209: 2018/03/22(木) 19:59:04.43 ID:gc7gwcFro
210: 2018/03/22(木) 20:02:10.55 ID:gc7gwcFro
あかね「アイドルって……あたしがですか!?」
武内P「はい、貴女です」
あかね「きゅ、急にそんな事言われても~」デレデレ
乱馬「おい、あかね。気をつけろ、コイツなにかたくらんでやがるぞ」
あかね「はっ? 何でそんな事がわかるのよ」
武内P「……」
乱馬「あの顔に加えて、あかねをアイドルにするってのが怪しい」
ぶぎゅる!
あかね「顔はともかく、あたしがスカウトされちゃおかしいっての!?」
武内P「……」
武内P「はい、貴女です」
あかね「きゅ、急にそんな事言われても~」デレデレ
乱馬「おい、あかね。気をつけろ、コイツなにかたくらんでやがるぞ」
あかね「はっ? 何でそんな事がわかるのよ」
武内P「……」
乱馬「あの顔に加えて、あかねをアイドルにするってのが怪しい」
ぶぎゅる!
あかね「顔はともかく、あたしがスカウトされちゃおかしいっての!?」
武内P「……」
211: 2018/03/22(木) 20:05:36.77 ID:gc7gwcFro
乱馬「いってーな! 何すんだ、この暴力女!」
あかね「ふん! 自業自得じゃない!」
武内P「あの……少し、お時間をいただいても宜しいでしょうか?」
あかね「あっ、すみません!」
乱馬「やめとけって、どうせサギか何かに決まってんだろ」
あかね「……」むー
あかね「良いですよ! そこの喫茶店で、お話聞かせて下さい!」
武内P「はい。ありがとう、ございます」
乱馬「おい、あかね!?」
乱馬「……ちっ! ったく、しょーがねーなー!」
あかね「ふん! 自業自得じゃない!」
武内P「あの……少し、お時間をいただいても宜しいでしょうか?」
あかね「あっ、すみません!」
乱馬「やめとけって、どうせサギか何かに決まってんだろ」
あかね「……」むー
あかね「良いですよ! そこの喫茶店で、お話聞かせて下さい!」
武内P「はい。ありがとう、ございます」
乱馬「おい、あかね!?」
乱馬「……ちっ! ったく、しょーがねーなー!」
212: 2018/03/22(木) 20:09:22.77 ID:gc7gwcFro
・ ・ ・
乱馬・あかね「ほ……本物のプロデューサー……!?」
武内P「シンデレラプロジェクトの、二期生を集めているのです」
武内P「なので、貴女には是非、そのメンバーに加わって頂きたいと……」
あかね「シンデレラプロジェクト……って、‘あの’!?」
乱馬「はー! アンタ、その見た目でかなり優秀なんだな」
あかね「ちょっと乱馬!? いい加減失礼でしょ!」
乱馬「へいへい」
武内P「あの……お名前を聞いても?」
あかね「あかね……天道あかねです」
武内P「申し訳ありません。この話はなかったことに……」
乱馬・あかね「はっ!?」
乱馬・あかね「ほ……本物のプロデューサー……!?」
武内P「シンデレラプロジェクトの、二期生を集めているのです」
武内P「なので、貴女には是非、そのメンバーに加わって頂きたいと……」
あかね「シンデレラプロジェクト……って、‘あの’!?」
乱馬「はー! アンタ、その見た目でかなり優秀なんだな」
あかね「ちょっと乱馬!? いい加減失礼でしょ!」
乱馬「へいへい」
武内P「あの……お名前を聞いても?」
あかね「あかね……天道あかねです」
武内P「申し訳ありません。この話はなかったことに……」
乱馬・あかね「はっ!?」
213: 2018/03/22(木) 20:12:54.22 ID:gc7gwcFro
あかね「あのっ!? どうして名前を聞いただけで!?」
乱馬「ホラ見ろ、からかわれたんだよ」
あかね「乱馬は黙ってて!」
武内P「待ってください! 決して、からかったわけでは!」
あかね「だったら、どうして!」
武内P「……既に、346プロダクションには、日野茜さんが在籍しています」
武内P「なので……」すちゃっ
