1: 2013/12/08(日) 20:03:39.94 ID:g1fo0M+e0
コンコン

小鞠「お兄ちゃーん。ドラゴンボールの続き貸してー」

コンコン

小鞠「悟飯vsセルの続きが気になるのー」

コンコン

小鞠「あれ?留守なのかな?入るねー」

ガラッ

小鞠「…いない。まぁいっか。借りるだけだし」

小鞠「そういえば、お兄ちゃんの部屋、久々だな…」

小鞠「お兄ちゃんの部屋に入ろうとしても入れてくれないし」

小鞠「…」

小鞠「何か猫ミミ関連のポスターとお人形が増えてる……男子ってキモイ」

小鞠「まぁ、それより漫画っと」

3: 2013/12/08(日) 20:07:03.13 ID:g1fo0M+e0
小鞠「ここかな…違う。ここは?…子猫の写真集!?」

小鞠「わぁーーー♪………はぁ…」

小鞠「…表紙のカバーが子猫なだけで、中身は水着写真集…」

小鞠「水着の何がいいんだろう…」


小鞠「こっちかな?…あずまんが大王…トリコロ…けいおん…ゆるゆり…ひだまり…きんモザ…ゆゆ式…キルミー…妹は思春期…ラブやん…百合姫…のんのんびより…」

小鞠「お兄ちゃんの部屋ってこんなに漫画あったんだ。今度貸してもら…あ、あった!」

小鞠「机の上に置いてあった。お兄ちゃんの事だから、すぐに渡せるように置いててくれたんだ」

小鞠「よかった♪」

4: 2013/12/08(日) 20:12:03.62 ID:g1fo0M+e0
小鞠「って、あれ?ドラゴンボールの下に大きいけど薄い本が置いてある」

小鞠「あっ、絵が可愛い♪」

小鞠「ちょっと読んでみよう~♪」



☆読書中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

唯「あれ?あずにゃん?どうしたの?顔が真っ赤だよ?」

梓「いえ、その…ちょっと風邪を引いてしまったようで…」

ギュウウウ

梓「きゃぁっ//」

唯「あずにゃんあったかーい」

梓「って、先輩!急に抱きついて、何をするんですか!?」

7: 2013/12/08(日) 20:16:52.07 ID:g1fo0M+e0
唯「風邪はね。人にうつした方が早く治るんだよ」

梓「でも今度は先輩が風邪をひいちゃうじゃないですか!」

唯「あっそっか~…う~ん。でもあずにゃんが辛そうなのを見ると、私まで辛くなっちゃうし」

梓「薬飲んでますから、すぐに治りますから、早く離れてください」


唯「そうだ!」

梓「また変な事を思いついたんですか?」

唯「風邪って体に抵抗?対抗?だっけ?あれができるらしいよ!」

梓「免疫の事かな…うぅ…頭がクラクラする…」

梓(先輩に抱きしめられているせいで頭が周らない…じゃなくて風邪のせいで!)

9: 2013/12/08(日) 20:22:24.87 ID:g1fo0M+e0
唯「だから、私に風邪がうつったら、今度はあずにゃんが同じことをすればいいんだよ!」

梓「へ?」

唯「私が風邪をひいたら『ギュッ』としてよ!そうすればあずにゃんから免疫が貰えて」

梓「風邪が治ると?」

唯「うん。そういうこと~」

梓「………………はぁ…もうそれでいいですから、練習しましょう」

唯「えぇ~?練習したら『ギュッ』ってできないよー」

梓「じゃあ、それでいいですから!早くうつっちゃう事してください!」

唯「えへへ~。あずにゃん柔らかい~」スリスリ

梓(もう先輩が可愛すぎて訳が分からない…風邪のせいで訳が分からない…)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小鞠「なるほど…風邪の治し方ってこういう方法もあるんだ…」

小鞠「夏海が風邪をひいたら試してみようかな…」

小鞠「あっ、次の本も絵が可愛い♪」

11: 2013/12/08(日) 20:27:09.58 ID:g1fo0M+e0
☆読書中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

綾(公園で陽子と待ち合わせ…)

