714: 2010/08/13(金) 01:22:40.53 ID:cLWyC2SNP
文化祭が終わり数日が経った。
今でも律先輩とは仲良く過ごしている。
今日も学校で会えるのが楽しみだ。


梓母「あっ昨日言い忘れたけど、今日お父さんとお母さん帰ってこないから」

梓「え?」

梓母「お父さんは仕事、私は友達とちょっと旅行にね。明日の夜までいないわ」

梓「そうなんだ…」

梓母「もう子供じゃないし、一人で留守番ぐらいできるでしょ?」

梓「もちろんだよ」

梓母「じゃ、今悪いけどよろしくね」

梓「うん、分かった」


梓「律先輩みたいなお姉ちゃんもアリかな…と」



717: 2010/08/13(金) 01:31:46.75 ID:cLWyC2SNP
キーンコーンカーンコーン

憂「梓ちゃん、お昼食べよ」

梓「ごめん、今日はちょっと先約があるんだ」

憂「え?」

純「おっとー、お熱いですなぁ」ニヤニヤ

梓「う、うるさい」

憂「よく分からないけど、それなら仕方ないね」

梓「ごめんね、明日は一緒に食べるから」

憂「うんっ」

純「妬けちゃうな~」ニヤニヤ

梓「もう、純は黙ってて!」

719: 2010/08/13(金) 01:36:25.88 ID:cLWyC2SNP
屋上

梓「律先輩、お待たせしました!」

律「来たか!我が愛しのジュリエット!」

梓「誰がジュリエットですか!ていうか、ジュリエットは律先輩でしょ?」

律「いや~、私にはやっぱ似合わないよ」

梓「そんな事ないですよ、すっごい綺麗でした」

律「ほ、本当?///」

梓「はいっ!」

律「嬉しいこと言ってくれるじゃないかこの~!」ギュ~ッ

梓「きゃー♪」

律「さ、早く飯食べようぜ」

梓「そうですねっ」

720: 2010/08/13(金) 01:46:34.39 ID:cLWyC2SNP
律「ほら、お前のために弁当作っておいたぞ」

梓「わぁっ!ありがとうございます!」

律「感謝するがいい」

梓「ははーっ」

律「へへっ…味はどうだ?」

梓「モグモグ…美味しいです!」

律「おいおい、もっと具体的に言ってくれよ」

梓「律先輩の味がします!」

律「それなんか工口いな…・」

梓「い、言われてみれば///」

722: 2010/08/13(金) 01:49:55.26 ID:cLWyC2SNP
梓「でも、美味しいのは本当ですよ?」

律「ありがとな…って、お前ほっぺにご飯ついてるぞ」

梓「え?」

律「ほら、とってやるよ」ヒョイ、モグモグ

梓「あっ…」

律「ん?」

梓「なんか今の…恋人っぽい」

律「恋人だろ?」

梓「そ、そうでした///」

律「まぁ、まだ実感がわかねえのは分かるけどさ」

梓「ですよね」

723: 2010/08/13(金) 01:58:55.03 ID:cLWyC2SNP
律「まさか私と梓が付き合うなんてな~」

梓「本当ですよ、私なんて最初は澪先輩のことが好きだったのに」

律「私の第一印象はどうだった?」

梓「えっと、澪先輩にくっついてる…アホ?」

律「んだとコラ中野ーッ!!」ギュ~ッ

梓「きゃー♪」

律「ったく、相変わらず失礼なやつだな」

梓「えへへっ」

梓(最近気づいた事がある。律先輩は、からかえば抱きついてくる)

梓(だから私はたまにからかったりする。抱きつかれたいから)

726: 2010/08/13(金) 02:13:15.42 ID:cLWyC2SNP
梓「あっ、そういえば今日うちの両親いないんですよ」

律「なんで?行方不明?」

梓「違います!それぞれ都合があるんですっ」

律「ふーん…」

梓「はぁ…今日一人で大丈夫かなぁ…」チラッ

律「……」

梓「……」チラチラッ

律「…なんだ?私に来て欲しいのか?」

梓「べ、別にそういうわけじゃないですけど…」

律「あっそ、じゃあ一人で頑張れよ」

728: 2010/08/13(金) 02:16:57.30 ID:cLWyC2SNP
梓「あっ…」シュン

律「…行ってやろうか?」

梓「!」パアァァ

律「やっぱやーめたっ」

梓「!?」シュン

律(やっべ、超楽しい)

