129: 2011/10/25(火) 00:24:22.72 ID:cQssOiVk0
チリリリン チリリン
男「ああ、さむい、さむい」
男「今朝は秋にしては随分冷えたな」
男「早く仕事場で温まりたいな……、ん?」
狐「クゥ…ン」グタリ
男「おや、狐か、珍しい」
男「なぜ、倒れているのだ…む、これは」
男「ああ、さむい、さむい」
男「今朝は秋にしては随分冷えたな」
男「早く仕事場で温まりたいな……、ん?」
狐「クゥ…ン」グタリ
男「おや、狐か、珍しい」
男「なぜ、倒れているのだ…む、これは」
132: 2011/10/25(火) 00:27:35.11 ID:cQssOiVk0
男「罠を踏んで自力で出てきたのか、足が真っ赤じゃないか」
狐「コ…ン」
男「…うん、これならまだ大丈夫だ」
男「君、少し揺れるが、我慢してくれ」
わしっ どさ…
シャーー…
狐「コ…ン」
男「…うん、これならまだ大丈夫だ」
男「君、少し揺れるが、我慢してくれ」
わしっ どさ…
シャーー…
134: 2011/10/25(火) 00:32:14.08 ID:cQssOiVk0
ガラッ
女「あ、おはようございます、今日はお早いのですね」
男「ああ、おはよう、すまないが手術の用意をしてくれ」
女「あら、どうかしたんですか?」
男「狐が怪我をしていたんだ、放って置けなくてな」
狐「……」
女「またですか、院長、わかりましたよ、どうせ聞かないんでしょう?」
男「すまん」
女「あ、おはようございます、今日はお早いのですね」
男「ああ、おはよう、すまないが手術の用意をしてくれ」
女「あら、どうかしたんですか?」
男「狐が怪我をしていたんだ、放って置けなくてな」
狐「……」
女「またですか、院長、わかりましたよ、どうせ聞かないんでしょう?」
男「すまん」
136: 2011/10/25(火) 00:36:06.08 ID:cQssOiVk0
数十分後
男「よし、これで一安心だ」
女「お疲れ様でした、院長、それでこの狐は?」
男「ああ、来る途中の道で倒れているのを見つけたんだ
山から下りてきたのだろう」
女「そうじゃなくて、これからどうするかを聞いているんです
すぐに野性に返れるわけじゃないんですよ?」
男「よし、これで一安心だ」
女「お疲れ様でした、院長、それでこの狐は?」
男「ああ、来る途中の道で倒れているのを見つけたんだ
山から下りてきたのだろう」
女「そうじゃなくて、これからどうするかを聞いているんです
すぐに野性に返れるわけじゃないんですよ?」
139: 2011/10/25(火) 00:41:24.89 ID:cQssOiVk0
男「そうだな…しばらく僕の家に置くことにしよう、役場に伝えておいてくれ」
女「すぐ人に面倒ごとを押し付ける性格は相変わらずですね」
男「僕が預かるんだから君も手伝ってくれよ、
今までもこういうことはあったじゃないか」
女「はいはい、言っておきますよ
この町の役場が甘いだけで他ではこんなこと通用しませんからね?
覚えておいてくださいよ?」
男「うん、肝に銘じておくよ、さて…」
狐「…」ピクッ
女「すぐ人に面倒ごとを押し付ける性格は相変わらずですね」
男「僕が預かるんだから君も手伝ってくれよ、
今までもこういうことはあったじゃないか」
女「はいはい、言っておきますよ
この町の役場が甘いだけで他ではこんなこと通用しませんからね?
