1: 2012/10/08(月) 20:20:59.91 ID:io9tU49u0
ラボ

岡部(無事このシュタインズ・ゲートの世界線に辿り着き、そして奇跡的に紅莉栖とも再会した……)

岡部(紅莉栖もまゆりも氏ぬ事のない世界線。これでやっと平穏な日々を取り戻した……そう思っていた)

紅莉栖「ねえ、岡部……答えて」

岡部「……」

紅莉栖「わ、私たち……そのっ」モジモジ

岡部「……」

紅莉栖「き、キス、したわよね」

9: 2012/10/08(月) 20:28:36.62 ID:io9tU49u0
岡部(最近、ラボメン達が前の世界線の記憶を思い出してる傾向がある……)

紅莉栖「た、確かラボの……こ、この辺りで」

岡部(辛い記憶のある紅莉栖には、まだ世界線漂流の経験を全て語っていない)

紅莉栖「し、しかも一回じゃなくて何度も、何度も……」モジモジ

岡部(リーディングシュタイナーは誰もが持つ能力。だから、いずれはラボメンの誰かが記憶を思い出すと予想はしていた……しかし)

まゆり「オカリン……」

フェイリス「ニャニャ!?凶真はフェイリスと二人きりの夜を過ごしたのにクーニャンにも手を出していたのかニャ!?」

ルカ子「お、岡部さんは僕とデートしてくれたのに……」

萌郁「私も……キス、された」

岡部(どうしてこうも全員中途半端に思い出してるのだ!)

13: 2012/10/08(月) 20:33:03.53 ID:io9tU49u0
岡部「ふ、ふは、フゥーハハハ! ば、馬鹿な。助手とキスだと!? そんな事ある筈が」

紅莉栖「……好きだ」ボソッ

岡部「!?」

紅莉栖「……世界で一番大切な人の事を忘れる筈ない」ボソッ

岡部「なっ……」

紅莉栖「岡部が……言ってくれた」

まゆり「……」

フェイリス「凶真……」

ルカ子「岡部さん……」

萌郁「……」

15: 2012/10/08(月) 20:37:37.06 ID:io9tU49u0
岡部(言った、確かに言った! だがなんでその部分だけ!)

紅莉栖「そのままはぐして……何度も何度もキスした」

岡部「も、妄想も大概に……」

紅莉栖「岡部はファーストキスじゃないって言ってた……」

岡部「」

紅莉栖「そう言えば、岡部のファーストキスの相手って、だれ?」

岡部「そ、そんな事、どうでも……」

萌郁「私……?」

紅莉栖「えっ」

17: 2012/10/08(月) 20:40:39.35 ID:io9tU49u0
萌郁「私の部屋で……岡部くんに、押し倒されて……初めて、奪われた」

紅莉栖「なっ!?」

まゆり「オ~カ~リ~ン?」

岡部「ご、誤解を招くような言い方はやめろ! キスだけだっただろうが!」

萌郁「……やっぱり、あの事は……本当、だったんだ」

岡部「あっ……」

岡部(しまった……!)

20: 2012/10/08(月) 20:45:00.87 ID:io9tU49u0
岡部(まずい……多少なりとも事情を知る紅莉栖はともかく、萌郁が前の世界線を思い出してたら……)

萌郁「……岡部くん」

岡部「な、なんだ……?」

萌郁「責任……取って、ね?」

岡部「……」

岡部「はあああああ!?」

紅莉栖「ちょっ、桐生さん!?」

フェイリス「抜け駆けなんて卑怯ニャ!」

22: 2012/10/08(月) 20:51:01.81 ID:io9tU49u0
岡部「せ、責任だと!?貴様、何を」

萌郁「岡部くんに……キス、された。それも、押し倒されて……大胆に」

まゆり「どういう事かな~オカリン」

ルカ子「お、岡部さんに押し倒されるなんて……いいなぁ」

紅莉栖「そ、それなら私だって岡部に責任を取って貰う必要があるわよ!」

フェイリス「ニャニャ、そ、それニャら凶真と、岡部さんと一緒に寝た私だって!」

紅莉栖「えっ」

まゆり「フェ、フェリスちゃん……?」

ルカ子「ど、どういう事ですか!?」

27: 2012/10/08(月) 20:57:48.77 ID:io9tU49u0
岡部「だから紛らわしい言い方はよせ!寝たと言っても何もしてなかっただろうが!」

