍「そ、そうなんですか」

蛍(ほとんど一緒の気が…)

98: 2013/11/09(土) 23:41:03.42 ID:3l7yy3hD0
 
バーーン


小鞠「あっ、花火始まっちゃう。行こう蛍」

蛍「はい」


………


\バーン/

\バーン/


小鞠「よし!ここで見よっか」

蛍「はい」

99: 2013/11/09(土) 23:43:59.10 ID:3l7yy3hD0
\バーン/

\バーン/


蛍「きゃっすごい!今の花火見ました!?」

小鞠「今の色とりどりで綺麗だったよね!」


\バーン/

\バーン/


蛍「綺麗…」

100: 2013/11/09(土) 23:47:23.39 ID:3l7yy3hD0
小鞠「ねえ、蛍」

蛍「はい?」

小鞠「どう?こっちは楽しい?」

蛍「え?」

小鞠「昨日テレビで見たんだけど、都会に住んでると…そのやっぱり田舎ってきついんでしょ?」

小鞠「何か色々と不便ってテレビで言ってた」

蛍「そうですね…」

蛍「虫は多いし、コンビニはないし、夜は真っ暗だし、道は迷うし…」

小鞠「やっぱりそうなんだ」

蛍「でもすっごく毎日が楽しいんです」

小鞠「え?」

蛍「今までにない新しい発見ばかりで、毎日が楽しいんです」

102: 2013/11/09(土) 23:51:18.85 ID:3l7yy3hD0
蛍「それに…センパイがいますし…」

小鞠「え?」

蛍「夏海センパイ、れんちゃん、みんながいてくれてすっごく楽しいです」

蛍「あっ、別に前の学校で友達がいなかった訳じゃないんですが…なんというかこっちは…えーと」

蛍「そう!家族みたいで、みんな姉妹みたいで楽しいんですよ」

104: 2013/11/09(土) 23:54:27.22 ID:3l7yy3hD0
\バーン/

\バーン/


蛍「それにこれ!こんな花火、向こうでは見れませんし」

小鞠「あっちではなかったの?」

蛍「あっ、いえ、あったにはあったのですが、その…人が多すぎて行けないんですよね」

小鞠「そうなんだ」

蛍「はい、そうなんですよ」

小鞠「ふふっ。蛍が喜んでくれてるみたいで良かった」

蛍「はい!花火すっごく嬉しいです」

107: 2013/11/09(土) 23:58:45.63 ID:3l7yy3hD0
\バーン/




小鞠「あっ、最後の花火が…終わっちゃった」

蛍「綺麗でしたね」


小鞠「…」

小鞠「よーし決めた!」

蛍「え?」

小鞠「明日からも毎日たっくさん楽しい事やるんだから、覚悟しておいてね、蛍!」

蛍「は、はい!よろしくお願いします」

108: 2013/11/10(日) 00:02:28.28 ID:D9/lTcbm0
小鞠「じゃあ、帰ろっか。あっ、手貸して?」

蛍「手ですか?」


ギュッ


小鞠「夜も遅いし、蛍が迷子になったら大変だから手を繋いで帰ろっか」

蛍「キャー!センパイ…名案です!さすがですっ!!!」

小鞠「ふふーん、お姉さんなんだから当たり前だもんね」

蛍「エヘヘ」



       終わり

110: 2013/11/10(日) 00:03:00.96 ID:6HeVb0f70
乙なん!!

111: 2013/11/10(日) 00:03:02.61 ID:iZNHMgqB0

引用元: 小鞠「キャーーーーー!?」蛍「キャーーーー♪」