1: 2023/01/01(日) 22:01:15.786 ID:XWpDE5yJ0.net
PA「ひょっとして彼氏さんですかね?」

喜多「ま、まさか…ひとりちゃんに限ってそんな…」

虹夏「ね、ねえ…、そんなこと」

リョウ「うん、ぼっちに限ってないない。何かの間違いに決まってる」

星歌「ああ、ぼっちちゃんに男なんて、そ、そんなわけないだろ、そんなわけ」

PA「あらあ、そうなんですか?けどなんかお茶の水あたりでスラっとした男の方と歩いてて、珍しくちょっと楽しげでしたけど・・」

一同「…」

2: 2023/01/01(日) 22:01:52.476 ID:XWpDE5yJ0.net
虹夏「(多分何かの間違いだと思うけど…でもぼっちちゃん黙ってるとかわいいしな…
ぼっちちゃん相手から告白されたら断るの苦手そうだし、可能性はなくは…
あれ、なんで私、モヤモヤしてるんだろ…)」モヤモヤ

リョウ「(ぼっちに彼氏…ぼっちは腐ってもあの見た目だし、ない話とは言い切れない…
事実ならぼっちのくせに生意気…、というかぼっちの陰キャ属性を受け止めれるのは
私くらいなのに…)」モヤモヤ

星歌「(ぼっちちゃん可愛いしな…、けどもしそれがホントならどうせろくでもない
男だろ…、とっとと難癖つけて別れさせないと…くっっそイライラしてきた)」イライラ

PA「あら?みなさん、急に黙ってどうしたんでしょうね?」

喜多「ほ、ほんとですね、あ、はは。あ、あの、私、ちょっとトイレ行ってきますね」

3: 2023/01/01(日) 22:02:24.881 ID:XWpDE5yJ0.net
トイレ

喜多「(え、待って…、待って、待ってよ)」

喜多「(な、何かの冗談よね…、そ、そうに決まってるわ…、落ち着いて落ち着いて私…、
っていうかアレ、なんで私、ひとりちゃんに彼氏がいるかもって聞いただけでこんなに
気が動転してるんだろ…心臓の音すごい…)」ドキドキ

喜多「(胸も締め付けられるみたいに痛くて…
なんかちょっと涙でてくるんだけど…、あれ、
なんで私、ひとりちゃんのことでこんなに)」

喜多「(精神崩壊しそうになってんだろ…はは)」



練習中
ぼっち「……」

喜多・虹夏・リョウ「……」

6: 2023/01/01(日) 22:03:19.006 ID:XWpDE5yJ0.net
ぼっち「(…あ、あれ、なんで今日、皆無言…、空気冷えてるような…
というか…ずっとわたしのほうみてるような…)」

ぼっち「あ、ああ…あの…みなさん…、そ、その今日はなんだか…
よ、様子が…、おかしい…ような…」

虹夏「え!?あ、ああ、いや…その…そ、そうかな…べ、別にそういう
わけじゃないけど、ねえ、喜多ちゃん」

喜多「…ええ…、そう…ですね。別におかしいなんてことはないですよね。
強いて言えばおかしいのはひとりちゃんの方というか、はは」

ぼっち「!!えっ…え!?」ビクッ

虹夏「ち、ちょっとちょっと喜多ちゃん!?あ、あれ
ごめんねぼっちちゃん、ほ、ほらリョウも何か言ってよ」

リョウ「それで?ぼっち。相手はどこの馬の骨なのかな?」

虹夏「うおおい!!」

7: 2023/01/01(日) 22:03:42.639 ID:XWpDE5yJ0.net
ぼっち「え…?え…?な、ななんの話、ですか??」

リョウ「とぼけなくていいよ。もうネタはあがってるんだよ。
それで、どうなの、その馬の骨とどこまでヤっ…いたっ」

虹夏「あ、あーごめんごめん、ぼっちちゃん、リョウの言うことは
聞かなくていいからっ」

喜多「ひ、ひ、ひとりちゃん!?あ、あ、あの!?
ヤ、ヤッたりはしてないわよねっ!?そ、そ、そんなことっ、あ、あるわけっ…だ、だって
ひとりちゃんは…っ…、わ、わたっ…!」

虹夏「き、喜多ちゃーん、言葉遣いが下品だよー!?あ、あー、喜多ちゃんもちょっと落ち着こうか」

ぼっち「え…え…、み、みなさん…、い、一体…その…ど、ど、どういう」

虹夏「あ、あー、あのその、つまりね、ぼっちちゃんその実は…かくかくしかじかで」

8: 2023/01/01(日) 22:04:07.278 ID:XWpDE5yJ0.net
ぼっち「わ、わたしにっか、か彼氏っ…!?そ、そそそんなことあるわけないじゃないですかっ」

虹夏「えーけど、PAさんがみたって」

ぼっち「そ、それたぶん、あ、お父さんですよ…お父さんの楽器、壊しちゃったから、
この間、修理に出すために御茶ノ水の楽器店まで一緒に」

PA「あら、そうだったんですか?お父さん、ずいぶん若くみえたんで勘違いしちゃいました」

虹夏「まーたしかにぼっちちゃんのお父さん、見た目も若いよね。なーんだ」

リョウ「そうだったんだ。まあ、わたしは最初からわかってたけど」

星歌「ったく、お前ら初めから騒ぎすぎなんだよ…ほんと呆れるわ」

喜多「そうですよ、みなさんっ!!まったく、だいたい後藤さんに彼氏がいるなんて
そんなことあるわけないじゃないですかっ!!!」ホッ

ぼっち「うぐぅ…」グサ

ぼっち「い、い、イマジナリー彼氏なら何回かいたことあんですけど…は、はは」

虹夏「お、おう…また闇の深いことを」

9: 2023/01/01(日) 22:04:46.867 ID:XWpDE5yJ0.net
PA「そうだったんですね、皆さん、お騒がせしてすみません。
けど後藤さん、見た目かわいいですし、彼氏がいたっておかしくはないと思うんですけど」

ぼっち「そ、そそそんなむむ無理ですよ。こ、これまで友達すら一人もいなかったですから、
彼氏なんて全然」

PA「ふーん、けどその見た目で不思議です。
男性から言い寄られたこともないんですか?クラスの男の子とか」

ぼっち「……、そ、そですね。ないですね」

一同「……」

11: 2023/01/01(日) 22:05:10.893 ID:XWpDE5yJ0.net
虹夏「え?え?何、今一瞬、間があったけど、ぼっちちゃん?今の何?意味深。
ホントのこと言おっか?このままじゃ練習始められないよ?」

リョウ「は、なに?告られたことはあるってか?どうなの、ぼっち、隠し事はよそう、ね」

星歌「うん?ぼっちちゃん、何か隠してる?そんなんじゃじゃさっきの彼氏=お父さん説も
検証し直しになるけど、どうする?」

喜多「あはは…やだ、ひとりちゃん…いいから洗いざらい話してもらえるかしら?
わたしもうキレそう」

ぼっち「いやいやいや無いです無いですっ、そんなこと一回もなかったです!!」


PA「(後藤さん、ほんとみんなに愛されててうらやましいなあ)」


おわり

引用元: PA「そういえば後藤さん、この間街で男の方と歩いてましたね」喜多・虹夏・リョウ・星歌「!?」