59: 2018/03/16(金) 00:33:28.84 ID:mt7ZgzDao
リューナイト書きます
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(10) (電撃コミックスEX)
60: 2018/03/16(金) 00:42:23.77 ID:mt7ZgzDao

 剣突き立つ大地、アースティア……。


 この物語は、悪しき邪竜族の侵攻を跳ね除け、
世界に平和を取り戻した――


 ――勇者たちの物語である!


http://www.nicovideo.jp/watch/sm26034942

61: 2018/03/16(金) 00:43:30.75 ID:mt7ZgzDao



 パッフィーがアイドルに!? 謎の男は、プロデューサー!

62: 2018/03/16(金) 00:54:40.24 ID:mt7ZgzDao
アデュー「……ふわ~あ!」

パッフィー「まあ、大きなアクビ!」

アデュー「っとと! 見られちまってたか!」

イズミ「アデュー、少し気を抜きすぎではないか?」

アデュー「だってさ、こう同じ景色が続いたら飽きちまうよ」

イズミ「む……確かに、それはそうだが」

アデュー「だろ?」


サルトビ「フン! 世界を救ったからって腑抜けすぎだぞ、この音速馬鹿が!」

アデュー「なんだと~!?」

アデュー「それを言うなら、お前だってこの前居眠りしてたじゃないか、サルトビ!」

サルトビ「あぁん!? あれは目をつぶってただけだ、お前と一緒にするな!」

アデュー「俺は居眠りはしてない!」

アデュー「――騎士道大原則ひと~つ! 騎士は、居眠りしてはならない!」

サルトビ「はっは! だったらアクビは良いってのか?」

アデュー「ああもう! 文句があるなら、勝負するか、サルトビ!」

サルトビ「面白い! お前の間抜け面にも飽きてた所だ!」


パッフィー「もう、二人共! ケンカはやめなさい!」

ハグハグ「ほっとけハグ」

イズミ「……やれやれ、少しは成長したと思ったのだが」

63: 2018/03/16(金) 01:02:56.37 ID:mt7ZgzDao
アデュー・サルトビ「んぐぎぎぎぎ!」

イズミ「アデュー、サルトビ! そこまでにしておけ!」

サルトビ「……フン! 勝負はお預けだ、命拾いしたな」

アデュー「それはこっちの台詞だ!」

イズミ「……全く、お前達は変わらんな」


パッフィー「ふふっ、だけど……私、ちょっとそれが嬉しいです」


アデュー・サルトビ・イズミ「嬉しい?」

ハグハグ「そりゃどういう意味ハグ」


パッフィー「また、こうして四人で旅をする事が出来て、です」

パッフィー「……勿論、目的はありますけれど」

パッフィー「世界に平和を取り戻したのだという実感が沸いてきます」


アデュー「パッフィー……ああ! 俺もそう思うぜ!」

サルトビ「ちっ……この馬鹿と同じことを考えちまうとは」

アデュー「なんだと!?」

サルトビ「おお、やるか!?」


パッフィー「二人がケンカしなければ、もっと良いんですけどね!」


アデュー・サルトビ「……うぐ」


イズミ「はっはっは! 二人共、これは一本取られたな!」


アデュー・サルトビ「……うるせー!」

64: 2018/03/16(金) 01:13:24.90 ID:mt7ZgzDao
イズミ「そんな事をしている内に……見てみろ!」


アデュー「おおっ! あれが、ミシロの街か!」

サルトビ「ほー? 思ってたより、でかい街じゃないか」

パッフィー「歌と踊りの街、ミシロ……」


パッフィー「……あそこで、邪竜族を見たという噂が流れています」

パッフィー「はやく、何とかしなければ……!」キッ


アデュー「おいおい、パッフィー! そんな怖い顔するなって!」

パッフィー「アデュー……」

アデュー「大丈夫さ! 俺に、パッフィー、そしてイズミ!」

アデュー「……まあ、ついでにサルトビも居るんだから!」


サルトビ「あぁん!?」


アデュー「ベー、だ!」

アデュー「だからさ、パッフィーは笑ってれば良いんだって!」

アデュー「その方がさ、その……可愛いと……俺は思う///」

パッフィー「アデュー……///」


サルトビ「……ケッ! 見せつけてくれるぜ!」


パッフィー「さ、サルトビ!/// からかわないでください!///」

アデュー「俺はそんなつもりじゃ……!? 思ったことを口にしただけで!」

パッフィー「もっ、もう! アデュー!?///」


サルトビ「……ケッ! ケーッ!」

イズミ「はっはっは!」

65: 2018/03/16(金) 01:24:21.98 ID:mt7ZgzDao
  ・  ・  ・

ガヤガヤ……!


アデュー「うっひゃ~っ! 凄い人だなぁ!」

イズミ「ミシロの街は、先程パッフィー様が仰った通り歌と踊りの街」

イズミ「それを見ることを目的とした旅人が多いと聞いている」

サルトビ「成る程、それで人の流れが増えて、発展してきた、って訳か」

イズミ「うむ。近くに大きな河もあるし、街が大きくなる条件としては申し分無い」


アデュー「なんだか良くわからないけど、まずはメシにしようぜ!」

アデュー「騎士道大原則、ひと~つ! 腹が減っては、戦は出来ぬだ!」

イズミ「そうだな……それでは、アデューは店を選んでおいてくれ」

イズミ「私は、宿をとっておくとしよう」

サルトビ「俺は、この街についてちょいと調べておく事にするぜ」

アデュー「よし! それじゃ、そうと決まれば!」


アデュー「パッフィー! 何か、食べたいものは――」


アデュー・サルトビ・イズミ「……」


アデュー・サルトビ・イズミ「いない!?」



パッフィー「離して! 離してください!」



アデュー「この声! パッフィーの声だ!」

サルトビ「チッ! ったく、世話のやける姫さんだぜ!」

イズミ「パッフィー様! このイズミ、今すぐ参ります!」

66: 2018/03/16(金) 01:32:31.95 ID:mt7ZgzDao
ゴロツキA「へっへっへ! 良いじゃねえか!」

ゴロツキB「俺たちと遊んでくれよ、なぁ?」

パッフィー「離してください!」


パッフィー(もう! ちょっとはぐれただけなのに!)