綾「はぁ…」

綾(クリスマス前だからカップルが多いわね)

綾「…」

綾(あのカップル…手握ってる…いいなぁ~)

綾(私も恋人と手握りたいな…)

13: 2013/12/08(日) 20:31:12.89 ID:g1fo0M+e0
綾「…」

綾(でも私の手って、シノと比べたらスベスベでもないし…喜んでくれるのかしら?)ジー

ギュッ

陽子「え?手がどうかしたの?」

綾「きゃーーーーーー」

陽子「手を握ったくらいでそんなに驚くなよ…ちょっとショックだぞ…」

15: 2013/12/08(日) 20:36:45.97 ID:g1fo0M+e0
綾「ちっ違うのっ。今日はカップルが多いなーって思って」

陽子「ああ、綾はああいうのに憧れてるからなー」

綾「勘違いしないでよねっ!別に手を繋ぎたいわけじゃないんだから!」

陽子「はいはい、綾は素直じゃないなー」

綾「素直じゃないって何よ!」


ギュッ


綾「なっななななななな//」

陽子「じゃあ、今日は未来の予行練習って事で」

綾「しししししっ仕方ないわね。陽子じゃ不服だけど未来の為に練習してあげるわ」

湯子「はいはい。顔は嬉しそうだぞっ」

綾「っ!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

16: 2013/12/08(日) 20:41:36.48 ID:g1fo0M+e0
小鞠「クリスマスか~」

小鞠「クリスマスは町が綺麗だから、蛍とこのみちゃんを誘って行ってみようかな?」

小鞠「うんっとオシャレして、蛍を驚かしてあげようかな~♪」

小鞠「あっ、まだ漫画がある」


☆読書中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

チュッ

櫻子「やっぱり向日葵の口の中で食べるプリンが最高だねっ♪」

向日葵「もうっ。櫻子ったら//」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


小鞠「ぎにゃぁぁぁぁぁ!?」

小鞠「え?何で女子同士でキス!?」

小鞠「え?え?他のページは…?」

19: 2013/12/08(日) 20:46:23.76 ID:g1fo0M+e0
☆読書中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

結衣「浮気は禁止だぞ?」

京子「結衣こそっ!浮気したら私が浮気してやるんだから!!」

結衣「ふふっ。私は京子の浮気なんて見たくないから。ああ、これは浮気できないね」

京子「でしょ?えへへ~」

結衣「京子…ずっと好きだよ」

京子「私だって!ずっとずっと結衣が好きだよ」

結衣「じゃあ今日から恋人としてよろしくな」

京子「うん♪」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


小鞠「え?女の子同士で…恋人…?」

24: 2013/12/08(日) 20:49:43.99 ID:g1fo0M+e0
小鞠「もしかして、片方は女装とか?…それはないか…」

小鞠「あれ?でもさっきの漫画もよく考えたら…」

小鞠「…」

小鞠「ま、まさか…女の子同士で恋愛してるの!?」

ガララッ

兄「!」

小鞠「!?」

兄「…」

小鞠「お、お兄ちゃん…」

兄「」

小鞠「…あ、あぅ…そ、その…勝手に入って、ごめんなさーい!!」タタタタタタ

兄「!?」

27: 2013/12/08(日) 20:54:50.27 ID:g1fo0M+e0
■夜

小鞠(さっきの本がもっと読みたい…)

夏海「あー、兄ちゃん今から風呂ー?」

兄「」ウン

小鞠(お兄ちゃんがお風呂の間に部屋に入って本を借りよう)



■深夜

夏海「ぐーぐー」Zzzz

小鞠(よし!隣の部屋の夏海は寝た)

小鞠(とりあえず、本をたくさん借りてきた…懐中電灯の準備もよし!)

小鞠(読もう!)




(なっなななななななな!?)