覚えておいてくださいよ?」
男「うん、肝に銘じておくよ、さて…」
狐「…」ピクッ
140: 2011/10/25(火) 00:46:09.39 ID:cQssOiVk0
男「大丈夫か?足、まだ痛むか?」
狐「…」
男「大丈夫なようだな、しばらくそこで待っててくれ
ベッドを用意しよう」
狐「…」
男「これでよし」
男「君は仕事が終わるまで寝ていてくれ」
狐「…」
男「大丈夫なようだな、しばらくそこで待っててくれ
ベッドを用意しよう」
狐「…」
男「これでよし」
男「君は仕事が終わるまで寝ていてくれ」
141: 2011/10/25(火) 00:50:24.59 ID:cQssOiVk0
夕方
女「本日の診察は終了です、お疲れ様でした」
男「お疲れ様でした、さて、狐君はまだ寝てるかなっと」
狐「zzZ]
男「ほら、起きなさい」ワシワシ
狐「…?」フワー
男「君の怪我が治るまでのねぐらに連れてってやろう」
女「本日の診察は終了です、お疲れ様でした」
男「お疲れ様でした、さて、狐君はまだ寝てるかなっと」
狐「zzZ]
男「ほら、起きなさい」ワシワシ
狐「…?」フワー
男「君の怪我が治るまでのねぐらに連れてってやろう」
143: 2011/10/25(火) 00:53:25.53 ID:cQssOiVk0
シャーー カタカタ
男「結局、今日は一日中寒かったな」
狐「クゥーン」
男「おっと、傷に響くかな、ごめんごめん
もうすぐ着くからな」
狐「……」
シャーー
男「結局、今日は一日中寒かったな」
狐「クゥーン」
男「おっと、傷に響くかな、ごめんごめん
もうすぐ着くからな」
狐「……」
シャーー
144: 2011/10/25(火) 00:58:04.04 ID:cQssOiVk0
キキッ
男「さ、着いたよ、ぼろですまないがしばらくここで休んでくれ」
狐「…??」
男「飯は用意できるだけ用意する、一週間だけ我慢してくれれば、山を歩けるようになるだろう」
男「それまでは、ここが君の家だ」
男「さ、着いたよ、ぼろですまないがしばらくここで休んでくれ」
狐「…??」
男「飯は用意できるだけ用意する、一週間だけ我慢してくれれば、山を歩けるようになるだろう」
男「それまでは、ここが君の家だ」
146: 2011/10/25(火) 01:02:53.42 ID:cQssOiVk0
四日後
男「ふわ…あぁ」
狐「!」トトト
男「お、おはよう、普通に歩けるようになったか」ゴソゴソ
狐「♪」
男「すぐにご飯を用意するよ」ギッギッギ
狐「♪」トトト
男「ふわ…あぁ」
狐「!」トトト
男「お、おはよう、普通に歩けるようになったか」ゴソゴソ
狐「♪」
男「すぐにご飯を用意するよ」ギッギッギ
狐「♪」トトト
147: 2011/10/25(火) 01:05:47.12 ID:cQssOiVk0
男「ご馳走様っと」
狐「…」モグモグ
男「じゃあ、隣の皿が替えのご飯と水だから、しっかり待っててくれよ」
狐「!」
男「いってきまーす」
狐「♪」パタパタ
狐「…」モグモグ
男「じゃあ、隣の皿が替えのご飯と水だから、しっかり待っててくれよ」
狐「!」
男「いってきまーす」
狐「♪」パタパタ
148: 2011/10/25(火) 01:10:40.46 ID:cQssOiVk0
男「おはよ」
女「おはようございます、容体は?」
男「順調だよ、もう普通に歩けている、一週間も要らなかったかも知らないね」
女「そうですか、役場の人に形式的とはいえ怒られた私の分もしっかり世話してくださいね」
男「ははは、これは手厳しい」
女「あんまり懐かれて、取り憑かれても知りませんからね?」
男「ああ、大丈夫…なはず」
女「おはようございます、容体は?」
男「順調だよ、もう普通に歩けている、一週間も要らなかったかも知らないね」
女「そうですか、役場の人に形式的とはいえ怒られた私の分もしっかり世話してくださいね」