パッフィー(私って、どうしてこう絡まれやすいのかしら!)

パッフィー(こんな人混みじゃ魔法は使えないし……!)


ゴロツキA・B「ひへへへへ!」

パッフィー「っ……!」


???「――待ってください」


パッフィー「!」

ゴロツキA・B「あぁん? 今取り込み中――」


武内P「嫌がっているように、見えるのですが」


ゴロツキA・B「ひえっ!?」

ゴロツキA「な、なんだこの威圧感……只者じゃねえ!」

ゴロツキB「俺にはわかる……! 何人か殺ってる目だ!」


武内P「……離してあげては、いただけませんか?」


ゴロツキA・B「ひっ、ひええっ!? お助け~~~っ!」


武内P「……」

67: 2018/03/16(金) 01:40:06.64 ID:mt7ZgzDao
パッフィー「あ、あの……助けていただいて、ありがとうございました」


武内P「ああ、いえ……お気になさらず」

武内P「――っ!?」


パッフィー「あの……どうか、されましたか?」


武内P「突然で、申し訳ありません」

武内P「私……こういう者です」

スッ…


パッフィー「あ、はい……」

パッフィー「……プロデューサー?」


武内P「お名前を教えていただいても、宜しいでしょうか?」


パッフィー「はぁ……パッフィー、です」


武内P「パッフィーさん――アイドルに、興味はありませんか?」


パッフィー「へっ?」


武内P「貴女は、楽しいと思える事がありますか?」

武内P「見たことのない世界を見てみたいと、思いませんか?」


パッフィー「あっ、あの……!?」


アデュー「お~~い、パッフィー~~っ!」

サルトビ「おい、見ろ! 相当ヤバそうな奴に絡まれてやがる!」

イズミ「いかん! 今すぐお助けせねば!」

アデュー・サルトビ・イズミ「うおおお~~~っ!」


パッフィー「まっ、待って皆! この方は違うんです~っ!」

68: 2018/03/16(金) 01:51:15.14 ID:mt7ZgzDao
  ・  ・  ・

アデュー・サルトビ「すいませんでしたー!」


武内P「ああ、いえ……いつもの事ですので」


イズミ「しかし、パッフィー様を助けて頂いた方に無礼を……」

パッフィー「そうよ! 本当、はやとちりしすぎです!」

アデュー・サルトビ・イズミ「はい……」


武内P「いえ、私もただ助けようと思っただけではないので……」


アデュー「それって、さっき言ってたアイドル、ってのの話か?」

サルトビ「歌と踊りで皆を笑顔にねぇ? 俺にはよくわからん」

イズミ「しかし……プロデューサー……どこかで聞いた事が……」ブツブツ

パッフィー「それでも、改めてお礼をさせてください」

パッフィー「お礼と言っては何ですが、ここのお代は私達が持ちますので」


武内P「それこそ、気になさらないでください」

武内P「……ここのハンバーグは絶品ですから」

武内P「純粋に食事を楽しんでほしいと、そう、思います」


サルトビ「ほー! アンタ、顔に似合わず謙虚な奴じゃないか!」

アデュー「こら、サルトビ! 怖い顔でも謙虚な人はいるぞ、なあ、イズミ!」

イズミ「待て、アデュー! 私の顔は、怖い顔に含まれているのか!?」


武内P「……」


パッフィー「あの……重ね重ね、すみません」


武内P「いえ……慣れて、いますから」

69: 2018/03/16(金) 02:04:58.39 ID:mt7ZgzDao
武内P「それで、先程の話の続きですが……」

武内P「パッフィーさん、アイドルに、興味はありませんか?」


パッフィー「……すみません。今、旅の途中なんです」

パッフィー「この旅が終わるまで、一つの街に留まるわけには……」


武内P「……そう、ですか」

武内P「では、旅が終わってからでは、どうでしょうか?」


パッフィー「旅が終わったら、ですか?」

アデュー「旅が終わったらかぁ……深く考えた事無かったなぁ」

パッフィー「……」ジイッ

アデュー「ん? どうしたパッフィー? 俺の顔に何か付いてるか?」

パッフィー「……ふんだ! 知りません!」プイッ

アデュー「おっ、おい!? なんか怒ってないか!?」

パッフィー「怒ってなんかいません!」

ハグハグ「お前マジ鈍いハグ」

アデュー「なんだとぅハグハグ!?」

パッフィー「ハグハグの言う通りです。ねー、ハグハグ」

ハグハグ「ハグハグ!」

アデュー「そっ、そんな~~!?」

パッフィー「……ふふふっ」ニコニコ


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「ですが……アイドルは、難しそうですね」

70: 2018/03/16(金) 02:19:34.87 ID:mt7ZgzDao
武内P「申し訳ありません、パッフィーさん」

武内P「貴女は、アイドルに向いていないようです」


パッフィー「えっ?」


武内P「最初に見た時は、トップアイドルになれる資質がると思ったのですが……」

武内P「貴女の笑顔を見て、それが間違いだったと気付きました」

武内P「パッフィーさんは、既に見つけていらっしゃるようですね」

武内P「貴女の、最高の笑顔を向ける相手を」


パッフィー「それは……///」

アデュー「? 何を言ってるんだよ、そんな相手がどこに――」

ハグハグ「ハグーッ!」

ガブッ!