紅莉栖「寝たのは否定しないんだ……」

まゆり「まゆしぃ、だってオカリンに一緒になんて、最近ないのに……」

ルカ子「お、岡部さんと一晩一緒!? はあ、はあ……」

萌郁「牧瀬さん、フェイリス、さん……私……三股?」

岡部「違う!」

36: 2012/10/08(月) 21:08:20.99 ID:io9tU49u0
フェイリス「やっぱり、あれは夢じゃなかったんだ……」

岡部「そ、それは、その……」

フェイリス「岡部さんっ!」ギュッ

岡部「!?」

フェイリス「やっぱり、岡部さんは、私の王子さまだったんだね」

岡部「こ、こら、離れろ留未穂!」

まゆり「オカリンはフェリスちゃんの本名を知らない筈なのに……」

紅莉栖「それじゃあ……」

萌郁「全て、事実……」

ルカ子「全部、本当……なら、僕が岡部さんとデートして、そのまま結ばなて赤ちゃんを授かったのも本当なんですか!?」

岡部「えっ」

40: 2012/10/08(月) 21:18:10.32 ID:io9tU49u0
紅莉栖「う、漆原さん……?」

フェイリス「さ、さすがにそれは……」

まゆり「ルカくんは男の子だから赤ちゃんはできないんじゃないかな~?」

岡部「そ、そうだ!何を言っているのだルカ子!」

岡部(確かにデートはしたが、子作りなどした記憶がないぞ!?)

ルカ子「で、でも……」

岡部「だいたい、デートと言っても結局最後はいつも通り修行をしただけだ」

萌郁「デートは、したんだ……」

岡部「」

44: 2012/10/08(月) 21:27:58.87 ID:io9tU49u0
ルカ子「しゅ、修行もいいですけど、あの時のデートも……た、楽しかったです」

岡部「そ、そうか……」

ルカ子「はい……えへへ」

岡部「……」

紅莉栖「4股とか……」

まゆり「……」

萌郁「岡部くん……意外とやり手、だね」

フェイリス「凶真の一番がフェイリスなら、別に構わないニャ」

52: 2012/10/08(月) 21:38:33.92 ID:io9tU49u0
岡部(なんだ、これは……どうしてこうなった)

岡部(まだデートをしただけのルカ子、一緒に寝ただけの留未穂は、まだ何とかなる……多分)

岡部(問題は萌郁と紅莉栖だ。二人にキスをしたのは事実だ……)

岡部(責任は取るべき、なのか……)

まゆり「オカリン」

岡部「な、なんだ?まゆり」

岡部(まさか、また何かややこしい事が……!?)

岡部(いや、待て。まゆり相手には特に手を出していな……)

まゆり「オカリンは、まゆしぃの手をむぎゅーって握ってくれてね、どこか二人で遠くに行こうとしてたよね」

岡部「えっ?ああ……」

岡部(確かに、まゆりの氏を回避する為に色々と策を試したな。海外逃亡までしようとした事もあったな)

まゆり「えへへ、あれって駆け落ちしようとしたんだよね」

54: 2012/10/08(月) 21:47:59.22 ID:io9tU49u0
岡部「えっ」

紅莉栖「か、駆け落ち!?」

フェイリス「そ、そんニャ……」

萌郁「遊び、だったの……?」

ルカ子「駆け落ちならぼ、僕も一緒に連れて行って下さい!」

岡部「な、何を言ってるのだまゆり!?」

まゆり「あれぇ?でも、オカリン、何だか必氏に何かから逃げようとしてるみたいだったよ?」

岡部(た、確かにまゆりの氏から何としても逃げようとしていたが!)