男「ははは、これは手厳しい」
女「あんまり懐かれて、取り憑かれても知りませんからね?」
男「ああ、大丈夫…なはず」
150: 2011/10/25(火) 01:14:33.66 ID:cQssOiVk0
男「ただいまーっ」
狐「!」ピクッタタタタタ
男「おっ、もう走れるのか、偉いぞ」ワシワシ
狐「♪」
男「…もう明日、明後日には山に戻れるだろう」
狐「!」
男「よかったなーこいつぅー」ワシワシ
狐「…………」
151: 2011/10/25(火) 01:16:40.22 ID:cQssOiVk0
二日後
男「今日は休みだ」
狐「……」
男「山まで、歩くか」
狐「……」
男「?元気ないな、体調悪くないよな?」
狐「…」
男「今日は休みだ」
狐「……」
男「山まで、歩くか」
狐「……」
男「?元気ないな、体調悪くないよな?」
狐「…」
153: 2011/10/25(火) 01:19:12.61 ID:cQssOiVk0
男「今日は暖かいな」スタスタ
狐「コーン…」トトトト
男「弁当持ったし、山の神社で飯食ってこう」
狐「……」トトトト
男「……」スタスタ
狐「コーン…」トトトト
男「弁当持ったし、山の神社で飯食ってこう」
狐「……」トトトト
男「……」スタスタ
155: 2011/10/25(火) 01:24:22.24 ID:cQssOiVk0
男「ふぅ、疲れた」
狐「……」
男「ほい、これ君のぶん」ヒョイ
狐「…ゥン…」パクッモグモグ
男「すまんなー、自己満足につき合わせて」モグモグ
狐「?」
男「何回も経験したつもりだったけど…やっぱ少しつらいな」ゴクッ
狐「……」
男「今日で、お別れだ」スクッ
狐「!」
狐「……」
男「ほい、これ君のぶん」ヒョイ
狐「…ゥン…」パクッモグモグ
男「すまんなー、自己満足につき合わせて」モグモグ
狐「?」
男「何回も経験したつもりだったけど…やっぱ少しつらいな」ゴクッ
狐「……」
男「今日で、お別れだ」スクッ
狐「!」
157: 2011/10/25(火) 01:28:17.63 ID:cQssOiVk0
男「達者でなー、あんまいたずらするんじゃねえぞー」
狐「……!」
男「てめえで飯とるんだぞーわかったなー!」
狐「!……!!」
男「ちょっとの間、楽しかったぞー!」
狐「---ッ!」
タタタタタ…
狐「………コーーーーーーーン!」
狐「……!」
男「てめえで飯とるんだぞーわかったなー!」
狐「!……!!」
男「ちょっとの間、楽しかったぞー!」
狐「---ッ!」
タタタタタ…
狐「………コーーーーーーーン!」
160: 2011/10/25(火) 01:34:16.51 ID:cQssOiVk0
狐「…」
?「おやおや、しばらく見ないから氏んだとおもってたら」ガサッ
?「あれあれ、人に助けられて生きてたんだ?」ガササッ
狐「…お久しぶりです、ご迷惑をおかけしました」
仙狐「いやいや、君が生きてて何よりだよ」
九尾「なになに、あの人間が気になるの?」
狐「……」
?「おやおや、しばらく見ないから氏んだとおもってたら」ガサッ
?「あれあれ、人に助けられて生きてたんだ?」ガササッ
狐「…お久しぶりです、ご迷惑をおかけしました」
仙狐「いやいや、君が生きてて何よりだよ」
九尾「なになに、あの人間が気になるの?」
狐「……」
161: 2011/10/25(火) 01:39:47.59 ID:cQssOiVk0
仙狐「ふむふむ、どこかで見たことのある人間だな」
九尾「あれあれ、ボケた?あいつは有名な人間だよ?」
仙狐「あぁあぁ、思い出した、利益もないのに我等を助ける奇特な人間か」
狐「あまり…悪く言わないであげて…」
九尾「おやおや、本当に惚れちゃったかな?」
九尾「あれあれ、ボケた?あいつは有名な人間だよ?」
仙狐「あぁあぁ、思い出した、利益もないのに我等を助ける奇特な人間か」
狐「あまり…悪く言わないであげて…」