アデュー「いって~~~っ!? 何するんだよ、ハグハグ!」

ハグハグ「いい加減にしろハグ!」

サルトビ「しかしアンタ、この短い時間でそれを見抜くとはな」


武内P「はい。それが、プロデューサーですから」

武内P「それに、その……はい、とてもわかりやすいかと」


サルトビ「はっはっは! 確かにその通りだ!」

サルトビ「わかってないのは、この音速馬鹿だけだからな!」

イズミ「プロデューサー……笑顔……」ブツブツ

アデュー「なんだいなんだい、俺だけわかってないのか――」



『我々はー! この不当な扱いに抗議するにゃー!』

『『『にゃー!』』』



アデュー「!? なんだ、この声は!?」


武内P「!? この声は……!」

71: 2018/03/16(金) 02:31:40.63 ID:mt7ZgzDao
  ・  ・  ・

ドゥームM『来る日も来る日もレッスンレッスン!』

ドゥームJ『そうだそうだー!☆』

ドゥームH『働きたくなーい』

ドゥームM『レッスンをするために、アイドルになったんじゃないにゃ!』

ドゥームJ『アタシ、デビューしたーい!☆』

ドゥームH『そうでもなーい』

ドゥームM・J・H『にゃー!!』



アデュー「――ドゥームが三体も!?」

サルトビ「へっ! 向こうから来てくれるとは、手間が省けたぜ!」

武内P「待ってください、皆さん!」

イズミ「ここは危険です! 離れていてください!」

武内P「あのっ、違……!」

パッフィー「ここは私達に任せて、プロデューサーさんは逃げてください!」

武内P「彼女達は……!」

パッフィー「早く!」


ドゥームM・J・H『……』


アデュー「なんだ!? 急に動きが止まったぞ!」

サルトビ「アイツらの視線の先……パッフィーだ!」

パッフィー「えっ?」


ドゥームM・J『にゃ~~~っ!!?』

ドゥームH『にゃー』

72: 2018/03/16(金) 02:41:20.26 ID:mt7ZgzDao
ドゥームM『どういう事にゃPチャン! 何、その女!』

ドゥームJ『ひどいよPクン! アタシ達を放っておいて!』

ドゥームH『ふへへ、これで働かなくて済むかな~』

ドゥームM『皆の前で、きっちり説明してもらうよ!』

ドゥームM・J『にゃ~~~っ!!』

ドゥームH『にゃー』


アデュー「まずい! アイツら、こんな街中で暴れるつもりだ!」

アデュー「――皆! リューを呼ぶぞ!」

サルトビ・イズミ「おうっ!」

パッフィー「はいっ!」


武内P「リュー!?」

武内P「まさか、彼らはリュー使いなのか……!?」






アデュー「リューナイト・ゼファァァッ!!」


サルトビ「リューニンジャ・爆裂丸ッ!!」


イズミ「リュープリースト・バウルス!!」


パッフィー「リューメイジ・マジドーラ!!」



ドゥームM・J『リュー……!? どうしてこんな所に!』

ドゥームH『うわー……こんな面倒な事になるなら、寝てれば良かったよ』

73: 2018/03/16(金) 03:02:56.46 ID:mt7ZgzDao
アデュー『――さあ! お前達の相手はこっちだ!』

サルトビ『4対3だが、悪く思うなよ!』

イズミ『二人共、くれぐれも油断はするなよ!』

アデュー・サルトビ『わかってらい!』


ドゥームJ『や、ヤバいよ! アイツら有名なリューじゃん!』

ドゥームM『どういう事にゃPチャン!? 騙したの!?』

ドゥームH『……まあ、そんなとこかな』


武内P「待ってください! 話を……話をさせてください!」


パッフィー『早く逃げて、プロデューサーさん!』

アデュー『ここは俺たちに任せとけ! コテンパンにしてやるぜ!』

サルトビ『最近は戦いが無くて腕が鈍っちまう所だったからな』

イズミ『大地よ! この者たちに守護の盾を!』


ドゥームM『……やっぱり、騙したんだね』

ドゥームJ『……ひどいよPクン……アタシ達、頑張ってたのに……!』

ドゥームH『もうさ、めんどくさいから逃げようよ』


アデュー『なんだアイツら……? 戦わずに逃げる気か?』

サルトビ『へっ! そう簡単に逃がすかよ!』


武内P「っ……!」

ダダダダッ!


イズミ『!? そちらに行ってはいけません!』

パッフィー『止まって下さい! そっちには、ドゥームが!』



武内P「――私を信じて下さい!」



一同『!?』

74: 2018/03/16(金) 03:14:21.63 ID:mt7ZgzDao
ドゥームM『……信じる……?』

ドゥームJ『アタシ、Pクンが何考えてるかわかんないよ!』

ドゥームH『ふわぁ~あ、眠くなってきたし、一回連れて帰ろうよ』

ドゥームM『……ちゃんと話を聞かせて貰うからね、Pチャン』

ガシッ

武内P「はい。誤解のないように、しっかりと」


アデュー『!? お前達! その人を離せ!』

サルトビ『ちいっ! 今攻撃したら、当たっちまう!』

イズミ『くっ……! 自ら捕まりに行くなど、何故……!?』

パッフィー『プロデューサーさん!』



武内P「大丈夫です」



パッフィー『えっ?』


ドゥームM『ここは一旦引き上げるにゃ!』

ドゥームJ『Pクンは、アタシ達のPクンなんだから!』

ドゥームH『追ってこないでよね、面倒だから』

――ゴオオッ!



