1: 2014/06/13(金) 19:24:59.46 ID:AQwQE91AO
ハイスコアガールのSS
たぶん短いです


2: 2014/06/13(金) 19:28:33.83 ID:AQwQE91AO
小学生の頃の話です

―――――日高家

母「あらいけない、買い物行くの忘れてたわ」

小春「私が行くよ、お母さん」

母「いいの?いつも悪いわね小春」

小春「うん、行ってきます」

母「…お手伝いしてくれるのは嬉しいけど、何か趣味も持たなきゃダメよ?若いんだからいっぱい遊ばなきゃ」

小春「…うん」

3: 2014/06/13(金) 19:32:23.80 ID:AQwQE91AO
―――商店街

小春「えっと…確かこの辺りに八百屋さんがあったと思うけど…」

小春「…!」ピタッ


大野「…」カチャカチャ

小春(駄菓子屋のとこで女の子がゲームしてる……あんな綺麗な子でもゲームなんてやるんだ)

大野「…」ムフー

小春(何だか嬉しそうな顔してる)

大野「…」カチャカチャ

大野「!」

小春「…」ジーッ

6: 2014/06/14(土) 02:21:24.64 ID:HjjqsqXAO
大野「…」ジーッ

小春「…あ!ごめん、何だか楽しそうだったから……邪魔してごめんね」タッ

大野「…」クイクイ

小春「え?」ピタッ

大野「…」チョイチョイ

小春「…え?隣に座れってこと?」

大野「…」コクッ

小春「…でも、私ゲームなんかしたことないし…邪魔になるだけかも…」

大野「…」ジーッ

小春「…わかったよ、ちょっとだけだよ?」

大野「…」コクッ

小春(誰かとゲームしたかったのかな…?)

7: 2014/06/14(土) 02:27:50.54 ID:HjjqsqXAO
大野「…」

小春「…」

大野「…」

小春「あの…名前は何て言うの?」

大野「…」

小春(何も喋らない子だなぁ)

大野「…!」ピクッ

小春「あ、ごめん、ミスしちゃった!!ごめんね!?」

大野「…」ブンブン

小春(気にするなって事かな、たぶん)

大野「…」

小春「あの…何で私をゲームに誘ってくれたの?」

大野「…」


―――楽しそうだったから…

大野「…」

大野「…」ンフー

小春「ンフーじゃわからないよ…」

9: 2014/06/14(土) 02:30:25.44 ID:HjjqsqXAO
小春「…あ、いけない、おつかいの途中だったんだ!」ガタッ

大野「…」

小春「あの…ありがとうね?」

大野「…」コクッ

小春「それじゃ、楽しかったよ!」

大野「…」

10: 2014/06/14(土) 02:37:46.91 ID:HjjqsqXAO
―――

小春「おつかいも終わったし…帰ろうかな…」

オジサン「お嬢さん…お嬢さん」

小春「!?」ビクッ

オジサン「可愛いですねぇ…お嬢さん、ねぇ…おしゃべりしましょうよ」

小春(え、なにこの人…怖い…)

オジサン「ワタクシはですね、毎日さびしく孤独で…さむい!!お嬢さん、ワタクシをあたためてください」

小春(え、どうしよう、どうしよう)

オジサン「お嬢さん、お嬢さん…ねえ、お嬢さ…」

ズカズカズカッ

バチコーーーンッ!!!

オジサン「ほげげー!!」ズザザッ

小春「え!?」


大野「…」ンフー


11: 2014/06/14(土) 02:42:39.36 ID:HjjqsqXAO
小春「あ、さっきの子!」

大野「…」コクッ

オジサン「…」


オジサン「ワタクシを足蹴にしてくださいー!!!」ガシッ

小春「キャッ!!」

大野「フンガーッ!!」ゲシッ ゲシッ

オジサン「ほげげー!!」

小春(フンガーって…)

12: 2014/06/14(土) 02:47:45.34 ID:HjjqsqXAO
ブウウウウンッ

じいや「お嬢様~お迎えの時間ですー!」キキキーッ

ボカーーーンッ!!

オジサン「あーれー」キラーン

小春「…」

大野「…」

小春「今日はありがとうね…また、会えるといいね」

大野「…」スッ

小春「え、キャンディー…くれるの?」

大野「…」コクッ

小春「ありがとう。またいつかね!」フリフリ

大野「…」フリフリ

じいや「おや、あの子はご友人ですか?」

大野「…」

13: 2014/06/14(土) 02:51:28.16 ID:HjjqsqXAO

ブロロロロッ

大野「…」

じいや「今日は表情が穏やかですな。さっきの子と遊んだのが楽しかったんですね?」

大野「…」コクッ


ブウウウウンッ

14: 2014/06/14(土) 02:54:50.94 ID:HjjqsqXAO

その後…私はあの女の子と少しプレイして以来ゲームを触る事なんか全く無かった。

でも、中学二年…ある男子との出会いをきっかけに私はまたゲームの世界に入る事になる。



…いつか、あの子にも勝てるようになりたい…



おしまい

引用元: 【ハイスコアガール】小春「黒髪のあの子」