九尾「おやおや、本当に惚れちゃったかな?」
163: 2011/10/25(火) 01:44:54.33 ID:cQssOiVk0
仙狐「だめだめ、そんな恋は認めないよ」
狐「……分かってます」
九尾「ええええ、いいの?そんなに簡単に諦めて」
狐「……」
仙狐「こらこら、変なことを吹き込んだら拳骨だよ!」
九尾「へへんだ、せんの意見は聞かないよ、ねぇ狐ちゃん」
狐「はい…」
九尾「にんげん、なりたい?」
仙狐「ばかもの!!」
狐「……分かってます」
九尾「ええええ、いいの?そんなに簡単に諦めて」
狐「……」
仙狐「こらこら、変なことを吹き込んだら拳骨だよ!」
九尾「へへんだ、せんの意見は聞かないよ、ねぇ狐ちゃん」
狐「はい…」
九尾「にんげん、なりたい?」
仙狐「ばかもの!!」
165: 2011/10/25(火) 01:48:20.28 ID:cQssOiVk0
狐「なれるん…ですか?」
九尾「なれるよ、ちょちょいのちょいのぽんぽこりんで」
仙狐「やめんか!それは禁忌だぞ!!」
九尾「でもでも、ただじゃ教えてあげない」
狐「はい……」
九尾「きみにね、ひとつ、質問するね?」
九尾「なれるよ、ちょちょいのちょいのぽんぽこりんで」
仙狐「やめんか!それは禁忌だぞ!!」
九尾「でもでも、ただじゃ教えてあげない」
狐「はい……」
九尾「きみにね、ひとつ、質問するね?」
166: 2011/10/25(火) 01:51:49.32 ID:cQssOiVk0
仙狐「 !!」
九尾「君は、あの男のことが、すき?」
狐「
ニア…はい!
…はい!!
」
↓+5
九尾「君は、あの男のことが、すき?」
狐「
ニア…はい!
…はい!!
」
↓+5
172: 2011/10/25(火) 01:58:42.72 ID:P3ShXdsQ0
はい!!
174: 2011/10/25(火) 02:01:26.29 ID:cQssOiVk0
狐「…はい!!」
九尾「うんうん、よく言えたね」
仙狐「ああもう、知らないからな!」プンプン
九尾「それじゃあ、きみに魔法をかけるよ?
……えいっ!」
狐「!!」
ドロンッ!
九尾「うんうん、よく言えたね」
仙狐「ああもう、知らないからな!」プンプン
九尾「それじゃあ、きみに魔法をかけるよ?
……えいっ!」
狐「!!」
ドロンッ!
175: 2011/10/25(火) 02:04:22.86 ID:cQssOiVk0
仙狐「せいこう?」ケホケホ
九尾「さてねん?」
狐「……」
九尾「さぁさぁ、煙が晴れてきたよ…!」
娘「ありがとう…ございますっ…」
九尾「さてねん?」
狐「……」
九尾「さぁさぁ、煙が晴れてきたよ…!」
娘「ありがとう…ございますっ…」
177: 2011/10/25(火) 02:12:03.78 ID:cQssOiVk0
九尾「やったあ!!」
仙狐「ばかもの!一度も使ったことのない術を他人に使う奴があるか!」ボカッ
娘「えっ」
仙狐「いまのは!この狐が確かな気持ちを持ってたからよかったがっ!!」ボカッボカッ
九尾「いててっ!いてっ!」
仙狐「こいつに!少しでも迷いがあったら!尻尾や耳が残る不完全な半化けになっていたんだぞ!」ボカボカ
九尾「いたいよっ!!だからああやって質問したじゃないか!!」
ワーワーギャーギャーボコスカボコスカ
娘「…………」
娘(…あぶなかった!)
仙狐「ばかもの!一度も使ったことのない術を他人に使う奴があるか!」ボカッ
娘「えっ」
仙狐「いまのは!この狐が確かな気持ちを持ってたからよかったがっ!!」ボカッボカッ
九尾「いててっ!いてっ!」
仙狐「こいつに!少しでも迷いがあったら!尻尾や耳が残る不完全な半化けになっていたんだぞ!」ボカボカ
九尾「いたいよっ!!だからああやって質問したじゃないか!!」
ワーワーギャーギャーボコスカボコスカ
娘「…………」
娘(…あぶなかった!)