アデュー『あっ、待て!』

イズミ『迂闊に動いてはダメだ! 奴らの手には――』

サルトビ『……人質みたいなもんだな、くそっ!』

パッフィー『そんな……何も出来なかった……!』


アデュー『くっそおおおおおっ!!』

80: 2018/03/16(金) 20:16:59.45 ID:mt7ZgzDao
  ・  ・  ・

アデュー「どうしてだよ! なんで助けに行っちゃいけないんだ!」

イズミ「落ち着けアデュー! 冷静になるのだ!」

アデュー「だけどっ!」


イズミ「――奴らは言っていた、連れて帰る、と」

イズミ「恐らく、彼は奴らのアジトに連れて行かれたのだろう」

イズミ「立て篭もられても厄介だし、何より人質を取られている状態だ」


サルトビ「イズミの言う通りだぜ、アデュー」

サルトビ「それに、アイツら以外にも邪竜族が居るかも知れねえ」

サルトビ「あの時はこっちが有利だったが、次もそうとは限らないからな」


アデュー「それは……そうかもしれないけど、でもっ!」

アデュー「俺は騎士だ! 騎士は、弱者を助けなければならないんだ!」


サルトビ「だから! そのために機会を待てって言ってんだろうが!」


パッフィー「……プロデューサーさん、あの邪竜族達と知り合いのようでした」

パッフィー「だから……すぐに危険は無いと思うのです」

パッフィー「今はこらえてください、アデュー!」


アデュー「ぱ……パッフィー? どうしちゃったんだよ!?」

アデュー「俺は、パッフィーなら、すぐにでも助けに行く、って言ってくれると思ってたんだぜ!?」


パッフィー「私だって!」


アデュー「っ!?」


パッフィー「私だって、本当はそう言いたい……!」

パッフィー「だけど、そのために貴方達を危険に晒すような真似は出来ません……!」


アデュー「……ごめん、俺が悪かった」

81: 2018/03/16(金) 20:26:04.12 ID:mt7ZgzDao
イズミ「ミシロの街に来ていない皆にも、連絡を取った」

イズミ「到着までどれだけかかるかはわからないが……」

サルトビ「俺も、出来るだけ情報を集めておく」

サルトビ「逃げた方角はわかってるんだ」

サルトビ「……こういう時こそ、シノビの出番ってやつよ」


アデュー「イズミ、サルトビ……」

アデュー「……悪かった、頭に血が上っちまってたみたいだ」


サルトビ「はんっ! お前のそういうのには慣れっこなんだよ!」

サルトビ「だが、まあ……嫌いじゃないぜ」

アデュー「な、なんだよサルトビ!? 気持ち悪いな!」

サルトビ「てっ、テメエ! 人がせっかくフォローしてやってるのに、気持ち悪いだぁ!?」


ハグハグ「また始まったハグ」


パッフィー「だけど……心配です」

アデュー「ああ……あの人は、大丈夫だー! なんて言ってたけど……」

パッフィー「プロデューサーさん……」


イズミ「プロデューサー……ううむ、やはりどこかで聞いた気が……」ブツブツ

82: 2018/03/16(金) 20:40:24.71 ID:mt7ZgzDao
  ・  ・  ・

深夜


サルトビ「……」

アデュー「……おーい、サルトビ」ボソッ

サルトビ「……」

アデュー「バーカ、あーほ、間抜けー」ボソッ

サルトビ「……」

アデュー「……よし、寝てるみたいだな」ボソッ


アデュー(……すまない、皆)

アデュー(皆の言うことが正しいって、頭ではわかっちゃいるんだ)

アデュー(だけど、ここで動かなきゃ……俺は、騎士で居られなくなっちまう)


アデュー「……」

コソコソッ


サルトビ「――おい、アホで間抜けな音速馬鹿」


アデュー「さ、サルトビ……!? お前、起きてたのか……!?」

サルトビ「ただでさえ派手で、その上うるさい騎士様の出陣だ」

サルトビ「俺がシノビじゃなくても、起きるに決まってるだろうが」


アデュー「サルトビ……俺を行かせてくれ」


サルトビ「どこへだ?」

アデュー「決まってるだろう、プロデューサーさんの所だ」

サルトビ「ほほう! そりゃあ、一体どこなんだ?」

アデュー「そ、それは……あっちの方向に飛んでいったから、あっちだ!」

サルトビ「……やれやれ、お前はどうしようもない馬鹿だな」


サルトビ「――道案内に、シノビを雇うか?」

サルトビ「報酬は、そうだな……今日の晩飯は、お前の奢りってのはどうだ」


アデュー「サルトビ……お前……!」

サルトビ「……ふん! 長いこと一緒に旅をしたせいか、お前の馬鹿がうつっちまった!」

83: 2018/03/16(金) 20:51:08.65 ID:mt7ZgzDao
  ・  ・  ・

岩山


アデュー「お、おい……サルトビ……!?」

サルトビ「何だ」

アデュー「ほ、本当にこんな所に奴らのアジトがあるのか……!?」

コツンッ

ヒュ――~~~ッ…………カツンッ

アデュー「……!?」

サルトビ「地形からいって間違いないな」

サルトビ「奴らはドゥームを持ってるんだ」

サルトビ「空を飛んじまえば、入り口はどうとでもなる」

アデュー「だ、だったら俺たちもリューで!」

サルトビ「何寝ぼけたこと言ってやがる!」

サルトビ「俺たちは、奴らに見つからないようにしなきゃいけないんだぞ!」

アデュー「そ……そうだった」

サルトビ「……はぁ、俺一人で来た方がマシだったかもな」

アデュー「なんだと――」

サルトビ「しっ!」

アデュー「!」



ドゥームC『――!』

ギュウウ――ン!



アデュー「ドゥーム……!」

サルトビ「へへっ、入り口の正確な場所を探し回る手間が省けたな」

アデュー「……待ってろよ、プロデューサーさん……!」

アデュー「すぐ、助けてやるからな……!」

84: 2018/03/16(金) 21:06:01.75 ID:mt7ZgzDao
  ・  ・  ・

アデュー・サルトビ「……」コソコソッ!



