1: 2015/10/22(木) 00:09:51.022 ID:9i7r4Q5y0.net
亜美「りっちゃん助けて!」

律子「知らないわよ、あれだけ早くやっとくように言ったじゃない」

真美「そこをなんとかぁ…」

律子「ダメよ、ちゃんと自分たちの力でやりなさい」

2: 2015/10/22(木) 00:10:40.363 ID:9i7r4Q5y0.net
亜美「そんなぁ…」

真美「せめて…せめてりっちゃんが中1の時にやった自由研究を見せて…」

律子「まぁそれくらいなら…」

亜美「いいの!?」

真美「やったぁ!」

3: 2015/10/22(木) 00:11:09.610 ID:9i7r4Q5y0.net
亜美(そうなりゃこっちのもんよ!)

真美(りっちゃんならちゃんとしてるはずだからそれを写せば…)

律子「えぇっと…こないだやよいにも見せたから…あった!はい、これよ」

亜美「ありがとりっちゃん!ん?」

真美「何これ?」

4: 2015/10/22(木) 00:11:40.840 ID:9i7r4Q5y0.net
律子「何って、私が中1の時の自由研究よ?」

亜美「そうじゃなくてぇ!」

真美「『年金制度の問題点と考えられる改善方法』って…」

亜美「明らかに中1レベルじゃないよぉ!」

6: 2015/10/22(木) 00:12:26.069 ID:9i7r4Q5y0.net
律子「そんなこと言われても…伊織は理解してたわよ?」

真美「いおりんぱねぇ!?」

律子「やよいも最初はちんぷんかんぷんだったみたいだけどもやしに例えたら理解できたわ」

亜美「もやしぱねぇ!?」

7: 2015/10/22(木) 00:12:52.944 ID:9i7r4Q5y0.net
真美「でもこれじゃ写しても真美たちがやったって信じてもらえないよぉ!」

律子「あんたたち…やっぱりそのつもりだったのね…」

亜美「うあうあ~」

8: 2015/10/22(木) 00:13:20.323 ID:9i7r4Q5y0.net
律子「もう…他の人がどんな自由研究やってるか教えてもらいに行ったら?参考になるかもしれないわよ?」

真美「って言われたけど…」

亜美「誰から行こうか?」

9: 2015/10/22(木) 00:13:56.246 ID:9i7r4Q5y0.net
ガチャ
春香「おはようございます!天海春香です!」

亜美真美「「えぇぇ…」」

春香「え?何?そのあからさまながっかり感」

亜美「だってぇ…」

真美「はるるんの自由研究ってザ・普通みたいな感じっしょ?」

春香「自由研究?」

10: 2015/10/22(木) 00:14:29.645 ID:9i7r4Q5y0.net
春香「なるほど、そういうこと。えーっとね、私が中1の時の自由研究かぁ…なんだったかな?」

亜美「いや、はるるんはいいよ…」

春香「な、なんでよぉ?」

真美「どうせアサガオの観察日記とかっしょ?」

春香「そ、そんなことな…かったはずだもん!覚えてないけど…あっ!今メールでお母さんに確認してみる!」

11: 2015/10/22(木) 00:15:04.151 ID:9i7r4Q5y0.net
ピロリロリン

春香「ほら、亜美!真美!返事きたよ!見て見て!」

『あなたの中1の時の自由研究?ヘチマの観察日記だったわよ』

春香亜美真美「「「…」」」

春香「…千早ちゃんとかいいんじゃないかな?」

真美「…うん」

亜美「なんかごめんね…」

12: 2015/10/22(木) 00:15:27.047 ID:9i7r4Q5y0.net
千早「それで私のところに?」

亜美「うん!」

真美「千早お姉ちゃんの自由研究って何だったの?」

千早「私は確か…歌の歴史だったかしら…」

15: 2015/10/22(木) 00:16:01.531 ID:9i7r4Q5y0.net
亜美「歌の歴史ぃ?」

真美「千早お姉ちゃんっぽいけどなんかつまんなそうだね…」

千早「そんなことないわ!!そもそも歌というのは最古の音楽で…」

亜美「あっ…」

真美「ヤバい…」

16: 2015/10/22(木) 00:16:29.844 ID:9i7r4Q5y0.net
1時間後
千早「…でもこれは人間だけの話ではなく鳥類や海獣類にも歌を歌っているものは確認されていて…」