(な、何で女の子同士で脱いで…)

(あぁぁぁっぅあぅぅぅぅ//)

32: 2013/12/08(日) 20:59:54.71 ID:g1fo0M+e0
■次の日


このみ「朝ごはんご馳走になりまーすっ」

雪子「このみちゃんには普段お世話になってるからねー」

小鞠(一睡もできなかった……本…同人誌はお兄ちゃんが顔洗っている間にこっそり返せたけど…眠い)

夏海「ああっ!このみちゃんの方がウインナーが一本多い!?」

このみ「あっ、本当だ」

雪子「このみちゃんは高校生だからいいの」

夏海「うー」

35: 2013/12/08(日) 21:05:15.12 ID:g1fo0M+e0
このみ「はい、なっちゃん。一つあげるねっ」

夏海「おっおぉ!ありがとう!さすがこのみちゃん!太っ腹!」

このみ「もうっ。乙女に太っ腹とか言わないの」

夏海「あはははは」

小鞠「…」


☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

夏海「だからウチまだそういうのは…恥ずかしくて//」

このみ「えー手を握っただけなのに…なっちゃんてばウブなんだからー」

夏海「その…えーと…」

ペロッ

夏海「きゃんっ//」

このみ「あははは。ごめんね。ほっぺたにご飯粒がついてたよ♪」

夏海「え?え?いや、ウチさっきパンを…」

43: 2013/12/08(日) 21:10:01.73 ID:g1fo0M+e0
フーッ

夏海「んっ//」

このみ「耳に息をかけただけなのに…かっわいぃー♪」

夏海「だ、抱きしめないで。や、やめてっ」

このみ「だ~めっ」

夏海「ああああぅぅぅぅ//」

このみ「もっとなっちゃんの鳴き声を、聞・き・た・い・な♪」

夏海「い、いやっ」

このみ「えー、だめー?やめるー?」

夏海「………………べ、別にダメじゃ…」

このみ「えへへ。じゃあ頂っきま~す♪」

夏海「あーーーーーーっ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

このみ「小鞠ちゃん?小鞠ちゃん?」

小鞠「ハッ!?」

47: 2013/12/08(日) 21:14:48.71 ID:g1fo0M+e0
このみ「大丈夫?顔真っ赤だよ?」

夏海「そういえばずっとボーッてしてるけど、風邪?」

小鞠「ち、ちがっ。大丈夫!大丈夫だから!違うから!」

小鞠(私、妹で何て事を!?)

このみ「?」


雪子「ほら早く食べなさい!学校に遅れるよ!」

夏海「って、兄ちゃんもういない!?

小鞠「急がなきゃ」

51: 2013/12/08(日) 21:18:06.51 ID:g1fo0M+e0
■登校中

蛍「おはよーございますー」

夏海「はよー」

小鞠「おはよ」


蛍「…あれ?センパイ…目の下にクマが…」

夏海「本当だ…姉ちゃん寝不足だったんだ」

小鞠「え!?熊!?どこどこ!?早く逃げないと!」


蛍「いえ、その目の…」

小鞠(えっ?蛍が近付いてきて…)

55: 2013/12/08(日) 21:23:23.49 ID:g1fo0M+e0
☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

蛍「センパイっ♪キスしませんか?」

小鞠「え!?で、でも夏海が見てるし…」

蛍「大丈夫です。こういう時は漫画とかによくあるあれをやるんですよ」

小鞠「え?あれ?」

蛍「目にゴミが入ってるのを見ていた…というのを理由にすればキスし放題です」

小鞠「い、いやいやいやいやいや。夏海目の前だし!さすがに気付くよ!」

65: 2013/12/08(日) 21:28:52.59 ID:g1fo0M+e0
蛍「…」ウルウル

小鞠「ほ、蛍?」

蛍「センパイは…したくないんですか?」

小鞠「べ、別にしたくないわけじゃ…」

蛍「じゃあ、しましょう。そうです!夏海センパイに見せつけるように!」

小鞠「え?ちょっと蛍?何で服を脱ぐの?蛍さん?」


小鞠「あーーーーーーっ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


小鞠「ハッ」

蛍「センパイ!?センパイ!?」

夏海「もう姉ちゃん!?寝てるの!?」

小鞠「あっ…もう大丈夫だから…」

68: 2013/12/08(日) 21:33:22.32 ID:g1fo0M+e0
夏海「はぁ~。もう心配をかけさせる姉だな~」

小鞠「うっさい!」

蛍「バスが来るまで寝た方がいいんじゃないですか?」

小鞠「うん、そだね。ちょっとだけ寝る…」


れんげ「にゃんぱすー」

夏海「はよー」

蛍「おはよーれんちゃん」

小鞠「おはよ。れんげ」

73: 2013/12/08(日) 21:38:10.47 ID:g1fo0M+e0
小鞠「じゃあ、少しだけ寝るね」

蛍「はーい♪」

蛍(えへへ。センパイを自然に膝枕できちゃった♪)