武内P「――ですから! それは、誤解なのです!」



アデュー・サルトビ「!」


「だけど、リュー使いと一緒に居たらしいじゃん!」

「ひどいですプロデューサーさん! 私達、頑張ってきたのに!」


武内P「それは、本当に偶然だったのです!」


「ふーん、どうだか。口では何とでも言えるよね」

「プロデューサーさん、本当の事を言ってください!」

「私達を……見捨てるんですか?」


武内P「そんな事は、絶対に有り得ません!」


「だけど、それじゃあ……」

「もうさ、面倒だから皆で逃げようよ~」


武内P「待ってください! お願いです、話を!」


「悪いけど、もうPチャンを信じられないにゃ!」

「Pクンが、先にアタシ達を裏切ったんだからね!」

「ねえねえ、これからどうなっちゃうの……?」


武内P「貴女達は、私の大切なアイドルです!」


「もはや言葉は不要! 魂の絆は、既に断たれた!」


アデュー・サルトビ「!?」


アデュー「まさか……あの人は、奴らの仲間だったのか!?」ボソッ

85: 2018/03/16(金) 21:14:56.06 ID:mt7ZgzDao
サルトビ「――うぐっ!?」

……ドサッ!

アデュー「サルトビ!? おい、しっかりしろ! サルトビ!」


「盗み聞きとは、ロックじゃないなー」


アデュー「邪竜族!? いつの間に――」


「にょっわー☆ すこぉしだけ、寝てて貰うにぃ☆」


アデュー「ぐあっ!?」

……ドサッ!

アデュー「ぐ……くそ……!」


「ハラショー! これで、アー、本当の事がわかりますね?」


アデュー「……!」

アデュー(こんな所で……!)

アデュー(逃げるんだ……パッフィー、イズミ……!)


  ・  ・  ・


イズミ「――駄目です! やはり、どこにも居ません!」

パッフィー「そんなっ!?」

イズミ「アデューだけでなく、まさかサルトビまで……!」

パッフィー「こうしてはいられません! すぐに助けに行かないと!」

イズミ「お待ち下さい、パッフィー様! 危険すぎます!」

パッフィー「でも! 行かないと二人が……アデューが!」

イズミ「っ!」

イズミ「……お許しください!」

ドスッ!

パッフィー「うっ!?」

イズミ「……」

ガシッ

パッフィー「……」


イズミ「何をしているのだ、アデュー、サルトビ……!」

イズミ「だが……どうか、無事でいてくれよ……!」

87: 2018/03/16(金) 21:52:06.99 ID:mt7ZgzDao
  ・  ・  ・

アデュー「ぐが~~っ! すぴ~~っ!」

サルトビ「おい、起きろ!」

アデュー「う~ん、もう食べられないって~」

サルトビ「起きろ、この馬鹿!」

ゲシッ!

アデュー「んがっ!?……何するんだ、サルトビ!」

サルトビ「しっ! 静かにしろ!」

アデュー「静かにって……ここは!? 俺たちはどうなったんだ!?」

サルトビ「静かにしろっつってんだろ!」

アデュー「お……おう」

アデュー「ここは……牢屋? 俺たち、捕まっちまったのか」

アデュー「体も縛られてるし……くそっ、これさえなけりゃ――」


サルトビ「――これさえなけりゃ、何だって?」

…パラパラッ


アデュー「サルトビ、お前……ただ捕まったわけじゃなかったんだな!」

サルトビ「だから、静かにしろってーの!」

サルトビ「……ふん、この俺があんな簡単にやられてたまるかよ」

サルトビ「だが、囲まれてる上に状況がわからなかったからな」

サルトビ「一芝居うった、ってぇわけよ」

アデュー「でかした! さあ、俺のこいつも何とかしてくれ!」

サルトビ「慌てるな。今すぐ――待て、そいつは後だ」


ガチャッ!


