1: 2022/09/23(金) 22:23:40.73 ID:NUPPQ1pZ.net
ある日

歩夢「果林さん?」

果林「どうしたの?」

歩夢「どうしたのじゃなくて…なんで抱きついてるんですか?」

果林「…いいじゃない 減るもんじゃないんだし」

歩夢「そういう問題じゃなくて…恥ずかしいんですけど」

果林「あら、わたしは嬉しいわよ?こうして仲良く出来て」

歩夢「それはそうですけど…」

果林「…今までありがとね」

歩夢「はい???」


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3: 2022/09/23(金) 22:28:08.68 ID:NUPPQ1pZ.net
かすみ「いっちばんのりーー!!!」ガララッ

かすみ「へぶっ!!!」

果林「あら、危ないわね」

かすみ「果林先輩!?なんでドアの前に立ってるんですか!危ないでしょーが!!」

果林「ドアを勢いよく開けて入ってくるのも十分危ないわよ?」

かすみ「それはそうですけど……ていうか、離してくれません?」

果林「どうして?」

かすみ「どうしてって…真正面から抱きつかれるのさすがに恥ずかしいんですけど」

果林「侑には自分からやる癖に、わたしのは嫌なの?」

かすみ「そういうわけじゃないですけど!」

果林「ならいいじゃない かすみちゃんは可愛いわね」

かすみ「はああ!?」

果林「これからも可愛いかすみちゃんでいるのよ」

かすみ「???」


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10: 2022/09/23(金) 22:36:20.10 ID:NUPPQ1pZ.net
果林「璃奈ちゃん」

璃奈「果林さん?」

果林「璃奈ちゃんは、今は無理でも必ず表情を出せるようになるわよ」

璃奈「え?」

果林「でも、欲を言えばわたしがいる時に見てみたかったわ」

璃奈「ご、ごめんなさい」

果林「謝らなくていいのよ 表情は出せなくたって、色んな璃奈ちゃんの顔をわたしは知ってるから」

璃奈「果林さん…」

果林「仲間を大切にこれからも頑張ってね?わたしもずっと応援してるから」

璃奈「ありがとう」テレテレ


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13: 2022/09/23(金) 22:39:05.98 ID:NUPPQ1pZ.net
果林「しずくちゃんは本当に偉いわね」

しずく「え?」

果林「スクールアイドルも演劇部も全力で出来るなんて」

しずく「それを言うなら果林さんだってモデルの仕事と両立してるじゃないですか」

果林「しずくちゃんはまだ1年生よ?それなのにこれだけしっかりしてるの、本当にすごいと思うわ」

しずく「果林さん?」

果林「でも、しっかり者なのに実は年相応なところがあるしずくちゃんも好きよ」

しずく「ちょっと果林さん!?それはどういうことですか!?」

果林「ふふ もっとしずくちゃんとも遊びたかったわね これからも、無理せずに頑張るのよ?」ナデナデ

しずく「は、はい……???」


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15: 2022/09/23(金) 22:41:52.01 ID:NUPPQ1pZ.net
果林「栞子ちゃんも本当にしっかりしてるわよね」

栞子「いえ、わたしはまだまだです」

果林「そんなことないわよ あなたはスクールアイドルであり、生徒会長なんだから」

栞子「自分で選んだ道です 手を抜くつもりはありまs」

果林「栞子ちゃんは硬いのよ~」

栞子「果林さん!?///」

果林「もっと肩の力を抜いて?辛いことも嫌なことも、同好会のみんなは受け入れてくれるから」

栞子「は、はい」

果林「栞子ちゃんとはあまり長い時間過ごせなかったけど、とても楽しかったわ ありがとう」

栞子「は、はい…??」


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17: 2022/09/23(金) 22:44:25.20 ID:NUPPQ1pZ.net
果林「ミアは……」

ミア「なんだよ」

果林「よく考えたら3年なのよね」

ミア「ああ 卒業しても日本で暮らすつもりだけどね」

果林「うーん、じゃあミアはいいかしら」

ミア「はぁ?なんかすごくムカつくんだけど」

果林「冗談よっ」ダキッ

ミア「い、いきなりなんだよ!!///」

果林「残り少ない学生生活、楽しんでね?」

ミア「い、言われなくてもわかってる!!」

果林「ふふ」

ミア(なんなんだ果林は…)


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19: 2022/09/23(金) 22:46:49.87 ID:NUPPQ1pZ.net
果林「ランジュ、調子はどう?」

ランジュ「バッチリよ!!」

果林「それはよかったわ …同好会との時間は楽しい?」

ランジュ「ええ!最高よ!わたしの望むものはここにあったの!!」

果林「ふふ わたしもそうよ」

ランジュ「果林?」

果林「……沢山楽しい時間を過ごしてほしいわ」

ランジュ「……えいやっ!!」ダキッ

果林「ランジュ!?いきなりどうしたの!?」

ランジュ「なんだか果林が寂しそうな顔してたから」

果林「そ……なら、もう少し抱きしめててほしいわ」

ランジュ「無問題ラ!」


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22: 2022/09/23(金) 22:48:58.55 ID:NUPPQ1pZ.net
果林「ゆ~う~!!」ダキッ