☆夢の中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

れんげ「ほたるん!手を繋ぐのん!」

蛍「れんちゃん、いいよー」

ギュッ

蛍「え?この握り方って…」

れんげ「恋人繋ぎなん!昨日テレビで見たのん!」

蛍「でもね。これは恋人同士がやるんだよー」

れんげ「?」

蛍「え、えーと、これはれんちゃんが好きな人と…」

れんげ「ウチ、ほたるんが大好きなのん」

蛍「え?」

れんげ「ウチじゃ…ダメなん?」

81: 2013/12/08(日) 21:43:56.04 ID:g1fo0M+e0
蛍「ううん。ダメじゃないよ。いきなりだったから、びっくりしただけ」

蛍「だって、私もれんちゃんが大好きだから」

れんげ「やったん♪将来は結婚するんな!」

蛍「うん、しようね♪」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


蛍「センパイ!センパイ」

小鞠「…あれ?」

夏海「あー姉ちゃんが泣いてるー。いっけないんだー♪いけないんだー♪先生~に言ってやろー」

れんげ「ほたるんが泣かせたん?」

蛍「違います!」

小鞠「…え?本当だ。涙が…」

夏海「怖い夢でも見たの?姉ちゃん怖いの苦手だから泣いちゃったんでちゅよねー?」

小鞠「ただの寝不足のせいだバカ」

蛍「ああ、寝不足だとあくびしただけで涙出ちゃいますよね」

90: 2013/12/08(日) 21:48:29.88 ID:g1fo0M+e0
小鞠「って、ここ学校!?」

夏海「ほたるんが運んじゃいました」

蛍「持ち運んじゃいました♪」

れんげ「ほたるんさんの怪力っぷりはすごいのん!」

蛍「あははは。それはやめてね」

小鞠「重かったでしょ?ごめんね蛍」

蛍「いえいえ、そんなー」



一穂(先生)「キーンコーンカーンコーン。はい授業の時間だよー」

小鞠(少し寝たお陰で頭がシャキッとしてきたかも…)

93: 2013/12/08(日) 21:53:35.63 ID:g1fo0M+e0
 
………


小鞠(授業が…やっぱり眠い…少し別の事を考えて頭の体操を…)

夏海「先生!ここがわかりませんです!」

一穂「逆に聞くけど、わかるところはあるんかい?」

夏海「ありません!」

一穂「あははは。夏海は正直だねー」

夏海「いやー。かず姉にそんなに褒められると照れるなー」エヘッ


小鞠(…)

99: 2013/12/08(日) 21:56:38.67 ID:g1fo0M+e0
☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

夏海「かず姉…また眠ってる…」

一穂「あのね。こんな目してるけど起きてるんよ?」

夏海「あっ、今は起きてたのか?」

一穂「ちょっと寝すぎちゃって、少し運動しようかと思ってね」

夏海「運動?」

101: 2013/12/08(日) 22:01:48.72 ID:g1fo0M+e0
一穂「夏海。今日は野外でしよっか?」

夏海「へ?運動ってそれ!?」

一穂「あははは。いいじゃん。いいじゃん」

夏海「え?だって、誰かが見たりでもしたら」

一穂「それが面白いんでしょ?」

夏海「いや、無理無理無理無理無理無理」

一穂「まったく夏海は恥ずかしがり屋さんだねー。でも大丈夫。気持ちよくしてあげるから…」


夏海「あーーーーーーっ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小鞠「ハッ」

一穂「キーンコーンカーンコーン。次の授業は家庭科だから、家庭課室に集まってねー」

105: 2013/12/08(日) 22:05:09.30 ID:g1fo0M+e0
蛍「はーい」

小鞠(…あれ?もしかして…今日は妄想ばかりしてる?)