乱馬・あかね「……マイク?」
武内P『あかね、という名前の方が二人になってしまうのでーす!』『でーす!』『でーす!』
乱馬・あかね「……はあ」きーん
乱馬「ホラ見ろ、からかわれたんだよ」
あかね「乱馬は黙ってて!」
武内P「待ってください! 決して、からかったわけでは!」
あかね「だったら、どうして!」
武内P「……既に、346プロダクションには、日野茜さんが在籍しています」
武内P「なので……」すちゃっ
乱馬・あかね「……マイク?」
武内P『あかね、という名前の方が二人になってしまうのでーす!』『でーす!』『でーす!』
乱馬・あかね「……はあ」きーん
214: 2018/03/22(木) 20:18:11.66 ID:gc7gwcFro
武内P「……申し訳ありません、天道さん」
あかね「い、いえ……」
乱馬「残念だったなー、あかね! アイドルになれなくて――」
ウェイトレス「ああっ! つまずいて水をこぼしてしまったわー!」
らんま「ぶわっ! 冷てっ!?」
あかね「ちょっと、大丈夫?」
らんま「……まー、いつもの事っちゃいつもの事だからな」
武内P「アイドルに、今日にはありませんか?」
らんま・あかね「……」
らんま・あかね「は?」
あかね「い、いえ……」
乱馬「残念だったなー、あかね! アイドルになれなくて――」
ウェイトレス「ああっ! つまずいて水をこぼしてしまったわー!」
らんま「ぶわっ! 冷てっ!?」
あかね「ちょっと、大丈夫?」
らんま「……まー、いつもの事っちゃいつもの事だからな」
武内P「アイドルに、今日にはありませんか?」
らんま・あかね「……」
らんま・あかね「は?」
216: 2018/03/22(木) 20:20:33.72 ID:gc7gwcFro
スカウトマンは無口なプロデューサー!
217: 2018/03/22(木) 20:24:38.44 ID:gc7gwcFro
あかね「いや、ちょっと待ってください!」
あかね「さっきまで、男の姿を見てたでしょ!?」
らんま「それなのにスカウトって、アンタなぁ……」
武内P「笑顔です」
らんま・あかね「は?」
武内P「貴女の笑顔が見たいと、そう、思いました」
あかね「……」
らんま「だーめだ。まるで聞いちゃいねえ」
武内P「お名前を伺っても、よろしいでしょうか?」
あかね「……なんか、あたしの時より聞き方が丁寧な気がするんだけど」
あかね「さっきまで、男の姿を見てたでしょ!?」
らんま「それなのにスカウトって、アンタなぁ……」
武内P「笑顔です」
らんま・あかね「は?」
武内P「貴女の笑顔が見たいと、そう、思いました」
あかね「……」
らんま「だーめだ。まるで聞いちゃいねえ」
武内P「お名前を伺っても、よろしいでしょうか?」
あかね「……なんか、あたしの時より聞き方が丁寧な気がするんだけど」
218: 2018/03/22(木) 20:29:04.53 ID:gc7gwcFro
らんま「しゃーねーなー!」
らんま「無差別格闘早乙女流、早乙女乱馬だ!」
らんま「だけどな、おれはアイドルになんかならねーからな!」
武内P「待ってください! せめて、名刺だけでも!」
武内P「無差別格闘早乙女流さん!」
らんま「そりゃ、おれ流派の名前だ!」
らんま「乱馬だよ! 早乙女乱馬!」
武内P「申し訳ありません、早乙女さん」
武内P「ですが……考えてみてください」
武内P「貴女ならば、きっと、トップアイドルになれると、私は思います」
らんま「そ、そーか?」
らんま「いやー、確かに? 女のおれは可愛いし巨Oだけども?」
あかね「……」
らんま「無差別格闘早乙女流、早乙女乱馬だ!」
らんま「だけどな、おれはアイドルになんかならねーからな!」
武内P「待ってください! せめて、名刺だけでも!」
武内P「無差別格闘早乙女流さん!」
らんま「そりゃ、おれ流派の名前だ!」
らんま「乱馬だよ! 早乙女乱馬!」
武内P「申し訳ありません、早乙女さん」
武内P「ですが……考えてみてください」