梓「うぅ…」

律(でも流石にイジワルすぎるか)

律「しょうがないなー、かわいい恋人のために一肌脱いでやるよ」

梓「律先輩だいすきっ!」

律「おー、よしよし。良い子良い子」ナデナデ

梓「えへー」

730: 2010/08/13(金) 02:24:50.91 ID:cLWyC2SNP
帰宅


律「じゃあちょっと買い物してから行こうか」

梓「え?」

律「夕飯は私が作ってやるよ」

梓「本当ですか?やったー!」

律「そんなに嬉しいか、こいつぅ~」

梓「はい、そのために呼んだようなものですから!」

律「中野ォ!!」ギュ~ッ

梓「きゃー♪」

律「ったく、作ってやんないぞ?」

梓「えへへ、ごめんなさい」

731: 2010/08/13(金) 02:36:41.60 ID:cLWyC2SNP
スーパー


梓「なに作るんですか?」

律「んー…カレーかな」

梓「へぇ…律先輩のカレー楽しみです」

律「お任せなさい!私が究極で至高のカレーを作ってあげますわっ!」

梓「あんまり自分でハードル上げると後々大変ですよ?」

律「ですよね」

梓「でも、大好きな律先輩の料理は私にとって世界一ですけどねっ」

律「お、おいおい…いきなり恥ずかしいこと言うなよ///」

梓「えへへ///」

律「そ、そんなことより早く買出しをするぞ!梓隊員!」

梓「ラジャーッ!」ビシッ

梓(なんか私も律先輩に似てきちゃったかなぁ…)

梓(ま、悪い気はしないけど)

733: 2010/08/13(金) 02:52:13.77 ID:cLWyC2SNP
中野家


律「ほぅ…ここが梓の部屋か」

梓「あ、あんまりジロジロ見ないでくださいよ」

律「いいじゃん、ここに泊まるんだし」

梓「そ、それもそうですね…」

梓(律先輩と同じ部屋で寝る…)ドキドキ

律(やっべー、勢いで言っちゃったけど、今日の夜梓と二人っきりになるんだよな…)

律(き、緊張してきた…)ドキドキ

梓「……」

律「……」

梓「あっ、り、律先輩!」

律「は、はい!」

梓「お、お茶持ってきましょうか!?」

律「よ、よろしくお願いしますっ!!」

739: 2010/08/13(金) 03:10:03.58 ID:cLWyC2SNP
律「梓の家はCDがいっぱい置いてあるなー」

梓「なにか聞きます?」

律「あっ、いいな。じゃあこのCDをたのむ」

梓「えー?これよりこっちの方がいいですよ」

律「ヤダ!こっちがいいっ!」

梓「私はこっちがオススメですっ!」

律「なんだとぉ…」

梓「な、なんですか?」

律「なら、勝った方が好きなCDをかけられるってことだな!」

梓「か、勝ったほう?」

律「それっ、くすぐりだー!」コチョコチョコチョ

梓「ふにゃっ!?あはははははっ!!」

梓「ひゃ、ひゃめへくらひいよ~~!!」ジタバタ

律「どうだ?私のCDをかける気になったか?」コチョコチョコチョ

梓「あははははっ!!か、かけましゅからひゃめへ~っ!!」ジタバタ

741: 2010/08/13(金) 03:24:30.73 ID:cLWyC2SNP
律「おっと、そろそろ夕飯の支度しなきゃな」

梓「律先輩、お願いします」

律「うむ、任せたまえ」

梓「私も何か手伝いますねっ」

律「じゃあジャガイモの皮でもむいてくれ」

梓「はいっ!」

梓(律先輩と一緒に料理するなんて楽しいな~♪)

律(梓と料理できるなんて楽しいな~♪)

梓「…律先輩、なにニヤけてるんですか?」

律「梓こそ、なに考えてるんだよ?」

梓「別になにも考えてませんけど?」

律「こっちこそ」

梓「…ふふっ」

律「なんだよー」

梓「なんでもありませんっ」

742: 2010/08/13(金) 03:30:20.67 ID:cLWyC2SNP
律「よし、下ごしらえは大体できたな。梓、後は私が全部やっておくから」

梓「分かりました」

律「まってろよー、美味しいの作ってやるからなー」

梓「……」

梓(なんか律先輩に抱きしめられたい気分…)

梓(よし、ちょっとからかっちゃおう)

梓「律先輩」

律「なんだ?」

梓「カレーにケーキでも入れちゃいましょうよ」

743: 2010/08/13(金) 03:38:18.42 ID:cLWyC2SNP
律「はぁ?」

梓「美味しいものと美味しいものを合わせれば、もっと美味しくなるかもしれないじゃないですか」

律「ははっ、何言ってんだよお前。そんなことあるわけないだろ」

梓「えー?でもひょっとしたら美味しいかもしれないですよ?」

律「あははっ、ありえねー」

梓「入れちゃいましょうよー、ねー」

律「やめろっての」

梓「そんな事言わないで…」

律「やめろって言ってんだろうが」ギロッ

梓「ひっ…」ビクッ

746: 2010/08/13(金) 03:41:45.25 ID:cLWyC2SNP
律「……」

梓「ご、ごめんなさい…調子に乗りすぎました」

律「はぁ…あのな、私はお前のために美味しい料理を作りたいんだよ」

梓「律先輩…」キュン

律「だからマジメに作ってるの!」

梓「ごめんなさい…」

律「分かればよろしい」

律「ほら、おとなしく待ってな。すぐにできるから」

梓「はいっ!」

748: 2010/08/13(金) 03:56:08.16 ID:cLWyC2SNP
律「おーっし!できたぞー!」

梓「わぁ、おいしそうです!」

律「ふふん、当然。なんせ私が作ったんだからな」

梓「いただきます!」

律「どうぞ召し上がれ」

梓「モグモグ…美味しいですっ!」

律「だろー?」

梓「律先輩は食べないんですか?」

律「うん?私はもうちょっとお前が食べてるところを見てからな」

梓「え?」

律「お前が美味しそうに食べてる姿がかわいくて、見惚れちまうんだよ」

梓「は、恥ずかしいこと言わないでくださいよ!食べづらいじゃないですか…///」

律「何言ってんだ、遠慮しないでいっぱい食べていいんだぞー?」ニヤニヤ

梓「もぅ///」

749: 2010/08/13(金) 04:07:25.60 ID:cLWyC2SNP
律「ふぅ…腹もいっぱいになったし風呂でも入るか」

梓「そうですね」

律「よし、一緒に入ろうぜ!」

梓「えっ…」

律「どうした?」

梓「一緒に…ですか?」

律「せっかくなんだからいいだろ」

梓「うぅ…は、恥ずかしいです///」

律「恥ずかしいって…合宿の時に一緒に入ったろ?」

梓「あれは…部活でしたから」

梓「でも今は…恋人同士だし…」

律「恋人同士だから一緒に入るんじゃないか!」

梓「り、律先輩…」

律「私はお前の裸が見たい!!」

梓「ストレートすぎます…」

753: 2010/08/13(金) 04:16:16.03 ID:cLWyC2SNP
お風呂


律「おーい梓ー、早く入って来いよー」

梓「そ、そんな急かさなくても入りますよ…」モジモジ

律「ぐへへー、タオルで前を隠しちゃダメだぞー」

梓「な、なんですかその変態みたいな顔!!」

律「それーっ」ガバッ

梓「きゃーっ!?」

律「ふっふっふ。せっかくの風呂なんだ、裸の付き合いといこうじゃないか」

梓「うぅ…タオル奪われた…」

754: 2010/08/13(金) 04:21:35.12 ID:cLWyC2SNP
律「お、おぉっ…!」

梓「ジ、ジロジロ見ないでくださいよ!///」

律(なんてかわいい…裸なんだ…)

律(やばい、興奮してきた…どうしよう…)

梓「て、ていうか律先輩も!」

律「え?」

梓「目の前に裸で仁王立ちされてると、見てるこっちは恥ずかしいんですけど…」

律「いやーん、エOチー」

梓「先輩が見せてるんじゃないですか!」

律「えへっ」

梓「もう…///」

755: 2010/08/13(金) 04:30:25.60 ID:cLWyC2SNP
律「ほれ、背中流してやるよ」

梓「あっ、ありがとうございます」

律「痛くないか?」ゴシゴシ

梓「はい、大丈夫です」

律(梓の背中かわいいなぁ…後から襲ってやりたいぐらいだ)

梓(なんかいやらしい気配を感じる…)

ゴシゴシ、ゴシゴシ

律「よし、流すか」

梓「…なんか嬉しいです」

律「ん?」

梓「お姉ちゃんに背中を洗ってもらってるみたいで」

律「ははっ、どういたしまして可愛い妹よ」ザパーン

756: 2010/08/13(金) 04:40:48.51 ID:cLWyC2SNP
チャポンッ


律「あ~…湯船気持ち良いな~…」

梓「はい…癒されます」

律「このままお湯の中に溶けちゃいそうだ…」

梓「そうですね~」

律「私、ゲル状になっちゃう~」

梓「ぷっ、それムギ先輩のものまねですか?」

律「梓ちゃん、私このままじゃゲル状になっちゃうわ~」

梓「ククッ…もう、やめてくださいよ」

律「ゲル状になっちゃう~」

梓「ぷっ…ククッ…あはははっ」

律「クスクス…あはははっ」

757: 2010/08/13(金) 04:51:20.97 ID:cLWyC2SNP
律「のぼせるといけないし、そろそろ上がるか」

梓「はい」

ザパァッ

梓「……」

律「どうした梓?」

梓「い、いえ…」

梓(なんか律先輩の裸…魅力的だ///)

梓(好きな人の裸だからかな…?)

律「なにボーっとしてんだ?もしかしてのぼせた?」

梓「あっだ、大丈夫です」

760: 2010/08/13(金) 04:58:33.00 ID:cLWyC2SNP
風呂上り


律「あ~、良い湯だった」

梓「……」ポーッ

律「…なんだ?」

梓「改めて思うんですけど、カチューシャ外した律先輩って…素敵ですね///」

律「な、なんだよ急に///」

梓「いやだって、ものすごくかっこよくて美人ですよ」

律「ほ、褒めたって何も出ないぞっ!」

梓「別にそんなつもりじゃ…た、ただ」

梓「律先輩みたいな人と…付き合えてよかったなー、って思ってるだけです///」

律「梓///」

762: 2010/08/13(金) 05:04:47.76 ID:cLWyC2SNP
律「そ、それなら私だって!」

梓「え?」

律「梓みたいにかわいくて、めっちゃかわいくて…」

律「超かわいい恋人を持てて幸せだと思ってるぞ!」

梓「り、律先輩…」

律「梓…」

梓「……」

律「……」

梓「…や、やっぱりちょっとのぼせちゃいましたね///」

律「そ、そうだな…あはは///」

763: 2010/08/13(金) 05:12:03.55 ID:cLWyC2SNP
律「ふぁ…そろそろ寝るか」

梓「ですね」

律「あー、楽しい時間はあっという間だった」

梓「何言ってるんですか、また明日があるじゃないですか」

律「…それもそうだな」

梓「…律先輩」

律「ん?」

梓「抱いてもらってもいいですか?」

律「もちろん」


ギュ~っ

764: 2010/08/13(金) 05:20:24.47 ID:cLWyC2SNP
梓「…律先輩」

律「今度はなんだ?」

梓「私…文化祭の時、澪先輩に嫉妬してたんです」

律「はぁ?」

梓「だって、二人でロミオとジュリエットやるなんて…羨ましくて」

律「……」

梓「演じてるときの二人は、本当の恋人みたいで…悔しかったんです」

梓「律先輩と付き合ってるのは私なのに…」

律「……ぷっ、バカだなぁ梓は」

梓「な、なんですか」

律「くだらないことで悩んでるんじゃないよ。私はお前しか頭にない」

梓「…本当ですか?」

律「当たり前だろ。恋人なんだから」

梓「律先輩…///」

765: 2010/08/13(金) 05:25:56.73 ID:cLWyC2SNP
律「そうだ!なんなら今からやるか?ロミオとジュリエット」

梓「え?」

律「やろうぜ、二人っきりなんだし」

梓「じゃあ…やりたいです」

律「よし、なら私がジュリエットで梓がロミオな」

梓「了解です」

律「おお、ロミオ、ロミオ!あなたはどうしてロミオなの?」

梓「……ぷっ」

律「こらーっ!いきなり笑うなーっ!!」

梓「だって…クスクス」

律「なんだよぉ、お前がやりたいと思ってやったのに」

766: 2010/08/13(金) 05:33:53.64 ID:cLWyC2SNP
梓「ご、ごめんなさい…でもおかしくて」

律「何がおかしいんだ!」

梓「律先輩がジュリエットなところ」

律「中野ォ!!」ギュ~ッ

梓「きゃー♪」

律「ったくぅ」

梓「えへへ」

律「もう絶対やんないからな!」

梓「…律先輩」

律「なんだ?」

梓「最後に…ラストシーンだけやってもいいですか?」

律「ラストって…自殺のシーン!?」

梓「いえ、自殺じゃなくてもうちょっと前の……キ、キスシーンです」

768: 2010/08/13(金) 05:39:00.68 ID:cLWyC2SNP
律「あっ…」

梓「だ、だめ…?///」

律「あれは…ロミオからキスするんだし…」

梓「じゃ、じゃあやってもいいですか?」

律「…///」コクリ

梓「…ジュリエット」

律「ロ、ロミオ…」

梓「……」ドキドキ

律「……」ドキドキ



チュっ

770: 2010/08/13(金) 05:42:49.55 ID:cLWyC2SNP
律「……」

梓「……」

律「……///」

梓「……///」

律「も、もう寝るぞ!!」

梓「は、はいっ!!」

律(こ、これ以上のこと今したら氏ぬ!!氏んじまう!!)

梓(幸せすぎて氏んじゃう~~っ!!)

771: 2010/08/13(金) 05:46:47.52 ID:cLWyC2SNP
就寝中


律「はぁ…」

梓「ふぅ…」

律(やっべー…眠れねえ…)

梓(ていうか今隣に律先輩が寝てるんだよね…それだけでドキドキしちゃう…)

律「な、なぁ梓…」

梓「はいっ!」

律「眠れないからちょっとだけ話でもしよっか」

梓「そ、そうですね」

772: 2010/08/13(金) 05:49:27.26 ID:cLWyC2SNP
律「なに話す?」

梓「えっと…」

律「……」

梓「……」

律「……」

梓「……」

律「…話題がないな」

梓「ですね…」

律「…やっぱ寝るか」

梓「はい…」

773: 2010/08/13(金) 05:57:10.94 ID:cLWyC2SNP
律「あっ、そういえばさ…」

梓「どうしたんですか?」

律「私ずっと気にしてた事があったんだ」

梓「何をです?」

律「低身長」

梓「え?」

律「私ってさ、4人の中で一番背が低いじゃん?」

梓「はぁ…言われてみれば」

律「それがずっと嫌だったんだけどさ、最近それも良いかなって思えるようになったんだ」

梓「どうしてです?」

律「だって身長が低いってことはさ、梓と一番距離が近いってことと同じと思えるじゃん?」

律「梓も身長低いし」

梓「…あんまり嬉しくいないです」

律「あれっ!?今いいこと言ったつもりだったんだけど」

774: 2010/08/13(金) 06:01:52.70 ID:cLWyC2SNP
梓「どこがですか、身長低いって言われて嬉しいわけありませんよ」

律「まぁ…それもそっか」

梓「そんな事より早く寝ましょ、明日も早いですし」

律「だな…寝るか」

梓「律先輩…」

律「ん?」

梓「明日も幸せだといいですね」

律「幸せに決まってんだろ?私たち二人なら」

梓「ふふっ、そうですね」

律「おやすみ、梓」

梓「おやすみなさい、律先輩…」

775: 2010/08/13(金) 06:06:10.40 ID:cLWyC2SNP
梓「……」

律「……」

梓「すぅ…すぅ…」

律「ぐ~…」

梓「すぅ…すぅ…」

律「うぅん…」ゴロッ

ドスッ

梓「うぐっ!?」

梓(り、律先輩の膝蹴りがお腹に…)

律「う~ん…」ゴロゴロ

梓「!?」

ズゴッ

梓「おごぉっ!?」

梓(ま、また…)プルプル

律「ぐー…すー…」

776: 2010/08/13(金) 06:10:13.84 ID:cLWyC2SNP



律「ふあぁぁ…よく寝た」

梓「……」

律「梓?なにお腹かかえてるんだ?」

梓「…律先輩のせいです」

律「私の…私が何を……はっ!」

律「も、もしかして陣痛か!?でも私そんなことして…」

梓「この…アホーッ!!」ボカッ

律「いてえっ!?」




おわり



850: 2010/08/13(金) 19:40:07.14 ID:VfjJI9mo0
おつ

引用元: 梓『律先輩みたいなお姉ちゃんもアリかな…と』