小鞠(ダメダメ!ちゃんとしなきゃ)


一穂「あっ、そうそう。日直の人は準備を手伝って貰うから早く来てねー」

小鞠「あっ、はい」

れんげ「はいなのん!」

107: 2013/12/08(日) 22:07:50.12 ID:g1fo0M+e0
■家庭課室

楓(駄菓子屋)「注文の分は以上ですね」

一穂「ありがとうねー楓」

れんげ「駄菓子屋なにをしてるのん」

楓「今日のケーキ作りの材料を持ってきたんだ」

れんげ「ケーキ!?ケーキどこにあるのん!?」

楓「キョロキョロしてもケーキはないぞ。れんげ達が作るんだ」

れんげ「おぉっぉお!?ウチが作るん!?ウチケーキ職人なん!?」

楓「ああ、そうだ。今日のれんげはケーキ職人だから頑張れよ」

れんげ「頑張るん!」

109: 2013/12/08(日) 22:12:40.39 ID:g1fo0M+e0
楓「じゃあ、帰るんで」

一穂「気を付けてねー」

れんげ「え?」

楓「ん?どうした?れんげ?」

れんげ「帰るん?ウチケーキ職人なのに帰るん?」

楓「ああ、頑張って作れよ」

れんげ「ケーキ職人のケーキ食べないん?」

楓「…え?ああ…ああ、ちょっと仕事があってな…」

114: 2013/12/08(日) 22:17:08.60 ID:g1fo0M+e0
れんげ「ウチ…初めてのケーキ職人なのに…食べてくれないん?」

楓「あっ…え…そのな…」

一穂「ダメだよれんちょん。楓も忙しいんだから」

れんげ「………」ウルウル

楓「うっ…あっ…」


楓「ああっー!わかったわかったよ!仕事が終わったら来るから、取っておいてくれ」

れんげ「っ!?」パァァァァ

楓「そう嬉しそうにすんなっ!その変わり絶対に美味しいの作れよ!」

れんげ「うん♪頑張るん!」

楓「ああ、頑張れよ」


小鞠(妄想する必要性がなかった)ダパー

116: 2013/12/08(日) 22:19:41.40 ID:g1fo0M+e0
一穂「って、こまちゃんヨダレ!ヨダレ!」

楓「…ったく、どんだけ食いしん坊なんだよ」

れんげ「こまちゃん!駄菓子屋の分は食べたら、めっなの!」

小鞠「ち、違うもん!これは違うの!」

119: 2013/12/08(日) 22:23:57.09 ID:g1fo0M+e0
■授業開始

一穂「じゃあ、特別講師にほたるん先生とお兄ちゃん先生を呼んでおりますー」

一穂「出来たら起こしてねー」

一穂「…」Zzzzz


蛍「え?え?私が教えるんですか!?」

兄「…」

蛍「先生!?先生!?」

一穂「わぁーいケーキー♪」Zzzz

蛍「…寝てる…」

121: 2013/12/08(日) 22:27:52.37 ID:g1fo0M+e0
夏海「ほたるんー肩の力を抜いてー」

蛍「は、はいっ!!頑張ります!!!」

蛍「え、えーと…その…まずは…えーと………………………………えーと」

兄「」カキカキ

蛍「あっ、そうです。この順番で、細かく説明すると…」


夏海「おぉぉぉ!れんちょん!生クリームが甘い甘いよ!!」

れんげ「なっつんダメなのん!あまり食べるとケーキ作る分がなくなるのん!」

夏海「少しぐらい大丈夫だって♪」


小鞠「あんたら…蛍の話を聞きなさいよ」

夏海「わかってるって♪」

小鞠(…)

124: 2013/12/08(日) 22:31:44.94 ID:g1fo0M+e0
☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