武内P「貴女ならば、きっと、トップアイドルになれると、私は思います」
らんま「そ、そーか?」
らんま「いやー、確かに? 女のおれは可愛いし巨Oだけども?」
あかね「……」
219: 2018/03/22(木) 20:34:13.39 ID:gc7gwcFro
武内P「お願いします」
武内P「ルックス、スタイル、共に申し分ありません」
武内P「それに、流派という事は……体を動かすのも?」
らんま「そりゃまー、得意だけどよ」
武内P「! 本当ですか!?」
らんま「お、おう」
武内P「歌は……歌の方は、いかかですか!?」
らんま「まあ、結構自信があるな!」
武内P「……」すちゃっ
武内P『お願いします! どうか、アイドルになってください!』『さーい!』『さーい!』
らんま「うるせーからそれやめろ!」きーん
武内P「ルックス、スタイル、共に申し分ありません」
武内P「それに、流派という事は……体を動かすのも?」
らんま「そりゃまー、得意だけどよ」
武内P「! 本当ですか!?」
らんま「お、おう」
武内P「歌は……歌の方は、いかかですか!?」
らんま「まあ、結構自信があるな!」
武内P「……」すちゃっ
武内P『お願いします! どうか、アイドルになってください!』『さーい!』『さーい!』
らんま「うるせーからそれやめろ!」きーん
220: 2018/03/22(木) 20:37:22.70 ID:gc7gwcFro
武内P「早乙女さん、お願いします!」
武内P「どうか、シンデレラプロジェクトの二期生に!」
あかね「……」
ばしゃっ!
乱馬「あいちちちちち!」
乱馬「おい、あかね! いきなり何すんだ!?」
あかね「でも、乱馬はお湯をかぶると男になっちゃうんですよ?」
あかね「それでも良いんですか?」
武内P「あの……」
武内P「お湯をかぶる、という状況は滅多にないのでは?」
乱馬・あかね「……」
乱馬・あかね「た、確かに普通はそうだ……!?」
武内P「どうか、シンデレラプロジェクトの二期生に!」
あかね「……」
ばしゃっ!
乱馬「あいちちちちち!」
乱馬「おい、あかね! いきなり何すんだ!?」
あかね「でも、乱馬はお湯をかぶると男になっちゃうんですよ?」
あかね「それでも良いんですか?」
武内P「あの……」
武内P「お湯をかぶる、という状況は滅多にないのでは?」
乱馬・あかね「……」
乱馬・あかね「た、確かに普通はそうだ……!?」
221: 2018/03/22(木) 20:42:09.14 ID:gc7gwcFro
武内P「お願いします、早乙女さん!」
乱馬「あのなあ、だからおれは――」
あかね「……良いんじゃない? アイドルにでも何でもなっちゃえば」
乱馬「はあ!? どうしてそうなる!」
あかね「何よ、さっきはちょっとノリ気だった癖に」
あかね「女の姿を褒められたからって、デレデレしちゃって」
乱馬「デレデレなんてしてねえ!」
武内P『お願いします、早乙女さーん!!』
乱馬・あかね「……!」きーん
乱馬「あのなあ、だからおれは――」
あかね「……良いんじゃない? アイドルにでも何でもなっちゃえば」
乱馬「はあ!? どうしてそうなる!」
あかね「何よ、さっきはちょっとノリ気だった癖に」
あかね「女の姿を褒められたからって、デレデレしちゃって」
乱馬「デレデレなんてしてねえ!」
武内P『お願いします、早乙女さーん!!』
乱馬・あかね「……!」きーん
222: 2018/03/22(木) 20:48:56.54 ID:gc7gwcFro
・ ・ ・
早雲「……なるほどねぇ、そんな事が」
なびき「良いんじゃない、アイドル。なっちゃえば」
乱馬「他人事だと思って、テキトー言うな!」
なびき「どうせ暇なんだしさ、お金も稼げるし良いじゃないの」
玄馬「乱馬! お前は何を考えている!」
乱馬「アイドルになんか、なるつもりねーっての!」
玄馬「プロデュースは任せろ! 儲けは七対三でどうだ!」
乱馬「ややこしくなるから黙ってろ!」
ばしゃっ!