武内P「……目が、覚めたようですね」


アデュー「! アンタは!」


武内P「……」

88: 2018/03/16(金) 22:01:24.97 ID:mt7ZgzDao
アデュー「おい! アンタ、一体どういうつもりだ!」

アデュー「アイツらと……グルだったのか!?」


武内P「はい、その通りです」


サルトビ「へっ! 大丈夫ってのは、そういう事かよ!」

アデュー「人間なのに邪竜族と仲間だなんて……!」


武内P「待ってください、それは誤解です」

武内P「私は、あくまでも彼女達のプロデューサー」

武内P「邪竜族だから、という訳では、決してありません」


アデュー「だったら、答えてくれ!」

アデュー「アンタは、どうしてアイツらと一緒に居るんだ!?」

サルトビ「俺も教えてもらいたいもんだね! どうなんだ! えぇ!?」


武内P「笑顔です」


アデュー・サルトビ「――へっ?」

アデュー・サルトビ「笑顔?」


武内P「はい、笑顔です」

武内P「私は、彼女達の笑顔が見たいと、そう、思いました」


アデュー「そ、それだけなのか……?」


武内P「そう、ですね……他にも理由はありますが」

武内P「大きな理由は、笑顔です」


サルトビ「待て待て! 俺は納得しないぞ、そんな理由じゃあ!」


武内P「本当にそれだけなのですが……」


アデュー・サルトビ「……!?」


武内P「スカウトには、はい……苦労しました」

89: 2018/03/16(金) 22:12:40.87 ID:mt7ZgzDao
アデュー・サルトビ「……」


武内P「信じて、いただけますか?」


アデュー・サルトビ「――あっはっはっは!」


武内P「っ!? あ、あの……!?」


アデュー「笑顔……! 理由が、笑顔だけって……!」

サルトビ「はっは! こいつぁ傑作だ! は、腹がよじれちまう!」


武内P「……」


アデュー・サルトビ「……――信じるよ」


武内P「! 本当、ですか?」


アデュー「ああ、勿論さ! 伊達に旅をして来たわけじゃないんだぜ!」

サルトビ「この馬鹿の言う通りだ! アンタみたいに変わったのは珍しいがな!」

アデュー「おい、サルトビ! 馬鹿は余計だ!」

サルトビ「馬鹿に馬鹿と言って何が悪い!」

アデュー「なんだと~!?」

サルトビ「おぉ、やるか!? 縛られたままの状態で!」

アデュー「そうだった! おい、卑怯だぞサルトビ!」


武内P「……とても、良い旅だったのでしょうね」


アデュー・サルトビ「ああ!」ニイッ


武内P「良い、笑顔です」

武内P「覆面の上からでも……はい、わかるほどに」

92: 2018/03/17(土) 00:18:24.96 ID:UoaDAh9lo
  ・  ・  ・

邪竜兵『――ようやく連絡が取れたか』

邪竜兵『お前達も、我々の軍勢に加わってもらう』


「……」


邪竜兵『どうした? 何を躊躇う?』

邪竜兵『迷うことなど無いだろう!』

邪竜兵『我々、邪竜族に敗北は無い!』


「……」


邪竜兵『ミシロの街を壊滅させ、反撃の狼煙を上げるのだ!』


「!? ミシロの街を……!?」


邪竜兵『そうとも!』

邪竜兵『歌と踊りなど、くだらんことにうつつを抜かす人間共!』

邪竜兵『まずは、奴らを見せしめに葬り去るのだ!』


「……」


邪竜兵『我々は、今より進軍を開始する』

邪竜兵『……遅れるなよ』

プツッ!


「……」


「……ねえ、どうするの?」

「私に聞かれても……わかんないよ」


「……」



武内P「――皆さんは、レッスンをお願いします」



「!?」

93: 2018/03/17(土) 00:28:00.23 ID:UoaDAh9lo
「……今の、聞いてたの?」


武内P「はい。なので、私はミシロの街に向かいます」


「何言ってるの!? あの街は、今から攻撃されるんだよ!?」


武内P「いえ、それはさせません」

武内P「彼らも……リュー使い達も、あの街を守るために戦うそうです」


「……やっぱり、Pクンも人間側なんだね」

「同じ人間だから、戦うんですか!? 命をかけてまで!」


武内P「それは――違います」


「なら、なんで!?」


武内P「あの街は、アイドルがデビューするに相応しい街だからです」


「!?」


武内P「歌と踊りの街、ミシロ」

武内P「貴女達、シンデレラプロジェクトのメンバーの、デビューに最適です」

武内P「……なので、私は行かなくてはなりません」


「まだそんな事言ってるんですか!?」

「Pちゃんはぁ、どうしてそこまですゆの?」



武内P「笑顔です」



「笑顔……」


武内P「私は、貴女達の笑顔と……」

武内P「……そんな貴女達のファンになるであろう人々を守ろうと、そう、思います」

武内P「申し訳ありません。あまり時間が無いので、これで」


「……」

94: 2018/03/17(土) 00:38:11.64 ID:UoaDAh9lo
  ・  ・  ・

パッフィー『ホノオン!』

ゴワアッ!

邪竜兵「ぐああああっ!」


イズミ『ぬうううん!』

ゴガァンッ!

邪竜兵「ぎゃあああっ!」


パッフィー『はぁ……! はぁ……!』

イズミ『大丈夫ですか、パッフィー様!』

パッフィー『私はまだ平気です! だけど、数が多くて……!』

イズミ『しかし、奴らは恐らく先遣隊……!』

イズミ『邪竜族を見たという情報は、恐らく奴らの事だったのでしょう……!』


邪竜兵「GYAAAAAOOOOOO!!」


パッフィー『くっ……!』

パッフィー(アデュー……今、貴方はどうしているの?)

パッフィー(貴方が居ないだけで、こんなにも心細いなんて……)

パッフィー「……ううん、こんな時こそ、しっかりしなきゃ!」

パッフィー「私達が、街を守らなきゃ――」


邪竜兵「氏ねえええっ! リュー使い!」


パッフィー『!?』


イズミ『パッフィー様――ッ!』


――ザシュウッ!


パッフィー『……!』


邪竜兵「……ぐあっ!?」

…ドサアッ!


アデュー『――怪我はないか、パッフィー!』


パッフィー『アデュー!』

95: 2018/03/17(土) 00:52:17.44 ID:UoaDAh9lo
パッフィー「もう……! 心配、したんだから……!」グスッ

アデュー『ぱ、パッフィー!? 泣いてるのか!?』

パッフィー「アデューの馬鹿! もう知りません!」グスッ

アデュー『な、泣かないでくれよ……!』

パッフィー「……だったら、約束してください」グスッ

アデュー『約束?』


パッフィー「もう……勝手にどこかへ行かない、って」


アデュー「パッフィー……」


アデュー「……ああ、約束するよ。この剣に誓う」


パッフィー「アデュー……」


サルトビ『イチャつくのは良いがなお二人さん!』

サルトビ『敵はどんどん来てるんだ! サボってねえで働け!』


アデュー・パッフィー『さっ、サルトビ! これは!///』


イズミ『しかし……サルトビの言う通りだ』

イズミ『二人が来て四人になったとは言え、敵の数はあまりに多い』


武内P「――いえ、四人ではありません」


パッフィー『プロデューサーさん! 無事だったんですね!』

イズミ『しかし……邪竜族を相手に、生身では……』

アデュー『――そう思うだろ?』

サルトビ『ここまで来る途中で聞いて驚いたぜ』

イズミ『二人共、何を言っている?』


武内P「……」

スッ……


パッフィー『あれは、名刺……?』

イズミ『――いえ、違います! あれは――』


パッフィー・イズミ『ミストロット!?』

96: 2018/03/17(土) 01:13:06.47 ID:UoaDAh9lo
https://www.youtube.com/watch?v=rekIDikE3Uw



武内P「リュープロデューサー・ぴにゃこら太!」オジギー

スッ…


ぴにゃこら太『』

ぴにゃこら太『――』

ぴにゃこら太『――ぴにゃぴっぴ!』


武内P「ふっ!」

トンッ、トンッ、ビョワアッ――!