夏海「じゃじゃーん、夏海ちゃんケーキ完成~♪」

れんげ「なっつん…裸になって、生クリームつけて何してるん?」

夏海「あはははは。冗談冗談だって」


ペロッ

夏海「ひぃっ//」

れんげ「美味しいのん」

ペロペロペロペロ

夏海「んんっあああんっ//」

れんげ「美味しいのん。美味しいのん」


夏海「れんちょん!冗談…あんっ…冗談だから!お願いだからやめてっぇぇぇぇぇ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


小鞠「ハッ」

126: 2013/12/08(日) 22:35:51.25 ID:g1fo0M+e0
蛍「…となります。じゃあ、さっそく作ってみましょう」

夏海・れんげ「はーい」


小鞠(あっ…し、しまった…全然聞いてなかった…)


蛍「センパイ、聞いてました?」

小鞠「え?あの…その…ごめんね」

蛍「仕方ありません。手取り足とり教えてあげますね♪」

小鞠「え?あっ、ありがとう」

蛍「いえいえ♪」



夏海「って、兄ちゃんスゲー!これケーキの家!?」

兄「」ウン

蛍「わわっ。これは本当にすごいかも」


小鞠(…)

129: 2013/12/08(日) 22:40:12.44 ID:g1fo0M+e0
☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

蛍「え?これを結婚祝いにですか?」

夏海「うん、兄ちゃんが作ってくれたんだ」

蛍「でも、お菓子の家なんて…しかも住めるように電気とかガスとかもあるなんて…」

夏海「ちゃんと役所にも申請して、正式にここが住所になったから♪」


蛍「もうーっ。センパイってば…少しぐらい妻の私に相談してください」

夏海「あはははは。でもこれで甘々な結婚生活が…」


蛍「じゃあ、お仕置きとして今晩はたくさん鳴かせてあげますね♪」

夏海「え?」

131: 2013/12/08(日) 22:43:19.25 ID:g1fo0M+e0
蛍「うふふふふ。お風呂にローションがありましたよ?」


蛍「まだ引っ越しの準備も終わってないのに、そういう準備は終わってるなんて…」

蛍「本当はすっごく期待してたんでしょ?」

夏海「いや、その…あの…」

蛍「あれぇー?違うんですか?じゃあ、これは捨てちゃおうかなー?」

夏海「こ、今晩はよろしくお願いします//」

蛍「ふふふっ。夏海センパイには本当に……その真っ赤な表情が似合いますね」

夏海「ひゃうっ//」


夏海「耳元で、あ、あんまり言わないで…//」

132: 2013/12/08(日) 22:45:50.69 ID:g1fo0M+e0
蛍「ふふっ。本当はこういう風に攻められるのが大好きな…変態さんなんですよね?」

夏海「うぅ………//」

蛍「今晩は記念日だから…寝かせませんよ?」



夏海「あーーーーーーっ」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小鞠(やっぱり夏海は受けだよね)

小鞠(じゃない!ちゃんとしっかりしなきゃ!)

134: 2013/12/08(日) 22:48:17.20 ID:g1fo0M+e0
蛍「センパイ?」

小鞠「え!?えーと、あれ?またボーっとしてた?」

蛍「いえ、その…顔が真っ青ですけど、大丈夫ですか?」


小鞠「う、うん。大丈夫だよ」

蛍「無理そうなら保健室も…」

小鞠「だ、大丈夫だから…」

小鞠(し、心配かけすぎちゃった…これ以上…しん…ぱい…か…け…)

138: 2013/12/08(日) 22:52:16.28 ID:g1fo0M+e0
 
………


小鞠「ハッ」

小鞠「…ベッド…保健室?」

小鞠「そっか…私…」

蛍「くーくー」Zzzz


小鞠「蛍…そっか…私の事を看ててくれたんだ」

ナデナデ

蛍「えへへ…センパイ…」Zzzz

小鞠「…」

141: 2013/12/08(日) 22:56:19.93 ID:g1fo0M+e0
☆妄想中~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