パンダ『何をする!』
武内P「早速、お話をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
あかね「……全然動じないんですね」
早雲「……なるほどねぇ、そんな事が」
なびき「良いんじゃない、アイドル。なっちゃえば」
乱馬「他人事だと思って、テキトー言うな!」
なびき「どうせ暇なんだしさ、お金も稼げるし良いじゃないの」
玄馬「乱馬! お前は何を考えている!」
乱馬「アイドルになんか、なるつもりねーっての!」
玄馬「プロデュースは任せろ! 儲けは七対三でどうだ!」
乱馬「ややこしくなるから黙ってろ!」
ばしゃっ!
パンダ『何をする!』
武内P「早速、お話をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
あかね「……全然動じないんですね」
223: 2018/03/22(木) 20:54:20.59 ID:gc7gwcFro
乱馬・パンダ「……!」
わちゃわちゃ
武内P「ご家族の方からも、早乙女さんを説得していただきたいのです」
早雲「う~ん、しかしねぇ」
なびき「父親だったら、そこに居るわよ」
武内P「そこ、ですか?」
パンダ『どうも! 父です』
武内P「……」
武内P「聞けば、早乙女さんは、天道さん宅に居候中の身、だと」
武内P「なので、天道さん達からも、是非説得していただきたいのです」
パンダ『おーい、もしもーし』
あかね「……全っ然目もくれない」
わちゃわちゃ
武内P「ご家族の方からも、早乙女さんを説得していただきたいのです」
早雲「う~ん、しかしねぇ」
なびき「父親だったら、そこに居るわよ」
武内P「そこ、ですか?」
パンダ『どうも! 父です』
武内P「……」
武内P「聞けば、早乙女さんは、天道さん宅に居候中の身、だと」
武内P「なので、天道さん達からも、是非説得していただきたいのです」
パンダ『おーい、もしもーし』
あかね「……全っ然目もくれない」
224: 2018/03/22(木) 20:59:20.27 ID:gc7gwcFro
武内P「お願いします、どうか」
早雲「……お話はわかりました」
早雲「ですが、乱馬くんは修行中の身」
早雲「アイドルと、修行は両立出来ますかな?」ぎろり
武内P「スケジュールを調整し、支障の無いようにします」
武内P「勿論、学業の方もおろそかにならないように」
早雲「……なんて言えば良いと思う?」
あかね「お父さん!?」
早雲「だって、しっかりしてそうなんだもん……!」
あかね「頑張ってお父さん! 説得されちゃ駄目!」
早雲「う、うむ……ゴホン!」
早雲「そのお話、信じても?」ぎろり
武内P「はい。私を信じて下さい」ぎろり
早雲「……」
早雲「……ううっ、怖いよう、顔怖いよう」しくしく
あかね「お……お父さん……!」
早雲「……お話はわかりました」
早雲「ですが、乱馬くんは修行中の身」
早雲「アイドルと、修行は両立出来ますかな?」ぎろり
武内P「スケジュールを調整し、支障の無いようにします」
武内P「勿論、学業の方もおろそかにならないように」
早雲「……なんて言えば良いと思う?」
あかね「お父さん!?」
早雲「だって、しっかりしてそうなんだもん……!」
あかね「頑張ってお父さん! 説得されちゃ駄目!」
早雲「う、うむ……ゴホン!」
早雲「そのお話、信じても?」ぎろり
武内P「はい。私を信じて下さい」ぎろり
早雲「……」
早雲「……ううっ、怖いよう、顔怖いよう」しくしく
あかね「お……お父さん……!」
225: 2018/03/22(木) 21:04:15.55 ID:gc7gwcFro
乱馬「あのなあ! おれはアイドルになんかならねーぞ!」
乱馬「いくら周りがなんて言ったってだな――」
パンダ『隙あり!』
ベシッ!
ジャボーンッ!
らんま「……こんに゙ゃろ゙う! 汚え゙ぞ!」
武内P「では……どうすれば、アイドルになっていただけますか?」
らんま「あん? どうすれば?」
武内P「はい、私は貴女を諦める気はありません」
武内P「なんとしてでも、シンデレラプロジェクトの二期生に加わって頂きたいのです」
一同「なんて熱意……!」じ~ん
らんま「おいお前ら! ちょっとほだされてんじゃねーぞ!」
乱馬「いくら周りがなんて言ったってだな――」
パンダ『隙あり!』
ベシッ!
ジャボーンッ!