武内P「――笑顔です」


ぴにゃこら太『ぴにゃぴっぴ!』



イズミ『! ようやく思い出しました!!』

アデュー・サルトビ・パッフィー『い、イズミ!?』

アデュー『イズミ、あのリューを知ってるのか?』


イズミ『あれは、伝説のリュープロデューサー!』

イズミ『かつて、邪竜族との戦いにおいて、リュー使い達の指揮を担当!』

イズミ『リュープロデューサーの下で戦ったリュー達は、多大な戦果を上げたと聞いています!』


サルトビ『おいおい!? そんなすげえリューだったのか!?』


イズミ『乗り手の力に、能力は大きく左右されると言いますが……』

イズミ『それが存分に発揮された時、指揮する軍は無敵だと伝説に……!』

イズミ『まさか、このような場所でリュープロデューサーが見られるとは!』


アデュー『なるほど、こいつは頼もしいや!』

アデュー『プロデューサー! 指揮は任せても良いんだな!?』


武内P『はい。可能な限り、皆さんの力を引き出そうと思います』


アデュー『……よおおおおし!』

アデュー『反撃開始だ!』

リュー達『おうっ!』

97: 2018/03/17(土) 01:31:14.12 ID:UoaDAh9lo
  ・  ・  ・

アデュー『でりゃああああ!』

ザシュウッ!