蛍「センパイ…」

小鞠「蛍…本当に行っちゃうの?」

蛍「ごめんなさい。でも仕方ないんです」

小鞠「嫌だよ!蛍が東京に帰っちゃうなんて!私!私!」

蛍「センパイ…」

小鞠「だって、私せっかく蛍と仲良くなれたのに!なのに!」

小鞠「………いかないで…ひぃかぁなぃでよぉ…ほたるぅ…」ポロポロ

145: 2013/12/08(日) 23:00:04.57 ID:g1fo0M+e0
 
ギュウウウ


蛍「ごめんなさい。ごめんなさい。センパイ…ごめんなさい」ポロポロ

小鞠「私ね…蛍の事が好きなの。女の子同士で気持ち悪いって思うかもしれないけど…私、蛍の事が」

蛍「…わたしも…私も…私だってセンパイの事が好き!好きなんです!」

小鞠「じゃあ、じゃあ!行かないでよ!蛍!」

蛍「で、でも…仕方ないんです…仕方ないんですよぉ…」ポロポロ

小鞠「うぅぅ…」ポロポロ

147: 2013/12/08(日) 23:03:53.58 ID:g1fo0M+e0
蛍「センパイ…私センパイの事絶対に忘れません。手紙出します!毎日電話します!だから…」

小鞠「…だぁから?」ポロポロ

蛍「大人になったら迎えに来てもいいですか?一緒に住んでくれますか?」

小鞠「…うわぁぁぁぁぁん。ほたるぅーーー」

ギュウウウ


小鞠「当たり前!当たり前!絶対に待ってるからね!」

蛍「はい、絶対に迎えに行きますから」

150: 2013/12/08(日) 23:07:33.40 ID:g1fo0M+e0
蛍「だから…今日は…私…約束が…絶対になる…約束が欲しいんです」

小鞠「…え?」


チュッ


蛍「…」

小鞠「…」

蛍「えへへ。センパイ泣くほど嫌でしたか?」

小鞠「蛍だって泣いてるじゃん…」

蛍「泣くほど嬉しかったんですよ」

小鞠「私も…泣くほど嬉しい」

152: 2013/12/08(日) 23:11:18.28 ID:g1fo0M+e0
蛍「電車が…じゃあ、さよならセンパイ」

小鞠「『さよならじゃない!』またね!蛍!」

蛍「…はい。またですね。顔がグシャグシャだけど、私がとっても大好きなセンパイ」

小鞠「うん。また…私の大好きな人…」ポロポロ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


小鞠「涙が…」

蛍「センパ~イ~えへへ~」Zzzzz

小鞠(蛍可愛い…)

小鞠(って、私は何を考えてるの!?)

小鞠(蛍は純粋な心で私を看病してくれたのに!!)




小鞠「…じゃなくて!女の子同士なのに!!!!」

153: 2013/12/08(日) 23:15:22.77 ID:g1fo0M+e0
蛍「んっ…あっセンパイだぁ~。おはようござます~」グシグシ

小鞠「っ~//」カァァァァァァ

小鞠(え?え?え?何で蛍が天使みたいに見えるの!?)


蛍「…って、センパイ大丈夫ですか!?」

小鞠「あっ、も、もう大丈夫だから」

蛍「顔が真っ赤ですよ!?今度は熱が!?」

小鞠「あ、アカクナイモン」

蛍「いえいえ、絶対に熱がありますって」


小鞠「って、ちょっと待って!おデコで熱を測ろうとしないで!」

蛍「え?でも、これが分かりやすくて…」

小鞠「大丈夫だから!たっぷり寝たおかげで、もう大丈夫だから!」

155: 2013/12/08(日) 23:17:42.68 ID:g1fo0M+e0
蛍「あっ、汗かいてます…ちょっと部屋を暖め過ぎたかな?」

小鞠「うん、わかった!わかったから、そのタオルは私に頂戴」

蛍「へ?」

小鞠「お願いだから、私を拭こうとしないで!自分で拭けるから!」

蛍「は…はい。そうですよね。センパイ全部一人で出来るし、余計なお世話ですよね」

160: 2013/12/08(日) 23:22:28.60 ID:g1fo0M+e0
小鞠(あっ、蛍が落ち込んでる!?)