らんま「……こんに゙ゃろ゙う! 汚え゙ぞ!」
武内P「では……どうすれば、アイドルになっていただけますか?」
らんま「あん? どうすれば?」
武内P「はい、私は貴女を諦める気はありません」
武内P「なんとしてでも、シンデレラプロジェクトの二期生に加わって頂きたいのです」
一同「なんて熱意……!」じ~ん
らんま「おいお前ら! ちょっとほだされてんじゃねーぞ!」
226: 2018/03/22(木) 21:09:27.09 ID:gc7gwcFro
らんま「なんとしてでも、ねぇ」
武内P「はい。何としてでも、です」
らんま「おもしれえ! だったら、おれと勝負しな!」
らんま「おれに勝ったら、アイドルでも何でもやってやらあ!」
らんま「よっ――」
とんっ
らんま「――っと」
すたっ
あかね「ちょっと乱馬!? 何言ってるのよ!」
らんま「しょーがねーだろ。こうでも言わなきゃ引き下がらなさそうなんだから」
なびき「野蛮ねー」
らんま「うるせー!」
らんま「さあて、どうするんだ、プロデューサーさんよ!」
武内P「わかりました」
武内P「貴女にアイドルになっていただくためでしたら、その勝負お受けします」
一同「……はっ!?」
武内P「はい。何としてでも、です」
らんま「おもしれえ! だったら、おれと勝負しな!」
らんま「おれに勝ったら、アイドルでも何でもやってやらあ!」
らんま「よっ――」
とんっ
らんま「――っと」
すたっ
あかね「ちょっと乱馬!? 何言ってるのよ!」
らんま「しょーがねーだろ。こうでも言わなきゃ引き下がらなさそうなんだから」
なびき「野蛮ねー」
らんま「うるせー!」
らんま「さあて、どうするんだ、プロデューサーさんよ!」
武内P「わかりました」
武内P「貴女にアイドルになっていただくためでしたら、その勝負お受けします」
一同「……はっ!?」
227: 2018/03/22(木) 21:13:56.26 ID:gc7gwcFro
・ ・ ・
らんま「良いか? 手加減なんてしねーからな」ばきっ
武内P「はい、わかりました」
あかね「ちょっとお父さん! 二人を止めてよ!」
あかね「乱馬はともかく、プロデューサーさんが怪我しちゃう!」
早雲「いや……それは出来ない」
あかね「どうして?」
早雲「……不甲斐ない父を許してくれ」
あかね「そんな……どうしても、止められないの?」
早雲「だって、本当に顔が怖いんだもん」しくしく
なびき「本当に不甲斐ないわねー」
あかね「お、お父さん……!」
玄馬「それでは、無制限一本勝負!」
玄馬「はじめっ!」
らんま「良いか? 手加減なんてしねーからな」ばきっ
武内P「はい、わかりました」
あかね「ちょっとお父さん! 二人を止めてよ!」
あかね「乱馬はともかく、プロデューサーさんが怪我しちゃう!」
早雲「いや……それは出来ない」
あかね「どうして?」
早雲「……不甲斐ない父を許してくれ」
あかね「そんな……どうしても、止められないの?」
早雲「だって、本当に顔が怖いんだもん」しくしく
なびき「本当に不甲斐ないわねー」
あかね「お、お父さん……!」
玄馬「それでは、無制限一本勝負!」
玄馬「はじめっ!」
228: 2018/03/22(木) 21:21:25.85 ID:gc7gwcFro
らんま「すぐにカタをつけてやらー!」
だっ!
武内P「……」
ゴゴゴゴゴッ!
らんま「っ!?」
ぴたっ!
なびき「ありゃ? どうして乱馬くんは止まったの?」
あかね「うん……すぐに勝負がつくと思ったのに」
早雲「いや……よく見てみるんだ」
らんま「くっ……!」
ぽたっ…ぽたっ…
あかね「何? どうして、乱馬はあんなに汗をかいてるの?」
早雲「彼の放つ‘気’……‘やる気’に当てられているのだ」
あかね「‘やる気’!?」
玄馬「それも、かなりの熱をもった‘気’だ……!」
あかね「まさか……それが向けられて、あんなに汗を!?」
らんま「……へっ! これは予想外だったぜ……!」
ぽたっ…ぽたっ…
だっ!
武内P「……」
ゴゴゴゴゴッ!
らんま「っ!?」
ぴたっ!