邪竜兵「ぎゃああああっ!」


アデュー『はぁ……はぁ……!』


邪竜兵「GYAAAAAOOOOOOOO!!」


サルトビ『ちいっ! 次から次へと沸いてきやがって!』

イズミ『プロデューサー殿の指示で持ちこたえてはいるが……!』

パッフィー『このままじゃ、もう保たない……!』

アデュー『こうなったら、クラスチェンジして一気に――!』

武内P『待ってください! まだ、後方に部隊が控えています!』

武内P『眼の前の敵を倒したとしても、消耗しすぎてしまいます!』

アデュー『ぐうっ……! だけど……!』


邪竜兵「GYAAAAAOOOOOOO!!」


武内P『……皆さんは、出来るだけ離れてください』

アデュー『プロデューサー? 何か、考えがあるのか?』

武内P『街を覆う、可能な限り強固な結界を貼ることは出来ますか?』

イズミ『それは可能ですが……まさかっ!?』

武内P『はい』

…カパッ


武内P『ぴにゃこら太の心臓部を暴走させ――』


武内P『彼らに、辞表を叩きつけるのが最善だと、そう、考えます』


パッフィー『いけません! そんな事をしては、プロデューサーさんが!』

サルトビ『……それで、どの位の数が減らせる?』

アデュー『サルトビ!? お前、何を言ってるんだ!?』

武内P『およそ七割……そうすれば、皆さんがクラスチェンジすれば――』


アデュー『そんなの駄目だ! それは、俺が騎士として許さない!』

98: 2018/03/17(土) 01:46:07.17 ID:UoaDAh9lo
武内P「ですが、他に方法が……」


アデュー「アンタには、まだやるべき事があるんじゃないのか!?」


武内P「っ!? ですが……」


アデュー「プロデューサー! この俺と、ゼファーを舐めて貰っちゃ困るぜ!」

アデュー「そうだろう!? ゼファー!」

ゼファー『オオオッ!』


アデュー「騎士道大原則、一つ!」


アデュー『騎士は、どんな時にも決して諦めてはならない!』

ゼファー『オオオオオッ!!』



イズミ『おお……! アデューの想いに、ゼファーが応えている!』

サルトビ『……ちっ! 俺としたことが弱気になっちまったか』

サルトビ『おい、プロデューサー! さっきの質問は忘れろ!』

パッフィー『必ず、チャンスは訪れます! それまで、頑張りましょう!』

武内P『皆さん……』


アデュー『――さあ、プロデューサー! 俺たちに教えてくれ!』

アデュー『明日への道を切り開くための指示を!』


武内P『……申し訳ありません、先程の私の発言は、忘れてください』


武内P『そして……それとは違う理由で、貴方達に指示は出せなくなります』


アデュー・サルトビ・パッフィー・イズミ『えっ?』



ドゥームA~N『プロデューサー!!』



武内P「私は彼女達に――……」


武内P「私の担当する、シンデレラプロジェクトのメンバーに指示を出さなければなりません」

99: 2018/03/17(土) 02:02:48.14 ID:UoaDAh9lo
ドゥームA『へっへっへ! レッスン、サボって来ちゃった!』

ドゥームB『だからその……その分まで、頑張ります♪』

ドゥームC『リュー使いと共闘ね……ふーん、まあ、悪くないかな』

ドゥームD『皆、ちゃんとプロデューサーさんの指示に従うのよ?』

ドゥームE『ダー! プロデューサーの命令は、絶対、です!』

ドゥームF『我が友よ! 我らの魂は、再び繋がった!』

ドゥームG『えへへ……皆で、初LIVEですね』

ドゥームH『えー、そう考えると、なんだかやる気がなくなってきたよ』

ドゥームI『終わったら、皆でケーキ食べよう♪ お祝いに!』

ドゥームJ『Pクン! アタシのカッコイイ所、見ててよね☆』

ドゥームK『みんなで話したんだゆ! Pちゃんを信じようにぃって!』

ドゥームL『あのねあのね! い~っぱい褒めてくれると嬉しいな!』

ドゥームM『アイドルになるって決めたにゃ! だから、自分を曲げないよ!』

ドゥームN『最っ高にロックな場面ですね、プロデューサー!』


武内P『皆さん……14人、全員揃っているようですね』


ドゥーム達『はいっ!』


武内P『それでは……これより、シンデレラプロジェクト、再始動します』


ドゥーム達『はいっ!』


武内P『笑顔で……頑張って下さい』


ドゥームD『シンデレラプロジェクト! ファイトォォォ……』

ドゥーム達『おーっ!!』

キラキラキラキラッ…


イズミ『あの光は……アレこそまさに、アイドルの光!』

イズミ『リュープロデューサーと、その乗り手!』

イズミ『そして、担当するアイドル達が生み出すという無限の力……!』


武内P『これが、笑顔の力』

武内P『パワーオブスマイルです』

100: 2018/03/17(土) 02:18:54.20 ID:UoaDAh9lo
  ・  ・  ・

邪竜兵「なんだ……!? 我が軍が急激に押し戻されているだと!?」

邪竜兵「馬鹿な……あり得ん……!」


「大変だ! 後方に控えていた部隊が襲撃されている!」

「たった4体のリューだというのに……物凄い強さだ!」


邪竜兵「そんな……!? このままでは全滅だ!」

邪竜兵「……一旦退いて、体勢を整えるしか――」


「ぐわああああっ!」

「馬鹿なっ!? 何故、ここに……ぎゃああっ!」


邪竜兵「!?」


アデュー『――お前が、この軍の指揮をとっている奴だな』


邪竜兵「リューナイト……!」


アデュー『見た所、普通の奴みたいだが……そうじゃないんだろうな』

アデュー『指揮一つで、発揮される力が大きく変わる……』

アデュー『そいつをこの目で見てきたばっかりだからな』


邪竜兵「くっ……!」


アデュー『――なあ、もう辞めようぜ、こんな戦いは』


邪竜兵「何……!?」


アデュー『お前だってわかってるんだろう!』

アデュー『もう勝負はついた! 戦う必要なんて無いじゃないか!』

アデュー『俺たちは互いに多くの血を流してきた……』


邪竜兵「……」


アデュー『だけど……理解り合えないなんて、悲しすぎるだろ!?』


邪竜兵「……はっはっはっは!」

邪竜兵「甘い! 甘いな、リュー使いは!」

101: 2018/03/17(土) 02:41:36.79 ID:UoaDAh9lo
邪竜兵「邪竜族と人間が分かり合う……確かに、そんな道もあるのだろう」

邪竜兵「だが! 敗れた上に、指揮官たる俺が生き永らえる訳にはいかん!」

邪竜兵「そんな屈辱、邪竜族としての誇りが許さんわ!」


アデュー『お前……!』


邪竜兵「全力で来い、リュー使い!」

邪竜兵「この軍を指揮する総大将の首を取ってみせろ!」


アデュー『……わかった』

アデュー『騎士として……その決闘、受ける!』



アデュー「リューパラディン!」

アデュー『ロードゼファァァッ!!』


邪竜兵「おお……! 嬉しいぞ、パラディンよ……!」

邪竜兵「この俺如きに、その姿を見せるとは……!」


アデュー「如き、なんかじゃないさ」

アデュー『俺はアデュー……アデュー・ウォルサムだ』


邪竜兵「悪いが、元々下級兵士の俺に名前など無い」

邪竜兵「ただの名も無き邪竜族の兵士よ!」

邪竜兵「GYAAAAAAAOOOOOOO!!」


アデュー『……ああ、名前なんてどうでも良いさ』

アデュー『お前が、誇り高い奴だって事だけが分かれば良い!」

アデュー「その誇りには、俺も全力の技で応えよう!」

アデュー「いくぞおおおおおっ!」


邪竜兵「うおおおおおっ!」


アデュー『メテオザッパアアアァァァッ!!』


  ・  ・  ・


アデュー「……」

アデュー「お前の事は忘れないぜ……忘れるもんか、絶対に」

102: 2018/03/17(土) 02:56:24.84 ID:UoaDAh9lo
  ・  ・  ・

武内P「――本当に、もう行ってしまわれるのですか?」


アデュー「ああ! 元々、‘危険な’邪竜族が居るって噂を聞いてきたんだ!」

パッフィー「アデューの言う通りです。だから、もう旅立たなくてはなりません」


武内P「一週間後には、彼女達のLIVEがあります」

武内P「せめて、それを見ていっては頂けませんか?」


アデュー「ドゥームでのLIVE、ねぇ」

パッフィー「ちょっぴり気になりますけど……」


武内P「……申し訳ありません」

武内P「旅立ちの、邪魔をしてしまいました」


アデュー「よしてくれって! それに、そのLIVEってのは一回きりじゃないんだろ?」


武内P「それは……はい」


アデュー「だったら、また見に来るさ! なっ、パッフィー!」

パッフィー「はい! きっと、またこの街に来ますわ」

アデュー「あ~あ、だけどパッフィーの歌と踊りも見てみたかったな~」

パッフィー「あっ、アデュー!?」

アデュー「あははっ! ほうら、早く行かないと、二人に置いてかれちまう!」

パッフィー「うふふっ! もう、アデューったら!」


武内P「……良い、笑顔です」


アデュー「それじゃあな、プロデューサー!」

アデュー「アンタのアイドル達にも、よろしく言っといてくれよ!」

パッフィー「お元気で! また、いつか!」


武内P「はい……また、いつか――!」


http://www.nicovideo.jp/watch/sm7380512



おわり

103: 2018/03/17(土) 02:58:13.85 ID:UoaDAh9lo
これは大分頭軽くなった感じがします
寝ます
おやすみなさい

105: 2018/03/17(土) 07:18:58.44 ID:g2JQeIBDO
元ネタは知らなかったが守備範囲が広いな

引用元: 武内P「クローネの皆さんに挨拶を」