亜美「あ、ありがとう千早お姉ちゃん!」ダッ

真美「それじゃあね!」ダッ

千早「あっ!?待ってまだ話は…」

亜美「ふぅ…千早お姉ちゃんの性格を忘れてた…」

17: 2015/10/22(木) 00:17:06.192 ID:9i7r4Q5y0.net
真美「どうしよう、だいぶ時間かけちゃったよ…」

亜美「そんなこともあろうかといおりんとあずさお姉ちゃんにはさっき中1の時の自由研究を持ってきてくれるようメールしたよ!」

真美「流石亜美!天才!愛ちてるぅ!」

18: 2015/10/22(木) 00:17:36.872 ID:9i7r4Q5y0.net
ガチャ

あずさ「あらあら~」

伊織「なーにが愛してるよ」

貴音「仲がいいのは良きことでは?」

響「…貴音、ちょっと違うと思うぞ?」

亜美「あずさお姉ちゃん!いおりん!」

真美「ひびきんにお姫ちんも!」

19: 2015/10/22(木) 00:17:58.009 ID:9i7r4Q5y0.net
伊織「ほら、持ってきてやったわよ」

亜美「わーい!」

真美「いおりんは自由研究何にしたの?」

伊織「読書感想文よ」

20: 2015/10/22(木) 00:18:28.019 ID:9i7r4Q5y0.net
亜美「へぇ、なんか意外だね」

真美「もっと難しいことしてるイメージだったよ…って、え!?」

『The impressionistic essay which read Hamlet of William Shakespeare』

21: 2015/10/22(木) 00:18:52.847 ID:9i7r4Q5y0.net
真美「読書感想文だよね?」

伊織「そうよ?」

亜美「なんで英語が書いてあんの?」

伊織「英語で読んだんだから英語で書くに決まってるじゃない?」

亜美「どぇぇえ!?いおりん英語で本読んだの!?」

真美「日本語版読めば良かったのに…」

22: 2015/10/22(木) 00:19:35.287 ID:9i7r4Q5y0.net
伊織「ハムレットの日本語版なんて3歳の時に読んでるわよ、原著だから味があるんじゃない」