なびき「ありゃ? どうして乱馬くんは止まったの?」
あかね「うん……すぐに勝負がつくと思ったのに」
早雲「いや……よく見てみるんだ」
らんま「くっ……!」
ぽたっ…ぽたっ…
あかね「何? どうして、乱馬はあんなに汗をかいてるの?」
早雲「彼の放つ‘気’……‘やる気’に当てられているのだ」
あかね「‘やる気’!?」
玄馬「それも、かなりの熱をもった‘気’だ……!」
あかね「まさか……それが向けられて、あんなに汗を!?」
らんま「……へっ! これは予想外だったぜ……!」
ぽたっ…ぽたっ…
229: 2018/03/22(木) 21:30:05.07 ID:gc7gwcFro
らんま「迂闊に近づくと、何かしてきそうだ……!」
らんま「気が途切れる、一瞬で倒すしかねえ……!」
ぽたっ…ぽたっ…
玄馬「乱馬め、持久戦にするつもりだな」
早雲「しかし、あの汗……どこまで体力が持つか」
あかね「体力と気力の勝負、ってことね……!」
なびき「長くなりそうだから、部屋に戻ってるわね」
武内P「……」
らんま「! 気が消えた!……いや、違う!」
らんま「……罠にハメようったってそうはいかねえぞ!」
ぽたっ…ぽたっ…
武内P「あ、いえ……汗をかいてらっしゃるので、ハンカチを……」
スッ…
らんま「へっ? あ、あんがと。なんだかわりーな」
武内P「いえ、お気になさらず」
早雲「……これは長くなりそうだねぇ」
らんま「気が途切れる、一瞬で倒すしかねえ……!」
ぽたっ…ぽたっ…
玄馬「乱馬め、持久戦にするつもりだな」
早雲「しかし、あの汗……どこまで体力が持つか」
あかね「体力と気力の勝負、ってことね……!」
なびき「長くなりそうだから、部屋に戻ってるわね」
武内P「……」
らんま「! 気が消えた!……いや、違う!」
らんま「……罠にハメようったってそうはいかねえぞ!」
ぽたっ…ぽたっ…
武内P「あ、いえ……汗をかいてらっしゃるので、ハンカチを……」
スッ…
らんま「へっ? あ、あんがと。なんだかわりーな」
武内P「いえ、お気になさらず」
早雲「……これは長くなりそうだねぇ」
230: 2018/03/22(木) 21:36:03.57 ID:gc7gwcFro
・ ・ ・
一時間後
らんま「……くそっ、一切表情が変わらねえとは……!」
ぽたっ…ぽたっ…!
武内P「……」
ゴゴゴゴゴッ!
らんま「……だが、隙を見せるわけにはいかねえ……!」
ぽたっ…ぽたっ…!
武内P「……」
ゴゴゴゴゴッ!
あかね「乱馬ー、お風呂空いたから入っちゃって―」
らんま「……!」だああーっ!
らんま「おめーなー! こっちは真剣にやってるっつーのに――」
らんま「――しまった! 隙が――!?」
武内P「……」
ゴゴゴゴゴッ!
らんま「……ん? なんで絶交のチャンスに何もしてこねえんだ?」
ぽたっ…ぽたっ…!
一時間後
らんま「……くそっ、一切表情が変わらねえとは……!」
ぽたっ…ぽたっ…!
武内P「……」
ゴゴゴゴゴッ!
らんま「……だが、隙を見せるわけにはいかねえ……!」
ぽたっ…ぽたっ…!
武内P「……」
ゴゴゴゴゴッ!
あかね「乱馬ー、お風呂空いたから入っちゃって―」
らんま「……!」だああーっ!
らんま「おめーなー! こっちは真剣にやってるっつーのに――」
らんま「――しまった! 隙が――!?」
武内P「……」
ゴゴゴゴゴッ!
らんま「……ん? なんで絶交のチャンスに何もしてこねえんだ?」
ぽたっ…ぽたっ…!
232: 2018/03/22(木) 21:41:40.38 ID:gc7gwcFro
武内P「私は、プロデューサーですから」
武内P「アイドルになっていただこうと言う方に、手は出せません」
ゴゴゴゴゴッ!
らんま「……ほー、なめられたもんだな」
ぽたっ…ぽたっ…
武内P「……それに」
ゴゴゴゴゴッ!