紅莉栖「そうか、分かった……」

フェイリス「クーニャン?」

紅莉栖「岡部は、私たちと4股して、バレそうになったからまゆりと駆け落ちしようとしたんだ……」

ΩΩΩ<な、なんだってー!

57: 2012/10/08(月) 21:56:41.84 ID:io9tU49u0
岡部「はあああ!?」

フェイリス「そんなっ……私は、岡部さんとずっと一緒にっ」

ルカ子「か、駆け落ちなんて……どうして僕と駆け落ちしてくれないんですか!?」

萌郁「……責任、逃れ……、酷い」

紅莉栖「わ、私の初めてを奪っておいて、駆け落ちなんて、許さないからな!」

岡部「なんだよ、これ……」

まゆり「オカリンと駆け落ちかぁ……えへへ、まゆしぃはそれもいいのです」ムギュ

59: 2012/10/08(月) 22:07:44.15 ID:io9tU49u0
岡部(どうする……このままでは俺は4股した上に幼馴染みと駆け落ちしようと企むゲスリンに認定されてしまう)

岡部(世界線漂流の事を全て話すか……? だが萌郁にはどう説明すればいい?)

岡部(まずは、まゆりと駆け落ちの誤解を解かなければ……)

岡部(その為には俺が駆け落ちする必要がない事を証明しなければならない)

岡部(駆け落ちする必要がない。つまり、4股でないと、彼女たちに理解して貰わねばならん)

岡部(ならば……)

62: 2012/10/08(月) 22:17:16.22 ID:io9tU49u0
岡部「フゥーハハハ!」

紅莉栖「な、なによ!高笑いしても誤魔化せないんだからな!」

岡部「誤魔化すぅ?助手ぅ、貴様は一つ勘違いをしているぞ」

紅莉栖「勘違い?」

岡部「俺は勘違いどころか、そもそも4股すらしていない!」バサッ

紅莉栖「はあ!?あ、あんた今更になってなかった事にする気なの!?」

岡部「違う!なかった事にする?俺がそんな事をする筈はない!」

紅莉栖「」ビクッ

紅莉栖「で、でも4股して、私にキスして他の子達に浮気してたじゃない!」

岡部「浮気ではない!全部本気だ!」

紅莉栖「!?」

67: 2012/10/08(月) 22:25:17.18 ID:io9tU49u0
紅莉栖「ど、どういう事よ……」

岡部「確かに俺はお前とラボで何度もキスをした。今でもあの時の感触を明確に思い出せる」

紅莉栖「お、思い出さんでいい!」

岡部「あの時言った言葉も、気持ちも、全て本当だ。嘘偽りはない」

紅莉栖「そ、それって……」

岡部「だがそれは他のみんなも一緒だ」

岡部「萌郁を必氏になって押し倒されてキスしたのも事実だ。あんなに激しいキスをしたのは初めてだった」

萌郁「岡部くん……」キュン

74: 2012/10/08(月) 22:39:46.57 ID:io9tU49u0
紅莉栖「つまりあんたは私と桐生さんに本気でキスしてフェイリスさんとも本気で寝て、漆原さんと本気でデートしたって事?」

岡部「ああ」

岡部(……あれ、よく考えてみればこっちの方がゲスリンじゃないか?)

紅莉栖「へぇ~」

岡部「い、いや待て!違うんだ!状況が状況だったのだ!」

紅莉栖「女の子と一緒に寝て、違う女の子とデートとして、また違う女の子を押し倒してキスして、そして告白した挙げ句、また他の子と駆け落ちする状況ね~」

岡部「いや、それは……」

87: 2012/10/08(月) 22:50:25.11 ID:io9tU49u0
岡部「くそっ、こうなったら!モヤット・スネェェェク!」ポチッ

ぼわっ

紅莉栖「きゃっ!」

フェイリス「ま、前が見えないニャ!」

萌郁「眼鏡……曇る」

まゆり「あわわっ」

ルカ子「い、一体何が……」オロオロ

紅莉栖「くっ、やっと見えるようになった……あれ岡部は?」

フェイリス「いないニャ」

萌郁「……逃げた」

95: 2012/10/08(月) 23:00:09.97 ID:io9tU49u0

岡部「はあ、はあ……咄嗟に逃げてきたが、これからどうする」

岡部(とりあえず、紅莉栖には後で事情を全て説明しよう。そしたら理解はしてくれる筈だ)

