きな子「教えてくれたお礼にすみれ先輩にも一個お裾分けっす！いっしょに食べるっす～」

すみれ「ありがと…食べたことまではないわね…やきそば弁当って書いてあるけど結局はカップ焼きそばなのよね？」

きな子「はい！きな子の地元ではカップ焼きそばといえばこれ！これ以外は考えられない代物っす！」ｽﾞｲ

すみれ(ね…熱意がすごいってば…)

すみれ「なになに…中にはかやくと…液体ソースと…ふりかけ…普通のカップ焼きそばね」

すみれ「…えっ？？中華スープのもと？こんなものまで入っているの？」

きな子「はい！これを麺に注いだあと湯切りしたお湯で溶かして作るっす」

すみれ「湯切りしたお湯で、って……うえええ！？」

すみれ(色々溶け込んでそうだけど…大丈夫かしら…)

きな子「あっ、ちょうどお湯が沸いたみたいっす！早速お湯を注いでっと…」

～三分経過～

すみれ(ほんとに湯切りしたお湯を注げばいいのよね…)

すみれ「い、行くったら行くわよ！」ﾍﾟﾛｯ

どぼどぼどぼ…

すみれ「！」

すみれ(なるほどね…麺についていた油分が適度にスープに移って…)

きな子「ちなみにきな子は中華スープには戻し湯じゃなくて別にお湯を使う派っす」ﾄﾞﾎﾞﾄﾞﾎﾞ

すみれ「」

すみれ「そ、それ先にいいなさーい！！！」

～

きな子「すみれ先輩、出来たっすか？」

すみれ「ええと…ふりかけかけるの忘れてたわ、麺にまぶして…」ﾊﾟｯﾊﾟｯ

すみれ「これで完成っ！…じゃあ…」

きなすみ「いただきまーす！」

きな子「これこれこれ～！んー♡この味っす～♡♡この味に再会できて最高っす～♡♡♡」ｽﾞﾙｽﾞﾙ!

すみれ「カップ焼きそばひとつでこんなに感激しなくても…」ｽﾞﾙ

すみれ(…成程ね、これ、麺の縮れが他のものよりも強くてソースに絡む感じ…たまにカップ焼きそばを食べてみるのも悪くないわ)

きな子「おっとおっと、全部食べちゃいそうだったっす。味変味変…」ﾊﾟｶｯ

すみれ「別のお皿に…生卵？」

きな子「はい！これにだし醤油をすこーし入れて、お好みでかつお節を…」ﾊﾟｯﾊﾟｯ

きな子「よし…これでいただくっす」ｽﾞｽﾞ

きな子「！！ んん～っ！箸が止まらないっす～！」ｽﾞｿﾞｿﾞｿﾞｿﾞ!

すみれ(きな子のペースが上がった！？)

きな子「あぁ美味しっ…♡騙されたと思ってすみれ先輩も試してみるっす！」

すみれ「そ、そこまで言うなら…」

すみれ(別皿に生卵と…だし醤油微量、お好みでかつお節、よね)

すみれ「これを麺に絡めて…」ｽｽﾞｯ

すみれ「！！」

すみれ(ソースが絡んだ縮れ麺、その上からだし醤油入りの生卵がこれでもかって位に絡んで…)ｽﾞﾙﾙ

すみれ「いいじゃない！美味しいったら美味しいわ！！」

きな子「気に入ってもらえたっすか！？嬉しいっす～！」

すみれ(これなら…)

─
──

すみれ妹「おねーちゃん、私のカップ焼きそば残り食べるー？」

すみれ「どうしたの？もうお腹いっぱい？」

すみれ妹「うん…」

すみれ「あと、何だか飽きてきちゃって…」

──
─

すみれ(…こんな風に食べるのに飽きちゃったときでもこれならスルスル食べられそうね)

すみれ「っと、考えながら箸を動かしていたら全部食べ終わってしまったわ」

きな子「きな子も完食っすー、じゃあ…」


きなすみ「ごちそうさまでしたー！」

きな子「あ～美味しかった～♡やきそば弁当が手に入ってよかったっすー これもすみれ先輩のおかげっす」

すみれ「そんな…探せばどのみち見つかる場所だもの…」

すみれ「こっちこそやきそば弁当ご馳走してくれたのと食べ方教えてくれてありがとうなんだから。後でお礼させてほしいわ」

きな子「えええっ！？すみれ先輩！それこそお礼には及ばないっすよ！」

すみれ「それもなんだか気持ち悪いのよ…そうだ！あなたこっちに来て一人暮らしよね？今度晩御飯作りに行っても良い？今日のお礼とか関係なく興味あるわ」

きな子「えぇーっ？きな子の部屋っすかー！？まだ色々散らかってますし人を呼べるかというと…」

すみれ「別にそういうの慣れてるもの。ほら後で日程と食べたいもの、送って教えて？」

きな子「そ、そういうことなら…」


─数日後きな子ちゃんはすみれちゃんに美味しい献立を作ってもらいましたとさ

─おしまい─

やきそば弁当な？
（やきそばは全部ひらがな）

元もこりんより

店舗検索したら神宮前２丁目商店街店てのがある

なんという飯テロSS
やきそば弁当の存在初めて知ったけど美味しそう
そしてきなすみの可能性も感じられる良いSSだったわ乙

昨日UFO食ったばかりだけど焼きそば食いたくなった。でっかいやきそば弁当とかいうのがペヤングばりに量多くて、美味しいから北海道フェアとかやってたら買っちゃうな。

きな子「すみれ先輩にはセコマの山わさび塩ラーメンをあげるっす」

っぱバゴォーンよ