らんま・あかね「?」
武内P「勝負とは……一体、何の勝負なのでしょうか?」
武内P「時間の制限は無いとわかっているのですが……」
らんま「あんた、何の勝負かわからずやってたのか!?」
あかね「……あんたの一人相撲だったみたいね」
らんま「……」
らんま「は……ははははは」
武内P「アイドルになっていただこうと言う方に、手は出せません」
ゴゴゴゴゴッ!
らんま「……ほー、なめられたもんだな」
ぽたっ…ぽたっ…
武内P「……それに」
ゴゴゴゴゴッ!
らんま・あかね「?」
武内P「勝負とは……一体、何の勝負なのでしょうか?」
武内P「時間の制限は無いとわかっているのですが……」
らんま「あんた、何の勝負かわからずやってたのか!?」
あかね「……あんたの一人相撲だったみたいね」
らんま「……」
らんま「は……ははははは」
233: 2018/03/22(木) 21:48:28.60 ID:gc7gwcFro
らんま「はははは……はぁ」
武内P「……あまり、よくない笑顔です」
らんま「……わりーけど、こっちゃ無駄に疲れたんだ」
あかね「とりあえず、お風呂入ってきちゃったら?」
らんま「そうさせてもらうわ」
武内P「待ってください! アイドルには――」
ガラッ!
かすみ「失礼します」
かすみ「お客様は、夕食はどうなさる予定ですか?」
かすみ「お決まりでないのでしたら、一緒にいかがですか」
あかね「ほら、晩ごはんの前に、ちゃっちゃと行ってきなさいよ」
らんま「うるせーなー! そうしようと思ってた所だよ!」
らんま「おい! 話はその後で――」
武内P「っ……!」りんごーん! りんごーん!
武内P「アイドルに、興味はありませんか?」
かすみ「はい?」
らんま・あかね「……」
武内P「……あまり、よくない笑顔です」
らんま「……わりーけど、こっちゃ無駄に疲れたんだ」
あかね「とりあえず、お風呂入ってきちゃったら?」
らんま「そうさせてもらうわ」
武内P「待ってください! アイドルには――」
ガラッ!
かすみ「失礼します」
かすみ「お客様は、夕食はどうなさる予定ですか?」
かすみ「お決まりでないのでしたら、一緒にいかがですか」
あかね「ほら、晩ごはんの前に、ちゃっちゃと行ってきなさいよ」
らんま「うるせーなー! そうしようと思ってた所だよ!」
らんま「おい! 話はその後で――」
武内P「っ……!」りんごーん! りんごーん!
武内P「アイドルに、興味はありませんか?」
かすみ「はい?」
らんま・あかね「……」
234: 2018/03/22(木) 21:54:55.56 ID:gc7gwcFro
・ ・ ・
かすみ「おかわりはありますから、どんどん食べてくださいね」ニコリ
武内P「良い、笑顔です。いただきます」
あかね「なんか、かすみおねーちゃんにビビッときたみたい」
なびき「それで、乱馬くんへの興味が失せちゃったのね」
早雲「いかんぞー! 絶対に許さんからなー!」
なびき「背中に隠れながら言わないでくれる?」
早雲「だ……だって怖いんだもん」
らんま「どうでも良いけど……完全に負けた気分だ」
パンダ『やーいやーい』
おわり
かすみ「おかわりはありますから、どんどん食べてくださいね」ニコリ
武内P「良い、笑顔です。いただきます」
あかね「なんか、かすみおねーちゃんにビビッときたみたい」
なびき「それで、乱馬くんへの興味が失せちゃったのね」
早雲「いかんぞー! 絶対に許さんからなー!」
なびき「背中に隠れながら言わないでくれる?」
早雲「だ……だって怖いんだもん」
らんま「どうでも良いけど……完全に負けた気分だ」
パンダ『やーいやーい』
おわり
236: 2018/03/22(木) 22:37:44.10 ID:W20ce822o
らんまのキャラよく掴んでて面白かった
マイクとか高橋留美子の世界観が再現されてたし
ぜったい小指立ててるわ
マイクとか高橋留美子の世界観が再現されてたし
ぜったい小指立ててるわ
引用元: 武内P「クローネの皆さんに挨拶を」
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