亜美「亜美たちには無理だ…」

23: 2015/10/22(木) 00:20:10.615 ID:9i7r4Q5y0.net
真美「あずさお姉ちゃんは?」

あずさ「私はこれよ~」

『世界の国々』

亜美「あっ!壁新聞だ!」

真美「世界の国々か~、まぁこれくらいなら…ん?」

亜美「どったの真美?」

24: 2015/10/22(木) 00:20:39.970 ID:9i7r4Q5y0.net
真美「…写真」

亜美「そりゃ壁新聞なんだから写真もあるっしょ?」

真美「…違う…全部の写真に…あずさお姉ちゃんが写ってる…」

亜美「えぇぇぇ!?あっ!ほんとだ!これあずさお姉ちゃんだ!」

25: 2015/10/22(木) 00:21:11.438 ID:9i7r4Q5y0.net
あずさ「私が実際に行った国について調べたの~」

真美「だから規則性が全くないんだね…」

亜美「ブータン、ドイツ、アイスランド、タイ、エジプト、ポルトガル…」

真美「行き方については聞かないでおくよ…」

26: 2015/10/22(木) 00:21:43.081 ID:9i7r4Q5y0.net
響「伊織に事情を聞いたから自分も持ってきたぞ!」

亜美「ひびきんはなぁ…」

響「何だよ!?」

真美「正直はるるんの二の舞の気がする…」

亜美「どうせゴーヤの観察日記っしょ?」

27: 2015/10/22(木) 00:22:17.535 ID:9i7r4Q5y0.net
響「自分のことバカにしすぎだぞ!自分の自由研究はこれさぁ!」

『動物の生態』

伊織「ふぅん、どれどれ…」

亜美「うーん…ひびきんらしさは出てるけど…」

真美「地味だ…」

響「うぎゃあ!?嘘だろ?めちゃくちゃ褒められたんだぞぉ!」

28: 2015/10/22(木) 00:23:05.899 ID:9i7r4Q5y0.net
真美「そんなこと言われても…」

伊織「ちょっと響!?」

響「ん?」

伊織「この内容はまだ4年前には明らかになってなかったはずよ!?どうして…」

29: 2015/10/22(木) 00:23:30.953 ID:9i7r4Q5y0.net
響「どうしてって言われても…自分聞いただけだし…」

亜美「は?」

真美「え?ひびきんまさかこれ全部動物本人に聞いた内容なの?」

響「そうだぞ、なんかコンクールに出されて金賞もらったんだ♪」

30: 2015/10/22(木) 00:24:13.180 ID:9i7r4Q5y0.net
伊織「世紀の大発見って言われてるものも書いてあるんだけど…」

響「なんかコンクールの後に白衣着た人に取り囲まれてな…『是非我々の研究に!』とか言ってたけど自分恥ずかしかったくて…に全部任せたからわかんない」

亜美「地味にレベルの高い話だった…」

真美「最初の聞き取り調査から無理っぽいよ…」

32: 2015/10/22(木) 00:25:32.609 ID:9i7r4Q5y0.net
貴音「では私のはいかがでしょう?」

真美「お姫ちんって自由研究したことあるの?」

貴音「当たり前ではないですか」

亜美「いや、お姫ちん、中学行ってたかどうかすら疑わしいよ…?」

貴音「失敬な!義務教育は受けております!ほら、これです」

33: 2015/10/22(木) 00:26:08.227 ID:9i7r4Q5y0.net
『गर्मी की छुट्टी
के नि: शुल्क
अध्ययन』

亜美「何語!?」

真美「お姫ちんどこの学校に通ってたのさ!?」

35: 2015/10/22(木) 00:26:40.391 ID:9i7r4Q5y0.net
貴音「総ページ数200ページの力作です」

亜美「読めなきゃ意味ないよぉ!」

真美「でも、めっちゃ丸されてる!大絶賛されてるよぉ!」

亜美「その絶賛の言葉も読めないけどね…」

36: 2015/10/22(木) 00:27:15.152 ID:9i7r4Q5y0.net
『यह बात ध्यान से
सूप वर्ष की आयु था
らぁめん』

亜美「らぁめん出てきた!」

真美「これラーメンについての研究だったの!?」

37: 2015/10/22(木) 00:27:51.666 ID:9i7r4Q5y0.net
『सुअर हड्डीらぁめん…』

亜美「सुअर हड्डीってとんこつって意味だよ多分…」

真美「どのみち真似できないよぉ!」

38: 2015/10/22(木) 00:28:30.490 ID:9i7r4Q5y0.net
P「それで力なくうなだれてたのか…」

亜美「兄ちゃ~ん…」

真美「助けてよぉ…」

39: 2015/10/22(木) 00:29:05.485 ID:9i7r4Q5y0.net
P「助けてやりたいのは山々だが、律子に『甘やかしちゃダメですよ!』って言われてるからなぁ…」

亜美「そんななぁ…」

真「ははは…確かに難しいよね…」

雪歩「私も気持ちはわかるなぁ…」

40: 2015/10/22(木) 00:29:34.302 ID:9i7r4Q5y0.net
亜美「まこちん!」

真美「ゆきぴょん!」

やよい「ダメだよ、『じゃあ手伝って』なんて言ったら」

亜美真美「「あぅぅ…」」

P「言うつもりだったのか…」

41: 2015/10/22(木) 00:31:26.041 ID:9i7r4Q5y0.net
P「因みに雪歩と真はどんな自由研究をしたんだ?」

真「僕は空手の型について…」

雪歩「私はポエ…おおおお茶の歴史ですぅ!」

真美「うーん…どっちもイマイチだよぉ…」

42: 2015/10/22(木) 00:31:57.473 ID:9i7r4Q5y0.net
亜美「もう!自由なんて言われてもなんにも思い浮かばないよぉ!」

真美「いつもは決められた枠組みに無理矢理押し込めようとするくせにぃ!」

亜美「日本の教育は腐ってるよぉ!」

P「いつもは自由がいいって言ってるやつが何言ってんだ…」

43: 2015/10/22(木) 00:32:27.284 ID:9i7r4Q5y0.net
真「そんなに難しく考えなくても…」

雪歩「そうだよ、自分の好きなことでいいんだよ?」

亜美「そんなこと言われても…」

真美「はっ!?ってことは!!」

やよい「何か思いついたの?」

44: 2015/10/22(木) 00:32:52.970 ID:9i7r4Q5y0.net
真美「はるるんはヘチマが好きってこと?」

P「…それは違うと思うぞ?」

亜美「あっ!!わかった!!」

真美「えっ?亜美、いい案思いついたの?」

45: 2015/10/22(木) 00:33:26.488 ID:9i7r4Q5y0.net
亜美「うん!真美、亜美たちが大好きなあれにしようよ!」

真美「…!!わかった!あれだね?」

亜美「うん、あれあれ!」

雪歩「何にしたの?」

亜美「それは秘密!」

46: 2015/10/22(木) 00:33:51.991 ID:9i7r4Q5y0.net
真「えぇ~、教えてよぉ!」

真美「ふっふーん♪秘密だもーん!」

P「まぁ決まったんなら良かったよ…」

47: 2015/10/22(木) 00:34:14.742 ID:9i7r4Q5y0.net
二ヶ月後

P「えっ?亜美と真美の自由研究がコンクールで入賞したんですか?」

社長「うむ、ついさっき事務所に連絡がきた」

P「なぜ事務所に…?」

48: 2015/10/22(木) 00:34:45.185 ID:9i7r4Q5y0.net
社長「それなんだが、亜美くんと真美くんの自由研究の内容がこれらしくてね…」