侑「わわっ!?果林さん?!」

果林「ピアノはどう?」

侑「まだまだ全然だけど、でも最近は上手くなってきたと思うよ!」

果林「ええ、それはわたしたちが1番知ってるわ」

侑「嬉しいなぁ」

果林「…あなたには、色々ともらったものがあったわ」

侑「え?」

果林「侑が同好会にいてくれて、本当によかった」

侑「か、果林さん///」

果林「これからも頑張るのよ?わたしもずっと応援してるから」

侑「うん…!!!」


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24: 2022/09/23(金) 22:52:36.01 ID:NUPPQ1pZ.net
果林「せ~つな!」ツンッ

せつ菜「どうしたんですか!?」

果林「………ふふ」

せつ菜「?」

果林「あなたには…少し憧れてたところがあったわ」

せつ菜「え?」

果林「あなたのパフォーマンスは、わたしの心も動かしたのよ」

せつ菜「そ、それは嬉しいです!」

果林「せつ菜はすごいわ これからももっと、その熱さでどんどん周りを巻き込んで行ける」

せつ菜「なんだかすごい褒めますね…ちょっと照れくさいです///」

果林「ふふ あなたの活躍を心から願ってるわ」

せつ菜「はい!ありがとうございます!!!」


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26: 2022/09/23(金) 22:55:24.92 ID:NUPPQ1pZ.net
果林「…」

愛「どったの果林ー なんだか元気ない?」

果林「…愛」

愛「うん?」

果林「あなたはいつまでも…わたしのライバルよ」

愛「え?」

果林「でも…仲間よ」

愛「急にどうしたのさ~」

果林「愛がユニットに誘ってくれて、新しい世界を知ることが出来た そして、2人組ということであなたがライバルとなり、わたしも成長出来た」

果林「感謝してるわ」

愛「果林…」

果林「あのね、愛……これからも、わたしのライバルで…仲間でいてくれる?」

愛「もちろんだよ!!」

果林「ふふ、ありがとう」ナデナデ

愛「ちょっ///」


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27: 2022/09/23(金) 22:58:16.74 ID:NUPPQ1pZ.net
エマ「果林ちゃん最近元気ないね」

果林「そう?」

彼方「なんか、下級生に抱きついたり感謝したりしてたって聞いたよ~?」

果林「なっ、もう噂になってるのね!!」

エマ「甘えたくなっちゃったの?」

果林「…別に」

彼方「あ~ 彼方ちゃんわかっちゃった~」ニヤニヤ

エマ「なにを?」

彼方「果林ちゃんというか彼方ちゃんたちってもうすぐ卒業でしょ?だから、お別れするのが寂しくなっちゃったんだよ~」ニヤニヤ

エマ「そうなの?」

果林「……そうだけど文句ある?」

彼方「果林ちゃんは可愛いなあ~」ニヤニヤニヤニヤ

果林「…」イラッ

28: 2022/09/23(金) 23:01:12.09 ID:NUPPQ1pZ.net
彼方「朝香果林はクールなのよ きりっ」

彼方「とか言って~ 可愛いとこあるではないか~」ニヤニヤニヤニヤニヤニヤ

果林「……おいたがすぎたようね」ニッコリ

彼方「ひいっ!エマちゃん助けて~!!」

エマ「果林ちゃん!そんな怖い顔しちゃだめ!」

果林「なんでわたしが怒られてるのよ…」

彼方「…でも、気持ちはわかるよ 彼方ちゃんもすごく寂しいよ」

エマ「わたしもだよ …じゃあさ!3人で寄せ書きしようよ!」

彼方「ナイスアイデアだよ~」

果林「ええ!?あんなことした後に寄せ書きなんて、なんかわたし本当の寂しがり屋みたいじゃない!」

彼方「その通りじゃん~」ニヤニヤ

果林「うるさい!!」


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29: 2022/09/23(金) 23:02:06.00 ID:NUPPQ1pZ.net
担任「それでは、卒業生の発表をする」

担任「その前に、このクラスで1人卒業出来なかった生徒がいる」

担任「朝香 来年頑張れ」

果林「なんでよ!!!!!!!!!」

30: 2022/09/23(金) 23:02:23.24 ID:NUPPQ1pZ.net
終わり


なんだか留年オチを求められてる気がしたので……

31: 2022/09/23(金) 23:02:23.93 ID:QCDqpg/9.net

32: 2022/09/23(金) 23:03:19.61 ID:4Jh/W2jq.net
19歳のスクールアイドルとかえっっっっっっ

33: 2022/09/23(金) 23:04:00.64 ID:wKuPgMrg.net
おい、しんみりする果林さんを見て泣いてた俺の涙を返せよ

42: 2022/09/23(金) 23:22:33.63 ID:NUPPQ1pZ.net
誰も責めないで…

引用元: 果林「もう、あの子たちと過ごせる時間も少ないのよね…」