179: 2011/10/25(火) 02:17:28.16 ID:cQssOiVk0
娘「あ、あの…」
仙狐「ん?ああ、すまないほったらかしにして」
仙狐「さてさて、まずはおめでとう、だが」
仙狐「忘れるな、君は今から人間だ」
仙狐「われらは、特別な存在だから、君と喋れるが、」
仙狐「これから、君は、もう山の者と話すことはできない」
九尾「きゅー…」
仙狐「ん?ああ、すまないほったらかしにして」
仙狐「さてさて、まずはおめでとう、だが」
仙狐「忘れるな、君は今から人間だ」
仙狐「われらは、特別な存在だから、君と喋れるが、」
仙狐「これから、君は、もう山の者と話すことはできない」
九尾「きゅー…」
180: 2011/10/25(火) 02:24:03.25 ID:cQssOiVk0
仙狐「それから、君は人間としても、一人ぼっちだ、当たり前だ、元がただの狐なんだから」
娘「はい……」
仙狐「われらも、此処から出ることは敵わないゆえ、君は孤独だ」
仙狐「男も、絶対振り向くとは限らない、いや、むしろ振り向かない確立のほうが高いだろう」
娘「それでもっ!」
仙狐「!?」
娘「…あきらめない、好き…だから…」
仙狐「……いい顔、してるよ」
娘「はい……」
仙狐「われらも、此処から出ることは敵わないゆえ、君は孤独だ」
仙狐「男も、絶対振り向くとは限らない、いや、むしろ振り向かない確立のほうが高いだろう」
娘「それでもっ!」
仙狐「!?」
娘「…あきらめない、好き…だから…」
仙狐「……いい顔、してるよ」
181: 2011/10/25(火) 02:30:48.25 ID:cQssOiVk0
仙狐「きみなら、きっと、大丈夫だ、縁結びは不得手だが、応援してるよ」
九尾「ふっかつ!ねぇねぇ、狐ちゃん、私もたくさん手伝ってあげるからさ」
仙狐九尾「いつでも、ここをたよりなさい」
娘「…ズズッ…ありがッ…とうっ…ございます…っ」
仙狐九尾「さぁ、行きなさい、人の小娘よ、思い人の元へっ!」
娘「グスッ…はい!!」
タッタッタッタッタ…
九尾「ふっかつ!ねぇねぇ、狐ちゃん、私もたくさん手伝ってあげるからさ」
仙狐九尾「いつでも、ここをたよりなさい」
娘「…ズズッ…ありがッ…とうっ…ございます…っ」
仙狐九尾「さぁ、行きなさい、人の小娘よ、思い人の元へっ!」
娘「グスッ…はい!!」
タッタッタッタッタ…
183: 2011/10/25(火) 02:39:08.18 ID:cQssOiVk0
九尾「いやいや、ちょっとかっこつけちったね」
仙狐「コラコラ、そういうことは言わないんだ、激励はあれぐらいがちょうどいい」
九尾「んーでも、やらなくてもだいじょぶだったと思うよ?」
仙狐「?なぜだい?」
九尾「あのこは、強いと思うから」
仙狐「……ああ、君がそう思うのなら、そうなんだろうな」
九尾「いやー、わかいっていいねー!」
仙狐「そうだなー、君も若いからその若さでこの不祥事の後始末をしてくれないかなー」ギリギリ
九尾「あっ、ごっごめーーん!ゆるしてーーー!!」
仙狐「許さん!お仕置きだーーー!!」
九尾「にゃーーーーーー!!!!」
仙狐「コラコラ、そういうことは言わないんだ、激励はあれぐらいがちょうどいい」
九尾「んーでも、やらなくてもだいじょぶだったと思うよ?」
仙狐「?なぜだい?」
九尾「あのこは、強いと思うから」
仙狐「……ああ、君がそう思うのなら、そうなんだろうな」
九尾「いやー、わかいっていいねー!」
仙狐「そうだなー、君も若いからその若さでこの不祥事の後始末をしてくれないかなー」ギリギリ
九尾「あっ、ごっごめーーん!ゆるしてーーー!!」
仙狐「許さん!お仕置きだーーー!!」
九尾「にゃーーーーーー!!!!」
184: 2011/10/25(火) 02:45:54.61 ID:cQssOiVk0
男「さぁて、帰ったら何しようか」
男「いつも逃がしたあとは何もやる気がおきないな…む」
ポツ
男「?」
ポツ ポツ
男「おいおい、太陽でてるんだぞ…」
ザーーーーーーーッ
男「くそっ、天気雨か、走らないと「あの…」