P「…なるほど、そりゃうちに確認の電話がくるわけだ…」

『私たちの大好きな765プロ』
1年2組 双海亜美・双海真美 共同研究

49: 2015/10/22(木) 00:35:12.622 ID:9i7r4Q5y0.net
律子「もう♪あなたたち、やればできるじゃない♪」ナデナデ

亜美「う、うん…」

真美「え、えへへへ…」

真「いやに律子の機嫌が良くない?」ヒソヒソ

50: 2015/10/22(木) 00:35:48.549 ID:9i7r4Q5y0.net
千早「まぁ、あの流れで決めたから。私たちのことを大好きって言ってるようなものでしょ?正直私も嬉しいわ」ニコニコ

真「それもそうか…」

伊織「あんたたちも可愛いとこあるじゃない」グリグリ

亜美「は、ははは…」

響「亜”美”~真”美”~自分も2人のこと大好きさー」ウルウル

真美「そ、そんな大げさな…」

51: 2015/10/22(木) 00:38:19.721 ID:9i7r4Q5y0.net
律子「じゃあ早速金賞を取った内容を見せてもらいましょうか♪」

亜美「そ、それはダメ…」

ペラッ

『写真2-3レッスン中鬼軍曹になるりっちゃん』

『写真2-5誰もいないと思ってアイドル時代の衣装を着てポーズを取るりっちゃん』

52: 2015/10/22(木) 00:38:52.706 ID:yEE6pV5+0.net
ワロタ

53: 2015/10/22(木) 00:39:45.241 ID:9i7r4Q5y0.net
律子「…」

真美「あっ…」

ペラッ

『写真5-8ぶりっ子キャラの練習をしてるいおりん』

ペラッ

『写真6-1昼寝から目覚めたら誰もいなくて寂しさで泣いてるひびきん』

54: 2015/10/22(木) 00:40:07.161 ID:9i7r4Q5y0.net
伊織「…何か」ゴゴゴゴゴ

響「…言い残すことは?」ゴゴゴゴゴ

亜美「あ、あの…」

真美「しゃ、写真はピヨちゃんの盗撮です!」

小鳥「ちょっ!?真美ちゃん!?」

55: 2015/10/22(木) 00:40:28.383 ID:9i7r4Q5y0.net
律子「…言いたいことは…」ユラァ

亜美真美「「!?」」

律子「それだけかぁ!!」ドカァァァアン

亜美「うわー!」

真美「逃げろー!」

57: 2015/10/22(木) 00:42:18.494 ID:9i7r4Q5y0.net
伊織「待ちなさい!」

響「許さないぞ!」

千早「全く、なんでこんな内容を…」

ペラッ

『あとがき』

58: 2015/10/22(木) 00:42:42.233 ID:9i7r4Q5y0.net
『私たちはよく765プロのみんなと喧嘩しちゃったり、いたずらのしすぎで怒られたりします』

『それでも、みんなはキチンといいこと悪いことを教えてくれるし、いいことをしたら褒めてくれます』

59: 2015/10/22(木) 00:43:05.632 ID:9i7r4Q5y0.net
『私たちが疲れた時は気づかってくれるし、一緒に遊んでくれたり、宿題を教えてくれたりします』

『私たちはそんなお姉ちゃんたちが大好きです』

『だからみんなでずっと765プロでアイドルをやりたいと思いました』

60: 2015/10/22(木) 00:43:22.761 ID:9i7r4Q5y0.net
亜美「だって…」

真美「みんなのこと…」

亜美真美「「大好きなんだもーん♪」」

律子「待ちなさーい!!」

終わり

61: 2015/10/22(木) 00:45:24.474 ID:6lng6Asw0.net
よかったよかった

62: 2015/10/22(木) 00:45:28.299 ID:yEE6pV5+0.net

63: 2015/10/22(木) 00:48:11.557 ID:m7rkLUog0.net

引用元: 亜美「自由研究が…」真美「終わらないよぉ!」