小鞠「いや、えーと…あのね?」

蛍「?」

小鞠(え、えーと…あぁ…えーと)

小鞠「今度、ケーキの作り方をまた教えて!蛍にプレゼントしたいから!」

小鞠(って、蛍に作り方を教えてもらって、蛍にプレゼントって意味が分からない!)


蛍「…」

小鞠「え、えーと…駄目かな?」



蛍「いえ、是非お願いしますっ♪」パァァァ

小鞠「」キュン

163: 2013/12/08(日) 23:25:42.15 ID:g1fo0M+e0
小鞠「って、あははは。お願いしてるのは私だけどね」

蛍「あっ、じゃあ、えーと…そうだっ。任せちゃってくださいっ」

小鞠「その返事の仕方も少し変かも…」

蛍「そのじゃあ、お世話になります」

小鞠「あはははは。蛍ってば可っ笑しい♪」

蛍「あ、あれ?」






小鞠(蛍…さっきはすっごい笑顔だったな…)

165: 2013/12/08(日) 23:29:54.91 ID:g1fo0M+e0
 
………

小鞠(そして、蛍と少しどうでもいい世間話をした)

小鞠(うん、昨日までの私にとってはどうでもいい世間話)

小鞠(…でも、今の私にとっては)


小鞠(1秒1秒が必氏で嬉しくて楽しくて…もう壊れてしまいそうに嬉しい世間話だった)

蛍「センパイ。もう夕方ですし、帰れます?お義母さんを呼びます?」

小鞠「大丈夫。帰れる、あれ?」フラッ

蛍「あっ、大丈夫ですか?」

小鞠「ごめんね。立ちくらみが」


蛍「じゃあ、手を繋いで帰りませんか?」

小鞠「う、うん//」



小鞠(これくらいの演技…別にいいよね?)

174: 2013/12/08(日) 23:34:04.25 ID:g1fo0M+e0
 
スタスタスタスタ



小鞠「今度、風が無くて日が出てる日に、野原にピクニックに行こうか?」

蛍「はい!是非是非!」

小鞠「私、お弁当作ってくるから…その食べてくれる?」

蛍「はい!!!じゃあ、私もお弁当作ってきますね!」

小鞠「じゃあ、交換だね」

蛍「はい♪」

179: 2013/12/08(日) 23:38:13.33 ID:g1fo0M+e0
小鞠「あ、あと、クリスマスって暇?」

蛍「はい、特に予定はありませんけど」

小鞠「じゃ、じゃあさ、町に遊びに行かない?その……二人で」

蛍「はい!喜んで!」

小鞠「クリスマスになると町の方がキラキラになるから、蛍もびっくりすると思うよ」

蛍「そうなんですね。うわぁ~楽しみです♪」

小鞠「うん、私も楽しみ♪」

184: 2013/12/08(日) 23:42:13.52 ID:g1fo0M+e0
小鞠(ようやく完全に自覚できた)

小鞠(私は蛍の事が好き…そう恋愛的な意味で好き)


小鞠(でも、今はまだ告白とかできない…)

小鞠(だって、こうやって蛍と遊ぶだけでも幸せなんだもんっ)

小鞠(…それに……怖い…)

小鞠(告白して今の関係が壊れてしまったら…)


小鞠(でも…もし……もし、もの足りなくなった時…その時は…その時は…爆砕覚悟で…何もかもを無くす覚悟で)

187: 2013/12/08(日) 23:46:12.65 ID:g1fo0M+e0
小鞠「ねえ、蛍…」

蛍「はい?」

小鞠「これからもたくさん遊ぼうねっ」

蛍「はい!」






小鞠(今はこれで精一杯だけど…絶対に蛍の心を奪ってあげるんだから…)

小鞠(私無しじゃ生きていけないくらい、好きにさせてあげるんだから!!)

小鞠(覚悟しておきなさいよねっ!)




小鞠(蛍っ!)






       終わり

189: 2013/12/08(日) 23:47:06.57 ID:2RJHt7PT0
うちの田舎にもキマシタワーが建ったのん

192: 2013/12/08(日) 23:47:56.53 ID:tclGOlsF0
おっつおっつ

引用元: 小鞠「百合同人誌?」兄「!?」