?「傘、貸しましょうか…?」
男「いつも逃がしたあとは何もやる気がおきないな…む」
ポツ
男「?」
ポツ ポツ
男「おいおい、太陽でてるんだぞ…」
ザーーーーーーーッ
男「くそっ、天気雨か、走らないと「あの…」
?「傘、貸しましょうか…?」
186: 2011/10/25(火) 02:49:31.80 ID:cQssOiVk0
男「あ、いや、悪いよ、近いから走ってかえ「はいってください!」
男「はぁ、じゃあお言葉に甘えて…」
ザァーーーーーーーー
男「…あの」
?「はい?」
男「道、一緒なんですね」
?「……」
男「僕、獣医やってるんですよ」
男「はぁ、じゃあお言葉に甘えて…」
ザァーーーーーーーー
男「…あの」
?「はい?」
男「道、一緒なんですね」
?「……」
男「僕、獣医やってるんですよ」
187: 2011/10/25(火) 02:55:49.53 ID:cQssOiVk0
男「さっき保護した狐を山に帰してきたんです」
男「…勝手に拾ってきたんですけどね」
男「中途半端に影響を与えてはいけないって事は重々分かっているつもりなんですけど、」
男「怪我してる動物、苦しんでる動物を見ると、あ、助けなきゃ、って思っちゃうんです」
?「……」
男「向こうからすれば余計なお世話ですよね、人の臭いなんて迫害の原因にもなりかねないし」
男「狐君には、悪いことをしたかなぁ…」
?「…着きましたよ」
男「…勝手に拾ってきたんですけどね」
男「中途半端に影響を与えてはいけないって事は重々分かっているつもりなんですけど、」
男「怪我してる動物、苦しんでる動物を見ると、あ、助けなきゃ、って思っちゃうんです」
?「……」
男「向こうからすれば余計なお世話ですよね、人の臭いなんて迫害の原因にもなりかねないし」
男「狐君には、悪いことをしたかなぁ…」
?「…着きましたよ」
188: 2011/10/25(火) 03:00:12.20 ID:cQssOiVk0
男「あれ、ここは…なんで僕の家を?」
?「その狐は、きっと感謝しています」
?「そこで消える運命だった命を、救ってくれたから」
男「キミ……」
?「でも」
?「おかげで、帰れなくなっちゃいました」
?「足の怪我、ありがとうございました」
?「その狐は、きっと感謝しています」
?「そこで消える運命だった命を、救ってくれたから」
男「キミ……」
?「でも」
?「おかげで、帰れなくなっちゃいました」
?「足の怪我、ありがとうございました」
189: 2011/10/25(火) 03:02:25.07 ID:cQssOiVk0
もう山にはもどれません、せきにんをとってください。
あと、すきです。
あと、すきです。
190: 2011/10/25(火) 03:05:53.96 ID:cQssOiVk0
以上を持ちまして終わります
あといくつか番外編が書けるけど
これ以上はもう起きてられません、学生的な意味で
万が一、このスレが明日の夕方まで残ってたら続きを書くかもしれません
みなさんお疲れ様でした、ありがとうございました!!
てか読んでるひといるのこれ…。
あといくつか番外編が書けるけど
これ以上はもう起きてられません、学生的な意味で
万が一、このスレが明日の夕方まで残ってたら続きを書くかもしれません
みなさんお疲れ様でした、ありがとうございました!!
てか読んでるひといるのこれ…。
194: 2011/10/25(火) 03:11:52.68 ID:pcPsttyZ0
乙
前のSSも読みたい
前のSSも読みたい
195: 2011/10/25(火) 03:14:08.12 ID:cQssOiVk0
>>194
初挑戦といっただろう
初挑戦といっただろう
206: 2011/10/25(火) 07:54:50.33 ID:qxQnwKHn0
うむうむ
大儀であったぞい
大儀であったぞい
引用元: 娘「あらあら」狼「む……」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります