97: 2018/01/06(土) 22:43:44.17 ID:B+U7VTfFo
では、それで


武内P「待ってください、今の音は?」

98: 2018/01/06(土) 22:45:28.13 ID:B+U7VTfFo
専務「音? キミは、何を言っている」キョドキョド

武内P「……いえ、何でもありません」

専務「よろしい。先程の音の事は、忘れ給え」

武内P「は――」


ブブリュッ!


武内P「!?」

専務「……」
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LITTLE STARS! Max Beat
99: 2018/01/06(土) 22:47:07.86 ID:B+U7VTfFo
武内P「……今」

専務「何がだね」

武内P「……あの、今」

専務「何がだね」

武内P「今、響いてはならないおt」

専務「シンデレラプロジェクトを解散する」

武内P「何も聞こえませんでした」

専務「よろしい」

100: 2018/01/06(土) 22:49:04.33 ID:B+U7VTfFo
武内P「……あの」

専務「これ以上キミと話す事は無い」

武内P「……これをお使いください」

スッ…

専務「上着を差し出して、どう使えと?」

武内P「安物ですので、お気になさらず」

専務「ありがたく使わせてもらう」

101: 2018/01/06(土) 22:50:41.21 ID:B+U7VTfFo
武内P「……では、私はこれで」

専務「待ちたまえ」

武内P「……この事は、誰にも言いません」

専務「キミは優秀だな」

武内P「いえ……では」


コンコン!


武内P・専務「!?」

102: 2018/01/06(土) 22:54:02.75 ID:B+U7VTfFo
奏『速水です。クローネの今後の事で、お話があると聞いて』


武内P「……!?」

専務「……!」

くいっ

武内P「私が相手を、ですか……!?」

専務「……!」コクコク

武内P「……!」コクリ

103: 2018/01/06(土) 22:58:07.22 ID:B+U7VTfFo
ガチャ…バタンッ

武内P「おはようございます、速水さん」

奏「おはようございます、って……CPの、プロデューサーさんじゃない」

武内P「はい。少し、専務に用事があったものですから」

奏「そうなの。入れ違いになるなんて、タイミングが悪かったわね」

武内P「……」

奏「それじゃあ、またね。私は専務に用事が――」

武内P「居ません。中には、誰も居ません」

奏「……は?」

104: 2018/01/06(土) 23:00:33.81 ID:B+U7VTfFo
奏「けれど、さっき中で話し声が……」

武内P「私の独り言です」

奏「私が相手をとか、どうとか……」

武内P「困った癖だとは思うのですが……」

奏「それに、いつもの上着はどうしたの?」

武内P「追い剥ぎに、やられました」

奏「追い剥ぎ? こんな所で?」

武内P「はい」

奏「……」

105: 2018/01/06(土) 23:04:33.47 ID:B+U7VTfFo
奏「……なんだか、とっても怪しいんだけど」

武内P「そうですね。よく、警察の方に捕まってしまいます」

奏「……何か、隠そうとしてない?」

武内P「いえ、そんな事はありません」

奏「ふふっ、それじゃあ……嘘じゃないって、誓いのキスは出来る?」

武内P「わかりました」

奏「そうよね、貴方はそういう所、とってもチャーミングだと思うわ」

奏「……」

奏「わかりました!?」

106: 2018/01/06(土) 23:08:48.23 ID:B+U7VTfFo
武内P「では、目をつぶって頂けますか」

奏「えっ、ちょっと……本気!?」

武内P「信じて頂ける方法が、それしかないようなので」

奏「……!?」

武内P「目をつぶって頂けますか」

奏「わ、わかった! わかったわ! 信じる、信じるから!」

武内P「出直された方が、よろしいかと」

奏「……そうするわ」

107: 2018/01/06(土) 23:12:30.14 ID:B+U7VTfFo
ガチャ…バタンッ

武内P「……」

武内P「……――ぶはーっ! はーっ!」

武内P「速水さんに不審に思われてしまったが……何とか……!」

武内P「……嫌な、汗をかいてしまった」

シュルッ

武内P「……まさか、この部屋でネクタイを外す事になろうとは」

武内P「――専務、首尾はいかがでしょうか!?」


プリュリュッ!


武内P「せめて! せめて、声で返事してください!」

108: 2018/01/06(土) 23:16:28.08 ID:B+U7VTfFo
武内P「専務……デスクの裏で、一体何を……!?」


専務「聞かないで貰おうか。私にも、恥ずかしいという感情はある」

プリュッ!


武内P「……ご自愛ください」

武内P「そっ、それでは、私はこれで――」


コンコン!


武内P・専務「!?」

109: 2018/01/06(土) 23:22:33.46 ID:B+U7VTfFo
フレデリカ『はいはーい、フレちゃんがー、会いに来たよー♪』


武内P「……!?」

専務「……!」

くいっ

武内P「もう、限界です……専務……!」

専務「……!」

プッ!

武内P「……!」

110: 2018/01/06(土) 23:26:08.69 ID:B+U7VTfFo
ガチャ…バタンッ

武内P「おはようございます宮本さん」

フレ「うわお、本当にCPのプロデューサーが出てきた!」

武内P「専務はいませんよ今日はとてもいい天気ですね」

フレ「あれー? どうして、シャツ一枚で、そんなに汗かいてるのかなー?」

武内P「企画検討中です」

フレ「けんとーちゅうなら、仕方ないね! いえーい!」

武内P「……」

111: 2018/01/06(土) 23:30:08.52 ID:B+U7VTfFo
フレ「そっかー、中には誰も居ないんだー」

武内P「はい。ですので、出直されたほうが宜しいかと」

フレ「うんうん。フレちゃんも、それが良いと思うな―」

武内P「わかっていただけて、何よりです」


フレ「それじゃあ、お邪魔しまーす♪」


武内P「にょわー!?」


ドンッ!


武内P「……宮本さん、中には、誰も居ないですよ」

フレ「……わーお、壁ドンなんて……やーん、大胆♪」

112: 2018/01/06(土) 23:35:37.17 ID:B+U7VTfFo
武内P「宮本さん、中には、誰も居ないので」

フレ「……ちゅー」

武内P「あの……何を?」

フレ「シチュエーション的に、アタシ、ちゅーされちゃうのかなー、って」

武内P「いえ、私はプロデューサーで、貴女はアイドルですので……」

フレ「それじゃあ、相手がアイドルじゃなかったら?」

武内P「……それは、どうでしょうか」

フレ「おっけー♪ それじゃあ、アタシは行くねー、ばいばーい♪」

武内P「……」

113: 2018/01/06(土) 23:42:18.85 ID:B+U7VTfFo
ガチャ…バタンッ

武内P「……」

武内P「……――ぶはーっ! はーっ!」

武内P「何故、立て続けに人が……!?」


専務「よく、やってくれました」


武内P「専務……終わったの、ですか?」

専務「不測の事態にキミが居て良かったと、そう思いましたよ」

武内P「……いえ、お気になさらず」

武内P「……」

武内P「……いえ、気になさってください」

114: 2018/01/06(土) 23:46:31.30 ID:B+U7VTfFo
  ・  ・  ・

武内P「部長、私にお話とは?」

部長「……まあ、座り給え」

武内P「はい。失礼します」

部長「……」

武内P「それで、あの……お話とは、一体?」

部長「……キミは、彼女の事をどう思う?」

武内P「彼女……専務の事、でしょうか?」

部長「そうだ」

武内P「……」

115: 2018/01/06(土) 23:50:46.94 ID:B+U7VTfFo
武内P「以前と、私の思いは変わりません」

部長「そうか……憎からず思っている、か」

武内P「? あの、少し、ニュアンスが……」

部長「しかしだね、もう少し、時と場所を考えなさい」

武内P「はぁ……?」

部長「キミ達のオフィス・ラブ、噂になっているよ」

武内P「……」

武内P「はい!?」

116: 2018/01/06(土) 23:55:55.84 ID:B+U7VTfFo
部長「私が相手を……それに、もう限界です、か」

武内P「あの、何故、そんな話に……!?」

部長「キミにしては珍しい、ラフな上に乱れた服装に汗……」

武内P「待ってください!」

部長「アイドルの唇を奪ってても、決して執務室に入れようとしない……」

武内P「誤解です! それには、訳が!」

部長「ほう? 一体、どんな訳が?」

武内P「そ、それは……!?」

117: 2018/01/06(土) 23:59:31.12 ID:B+U7VTfFo
部長「聞かせて貰おうか。その、訳とやらを」

武内P「それは、専務が――」


専務「――待ちたまえ」


武内P「!?」

部長「……おや、噂のもう一人のおでましかい?」

専務「キミは、私の顔に泥を塗るつもりか?」

武内P「ですが、現状ではあまりにも……!?」

118: 2018/01/07(日) 00:08:34.03 ID:KN1u4Jrjo
専務「キミと私は平行線だ。だが、ちょちょいと交わる時もある」

部長「……やはり、そうなのかね?」

武内P「違います!」

専務「彼は、とても頼もしいと思います」

部長「やはり……!?」

武内P「……」


武内P「――専務。真実とは、決して嘘の中には無い、輝いているものです」

専務「――ほう? ならば、キミは私が脱糞した真実が輝いているとでも?」

武内P「――たとえそれが汚い物に塗れていたとしても……私は、そう考えます」

専務「――理解出来ないな。やはり、私達は平行線のようだ」


部長「……」

119: 2018/01/07(日) 00:16:01.35 ID:KN1u4Jrjo
武内P「――いえ、私は、そうは思いません」

専務「――何?」

武内P「――少なくとも、あの時の私と貴女は、同じ思いだった筈です」

専務「――決して、この事を知られてはならないと……か」


武内P「……と、言う訳なのです、部長!」

部長「これはまた……驚きの真実だ」


専務「――フッ、キミはやはり変わっているな」


武内P「信じて、頂けましたか!?」

部長「……信じざるを得ない、だろうねぇ」


専務「――だが、やはり脱糞というのは美城のイメージに相応しくない」


武内P・部長「……」


専務「――私は、私のやり方でやらせて貰う」キリッ



おわり

120: 2018/01/07(日) 00:20:55.61 ID:KN1u4Jrjo
皆さん、ウンコへの抵抗が薄れてきて、とてもいい傾向だと思います
おやすみなさい

121: 2018/01/07(日) 01:40:07.47 ID:7pO5bLq+0
ひっでえあとがきだ
おつ

引用元: 武内P「起きたらひどい事になっていました」