岡部(まゆりも、前の世界線で全て終わったら話すと約束していたんだ。話せば、今回の事も納得してくれるだろう)

岡部(萌郁には全て話せないが、とりあえず何か言い訳を考えておくか……)

岡部(ルカ子とフェイリスには、全て話すべきかどうか……)

岡部「とにかく、今日はラボには戻れんな……ん? あれは……」

ダル「……」

岡部「ダル……?」

100: 2012/10/08(月) 23:11:13.30 ID:io9tU49u0
岡部「誰かと一緒にいるみたいだが……む、あれは……バカな、鈴羽!?」

岡部(いや、待て。鈴羽がこの時代に居る筈がない。となると……)

岡部「鈴羽の母親となる女性……確か、名は阿万音由季だったか」

岡部「なるほど……ダルめ、既に嫁を見つけたのか。全く幸せ者め……」

ダル「……!」

由季?「~っ!」

岡部「しかし、何だ……様子が変だな。会話はここからじゃ聞こえんし、少し近付いてみるか」

103: 2012/10/08(月) 23:17:34.47 ID:io9tU49u0
岡部「よし、これくらい近付いたら聞き取れるな」

ダル「由季たん!由季たん!」ハアハア

由季?「や、やめっ」

ダル「ぼ、僕たちは将来ケコーンして鈴羽たんを授かるんだお!だから今のうちに練習を……」ハアハアハアハア

岡部「」

ダル「あっ、オカリン!ふひひ、紹介するお!僕の嫁の阿万音由」

岡部「その歪み!俺が断ち切る!」ドゴッ

ダル「」

120: 2012/10/08(月) 23:43:50.16 ID:io9tU49u0
岡部(中途半端なリーディング・シュタイナーの発現が、まさかこのような事態を引き起こすとは……)

岡部「大丈夫か?」

由季「えっ、は、はい……」

岡部「……一つ聞くが、その男とは知り合いか?」

由季「いえ、さっきそこでいきなり話しかけられて……」

岡部「そうか……」

岡部(ダルと阿万音由季とのファーストコンタクトは最悪な形になってしまったな)

124: 2012/10/08(月) 23:51:55.73 ID:io9tU49u0
岡部(少しはフォロー入れておいた方がいいか。鈴羽に会えなくなるのは御免だしな)

岡部「済まない、迷惑をかけたな」

由季「な、なんであなたが謝るんですか?助けてくれたのにそんな……」

岡部「俺はその男の知り合いなんだ。少し錯乱していたみたいで、そいつの知人とあなたを誤認していたようだ」

由季「そ、そうだったんですか……」

岡部「本当は悪くない奴なんだ。許してくれると有り難い」

由季「いえ、そんな……気にしませんよ」

岡部「そうか、ありがとう」

岡部(良かった……これで少しはケアできたか?)

128: 2012/10/09(火) 00:06:10.65 ID:fSTSsmKT0
岡部「では、そろそろ行く。迷惑かけて、本当に済まない」

由季「あ、あのっ」

岡部「なんだ?」

由季「名前、聞いてもいいですか?」

岡部「ああ、こいつの名前は橋田至だ。ダルとでも呼んでやってくれ」

由季「そ、そっちじゃなくて、あなたの名前を」

岡部「俺か? フッ、そんなにも我が真名が聞きたいか!我が名は鳳凰院凶真!狂気のマッドサイエンティストだ!フゥーハハハ!」バサッ

由季「あなたもレイヤーですか?出来れば本名の方を……」

岡部「レイヤーではない!この白衣はマッドサイエンティストにとって正装なのだ!決してコスプレではない!」

由季「それで、名前は……」

岡部「ぐぬぬ、華麗にスルーしよって……岡部倫太郎だ」

由季「岡部、くん……」
岡部「ふん。ではまたな、阿万音由季」

由季「……岡部、倫太郎」

141: 2012/10/09(火) 00:19:44.09 ID:fSTSsmKT0
ダル「う、ううん……ここは」

岡部「気がついたか」

ダル「オカリン……? 僕、なんでこんな所に……あ、そうだ!由季たん!僕の由季たんは?」

岡部「由季たん!ではない!全く……少しは落ち着け」

ダル「落ち着けとかwwwwwwあんな可愛さ子が嫁確認なのに落ち着けとか無理だろ常考wwwwwwうっはwみwなwぎwっwてwwきwwwたwww」

岡部「このHENTAIめ……」

岡部(まあ、向こうもあまり気にしてはないみたいだし、ダルがこれから猛アタックを続ければ、いずれは結ばれるだろうな)

ダル「あれ?ねえ、オカリン。あれ由季たんじゃね?」

岡部「なに?阿万音由季はさっき別れた筈だが……」

鈴羽「おっ、いたいた!おーい!父さ~ん!おじさ~ん!」

岡部「なん、だと……」

147: 2012/10/09(火) 00:27:11.63 ID:fSTSsmKT0
ダル「あ、あれ?もしかして阿万音氏……?つまり僕の可愛い娘の鈴羽たん!?」

岡部「ば、馬鹿な!?何故この時代に鈴羽が!?」

鈴羽「えへへっ、えいっ」ムギュ

岡部「なっ」

ダル「何となく分かってたけど、オカリンェ……」

岡部「お、お前、なんで……」

鈴羽「えへへっ、来ちゃった」

岡部「き、来ちゃったって……」

ダル「オウフ……天使すぐる」

岡部(あれ? 鈴羽、髪を染めたのか? 前は黒ではなかった筈だが……それに癖毛じゃなくてストレートになってる)

155: 2012/10/09(火) 00:36:18.52 ID:fSTSsmKT0
岡部「な、なあ鈴羽……また未来で何か問題が起きたのか?」

鈴羽「問題?ううん、父さんたちに会いにきただけだよ?」

岡部「り、理由はそれだけなのか?」

鈴羽「うん」

岡部「そ、そうか……」

岡部(問題が起きてない、ただ俺達に会いに来ただけでタイムマシンを使ったのか? この世界線の未来はどうなっているのだ)

ダル「うwwwっwwwはwwwその為にパパたちに会いにくるとかwww可愛いすぎるだろwww」

鈴羽「あはは、やっぱりダルおじさんはいつの時代も相変わらずだね」

岡部「こいつの性格は未来でも変わっていないのか」

ダル「オウフwwwサーセンwww」

岡部「…………」

ダル「…………」

岡部・ダル「「あれ?」」

165: 2012/10/09(火) 00:45:58.43 ID:fSTSsmKT0
ダル「あ、あの、鈴羽たん……?」

鈴羽「もう~その呼び方は止めてよ、ダルおじさん」

ダル「お、おじ……」

岡部「ほ、ほら、ダル!鈴羽も思春期なんだ!娘が父親から距離を置く話をよく聞くだろ?」

ダル「な、なるへそ!思春期か~まさか鈴羽たんにも来るとはwwwパパショックだおwww」

鈴羽「ええ~距離なんて置いてないよ」ムギュ

岡部「えっ」

鈴羽「んっ」チュッ

岡部「んむっ!?」

鈴羽「んっはむ……ぷは、ほらね?あたしたち親子、仲が良いってご近所からも評判なんだよ?」

ダル「」

174: 2012/10/09(火) 00:55:07.17 ID:fSTSsmKT0
岡部「だ、ダルううううう!!?」

鈴羽「あれ?ダルおじさん、倒れちゃったよ。具合でも悪かったのかな?」

岡部「本当、なのか……?」

鈴羽「ん?なにが?」

岡部「お前が、俺の……娘?」

鈴羽「もう、今更なに言ってんのさ。オカリン父さん」ムギュ

岡部「お、おかしいだろうが!阿万音由季はダルと結ばれる筈だ!?だいたい、親子ならキスなんてせんわ!」

鈴羽「でも、確かにあたしの母さんは阿万音由季で、父さんは岡部倫太郎だよ?それに……んっ」チュッ

岡部「んむぐっ」

鈴羽「んっ、キス、教えてくれたの、父さんなんだよ?」

180: 2012/10/09(火) 01:05:53.67 ID:fSTSsmKT0
鈴羽「父さんってば、あたしが物心つく頃からずっと寝る前にキスしてくれてさ」

鈴羽「いつしか父さんのキスなしじゃ、満足に寝付けなくなったんだよね~」

岡部「そ、そんな事、許される筈がないだろ!?阿万音由季は止めなかったのか!?」

鈴羽「う~ん、だってこれ、そもそも父さんが母さんにしてた事をあたしにもするようになっただけだし……」

岡部「」

ダル「」

186: 2012/10/09(火) 01:12:00.44 ID:fSTSsmKT0
鈴羽「う~ん、でもやっぱこの時代はいいね」

岡部「な、なにがだ」

鈴羽「だってあんなにも上手な父さんと初々しい状態でキスできるんだもん。タイムマシンを使う価値はあるよ!」

岡部「」

ダル「」

鈴羽「えへへ、これから滞在中は毎日キスしてね、父さんっ」

岡部「ば、馬鹿者!そんな事……」

鈴羽「父さんのキスなしじゃ眠れないんだよ。こんな風にしたの、父さんなんだから。ちゃんと責任取ってよね」

岡部「」

196: 2012/10/09(火) 01:19:00.23 ID:fSTSsmKT0
俺は結局、鈴羽を受け入れた。毎朝毎晩、おはようとおやすみのキスを強請られる生活。
最初は違和感しかなかったが、最近では自分でもキスが上達してるのが分かってきて、楽しむようになった。

これも、リーディング・シュタイナーが及ぼした歪みの一つなのだろう。だから俺はそれを否定しない。なかった事にはしない

紅莉栖たちについてだが、結局萌郁を覗いた全てのラボメンに真相を話した。正直、あそこまで思い出した萌郁を完全に誤魔化す事はできないと思っていたが、なんとかなった。
恐らく、彼女も薄々気付いてはいるだろうが、特に追求される事はなかった。

203: 2012/10/09(火) 01:28:58.34 ID:fSTSsmKT0
紅莉栖たちは全て事情を理解してくれた。俺が4股をしていない事が証明さたお陰でなんとかゲスリンと呼ばれる事はなさそうだ。
紅莉栖たちに俺が本気だったという事が伝わり、誤解も解けた。ダルは旅に出た。リーディング・シュタイナーによって生まれた歪みは無事全て解決した。

岡部「なあ、聞いて良いか?」

由季「なに?」

岡部「娘にキスをする父親って、どう思う?」

由季「う~ん、それも愛情表現の一つだと思うけどな」

岡部「そうか……」

由季「もしかしたら、この子が産まれたらする気?」

岡部「……さあな」

由季「それじゃあ、平等に、私にも……」

岡部「無論、そのつもりだ」

由季「えへへ……私たち、愛されてるね、鈴羽」

終わり

207: 2012/10/09(火) 01:30:06.51 ID:fSTSsmKT0
書き溜ないから遅くてごめんね

読んでくれた人、ありがとニャンニャン

210: 2012/10/09(火) 01:32:00.79 ID:DF4Q1aBAO
乙ニャンニャン

引用元: 岡部「最近ラボメン達が中途半端に前の世界線の記憶を思い出してる」